連載小説
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『Apple』
林檎は罪
無知も罪
私の無知は、林檎の味

鍵にたどり着く前に
崩れたルービック
六色が踊る
あちらに、こちらに

恥じらう顔がお望みならば
迷いの道を突き抜けて
見えた小屋の鍵の暗号
既に私は明かしてるから

恥じらう顔が見たいから
捻り斜めに飛び跳ねた
迷いの森を抜けた小屋
握らせた鍵は偽物で

林檎のように真っ赤なほっぺ
ぺろりと舐めて押し倒したい
恥じらう顔とか好きだから

林檎は罪
無知も罪
無知の味は、林檎の甘み
10/08/30 15:03更新 / 初ヶ瀬マキナ
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■作者メッセージ
「ルービックキューブ……ヴィッテン領のお土産らしいんだけど、どうしても手に入らないのよねぇ……」
「魔物禁止の土地柄だからなぁ……それに出来るのか?セイレーンの姿では無理だろ?」
「問題ないわ。人に化けてやるから。道具もあるし……ね」

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