読切小説
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かかったなアポが!
とある明緑魔界。

スフィンクス「フニャー、せっかくごしゅじんさまとアフアフニャンニャンしてたのにアヌビスのヤツじぶんだけどくしんだからひがんでるのニャー。」
今日も元気にピラミッドの前で青姦していたスフィンクスはアヌビスに見つかり説教三時間コースかオアシスの見回りかの二択を迫られ、現在オアシスの外周を巡回中である。

スフィンクス「んにゃ?」
以前オアシスが『暗黒魔界』に堕ちた時に触手の森だった場所(明緑魔界に戻った今は普通の緑の森になっている)で、木の根っこの間から覗く大きな壷を見つける。

スフィンクス「これは、おたからのにおいがするニャ…」ニヤリ
意味も無く足音を消して近付き一気に蓋を剥ぎ取る。

スフィンクス「おたから、ゲットだニャ!」
???「かかったなアホが!」
いきなり飛び出してきた何者かになす術もなく組み伏されてしまう。

スフィンクスを襲ったのはいったい何ピスだったんだろう…?


……
………

マミー1「…・…・……(全く、アヌビス様も人遣いが荒い)」
マミー2「・・…・…・・(スフィンクス様が行方不明になることくらいいつもの事だろうに)」
体中に巻いた包帯の上に『新性活応援キャンペーン』と書かれた法被を着たマミーと前に『バッチこい!』後ろに『バックこい↓』と書かれたTシャツを着たマミーが半目で無言の会話をしながら町を気だるそうに巡回している。

スフィンクス「おーい、こっちにゃ、こっちにゃ!」
路地裏からの声に気付いた二人のマミーがスフィンクスに近付いて行くと、
???「かかったなアホが!」
二人まとめて巻き付かれ、アポ(ピー)スの毒牙の餌食となってしまった。


……
………

それから二、三日経ったが時折オアシスの住人(魔物娘)が行方不明になること以外は平穏な日々が続きファラオ復活一周年記念祭りが開催されていた。

???「フフフ、この一周年記念祭りを暗黒魔界誕生記念祭りに変えてやるわ…」
ブルーベリー色をした蛇の魔物娘は自らの毒で従えた元ファラオの部下の魔物娘達と共にもはや姿を隠すこともせず堂々と大通りを練り歩く。

すると正面から屈強なミノタウロス達に牽かれたファラオを乗せた装飾華美な車が近付いて来る。
ファラオは直接椅子には座らずヘンリーと言う冒険者を座らせ、その上に体を預けるようにもたれ掛かっている。
その横には椅子の肘掛けにはエンジェルと言う名のダンピール(ややこしい)が腰掛け、時折ファラオの肌にツツッと指を滑らせその度にファラオはビクンッと身を震わせ下着を濡らす。

その量は凄まじくファラオの下着だけでなくヘンリーのズボンもすっかり色が変わっているがこの世界にそんなことを気にする人間(魔物娘)は居ない。

???「見つけたわよファラオ、ここで会ったが百年目(実際は千年近く経ってる)この国は貰ったわ!」
そう高らかに宣言する。

ヘンリー「頬っぺたにソフトクリームつけたまま言われても説得力無いぞ?」
しかし片手でファラオの乳を揉みしだきながらあきれた顔で返答される。

???「んがっ!う、うるさい!こうなったら我の毒牙でファラオをデロデロのド淫乱に変えてやるんだから///」
手の甲でクリームを拭き取りファラオを指差した腕をブンブン振りながら顔を真っ赤にして(比喩 実際の顔色は分からない)宣言するが、
ヘンリー「もうなってる。」
???「え?」
そう言うと乳を揉んで無い方の手をファラオの秘所に突っ込みグチュグチュと乱暴に掻き回す。
突然の快楽に身を捩らせヘンリーの手の中に大量の愛液を吹き出したファラオを見て隣のダンピールもケラケラと笑いだす。

???「だ、だったら好都合だわ…更に我の魔力を注ぎ込んでこのオアシスを暗黒魔界に変えてやるんだから!」
ヘンリー「一回なってるよ。」
???「え?」
ヘンリー「一度三日三晩ヤりまくって暗黒魔界になってる。」
???「なにそれ卑猥…」
ヘンリーの言葉に(゜Д゜)ポカーンとなるアホ(ピー)ス。
取り巻きの魔物娘達がクスクス笑っている声さえもはや届いていない。

???「なななな、なんにせよこのオアシスをいただくことには代わり無いわ!お前達ヤっておしまい!」
その言葉に反応して取り巻きの魔物娘達が一斉に身構えるだけでなく。

シャキンッ!

ヘンリー達の両サイドに居たマミーが手に持った槍をファラオに突き付ける。
その顔は火照ったように紅く、目付きも非常に官能的であった。

???「もうお前達の部下は殆ど我が毒によって洗脳済みよ、諦めて降伏しなさい。」
勝ち誇ったように腕を組みふんぞり返る顔色の悪い半裸の蛇娘。

ヘンリー「アータイヘンダー、マワリハテキダラケダー。」
言葉とは裏腹にファラオへの責めは激しさを増していく。

???「随分とそのファラオにご執心のようね…安心しなさい、ファラオの相手は私がたっぷりシてあげるわ。」
先の二つに別れた舌をナニかを転がすようにチロチロとうねらせる白目が黒い魔物娘の言葉にヘンリーは方眉を上げて返答する。

ヘンリー「面白いヤツだ…」
今までと違ったキリッとした表情で睨み付けると、
ヘンリー「犯すのは最後にシてやる。」
そう力強く言い放つと同時にファラオの秘部をより深く抉る。
最早ファラオは声を上げる事さえ出来ずに口から涎を垂らし体をヒクつかせている。

???「おおおおおお、おまっお前なんか恐くねぇや!野郎ぶっ犯してやるぅ!」









しかし、

ヘンリー「あーお前ら、もう良いぞ。」
ファラオの秘所から糸を引く手を引き抜くとファラオは少し残念そうに「あっ///」と漏らす。
そしてその腕で合図を送る。
するとファラオに槍を突き付けていたマミーは槍を元の位置に構え直し、取り巻きの魔物は青大将の両腕を押さえ込み組み伏せる。

???「な!キサマ、どうやって我の毒を無力化した!?」
突然の事に青ざめる(実際の顔色はry)正体不明の魔物娘。

ヘンリー「どうやってと言っても…」
ダンピール「一晩抱いてやったら」
ファラオ「はいこにょとふりぃ〜///」
言うまでもないがこのヘンリー君は絶倫である。

???「しかし我の計画をどうやって見破ったと言うのだ!?」
未だに納得がいかない様子の残念蛇に止めとなる言葉が放たれる。

ヘンリー「いやー、ファラオの水晶玉でずっと見させてもらったよ。」
ダンピール「他人の百合プレイを見ながらスるのも中々乙な物ね、テクニックは私の方が上だけど。」
二人の言葉にガチガチと歯を鳴らす紫コブラ。

ヘンリー「お前は最後に犯すと言ったな?」
???「そ、そうだ!我は最後なのだろう?」



ヘンリー「あれは今だ。」(他の魔物娘は事後)

???「アッー!」

全員『かかったなアポが!』


その後このオアシスは前日にファラオが犯されたかアポピスが犯されたかで明緑魔界か暗黒魔界に成るかが決まるおかしなオアシスに変化する。
そのせいで一度は立ち退いた触手の森が引っ越し蕎麦を持って王墓を訪れる事となったのは又別のお話。










アヌビス「あ゛ー!!一周年記念祭りの書類が全然減らねー!私も王に抱いて欲しいー!若しくは男欲しいー!」
13/03/25 13:54更新 / 慈恩堂

■作者メッセージ
どうも、慈恩堂です。
携帯のデータがぶっ飛んで色々と心が折れてました。
業者に頼んでサルベージしてもらおうにもこの恥ずかしいSSを見られる事がががががががが

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