2章 『時をかけることができそうな奴ら』
「フレンさん…ティータは最近、少し欲求不満かもしれません」
「へー」
「この迸る性欲…いったいどこにぶつければ良いのでしょうか?」
「さぁ、どこだろ〜なぁ(棒読み)」
「『俺にぶつけてこい!』とは言わないのですか?」
「間違っても言わないだろうな。そうだなぁ…その辺の壁にでもぶつければイイんじゃないか?」
「バカな事言わないでください。壁は平ら過ぎてティータのアソコを刺激してくれるものが何1つありませんでしたよ」
「試したことあるのかよ!?」
「何でも試したい年頃なので」
「……お前も色々大変なんだな」
「そうでもないですよ? ティータの前に性欲処理男子がいますから大丈夫です」
「え?」
「フレンさん、ティータとギシギシアンアンしてください」
「ごめんなさい」
「即答ですか…ほんの少しショックです」
「まぁ日頃の行いだな。 お前いつもろくな事しないし」
「そんな事言っても、ティータはそれが生き甲斐なんですから」
「お世辞にもイイ生き様とは言えないなぁ……」
「やれやれ、そうまでしてティータとの生殖行為を避けるおつもりですか?」
「生殖行為とか言うな! 生々しいから!」
「仕方ありません…フレンさんのお仕置き覚悟で、ここは強引にでも性欲を発散させていただきます」
「え…な、何するつもりだ?」
「……えい」
プスッ
「はうっ!?」
「注入成功です」
「な、何を……?」
「『ティータ特製淫乱雌豚汁改』です。以前に比べ変身速度・時間が大幅に改善されています」
「また、どうでもイイ研究を…ん…か、体が、熱い……///」(CV.釘宮理恵)
「悶えながら女体化するフレンさん…はぁはぁ…興奮します……///」
「ん…うぅ……」
「概ね変身は完了ですね。ではいただきます」
「い、いただくって!?」
「レズプレイです。安心してください、ぎりぎりセックスではありませんから」
「そういう問題じゃな〜〜〜〜〜〜〜い!!!」
この後。
フレンは何とか自分の処女(貞操)を守り抜いたものの、レイプされた哀れな少女のような目をして横たわっていたという。
今日は休日。
バイトもなく完全にフリーな1日。
「ん〜……」
なんとなく唸ってみる(ワーキャットでいう喉をゴロゴロ〜と鳴らすことに近い)。
学校も少し前に始まったが、特に問題なく日々を過ごしている。
2年生になって面白いと思ったのは、ルーク教授が担当する『魔物生態学』。
普段から魔物と交流のある俺にとっては、今ある知識を覆されるとても有意義な授業と言える。
俺以外の生徒もきっと面白いと思っているに違いない。
「死ね糞ビッチ!!」
「地獄へ落ちるのじゃ雌トカゲ!!」
「静かにしろ〜」
そうそうルーク教授と言えば、学校では良く可愛がってもらっている。
長期休暇中に呼び出されお互いの事を知り合ったという事もあるけど、その過程がなくても仲良くなっていたと思う(魔物繋がりで)。
「…んにゅ……zzz」
「………zzz」
俺のすぐ傍でお昼寝中のフィロとメイ。
最近気温も高くなってきたし、ようやく春らしくなってきたからなぁ。
「さて…俺も一眠りするかなぁ」
「寝かせませんよフレンさん?」
「うおっ!?」
ティータが湧いて出た。
「昼間っから下ネタは勘弁な」
「違いますよ。もう、フレンさんはティータにどういった認識をしているのですか?」
「猥褻変態強姦野郎」
「おっと、今世紀最大の罵倒ですね。ティータ…ゾクゾクしちゃいます……///」
「そういうところが変態だと言ってるんだ!」
「そんなことよりフレンさん、遂に完成しました」
「完成? なにが?」
そういえばここ数日、夕食の時間になっても研究室から出てこなかったよなこいつ。
なにか作ってたのか。
「名付けて…『タイムマッスィーン卑猥号』です」
「どう考えても最後の3文字いらないだろ」
「ティータが開発したという証です。これが世に普及すればティータは大金持ちです」
「ほんとにタイムマシンなら、確かに凄いなぁ」
俺の前に置かれたのは、大きさが一辺20cm程の立方体型の物体。
今までろくな発明をしてこなかったティータだけど、今回ばかりは期待できるんじゃないか?
「それ、過去とか未来に行けるのか?」
「当たり前じゃないですか。フレンさんにはこれが性欲処理器具に見えますか?」
「タイムマシンと言われなければ恐らくそう思った」
「フレンさん。確かにティータはより良いセックスライフを送るための開発を中心に研究を行っていますが、今回は少々本気を出させていただきました」
「それは期待できるけど…やっぱそういう研究中心だったか……」
やはりというか残念というか……。
ドワーフの天才発明家ティータがベットの上を盛り上げるための研究をしているなんて誰にも言えないし言いたくもない。
「前置きはこれくらいにして、そろそろコレを使って時空を行き来してみませんか?」
「興味はあるけど、安全なのか?」
「正直言いますと、成功確率は7割前後です」
「微妙に怖い数字だなぁ……」
「大丈夫ですよ、失敗しても死にはしませんから。ただ時空の狭間を永遠に彷徨うことになりますが」
「余計怖いんだけど!?」
やはりろくな発明じゃなかった。
ただ成功確率は除けば、こういった機械が作れることには素直に感心する。
「ティータ、物を時間移動させることはできるか?」
「可能です」
「じゃぁこのリンゴで試してみてくれ」
俺は近くにあった果物をテキトーに選び出す。
せっかくの発明だ、やってみないと勿体無い。
「過去に送っても確認のしようがありませんから、未来にですね」
「そうだな。細かい設定はできるのか?」
「はい。何分後のどの場所にしますか?」
「そうだなぁ…時間は5分後で、場所はテーブルの上でイイんじゃないか?」
「了解しました」
複数あるボタンでなにやら操作を始めるティータ。
すると、
「あ、あれ? リンゴは?」
「未来に送りましたから、ココになくて当然ですよ」
「あ、そうか」
「今から5分後にリンゴが現れるはずですから、それまで待ちましょう」
「そうだな」
テーブルの上に出現するであろうリンゴを俺達は待つ。
その間、アイリとエルザの喧騒が嫌でも耳に入る。
「バイトへ行くとか言っておきながら、本当はその辺の汚らしい種馬ロリコンオヤジと乱交パーティでもしているのだろう? この歩くダッチワイフSSサイズめ!!」
「なんじゃと!? お主こそ、出かける度に違う男の臭いを付けてくるのは何故じゃ? 放浪者と援助交際でもしておるのではないか?」
「ふん! 私は外を歩くだけで男が言い寄ってくるのだ。貴様のように自分から淫らに男を誘うような真似なしない!」
「証拠がないのう? お主のようなほんの少し容姿が良いだけの肉壺に言い寄る男なぞ、どうせ雌を犯す事しか頭にない租チン野郎どもに決まっておる! トカゲを犯すとは、物好きもおるもんじゃのう……」
「言ってくれるな淫乱糞ビッチ! そのミジンコ並に小さいナリをさらに小さくしてやろうか!?」
「やれるものならやってみるのじゃ! ワシもお主の胸にある無駄な肉の塊が目障りで仕方ないと思っていたところじゃ!!」
「貴様ァァァ!! ドラゴンの名にかけて貴様をこの世から葬ってくれる!!」
「ワシの強大な魔術の前にひれ伏すのじゃーーー!!」
本格的な喧嘩になってきた。
家の中で暴れられたら色々壊れて困る。
「「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」
額を押し付けあい睨みを効かせる2人(アイリに合わせエルザはかなり前傾姿勢)。
一触即発なこの局面、そろそろ止めに入ろうかと思ったその時……
「……5分です」
フッ……ドーーーーーーーーーーン!!!
「ふぎゃ!?」「うが!?」
な、何が起きたんだ?
ティータの5分経過コールと共に、戦争前の2人の頭上から大きな赤い物体が落下してきた。
「お、重いのじゃ〜〜〜!」
「ぐっ…い、一体何が起きたというのだ!?」
「ティータ、これは……」
「リンゴ、ですね」
「……大きくなってないか?」
「100倍増しにはなっていますね。時空間移動中に何らかの作用が働いたとしか思えません」
おいおい…人だったら怪獣との戦いを宿命付けられそうな大きさまで巨大化してたんじゃないか?
「フレンさんの言った通り、リンゴで実験して正解でしたね」
「まぁでも、時間と場所は正確だったんだから、あながち失敗とは言えないんじゃないか?」
「そうですね。あとは時空間との干渉をどう制御するかが問題です」
「改良するのか?」
「時間が掛かりそうなので、セックスライフ器具開発のついでに進めようかと」
「ついでかよ……」
こんな大発明を『ついで』に進めるって……さすがティータと言うべきか?
「これしきの事で…動きを封じられるとは……!」
「フ、フレンよ…早よ助けるのじゃ……」
「あ〜…お前らうるさいから、しばらくそのままでイイか?」
「「んな!?」」
「冗談だよ」
その後、『タイムマッスィーン卑猥号』が再び俺の前に現れることはなかった。
ティータ曰く『飽きたので』ということらしい。
まったくこいつは……。
〜おまけ〜
「スモー○ライトを作ってみました」
「それは著作権とか色々侵害してるからすぐに破棄しなさい!」
「残念です」
リンゴを小さくしてから廃棄処分しました。
「へー」
「この迸る性欲…いったいどこにぶつければ良いのでしょうか?」
「さぁ、どこだろ〜なぁ(棒読み)」
「『俺にぶつけてこい!』とは言わないのですか?」
「間違っても言わないだろうな。そうだなぁ…その辺の壁にでもぶつければイイんじゃないか?」
「バカな事言わないでください。壁は平ら過ぎてティータのアソコを刺激してくれるものが何1つありませんでしたよ」
「試したことあるのかよ!?」
「何でも試したい年頃なので」
「……お前も色々大変なんだな」
「そうでもないですよ? ティータの前に性欲処理男子がいますから大丈夫です」
「え?」
「フレンさん、ティータとギシギシアンアンしてください」
「ごめんなさい」
「即答ですか…ほんの少しショックです」
「まぁ日頃の行いだな。 お前いつもろくな事しないし」
「そんな事言っても、ティータはそれが生き甲斐なんですから」
「お世辞にもイイ生き様とは言えないなぁ……」
「やれやれ、そうまでしてティータとの生殖行為を避けるおつもりですか?」
「生殖行為とか言うな! 生々しいから!」
「仕方ありません…フレンさんのお仕置き覚悟で、ここは強引にでも性欲を発散させていただきます」
「え…な、何するつもりだ?」
「……えい」
プスッ
「はうっ!?」
「注入成功です」
「な、何を……?」
「『ティータ特製淫乱雌豚汁改』です。以前に比べ変身速度・時間が大幅に改善されています」
「また、どうでもイイ研究を…ん…か、体が、熱い……///」(CV.釘宮理恵)
「悶えながら女体化するフレンさん…はぁはぁ…興奮します……///」
「ん…うぅ……」
「概ね変身は完了ですね。ではいただきます」
「い、いただくって!?」
「レズプレイです。安心してください、ぎりぎりセックスではありませんから」
「そういう問題じゃな〜〜〜〜〜〜〜い!!!」
この後。
フレンは何とか自分の処女(貞操)を守り抜いたものの、レイプされた哀れな少女のような目をして横たわっていたという。
今日は休日。
バイトもなく完全にフリーな1日。
「ん〜……」
なんとなく唸ってみる(ワーキャットでいう喉をゴロゴロ〜と鳴らすことに近い)。
学校も少し前に始まったが、特に問題なく日々を過ごしている。
2年生になって面白いと思ったのは、ルーク教授が担当する『魔物生態学』。
普段から魔物と交流のある俺にとっては、今ある知識を覆されるとても有意義な授業と言える。
俺以外の生徒もきっと面白いと思っているに違いない。
「死ね糞ビッチ!!」
「地獄へ落ちるのじゃ雌トカゲ!!」
「静かにしろ〜」
そうそうルーク教授と言えば、学校では良く可愛がってもらっている。
長期休暇中に呼び出されお互いの事を知り合ったという事もあるけど、その過程がなくても仲良くなっていたと思う(魔物繋がりで)。
「…んにゅ……zzz」
「………zzz」
俺のすぐ傍でお昼寝中のフィロとメイ。
最近気温も高くなってきたし、ようやく春らしくなってきたからなぁ。
「さて…俺も一眠りするかなぁ」
「寝かせませんよフレンさん?」
「うおっ!?」
ティータが湧いて出た。
「昼間っから下ネタは勘弁な」
「違いますよ。もう、フレンさんはティータにどういった認識をしているのですか?」
「猥褻変態強姦野郎」
「おっと、今世紀最大の罵倒ですね。ティータ…ゾクゾクしちゃいます……///」
「そういうところが変態だと言ってるんだ!」
「そんなことよりフレンさん、遂に完成しました」
「完成? なにが?」
そういえばここ数日、夕食の時間になっても研究室から出てこなかったよなこいつ。
なにか作ってたのか。
「名付けて…『タイムマッスィーン卑猥号』です」
「どう考えても最後の3文字いらないだろ」
「ティータが開発したという証です。これが世に普及すればティータは大金持ちです」
「ほんとにタイムマシンなら、確かに凄いなぁ」
俺の前に置かれたのは、大きさが一辺20cm程の立方体型の物体。
今までろくな発明をしてこなかったティータだけど、今回ばかりは期待できるんじゃないか?
「それ、過去とか未来に行けるのか?」
「当たり前じゃないですか。フレンさんにはこれが性欲処理器具に見えますか?」
「タイムマシンと言われなければ恐らくそう思った」
「フレンさん。確かにティータはより良いセックスライフを送るための開発を中心に研究を行っていますが、今回は少々本気を出させていただきました」
「それは期待できるけど…やっぱそういう研究中心だったか……」
やはりというか残念というか……。
ドワーフの天才発明家ティータがベットの上を盛り上げるための研究をしているなんて誰にも言えないし言いたくもない。
「前置きはこれくらいにして、そろそろコレを使って時空を行き来してみませんか?」
「興味はあるけど、安全なのか?」
「正直言いますと、成功確率は7割前後です」
「微妙に怖い数字だなぁ……」
「大丈夫ですよ、失敗しても死にはしませんから。ただ時空の狭間を永遠に彷徨うことになりますが」
「余計怖いんだけど!?」
やはりろくな発明じゃなかった。
ただ成功確率は除けば、こういった機械が作れることには素直に感心する。
「ティータ、物を時間移動させることはできるか?」
「可能です」
「じゃぁこのリンゴで試してみてくれ」
俺は近くにあった果物をテキトーに選び出す。
せっかくの発明だ、やってみないと勿体無い。
「過去に送っても確認のしようがありませんから、未来にですね」
「そうだな。細かい設定はできるのか?」
「はい。何分後のどの場所にしますか?」
「そうだなぁ…時間は5分後で、場所はテーブルの上でイイんじゃないか?」
「了解しました」
複数あるボタンでなにやら操作を始めるティータ。
すると、
「あ、あれ? リンゴは?」
「未来に送りましたから、ココになくて当然ですよ」
「あ、そうか」
「今から5分後にリンゴが現れるはずですから、それまで待ちましょう」
「そうだな」
テーブルの上に出現するであろうリンゴを俺達は待つ。
その間、アイリとエルザの喧騒が嫌でも耳に入る。
「バイトへ行くとか言っておきながら、本当はその辺の汚らしい種馬ロリコンオヤジと乱交パーティでもしているのだろう? この歩くダッチワイフSSサイズめ!!」
「なんじゃと!? お主こそ、出かける度に違う男の臭いを付けてくるのは何故じゃ? 放浪者と援助交際でもしておるのではないか?」
「ふん! 私は外を歩くだけで男が言い寄ってくるのだ。貴様のように自分から淫らに男を誘うような真似なしない!」
「証拠がないのう? お主のようなほんの少し容姿が良いだけの肉壺に言い寄る男なぞ、どうせ雌を犯す事しか頭にない租チン野郎どもに決まっておる! トカゲを犯すとは、物好きもおるもんじゃのう……」
「言ってくれるな淫乱糞ビッチ! そのミジンコ並に小さいナリをさらに小さくしてやろうか!?」
「やれるものならやってみるのじゃ! ワシもお主の胸にある無駄な肉の塊が目障りで仕方ないと思っていたところじゃ!!」
「貴様ァァァ!! ドラゴンの名にかけて貴様をこの世から葬ってくれる!!」
「ワシの強大な魔術の前にひれ伏すのじゃーーー!!」
本格的な喧嘩になってきた。
家の中で暴れられたら色々壊れて困る。
「「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」」
額を押し付けあい睨みを効かせる2人(アイリに合わせエルザはかなり前傾姿勢)。
一触即発なこの局面、そろそろ止めに入ろうかと思ったその時……
「……5分です」
フッ……ドーーーーーーーーーーン!!!
「ふぎゃ!?」「うが!?」
な、何が起きたんだ?
ティータの5分経過コールと共に、戦争前の2人の頭上から大きな赤い物体が落下してきた。
「お、重いのじゃ〜〜〜!」
「ぐっ…い、一体何が起きたというのだ!?」
「ティータ、これは……」
「リンゴ、ですね」
「……大きくなってないか?」
「100倍増しにはなっていますね。時空間移動中に何らかの作用が働いたとしか思えません」
おいおい…人だったら怪獣との戦いを宿命付けられそうな大きさまで巨大化してたんじゃないか?
「フレンさんの言った通り、リンゴで実験して正解でしたね」
「まぁでも、時間と場所は正確だったんだから、あながち失敗とは言えないんじゃないか?」
「そうですね。あとは時空間との干渉をどう制御するかが問題です」
「改良するのか?」
「時間が掛かりそうなので、セックスライフ器具開発のついでに進めようかと」
「ついでかよ……」
こんな大発明を『ついで』に進めるって……さすがティータと言うべきか?
「これしきの事で…動きを封じられるとは……!」
「フ、フレンよ…早よ助けるのじゃ……」
「あ〜…お前らうるさいから、しばらくそのままでイイか?」
「「んな!?」」
「冗談だよ」
その後、『タイムマッスィーン卑猥号』が再び俺の前に現れることはなかった。
ティータ曰く『飽きたので』ということらしい。
まったくこいつは……。
〜おまけ〜
「スモー○ライトを作ってみました」
「それは著作権とか色々侵害してるからすぐに破棄しなさい!」
「残念です」
リンゴを小さくしてから廃棄処分しました。
11/03/27 09:34更新 / HERO
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