忘れていた事 その3
「いやー!まいったまいった!」
「まいったまいった!・・・じゃありません!」
「ふぁい・・・」
「なんで横からアクセル踏んだんですか!」
「だって・・・陽との結婚式に遅れそうに・・・」
「そこまで急がなくても若は、怒りません!」
「うう・・・」
「大丈夫なのか?陽太郎・・・麗奈さんティコさんにすごく怒られているぞ・・・」
「あんな麗奈さん見るのは初めてだ・・・」
「大丈夫だよ父さんクロエさん。あれくらい怒らないと・・・」
前回、王魔会の門に車で突っ込んだ麗奈。今はティコにこってりと絞られている。
「あーーー!」
「何ですか!」
「白無垢!」
「あ」
「どうしよう・・・!けどあいつらいるかな・・・」
「麗奈さん失礼ですが、どうしたので?」
「クロエ!よかった!幼組いるか!?」
「幼組ですか・・・」
説明しよう!幼組(おさなぐみ)とは?同じく王魔会直系の組である。いろんなロリ達の任侠の組で、いつもお菓子のことでほかの組と抗争するまさにお子さま任侠だ!ロリコンホイホイちなみに組長は・・・言わずもがなかもしれない・・・
「名簿にはいますが・・・見てないですね・・・」
「どうしよう・・・魔法使えるのあいつらだけなのに・・・」
「しかしなんで白無垢に魔h・・「クロエ」はい・・・なんでしょうか?ティコさん・・・」
「・・・・」無言の頷き
「あ」察し
「大丈夫ですよ・・・麗奈さんすこしくらい汚れても・・・」
「駄目だ・・・魔物娘だから臭いを嗅げば興奮して、自分の旦那に襲いかかるに決まってる・・・そうなりゃ大惨事だ・・・」
「じゃあどうしよう・・・」
ひたすら頭を抱えて悩んでいた麗奈達。
と、そこに
「たっだいま〜!」
「母さん!」
「あれ〜?あなたどうしたの?そんな深刻な顔してー?」
「いや、実は白無垢が・・・あれ?その子は・・・?」
「いや〜なんか案内してくれたからお礼にあめ玉あげたらなつかれちゃった(笑)」
その隣にいるのは。
「お姉ちゃんありがとうなのじゃ!」
とても小さく、子供のようで。
「ふふふ〜♪妹できたみたい〜♪」
羊のような「角」を持った小さなロリがいた。
「ああああああ!!!」
「わっ!?どうしたんですか麗奈さん!?」陽太郎
「ミュイ!見つけたぞ!」
「うげっ!麗奈!?」
「?????」母
陽太郎の母達はなにがなんだかさっぱり分からずポカーンとしている。まさかこの子供が・・・
「麗奈ちゃん?どういうこと?」
「どうもなにも義母さん!どこでこいつを!?」
「いや、なんか魔物娘さん達に案内してもらってたら急に横から出てきて、この人はこのミュイが案内するのじゃ!とか言って、手をつないで案内してもらったんだ〜♪かわいいでしょ〜♪」
「なにかされませんでしたか!?なにか見返りを要求されたりとか・・・」
「?、何もされないわよ。それにこの子まだ子供じゃない♪」
「何歳と思ってますか・・・?」
「ん〜?6〜7歳位かしら?多分どこかの親分さんの娘じゃないの?」
「そいつ・・・100越えてますよ・・・」
「へ?」母
「え」父
「え」陽太郎
「言うな、麗奈!せっかくこのお姉ちゃんに甘えておったのに・・・」
「えええええええ!?」父、陽太郎
「へ〜、まあ魔物娘ちゃんだもんね〜♪」
「ね〜♪」ミュイ
「適応早すぎです・・・」
「麗奈さん嘘でしょ!?」
「嘘じゃない、こいつの組は王魔会創設時代からあるからな・・・」
「ええと、確か今、三代目さんで・・・創設したのが80年前で・・・」
「そうだ、その時にこいつが入った。直系組長の中で、もっとも古株だ。」
そう幼組組長。それがこのミュイだ。もっとも見た目からはとてもそう見えないだろう。なぜなら彼女はバフォメット。永遠の幼さをもつ魔物なのだから。
「それ以上言うな、麗奈。本部若頭に歯向かう気か?」
「ちっ、これだからてめえは嫌なんだ。」
「ところで、ワシに何用じゃ?」
「白無垢の臭いをとってくれ。」
「それが人に物を頼む態度か?」
「あ?」
「お ね が い し ま す じゃろ?」
「・・・」ピクッピクッ
「麗奈さん血管が浮き上がってます・・・」
一触即発。もう少しでそこら中真っ赤になるところだったが・・・
「お姉ちゃんからもお願いミュイちゃん。息子の晴れ姿なの。」
「は〜い♪」
「ありがとうミュイちゃん♪」ナデナデ
「すごい・・・完全に手懐けてる・・・」ティコ
「あのミュイさんを・・・何者なんだ・・・」クロエ
どうやら母のおかげで事なきを得たようだ。彼女には限りない包容力と余りある母性があるようだ。
「と、いうわけでお姉ちゃんに免じて今回は見逃してやる。ありがたく思え。」
「ちっ。義母さんがいなかったらぶっ飛ばしたぜ・・・」
「ほれ、貸してみろ。」
「ほらよ」
「うっ・・・海の臭い・・・」
「ごめんなさい・・・」
「まあよい・・・麗奈のせいじゃからな・・・」
そして、なにか呪文を唱えだした。周囲に魔方陣のような模様が浮かぶ。
「うお!?」父
「わっ!?」陽太郎
「おおお!すごいミュイちゃん!」
「へへへ〜♪照れるのじゃ・・・♪では・・・せいっ!」
ボカーン!
凄まじい轟音と共に、真っ白な煙が吹き出した。そして白無垢は・・・
「ほい、完了じゃ」
「ふん、[魔法]はすごいな」
「もっと褒めてくれてもええんじゃぞ?」
「すご〜い!ミュイちゃん!」
「へへへ〜♪」
臭いは消え、おまけにとても綺麗になり、本来の白無垢を上回る輝きを放つようになった。さすがバフォメットと言うべきか。
「これで、用意完了だな。行こうぜ陽。」
「はい!麗奈さん!」
「ふう・・・ようやくか・・・組員集めてきます。」
「このクロエは直系組長達を・・・」
「おう頼んだぞ」
「お父さんは・・・」
「あなたは私とイチャイチャ〜♪」
「え」
ーーーーーーーーーー
「お〜い!よっちゃ〜ん!」
「ボクら用意完了だよ〜!」
「あっ!士郎に勤!」
どうやら士郎、勤も用意が終わったようだ。子供用スーツを着用して、ビシッっと決めている。
「いいなあ僕達も式したいな〜」
「羨ましいよ。ハウさんも少し残念がってたし。」
「ごめん、二人とも。俺だけして。」
「いいよ、いいよティコさんはラブラブなら良いって言ってたし!」
「ハウさんもだよ!」
「・・・ありがとう二人とも」
士郎と勤との暖かい友情に少しウルッとした陽太郎。そこにティコとハウが来た。
「若、準備ができまし・・・た・・・」
「私もで・・・す・・・」
「?どうしたのティコさん、ハウさん?」
「「?」」士郎&勤
急にポカーンとした顔になった若頭とその補佐。そして徐々に雌の顔になる。
「ああ・・・しろちゃんその格好、イカすなあ・・・♪」
「へ?」
「普段の可愛さにかっこよさまで・・・♪最高よ、つーちゃん・・・♪」
「え?」
「「若」」
「・・・え?」
「少し」ガシッ
「遅れます」ギュムッ
「「え?」」
どうやら普段の少年の可愛さに、かっこよさが追加されればお姉さん達はメロメロのようだ。ティコとハウの顔は蕩けきっている。
「ちょっとティコさん!?よっちゃんの結婚式は・・・」
「お願いしろちゃん・・・5回・・・いや3回だけ!」
「多いよ!」
「ハウさん・・・!?」
「つーちゃんが悪いの。だってこんなカッコいいもん♪」
「or・・・二人とも頑張ってね〜」
「「うわああああ!!」」
どうやら当分二人は戻れないようだ。魔物娘の性欲はとても強く、男をねじ伏せる力がある。おそらく干からびて、帰ってくるだろう。すると、頭を抱え、悩んでいる陽太郎に声がかかる。
「陽。」
「麗奈さん・・・あっ・・・」
「どうだ・・・変かな・・・」
「ううん綺麗です・・・とっても・・・」
「そ、そうか・・・///」
いつもと違う愛する人。いつもより美しい愛する人。いつもよりもっと大好きな愛する人。そこには陽太郎の妻。麗奈が白無垢姿で立っていた。陽太郎は惚れ惚れしてしまう。
「さ、行こうぜ陽。」
「はい!」
と、いうわけで準備は完了。二人は式場へと向かう。
ーーーーーーーーーー
〜式場へ向かう途中〜
「おめでとう!陽太郎君!」
「あっ、叔父さん!」
「麗奈ちゃんもおめでとう♪似合ってるわ♪」
「叔母さんも、ありがとうございます。」
向かう途中に陽太郎の叔父と叔母にで会った。彼らは集まった親戚のうちの一部だ。叔父は白い歯を輝かせ、ニコニコと笑っている。叔母も、ニコニコと笑っている。[尻尾]を揺らして。
「いやあ、嫁が魔物になった時はどうしようか悩んでいたけど、もうどうでもいいな!もっと可愛くなったし!陽太郎君の気持ちがよく分かったよ!」
「やっぱりですか、まさか叔母さんがサキュバスになるとは思いませんでしたよ。」
実は陽太郎の叔母さんがサキュバスになった理由は、麗奈がなんとしても陽太郎と結婚するために手を回したのが理由だ。夜中に他の組の魔物を家に行かせてそのままアッー♀だ。
「フフッ♪魔物は夫を道端で襲うなんて聞いて、なんて野蛮な娘と陽太郎ちゃんは結婚したんだ!って思ってたけど魔物になれば気持ちが分かったわ麗奈ちゃん♪」
「でしょう?夫を愛するのが普通なんですよ。それがアタシ達の幸せですし。」(よっしゃバレてねえ)
「ところで、叔父さん明(あきら)兄ちゃんは?」
明とは、叔母さんが魔物になる前に生んだ子供で、陽太郎の従兄弟である。ちなみに容姿はとてもイケメン
「ああ、あいつなら・・・」
「助けてええええ!!」
「待ってくださ〜い♪」
「私とHしましょ〜!」
「イケメン逃がさない!」
「・・・ご覧の有り様だ。」
「ああ、やっぱり・・・」
「母さん助けて!」
「も〜う♪ダメよ明♪女の子の思いを踏みにじっちゃ♪」
「母さんまで!?父さん!」
「ごめん、夜にひどい目にあうから助けられない。」
「いやあああああ!!陽太郎ー!」
「明兄ちゃん諦めて・・・」
「全員一生恨んでやる!うわああああ!」ダダダダ
「「「待って〜♪」」」
「じゃあな陽太郎君。式場で。」
「バイバイ♪」
「さようなら。明兄ちゃんを頼みました。行きましょう麗奈さん」
「ああ、けど本当に大丈夫か?あの明って奴。」
「大丈夫でしょう明兄ちゃんですし。」
「そうか・・・まあいっか」
今度こそ式場へ向かう。
ーーーーーーーーーーー
〜麗奈〜
「用意いいですか?麗奈さん」
「あ・・・ああ・・・」
「そこまで緊張しなくてもいいですよ麗奈さん」
「でも、不安だ・・・クロエ・・・」
「大丈夫です。陽太郎さんもいるし周りは、皆がいます。それに私も。」
「うん・・・」
ーーーーーーーーーー
〜陽太郎〜
「いいか?陽太郎お前は男だ。嫁さんを引っ張らなきゃいけない。」
「うん」
「一家の大黒柱が、そう簡単に折れちゃいけない。」
「うん」
「できるか?」
「うん・・・!」
「よし!上出来だ!」
「ちなみに父さんは母さんとどうやって結婚したの?」
「え?それは・・・」
「それはね陽ちゃん父さんがアタックしてきたの♪」
「母さんそれh「それに甘えん坊だったのよ♪夜も私がリードしてあげなきゃいけなかったし♪」
「母さんもうやm「理紗ちゃん大好き♪とか言って・・・ああ可愛かったな〜♪今は母さんとしか呼んでくれないし・・・名前で呼んでよ瞬君♪」
「父さん・・・」
「ワタシハナニモキコエナイ」
父の面目丸つぶれ。こうして、陽太郎の衣装と麗奈の衣装は完全に整った。いよいよ始まりだ。
ーーーーーーーーーー
「では、僭越ながら、司会はこの加奈子が勤めます!新郎新婦の入場です!どうぞ拍手を!」
パチパチパチ!!ワーワー!
「いよいよだな陽。」
「はい。」
「・・・緊張してきた。」
「僕もです・・・」
「やめる?」
「ダメです。」
「うう・・・恥ずかしい・・・」
「行きましょう麗奈さん」
「わっ!待って陽!」
そして
「出てきたぞ〜!」
「鬼山組長綺麗ですよ!」
「姐さん顔上げて!」
「陽太郎君めっちゃキリッてしてるぞ!ハハハ!」叔父
「かっこいいわよ〜♪二人とも〜♪」叔母
「私達の時あなたは確か歩いてるときにこけて・・・」理紗
「わー!わー!」瞬
「逃げ切った・・・」明
「チーン」士郎
「チーン」勤
「うっ・・・姐ざん・・ぎれいでず・・・グスッ」ティコ
「姉御泣かないで。」ハウ
「それ!演出は任せなさい!」葵
「寒!蛇なんだから勘弁して!」桜花
「桜花我慢しろ!組長の晴れ姿だぞ!」薫
「狐火!寒い!」菊
「あったか〜い♪」リン
「姉さんちゃんと並びましょ・・・」リナ
「牛肉ないな良かった」ミウ
「豚肉なかった・・・はあ・・・料理長男前だったのにな・・・」ミーナ
「酒を・・・くれ・・・」アカ
「我慢しなさい」アオ
「さて!入場は終了しました!ちなみにこの式は披露宴も兼ねておりますので、ご了承ください!ではまず、麗奈組長のご両親から手記を受け取っています!」
「はあ!?あの親父とおふくろから!?」
「まずは、先代組長の麗奈組長の母を見事堕とした親父さん、山城哲二様から!え〜・・・麗奈へ、結婚おめでとう。お父さん達は魔界の方の商談でまだ帰れません。でも、近いうち陽太郎君に会いたいのですぐ帰るつもりです。早く孫を見せてくれ!です。」
「あのクソ親父・・・孫はまだだっつの・・・」
「はは・・・話には聞いてたけど、なかなか面白いですね麗奈さんのお父さん。」
「いつもの事だ・・・」
「続いて先代組長。鬼山未麗様から!え〜・・・麗奈よくやったじゃねえかさすがはあたしらの娘だ。ただ、いくらなんでも少年を襲うのは・・・陽太郎君すまない。組は任せたが今はどんな状態だ?まあめでたい席に言う話じゃねえか・・・。陽太郎君麗奈を任せた。麗奈、絶対に陽太郎君を逃がすなよ。です。」
「当たり前だ。逃がす気なんか毛頭ねえ。」
「逃げる気もないですけど、目とオーラが恐いです麗奈さん。」
「では、ここから陽太郎様のお父様からお祝いの言葉を!」
「え」
「瞬君頑張って〜♪」
「え」
「兄貴がんばれよ〜」
「瞬さん頑張ってくださいね〜」
「聞いてn「さあ!どうぞ!」」
「・・・・・・・・・・・・・・・え、あの・・・その・・・」
悲惨。まさにこの事だ。ネタもないし、こんなことがあると聞いてもいなかった。ようするに学校でいきなりスピーチをしろと言われるようなものだ。作者も経験しているので痛いほど分かる。
「・・・おめでとう陽太郎。麗奈さん陽太郎を頼みました。あれ?これ娘を送り出す方のセリフじゃね?」
「・・・・ブッ!」プルプル・・・
(麗奈さん笑っちゃダメ!)
「人生は困難が多くて大変だけど頑張ってください。お父さんは結婚式でお母さんのお父様に睨まれました。辛かったです。」
「・・・・クッ!」
(耐えてください!)
「理沙ちゃ・・・いやいや!お母さんに支えられてここまで俺は生きてきました。お母さんありがとう。あれ?これスピーチじゃなくね?」
「わははははははは!」
「麗奈さん!」
「兄貴大丈夫か〜?」
「瞬君どういたしまして♪」
「はい!終了させていただきます!構成員達の腹筋も持ちません!」
会場の構成員達はプルプル震えていたり、耐えきれず笑ってしまう者がいたりと、大賑わいだ。会場も和み、いよいよ例のアレがくる。しかしあくまで和式なのだが・・・麗奈達は知らない。
「・・・では。いよいよ今回のメイン!」
「?陽、そんなのあったか?」
「いえ、僕も知りません。」
「誓いのキスです!」
「・・・・・え?」
「・・・・・は?」
「ヒューヒュー!」モブ
「麗奈さん頑張って〜!」クロエ
「陽ちゃん女の子には優しくね〜♪瞬君はすごかっt「母さん!」へへ〜♪」
「あの顔・・・やっぱり知らなかったのか・・・」ティコ
「可哀想に・・・写メ写メ・・・」ハウ
(ククク・・・日頃の踏み倒してこられた代金の仕返しっすよ〜♪)
どうやらこれは加奈子が仕掛けたもののようだ。日頃の恨みもあるのだろう。さんざん代金を払わなかった麗奈も悪いが。
「ぐっ・・・!ヤってやろうじゃねえか!」
「え!?」
「陽!口を・・・「ストップっす!」なんだ加奈子!?」
「こういうのは夫がリードするものっす。だからここは若からやってもらうっす♪」
「!?」
「てめえ・・・覚えていろよ・・・」
「決まりを恨んでくださいっす。それでは読み上げます!汝、妻となるもの!いかなる時も夫を信じ、愛す事を誓いますか?」
「当たりめえだ。」
「汝、夫となるもの!いかなるときも妻を守り、愛す事を誓いますか?」
「は、はい!」
「それでは誓いのキスを!」
「うう・・・麗奈さんしゃがんでください」
「そ、そうか。優しくしてくれよ・・・」
「・・・・いきます」
「・・・・っ」
そして、いよいよ陽太郎が麗奈の腰に手を回して・・・唇が・・・
「んむっ・・・」
「んっ・・・」
触れた。
「ワーワー!おめでとう!」モブ
「瞬君そっくり・・・♪」
「パチパチ・・・俺は、理沙・・・いや!母さんにしてもらったよな・・・」
「は〜・・・立派だねえ・・おう明。お前も見習えよ。」
「無理」
「さて、しろちゃん」
「つーちゃん」
「「へ」」
「「帰ったらして」」
「「orz」」
皆が、それぞれコメントを述べる。それはよいのだが・・・
「ティコさん」
「ん?どうしたクロエ?」
「長くないですか?」
「へ?」
麗奈達の方に視線をやると・・・
「む〜!む〜!」
「んっ・・・んっ♪」
「あっ!姐さんダメです!」
「ん〜!ん〜!」
「んっ♪んっ♪」
「姐さああああああん!止めろ止めろ!」
なんと麗奈が吸い付いて、陽太郎を離さないのだ。陽太郎が普段と違って、積極的だったので発情してしまったのだ。
「姐さん離れて!」ティコ
「プハッ!うるせえ!もっとさせろ!」
「若しっかり!」ハウ
「う〜ん・・・」
「あ〜・・・皆さん!花婿、花嫁達には控え室にいってもらいます!その間に料理を食しておいてください!」加奈子
「しゃあ!酒だあ!」アカ
「組長やりすぎよ・・・」アオ
「私の料理もありますよ〜♪」葵
「私にも男できねえかな・・・」薫
「寒くて動けない・・・後、5℃体温が上がらなければ・・・」桜花
「ヒャッハー!油揚げじゃー!」菊
「お肉〜♪」リン
「い★つ★も★の」リナ
「おっ!この椅子良い革だな!」ミウ
「あの・・・それ牛の革・・・」ミーナ
「ティコさんとハウさん手伝う?」士郎
「うん」勤
「母さん・・・陽太郎見なくて大丈夫か?」瞬
「大丈夫よあなたとあたしの子だもの♪あっ!すごい!キャビアやフォアグラまである!」理沙
「やれやれ・・・夫も扱えんとは・・・まあ彼氏もまだいないワシが言える立場じゃないがな。なあクロエ」ミュイ
「・・・彼氏います」クロエ
「は?(威圧)」ミュイ
「じゃ行こうか」叔父
「ええ」叔母
「ああ・・・ああ・・・」明
「つ か ま え た ♪」明を追いかけていた妖狐
そんなこんなで大変な結婚式も終わり。再び彼らは日常に戻っていく。まあまたトラブルがあるのだろうが・・・
END
「まいったまいった!・・・じゃありません!」
「ふぁい・・・」
「なんで横からアクセル踏んだんですか!」
「だって・・・陽との結婚式に遅れそうに・・・」
「そこまで急がなくても若は、怒りません!」
「うう・・・」
「大丈夫なのか?陽太郎・・・麗奈さんティコさんにすごく怒られているぞ・・・」
「あんな麗奈さん見るのは初めてだ・・・」
「大丈夫だよ父さんクロエさん。あれくらい怒らないと・・・」
前回、王魔会の門に車で突っ込んだ麗奈。今はティコにこってりと絞られている。
「あーーー!」
「何ですか!」
「白無垢!」
「あ」
「どうしよう・・・!けどあいつらいるかな・・・」
「麗奈さん失礼ですが、どうしたので?」
「クロエ!よかった!幼組いるか!?」
「幼組ですか・・・」
説明しよう!幼組(おさなぐみ)とは?同じく王魔会直系の組である。いろんなロリ達の任侠の組で、いつもお菓子のことでほかの組と抗争するまさにお子さま任侠だ!
「名簿にはいますが・・・見てないですね・・・」
「どうしよう・・・魔法使えるのあいつらだけなのに・・・」
「しかしなんで白無垢に魔h・・「クロエ」はい・・・なんでしょうか?ティコさん・・・」
「・・・・」無言の頷き
「あ」察し
「大丈夫ですよ・・・麗奈さんすこしくらい汚れても・・・」
「駄目だ・・・魔物娘だから臭いを嗅げば興奮して、自分の旦那に襲いかかるに決まってる・・・そうなりゃ大惨事だ・・・」
「じゃあどうしよう・・・」
ひたすら頭を抱えて悩んでいた麗奈達。
と、そこに
「たっだいま〜!」
「母さん!」
「あれ〜?あなたどうしたの?そんな深刻な顔してー?」
「いや、実は白無垢が・・・あれ?その子は・・・?」
「いや〜なんか案内してくれたからお礼にあめ玉あげたらなつかれちゃった(笑)」
その隣にいるのは。
「お姉ちゃんありがとうなのじゃ!」
とても小さく、子供のようで。
「ふふふ〜♪妹できたみたい〜♪」
羊のような「角」を持った小さなロリがいた。
「ああああああ!!!」
「わっ!?どうしたんですか麗奈さん!?」陽太郎
「ミュイ!見つけたぞ!」
「うげっ!麗奈!?」
「?????」母
陽太郎の母達はなにがなんだかさっぱり分からずポカーンとしている。まさかこの子供が・・・
「麗奈ちゃん?どういうこと?」
「どうもなにも義母さん!どこでこいつを!?」
「いや、なんか魔物娘さん達に案内してもらってたら急に横から出てきて、この人はこのミュイが案内するのじゃ!とか言って、手をつないで案内してもらったんだ〜♪かわいいでしょ〜♪」
「なにかされませんでしたか!?なにか見返りを要求されたりとか・・・」
「?、何もされないわよ。それにこの子まだ子供じゃない♪」
「何歳と思ってますか・・・?」
「ん〜?6〜7歳位かしら?多分どこかの親分さんの娘じゃないの?」
「そいつ・・・100越えてますよ・・・」
「へ?」母
「え」父
「え」陽太郎
「言うな、麗奈!せっかくこのお姉ちゃんに甘えておったのに・・・」
「えええええええ!?」父、陽太郎
「へ〜、まあ魔物娘ちゃんだもんね〜♪」
「ね〜♪」ミュイ
「適応早すぎです・・・」
「麗奈さん嘘でしょ!?」
「嘘じゃない、こいつの組は王魔会創設時代からあるからな・・・」
「ええと、確か今、三代目さんで・・・創設したのが80年前で・・・」
「そうだ、その時にこいつが入った。直系組長の中で、もっとも古株だ。」
そう幼組組長。それがこのミュイだ。もっとも見た目からはとてもそう見えないだろう。なぜなら彼女はバフォメット。永遠の幼さをもつ魔物なのだから。
「それ以上言うな、麗奈。本部若頭に歯向かう気か?」
「ちっ、これだからてめえは嫌なんだ。」
「ところで、ワシに何用じゃ?」
「白無垢の臭いをとってくれ。」
「それが人に物を頼む態度か?」
「あ?」
「お ね が い し ま す じゃろ?」
「・・・」ピクッピクッ
「麗奈さん血管が浮き上がってます・・・」
一触即発。もう少しでそこら中真っ赤になるところだったが・・・
「お姉ちゃんからもお願いミュイちゃん。息子の晴れ姿なの。」
「は〜い♪」
「ありがとうミュイちゃん♪」ナデナデ
「すごい・・・完全に手懐けてる・・・」ティコ
「あのミュイさんを・・・何者なんだ・・・」クロエ
どうやら母のおかげで事なきを得たようだ。彼女には限りない包容力と余りある母性があるようだ。
「と、いうわけでお姉ちゃんに免じて今回は見逃してやる。ありがたく思え。」
「ちっ。義母さんがいなかったらぶっ飛ばしたぜ・・・」
「ほれ、貸してみろ。」
「ほらよ」
「うっ・・・海の臭い・・・」
「ごめんなさい・・・」
「まあよい・・・麗奈のせいじゃからな・・・」
そして、なにか呪文を唱えだした。周囲に魔方陣のような模様が浮かぶ。
「うお!?」父
「わっ!?」陽太郎
「おおお!すごいミュイちゃん!」
「へへへ〜♪照れるのじゃ・・・♪では・・・せいっ!」
ボカーン!
凄まじい轟音と共に、真っ白な煙が吹き出した。そして白無垢は・・・
「ほい、完了じゃ」
「ふん、[魔法]はすごいな」
「もっと褒めてくれてもええんじゃぞ?」
「すご〜い!ミュイちゃん!」
「へへへ〜♪」
臭いは消え、おまけにとても綺麗になり、本来の白無垢を上回る輝きを放つようになった。さすがバフォメットと言うべきか。
「これで、用意完了だな。行こうぜ陽。」
「はい!麗奈さん!」
「ふう・・・ようやくか・・・組員集めてきます。」
「このクロエは直系組長達を・・・」
「おう頼んだぞ」
「お父さんは・・・」
「あなたは私とイチャイチャ〜♪」
「え」
ーーーーーーーーーー
「お〜い!よっちゃ〜ん!」
「ボクら用意完了だよ〜!」
「あっ!士郎に勤!」
どうやら士郎、勤も用意が終わったようだ。子供用スーツを着用して、ビシッっと決めている。
「いいなあ僕達も式したいな〜」
「羨ましいよ。ハウさんも少し残念がってたし。」
「ごめん、二人とも。俺だけして。」
「いいよ、いいよティコさんはラブラブなら良いって言ってたし!」
「ハウさんもだよ!」
「・・・ありがとう二人とも」
士郎と勤との暖かい友情に少しウルッとした陽太郎。そこにティコとハウが来た。
「若、準備ができまし・・・た・・・」
「私もで・・・す・・・」
「?どうしたのティコさん、ハウさん?」
「「?」」士郎&勤
急にポカーンとした顔になった若頭とその補佐。そして徐々に雌の顔になる。
「ああ・・・しろちゃんその格好、イカすなあ・・・♪」
「へ?」
「普段の可愛さにかっこよさまで・・・♪最高よ、つーちゃん・・・♪」
「え?」
「「若」」
「・・・え?」
「少し」ガシッ
「遅れます」ギュムッ
「「え?」」
どうやら普段の少年の可愛さに、かっこよさが追加されればお姉さん達はメロメロのようだ。ティコとハウの顔は蕩けきっている。
「ちょっとティコさん!?よっちゃんの結婚式は・・・」
「お願いしろちゃん・・・5回・・・いや3回だけ!」
「多いよ!」
「ハウさん・・・!?」
「つーちゃんが悪いの。だってこんなカッコいいもん♪」
「or・・・二人とも頑張ってね〜」
「「うわああああ!!」」
どうやら当分二人は戻れないようだ。魔物娘の性欲はとても強く、男をねじ伏せる力がある。おそらく干からびて、帰ってくるだろう。すると、頭を抱え、悩んでいる陽太郎に声がかかる。
「陽。」
「麗奈さん・・・あっ・・・」
「どうだ・・・変かな・・・」
「ううん綺麗です・・・とっても・・・」
「そ、そうか・・・///」
いつもと違う愛する人。いつもより美しい愛する人。いつもよりもっと大好きな愛する人。そこには陽太郎の妻。麗奈が白無垢姿で立っていた。陽太郎は惚れ惚れしてしまう。
「さ、行こうぜ陽。」
「はい!」
と、いうわけで準備は完了。二人は式場へと向かう。
ーーーーーーーーーー
〜式場へ向かう途中〜
「おめでとう!陽太郎君!」
「あっ、叔父さん!」
「麗奈ちゃんもおめでとう♪似合ってるわ♪」
「叔母さんも、ありがとうございます。」
向かう途中に陽太郎の叔父と叔母にで会った。彼らは集まった親戚のうちの一部だ。叔父は白い歯を輝かせ、ニコニコと笑っている。叔母も、ニコニコと笑っている。[尻尾]を揺らして。
「いやあ、嫁が魔物になった時はどうしようか悩んでいたけど、もうどうでもいいな!もっと可愛くなったし!陽太郎君の気持ちがよく分かったよ!」
「やっぱりですか、まさか叔母さんがサキュバスになるとは思いませんでしたよ。」
実は陽太郎の叔母さんがサキュバスになった理由は、麗奈がなんとしても陽太郎と結婚するために手を回したのが理由だ。夜中に他の組の魔物を家に行かせてそのままアッー♀だ。
「フフッ♪魔物は夫を道端で襲うなんて聞いて、なんて野蛮な娘と陽太郎ちゃんは結婚したんだ!って思ってたけど魔物になれば気持ちが分かったわ麗奈ちゃん♪」
「でしょう?夫を愛するのが普通なんですよ。それがアタシ達の幸せですし。」(よっしゃバレてねえ)
「ところで、叔父さん明(あきら)兄ちゃんは?」
明とは、叔母さんが魔物になる前に生んだ子供で、陽太郎の従兄弟である。ちなみに容姿はとてもイケメン
「ああ、あいつなら・・・」
「助けてええええ!!」
「待ってくださ〜い♪」
「私とHしましょ〜!」
「イケメン逃がさない!」
「・・・ご覧の有り様だ。」
「ああ、やっぱり・・・」
「母さん助けて!」
「も〜う♪ダメよ明♪女の子の思いを踏みにじっちゃ♪」
「母さんまで!?父さん!」
「ごめん、夜にひどい目にあうから助けられない。」
「いやあああああ!!陽太郎ー!」
「明兄ちゃん諦めて・・・」
「全員一生恨んでやる!うわああああ!」ダダダダ
「「「待って〜♪」」」
「じゃあな陽太郎君。式場で。」
「バイバイ♪」
「さようなら。明兄ちゃんを頼みました。行きましょう麗奈さん」
「ああ、けど本当に大丈夫か?あの明って奴。」
「大丈夫でしょう明兄ちゃんですし。」
「そうか・・・まあいっか」
今度こそ式場へ向かう。
ーーーーーーーーーーー
〜麗奈〜
「用意いいですか?麗奈さん」
「あ・・・ああ・・・」
「そこまで緊張しなくてもいいですよ麗奈さん」
「でも、不安だ・・・クロエ・・・」
「大丈夫です。陽太郎さんもいるし周りは、皆がいます。それに私も。」
「うん・・・」
ーーーーーーーーーー
〜陽太郎〜
「いいか?陽太郎お前は男だ。嫁さんを引っ張らなきゃいけない。」
「うん」
「一家の大黒柱が、そう簡単に折れちゃいけない。」
「うん」
「できるか?」
「うん・・・!」
「よし!上出来だ!」
「ちなみに父さんは母さんとどうやって結婚したの?」
「え?それは・・・」
「それはね陽ちゃん父さんがアタックしてきたの♪」
「母さんそれh「それに甘えん坊だったのよ♪夜も私がリードしてあげなきゃいけなかったし♪」
「母さんもうやm「理紗ちゃん大好き♪とか言って・・・ああ可愛かったな〜♪今は母さんとしか呼んでくれないし・・・名前で呼んでよ瞬君♪」
「父さん・・・」
「ワタシハナニモキコエナイ」
父の面目丸つぶれ。こうして、陽太郎の衣装と麗奈の衣装は完全に整った。いよいよ始まりだ。
ーーーーーーーーーー
「では、僭越ながら、司会はこの加奈子が勤めます!新郎新婦の入場です!どうぞ拍手を!」
パチパチパチ!!ワーワー!
「いよいよだな陽。」
「はい。」
「・・・緊張してきた。」
「僕もです・・・」
「やめる?」
「ダメです。」
「うう・・・恥ずかしい・・・」
「行きましょう麗奈さん」
「わっ!待って陽!」
そして
「出てきたぞ〜!」
「鬼山組長綺麗ですよ!」
「姐さん顔上げて!」
「陽太郎君めっちゃキリッてしてるぞ!ハハハ!」叔父
「かっこいいわよ〜♪二人とも〜♪」叔母
「私達の時あなたは確か歩いてるときにこけて・・・」理紗
「わー!わー!」瞬
「逃げ切った・・・」明
「チーン」士郎
「チーン」勤
「うっ・・・姐ざん・・ぎれいでず・・・グスッ」ティコ
「姉御泣かないで。」ハウ
「それ!演出は任せなさい!」葵
「寒!蛇なんだから勘弁して!」桜花
「桜花我慢しろ!組長の晴れ姿だぞ!」薫
「狐火!寒い!」菊
「あったか〜い♪」リン
「姉さんちゃんと並びましょ・・・」リナ
「牛肉ないな良かった」ミウ
「豚肉なかった・・・はあ・・・料理長男前だったのにな・・・」ミーナ
「酒を・・・くれ・・・」アカ
「我慢しなさい」アオ
「さて!入場は終了しました!ちなみにこの式は披露宴も兼ねておりますので、ご了承ください!ではまず、麗奈組長のご両親から手記を受け取っています!」
「はあ!?あの親父とおふくろから!?」
「まずは、先代組長の麗奈組長の母を見事堕とした親父さん、山城哲二様から!え〜・・・麗奈へ、結婚おめでとう。お父さん達は魔界の方の商談でまだ帰れません。でも、近いうち陽太郎君に会いたいのですぐ帰るつもりです。早く孫を見せてくれ!です。」
「あのクソ親父・・・孫はまだだっつの・・・」
「はは・・・話には聞いてたけど、なかなか面白いですね麗奈さんのお父さん。」
「いつもの事だ・・・」
「続いて先代組長。鬼山未麗様から!え〜・・・麗奈よくやったじゃねえかさすがはあたしらの娘だ。ただ、いくらなんでも少年を襲うのは・・・陽太郎君すまない。組は任せたが今はどんな状態だ?まあめでたい席に言う話じゃねえか・・・。陽太郎君麗奈を任せた。麗奈、絶対に陽太郎君を逃がすなよ。です。」
「当たり前だ。逃がす気なんか毛頭ねえ。」
「逃げる気もないですけど、目とオーラが恐いです麗奈さん。」
「では、ここから陽太郎様のお父様からお祝いの言葉を!」
「え」
「瞬君頑張って〜♪」
「え」
「兄貴がんばれよ〜」
「瞬さん頑張ってくださいね〜」
「聞いてn「さあ!どうぞ!」」
「・・・・・・・・・・・・・・・え、あの・・・その・・・」
悲惨。まさにこの事だ。ネタもないし、こんなことがあると聞いてもいなかった。ようするに学校でいきなりスピーチをしろと言われるようなものだ。作者も経験しているので痛いほど分かる。
「・・・おめでとう陽太郎。麗奈さん陽太郎を頼みました。あれ?これ娘を送り出す方のセリフじゃね?」
「・・・・ブッ!」プルプル・・・
(麗奈さん笑っちゃダメ!)
「人生は困難が多くて大変だけど頑張ってください。お父さんは結婚式でお母さんのお父様に睨まれました。辛かったです。」
「・・・・クッ!」
(耐えてください!)
「理沙ちゃ・・・いやいや!お母さんに支えられてここまで俺は生きてきました。お母さんありがとう。あれ?これスピーチじゃなくね?」
「わははははははは!」
「麗奈さん!」
「兄貴大丈夫か〜?」
「瞬君どういたしまして♪」
「はい!終了させていただきます!構成員達の腹筋も持ちません!」
会場の構成員達はプルプル震えていたり、耐えきれず笑ってしまう者がいたりと、大賑わいだ。会場も和み、いよいよ例のアレがくる。しかしあくまで和式なのだが・・・麗奈達は知らない。
「・・・では。いよいよ今回のメイン!」
「?陽、そんなのあったか?」
「いえ、僕も知りません。」
「誓いのキスです!」
「・・・・・え?」
「・・・・・は?」
「ヒューヒュー!」モブ
「麗奈さん頑張って〜!」クロエ
「陽ちゃん女の子には優しくね〜♪瞬君はすごかっt「母さん!」へへ〜♪」
「あの顔・・・やっぱり知らなかったのか・・・」ティコ
「可哀想に・・・写メ写メ・・・」ハウ
(ククク・・・日頃の踏み倒してこられた代金の仕返しっすよ〜♪)
どうやらこれは加奈子が仕掛けたもののようだ。日頃の恨みもあるのだろう。さんざん代金を払わなかった麗奈も悪いが。
「ぐっ・・・!ヤってやろうじゃねえか!」
「え!?」
「陽!口を・・・「ストップっす!」なんだ加奈子!?」
「こういうのは夫がリードするものっす。だからここは若からやってもらうっす♪」
「!?」
「てめえ・・・覚えていろよ・・・」
「決まりを恨んでくださいっす。それでは読み上げます!汝、妻となるもの!いかなる時も夫を信じ、愛す事を誓いますか?」
「当たりめえだ。」
「汝、夫となるもの!いかなるときも妻を守り、愛す事を誓いますか?」
「は、はい!」
「それでは誓いのキスを!」
「うう・・・麗奈さんしゃがんでください」
「そ、そうか。優しくしてくれよ・・・」
「・・・・いきます」
「・・・・っ」
そして、いよいよ陽太郎が麗奈の腰に手を回して・・・唇が・・・
「んむっ・・・」
「んっ・・・」
触れた。
「ワーワー!おめでとう!」モブ
「瞬君そっくり・・・♪」
「パチパチ・・・俺は、理沙・・・いや!母さんにしてもらったよな・・・」
「は〜・・・立派だねえ・・おう明。お前も見習えよ。」
「無理」
「さて、しろちゃん」
「つーちゃん」
「「へ」」
「「帰ったらして」」
「「orz」」
皆が、それぞれコメントを述べる。それはよいのだが・・・
「ティコさん」
「ん?どうしたクロエ?」
「長くないですか?」
「へ?」
麗奈達の方に視線をやると・・・
「む〜!む〜!」
「んっ・・・んっ♪」
「あっ!姐さんダメです!」
「ん〜!ん〜!」
「んっ♪んっ♪」
「姐さああああああん!止めろ止めろ!」
なんと麗奈が吸い付いて、陽太郎を離さないのだ。陽太郎が普段と違って、積極的だったので発情してしまったのだ。
「姐さん離れて!」ティコ
「プハッ!うるせえ!もっとさせろ!」
「若しっかり!」ハウ
「う〜ん・・・」
「あ〜・・・皆さん!花婿、花嫁達には控え室にいってもらいます!その間に料理を食しておいてください!」加奈子
「しゃあ!酒だあ!」アカ
「組長やりすぎよ・・・」アオ
「私の料理もありますよ〜♪」葵
「私にも男できねえかな・・・」薫
「寒くて動けない・・・後、5℃体温が上がらなければ・・・」桜花
「ヒャッハー!油揚げじゃー!」菊
「お肉〜♪」リン
「い★つ★も★の」リナ
「おっ!この椅子良い革だな!」ミウ
「あの・・・それ牛の革・・・」ミーナ
「ティコさんとハウさん手伝う?」士郎
「うん」勤
「母さん・・・陽太郎見なくて大丈夫か?」瞬
「大丈夫よあなたとあたしの子だもの♪あっ!すごい!キャビアやフォアグラまである!」理沙
「やれやれ・・・夫も扱えんとは・・・まあ彼氏もまだいないワシが言える立場じゃないがな。なあクロエ」ミュイ
「・・・彼氏います」クロエ
「は?(威圧)」ミュイ
「じゃ行こうか」叔父
「ええ」叔母
「ああ・・・ああ・・・」明
「つ か ま え た ♪」明を追いかけていた妖狐
そんなこんなで大変な結婚式も終わり。再び彼らは日常に戻っていく。まあまたトラブルがあるのだろうが・・・
END
15/07/18 15:12更新 / 海藻
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