人間界じゃ大変な時期。

今年は雨量が多いとか。

こっちの方もあちらに併せて雨は多くなった。

こんな時期にはこんな珍客がくる。

「ふあぁ、やっぱ雨の日はうごきやすい」

赤いぬるぬるが背伸びしてる

でたなスライムベス！！

「スライムベスというなやぁ〜」

レッドスライムのベス。

低知能のスライム族にあって

レッドスライムは結構知能は発達している。

特に彼女はね・・・。



「飯のクセして、からかうんじゃない！」

スライム族の主食は主に精液。

そういうことで俺を「飯」と見ているのだが。

とはいっても飯になった覚えもなく

実際なっていない。

所詮、スライムベス、

ドラクエシリーズでは、ほぼザコにしか過ぎない。

「だから、あたしはドラクエのスライムじゃない！！」

彼女にとってドラクエのスライムは

超えなくてはいけない壁になっているのだ。

「ちきしょう、今日こそあんたの精液うばってやる・・

覚悟しやがれこのやろう・・・」

半べそかきながらベスはおれに襲い掛かろうと

・・・・したのだが、

「ぬるぬるべとべとにあげるせーえきはないニャ！！」

と大体はミレイが彼女の相手になる。

そんでもって結局は

俺が、塩をふっかけるか、炎を近づけて追い払う。

「くそ〜、覚えてやがれ〜」

雨の中泣きながら去っていくベス。


でも、数日たてばひょっこり顔を出す。

「ふふふ、今日こそきさまの・・・」

そういうベスにますますあきれ顔のミレイ。

「あ〜あ、やっぱりししょーのこと好きなんニャ・・・

でも残念ニャ、先客はミレイなんニャ。」

「ち・・・・ちがう・・・コイツだけはな！！」

「ほかの男からとればいいニャ。やっぱりししょーなんニャ」

そういう痴話げんかで梅雨は続く。



まぁ、スライムベスは飽きないからいいや

「だ・か・ら・ザコといっしょにするなって（涙）」

■作者メッセージ
今日は蒸し暑くて大変です。
梅雨の蒸し暑さ最悪。
そんななかでふと、スライムネタを。