連載小説
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彼を思うと……
ふぅ……

手紙も書き終わったし、本も読み終わった

現在の時刻としては4時頃

次にヴァンに会える夕食まではそれなりに時間がある

最近はわがままばっかり言っていたせいで私につきっきりでいたため、掃除等に時間がかかっているのだろう

自分のせいだとは分かっているけどもやっぱり寂しい

彼を従者にしたばかりの頃と違って今はすっかり彼に依存してしまっている

たった数時間会えないだけでこんなに寂しくなる

彼と一緒に居る時はあまり顔には出さないが彼にはすごく感謝している

無理やり従者にしたにもかかわらず、当初から私のわがままに付き合ってくれている

昔は嫌な顔をしていたが今では逆に嬉しそうな表情をする

昔は呼び捨てで、今では姫様と呼んで私を慕ってくれているヴァン

やっぱり私はそんな彼が大好きだ




気がつくと私は自らの胸と秘所に手をやり自慰に耽っていた

下着は既にぐしょぐしょになっており本来の役割を果たしておらず、衣服も乱れている

だがそんな事はどうでもいい

頭に浮かぶのはヴァンの笑顔、優しく笑っているくせに頭の中ではいやらしいことばかり考えている彼

今すぐにでも彼に抱いて欲しい、でもこれ以上彼に迷惑をかけるわけにはいかない

だから自分で慰めるのだ


 「んっ…ヴァン…」


自分で彼の名前を出すだけでも欲情してくる

彼がするように優しく、いたわるように自分の胸を弄る

自分の細い手は彼のたくましい手とは違って少しの快楽しか産まない

だからもっと強く弄る

ビリビリとした快楽が全身を走る


 「あぁ…くぅん…ヴァン…」


彼に触られているような錯覚がする

頭の中が彼の事のみになり夢中で手を動かす

胸は潰れてしまうんじゃないかというぐらい揉みしだき、秘所はぬちゃぬちゃと卑猥な水音を奏でている

しかし限界も近づいてきた


 「んぁあ…くるっ…イっちゃうぅぅぅ」


全身に激しい快楽が走り、私は体を弓なりに反らせビクビクと絶頂に達し、そして、ぷしゃああと盛大に潮を吹いた




ううう、やってしまった

書斎なんかで自慰をしてしまうと後始末が大変だ

たとえ綺麗に後始末をしたとしてもヴァンはきっと気づくだろう

恥ずかしい、なんでこんなことをやってしまったんだろう

別に自慰をしていたのは稀にあるからまだ良い

でもこんな場所でやったことが恥ずかしい

自分で慰めるときは、大体ヴァンが居ないときに、自分の部屋か風呂場でする

なのに彼がいるときにこんな場所でやってしまったんだろう……

恥ずかしいわ



そんな姫様の様子をのぞいている目があった



姫様……自慰をするぐらいに俺を慕ってくれているなんて

感動して久しぶりに手淫を始めてしまいそうです


掃除していたときにたまたま姫様の居る書斎の前を通ったときに気がついてしまったのです

最初は姫様の妙な声が聞こえたので何事かと覗いたのですが……

そこでは姫様が俺をおかずに自慰に耽っていました

思わずドアを蹴破って押し倒したい衝動に駆られましたが、ガマンしました

ここで入ってしまうと姫様の自慰の続きが見られない……じゃなくてきっと姫様は恥ずかしい思いをしてしまうと思ったのです

だから入りませんでした

姫様のあんな姿を見たらなんだかやる気が出てきました

夕食は豪華なものにしましょう
11/01/03 23:06更新 / 錆鐚鎌足
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■作者メッセージ
姫様自慰をする、の巻

やっぱりエロパートは書くのが難しいですね

サ「ご主人様の場合ワンパターンになりがちですね、シチュエーションについては色々考えがあるみたいですけど……」

バ「考えを文にするのは難しいからのう、しかしそんなことを言っててはうまくならんぞ、じゃから格ゲーもあまり強くないし音ゲーもなかなかうまくならんのじゃ」

それは関係ないでしょう……

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