連載小説
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3、「影少女と初めての街part2」
時刻は早朝を迎え始める五時を迎える世界を一人の少女が走っている。
前髪には白のメッシュが入っており、目はそのほかの服装や要旨はおうみてもドッペルゲンガーにしか見えないユリが黒いジャージに身を纏い街の中をかけてゆく。
近くにあったであろう噴水広場にあるベンチに近づけば、それに座り影から白いタオルを取り出して頬についている汗を拭いてゆき、同時に取り出していた水分補給用の水が入ったボトルを取り出して、喉を鳴らしながら飲む。

「…ぷはぁ〜ッ、うぅん〜」

ユリは背伸びをしながらベンチから立ち上がり、タオルとボトルを影に入れてからもう一度走り始めて、目的地である宿泊している宿までかけてゆく。
かれこれ、この街に来てもう三日が経つ。
そして、宿屋の包囲到着したら、部屋に向かいシャワーを浴びに脱衣所に向かい無造作に衣服や下着を脱いでシャワールームへと入って行った。
温かいお湯が彼女の汗でぬれた脂肪一つない幼さがのこる華奢な体を洗い流す。
その後は、スポンジを使って体を洗ってゆき、泡を再度シャワーで洗い流してシャワールームから出て、白いカッターシャツに黒いスーツのズボン、両腿にホルスターに入ったハンドガンとリボルバーを装着してから黒いロングコートを着てから部屋にある私物をどんどん影に入れてゆく。
もちろんその時に、衣服は綺麗に畳んだり、弾薬や空のマガジンを入れてゆく。
これは、師から整理整頓しておけば何処の何があるかが分かるようにするために教わったことだ。
彼女は修行中は全くと言うほど整理整頓、すなわち掃除が大の苦手だったのだ。
片づけが済んだ様で、ユリは部屋を出てからココでの最後の朝食を取りに食堂へと向かった。
食堂には、見覚えのある者が居たため軽く挨拶をしようと近づいた。

「おはようございますミズナさん」
「あら、おはようユリちゃん。もう、起きたのかしら?」
「はい、今日がこの街にとどまる最後の日なので…」
「そうだったわね?」

微笑みながら言う宿の店主である稲荷のミズナのことを見ているユリの心はズキズキと痛み始める。
そう、これが別れを惜しむ彼女の心の叫びなのかもしれない。
しかし、旅に別れや出会いはつきもので「一期一会」と言うのは旅には付きまとうのだ。
しかし、ユリはれっきとした女の子であって……―――

「ひっくッ、えぐ……私、わたし……」
「……ユリちゃん」

目から突如出てきた涙を手の甲で拭きながらしゃっくりをあげるユリをミズナが優しく包むかのように抱きしめる。
ミズナは抱きしめているユリの頭を優しく撫でながら高彼女に言った。

「良いかしらユリちゃん?貴女のその気持ちは大切にしないといけない。例え、くじけそうな時も辛い時も忘れてはいけない心よ?」
「うん、うん……ひッ、ひっくッ……」

下記ながらミズナに抱き着くユリを優しく抱きしめている手の力を少し強くしてからミズナは微笑む。
彼女の尻尾の一本がユリの拳銃に触れた。

「私からの、ちょっとしたプレゼント……受け取って頂戴」

彼女の尻尾が一本が光を放ち消滅した。それは、ミズナがユリに何かしらの力を与えたという証拠だ。
それを見たユリは、目を見開いてからミズナを見た。

「私の、母親から教わった技なのだけれど……アナタに授けます」
「ミズナさん……有難う御座います」

ユリは涙を流しつつミズナに笑みを見せた。その笑みは何処か嬉しそうであり、寂しさを感じさせるものだった。
しかし、その幸せな空間は一つの音で消えたのだ。

『バァンッ!!』

何処からか爆音がしたのでユリとミズナは急いで外に出た。
外に出てみれば、黒い黒煙が壁から溢れていてその黒鉛から現れたのは、黒い服に身を包んだ火炎放射器とロケットランチャーを見に包んだ巨漢が出てきた。
その巨漢は「ひゃっはあああああッ!!」と叫びながら火炎放射器から帆脳を噴射させながら発狂していた。
その後から、無数の銃器を持って入ってきた山賊が舞に侵入してきた。
彼らは、この街を破壊しにきた者たちだと認識したユリは、両腿のホルスターから拳銃をを取り出して、影に収めてから手をフリーにした。
彼女はミズナの方を見てから首を少し傾けてミズナにこういった。

「ミズナさん、彼らを止めにいってきます」
「えぇ、いってらっしゃいユリちゃん」

ユリはそれを合図に深呼吸をしてから左手にハンドガンを持ってから目の前で暴れている彼らの元へと走ってゆく姿をミズナは、その場で微動だにせずただ見守るのであった。

「さぁ、今こそ私が授けた力を使うときよユリちゃん」

―――

「あひゃひゃひゃッ!!お前ら、この街のありとあらゆるものを燃やし尽くせぇッ!!」
『いやっはぁッ!!』

彼らは、そう言ってから銃器を構えた瞬間に一人の仲間が壁に向かって吹き飛んだのを確認してから「んあッ?」とアホらしい発言をした。
その一人を吹き飛ばした者の方を見て奇妙な笑みを見せた。

「何だお前か『歩く銃器』ッ!!」
「『あの人』に貰ったのその火炎放射器は?」
「あぁ、『あの方』は素晴らしい品物をくれたよ……」
「それで、どうしようというの?」

それを聞いていた男たちがへらへらと笑いながらユリの周りを囲む。
横目で銃器を持った男たちを確認したユリは微笑みながら左膝と右手を地面ン意つけてブツブツと何かを唱え始めた。

「あッ?何をしているんだ?」

へらへらと笑っている男の一人が発砲したら男が急に燃え始めたのだ。
そこのは、いつの間にか居たユリが男の鳩尾に拳をつけていた。

「ッ!?」

火炎放射器を持った男「マッドハット」がそれを構えると一斉に男たちが銃器を構え始める。
それをユリは真剣な表情で拳銃をホルスターに収めてから青い火を纏った籠手を着けていた。
それには、狐の模様が付いた白い籠手だった。

「ミズナさん、あなたの力を使わせていただきます」
「何をブツブツと言ってんだッ!!お前らやっちまえッ!?」
『ひゃっはああああッ!!』

男たちが銃を乱射してきたのを見てからユリは弾丸の雨の中を軽々とよけてから目の前の男二人を思い切って殴り倒して火だるまに変えた。
その後も次々に男たちを火だるまに変えてゆき、最後に火炎放射器を持った巨漢に近づいた。

「アナタで最後ですよ?」
「ふふッ、そのようだな?」

すると巨漢は、ズボンのポケットから何かを取り出してからそれを口に含んだ。
すると巨漢の体から黒煙が噴き出した。
何かしらの魔法薬のようだとユリは確信して拳を構えた。

「ふふふッ、さぁ、殺し合おうか『歩く銃器』さんよぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
「……えぇ、最高の花火を見せてくださいね?」

そう言って、黒煙を纏った男とユリの戦いが始まった。
しかし、その周囲に何かの結界が貼られていた。

「こ、これはなんだッ!?」
「……えッ?」

慌てる巨漢を尻目にユリは驚きながら後ろを振り向く。
そこには、微笑みながら微笑んでいたミズナが居た。

「ユリちゃん、思い切ってそのおバカさんをぶん殴ってあげなさい」
「……はいッ!!」

そう言ってからユリは微笑みながら巨漢の方を見た。
その巨漢はユリの方を見てから不気味な笑みを浮かべながら黒煙を纏った拳を振り下ろした。
それをユリはその拳をジャンプ台にしてから空に飛んだ。

「はッ、空を飛んだが負けなんだよッ!!」

巨漢は口を大きく開いてから火の玉を無数に散布させてユリに飛ばした。
それをユリは落下と共に避けながら着地すると男はそれを待っていたかのように火炎放射器を浴びせた。

「ひゃはははははッ!!炎で消毒だぜぇぇぇぇぇッ!!」

火炎放射器を噴射させながら高らかに笑う男をよそに炎の中から白い籠手が巨漢の顔面を掴んだ。

「……んあッ?」

巨漢は目を点にしてから炎の中から生えてきた手を見て驚いた。
そこには、青い焔を纏ったユリの姿があったからだ。

「そんな炎じゃあ、私は燃えることは無いですよ?」

そう言ってから巨漢を中に振り上げてから籠手に魔力を流し込んでからその巨漢に向かって飛んでから拳を巨漢の顔面にめり込ませてから振り上げた。

「ふがあああああああッ!!」

男は火の玉となってから空高く飛んでゆき跡形もなく黒い灰となって燃えた。
そして、ユリは綺麗に着地してから空を見上げてからこう呟いた。

「さうみません、無駄な殺生をお許しください」

その後に、ユリの戦いを見守っていた街の住民が高らかに歓声を上げた。
ユリは振り返ってから天に向けて拳を高らかにあげた。
13/11/25 14:02更新 / オガちゃん
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■作者メッセージ
はい、オガちゃんですw
いやはや、結構長い時間が掛かってしまいました…。
えッ?お前には期待していない?……それは知ってまっす(キリッ
では、それではまたノシ

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