とある町から電車を何本か乗り継ぎ、ちょっとした距離を徒歩で行くこと数分。
燦々と輝く太陽の恩恵を受けて育つトウモロコシの壁を突き進んだその先、そこはとある海水浴場。
人工物がほとんど入ることなく自然がそのまま残る数少ない場所として有名である。
ただし、４０人近い妖狐一行が向かったのはその浜辺…ではなくて高い金網で厳重に閉じられた門の中だった。
門の掛札をみれば『古里瀬家プライベートビーチ』。
…大富豪、ここに極まれりっ!

各夫婦および独身娘たちは浜辺に着くや…その場で着替えるもの、岩陰に隠れて着替えだすものの２派に分かれて着替えだす。
既婚者のほうはほとんど前者であるが気骨ある妖狐数人は姉妹の旦那たちに見せつけるように着替えるのだから…バイコーンにとってウハウハなことを狙っているに違いない。

そして着替えが皆一通り終わるとビーチバレーや西瓜割り、中にはバーベキューセットを持ってきた数組の夫婦による即席海の家、ある一組は堂々と見せつけるように露出青姦プレイと思い思い過ごしている…でもよく人数をカウントしてみると…あれれ? 一組足りないぞ?

「ﾊｧ…だ、だめよっ…裕樹(ひろき)ぃ…ここじゃぁ…ﾝｯ…人が来ちゃうっ…ﾊｧﾝ」
「ならさ陽(よう)…見せつけちゃおうよ? ね!」
プライベートビーチからすこし離れただけでゴツゴツと岩場が数多くあり、それらは身を隠すには持ってこい。
またここはプライベートビーチと公衆浴場の境目ということもあって、専らカップルたちの秘密の場所になっていることもまた有名である。
そんな岩場にて彼女に岩を背負わせる形で互いを押し付けあい、唇を貪るカップルが一組いた。
彼女の肩越しからは少し遠くで砂山をつくる刑部狸の娘やセイレーンの娘、気持ちよく日向ぼっこしているワーシープの娘やその家族らとたくさんの人たちが見えている。

「はっぷ…ﾝ…あふぅぁ…きゃっ!?」
「ﾊｧﾊｧ…やっぱお前の胸…スゲェ俺好み…ｱﾑｯ…」
「ひゅぁぁっ! 」
抱き合っていただけの腕を彼は解いて片方の手を水色のビキニのトップスに手を這わせ、もう一方を彼女と水着の間に差し入れて不規則に動かしだす。
肩を揉むようにゆっくりと力強く、でも優しく揉む力は彼女のことをよく知った彼ならではであり、その力加減が彼女が最も喜ぶものと知っているからだ。
すこしキツいサイズだった水着から彼から受ける愛撫の快感より逃げるように身じろいだ時、零れた豊満な乳房は…確かに大きかった。
彼女の片手では決して覆いきれないその肉…乳房を彼はよく知った強さで揉みしだく。
彼女の口から息が漏れそうになると彼は彼女の口へ自分の舌で栓をし、漏れを防ぎ苦しそうになったら再び離しつつ乳房を撫で回す手を休めることはない。

「片方じゃバランス…悪いよね…ほらっ!」
「ひゃぁ!?」
「あまり声出すと…ばれるかもよ? くくっ…」
片方だけ水着越しで愛撫していたが肌蹴させた片側と同じ様にすり上げて彼女のたゆんとしたおっぱいを露出させる。
すると彼は餅のように柔らかな両方を饂飩を打つ職人のように腕いっぱい使って揉み、摘まみ、捻ることで彼女の乳を凌辱しだす。
乳首を摘み上げてその先端を引き延ばしつつ、伸ばした左右の乳首を位置を入れ替えるように捻って交差させると彼女は耐え切れず声を漏らしてしまう。
だが、彼が彼女の頭上にある山吹色の髪から生えた羞恥心で折れ曲がった耳へ囁くと彼女は全身の毛を逆立てて静かに押し黙ってしまった。
彼はそれを満足げな瞳で見届けると再び重点的に胸をいじり出す。
乳首や乳輪などへの絶え間ない刺激に彼女は歯を食いしばりながらも「くふぅん」と時折熱の籠った息を吐く。
狐色の瞳には薄らと涙が浮かんでいるが口元は酷く歪んでいる。

それは果たしてこのような目に遭わされての恥辱からか、それとも…。

「ﾊｧ…可愛い…ん?　…おやぁ? 尻尾がテカテカしているぞぉ〜?」
「っ!!」
「…なんだ…もう期待していて漏らしたのか?」
彼は自分の腹にあたるそれに気が付いて視線を下へと向けた。
そこでは彼女が毎日手入れを欠かさず行い、お日様の香りが漂ってきそうな程にふわふわとした狐特有の柔らかい尻尾５本のうちの１本が怯える猫のように股下から丸くなって出ており、その先端が密着していた彼の下腹を刺激していたようだ。
しかし、その丸く縮まった尻尾は彼が彼女に愛撫するたびに前後に動いておりその都度『ｸﾁｭｯ』と耳を澄まさないと聞こえないくらいの音量で水音をだしている…。
彼はこの音を耳ざとく見つけると彼女の尻尾のその部分をキュッと握りすぐに手離す。
たったこれだけの動作で彼の手には海の潮とも違う…何か粘ついたどこか甘いにおいが漂う液体が付着しており、そのテカった手のひらを彼女に向けた。
垂直に彼女へ向けられた手の端から彼の手を伝って肘に向かい、非常に緩慢な速度でその高い粘度の透明な液が重力に従って降下していった。
彼女の顔はその事実を知ると白い陶磁器のような肌からだんだんと赤みを増していき、うっすらと頬を桃色にして瞳を反らしてしまう。
しかし、彼はそんな彼女の羞恥心をさらにあおるような行動に出たのだ。

「ﾚﾛｯ…んっ、甘い」
「っっ!! ちょ、ちょっとぉ…」
「ほら、声、声っ」
テカテカとしていた彼女のそれを救って今まで見せていた手のひら、それを今度はは自分の手元へと持っていきペロリとひとなめ。
この彼の思わぬ行動に…彼女は目線を反らした時の倍の速度で戻して彼を凝視するとともに批判の声を出そうとした、のだが彼に口を塞がれて最後まで言い切ることはなかった。
そのまま彼は彼女に対してディープキスをしているわけだが、彼女がふと体の一部すなわち両方揉まれていたはずの胸の感触が何か足りない…疎いことに気づいて彼の手先、下を見ようとする。
しかし…。

「お前のここ…すげぇ…トロトロ…っ…」
「くふっ!? んぅあっ!?!? くひゅんっ!?」
「ははっ、いい声で鳴くのな…!」
クヂュリ、という音が彼女の鼓膜ではなく体の奥…芯の所から脳内へ音が届けられる。
途端に彼女は口から発情してしまった雌狐のような喜色の感情が色濃く入った嬌声を上げだした。
理由は至って簡単なことで、彼が彼女の栓が壊れた壺へ直接…そう、狐属の人向けのローライズタイプの水色のボトムを除けて直に愛撫し出すからだ。
彼女はあまりの快楽で力が入らないのか彼の手を押し返そうとしているものの、腕どころか膝までプルプルと震えてしまい思うようにできないでいる様子。

「じゃあ…こんなのはどうだ? …ｶﾌﾟｯ!」
「〜〜〜〜っっっ!!!!」
「んむ? いっはいれてきはそ?(ん? いっぱい出てきたぞ?)」
彼はそんな必死に理性と格闘する彼女をにんまりとして見ていたがもっと彼女の痴態が見たくなった様で…彼女の前へ流れる動作で跪き、今まで彼女の貞操を隠していた尻尾へと甘噛みをした。
必死に快楽に耐えていた彼女にとってあまりの不意打ちに彼女はとうとう声を殺して他の４本を逆立たせて本日一度目の絶頂を迎えてしまう。

…神経が集中する背骨の延長にある尻尾に強烈な刺激を食らわされては動物系魔物としては我慢できなかったのも無理はない。

更に彼は彼女が軽くイったのを見るや口角を上げて、彼女を隠していた尻尾を今度は自分のムスコをしごくように手で擦りながら口でしとどに溢れる蜜を出す穴…ではなくずらした状態で辛うじて見える菊門へと舌を這わせ始めたのだ。

「ひゅぁ?! き、きたないよぉぉ!」
「お前の体に汚いとこなんてねぇよ」
「…っっ! も、もぅ♪　好きにしてぇっ…♪　ぁっ♪」
彼の一言で彼女の顔の綻びがこれでもかと崩れて、ついには自分から足を広げて彼により密着したいと腰を少しだけ落とした。
…彼も彼女の行動とお許しが出たことでより攻め手を激しくしたのは言うまでもない。
菊門の周りから少しずつ前へ移動し、彼女の綺麗に合わさった前閉じをぺらりとめくれば想像を絶するような…淫らで…甘美で…芳醇な…まさに雌にふさわしい蜜が彼のことを歓迎していた。
勿論彼はその毒薬とも言い切れる彼女の蜜に腹を空かせた乳飲み子の如く貪りだし、その攻め手の合間にクリトリスへの刺激も忘れなかった。
その間も彼の手は彼女の尻尾と今まで舐めていた菊門をマッサージするように優しく愛撫するので、彼女の快楽ゲージはただ高まってゆく一方である。
もうすでに二人はここが公衆浴場の目と鼻の先ということも忘れてしまったようで…自分の世界に入りびたり、人目も憚らずに彼女は何度も声を上げて彼からの愛を受け取っていた。
だが幸いにもその場所は波が強く岩場に打ち付けられるために彼女の声は周りに届くことはなかった。

そして愛撫だけで終わるような関係でないのがオスとメスなわけで…

「ﾊｧﾊｧ…ね、ねぇ…もう…もう私ぃ…っ!」
「ﾊｧﾊｧ…あ、あぁ…じゃあ岩に手をついてケツをコッチに…」
彼の指示通りに脱力している体に鞭を打って岩に手…どころかおっぱいが歪んでしまうまで上半身を密着させて腰を曲げ、ガクガクと震える足を肩幅に広げて彼を迎える準備を完了した彼女。
…これからの行為に期待の眼差しで彼に送り目を使って尻尾を彼に絡ませているのがなんとも扇情的である。

「…これじゃあ梨花(りか)さん達のこと悪く言えないなぁ…」
「ねぇ〜はやくぅ〜」
「はいはい…っと!!」
そのまま彼はいきり立つムスコをズボンからずりださせて彼女の前門へと宛がい一気に刺し貫く。
…まずは深く差す。
そうすることで彼女の火照る体に熱を注ぎ込むようだ。
そのままいちばん深い子宮口にノックするようにねじ込まれたそれを膣の中でキスしたまま一旦止めて、同じ速度を持って鈴口ギリギリまで引き返す。
途中彼女からの締め付けが…ゴリゴリとまるでヤスリで削るような激しいひだの山々が逃さん、と彼の滾りをその場に留まらせようとするが…それはかなわなかった。
しかし大陰唇から鈴口まで出かけて止まり、また彼女の最奥までディープスロートが行われる。
歓喜を上げる彼女の膣壁と連動し、彼女自身もより深くつながろうと彼に動きを合わせて動き出した。
たゆんたゆんと左右で不規則に揺れる乳と首から下げられる形でぱたぱたとしているトップス、彼をアシストするように巻かれた５本の尻尾がリズミカルに彼を引いたり押したり、ともすれば結合部の小山の脇に退かされた彼女の水色のボトムが徐々に彼女と彼の愛液を吸って黒々と変色していく。
初めはゆっくりと深く、しだいに速度を上げつつ浅く多く入れ射し…。

その最中にふと彼はこう思った。
…浜辺の向こう側で行われるオスとメスの狂乱的な情事は一体何人のものが気づくだろうか?

「はっ!　はっ! はっ!…よいしょっ!」
「へ!? きゃ、きゃうぅぅん!! ふ、ふかぃぃぃっっ!!」
彼はそのドS心が導くままに彼女の体位を徐々に変えていくことにしたようだ。
初めは立バックで犯していたが、彼女の力が抜けるタイミングを見計らって彼女に覆うように上になった。
…かと思ったらそのまま彼女の手を取り両手で思い切り彼女を反り上げさせてしまう。

「きゃっ!? …へっ!? い、いやぁぁっ!?」
「へへっ…これで俺とお前がつながっているとこがよぉく見えるな…ふふ」
「や、やぁぁ!! 逆駅弁っ…なん…てっ!! あっ♪　ふ、ふかいぃぃっ♪♪」
慣性で一緒に上がってきた足をタイミングよく抱え、そのまま彼女の腰を深く落とす。
そうすることでできた体位は…AV俳優達が良くするといわれる、自分たちの結合部を周りに見せつけるような『逆駅弁』という体位だった。
彼女は一瞬呆けていたが自分が今どんな体位をさせられているのか、今の自分と彼の結合部がどこを向いているか…それらがわかった瞬間に意識が戻った。
真っ赤になった顔を手で覆い、耳も根本から折れて垂れ下がり、尻尾で彼のことを部位問わずバッチンバッチン叩いて猛抗議をしだした彼女だが…彼は彼女のそんな態度がお気に召したようで、抱えた手を少しだけ高い位置に移動して手持ちぶさたと彼女の水着が捲りあがっていあらわになった大餅２つに手を付けた。
この彼のささやかな悪戯に体を震わせて結合部をｷﾞｭｩｩっと締め付けることで驚きと歓喜の表情を顔を見せずして彼女は物語る。

何時誰が覗き込んでくるかもわからないのに結合部を堂々と海水浴場のほうへ向ける彼ら。
しかし、いくら若いとはいえ限界は来るものであり、それは唐突にやってくるものだ。

「うっ、く、くるっ…でるぞっ!」
「ひぃあ、あぁっ! な、なかぁ! なかにぃ!!」
「…うっ、くぁぁっっ!!!!」
フィニッシュへ向けてリズミカルに行っていた上下動が不意にピタッ、と彼らが最も深くつながっところで止まった。
…と思ったら彼の愚息が脈動し、彼女も全身の毛を逆立たせ周囲の目を気にせず絶頂の証の声を上げた。

しばしの余韻の後、疲れた彼はゆっくりと彼女の足を下ろすとつながったまま彼女を背中越しに抱き留める。
その彼の暖かさに彼女の方も微笑んですぐに彼の手を自分の手で包み込むようにして抱き留めた。

「…ねぇ、また海に来るなら…ここでシようよ♪」
「…ほんと、とんでもないエロ妖狐の幼馴染をもったもんだ」
「今は妻、でしょ? ふふふっ♪　……ア・ナ・タ♪　それに一回じゃ満足できn…きゃっ♪」
「分かってるって。さぁ!　第二ラウンドだっっ!!」
そんな状態の二人は海からベレー帽2つと岩場の上の所から黄色い耳４つの計８つの瞳に見られながら約束を交わすのであった。


【完…?】



































「あっはぁぁん♪　ダンっ!　だしてぇ〜!　ぼて腹セックスしたいのぉぉっっ!!」
「よぅし、今度は双子っ、目指してっ、８０人目っ、仕込んでっ、やるぞっ!」
「あはぁ〜っっ!!　き、きちゃ〜〜っ♪　とくのぉきつねごろしぃ〜〜〜っっっっ♪♪」



「…相変わらず激しいな?　お義母さんとお義父さんは…」
「うぅ…こんな親でごめんなさい…」
かなり離れていたはずのプライベートビーチからの嬌声に違う意味で赤くなる二人だった。


【完っ!】