21.次の変態、次の街
私たちは数日間、バーダンに滞在していました。
人海戦術と魔法の力で元よりも立派な街並みに生まれ変わったバーダン。
復興を見届けた私たちは次の街に向かいます。
協力してくれた転生者たちは、もともとのエルフの森に戻る者やそのまま街に住む者、新天地を求めて旅立つ者もいました。しかし、その他の者たち、ブレイブの上や下や横になりたい娘たちはみんな私の領地に移ることになりました。まずは私の城を拠点として街を作っていってくれるそうです。
領地経営も出来なくはありませんが、ルチアに対抗するためにそっちに費やす時間もなく興味もなかった私は、お母様から領地をもらったはいいものの自分のお城をおっ建てた後はほったらかしにしていたのでした。
領地が発展していないのは私がボッチだからとかではないですよ。そんな姫である私がボッチなわけないじゃないですか。ちゃんと部下だっていますし。
そんなことはどうでもいいので。者ども、私とブレイブの国を作り上げなさい。ふははははー。今度帰る時が楽しみです。
そんな風に物事は進みます。でも、進んではいけなかったものも。
「ハァハァ、これからよろしくお願いいたします。この卑しい私を馬としてこき使って下さいませ。肉便器の役目も悦んで果たさせていただきます」
馬車を引く駄馬が言葉を口にします。
誰だ、こいつ。
誰だと思います?
おら、自己紹介しなさいこの駄馬。
3
2
1
はい、ドン。
「宿屋の看板娘、ユニコーンのビクトリア、改めまして、ブレイブパーティ専属引き馬兼肉便器、バイコーンのビクトリアでございます」
どうしてこうなった。
彼女に見つけられてしまったのは、街の復興の手伝いをしていた時です。
◆
「見つっ、けましたよ、ハァハァ。ブレイブさんとその御一行様。私が、この体になった責任を、とってくださいっ!」
「ビクトリアさん?。大丈夫ですか、そんなに息を荒げて。責任とはどういうことです?」
ブレイブ様、ゴホン。ブレイブが驚いた顔をします。私は何も言っていない。いいですね。
「大丈夫か、って大丈夫じゃないから責任を取れと言っているのです。ハァハァ」
なんだかこの感じとても既視感を覚えます。まるでブレイブに対していつも発情している、カーラや白衣のような。
私ですか?、私はあんな節操なしでも変態でもありません。
「私はユニコーンだったから、ユニコーンだったのにあなたが放った魔力の光の影響を受けて、今バイコーンになりかけの中途半端な状態なんです」
ビクトリアが叫ぶ。彼女の見た目はユニコーンのままですが、ドロドロした魔力が彼女をナカから苛んでいるのでしょう。
その後も次々とまくしたてる彼女に優しいブレイブは折れて、彼女の身元を引き受けることにしたのでした。
そして、ブレイブの匠な調教の結果、楚々としたユニコーンは淫乱でドMな残念変態バイコーンになったのでした。
私は残念でも変態でもMでもありませんが、ブレイブに調教してもらいたいです。ハァハァ。
「ハァハァ。これからは私があなた方の馬車を引いていきましょう。ハァハァ」
どうしてこのパーティには変態ばっかり集まるのでしょうか。ヴェルメリオがいなくなってタガが外れたようにも見えます。
ブレイブには変態を引き寄せる何かがあるのでしょうか、それとも変態を引き寄せる誰かがパーティにいるのでしょうか。
カーラですね。そうです、そうに違いありません。
それでも一応断っておくと、ブレイブ曰く、あの馬の本性は元からそうだったとのこと。
部屋に入って二人っきりになった瞬間、ユニコーンの時からああだったそうです。
さらに、その言動から、私たちのパーティに加わるためにわざと魔力を浴びた節もあるようです。
とんだ駄馬を引き受けてしまったものです。
◆
「あたし、このパーティに加わってよかったのかな」
駄馬イコーンに引かれた馬車の上で、空を見上げて遠い目をする一人のサテュロス。
角ある王の生贄改め、ブレイブパーティの生贄です。ヴェルメリオの代わりは彼女には荷が重いでしょうか。
すでに背中に哀愁が漂い始めている彼女は置いておいて、私たちは次の街ドルチャイを目指します。
ドルチャイには私のキューブ・アトモスフィアを作ってくれたバフォメットのメイちゃんがいます。
キューブ・アトモスフィアは入っていた魂が全て解放されたので今はもう起動してくれません。
ですから、術式を新しく組み直してもらう必要があるのです。
彼女は元気にしているでしょうか。
彼女はドルチャイにあるサバトの長で領主も兼ねています。
私の領地の経営のアドバイスももらえるかもしれません。
サバトの長が領主ということは、次の街はそういう街であることは言うまでもありません。
子供のための子供による子供の街。とはいえ、子供だけで構成されているわけではなく、小さい魔物娘を愛でるというサバトの教えを町全体で行っているところです。
もちろん望めばサバト謹製の子供化薬をもらうこともできます。その薬だけに関して言えばタダでもらうことが出来ます。
小さくなったカーラにこれ以上好きにヤらせるわけにはいきません。私も飲んでみてもいいかもしれません。
それと、信頼できる彼女に、私は私と入れ替わってくれたカーラの屋敷の女給、ヘレンを預けました。
ショタが好きで自身もロリになりたいと魔女になった逸材です。彼女も元気にしているでしょうか。
私は懐かしい人たちとの再会を思って、期待に胸を膨らませているのでした。
私たちが向かうという手紙ももう送ってあります。
「楽しみね〜」
私たちは皆で頷き合いました。
◆
ドルチャイの街の領主の館、謁見の間。
領主の館というには華美な装飾が施されたその部屋の中に、大きな椅子に座る幼女がいた。幼女を包む衣装も贅を凝らした豪奢なもの。
領主の館であるはずなのに客間を謁見の間と呼び、華美に過ぎるその様を見ればその部屋の主が領主の地位で満足していないことが見て取れる。
「ホッホッホ、あのリリム、ヴィヴィアンが来るようですね」
「はい、キョニューに届いた手紙にはそう書いてあったと」
「教えていただいてありがとうございます。ショジョリアさん」
「いえ、当然のことです。ですから。そろそろその呼び名を変えてはいただけないでしょうか」
幼女に傅く、これまた幼女のデュラハン。
「そうですね。考えてみてもいいかもしれません」
「本当ですか」
幼女の言葉に顔を明るくするショジョリア。
「あなたが結婚すれば、変えてあげましょう。結婚して名前が変わることはよくあることです」
「そんな」
すぐに顔を暗くしてしまう幼女のデュラハン。彼女を見て、豪奢な椅子に座る幼女は満足げに笑う。
「だから、早く伴侶を見つけなさい。見つけたあかつきには、そうですね。ヒショジョリアさんと呼んであげましょう」
幼女の言葉にショジョリアは一気に顔を険しくさせる。
「巫山戯るなっ!」
思わず剣に手をかけて飛びかかろうとしてしまう。
それを羽交い締めにして止める。これまた幼女のリザードマンやミノタウロスたち。
「抑えてください団長。ここで剣を抜いてしまったら、処罰されるのは団長になってしまいます」
「くそっ、くそぉっ!。私の名前はショジョリアなんかじゃない、アリアというんだ!」
部下たちに引きずられて去っていくデュラハン。彼女の目に把握涙が浮かんでいた。
「ホッホッホ」
その様子を椅子に座ったっまま見て笑う幼女。
「そろそろ出していただけないでしょうか?。ザーメンさん」
彼女は椅子に声をかける。
「もう少し。椅子の中からだとやりにくいよ。もうちょっと薄くしないと届かない」
椅子から帰ってくる少年の声。
「そうですか、では今度は巨根になる薬を試してみましょうか」
「ええっ!?。なんか最近もらえる薬ってちゃんとしたのが来たことないじゃんか。もうこんなこと止めようよ、ヘレンちゃん。きっとみんな怒ってるんだよ。あうっ」
少年が大きく声をあげる。幼女がヴァギナを蠢かせて咥え込んだペニスを締め上げたのだ。スカートに覆われていて外から見ることはできないが、彼女は椅子から飛び出たペニスをそのヴァギナで咥え込んでいた。
そのまま腰をくねらせて射精を促す。
「私のことはロリーダさまと呼びなさいといつも言っているでしょう。いつになったらわかるのですか」
憤る口調とは裏腹に、最愛の夫の肉棒と膣壁をこねくり合わせる感触に彼女の顔はだらしなく蕩けていた。
「あっ、あっ、あっ、出る、出ちゃうよう」
「いいですよ。出しなさい。ザーメンさん、あなたのザーメンを私の膣にぶちまけてください。膣も子宮も白濁に染め上げて、あなたの赤ちゃんを孕ませてください」
ロリーダがザーメンのペニスをきゅうきゅうとさらに締め上げる。
どくどくと注ぎ込まれるザーメンのザーメン。
腹部から伝わる彼の熱を堪能する幼女。
「早くおいでなさい。ヴィヴィアン。キョニューやショジョリアさんたちが何を企んでいようと、私はあなたも取り込んで私の野望を叶える。私は全サバトの女王になる」
幼い魔女の姿のロリーダは、窓の外を見て妖艶に笑ったのだった。
◆
「メイ!。メイ・ゴート・ブロッケン。あなたに言われた通りに、ヴィヴィアンというリリムの来訪を魔女に伝えましたが、そのリリムは信用できるのですか?」
「うむ。度し難い変態じゃが、信用はできる」
メイと呼ばれたバフォメットが重々しく頷く。
「それは大丈夫なのですか?」
幼女のデュラハンが心配そうな顔を見せる。
「大丈夫じゃ。そう心配そうな顔をするではないアリアよ。あやつは変態じゃが、頭と心は強い」
ヴィヴィアンのことを何度も変態と繰り返すバフォメット。
「それに、そもそもあの魔女をこの街に押し付けたのはそのリリムだという話ではないですか」
「そうじゃ、その責任も兼ねてあやつに押し付け返す。この状況の解決のためにこき使ってくれよう」
バフォメットの顔に私怨が滲む。
「お主がショジョリアと名付けられたように、ワシもキョニューなどという不名誉な名前をつけられよった。さらに、ワシの夫などはショタにされた上、ガーチームーチーなどという名前をつけられる始末。あのはち切れんばかりの大胸筋に顔を埋められんのはとても耐え難い」
バフォメットがぎりぎりと歯を食いしばる。
その変態リリムと筋肉フェチバフォメットを合わせても大丈夫なのだろうか。幼い容姿のデュラハンには別の心配が持ち上がっていた。
「ま、奴が到着するまではいつも通り。ワシはキョニュー特選隊を率いて、お主はドルチャイ騎士団を率いてこの街を守る。あの魔女めはワシらにはこんな仕打ちをしておるが、民の信頼は厚い。キョニュー特選隊などというパフォーマンスを披露させているところといい、の」
そのキョニュー特選隊の隊長は深いため息を吐く。
「では行こうかの」
「はい」
バフォメットの後にデュラハンが続く。
彼女たちが繰り出した街の中には、子供の姿しかなかった。
【第2部完】
To be continued...
人海戦術と魔法の力で元よりも立派な街並みに生まれ変わったバーダン。
復興を見届けた私たちは次の街に向かいます。
協力してくれた転生者たちは、もともとのエルフの森に戻る者やそのまま街に住む者、新天地を求めて旅立つ者もいました。しかし、その他の者たち、ブレイブの上や下や横になりたい娘たちはみんな私の領地に移ることになりました。まずは私の城を拠点として街を作っていってくれるそうです。
領地経営も出来なくはありませんが、ルチアに対抗するためにそっちに費やす時間もなく興味もなかった私は、お母様から領地をもらったはいいものの自分のお城をおっ建てた後はほったらかしにしていたのでした。
領地が発展していないのは私がボッチだからとかではないですよ。そんな姫である私がボッチなわけないじゃないですか。ちゃんと部下だっていますし。
そんなことはどうでもいいので。者ども、私とブレイブの国を作り上げなさい。ふははははー。今度帰る時が楽しみです。
そんな風に物事は進みます。でも、進んではいけなかったものも。
「ハァハァ、これからよろしくお願いいたします。この卑しい私を馬としてこき使って下さいませ。肉便器の役目も悦んで果たさせていただきます」
馬車を引く駄馬が言葉を口にします。
誰だ、こいつ。
誰だと思います?
おら、自己紹介しなさいこの駄馬。
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はい、ドン。
「宿屋の看板娘、ユニコーンのビクトリア、改めまして、ブレイブパーティ専属引き馬兼肉便器、バイコーンのビクトリアでございます」
どうしてこうなった。
彼女に見つけられてしまったのは、街の復興の手伝いをしていた時です。
◆
「見つっ、けましたよ、ハァハァ。ブレイブさんとその御一行様。私が、この体になった責任を、とってくださいっ!」
「ビクトリアさん?。大丈夫ですか、そんなに息を荒げて。責任とはどういうことです?」
ブレイブ様、ゴホン。ブレイブが驚いた顔をします。私は何も言っていない。いいですね。
「大丈夫か、って大丈夫じゃないから責任を取れと言っているのです。ハァハァ」
なんだかこの感じとても既視感を覚えます。まるでブレイブに対していつも発情している、カーラや白衣のような。
私ですか?、私はあんな節操なしでも変態でもありません。
「私はユニコーンだったから、ユニコーンだったのにあなたが放った魔力の光の影響を受けて、今バイコーンになりかけの中途半端な状態なんです」
ビクトリアが叫ぶ。彼女の見た目はユニコーンのままですが、ドロドロした魔力が彼女をナカから苛んでいるのでしょう。
その後も次々とまくしたてる彼女に優しいブレイブは折れて、彼女の身元を引き受けることにしたのでした。
そして、ブレイブの匠な調教の結果、楚々としたユニコーンは淫乱でドMな残念変態バイコーンになったのでした。
私は残念でも変態でもMでもありませんが、ブレイブに調教してもらいたいです。ハァハァ。
「ハァハァ。これからは私があなた方の馬車を引いていきましょう。ハァハァ」
どうしてこのパーティには変態ばっかり集まるのでしょうか。ヴェルメリオがいなくなってタガが外れたようにも見えます。
ブレイブには変態を引き寄せる何かがあるのでしょうか、それとも変態を引き寄せる誰かがパーティにいるのでしょうか。
カーラですね。そうです、そうに違いありません。
それでも一応断っておくと、ブレイブ曰く、あの馬の本性は元からそうだったとのこと。
部屋に入って二人っきりになった瞬間、ユニコーンの時からああだったそうです。
さらに、その言動から、私たちのパーティに加わるためにわざと魔力を浴びた節もあるようです。
とんだ駄馬を引き受けてしまったものです。
◆
「あたし、このパーティに加わってよかったのかな」
駄馬イコーンに引かれた馬車の上で、空を見上げて遠い目をする一人のサテュロス。
角ある王の生贄改め、ブレイブパーティの生贄です。ヴェルメリオの代わりは彼女には荷が重いでしょうか。
すでに背中に哀愁が漂い始めている彼女は置いておいて、私たちは次の街ドルチャイを目指します。
ドルチャイには私のキューブ・アトモスフィアを作ってくれたバフォメットのメイちゃんがいます。
キューブ・アトモスフィアは入っていた魂が全て解放されたので今はもう起動してくれません。
ですから、術式を新しく組み直してもらう必要があるのです。
彼女は元気にしているでしょうか。
彼女はドルチャイにあるサバトの長で領主も兼ねています。
私の領地の経営のアドバイスももらえるかもしれません。
サバトの長が領主ということは、次の街はそういう街であることは言うまでもありません。
子供のための子供による子供の街。とはいえ、子供だけで構成されているわけではなく、小さい魔物娘を愛でるというサバトの教えを町全体で行っているところです。
もちろん望めばサバト謹製の子供化薬をもらうこともできます。その薬だけに関して言えばタダでもらうことが出来ます。
小さくなったカーラにこれ以上好きにヤらせるわけにはいきません。私も飲んでみてもいいかもしれません。
それと、信頼できる彼女に、私は私と入れ替わってくれたカーラの屋敷の女給、ヘレンを預けました。
ショタが好きで自身もロリになりたいと魔女になった逸材です。彼女も元気にしているでしょうか。
私は懐かしい人たちとの再会を思って、期待に胸を膨らませているのでした。
私たちが向かうという手紙ももう送ってあります。
「楽しみね〜」
私たちは皆で頷き合いました。
◆
ドルチャイの街の領主の館、謁見の間。
領主の館というには華美な装飾が施されたその部屋の中に、大きな椅子に座る幼女がいた。幼女を包む衣装も贅を凝らした豪奢なもの。
領主の館であるはずなのに客間を謁見の間と呼び、華美に過ぎるその様を見ればその部屋の主が領主の地位で満足していないことが見て取れる。
「ホッホッホ、あのリリム、ヴィヴィアンが来るようですね」
「はい、キョニューに届いた手紙にはそう書いてあったと」
「教えていただいてありがとうございます。ショジョリアさん」
「いえ、当然のことです。ですから。そろそろその呼び名を変えてはいただけないでしょうか」
幼女に傅く、これまた幼女のデュラハン。
「そうですね。考えてみてもいいかもしれません」
「本当ですか」
幼女の言葉に顔を明るくするショジョリア。
「あなたが結婚すれば、変えてあげましょう。結婚して名前が変わることはよくあることです」
「そんな」
すぐに顔を暗くしてしまう幼女のデュラハン。彼女を見て、豪奢な椅子に座る幼女は満足げに笑う。
「だから、早く伴侶を見つけなさい。見つけたあかつきには、そうですね。ヒショジョリアさんと呼んであげましょう」
幼女の言葉にショジョリアは一気に顔を険しくさせる。
「巫山戯るなっ!」
思わず剣に手をかけて飛びかかろうとしてしまう。
それを羽交い締めにして止める。これまた幼女のリザードマンやミノタウロスたち。
「抑えてください団長。ここで剣を抜いてしまったら、処罰されるのは団長になってしまいます」
「くそっ、くそぉっ!。私の名前はショジョリアなんかじゃない、アリアというんだ!」
部下たちに引きずられて去っていくデュラハン。彼女の目に把握涙が浮かんでいた。
「ホッホッホ」
その様子を椅子に座ったっまま見て笑う幼女。
「そろそろ出していただけないでしょうか?。ザーメンさん」
彼女は椅子に声をかける。
「もう少し。椅子の中からだとやりにくいよ。もうちょっと薄くしないと届かない」
椅子から帰ってくる少年の声。
「そうですか、では今度は巨根になる薬を試してみましょうか」
「ええっ!?。なんか最近もらえる薬ってちゃんとしたのが来たことないじゃんか。もうこんなこと止めようよ、ヘレンちゃん。きっとみんな怒ってるんだよ。あうっ」
少年が大きく声をあげる。幼女がヴァギナを蠢かせて咥え込んだペニスを締め上げたのだ。スカートに覆われていて外から見ることはできないが、彼女は椅子から飛び出たペニスをそのヴァギナで咥え込んでいた。
そのまま腰をくねらせて射精を促す。
「私のことはロリーダさまと呼びなさいといつも言っているでしょう。いつになったらわかるのですか」
憤る口調とは裏腹に、最愛の夫の肉棒と膣壁をこねくり合わせる感触に彼女の顔はだらしなく蕩けていた。
「あっ、あっ、あっ、出る、出ちゃうよう」
「いいですよ。出しなさい。ザーメンさん、あなたのザーメンを私の膣にぶちまけてください。膣も子宮も白濁に染め上げて、あなたの赤ちゃんを孕ませてください」
ロリーダがザーメンのペニスをきゅうきゅうとさらに締め上げる。
どくどくと注ぎ込まれるザーメンのザーメン。
腹部から伝わる彼の熱を堪能する幼女。
「早くおいでなさい。ヴィヴィアン。キョニューやショジョリアさんたちが何を企んでいようと、私はあなたも取り込んで私の野望を叶える。私は全サバトの女王になる」
幼い魔女の姿のロリーダは、窓の外を見て妖艶に笑ったのだった。
◆
「メイ!。メイ・ゴート・ブロッケン。あなたに言われた通りに、ヴィヴィアンというリリムの来訪を魔女に伝えましたが、そのリリムは信用できるのですか?」
「うむ。度し難い変態じゃが、信用はできる」
メイと呼ばれたバフォメットが重々しく頷く。
「それは大丈夫なのですか?」
幼女のデュラハンが心配そうな顔を見せる。
「大丈夫じゃ。そう心配そうな顔をするではないアリアよ。あやつは変態じゃが、頭と心は強い」
ヴィヴィアンのことを何度も変態と繰り返すバフォメット。
「それに、そもそもあの魔女をこの街に押し付けたのはそのリリムだという話ではないですか」
「そうじゃ、その責任も兼ねてあやつに押し付け返す。この状況の解決のためにこき使ってくれよう」
バフォメットの顔に私怨が滲む。
「お主がショジョリアと名付けられたように、ワシもキョニューなどという不名誉な名前をつけられよった。さらに、ワシの夫などはショタにされた上、ガーチームーチーなどという名前をつけられる始末。あのはち切れんばかりの大胸筋に顔を埋められんのはとても耐え難い」
バフォメットがぎりぎりと歯を食いしばる。
その変態リリムと筋肉フェチバフォメットを合わせても大丈夫なのだろうか。幼い容姿のデュラハンには別の心配が持ち上がっていた。
「ま、奴が到着するまではいつも通り。ワシはキョニュー特選隊を率いて、お主はドルチャイ騎士団を率いてこの街を守る。あの魔女めはワシらにはこんな仕打ちをしておるが、民の信頼は厚い。キョニュー特選隊などというパフォーマンスを披露させているところといい、の」
そのキョニュー特選隊の隊長は深いため息を吐く。
「では行こうかの」
「はい」
バフォメットの後にデュラハンが続く。
彼女たちが繰り出した街の中には、子供の姿しかなかった。
【第2部完】
To be continued...
16/06/21 13:41更新 / ルピナス
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