二人と里帰り
俺とコレットは今、彼女の実家にいる
説明すると少々長くなるかもしれないが、簡単に言うと彼女が妊娠したからだ
1月ほど前に彼女が妊娠したことが発覚して、俺達二人は珍しく頭を抱えることとなった
俺と彼女の間に子供ができたのはとても喜ばしいことなのだが、どこかの森の中で出産するわけにもいかないし、産まれてすぐの子を旅に同行させるのも気が引ける
独り立ちするか、旅についてこれる程度はどこかに腰を落ち着けて成長を見守りたいというのが俺達の考えだった
彼女のお腹はまだ大きくなっていないが、
とある国の城下町の宿屋で二人で悩んでいると1通の手紙が彼女宛てに届いた
送り主は彼女の母親で、ある程度定期的に二人は手紙のやり取りをしているのを知っているので別段特別なことでもなかったし内容も変わったことはなく、いつも通り彼女が旅に出ていることを心配に思っている、というものだった
コレットが手紙を読んでいる間、隣に座って頭を抱えて唸っていると、不意に彼女が何か閃いたように立ち上がった
「そうだ!ボクの実家で過ごせばいいんだよ!お父様もお母様もきっと子育ての手伝いもしてくれるだろうし、実家のあるボクの故郷はとてもいい街だよ」
コレットの産まれ育った街は、彼女の思い出や良いところを散々聞かされていたので少し興味があったし、彼女の両親が居れば子育てのわからないこともきっと教えてくれるだろう
彼女の家のある街はどの程度遠いのかは知らないが、彼女と出会ってからそれなりの時間を共に過ごしてきたのでかなりの距離になるだろうが何とかなるだろう
そう判断した俺は彼女の提案を了承した
「それじゃあ準備ができ次第ボクの実家に向かうとしようか、歩きだとどれほどかかるかわからないから、ハーピー運送で働いている知り合いに手伝ってもらうつもりだけどけど……キミには他にそういった感じのツテはあるかい?」
少し遠い街になるが、幼少の頃の友人が立ち上げたサバトで転移魔術のようなものを研究していたはずだ、そいつに言えばきっと手伝ってもらえるかもしれない
そのことを伝えると彼女は楽しそうな表情を浮かべて俺に微笑みかけた
「いつものように歩いて旅をするのも悪くないけど、自分の足以外で急いでみるのもたまには悪くないね」
「きっとキミの思っているより早く着くだろうけど、ボクの両親へのあいさつの言葉はしっかりと考えておいてよね♪」
………自分の娘を旅先で孕ませた男のことを彼女の両親はどう思うだろうか?
そう考えると少々嫌な汗をかいてしまうがなるようになるだろう
彼女の知り合いがいるハーピー運送の支部にたどり着くのに馬車で一週間、そこから俺の知り合いのサバトのある街までハーピーの空輸で3日、転移魔術の誤差の範囲から彼女の実家のある街まで徒歩で2日
急ぎながらも彼女の身体を気遣っての旅は忙しくも楽しい旅路となった
街の端にある彼女の実家の大きな屋敷に入ると彼女の両親が出迎えてくれた
母親の方は貴族のようなまぁわかりやすいヴァンパイアの恰好をしているが、父親の見た目は若い…というか若すぎる、父親、というよりもコレットの弟と言っても通じるような少年だった
そしてどこかコレット似た雰囲気の小さな女の子が彼女の母親の後ろに隠れるよう顔を覗かせていた
「おかえりなさいコレット、それと初めまして、コレットの母親のアレクシアよ」
彼女の母親は高圧的な種族であるはずのヴァンパイアと思えないほど優しく、母性的に微笑んでくる
俺のことは母親との文通でコレットが良く言ってくれていたらしく、特に問題なく受け入れてもらえたようだ
「お父様、お母様、アメリアただいま、これからまたしばらくよろしくね」
アメリアというのは小さな女の子のことだろうか?
「あぁごめんごめん、キミには話してなかったっけ?、この子はアメリア、ボクの自慢の妹さ」
「ほらアメリア、お母様の後ろに隠れてないで出ておいで……よしよし、いい子だね、ボクが旅に出る前と比べると結構大きくなったじゃないか」
コレットがアメリアを抱きかかえ、俺の前に連れてくると、アメリアはぎこちなくお辞儀をして俺にニコッと笑顔を見せてくれた
「これからよろしくおねがいしますね、おにいさま♪」
お兄様という響きはなんだかむず痒いが、俺はコレットと結ばれているわけで、彼女は義妹になるのだからおかしくはない
そう思っていたら顔に出ていたらしく、コレットとアレクシアさん、それとコレットの父親がニヤニヤと笑っていた
アメリアはなぜみんながニヤニヤしているのかわからずキョトンとしていたが
アメリアと遊んであげたり、家事を手伝ったり、アメリアとコレットに街を案内してもらったりして日々を過ごしていると、コレットのお腹が目に見えて大きくなってきた
彼女は魔物なので余程のことが無い限りは流産などという悲しいことはないだろうし、日々の交わりにも特に影響はない(お腹の中の子供へ魔力を与えているせいで求めてくる回数が増えたことは除くが)
だから彼女はアメリアともっと遊んであげて欲しいと言ってきているのだが、その旅をしていた時よりも寂しそうだったり不安そうな表情をすることも多くなったのでできるだけ彼女と一緒にいてあげるようにしている
まだまだ子供なアメリアと遊んであげるのもいいのだが、妊娠している大切な彼女が寂しそうにさせるわけにもいかない、俺はアメリアと遊ぶためじゃなく、彼女が安心して出産して子供を育てつつお互いに愛を育むためにここに来たのだから
そんな決意めいたことを考えている俺とは裏腹に当の本人は俺に寄り添って穏やかな表情で甘えてきている
「まったくキミは罪作りな男だよ……ボクのことをキミ以外の異性への興味がなくなるぐらい魅了して………ボクのことを愛してくれて……いっぱい抱いてボクを孕ませて………それでもまだまだ足りないぐらいキミのことが好きでたまらないし……こんなにもキミに依存させてさせてしまっているのだから♥」
彼女の頭の撫でてあげてると彼女が急に俺への想いをポツリポツリと告げてきた
こんなにも俺へ愛情を向けてくれている彼女への愛しさが俺の理性の壁をガリガリと削り取ってゆく
俺は撫でていた手を止め、彼女を優しく抱きしめ、無防備な唇を奪う
「んっ♥………もう♥キミはどうしてこうも不意打ちでボクをときめかせてくるのかな♥責任、とってもらうからね♥♥♥」
そう言って彼女は母親から譲り受けた妊婦用のゆったりとしたドレスを脱ぐ
妊娠して大きくなったお腹を両手で抱く様子はまるで聖母の絵のように美しく母性的であるが、彼女の表情は発情した魔物そのものであり股間はぬらぬらと雫が零れ落ちている
彼女のお腹の中にいる子供は自分が孕ませたものであり、彼女の瞳は自分のことしか見えていないのだと思うと、彼女がたまらなく愛しい存在で自分もまた彼女のことしか見えていないことを自覚する
「なんだか……胸が張ってきてるんだ……♥……もしかしたら母乳が溜まってるのかもしれないから少し揉んで搾ってくれないかい♥」
彼女に誘われるまま妊娠したことによって大きくなった両胸を鷲掴みにする
初めて抱いた時より幾分か大きくなっている彼女の双球は相変わらずいつまでも揉んでいたくなるような揉み心地である
しばらく手の平全体を使って揉みほぐすように、緩急をつけて揉み、次に乳首を重点的に責める
「んんっ♥………もう少しで出そうな気がするよ……♥…アァン♥………そうそう、そういう風に揉んで………出るっ♥♥♥」
彼女の言うとおりに揉み続けると、彼女の軽い絶頂と共に彼女の乳頭から白い液体がピュッと飛び、それを引き金にタラタラと溢れ出てきた
お腹を膨らませた彼女が母乳を垂れ流している姿はなんとも言えないエロさを醸し出している
「気持ちいいけど………なんだか止まらないや♥………せっかくだし、飲んでみないかい♥♥♥」
母性的な笑みを浮かべている彼女は、最初に出会ったときのアレクシアさんの笑みにどこか似ていて、コレットは良い母親になれるだろうと思った
彼女の胸に吸い付き、彼女の母乳を味わう
ほんのりと甘味があり………穏やかな気分になれる味だ………
「そんな赤ちゃんみたいにちゅうちゅう吸われるとなんだかくすぐったいよ♥もう、授乳の練習になるかもしれないけどなんだか気恥ずかしいじゃないか」
顔を赤くして照れながらも、俺の頭を撫でてくれている彼女は我が子を見つめるような視線で眺めてくる
これ以上この状況が続いたら俺が幼児退行してしまうような魅力が今の彼女にあったので、名残惜しいが彼女の乳房から口を離し、お礼に彼女へ口づけをする
「はむっ♥んむぅ♥ちゅ♥♥………ふふ……ボクの母乳って……甘いんだね♥♥♥」
どうやら彼女は俺の口内に残っていた自分の母乳の味が分かったらしく、子供のような無邪気な笑みを浮かべた
先ほどまでの母性に溢れた彼女の表情とのギャップに思わずドキリとしてしまったが、彼女の背後にまわり優しく抱きしめる
そして先ほどのように胸を揉みながらも、自分の怒張している肉棒を彼女の股間に突き出す
前から見ると彼女からイチモツが生えているようにも見えるかもしれないが、濡れ濡れになっている彼女のスジに当てているだけでも気持ちいい
「あぁん♥イジワルしないでよ♥まるでボクがふたなりになっちゃったみたいじゃないか………まぁキミがそういうのが好きなら生やす努力はしてみようとは思うけどね♥♥」
彼女がふたなりになったらそれはそれで魅力的かもしれない、ボーイッシュな所もあるし案外似合うのじゃないかと思う
知り合いが持っていたエロ本でもふたなりダンピールが自分の夫とともに高慢なヴァンパイアを調教するシチュエーションがあったわけだし
「もう、本気で考え込まないでよ♥そんなお願いだったらいくらでも聞いてあげるから、早く挿れてほしいよ♥」
彼女にも急かされてしまったし、何よりも俺自身そろそろ我慢の限界だ
魔物は頑丈にできていると言えども、もしものことを考えると嫌なので、優しく、ゆっくりと挿入していく
流石は性行為に特化している魔物というべきか、彼女の身体はお腹が膨らんでいることや精を求めてくる回数以外は妊娠している影響をほとんど受けていない
つまりは、妊娠していようが彼女の膣は最上位の快楽を与えてくれるということだ
「別に激しくしても大丈夫だって言うのにキミは………でもそんな優しいキミも大好きだよ♥♥♥」
俺は後ろから先ほどのように彼女の胸を揉みながらゆっくりと腰を動かす
俺専用に特化した彼女の膣はいつものように搾り取ろうと絡み付いてくる
「んんっ♥んっ♥なんだかキミの温かさが……伝わってくるよぉ♥♥」
ゆっくりと、しかし確実に彼女の感じるところを突いていき、ゆるやかに彼女を絶頂へと続く階段を登らせてゆく
片手は彼女の胸を揉むのを止めずにもう片方の手で、大きくなった彼女のお腹を優しく抱きしめる
ここに自分たちの愛の結晶が宿っていることを思うと、とても穏やかな感情が沸き起こってくる
「あっ♥なんだかっ♥キミに全身を包まれてるみたいで嬉しいよっ♥♥あぁんっ♥♥」
次第に彼女が絶頂に近づいてきていることを示すように、膣全体が激しく蠢きだす
竿を膣内で扱かれ、耐えがたい快楽が俺を襲うが、彼女をイかせるまでは一人でイクわけにもいかない
「あっ♥キミもイきそうなんだねっ♥♥ビクビクしているのが伝わってくるよ♥♥♥いいよっ♥一緒にイこうよっ♥」
彼女も俺がイきそうなのに感づいたのか、自分の意志でも俺から搾り取ろうと腰を動かす
しかし彼女ももはや限界のようで無我夢中になって俺を求めてくる
「イクよっ♥ボクの絶頂と一緒に膣内にぶっかけてっ♥ボク達の娘にごはんかけてあげてっ♥♥♥」
蠕動していた彼女の膣が絶頂によって急に狭まり、まるで雑巾を絞るように俺の愚息を扱きあげられ、彼女の膣内に射精する
目の前に火花がパチパチと飛び散るような強い絶頂と射精感に飲み込まれ、一瞬意識がブラックアウトしそうになったが、時間とともにそれらが収まっていく
完全に射精が終わり、尿道の中の精液をもすべて吐き出したことを確認すると、なんだか気持ちの良いけだるさに身を任せ、ベッドに寝転ぶ
「はぁぁ………とっても気持ち良かったよ、ありがとう♥♥それと………愛してるよ♥♥♥」
横に並ぶ彼女の笑みを見つめていると、だんだんと目の前が暗くなってゆく
完全に意識を手放す前に俺は彼女に『愛している』とだけ伝えておいた
護身用の剣術とある程度の魔術を扱えるようになった娘は一人で旅に出ることになった
最初は俺とコレットの旅についてくるものだと思ったが、母親であるコレットのように自分の旅の中で夫を見つけるために一人で旅がしたいそうだ
娘とまるで姉妹のように娘と育ってきたアメリアは『お兄様に相応しい淑女になるため、お姉様も驚くような良き女になるためお母様の元で修行をしますわ』と言い、俺達の旅にもついてこないようだ
次にここに帰ってくるのは多分コレットが再び妊娠したころになるだろう
いつになるかはわからないが、コレットとアレクシアさんから許可はもらっているので(というかむしろ脅迫された)彼女を娶ることになるだろう
「それじゃあ先に行ってくるね母さん、父さん」
娘はそういって俺達よりも先に玄関を飛び出していった
彼女もここに戻ってくるときはきっと自分の夫を見つけた後だろう
コレットと共に娘が見えなくなるまで見送ると、ふぅっと深呼吸をした
「じゃ、名残惜しいけどボク達もそろそろ行こうか」
彼女はそういってお気に入りのトラベラーズハットを被り、俺の手を引く
背丈の変わらない彼女の父親、アレクシアさん、コレット同じ大きさになったアメリアに見送られながらも歩き出す
次はどこに行こうか、どこかの魔界でもいいしジパングでも楽しそうだ、不思議の国のような異界や霧の大陸でもよさそうだ、彼女とそんな会話を交わしながら
説明すると少々長くなるかもしれないが、簡単に言うと彼女が妊娠したからだ
1月ほど前に彼女が妊娠したことが発覚して、俺達二人は珍しく頭を抱えることとなった
俺と彼女の間に子供ができたのはとても喜ばしいことなのだが、どこかの森の中で出産するわけにもいかないし、産まれてすぐの子を旅に同行させるのも気が引ける
独り立ちするか、旅についてこれる程度はどこかに腰を落ち着けて成長を見守りたいというのが俺達の考えだった
彼女のお腹はまだ大きくなっていないが、
とある国の城下町の宿屋で二人で悩んでいると1通の手紙が彼女宛てに届いた
送り主は彼女の母親で、ある程度定期的に二人は手紙のやり取りをしているのを知っているので別段特別なことでもなかったし内容も変わったことはなく、いつも通り彼女が旅に出ていることを心配に思っている、というものだった
コレットが手紙を読んでいる間、隣に座って頭を抱えて唸っていると、不意に彼女が何か閃いたように立ち上がった
「そうだ!ボクの実家で過ごせばいいんだよ!お父様もお母様もきっと子育ての手伝いもしてくれるだろうし、実家のあるボクの故郷はとてもいい街だよ」
コレットの産まれ育った街は、彼女の思い出や良いところを散々聞かされていたので少し興味があったし、彼女の両親が居れば子育てのわからないこともきっと教えてくれるだろう
彼女の家のある街はどの程度遠いのかは知らないが、彼女と出会ってからそれなりの時間を共に過ごしてきたのでかなりの距離になるだろうが何とかなるだろう
そう判断した俺は彼女の提案を了承した
「それじゃあ準備ができ次第ボクの実家に向かうとしようか、歩きだとどれほどかかるかわからないから、ハーピー運送で働いている知り合いに手伝ってもらうつもりだけどけど……キミには他にそういった感じのツテはあるかい?」
少し遠い街になるが、幼少の頃の友人が立ち上げたサバトで転移魔術のようなものを研究していたはずだ、そいつに言えばきっと手伝ってもらえるかもしれない
そのことを伝えると彼女は楽しそうな表情を浮かべて俺に微笑みかけた
「いつものように歩いて旅をするのも悪くないけど、自分の足以外で急いでみるのもたまには悪くないね」
「きっとキミの思っているより早く着くだろうけど、ボクの両親へのあいさつの言葉はしっかりと考えておいてよね♪」
………自分の娘を旅先で孕ませた男のことを彼女の両親はどう思うだろうか?
そう考えると少々嫌な汗をかいてしまうがなるようになるだろう
彼女の知り合いがいるハーピー運送の支部にたどり着くのに馬車で一週間、そこから俺の知り合いのサバトのある街までハーピーの空輸で3日、転移魔術の誤差の範囲から彼女の実家のある街まで徒歩で2日
急ぎながらも彼女の身体を気遣っての旅は忙しくも楽しい旅路となった
街の端にある彼女の実家の大きな屋敷に入ると彼女の両親が出迎えてくれた
母親の方は貴族のようなまぁわかりやすいヴァンパイアの恰好をしているが、父親の見た目は若い…というか若すぎる、父親、というよりもコレットの弟と言っても通じるような少年だった
そしてどこかコレット似た雰囲気の小さな女の子が彼女の母親の後ろに隠れるよう顔を覗かせていた
「おかえりなさいコレット、それと初めまして、コレットの母親のアレクシアよ」
彼女の母親は高圧的な種族であるはずのヴァンパイアと思えないほど優しく、母性的に微笑んでくる
俺のことは母親との文通でコレットが良く言ってくれていたらしく、特に問題なく受け入れてもらえたようだ
「お父様、お母様、アメリアただいま、これからまたしばらくよろしくね」
アメリアというのは小さな女の子のことだろうか?
「あぁごめんごめん、キミには話してなかったっけ?、この子はアメリア、ボクの自慢の妹さ」
「ほらアメリア、お母様の後ろに隠れてないで出ておいで……よしよし、いい子だね、ボクが旅に出る前と比べると結構大きくなったじゃないか」
コレットがアメリアを抱きかかえ、俺の前に連れてくると、アメリアはぎこちなくお辞儀をして俺にニコッと笑顔を見せてくれた
「これからよろしくおねがいしますね、おにいさま♪」
お兄様という響きはなんだかむず痒いが、俺はコレットと結ばれているわけで、彼女は義妹になるのだからおかしくはない
そう思っていたら顔に出ていたらしく、コレットとアレクシアさん、それとコレットの父親がニヤニヤと笑っていた
アメリアはなぜみんながニヤニヤしているのかわからずキョトンとしていたが
アメリアと遊んであげたり、家事を手伝ったり、アメリアとコレットに街を案内してもらったりして日々を過ごしていると、コレットのお腹が目に見えて大きくなってきた
彼女は魔物なので余程のことが無い限りは流産などという悲しいことはないだろうし、日々の交わりにも特に影響はない(お腹の中の子供へ魔力を与えているせいで求めてくる回数が増えたことは除くが)
だから彼女はアメリアともっと遊んであげて欲しいと言ってきているのだが、その旅をしていた時よりも寂しそうだったり不安そうな表情をすることも多くなったのでできるだけ彼女と一緒にいてあげるようにしている
まだまだ子供なアメリアと遊んであげるのもいいのだが、妊娠している大切な彼女が寂しそうにさせるわけにもいかない、俺はアメリアと遊ぶためじゃなく、彼女が安心して出産して子供を育てつつお互いに愛を育むためにここに来たのだから
そんな決意めいたことを考えている俺とは裏腹に当の本人は俺に寄り添って穏やかな表情で甘えてきている
「まったくキミは罪作りな男だよ……ボクのことをキミ以外の異性への興味がなくなるぐらい魅了して………ボクのことを愛してくれて……いっぱい抱いてボクを孕ませて………それでもまだまだ足りないぐらいキミのことが好きでたまらないし……こんなにもキミに依存させてさせてしまっているのだから♥」
彼女の頭の撫でてあげてると彼女が急に俺への想いをポツリポツリと告げてきた
こんなにも俺へ愛情を向けてくれている彼女への愛しさが俺の理性の壁をガリガリと削り取ってゆく
俺は撫でていた手を止め、彼女を優しく抱きしめ、無防備な唇を奪う
「んっ♥………もう♥キミはどうしてこうも不意打ちでボクをときめかせてくるのかな♥責任、とってもらうからね♥♥♥」
そう言って彼女は母親から譲り受けた妊婦用のゆったりとしたドレスを脱ぐ
妊娠して大きくなったお腹を両手で抱く様子はまるで聖母の絵のように美しく母性的であるが、彼女の表情は発情した魔物そのものであり股間はぬらぬらと雫が零れ落ちている
彼女のお腹の中にいる子供は自分が孕ませたものであり、彼女の瞳は自分のことしか見えていないのだと思うと、彼女がたまらなく愛しい存在で自分もまた彼女のことしか見えていないことを自覚する
「なんだか……胸が張ってきてるんだ……♥……もしかしたら母乳が溜まってるのかもしれないから少し揉んで搾ってくれないかい♥」
彼女に誘われるまま妊娠したことによって大きくなった両胸を鷲掴みにする
初めて抱いた時より幾分か大きくなっている彼女の双球は相変わらずいつまでも揉んでいたくなるような揉み心地である
しばらく手の平全体を使って揉みほぐすように、緩急をつけて揉み、次に乳首を重点的に責める
「んんっ♥………もう少しで出そうな気がするよ……♥…アァン♥………そうそう、そういう風に揉んで………出るっ♥♥♥」
彼女の言うとおりに揉み続けると、彼女の軽い絶頂と共に彼女の乳頭から白い液体がピュッと飛び、それを引き金にタラタラと溢れ出てきた
お腹を膨らませた彼女が母乳を垂れ流している姿はなんとも言えないエロさを醸し出している
「気持ちいいけど………なんだか止まらないや♥………せっかくだし、飲んでみないかい♥♥♥」
母性的な笑みを浮かべている彼女は、最初に出会ったときのアレクシアさんの笑みにどこか似ていて、コレットは良い母親になれるだろうと思った
彼女の胸に吸い付き、彼女の母乳を味わう
ほんのりと甘味があり………穏やかな気分になれる味だ………
「そんな赤ちゃんみたいにちゅうちゅう吸われるとなんだかくすぐったいよ♥もう、授乳の練習になるかもしれないけどなんだか気恥ずかしいじゃないか」
顔を赤くして照れながらも、俺の頭を撫でてくれている彼女は我が子を見つめるような視線で眺めてくる
これ以上この状況が続いたら俺が幼児退行してしまうような魅力が今の彼女にあったので、名残惜しいが彼女の乳房から口を離し、お礼に彼女へ口づけをする
「はむっ♥んむぅ♥ちゅ♥♥………ふふ……ボクの母乳って……甘いんだね♥♥♥」
どうやら彼女は俺の口内に残っていた自分の母乳の味が分かったらしく、子供のような無邪気な笑みを浮かべた
先ほどまでの母性に溢れた彼女の表情とのギャップに思わずドキリとしてしまったが、彼女の背後にまわり優しく抱きしめる
そして先ほどのように胸を揉みながらも、自分の怒張している肉棒を彼女の股間に突き出す
前から見ると彼女からイチモツが生えているようにも見えるかもしれないが、濡れ濡れになっている彼女のスジに当てているだけでも気持ちいい
「あぁん♥イジワルしないでよ♥まるでボクがふたなりになっちゃったみたいじゃないか………まぁキミがそういうのが好きなら生やす努力はしてみようとは思うけどね♥♥」
彼女がふたなりになったらそれはそれで魅力的かもしれない、ボーイッシュな所もあるし案外似合うのじゃないかと思う
知り合いが持っていたエロ本でもふたなりダンピールが自分の夫とともに高慢なヴァンパイアを調教するシチュエーションがあったわけだし
「もう、本気で考え込まないでよ♥そんなお願いだったらいくらでも聞いてあげるから、早く挿れてほしいよ♥」
彼女にも急かされてしまったし、何よりも俺自身そろそろ我慢の限界だ
魔物は頑丈にできていると言えども、もしものことを考えると嫌なので、優しく、ゆっくりと挿入していく
流石は性行為に特化している魔物というべきか、彼女の身体はお腹が膨らんでいることや精を求めてくる回数以外は妊娠している影響をほとんど受けていない
つまりは、妊娠していようが彼女の膣は最上位の快楽を与えてくれるということだ
「別に激しくしても大丈夫だって言うのにキミは………でもそんな優しいキミも大好きだよ♥♥♥」
俺は後ろから先ほどのように彼女の胸を揉みながらゆっくりと腰を動かす
俺専用に特化した彼女の膣はいつものように搾り取ろうと絡み付いてくる
「んんっ♥んっ♥なんだかキミの温かさが……伝わってくるよぉ♥♥」
ゆっくりと、しかし確実に彼女の感じるところを突いていき、ゆるやかに彼女を絶頂へと続く階段を登らせてゆく
片手は彼女の胸を揉むのを止めずにもう片方の手で、大きくなった彼女のお腹を優しく抱きしめる
ここに自分たちの愛の結晶が宿っていることを思うと、とても穏やかな感情が沸き起こってくる
「あっ♥なんだかっ♥キミに全身を包まれてるみたいで嬉しいよっ♥♥あぁんっ♥♥」
次第に彼女が絶頂に近づいてきていることを示すように、膣全体が激しく蠢きだす
竿を膣内で扱かれ、耐えがたい快楽が俺を襲うが、彼女をイかせるまでは一人でイクわけにもいかない
「あっ♥キミもイきそうなんだねっ♥♥ビクビクしているのが伝わってくるよ♥♥♥いいよっ♥一緒にイこうよっ♥」
彼女も俺がイきそうなのに感づいたのか、自分の意志でも俺から搾り取ろうと腰を動かす
しかし彼女ももはや限界のようで無我夢中になって俺を求めてくる
「イクよっ♥ボクの絶頂と一緒に膣内にぶっかけてっ♥ボク達の娘にごはんかけてあげてっ♥♥♥」
蠕動していた彼女の膣が絶頂によって急に狭まり、まるで雑巾を絞るように俺の愚息を扱きあげられ、彼女の膣内に射精する
目の前に火花がパチパチと飛び散るような強い絶頂と射精感に飲み込まれ、一瞬意識がブラックアウトしそうになったが、時間とともにそれらが収まっていく
完全に射精が終わり、尿道の中の精液をもすべて吐き出したことを確認すると、なんだか気持ちの良いけだるさに身を任せ、ベッドに寝転ぶ
「はぁぁ………とっても気持ち良かったよ、ありがとう♥♥それと………愛してるよ♥♥♥」
横に並ぶ彼女の笑みを見つめていると、だんだんと目の前が暗くなってゆく
完全に意識を手放す前に俺は彼女に『愛している』とだけ伝えておいた
護身用の剣術とある程度の魔術を扱えるようになった娘は一人で旅に出ることになった
最初は俺とコレットの旅についてくるものだと思ったが、母親であるコレットのように自分の旅の中で夫を見つけるために一人で旅がしたいそうだ
娘とまるで姉妹のように娘と育ってきたアメリアは『お兄様に相応しい淑女になるため、お姉様も驚くような良き女になるためお母様の元で修行をしますわ』と言い、俺達の旅にもついてこないようだ
次にここに帰ってくるのは多分コレットが再び妊娠したころになるだろう
いつになるかはわからないが、コレットとアレクシアさんから許可はもらっているので(というかむしろ脅迫された)彼女を娶ることになるだろう
「それじゃあ先に行ってくるね母さん、父さん」
娘はそういって俺達よりも先に玄関を飛び出していった
彼女もここに戻ってくるときはきっと自分の夫を見つけた後だろう
コレットと共に娘が見えなくなるまで見送ると、ふぅっと深呼吸をした
「じゃ、名残惜しいけどボク達もそろそろ行こうか」
彼女はそういってお気に入りのトラベラーズハットを被り、俺の手を引く
背丈の変わらない彼女の父親、アレクシアさん、コレット同じ大きさになったアメリアに見送られながらも歩き出す
次はどこに行こうか、どこかの魔界でもいいしジパングでも楽しそうだ、不思議の国のような異界や霧の大陸でもよさそうだ、彼女とそんな会話を交わしながら
12/09/08 22:40更新 / 錆鐚鎌足
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