5.リトルブレイバー
「ヘレン、さん？」
「はい、ヘレンです。カーラ様の従者で、一般人の」
くすくす笑う私を困惑した瞳が見つめています。
私も赤く輝く瞳で彼を見返します。
「でも、ごめんなさい。私、皆さんに隠していたことがあるんです」
私はようやく収穫できる果実を前にして逸る気持ちをなんとか抑えます。
それでも、魔力を開放してしまえばもう止められないでしょう。
彼女たちはぐっすり眠っていて邪魔をするものもいません。
「まず、私の名前はヘレンではありません。本当の名前はヴィヴィアンと言います」
「ヴィヴィアンさん、ですか」
やっと名前を読んでもらえた。初めて彼を見たときからどれほど待ちわびたことか。
背筋を這いのぼる甘い痺れに思わず頬が上気してしまいます。
「そうですよ。でも、あの子達みたいに特別な呼び方をしてくれると嬉しいですね」
「特別な呼び方？」
「ええ、カーラお姉ちゃんとか、ヴェル姉さんとか、そういったものです」
ああ。考えています。ブレイブ君が私のためだけに頭を使ってくれています。
私はワクワクして待ちます。
「じゃあ、ヴィー姉、さま？」
はぅぅっ❤ この子ったら、この子ったらあ！
そんな上目遣いでおずおず言われてしまったら、イってしまいそうだったではないですか。
危ないですね。カーラのことをとやかく言えはしません。
それにしても、やはりこの子は逸材ですね。私の目的にも大きく貢献してくれそうです。
でも、今はそんなことはどうでもいいことです。
もっと大事なことがあるのですから。
「いいですね。ヴィー姉さま。でも、何故さまをつけたのです？ 私は従者ですよ」
「なんだか今の雰囲気がお姫様みたいだったから」
いたいけな少年の上に跨っている私をお姫様みたいだなんて、とんだ王子様とお姫様がいたものです。
それでも、彼の直感には素直に感心してしまします。
「当たりです。私は確かにお姫様です」
私は魔力を解放します。仮初めの姿を捨てて、本来の姿に戻ります。
灯りのない世界では月明かりはとても明るいものです。
全てを強く照らし出す太陽とは違って、月は見ようとしたものだけを淡く浮かび上がらせてくれます。
窓から差し込む月影の下で、私の白い髪は静かに淡く銀に輝きます。
私の赤い瞳は部屋の中に入り込んだ赤い双子の月。彼を色欲の狂気に導きます。
頭の角の開放感が清々しい。
堅苦しいメイド服から解放された自慢の胸もお尻も、嬉しくて踊り出してしまいそうです。
くびれた腰も彼の幼い手に触ってもらいたくて、くねりたくてウズウズしています。
部屋の空気は溢れ出した私の魔力を孕み、月の光で清められます。
質の良い調度品が整然と並んでいる様もあって、まるで神聖な祭壇のようです。
新しい勇者の誕生の場所としてはふさわしいと言えるでしょう。
満を持して私、リリムのヴィヴィアンは舞台に上がります。
語り部からキャストの1人へと役所替えです。
いえ、語り部は続けるので、兼役でしょうか。
これから私は、私たちの夜を貪ります、愉しみます。
皆々様も良い夜を。
◆
リリムの姿を晒した私の顔をブレイブ君は息を詰めて見つめています。
それから、半分ほど顔を出している私の胸を見て、滑るようにおヘソを、チラッと見えている下着を視界に収めて。
ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえてしまいました。
幼くてもやはり男の子ですね。それとも、私が魅力的にすぎるのでしょうか。
彼に視姦されて嫌が応にも高まってきてしまいます。
「そんな舐め回すように見られては恥ずかしくなってしまいます」
私は頬を染めながらブレイブ君に言います。気を抜くと口許がだらし無く緩んでしまいそうです。
「ご、ごめんなさい」
ブレイブ君は顔を赤くしながら、慌てて目をそらしました。
「いえ、いいのですよ。私は大歓迎です」
私はブレイブ君に顔を近づけます。至近距離に現れた私の方を向いてくれないので、両手を頬に当ててこちらに無理矢理向かせてしまいます。
「ブレイブ君はどこを見ていたのでしょうか」
私は意地悪く尋ねます。
「顔？」
ブレイブ君の手を取って頬に触れさせます。触られた部分が熱くなってきました。
「顎？」
指を取って輪郭をなぞらせます。時折掠る固い爪の感触がむず痒く、感じてしまいます。
「それとも、首、鎖骨？」
ゾクゾクする感覚が降りていきます。鎖骨の窪みを軽く押し込ませると、彼が浅く息を吐くのが伝わりました。
「やっぱり胸でしょうか？」
彼の細い腕が私の谷間に挟まれて埋もれてしまいます。私の呼吸に合わせて微かに胸と彼の腕が擦れます。
彼の口からは微かに呻き声のようなものが漏れました。私の体温だけでなく、高まっていく鼓動も彼には伝わっているでしょう。
谷間から顔を出している彼の指を私は咥えました。彼の口からは引きつけのような音が鳴ります。
口の中に招き入れた彼の手を丹念にしゃぶり、舐めまわします。丁寧に、一本一本。
時折、逃れようとするのか、求めてくれているのか。彼の指が可愛らしく動きます。
私の唾液に塗れたままの彼の指が私の谷間を通過していきます。
ふふ。今、確かに揉みましたね。気がつかないわけがないでしょう。
私のあばら骨をぬらぬらした指が湿らせていきます。
脇腹もおヘソの穴も彼の指で爪で形をなぞらせます。いつしか私の導きだけではなく、彼の意思でも指は動くようになって来ています。
指先だけでなく、指の腹も私の肌を押し込んでくれるようになりました。
「あなたは足も好きですか？」
私は彼の両手を取って、両足の鼠径部のシワをなぞらせます。
それから手の平を太ももに、
「すごい、スベスベだ」
思わずと言った感じで、ブレイブ君の手の平は私の導きよりも先に太ももを滑りました。
「ふわッァ❤」
思わぬ刺激に私は声を上げてしまいました。
「あっ、ごめんなさい」
引っ込めようとした手を私は慌てて捕まえました。
「大丈夫です。少し驚いただけですから」
やっとノり始めて来た彼を正気にここで戻してしまっては意味がありませんし、何よりリリムの名折れです。
「大丈夫ですよ。この体はあなたのものです。この顔も舌も首も胸も腰も足もお尻だって、全部あなたのものです。何をしたって構いはしません」
私は私の手で自らの肢体を撫でながら微笑みます。
それから、彼の耳元で囁きます。
「もちろん、おまんこの奥だって…」
うわッ。
吐息が彼の耳をくすぐりって、今まで感じたことのない感覚に幼い彼が声をあげます。
少し荒くなった呼吸で呟いています。
「おま、こ？」
あら、知らないんですね。これは楽しみが増えました。手取り足取り、ナニ取り、じっくりねっとりと教えてあげましょう。
うふふ。先ほどまでとは毛色の違う私の微笑みに、ブレイブ君は若干身を強張らせてしまったようです。
「安心してください。怖くなんてないですよ。とっても気持ちのいいことなんですから」
私は布団をずらして彼の寝間着に手をかけます。不安半分、期待半分の顔が私を見上げていました。
期待の中に潜んだ雄の匂いを私の雌は嗅ぎ取っています。
布団を濡らしてしまった私の雌の匂いも彼に嗅ぎ分けてもらいたいものですが、それはまだまだ高望みといったものです。
露わになった彼の上半身に私は下着越しにおまんこをこすりつけます。
すでにぐっしょりと水分を含んだショーツが、くちゅくちゅと淫猥な音を立てます。
私の体温の中でも特に熱を持った場所を押し付けられた彼の気持ちはどのようなものなのでしょうか。
真っ赤な顔をしながら私の股間を凝視されてしまっては期待せずにはいられません。
私ばかり楽しんでしまってはいけません。
彼がスベスベだと言ってくれた足で胴を挟んであげます。
今、ちょっと嬉しそうにしましたね。もちろん見逃しません。
それではレクチャー開始です。
「今あなたのお腹にくっついているものがおまんこです」
彼は私のおまんこがあるだろう場所を食い入るように見つめています。
私のショーツは、私のお汁でべちょべちょ。下着の役目を果たしていないどころか、絞れそうです。
ブレイブ君に飲んでもらえないでしょうか。いえいえ、焦ってはいけません、焦ってしまえば彼を怖がらせてしまうだけなのですから。
このまま私が食べてしまっても良いのですが、出来れば彼に奪ってもらいたい。
お互いに愉しい愉しい夜にしたいではないですか。
私はブレイブ君の上から立ちます。
今まで与えられていた刺激が無くなって少し残念そうです。
いい傾向に私は笑いを堪えることができません。蕩けそうになる表情筋になんとか言うことを聞かせますが、荒くなる息だけは抑えることができません。
張り付いていたショーツを引き剥がして脱ぎ捨てます。片時も彼は目を離しません。
他の衣服ももどかしいので全て取り払ってしまいます。
露わになって月明かりに照らされる私の肢体を彼が睨め回します。
乳首を見ていた時間が一番長かったでしょうか。その視線にますます先っぽが固く、敏感になってしまいます。空気の動きだけでも感じてしまいそうです。
「これが、おまんこですよ」
私は彼の顔の上で両手でおまんこを押し広げます。
広げた拍子に蜜が彼の顔に滴り落ちてしまいました。
彼の顔が見えないのでわかりませんが、息を飲んだ気配がします。ですが、それ以外反応がありません。
黙ったままのブレイブ君が心配になって思わず私は声をかけてしまいます。
「大丈夫ですか？、気持ち悪いですか？」
薄明かりの中ではショックも少ないかと思ってはいたのですが…。
そんな私の予想に反して、
「いえ、とても綺麗だと思います」
そんな言葉を返してくれたのです。
思わぬ言葉に絶句してしまいました。初めて見る女性器を綺麗だと思うなんて。この子の将来が楽しみで下腹部の疼き大きくなります。
ぽたぽたと、余計に下の口からは涎が溢れてしまいました。
あのキラキラした目は今はどんな光を浮かべて私のおまんこを見ているのでしょうか。
私は涎をたらすおまんこを見せつけたまま説明します。
「ありがとうございます。何て嬉しい言葉でしょう。おまんこは女の子にとって大事なところなのです。大好きな人に、大好きなおちんぽをいれてもらって、たっぷりとおちんぽミルクを注いでもらうところ。そうすると大好きな人との赤ちゃんができるのですよ」
一回で出来るかはわからないので、何度も何度も注いでもらうのです。大事なことを付け加えるのも忘れません。
ブレイブ君との赤ちゃん。想像するだけで妊娠してしまいそうです。
「だからですね、私のおまんこにブレイブ君のおちんぽを入れてください。私のおまんこにおちんぽミルクをたっぷりと飲ませてください」
私はそうして後ずさりをして、もう一度彼のお腹の上に跨ります。
彼の顔を見ると私のおねだり汁でベタベタになってしまっていました。申し訳ないです。
ブレイブ君としては肉食獣に涎をかけられていた心境なのではないでしょうか。怖くはなかったのでしょうか。
「でも、ヴィー姉さま。今、それは好きな人とすることだって」
ブレイブ君が首を少し上げて訪ねてきます。
「鈍いのですねブレイブ君。私はあなたが好きです、大好きです。愛しています。あなた以外のおちんぽなんて欲しくない。あなたは私がやっと巡り会えた男の人なんです。だから、私をもらってください」
私は自分の気持ちをぶちまけます。そして、私はずるい事を聞きます。
「それとも、ブレイブ君は私のことが嫌いですか。この体を好きにしたくはないのですか」
拒絶されたくなくて、体を餌にして、嫌いではないのなら抱いて仕舞えば良いと、薄汚く誘惑します。
そんな、そんな私に、ブレイブ君は、彼は。
「僕もヴィー姉さまのことが好きです。愛してる、とかはわからないけど」
私の意地悪くギラついていた瞳を真っ直ぐに見て、ちょっと照れくさそうに、でもはっきりと言ってくれたのです。
それは偽りのない言葉。
予想もしていなかった男の言葉に、私は想像すらしていなかった涙がこみ上げてきました。
「それ、は、本当ですか？、今日会ったばかりなのに、あなたは私のことを好きになったというのですか」
声が震えるのを隠しながら、体を見たからなの、という言葉を飲み込みながら。
それは聞くまでもありません。彼は私の体でも、顔でもなく、目を見て告白してくれました。
まるで少女になったように顔が火照るのを止められません。
「うん。ほんとは怖く思っていたところもあるんだけど、ヴィー姉さまとは初めて会った気がしなくて。なんかちょっと安心出来てて、えっと、ヘレンさんの時に作ってもらったご飯もなんだか懐かしかったし」
彼のその言葉に私は大きく息を吐きます。
何だ、彼は気づいていたのですね。無意識にでしょうけれど。
◆
彼が初めてエルタニンにやって来た3年前から、私は彼を見守ってきました。
彼を教会に預けることを拒んで両親が殺された後、私は教会の手から彼を守りました。
今、彼の両親は魔界に預けられ、ゾンビまで復活したくらいの頃でしょう。
ご飯を作ったり、野盗から守ったり、私は影ながら彼の面倒を見ました。
会うときはいつも姿を変えていましたが、彼が魔物を殺せなかったのも、魔物に抵抗がなかったのも私に原因はあるのでしょう。
本当はすぐにでもエルタニンを落としたかったのですが、カーラの存在が問題でした。
当時すでに彼女は16歳にして、ヴェルメリオに匹敵する強さを手に入れいていました。
直接戦えば周りへの被害が大きくなるし、ヴェルちゃんに加勢すれば不興を買うだろうし。
幸いにして、カーラに英才教育を施している優秀なメイドがいたので、記憶を貰う代わりにショタをあげて入れ替わりました。今では彼女も立派な魔物娘です。
しかし、気づかれない程度の魔力の混入ではカーラに影響はありませんでした。本当に心臓を壊すくらいの一撃だったからこそ彼女を魔物娘にすることが出来たのですね。
私は彼にエルタニンを落とさせようと思って暗躍していました。
装備品を魔物娘として目覚めさせたりもしましたが、予定していたよりもずっといい形でエルタニンを落とせました。
でも、そんな裏の話なんて、両親のことも含めて、まだ彼は知らなく良い話です。
◆
そんな彼が私のことを分かっていてくれた。好きと言ってくれた。
私は溢れ出る涙をもう止めることができません。
「大丈夫ですか、どうしたんですか？」
ヴィー姉さま、と彼はおろおろ慌てています。
そんな彼の様子が可笑しくて思わず笑ってしまいました。
「大丈夫ですよ。嬉しい時にも涙はでるものなのです。ありがとうございます。ブレイブ君、いえ、ブレイブ」
幼くても、優しくて勇敢な勇者様に君付けはもう失礼です。
だから私も、
「それと、ブレイブ。私のことはやはりヴィー姉さまでは無く、ヴィヴィアンと呼んでください。さん、をつけたりしたら本気で怒りますよ」
釘をさしつつおねだりします。
「え、うん。わかりました。ヴィヴィアン」
私は満足して頷きます。
まだまだ力強さは足りないもののそれはこれから私たちと一緒に育てていけばいいことです。彼にはすでに大事なものは備わっています。
さて、それでは勇者様の輝かしい第一歩として、リリムを退治してもらおうではないですか。
最初に退治する魔物がリリムとは勇み足に過ぎますが、彼は十二分にその資格を持っています。
さぁ、その肉体に設えてある剣で、魔物である私を退治して屈服させてください。
私は股を開いて、おまんこを両手で押し広げてブレイブを誘います。
「私をもらって下さい、ブレイブ」
ブレイブの目が私のおまんこに吸い寄せられます。
さっきとは違う感覚が私に押し寄せます。もう私は彼を少年ではなく、男性だと意識しています。意識していなかった羞恥心が押し寄せて、私を苛めます。この人の前で私は泣いてしまった、堪え切れない笑みを漏らしてしまった。心の中を覗き見られてしまった。そして、今は肉体を。
絶えず涎をこぼしてヒクつく秘裂の隙間から、私の恥ずかしいところを全て暴かれてしまう。
恋をしたばかりの少女のように頬が火照って胸が苦しくなります。
それでも、魔物娘としての心は早く早くと私を急かします。
呼吸もするのも苦しく、彼を潤んだ目で見つめます。
「ごめんなさい、僕、何をしたらいいのかわからないんです」
ブレイブは困っていました。私はふと正気に戻ります。
そう、そうですね。わかりませんよね。だって、彼はまだ10歳なのですから。
「謝らなくても大丈夫ですよ。私が教えてあげます」
私は優しく微笑みます。微笑んだつもりですが、禁断の果実を口にするという背徳感に顔が蕩けそうです。蕩けていたかもしれません。
「それでは、ズボンもパンツも脱いでください。なんなら私が脱がせてもいいですよ」
私の言葉にブレイブは恥ずかしそうにします。涎が、涎が！ 危ないです。
「あなたは私の体をじっくり見たというのに、私には見せてくれないのですか？」
ずるい、と拗ねてみます。
彼は言葉に詰まって悩んでいます。その葛藤だけでご飯5杯、いえ10杯はいけますね。
意を決した彼は、えいっ、とパンツも一緒にズボンを下ろしました。
現る勇者の剣。天に向かってギンギンです。
これは。
想定していたよりも大きいです。あの子たちの魔力の影響でしょうか。
ダメです。私の中の本能が今にも飛びかからんばかりです。
私はゴクリと生唾を飲み込んでしまいます。
「何これ、大きくなってる！」
ブレイブもビックリのようです。
「それに何だかムズムズするし、パンツにも先も何かついてる。僕、もしかしてお漏らししちゃったの！？」
ブレイブが愕然として慌てています。
私は優しく、優しく。
「大、丈夫ですよ。ハァハァ。それは、興奮した時にでる、ゴクリ。先走り液というものです。ンぅ❤ お漏らしではありません。さっきも、というか今も私から、グチュリ、出ているでしょう」
私の股の間から溢れてやまないガマン汁を、手に掬い取ってみせます。
「ほんとだ」
若干戸惑いながら、ブレイブが私の指を糸を引く液を見ています。もうそろそろ理性の限界です。
「はぁ、もうすでにおちんぽはギンギンですし、私のおまんこもぐちょぐちょです。だから、そのまま挿れてしまって大丈夫です。さっきぽだけなんて言わないでも根元までずっぷり入ってしまって構いません。というか、そうしてください。乱暴に扱ってしまって構いません！」
「わ、わかりました」
私の勢いにさらに戸惑いつつもブレイブは頷いてくれます。
「ここですよ」
私の秘裂と彼の亀頭がキスをします。本当のキスもまだなのに、順序が逆になってしまいました。
ペニスに伝わる初めての感覚に彼の目に不安そうな色が浮かびます。これから味わう初めての快感に彼は耐えられるのでしょうか。
「怖いですか？」
私は彼にそう尋ねます。
彼は少し迷いましたが、
「怖い、けど。大丈夫なんだよね」
彼は私をすがるような目で見ました。不安はある。それでも、それよりも私を信じてくれている。
「はい。大丈夫です。初めはビックリしてしまうかもしれませんが、気持ちよくなって何度もしたくなると思います」
私は彼に優しく微笑みました。いけませんね。また照れてきてしまうではありませんか。
「じゃあ、行きます」
「はい、いらっしゃいませ❤」
そうして私は彼を招き入れました。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！
ンぁぁぁぁァぁァァァァァッ❤
二人の嬌声が重なって部屋に響き渡ります。
ブレイブはペニスを包み込む初めての肉の感触に思わず射精してしまいました。
初めてのことに対する驚きと、身体中からナニカを無理矢理に引き剥がして持っていかれるような解放感。
出しても出しても止まらない。ひと吹きごとに背筋に刻み込まれる圧倒的な快感。
肉と肉が内側から触れ合う暖かさ。文字通り、一つになることの陶酔感。
一度に与えられるには膨大すぎる快楽の洪水。人の許容量を超えた衝撃に。
彼の体はすぐにインキュバスと化します。
快楽を許容できるようになった体はすぐにより多くの快楽を求めて腰を振っていました。
破瓜の痛みなど感じるまもなく、脳髄に直接叩き込まれる快楽は私をそのまま天上へと運びました。
挿れられてすぐに吐き出されたザーメンが私の子宮に染み込み、私の胎内を彼のものとして塗り替えていきます。
何度も注ぎ込まれるおちんぽミルクに、私は絶頂から降りてくることができません。
それなのに膣肉は貪欲に蠢いて、彼の肉棒にもっともっとと囁いて、より多くの精液を搾り出していきます。
出し続けても止まらないちんぽはさらに大きくなっていきます。
インキュバスになったのでしょう。私のおまんこをザーメンだけで孕ませてしまうような勢いです。
私のおまんこはもう彼のおちんぽの形を覚えてしまいました。
ようやく射精の波が過ぎた頃、もう叫びすぎて二人の声は枯れて、喘ぎ声なのかうめき声なのかわからないような音だけが漏れています。
どちらともなく口づけを交わし合い、舌も絡ませ合って唾液を交換します。お互いの音も相手の喉に飲み込まれています。
そうして睦み合った二人は、繋がったまま眠りにつくのでした。
「はい、ヘレンです。カーラ様の従者で、一般人の」
くすくす笑う私を困惑した瞳が見つめています。
私も赤く輝く瞳で彼を見返します。
「でも、ごめんなさい。私、皆さんに隠していたことがあるんです」
私はようやく収穫できる果実を前にして逸る気持ちをなんとか抑えます。
それでも、魔力を開放してしまえばもう止められないでしょう。
彼女たちはぐっすり眠っていて邪魔をするものもいません。
「まず、私の名前はヘレンではありません。本当の名前はヴィヴィアンと言います」
「ヴィヴィアンさん、ですか」
やっと名前を読んでもらえた。初めて彼を見たときからどれほど待ちわびたことか。
背筋を這いのぼる甘い痺れに思わず頬が上気してしまいます。
「そうですよ。でも、あの子達みたいに特別な呼び方をしてくれると嬉しいですね」
「特別な呼び方？」
「ええ、カーラお姉ちゃんとか、ヴェル姉さんとか、そういったものです」
ああ。考えています。ブレイブ君が私のためだけに頭を使ってくれています。
私はワクワクして待ちます。
「じゃあ、ヴィー姉、さま？」
はぅぅっ❤ この子ったら、この子ったらあ！
そんな上目遣いでおずおず言われてしまったら、イってしまいそうだったではないですか。
危ないですね。カーラのことをとやかく言えはしません。
それにしても、やはりこの子は逸材ですね。私の目的にも大きく貢献してくれそうです。
でも、今はそんなことはどうでもいいことです。
もっと大事なことがあるのですから。
「いいですね。ヴィー姉さま。でも、何故さまをつけたのです？ 私は従者ですよ」
「なんだか今の雰囲気がお姫様みたいだったから」
いたいけな少年の上に跨っている私をお姫様みたいだなんて、とんだ王子様とお姫様がいたものです。
それでも、彼の直感には素直に感心してしまします。
「当たりです。私は確かにお姫様です」
私は魔力を解放します。仮初めの姿を捨てて、本来の姿に戻ります。
灯りのない世界では月明かりはとても明るいものです。
全てを強く照らし出す太陽とは違って、月は見ようとしたものだけを淡く浮かび上がらせてくれます。
窓から差し込む月影の下で、私の白い髪は静かに淡く銀に輝きます。
私の赤い瞳は部屋の中に入り込んだ赤い双子の月。彼を色欲の狂気に導きます。
頭の角の開放感が清々しい。
堅苦しいメイド服から解放された自慢の胸もお尻も、嬉しくて踊り出してしまいそうです。
くびれた腰も彼の幼い手に触ってもらいたくて、くねりたくてウズウズしています。
部屋の空気は溢れ出した私の魔力を孕み、月の光で清められます。
質の良い調度品が整然と並んでいる様もあって、まるで神聖な祭壇のようです。
新しい勇者の誕生の場所としてはふさわしいと言えるでしょう。
満を持して私、リリムのヴィヴィアンは舞台に上がります。
語り部からキャストの1人へと役所替えです。
いえ、語り部は続けるので、兼役でしょうか。
これから私は、私たちの夜を貪ります、愉しみます。
皆々様も良い夜を。
◆
リリムの姿を晒した私の顔をブレイブ君は息を詰めて見つめています。
それから、半分ほど顔を出している私の胸を見て、滑るようにおヘソを、チラッと見えている下着を視界に収めて。
ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえてしまいました。
幼くてもやはり男の子ですね。それとも、私が魅力的にすぎるのでしょうか。
彼に視姦されて嫌が応にも高まってきてしまいます。
「そんな舐め回すように見られては恥ずかしくなってしまいます」
私は頬を染めながらブレイブ君に言います。気を抜くと口許がだらし無く緩んでしまいそうです。
「ご、ごめんなさい」
ブレイブ君は顔を赤くしながら、慌てて目をそらしました。
「いえ、いいのですよ。私は大歓迎です」
私はブレイブ君に顔を近づけます。至近距離に現れた私の方を向いてくれないので、両手を頬に当ててこちらに無理矢理向かせてしまいます。
「ブレイブ君はどこを見ていたのでしょうか」
私は意地悪く尋ねます。
「顔？」
ブレイブ君の手を取って頬に触れさせます。触られた部分が熱くなってきました。
「顎？」
指を取って輪郭をなぞらせます。時折掠る固い爪の感触がむず痒く、感じてしまいます。
「それとも、首、鎖骨？」
ゾクゾクする感覚が降りていきます。鎖骨の窪みを軽く押し込ませると、彼が浅く息を吐くのが伝わりました。
「やっぱり胸でしょうか？」
彼の細い腕が私の谷間に挟まれて埋もれてしまいます。私の呼吸に合わせて微かに胸と彼の腕が擦れます。
彼の口からは微かに呻き声のようなものが漏れました。私の体温だけでなく、高まっていく鼓動も彼には伝わっているでしょう。
谷間から顔を出している彼の指を私は咥えました。彼の口からは引きつけのような音が鳴ります。
口の中に招き入れた彼の手を丹念にしゃぶり、舐めまわします。丁寧に、一本一本。
時折、逃れようとするのか、求めてくれているのか。彼の指が可愛らしく動きます。
私の唾液に塗れたままの彼の指が私の谷間を通過していきます。
ふふ。今、確かに揉みましたね。気がつかないわけがないでしょう。
私のあばら骨をぬらぬらした指が湿らせていきます。
脇腹もおヘソの穴も彼の指で爪で形をなぞらせます。いつしか私の導きだけではなく、彼の意思でも指は動くようになって来ています。
指先だけでなく、指の腹も私の肌を押し込んでくれるようになりました。
「あなたは足も好きですか？」
私は彼の両手を取って、両足の鼠径部のシワをなぞらせます。
それから手の平を太ももに、
「すごい、スベスベだ」
思わずと言った感じで、ブレイブ君の手の平は私の導きよりも先に太ももを滑りました。
「ふわッァ❤」
思わぬ刺激に私は声を上げてしまいました。
「あっ、ごめんなさい」
引っ込めようとした手を私は慌てて捕まえました。
「大丈夫です。少し驚いただけですから」
やっとノり始めて来た彼を正気にここで戻してしまっては意味がありませんし、何よりリリムの名折れです。
「大丈夫ですよ。この体はあなたのものです。この顔も舌も首も胸も腰も足もお尻だって、全部あなたのものです。何をしたって構いはしません」
私は私の手で自らの肢体を撫でながら微笑みます。
それから、彼の耳元で囁きます。
「もちろん、おまんこの奥だって…」
うわッ。
吐息が彼の耳をくすぐりって、今まで感じたことのない感覚に幼い彼が声をあげます。
少し荒くなった呼吸で呟いています。
「おま、こ？」
あら、知らないんですね。これは楽しみが増えました。手取り足取り、ナニ取り、じっくりねっとりと教えてあげましょう。
うふふ。先ほどまでとは毛色の違う私の微笑みに、ブレイブ君は若干身を強張らせてしまったようです。
「安心してください。怖くなんてないですよ。とっても気持ちのいいことなんですから」
私は布団をずらして彼の寝間着に手をかけます。不安半分、期待半分の顔が私を見上げていました。
期待の中に潜んだ雄の匂いを私の雌は嗅ぎ取っています。
布団を濡らしてしまった私の雌の匂いも彼に嗅ぎ分けてもらいたいものですが、それはまだまだ高望みといったものです。
露わになった彼の上半身に私は下着越しにおまんこをこすりつけます。
すでにぐっしょりと水分を含んだショーツが、くちゅくちゅと淫猥な音を立てます。
私の体温の中でも特に熱を持った場所を押し付けられた彼の気持ちはどのようなものなのでしょうか。
真っ赤な顔をしながら私の股間を凝視されてしまっては期待せずにはいられません。
私ばかり楽しんでしまってはいけません。
彼がスベスベだと言ってくれた足で胴を挟んであげます。
今、ちょっと嬉しそうにしましたね。もちろん見逃しません。
それではレクチャー開始です。
「今あなたのお腹にくっついているものがおまんこです」
彼は私のおまんこがあるだろう場所を食い入るように見つめています。
私のショーツは、私のお汁でべちょべちょ。下着の役目を果たしていないどころか、絞れそうです。
ブレイブ君に飲んでもらえないでしょうか。いえいえ、焦ってはいけません、焦ってしまえば彼を怖がらせてしまうだけなのですから。
このまま私が食べてしまっても良いのですが、出来れば彼に奪ってもらいたい。
お互いに愉しい愉しい夜にしたいではないですか。
私はブレイブ君の上から立ちます。
今まで与えられていた刺激が無くなって少し残念そうです。
いい傾向に私は笑いを堪えることができません。蕩けそうになる表情筋になんとか言うことを聞かせますが、荒くなる息だけは抑えることができません。
張り付いていたショーツを引き剥がして脱ぎ捨てます。片時も彼は目を離しません。
他の衣服ももどかしいので全て取り払ってしまいます。
露わになって月明かりに照らされる私の肢体を彼が睨め回します。
乳首を見ていた時間が一番長かったでしょうか。その視線にますます先っぽが固く、敏感になってしまいます。空気の動きだけでも感じてしまいそうです。
「これが、おまんこですよ」
私は彼の顔の上で両手でおまんこを押し広げます。
広げた拍子に蜜が彼の顔に滴り落ちてしまいました。
彼の顔が見えないのでわかりませんが、息を飲んだ気配がします。ですが、それ以外反応がありません。
黙ったままのブレイブ君が心配になって思わず私は声をかけてしまいます。
「大丈夫ですか？、気持ち悪いですか？」
薄明かりの中ではショックも少ないかと思ってはいたのですが…。
そんな私の予想に反して、
「いえ、とても綺麗だと思います」
そんな言葉を返してくれたのです。
思わぬ言葉に絶句してしまいました。初めて見る女性器を綺麗だと思うなんて。この子の将来が楽しみで下腹部の疼き大きくなります。
ぽたぽたと、余計に下の口からは涎が溢れてしまいました。
あのキラキラした目は今はどんな光を浮かべて私のおまんこを見ているのでしょうか。
私は涎をたらすおまんこを見せつけたまま説明します。
「ありがとうございます。何て嬉しい言葉でしょう。おまんこは女の子にとって大事なところなのです。大好きな人に、大好きなおちんぽをいれてもらって、たっぷりとおちんぽミルクを注いでもらうところ。そうすると大好きな人との赤ちゃんができるのですよ」
一回で出来るかはわからないので、何度も何度も注いでもらうのです。大事なことを付け加えるのも忘れません。
ブレイブ君との赤ちゃん。想像するだけで妊娠してしまいそうです。
「だからですね、私のおまんこにブレイブ君のおちんぽを入れてください。私のおまんこにおちんぽミルクをたっぷりと飲ませてください」
私はそうして後ずさりをして、もう一度彼のお腹の上に跨ります。
彼の顔を見ると私のおねだり汁でベタベタになってしまっていました。申し訳ないです。
ブレイブ君としては肉食獣に涎をかけられていた心境なのではないでしょうか。怖くはなかったのでしょうか。
「でも、ヴィー姉さま。今、それは好きな人とすることだって」
ブレイブ君が首を少し上げて訪ねてきます。
「鈍いのですねブレイブ君。私はあなたが好きです、大好きです。愛しています。あなた以外のおちんぽなんて欲しくない。あなたは私がやっと巡り会えた男の人なんです。だから、私をもらってください」
私は自分の気持ちをぶちまけます。そして、私はずるい事を聞きます。
「それとも、ブレイブ君は私のことが嫌いですか。この体を好きにしたくはないのですか」
拒絶されたくなくて、体を餌にして、嫌いではないのなら抱いて仕舞えば良いと、薄汚く誘惑します。
そんな、そんな私に、ブレイブ君は、彼は。
「僕もヴィー姉さまのことが好きです。愛してる、とかはわからないけど」
私の意地悪くギラついていた瞳を真っ直ぐに見て、ちょっと照れくさそうに、でもはっきりと言ってくれたのです。
それは偽りのない言葉。
予想もしていなかった男の言葉に、私は想像すらしていなかった涙がこみ上げてきました。
「それ、は、本当ですか？、今日会ったばかりなのに、あなたは私のことを好きになったというのですか」
声が震えるのを隠しながら、体を見たからなの、という言葉を飲み込みながら。
それは聞くまでもありません。彼は私の体でも、顔でもなく、目を見て告白してくれました。
まるで少女になったように顔が火照るのを止められません。
「うん。ほんとは怖く思っていたところもあるんだけど、ヴィー姉さまとは初めて会った気がしなくて。なんかちょっと安心出来てて、えっと、ヘレンさんの時に作ってもらったご飯もなんだか懐かしかったし」
彼のその言葉に私は大きく息を吐きます。
何だ、彼は気づいていたのですね。無意識にでしょうけれど。
◆
彼が初めてエルタニンにやって来た3年前から、私は彼を見守ってきました。
彼を教会に預けることを拒んで両親が殺された後、私は教会の手から彼を守りました。
今、彼の両親は魔界に預けられ、ゾンビまで復活したくらいの頃でしょう。
ご飯を作ったり、野盗から守ったり、私は影ながら彼の面倒を見ました。
会うときはいつも姿を変えていましたが、彼が魔物を殺せなかったのも、魔物に抵抗がなかったのも私に原因はあるのでしょう。
本当はすぐにでもエルタニンを落としたかったのですが、カーラの存在が問題でした。
当時すでに彼女は16歳にして、ヴェルメリオに匹敵する強さを手に入れいていました。
直接戦えば周りへの被害が大きくなるし、ヴェルちゃんに加勢すれば不興を買うだろうし。
幸いにして、カーラに英才教育を施している優秀なメイドがいたので、記憶を貰う代わりにショタをあげて入れ替わりました。今では彼女も立派な魔物娘です。
しかし、気づかれない程度の魔力の混入ではカーラに影響はありませんでした。本当に心臓を壊すくらいの一撃だったからこそ彼女を魔物娘にすることが出来たのですね。
私は彼にエルタニンを落とさせようと思って暗躍していました。
装備品を魔物娘として目覚めさせたりもしましたが、予定していたよりもずっといい形でエルタニンを落とせました。
でも、そんな裏の話なんて、両親のことも含めて、まだ彼は知らなく良い話です。
◆
そんな彼が私のことを分かっていてくれた。好きと言ってくれた。
私は溢れ出る涙をもう止めることができません。
「大丈夫ですか、どうしたんですか？」
ヴィー姉さま、と彼はおろおろ慌てています。
そんな彼の様子が可笑しくて思わず笑ってしまいました。
「大丈夫ですよ。嬉しい時にも涙はでるものなのです。ありがとうございます。ブレイブ君、いえ、ブレイブ」
幼くても、優しくて勇敢な勇者様に君付けはもう失礼です。
だから私も、
「それと、ブレイブ。私のことはやはりヴィー姉さまでは無く、ヴィヴィアンと呼んでください。さん、をつけたりしたら本気で怒りますよ」
釘をさしつつおねだりします。
「え、うん。わかりました。ヴィヴィアン」
私は満足して頷きます。
まだまだ力強さは足りないもののそれはこれから私たちと一緒に育てていけばいいことです。彼にはすでに大事なものは備わっています。
さて、それでは勇者様の輝かしい第一歩として、リリムを退治してもらおうではないですか。
最初に退治する魔物がリリムとは勇み足に過ぎますが、彼は十二分にその資格を持っています。
さぁ、その肉体に設えてある剣で、魔物である私を退治して屈服させてください。
私は股を開いて、おまんこを両手で押し広げてブレイブを誘います。
「私をもらって下さい、ブレイブ」
ブレイブの目が私のおまんこに吸い寄せられます。
さっきとは違う感覚が私に押し寄せます。もう私は彼を少年ではなく、男性だと意識しています。意識していなかった羞恥心が押し寄せて、私を苛めます。この人の前で私は泣いてしまった、堪え切れない笑みを漏らしてしまった。心の中を覗き見られてしまった。そして、今は肉体を。
絶えず涎をこぼしてヒクつく秘裂の隙間から、私の恥ずかしいところを全て暴かれてしまう。
恋をしたばかりの少女のように頬が火照って胸が苦しくなります。
それでも、魔物娘としての心は早く早くと私を急かします。
呼吸もするのも苦しく、彼を潤んだ目で見つめます。
「ごめんなさい、僕、何をしたらいいのかわからないんです」
ブレイブは困っていました。私はふと正気に戻ります。
そう、そうですね。わかりませんよね。だって、彼はまだ10歳なのですから。
「謝らなくても大丈夫ですよ。私が教えてあげます」
私は優しく微笑みます。微笑んだつもりですが、禁断の果実を口にするという背徳感に顔が蕩けそうです。蕩けていたかもしれません。
「それでは、ズボンもパンツも脱いでください。なんなら私が脱がせてもいいですよ」
私の言葉にブレイブは恥ずかしそうにします。涎が、涎が！ 危ないです。
「あなたは私の体をじっくり見たというのに、私には見せてくれないのですか？」
ずるい、と拗ねてみます。
彼は言葉に詰まって悩んでいます。その葛藤だけでご飯5杯、いえ10杯はいけますね。
意を決した彼は、えいっ、とパンツも一緒にズボンを下ろしました。
現る勇者の剣。天に向かってギンギンです。
これは。
想定していたよりも大きいです。あの子たちの魔力の影響でしょうか。
ダメです。私の中の本能が今にも飛びかからんばかりです。
私はゴクリと生唾を飲み込んでしまいます。
「何これ、大きくなってる！」
ブレイブもビックリのようです。
「それに何だかムズムズするし、パンツにも先も何かついてる。僕、もしかしてお漏らししちゃったの！？」
ブレイブが愕然として慌てています。
私は優しく、優しく。
「大、丈夫ですよ。ハァハァ。それは、興奮した時にでる、ゴクリ。先走り液というものです。ンぅ❤ お漏らしではありません。さっきも、というか今も私から、グチュリ、出ているでしょう」
私の股の間から溢れてやまないガマン汁を、手に掬い取ってみせます。
「ほんとだ」
若干戸惑いながら、ブレイブが私の指を糸を引く液を見ています。もうそろそろ理性の限界です。
「はぁ、もうすでにおちんぽはギンギンですし、私のおまんこもぐちょぐちょです。だから、そのまま挿れてしまって大丈夫です。さっきぽだけなんて言わないでも根元までずっぷり入ってしまって構いません。というか、そうしてください。乱暴に扱ってしまって構いません！」
「わ、わかりました」
私の勢いにさらに戸惑いつつもブレイブは頷いてくれます。
「ここですよ」
私の秘裂と彼の亀頭がキスをします。本当のキスもまだなのに、順序が逆になってしまいました。
ペニスに伝わる初めての感覚に彼の目に不安そうな色が浮かびます。これから味わう初めての快感に彼は耐えられるのでしょうか。
「怖いですか？」
私は彼にそう尋ねます。
彼は少し迷いましたが、
「怖い、けど。大丈夫なんだよね」
彼は私をすがるような目で見ました。不安はある。それでも、それよりも私を信じてくれている。
「はい。大丈夫です。初めはビックリしてしまうかもしれませんが、気持ちよくなって何度もしたくなると思います」
私は彼に優しく微笑みました。いけませんね。また照れてきてしまうではありませんか。
「じゃあ、行きます」
「はい、いらっしゃいませ❤」
そうして私は彼を招き入れました。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！
ンぁぁぁぁァぁァァァァァッ❤
二人の嬌声が重なって部屋に響き渡ります。
ブレイブはペニスを包み込む初めての肉の感触に思わず射精してしまいました。
初めてのことに対する驚きと、身体中からナニカを無理矢理に引き剥がして持っていかれるような解放感。
出しても出しても止まらない。ひと吹きごとに背筋に刻み込まれる圧倒的な快感。
肉と肉が内側から触れ合う暖かさ。文字通り、一つになることの陶酔感。
一度に与えられるには膨大すぎる快楽の洪水。人の許容量を超えた衝撃に。
彼の体はすぐにインキュバスと化します。
快楽を許容できるようになった体はすぐにより多くの快楽を求めて腰を振っていました。
破瓜の痛みなど感じるまもなく、脳髄に直接叩き込まれる快楽は私をそのまま天上へと運びました。
挿れられてすぐに吐き出されたザーメンが私の子宮に染み込み、私の胎内を彼のものとして塗り替えていきます。
何度も注ぎ込まれるおちんぽミルクに、私は絶頂から降りてくることができません。
それなのに膣肉は貪欲に蠢いて、彼の肉棒にもっともっとと囁いて、より多くの精液を搾り出していきます。
出し続けても止まらないちんぽはさらに大きくなっていきます。
インキュバスになったのでしょう。私のおまんこをザーメンだけで孕ませてしまうような勢いです。
私のおまんこはもう彼のおちんぽの形を覚えてしまいました。
ようやく射精の波が過ぎた頃、もう叫びすぎて二人の声は枯れて、喘ぎ声なのかうめき声なのかわからないような音だけが漏れています。
どちらともなく口づけを交わし合い、舌も絡ませ合って唾液を交換します。お互いの音も相手の喉に飲み込まれています。
そうして睦み合った二人は、繋がったまま眠りにつくのでした。
16/07/01 12:01更新 / ルピナス
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