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母ククリは愛し/愛されたい |
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わたしの名前はククリ。
モスマンだ。 どうやって生まれたかはよくわからない。 ある日わたしはパパの部屋に飛び込んだ。 わたしはパパを一目見て好きになった。 そのまま抱きついて、押し倒して、お互いに初めてを捧げあった。 それ以来、わたしはパパの娘になった。 喧嘩もしたりしたけども、いつでもわたしたちは愛し合っていた。 数え切れないほどハグをして、キスをして、セックスをしてきた。 ある日、観覧車のゴンドラの中で、彼はわたしにプロポーズをした。 『僕の妻になってくれ』 『わたしはパパの娘を卒業します』 それ以来、わたしは繧ュんの妻になった。 でもそんな日々も、もう終わろうとしていた。 ───わたしは、母になります。 「んちゅ♥ちゅ♥じゅる♥ちぅ♥ちぅ♥じるるる♥」 「ん、んん……………」 あ、起きたみたい。 「……………ク〜ク〜リ〜」 「ちゅぷっ………おはよっ♥」 わたしは、彼のモノを口から離す。まだ目当ての物はいただけていないが仕方ない。 むくり、と彼が起き上がる。 「ククリ……お願いだから、エッチするときは起きるの待っててくれない?」 「え〜」 「てゆーか、妊婦がそんなことして大丈夫なの?」 彼はわたしのお腹を見て言う。 まだそれほど時間は経っていないのだが、わたしと同様に成長が早いようで、もうかなり大きく膨らんでいる。 じきに産まれてくるとのことだ。 「ふふふ、繧ュんの精はわたしの栄養。わたしの栄養はこの子の栄養、なのよ」 冗談ではなく本当のことだ。ちゃんと大家さんから聞いた。 「………僕としてはすごく不安なんだけれどさ」 「でも、したくないわけじゃないでしょ……わたしとのボテ腹セックス♥」 「…………………」 露骨に目をそらす。 「あぁ〜、繧ュんのエッチぃ〜♥やっぱりボテ腹で興奮しちゃうんだ〜♥」 「う、うるさいなぁ!」 「口ではそう言っててもね〜」 わたしは、彼のおちんぽのお口を弄くる。 「はぅっ!」 「こっちはノリノリだよ?」 くりっくりっ、と上下左右に、輪を描くように鈴口を指でほじくる。 少し動かすとおちんぽがビクンビクンと跳ねる。 きっとそろそろ射精のタイミングだ。 「ほらっ、早く出してっ♥朝一番の栄養満点のこってり精液♥早くっ♥」 びゅくびゅくっ!びゅるるっ! 「あっ♥すごっ♥」 すかさずわたしは手のひらで精液を全部受け止める。 「はぁ………すごいあったかい♥ぷるぷるしてる♥─────うぅ、すごいにおいぃ♥」 顔を近づけ、少しだけ舐めてみる。 やっぱり変な味だ。 でも、繧ュんの子供の素だと思うと愛おしくてたまらない。 「じゅる……じゅるる、くちゅ、んくっ、ごくっ、ぐちゅ」 手のひらを傾け、わたしは口の中にその子種達を流し込む。 「んくっ♥くちゅ♥こくっ♥ん♥」 口の中がぬるぬるべとべとして、すごく飲みにくい。しかものどに引っかかってすぐに落ちていかない。胃に落ちた後も感覚がずっと残っている。 「んく─────はぁ♥」 なんだかずっとお口の中犯されてるみたいでぞくぞくする。 お口の中から────胃の中までわたしを孕ませようと精子が蠢いている。 「────────っ♥」 そう考えると頭がぼーっとして、身体が火照ってくる。 我慢できない─── バサッバサッ 「お、おい! ククリ!」 豪快に鱗粉を撒き散らしながら、わたしは羽ばたく。 「うぅ─────繧ュぅん♥我慢できないよぉ♥」 彼は、こうでもしなければわたしを犯してくれないだろう。 「お願い」 「遠慮なんてしないでわたしをめちゃくちゃにして♥!」 ベッドの上 意識朦朧の彼にわたしを押し倒させ、正常位の格好になる。 ギンギンのおちんぽが、わたしの赤ちゃんの出口に近づいていく。 そして。 「あ゙っ♥はぅっうう♥はぁ♥繧ュんのおちんぽ♥奥まで♥入ってきてるぅ♥」 何度となく味わってきた感覚。 それでもまた何度も味わいたくなる感覚。 最初のころはきつかったけれども、だんだんと繧ュんの形を憶えていって、いつしかお互いにとって最高のパートナーになっていた。 そんなおちんぽが、今、わたしを赤ちゃんごと犯そうとしている。 「はっ♥はっ♥はっ♥すご、ぉい♥赤ちゃんまで届いちゃいそぉ♥」 なぁんだ、無意識とはいえこんなにがっつくなんて。 ヤりたかったんじゃないの、ボテ腹セックス。 「あぅ♥ぁぁ♥すごく♥おぐっ♥きもち♥いいよ♥」 ───愛液をだらだらと垂らしながらおちんぽを欲しがるわたしも相当の変態だけども。 「くぁっ♥いい、よ♥もっとめちゃめちゃにしてぇ♥ ぅ♥もっとじゅぽじゅぽしてぇぇぇえ♥」 ぽよんと、膨らんだお腹が跳ねる。 「ふぁぁぁ♥ごめんなさいぃ♥えっちなママでごめんなしゃいぃぃぃ♥」 まだ見ぬ我が子に謝る姿。 母親失格だ………… 本当はこんな感じじゃなかったのに………… 「ひぎぃっ♥あぁん♥ぁん♥」 でも。 でも。 「イくっ♥イっちゃう♥♥!まだにんしんちゅうなのにイっちゃうぅぅぅ♥♥♥!」 気持ちいいからいいかな♥ 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁん♥♥!」 「はぁ♥はぁ♥繧ュんの子種♥いっぱい注がれちゃった…………♥」 ドロドロとわたしのおまんこから精液が流れ出てくる。 赤ちゃんにも届いたかもしれない…… そう思うとドキドキする。 もしかしたらこれをきっかけにパパ大好きっ娘になって、親子一緒にとか─── 「うぅ…………ククリ」 どうやら、繧ュんが意識を取り戻したようだ。 「あら? いつもより早いね」 「そろそろ耐性ついちゃったかもな……」 「そう、残念ね」 じゃあ今日はもうお終いか……もうちょっとしたかったのになぁ。 「………………いいよ、続けても」 「え?」 「どうせまだ満足できてないんでしょ………だから、その」 彼は、やっぱり真っ赤になって目をそらす。 「ふふふ……やっぱり変態さんなんだね♥」 さすがはわたしの選んだ男………あれ? 「……………」 「どうした?」 「うぅん、なんでもない」 あれあれ? なんでだろう、どうしてわたしは繧ュんを選んだんだっけ………? 今まで気にしたことなかった……… でも、今はそんなこと気にせずに、ら 今を楽しむべきだよねっ! 「ひっ、いぐぅっ♥」 今度はバックから。 「あぅ♥しゅごい♥おちんぽが、おくまで、えぐってきてるぅぅぅ♥」 駄目だ、やめておけばよかった。 こんなの気持ちよすぎて。 「あ゙ゔっ♥うぐぅっ♥」 頭おかしくなっちゃいそう♥ 「ひ、ひゃんっ♥やめてっ♥く、くわなくんっ♥もうやめてっ♥」 「ククリから言い出したんだ……やめる気はないぞ!」 「っ♥やめっ♥そこはぁぁぁぁ♥!」 あぁ、やっぱり、彼が一番だ。鱗粉なんかで操るよりもずっと気持ちいい。 彼に全部知り尽くされちゃってる。 気持ちいいところ全部、知り尽くされちゃってる。 「ほごっ♥かふっ♥やらぁ♥あたまおかひくなっひゃうぅう♥」 それでも彼のピストンは止まらない。 彼が一突きする度にイってしまいそうだ。それだけ気持ちいいところをピンポイントで攻めてくる。 滝のようにわたしの分泌液が吹き出し、ベッドを汚していく。 「ひぎっ♥ら、らめぇ♥らめだってばぁ♥もう、らめぇぇ♥」 わたしは泣き叫ぶ。歓喜と悦楽からくる涙で顔をぐしゃぐしゃにして、懇願の叫びをあげる。 だけれども、心は求めている。 彼とのセックスを、快楽を求めて仕方がない。 「はぅぅ♥くわなくんっ♥だいしゅき♥だいしゅきぃぃ♥」 「ククリっ!僕もだ!僕もククリのこと愛してるっ!ククリ!」 「え♥えへへ〜♥やったぁ♥」 とろけた顔で、精一杯の笑顔を彼に向けてあげる。 繧ュん。大好き。 この世のどんなものよりも、繧ュんのことが好き。 たとえ世界が滅んでも、繧ュんさえいればいい。 ありきたりかもしれないけれど、わたしは本気でそう思っています。 だって繧ュんは──── 「はぁ♥はぁ♥繧ュんっ♥いっしょにイこうっ♥!」 「言われなくても、大丈夫だよ」 そうだ。 だってわたしたちは一心同体なんだから。 「あ♥あぅぁぁぁぁぁぁっ♥イくぅぅぅぅぅぅぅっっ♥♥♥!!」 「なぁ、ククリ」 お互い、果てるところまで果て、一緒のベッドで寝転がっていた。 すると、繧ュんはこう聞いてきた。 「すごい空気読めないようなこと聞くけども……この子ってお前みたく繭から生まれないのか?」 「ううん、繭から産まれるよ」 「え?」 「この子が無事産まれるまで、わたしが繭になってあげてるんだよ」 「あぁ…………」 「わたしね、思うんだ。繭って愛なんだよ。親が子供に残すため、先祖代々から受け継いできた最後の愛情……もちろん、これからもわたしはこの子を育てていくんだけれどね」 だから、わたしは誇りに思ってる。 この名前と、この名前をつけてくれた繧ュんを。 「そうか……ははは、そうだな」 「だからね、繧ュんには応援しててほしいな。わたしが繭の役目を果たすまで」 「うん」 彼は、わたしの手をぎゅっと握る。 そして。 「お前も、頑張って生きるんだぞー」 お腹の中の子に向かってそう言った。 『お前も頑張って生きるんだぞー』 「あ」 思い出した。 全部、思い出した。 そうだ、なんで忘れていたんだろう。 こんな、大事なことを。 「………そう、そうね。頑張って生きてね」 涙が溢れてきた。 さっきみたく喜びとか、快楽とかの涙じゃなくて。 もっと、違うところから溢れてくる涙だ。 そうだ、言い忘れてきたいたことがあった。 ずっと、ずーっと言い忘れていたこと。 「ねぇ、パパ」 「ん?」 「わたしを生んでくれてありがとう」 「………どういたしまして」 これからも、ククリをよろしくお願いします。 16/08/07 23:43 鯖の味噌煮
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もうちょっとだけ続くんじゃい。
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