27
「へぇ、ここが君の家なんだね」
二人でレジ袋を持ちつつ、とあるマンションのドアの前に立つ。
あの後、とんとん拍子で話が進み、流れでスーパーに寄って適当に食材を見繕い、黄昏色に染まった道を歩んで……そして今に至る。
ただ歩いて、買い物しただけ。それだけで、長年寄り添った関係のように心が温まり、自然と高揚してくるのを感じた。
そしてドアの前。
もう、この光景はいつぶりだろうか?ずっと、隣にいる彼女に……薫に、持ち帰られて、長い夜はひたすら愛されイジメられてたから……
そう、一ヶ月前。あのバレンタインの日に家を出て以来、ずっと帰ってない。
……ゴミはどうしたか?冷蔵庫の中は?
あの日はちょうど1か月前の……土曜。ゴミの日だから、捨てたはず……だけれども、薫のことで頭がいっぱいだったから記憶があやふやだ。
冷蔵庫の中は……
「ん?どうしたのかな?」
「いや、その……長い間家を空けていたから、ちょっと中の様子が不安でな」
そんな危惧から、カギを片手に躊躇するも、くすりと笑われ
「今さら、そんなことを気にする仲かい?」
首をかしげて、当然のように尋ねられた。
そして、鍵を持ってた手に手を添えられ、ケーキに入刀するように……かちゃんと差し込んだ。
そこから開いたドアの光景は……何も変わってなかった。
多少散らかっている廊下、その奥に見える7畳の自室のフローリングは、掃き出し窓から差し込む光によって、オレンジ色に照らされている。
物置と化したローテーブルに、ベッドの上でクシャクシャになった布団たち。デスクの上にある閉じたPCとモニタ。洗い忘れたマグカップ。どれも、変わっていなかった。
「うん、ちょっとだけ埃っぽいとこ以外は……特に問題ないかな?」
家主を置いてけぼりに、当然のように先に上がられる。冷蔵庫の中身を一目確認してはすぐに閉じ、冷蔵庫の上部についた埃をつつーっとなぞりつつ
「じゃ、まずは軽く掃除をしようか」
振り返って、そんな提案をされた。
そこから過ごした時間は、とても他愛ないものだった。
二人がかりで手分けして埃を落とし、要らない物やゴミは分別して袋に纏めて、掃除機をかけて……窓から夕闇が入り込む頃には、すっかり綺麗になっていた。
そしたら『時間も時間だし、晩ご飯でも一緒に作ろっか』と言われ、狭いキッチンで共同作業。
互いの身体が触れ合いつつも、手際よく調理を進め、時に軽いイタズラを仕掛けられたりもした。
特に……炒めた野菜に牛乳を注いでいた時の様子をジッと見つめていたら
「……もしかして、こっちの方が良かったかな?」
これ見よがしに、大きなソレを両手でたゆんと跳ねさせるように持ち上げてきて、からかわれたりもした。
軽くジョークと言わんばかりに平然と微笑んだ表情が、正常を狂わせる。
そうして出来上がったシチューをローテーブルの上に並べてよそい合う。
軽く会話をしつつも、何事もなく食べ終わり、洗い物を済まそうとシンクに食器を持っていく。
「あぁ、いいよ、ボクがやるから、先輩さんはゆっくりしてて」
なんて事を言われるが
「いや……いいよ、俺がやる」
そこは譲らずに洗い物をし始める。正直、客人にやらせる気にはなれなかった。
すると、気に食わないな、と言わんばかりに
「ダメじゃないか、ボクがやると言ってるのに……言う事聞かない先輩さんにはお仕置してあげよう……ふぅー……♡」
後ろから抱きつかれ、服の上から股間を撫でるようにまさぐって、耳に吐息を吹き込まれ、甘噛みされて、唾液の音が弾けて
「ほら、洗うならさっさとして欲しいな……ボクが退屈で仕方ないじゃないか……♡♡」
腰をくいっくいっと誘うように押し付けられ、その手はお腹や胸元、乳首をイタズラするようにイジってきて……♡手慰みに発情させられるペットのようにっ……♡♡
「や、めっ……変なことするな、ぁっ、ぁぁっ……♡」
「変なことも何も、いつもしているだろう?他愛ないスキンシップさ……ほら、早く済ませてしまおうよ」
こちょこちょと、子供に構う時のように、指を立ててまさぐられ、甘い声が漏れ出てしまう。
逃げようにも、柔らかくもしっかりした太ももにブロックされて、逃げられない。むしろ、身を捩ると更に熱が伝わって……♡
「……っ♡ほ、ほら、もう終わったから離れて」
「うん、ありがとう、こんなに手を冷やしながら洗ってくれて……お礼に、ボクの手で温めてあげるね……♡」
そんな興奮を膨らませられつつも、何とか洗い物を済ませると、その過激さから一転して、ふわふわのタオルで優しく包み込み、水気を丁寧に拭き取ってから、重ねるように手を添えられる。
俺と同じぐらい……いや、ほんの少し大きな手。けれども、その指のしなさかさ、流曲線のシルエットは、とても美麗で見惚れてしまう。そこから伝わる熱は、じんわりと温かい。
熱が伝わる。
「さて、と……何をしようか?何か遊べるモノ……おや?これは所謂、ゲーム機ってやつじゃないかな?」
「一度やってみたかったんだ、是非ともやらせて欲しいな」
一緒に部屋に戻ると、マイペースに部屋を探り始め……見つけ出したゲーム機に興味を示す。
その歳で興味があるなら、やったこと無い訳ないのに……その言葉は本心のように思えた。
「そうだな、じゃあモニタをテーブルに……」
さて、デスクにはイスは一つしかないので、ローテーブルへとモニタを動かそうとすると
「……いや、先輩さんがよければだけど、ベッドに腰掛けてやるのはどうかな?そしたら、モニタも向きを調整するだけでいいし」
ぽすんとベッドに腰掛け、隣に誘うようにマットレスをぽんぽんと叩く。
骨盤が立った姿勢の良さ、下半身の肉付きの良さと、腰周りのくびれ、そしてパツパツに張り詰めた胸部。微笑んだ表情は、カッコよくも愛おしい。
そんな魅力と官能の塊みたいな彼女は、まるで昔からそうだったかのように、俺の部屋に馴染んでいた。
……二人で楽しめるようなゲームは入ってなかったので、適当に見繕い、ダウンロードして、始める。
2人がそれぞれのキャラを操作してステージを攻略する、いわゆる協力型のゲーム。
「待て、まてまてまて、それじゃ俺が落ち……あーっ!」
「あははは!あぁごめんごめん、わざとじゃないんだ、ホントだよ?」
それをワイワイと楽しみながら……時に相手のせいにして、軽口叩きながら友達同士のように遊ぶ。
その際、甘えるように体重をかけてきて、そのままじゃ押し倒されそうだったので、こちらも負けじと体重をかけて……結果として肩を寄せ合う羽目になった。
ふわりと漂う香りは、爽やかで、かつ、ミルクのような甘い匂いがした。
じわじわと、熱が溜め込まれる。
他愛ない。ホントに他愛ない。
近すぎる距離感は、一線を越えた関係のソレで……ただ一緒に過ごすだけで、幸福が満ちる。
一度、温かいコタツに入ってしまうと、寒い外に出るのが億劫になってしまうように……中毒性のある熱感。
「……おや?もうこんな時間だ、あっという間に感じてしまったよ」
「あぁホントだ、もうこんな遅くになってたとは」
「キリがいいし、ここらでゲームも切り上げようか」
「それもそうだな」
だから、ただただ薫と過ごすだけの時間に夢中になって、時計を見ることすら忘れ……気が付いたら深夜になっていた。
後片付けのためにコントローラを受け取り、ゲーム機の電源を落とし、片付けていると……
「さて、そろそろ寝ないといけないね」
「おいおい、人の布団に勝手に入って」
マイペースに布団の中へともぞもぞと入り込まれる。
頭から入って、ふりふりとお尻を揺らす光景が目に入る。サイズがぴったり合ったパンツスーツ。
そのお尻は安産型でしっかり重くて、ひとたび乗られてしまうと、下敷きになる悦びを覚えてしまう。手で触れてしまうと、ぷるんと弾力ある尻肉に魅了される。
太ももも、足も、そうだ。抱き付いても、顔を埋めても、圧し潰されても、極上。
胸だって、何度埋められて、その籠った匂いで、ギチギチの圧で……♡
あぁ、思い出してしまう。
触れたい。甘えたい。イジメられたい。
「あはは♡いいだろう?せっかく君の部屋にお邪魔できたのだから……これぐらいはしないと勿体ないさ」
「まあ、別にいいけど……変なことはするなよ?」
その身体の全てが布団の中に入り込み、ぴょこんと顔だけ出す姿は、イタズラ好きな少年のようにも、眠りにつこうとするオフの麗人のようにも、見えた。
俺の布団に、薫が入ってるという事実に、じくじくと侵されていく。
「うーん……でも、君の布団は少々薄いようだ、毛布も入ってるとはいえ……これじゃ寒くないのかな?」
くるん、くるん、と寝返りを打ちつつ、時にぎゅっと身体に巻きつけるように布団を寄せ集め、頭まで被って……また戻ってきて。
そんな仕草に、可愛らしさを感じてしまう。無邪気な姿に寄せられて、ベッドに向かうようにイスに座る。
「……まあ、少し寒いぐらいが寝つきやすいんだよ」
「だめだめ、それじゃ深く眠れないよ、どうせ明け方には寒くて目が覚めているのだろう?」
何気ない一言に図星を突かれ、思わず言葉に詰まってしまう。
確かに、あの朝も、どの朝も……寒さが身を凍えさせていた。一人きりの寒さが。
どこかに漂っていた冷気が、首元に当たる。
寒い。
「だから……」
そんな瞬間だった。
薫が、布団の端を持ち上げるようにして、そのナカを見せてきたのは。
「これからは、ボクが温めてあげよう……♡♡」
むわっむわに蒸れた布団の中に現れたのは……お餅のような真っ白い肌。
さっきまで着ていたはずの衣服は手品のように消えていて……一糸まとわぬ姿になっていた。
乳房も、お腹も、太ももも、染みひとつ無い絹のようで……スレンダーなシルエットに詰め込まれているのは、抱き心地バツグンな淫らな肉。熱も、触り心地も、一目で分かる。
特に、ハリのあるもっちもちの乳房が二つ、鏡餅のように重なって……呼吸に合わせ、瑞々しく揺れている様子は、顔を突っ込んで深呼吸したい欲求を抑えきれない。
くびれたお腹はすべすべとしていて、その太ももはハリがあって、女肉ぱつんと張り詰めているだろう。やわっこいけど芯のある肉で……あの脚でホールドされたら、それだけでも……♡
「ほら、おいで……邪魔な衣服は脱いで、裸ん坊で抱き合おうじゃないか……♡一糸まとわぬ姿で、隙間なく……♡♡」
あまーく誘う声が、その優しい表情が、脳の深いところに響く。
熱気に包まれた布団のほら穴、その中で待ち構えている裸体の彼女。今にも抱き込まんと伸ばされた腕からは、甘い甘い熱気が放たれていて……ひと嗅ぎするだけで、脳が溶ける。
太ももも、すべすべのお腹が織りなす三角地帯の頂点には、ぴっちり閉じた秘部が……♡
「何してもいいさ……♡好きなところで沢山気持ちよくなって……びゅー……と堪能してしまおう……♡♡ボクの熱と匂いに包まれて、ぬくぬくと……♡♡」
思い返せば、丸裸の姿は初めてだ。
いつものスーツや燕尾服の姿とは違った……メスの魅力を全面に出した姿。先ほどまでとのギャップに……脳がやられる。
その光景から視線を外すことも忘れて、震える手でボタンを外し、ズボンも下ろし、乱雑に衣服を脱ぎ捨てる。
もう待ちきれない、早く、早く、あの温かいところに……♡
そして、パンツを脱いだところで……ナニが、雄々しく怒張して、とぷ、とぷ……と我慢汁を溢れさせてることに気がついた。
「あはっ……♡君も準備万端だね……♡♡じゃあ……」
そんな姿も、嬉しさが溢れた……と思わせるような笑みで受け入れられ、スッと手を握られて、布団の中へと……
「ボクの中に、ご案内……♡♡」
むわぁ……♡♡♡
引きずり込まれた瞬間、籠った熱気と甘い匂いに全身を包み込まれる。
柑橘を想起させる爽やかさの奥にある、バターで炒めたキノコのように欲望をそそって、どろどろに煮詰めたミルクのように甘い匂い。
否応なしに、股間が怒張して、白い快感が込み上げてくる……薫の匂い。何度も射精させられた、この匂いが堪らなく興奮してっ……♡♡
ぎゅぅぅぅ……♡♡♡
その魔性のおっぱいは、ハリも弾力もあるのに、どこまでも柔っこく形を変え、胸板全体が吞み込まれしまう。
ぐにゅぅ……と、同化せんばかりに貼り付いて、その肌から伝わる熱が、心を揉み溶かして……♡
「あぁぁっ……♡♡♡」
思わず、呻き声が漏れ出る。
そうでもしないと、そのまま、びゅるるる……と暴発してしまいそうだったから。
「ふふっ……いいのかい?簡単に言いなりになってしまって……」
「それはっ……こんなの、我慢なんてっ……♡」
そのモチ肌は、こちらを取り込もうとしてるのかと錯覚するほど、もっちりと、柔らかくて、しつこい。一切の隙間を無くそうと張り付いては……熱を伝えてくる。じっとりと熱い体温を。
想像を遥かに超える心地良さ。これが天国だと言われても信じてしまう。これが魂を食らわんとする恐ろしい悪魔の疑似餌だと言われても納得してしまう。
それほどまでに、この肉感に埋められると……脳内が気持ちいいで埋め尽くされ、好き、好きっ……と甘えることしか考えられなくっ……♡
「あははっ♡ごめんごめん、意地悪だったね♡それじゃ命令さ、もっとぎゅーっと……強く抱きしめて……ボクの温もりを一生忘れられなくなってしまえ……♡♡♡」
ぎゅぅぅぅ……♡♡♡
「〜〜〜〜っっ♡♡♡」
強く抱き締められる圧迫感と唐突な命令口調は、脳を弾けさせて、素直な甘えん坊マゾへと堕としていく。
オスを堕落させる脂肪がたっぷり詰まった肌。それに腰も、脚も、ナニも、ぴっちりと押し付けるだけで……腰が痙攣して、ぴゅる、びゅる、と甘イキが止まらない。はちみつのような我慢汁が無尽蔵に吐き出る。
「うんうん、その調子さ、もっと抱き付いて……ボクの肌が恋しくて堪らない、赤ん坊に堕ちてしまおうか……♡♡」
「か、おる……♡ちょっとまっ……ぁ……♡♡」
「待たないよ、まーたーなーい……♡♡我慢も隠し事も、このお布団の中ではぜーんぶ禁止さ……♡♡」
沈む。沈んで、落ちる、堕ちる。
布団から出ている首から上は、端正で、澄んだ声色で囁いてきて、男女問わず恋に落とす魔性の微笑みを向けていて……こんなにもイケメンなのに
布団の中で感じる身体は、艶やかな感触に、豊満な抱き心地。脂肪が詰まってる故の柔らかさは、これ以上になく女性的。もし、こんな抱き枕があったら、四六時中腰を振ることしか出来ない猿にされてしまう、と思うほどで。
「はぁー……♡幸せだね、とっても幸せだなぁ……♡♡」
「ぅぅっ……♡♡」
湯船に浸かったかのように揺蕩んだ息つがいが、耳元をくすぐる。
抱き締め直すように、ぎゅっ、ぎゅっ、と力を込められ、しなやかな太ももで挟むようにホールドされ、ナニがすべすべの下腹部に押し付けられる。
少し身じろぎするだけでも、気持ちいい。気持ちいい……♡全身が熱で包み込まれて、心もほぐされて……♡
「あぁ、そうだ」
ふと、思い出したかのような声。
「そういや、君からの命令をまだ聞いていなかったね」
ポンポン、と背中を擦られる。子供をあやすように。
そう、命令をしなければならない。
伝えないと、いけない。
「ほら、ボクに言ってみな……とはいっても、もう言うことは決めているだろう?」
「ちゃんと『解放してほしい』って言えば、ボクの玩具になる生活はお終い……」
「このお布団の中からも解放してあげよう、ジメジメしてて早く抜け出したいだろう?」
その言葉と共に、わずかに開いた隙間から……ひゅぅっと乾いた冷気が滑り込む。
違う、抜け出したいなんて思ってもいない。
この粘菌に包まれたかのように、取り込まれてしまいそうな熱感が病みつきになって、もう離れたくな……
あぁ、ズルい、狡い。
こんな、絶対に逃れられない熱に埋めて甘やかして、中毒にさせながら問いてくるなんて。
彼氏彼女のように他愛なく過ごしてから、失う怖さをチラつかせるなんて。
「……っ♡♡ここで、聞くなんて……♡♡」
「んー?ボクは君を温めているだけさ、何も強制なんてしてないよ……♡」
隙間を閉じられ、じっとり籠った熱気で包み込むように、改めて抱き締め直される。
あぁ、そのズルさが心に刺さってしまう。
手練手管を尽くして、命令を捻じ曲げようとする執着が。
逃れる可能性が少しでもあるなら、それを出来る限り潰そうとする隙の無さに、心が震えてしまう。
「さ、言ってごらん?」
「ボクは何だって受け入れるよ」
もう、何が欲しいのか、分からない。ありすぎて分からない。
先ほどのような穏やかなひと時も欲しい。奴隷として踏まれる時間も欲しい。
今朝のような理不尽な激情も、今みたいな甘い優しさも。
それが支配する打算でも、慈しみたい純情でも。
遊ぶのも、おちょくられるのも、嗤われるのも。
好き好き〜を、ダメダメ〜♡って意地悪されるのも。
好き好き〜ってされて、愛情で蹂躙されるのも。
相反したモノも
あぁ、全部。
全部。
「……全部っ」
ドロリと喉奥で詰まってたモノを押し出した言葉は
「全部、欲しい……」
やはり拙く、分かりづらく
「全部っ、薫の全てが、どれも、これも、全部欲し、い……♡♡」
子供がせがむようにしか、伝えられない。
もう、こんな言葉しか出せないのも、この期に及んで本心を隠そうとしてしまうのも、真っ赤になるぐらい恥ずかしくて……顔を首筋に埋めて隠してしまった。
喉奥が、また絞られて、詰まってしまう。
「……」
その沈黙を
「……♡♡」
耽溺するように、噛み締められ
「はぁー……♡♡♡」
吐かれた溜息は、ひどく甘ったるい香りがした。
「あぁ、そうか、全部欲しいんだ……♡♡♡ボクの全てが欲しいんだね……♡♡♡」
色っぽい囁き声が鼓膜に伝わり、思わず達しそうなほど、脳の深い所まで響く。
ずーんと沈んで、後を引くように。
「うーん、どうしようかな……♡♡」
わざとらしく困ったような声は、こっぴどく振られてパイズリで処された時と同じだったのに……甘い期待が膨らんでいく。
すりすり、もじもじ、と位置を直すように、腰の辺りに余裕が持たされる。けれども、腰には、芯のある太ももが逃げ道を塞ぐように絡まっていて……すっと、ナニの先端が湿った所にあてがわれる。
ひしひしと、その熱気だけで、吐き出してしまいそうな秘部に。
ドクン、ドクン、と心臓が高鳴る。
その鼓動に合わせるように、怒張もビクン、ビクンと痙攣してっ……♡
「ふふっ……♡」
そんな様子を悟られたのか、軽く笑われ……頬を軽く叩かれ、こっちを向けと暗に命令される。
そして、首筋から少し顔を上げたところで、両頬を両手で挟まれて、顔と顔と真っ直ぐ合わされてしまう。
一目見ただけで魅了される端正な顔立ち。
特に切れ長の赤い瞳に見つめられるだけで、白い一線が込み上げる。
何度も向けられた瞳、紅茶のように深い紅の瞳。好きすぎる、頭の中が薫のことで支配されて、こんな運命の相手に全部搦め取られたい、されたいっ……♡
もう勝手に達しそうなほど、最高潮に膨れ上がったところで
その口端が少し緩んで
「いいよ、全てあげようじゃないか……♡♡♡」
優しい言葉と共に、脚を腰に絡められ、ぬっぷりと引きずり込まれた。
「っ♡♡♡ぅっ、あぁっ♡♡♡」
挿入った瞬間に味わうヒダの洗礼。
ぞりぞり、ぬるぬると、返しのついたヒダによって、亀頭を撫でるように、逆に軽く拒んで掻くように、刺激されるのが気持ち良すぎてっ……♡♡
しかも、逃げる隙間すら無い。サイズ感がみっちりとフィットしてるから、快楽の緩みが一切無く、余すところなくトロトロの蜜肌で密着され、潤滑の良い刺激が海綿体をくすぐって……♡
金玉の中のおたまじゃくしが疼いて、暴れて、早くこのナカに、ねっとりと熱い蜜壺に移りたくてしょうがなくなって
「じぃー……♡♡♡」
勝手に射精感がこみあげてっ、真っ直ぐ見られているのに、イキ顔みられるのにっ、がまんできなっ、ぁ〜〜〜っっ♡♡♡
「〜〜〜〜っっ♡♡♡」
びゅーっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡♡
びゅーっ♡♡びゅーっっ♡♡♡
でる、でるっ、とまらなぃっ……♡♡
他のは知らない。初めて味わう。けど、名器なのは分かる。蕩けさせる熱にペニスをほぐされつつ、みっしり詰め込まれたヒダで、根っこから先端まで擦られて、我慢すらうばわれっ……♡
乳肉でギチギチ絞られた時とは違う、甘い甘い快楽。ねっとりと絡みつく淫肉に竿を圧され、まるで同化するように熱に侵され、心地良すぎる快感を貪ろうと腰が勝手にカクカクっ……♡とめられなっ……♡♡
「あははは♡♡あぁそういえば、ここを使うのは初めてだったね♡♡挿入した瞬間にびゅくびゅく吐き出して、更に腰を動かして……そんなに気持ち良かったかな?」
「そ、れは、聞かなくて……も……♡♡……〜〜っ♡♡」
「くふふっ……♡♡分かってるよ、分かってるさ……♡♡狂おしいほど大好きな人と深く繋がって、止められないのだろう?ボクだって一緒だよ……♡♡」
「本能が、運命の人にマーキングしようと必死にびゅーっ……って精液コキ出して、気持ちいいのが止まらない……♡♡気持ちよすぎても、身体が離れようとしてくれない……♡♡♡」
もう、全部理解されてる。
顔を見ただけで、ぬくぬくと温かい熱に包まれながら、腰を震わして種付けするのが気持ちよすぎるが……♡
こんなのに漬け込まれたら、セックス中毒にさせられて、二度と出られなくなるっ……♡♡柔らかいメス肉に抱きつきながら中出しするのがこんなに気持ちいいなんてっ……♡♡この顔に見つめられたら、もう、もうっ……♡♡♡
「あはぁ……♡♡あぁ、そのイキ顔とっても可愛いなぁ……♡♡ボクの身体に溺れないよう、必死に息継ぎしてるのかな?それとも、そのいじらしい舌を絡めて欲しくて、オネダリしてるのかな?」
「っ……♡♡だ、め……♡見ないっ……でぇ……♡♡」
「だーめだよ……♡君だって、全部を貰ったお嫁さんの顔をちゃーんと見ないといけないからね……♡♡ほら、これが、君の残りの人生を埋め尽くす相手の顔さ……♡♡♡」
「ぃ、まっ……♡♡あぁっ……♡♡♡」
びゅーっ♡♡♡
びゅるるるっっ♡♡♡
止まらない……♡
頬に赤みが差して慈しむように微笑んだ顔に、覗き込まれるのが、恥ずかしくも、愛おしくて止まない。
本能すら甘やかされて、心がゆるーくほぐれてしまい、彼女に、彼女に全部埋め尽くされるって考えただけで、射精とまらなっ……♡♡腰がとろけるっ……♡♡
「おっと……腰を引くのもダメさ、ちゃんと俺のモノだってマーキングしないと……♡♡どんなに蕩けてしまっても大丈夫、ボクはそんな君も大好きだからね……♡♡」
「さ、一番奥の深いところで、君の証を一滴残らず注ぎ込んで欲しいな……♡♡ぐつぐつと溜め込んだ精液を、思いっきり……ほら、びゅー、びゅるるる……♡♡」
「ぅあっ……♡♡ぅぅぅっ……♡♡」
「ふふふっ……♡♡あぁ、とってもイイ感じだよ……♡♡ナカに熱い熱い欲望が注がれて、たまらないなぁ……♡♡♡」
快感の許容量を越え、腰が引けてしまっても……そのしなやかな脚で絡み取られ、最奥まで迎え入れられる。
子宮が貪欲に中身を貪ろうとちゅぅちゅぅ吸ってきて、逃がさんとばかりに強く抱き締められ、潰れたおっぱいから甘い匂いが漂って、またイくっ……♡
「ふふふっ……♡好きだよ、すーき……♡大好きさ……♡♡」
「ぅひっ……♡♡それ、まっ……ぁぁっ……♡♡」
「すき、すきすき……♡♡普段の君も、意地張ってる君も、とろとろに蕩けてる君も、ぜーんぶ大好き……♡♡だいすきだよ……♡♡」
「ほら、素直に甘えてしまおう……♡♡大好きな身体でぬくぬくと温まって、ボクのナカに全部びゅるる……♡♡」
「っ、ぅぅぅっ〜〜……♡♡♡」
びゅるるるっ♡♡
びゅーっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡
もう満杯なのに、好意の言葉で追い打ちをかけられ、溢れた幸せを絞り取られるのが気持ちよすぎてっ……♡繫殖欲がとまらないっ……♡♡
とろとろの膣肉が、きゅぅきゅぅとせがむように締め付けてきて、理性も、何もかもとろとろに……♡♡
「はぁー……♡♡あぁ、ようやく、君を手に入れることが出来た気がするよ……♡♡」
「お膳立てをして誘っても振られてしまって、執拗に誘っても飛び込んでくれなくて……しまいには我慢できなくなって、ボクが無理やり堕としてしまった……♡♡快楽で溺れさせて、グチャグチャにして……♡♡」
「ふふふっ……♡もちろん、意気地なしの君を堕として、イジメるのは本心から愉しかったさ……♡♡あれも、これも、どの時間も、思い出すだけで心が震えてしまうよ……♡♡」
「でーも……今日、君が自ら、ゲームに勝ってまで、想いを伝えてくれたのは、これ以上になく嬉しかったなぁ……♡♡♡」
喜色がいっぱいに含まれた優しい声色が、全身の神経すら優しく撫で回す。
セリフの中身は、軽い当てつけに、懐古、そして褒め言葉。くすぐったくてしょうがない、心をカリカリを掻かれてるかのようにむず痒くて、何から返したらいいか分からなくて
「ぅく……♡そ、そんな、たいした事もつたえられてなっ……んっ……♡♡♡」
逃げようとしたところで、唇を塞がれてしまう。
瑞々しい唇は、ぷちゅり、と音をたてて合わさって、あっという間に心を奪われてしまう。
「ちゅぷっ……♡♡ちゅぅ……じゅるるるっ……♡♡♡れろー……♡♡」
「んーっ♡♡んんぅ〜〜っ♡♡♡」
一片の躊躇いすらないベロチュー。当然のように舌を滑り込まされて、中に溜まった甘い蜜を啜るが如く、貪欲に吸い取られる。
唾液が弾ける音が響いて、お返しに甘い唾液を流し込まれる。中身から塗り潰すような蜜毒。
蜘蛛が毒を流し込んで獲物の中身をドロドロに溶かすように、この甘さが脳を溶かして、ゆらゆらと揺れる腰の動きに共鳴するように、脊髄がゾクゾクとキてっぇ〜〜……♡♡
どびゅるるるるっ♡♡
びゅーっ♡♡びゅーっっ♡♡
また、でるっ……♡♡♡
薫のカッコいい顔をオカズにしながら、貪るようなキスで蹂躙されつつ、仙骨ごと震わして大量射精するのが堪らないっ……♡♡
精巣がキュンキュン疼いて、前立腺を擦り上げながら、どしどしと濃厚精液吐き出すのが、オスとして最上の快楽すぎて……脳が、蜜漬けに、ぃ……♡♡
「ぷはっ……♡♡あははっ、大したことは言ってない……って、それは本心からの言葉なのかな??」
一生を搾り取るようなキスが終わった後に、ひときわ強く、ぎゅぅぅ……と抱き締められる。
その笑みには、陰りが見え始めていた。
「ボクはね、ボクは、ホントは怖かったのさ、首輪を外して答えを問うあの時間が。これで君に拒絶なんかされたら……っていう恐れがあったから」
「あぁ、わざわざチャンスを与えていたのは聞きたかったからなのかもしれない。でも、ボクはどこまでも引き延ばしたくて……本気で勝ち続けた。手加減なんてしなかったさ」
「でも、それでも君は勝って……その上で、全部欲しい、だなんて言った」
淡々と紡がれた言葉は、内心を吐露するようなモノで、物語を読み解くように理解してしまった。
「結婚して、や、ずっと一緒に……ではなくて、全部欲しいって」
その命令が、どれだけ深く刺さってしまったのか。
「あぁボクは分かっているよ、分かってしまった……♡♡全部が欲しいって、どういうことか……」
「ただ、優しくされたい、ボクを自由に使いたいだけ……っていう訳ではないのだろう??」
その声が悦びで震え始め、ずいっと瞳を覗き込まれる。
狂気に満ちた赤い瞳。
執着というキャンパスに、様々なモノがべっとりと塗られた狂った色。
どこまでも沈んで、溺れたいと思ってしまう色。
「あぁほらっ!狂気を見せつけたらすぐにその顔をするねっ……♡♡♡」
響くような笑い声を被せられ、ぞわりと背筋が焼けるように凍える。
肺の空気がひゅぅっと漏れる。
あぁダメだ、バレてる。
何が欲しいのか、何を求めているのか。
「その表情、食べて欲しくてたまらない……って媚びるような顔……♡♡」
体重を軽くかけられ、転がされる。
抱きしめ合うような体勢から、乗っかられて圧し潰されるような体勢へと。
その重みが、ひどく心地よい。
「やっぱり君は、欲しいのだろう??ボクの全てが、肉体も精神も、愛情も欲望も奉仕も」
「苛立ちも怒りも嫉妬も癇癪も、憐憫も嘲笑も、愛憎も支配も、狂気も……」
狂気に満ちた瞳孔は全てを見透かしていて……動悸に襲われる。
ドクン、ドクン、と警鐘を鳴らす心臓は、目の前の彼女から逃げろと伝えている。
さもなければ
「ぜーんぶ欲しいのだろう??」
生き埋めにされてしまうから。
悍ましいほど深く、粘度の高い感情で。極楽浄土を凌ぐ肉体で。生きたまま永遠に。
埋め尽くされる。
「ひっ……♡♡♡」
ぬろろろ……と引き抜かれる快感によって、脳裏にべったりと貼り付いたトラウマが、期待が、フラッシュバックする。
尊厳をグチャグチャにするほど意地悪されるのも、形が無くなるまで甘やかされるのも、怒気のような愛情で殴られるのも、絶対に逃げられないよう圧し潰されるのも……
ぜんぶ、されたいのがバレてっ……♡♡
ずちゅんっっ♡♡♡
「ぃ、〜〜〜〜っっ♡♡♡」
どびゅっ♡♡
びゅーっ♡♡びゅるるるるっ♡♡どびゅるるるっっ♡♡♡
おっもいお尻に圧し潰されて、でる、搾られるっ♡♡
肉ヒダが根っこから先端へと誘い出すように、きゅうきゅう絞りながらくすぐって、腰の奥の大元から出しちゃイケないのもでてっ……♡♡
尾骨から脳天までビリビリとした快感が走って、とまらないぃ……♡♡
「あははははっっ♡♡♡あぁ、やっぱり図星かい♡♡♡君はホントに全部欲しいから、そんなセリフにしたんだねっ♡♡♡」
ケタケタと高らかに嗤う声が、空気ごと揺らして、脳の表皮をカリカリと引っ搔く。
犬歯を覗かせる捕食者を目の前にして、生存本能が働いて……けれども、その捕食者が子種の吐き出し先で……恐怖と快感のループに陥ってしまう。
「はぁー……♡♡♡この1ヶ月、ボクは好きなようにヤり尽くしたよ……時には、酷いことしすぎたかな?って思うこともあったさ♡♡お股を舐めるだけの奴隷にしたり、泣き喚くまでパイズリでイジメたり、顔を足で踏んづけたり……もう、人間扱いじゃないことを沢山……♡♡♡」
「でも君は、そんなのも欲しいのだろう??病みつきになってしまったんだね♡♡♡あぁ、強欲を装って、その身を捧げようとするなんて……ホントに分かりづらいなぁ♡♡♡♡」
「ほら、正直に言いなっ♡♡食べてくださ〜いって媚びてみせてよっ♡♡♡」
もう図星だ。心が読まれてしまってる。
ここで肯定したら食われてしまう。でも、否定はしたくない。紛れもない本心を汲み取ってくれたのだから。
あぁ、このまま食われたい、無理やり食べられたいっ……♡
「……♡♡まっ、まって……♡♡ぇぇ……♡♡♡」
そんな浅ましい想いから吐き出した言葉を
「くくくっ……♡ホントに浅ましいねっ♡♡♡わざわざ否定の言葉を避けて、待って、と誘い受けして……あぁ、ここでボクに襲われたらヤダヤダするのだろう???マゾっ気を満たすために、レイプされてると演じて……♡♡♡♡」
あっという間に看過され
「じゃあ、お望み通り犯してあげるよっ……♡♡君の中身が無くなってしまうまで、こんな風にっ!!思いっきりっ!!叩き潰してあげるよっ♡♡♡」
ずちゅんっ♡♡♡
どちゅんっ♡♡どちゅっ♡♡♡どちゅんっっ♡♡♡
怒気をぶつけるように容赦のないピストンプレスをされてしまう。足腰をふんだんにつかって、全体重かけて杭を叩き込むようにプレス。
大きくてハリのあるお尻が腰に叩きつけられる度に、その振動が骨盤ごと揺らして、その膣はきゅぅと絞られて、竿から掻き出すように肉ヒダが……♡ねっとりと絡みついてっ……♡♡
「ほぉら、イけっ♡♡さっさとイってしまえっ♡♡♡どうせ降参しながら負けイキしたいのだろう??それなら好きなだけさせてあげるさっ♡♡♡♡」
「まっ、やぁっ♡♡やだっ♡♡♡ぁぁぁっ♡♡♡」
「あははははっ♡♡♡ほぉらヤダヤダ開始したねぇ♡♡卑しいなぁ、あぁ卑しくて浅ましくて悍ましいなぁ♡♡♡♡甘えた声でヤダヤダと媚びて、苛立ってしまうなぁ♡♡♡その声が脳を引っ搔いて仕方ないよっ♡♡♡このっ、このっっ♡♡♡」
どちゅっ、どちゅっ、どっちゅんっ♡♡♡
どちゅんっっ♡♡♡
「んん〜〜〜〜っっ♡♡♡」
びゅーっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡びゅーっっ♡♡♡どびゅるるるっ♡♡
叩き付けられて出るぅっ……♡♡弾力のあるメス肉の塊で暴力的なまでに叩き付けられ、精を吸い出すために膣が、子宮が、貪欲に脈動してっ……♡♡
もう、しぬっ、ぜんぶしぼられっ……♡♡
「ひっ♡♡♡ゃめへっ♡♡♡たすけっっ♡♡♡」
「やめて欲しいかい??助けて欲しいかい??それなら命乞いでもしてもらわないとっ♡♡♡」
「ぅぅっ……♡♡か、おるっ……♡やっ、すき、すきだか、らっ、ぁぁっ♡♡」
「はい、だぁめっ♡♡♡命乞い失格っ♡♡だめだめっ♡♡♡脳が震えるほどあまーい声でボクの嗜虐心をくすぐったから、ボロ雑巾になるまでレイプ確定さっっ♡♡♡お布団の中でプレス処分確定っ♡♡♡」
「ひどっ、ぉぉぉっっ♡♡♡」
どっちゅっ♡♡
どっちゅっ♡♡どちゅんっ♡♡♡どちゅんっ♡♡
ずっちゅんっっ♡♡♡
命乞いしたのに、理不尽にピストンが開始されて、叩き付けられる。
腰が極上の肉感に潰されて、その甘い振動で腰の奥をこじ開けられてしまう。どっぷり肥えた睾丸が収縮して、また、種付けが勝手に始まって……♡♡
為すすべなく、このまま為すすべなくっ……♡
「さっさと潰れろっ♡♡ばーかっ♡♡♡」
ずっちゅんっっ♡♡♡♡
「ぃぃっ♡♡♡〜〜〜〜っっ♡♡♡」
ぶびゅっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡♡びゅーっっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡♡
勢いがとまらないっ……♡♡
もう、自分の身体が、満杯のマヨネーズの容器になってしまって、それをお尻で思い切り潰されて……内容物が全部吐き捨てさせられたのようにっ……どろっどろに凝り固まった精液が、尿道を擦り上げながら吐き出るっ……♡♡
あまりの射精感に、頭がおかしくなるっ、くるわされるっ、このまま狂いころされっ♡♡
「んん〜……♡君の悲鳴は子宮にまで響いてしまうなぁ♡♡♡もっと虐めたら絞り出させられるかな??おかわりが欲しいなぁ♡♡♡あぁ、その顔がもっと見たいなぁ♡♡♡♡」
ずりゅんっ♡♡
ぐりゅんっっ♡♡♡ぐっちゅっ♡♡♡ぐちゅっ♡♡ぐちゅんっっ♡♡♡
まるで、恋する乙女がときめいた時のように腰をくねらされるが、それは更に精液を搾り取る淫魔のダンスで
「ぃっっ♡♡♡そ、れ、やめっっ ぇ〜〜〜♡♡♡♡」
不規則に膣壁に押し当てられて、まだ射精が終わり切ってないのに、腰の奥が白く空虚になって、睾丸から精液奪いとられっ♡♡♡
びゅるっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡♡びゅーっっ♡♡
また貪欲に搾り取られる……どれだけ注ぎ込んでも満杯になる気配すらなく、出したそばから消化されているのだと思うと、このままでは、このままだと、死ぬまでおわらない……♡♡
──と、人間としての本能が誤認してしまい
「ぅぅっ……♡♡まっ、あぁぁ……♡♡」
その身体を押し退けようと、肩に手を添える。
けれども、それは見せかけで、実際には軽く揺することしか出来ないが……
「おおっと、歯向かう気かい??それなら力比べさ……♡♡♡」
目ざとく、その意思をくみ取られる。
密着していた身体が起き上がり、その肩にかかった布団でほら穴が出来たところで、手を手を恋人繋ぎで合わせられる。
先程まで胸板を呑んでいた双球は、その端正な顔よりも大きく……けれども、体つきはスレンダーでカッコ良さすら兼ね備えていて、その業の深い体躯に節操も無く魅了されてしまう。
ついさっきまで密着していて、自ら離れようとしたのに、肌寂しくて、また熱を望むほど……
そんな感情すら見透かしたのか、軽く微笑んだ後に
「さ、本気で抵抗してみな、逃げたいのだろう?」
ギラリと瞳を輝かせ、挑発的な言葉で脅される。さもなくば、食べてしまうよ……と言わんばかりに。
「っ……!」
先ほどの暴力的な快楽への恐怖と、期待が背中を押し、本気で力を籠める。
全力で跳ね除けようと、腕も肩も精一杯使って。
けれども
「くっ……♡♡ぅっ……♡♡」
「ふふふっ……♡♡」
マウントポジションを取られている、という圧倒的不利な状況。
体重を使われて抑え込まれる上に……ぐっぷりと咥え込まれたペニスから、じわじわと体力が奪われる。腰が空虚になって、脱力感が広まっていって……下半身に力が入らない。
腕に、肩に、焼けるような疲労感が溜まって、段々と限界が近づいてくる。
「ぅぅっ……♡♡♡あぁぁっ……♡♡♡」
「あははっ……♡♡♡」
そして、視界に入る肉体。さっきまで熱い体温で満たしてくれてたおっぱい。それが、今度は顔の方へと近づいて……むわぁっと甘ったるい香りが漂ってくる。
中毒性の強すぎるドラッグ、漬け込まれたら一瞬で全部奪われてしまうほどの……♡
見せかけの理性が、歯も食いしばって身体中の筋肉を総動員させようとするも……そんな努力も虚しく、じわじわと押されてしまう。
本気で逃げようとしても、逃れられない。
蝶が、その脆い羽を、丁寧に手折られるような感覚。
にぃぃとご馳走を見つめるように細められた紅い瞳が
ひどく恐ろしい。
「あーあ……このままじゃ、負けてしまうね……♡♡ボクのおっぱいに埋められてしまう……♡♡どろっどろに籠ったおっぱいフェロモンで脳まで犯されて、びゅるびゅると射精する玩具にされてしまう……♡♡♡」
「ぅっ……♡♡まっ、や、やめっ……♡♡」
勝ちを確信し、恐怖を煽るような台詞を吹き込んでくる。
けれども、搔き立てられるのは……破滅的な期待。
「おっきなお尻にたんたんっ……って打ち付けられて、為すすべなく搾り取られる……♡♡やだやだ〜ってしても、その声はおっぱいの中に吸い込まれて、何も聞こえない……♡♡誰からも助けて貰えず、気付かれずに、魂ごと一滴残らず搾られてしまう……♡♡♡ボクに全部奪われてしまう……♡♡♡」
「っぅ〜〜……♡♡♡ぁぁ〜〜……♡♡♡」
この二人きりの世界で、全部奪われ、貪り食われてしまうのだと考えただけで、全身が負ける準備をして……♡
目の前のぶら下がる豊満な胸に、甘くて脳を溶かす劇薬を漂わせるおっぱいに……顔が埋められてしまうのを心待ちにしてしまい……
「はーい、君の負け……ぎゅー……♡♡」
のっし……♡
むにゅぅぅ……♡♡♡
顔に乗っかる柔らかな感触。それは、頭から丸吞みするようにズブズブと飲み込んできて、消化液で籠った乳内へと沈められてしまう。
練乳のようにへばりつく甘いミルク臭。どろっどろに溶かそうと、鼻腔から侵入して、脳をじくじく腐らせっ……♡♡あまくて……♡♡あっま……ぃ……♡♡♡
「ぃ〜〜〜〜っっ♡♡♡♡」
どびゅるるるるっ♡♡
びゅーっっ♡♡♡びゅーっっ♡♡♡
「あははははっ!!君の悲鳴は子宮にまで響いてしまうなぁ♡♡♡このまま枯れ果てるまで、出して貰おうかっ♡♡さっさとボクのナカを満たせっ♡♡♡だせだせっ♡♡♡全部出してしまえっ♡♡♡」
ぱちゅんっっ♡♡
ぱちゅっ♡♡ぱちゅっ♡♡
たんたんたんっっ♡♡♡
まだイってる最中なのに、無理やりコキ出そうと高速腰振りで搾られるっ……♡♡恋人繋ぎで抑え込まれて、おっぱいのあまい匂いで溶かされて……♡一方的にほしょくされるっ、たべられっ♡♡♡
「〜〜〜っ♡♡♡っっ♡♡♡〜〜〜〜っっ♡♡♡」
びゅーっっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡
びゅるるっ♡♡♡びゅーーっ♡♡
「おぉっと、ごめんごめん、枯れ果てるまでなんて冗談さ」
ぱっちゅんっ♡♡
ぐりゅんっ♡♡ぐりゅっ、ぐりゅっ、ぐりゅんっっ♡♡
たんたんたんっ♡♡♡
また、イってるの終わってないのに、流れ作業のようにお尻を叩きつけられて、搾られて……♡♡
「たとえ枯れ果てても、生かさず殺さず、ずぅ〜っと搾取してあげるよ……♡♡♡苗床としてね……♡♡まあ、枯れ果てることすら許さないけど……♡♡♡」
たんたんたんっ♡♡
ぱっちゅ♡♡ぱちゅっ♡♡ぱっちゅっ♡♡
たんたんたんっ♡♡♡
でるっ、でる、また出るっ……♡♡搾り取られるっ……♡♡
養分を無理やり汲み上げるように、この膣に全部すわれっ……♡♡にげっ……♡♡おっぱいあっま……♡♡ぃ〜〜っっ♡♡
「〜〜〜〜っっ♡♡♡」
ぶびゅっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡びゅーっっ♡♡♡
「まだまだ出せるだろう??ほぉら、マゾスイッチもカリカリと引っ搔いてあげよう……♡♡ボクに開発されてしまった乳首……限界限界〜って喚いても、ココを弄っただけで」
カリッ♡
カリカリッ♡♡
カリカリカリッ♡♡♡
「っっ♡♡♡」
乳首搔かれてっ……♡
爪でしっかり引っ搔かれて、お腹の奥がキュンキュンして、前立腺が締まって、腰が勝手につきでっ……♡♡
ぐぐぐっ……♡
ぱっちゅんっ♡♡
たんっ、たんっ、たんたんたんっ♡♡
「ほーら、また射精の準備が始まってしまった……♡♡乳首カリカリ強制勃起させられて、凝り固まった精液が押し出されてしまうね……♡♡その栓が抜けたら、後はボクのおまんこでぎゅぽぎゅぽと吸いつくされてしまう……♡♡ポンプで水を汲み取るように、無機質に……♡♡」
また、また、高速腰振り開始して、ポンプのように無慈悲に汲み取られる……♡
乳首カリカリでハチミツみたいに煮詰まった精液が、前立腺から押し出されてっ、イく、いくっ、イっ、〜〜〜〜っっ♡♡♡
ぶびゅっっ♡♡♡
びゅーっっ♡♡♡びゅーっっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡
「あははははっ♡♡♡はい、乳首イキでの立派なお射精お、つ、か、れ、さ、まっ♡♡じゃあ、宣言通りぜーんぶ根こそぎ貰ってしまうねっ♡♡」
たんたんたんっっ♡♡
ぱちゅんっっ♡♡♡たんたんたんっ♡♡
も、う、とまらないっ……♡
ただひたすら、薫の思うがままに貪られることしかできない、にげられなぃっ……♡♡
ずっとこのままっ、おかされて……♡♡♡
びゅーっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡びゅーっっ♡♡♡
ぐりゅんっっ♡♡
たんたんたんっ♡♡
びゅくっ♡♡
びゅるるっ……♡♡♡
「はぁー……♡♡ほんっとに愛いなぁ、好きだなぁ……♡♡こんな好き勝手搾り取ってるのに、もう狂ったように悦んで……♡♡」
「でも、優しくされるのだって大好きで、あまーい幸せを本心から楽しんでたけど……その相手に踏んづけられて心の底から支配されてしまうのも大好き……♡♡その逆も、また逆も……♡♡」
「あぁっ、ボクじゃないとぜーんぶ理解するなんて到底無理だね……♡♡感謝して欲しいよ、その全てで媚びるように……♡♡♡」
激しい快感で犯され尽くして、今にもまどろんでしまいそうな意識に、そのセリフが、ずーん……と沈んでいく。
なじるような深い愛情。喧嘩しても、嘲笑しても、切れることのない強靭な縁。
彼女が欲した関係性に、雁字搦めの関係に、陥ったのだと思うと、ゾクゾクと悦びが止まらない。
「ほら、顔を見せてよ、どうせいつものように……」
頭を掴まれ、挟み込んでいた双球が離れていく。
その乳肌は名残惜しそうにむにゅぅ……と貼り付いて、心を奪われそうになるものの、徐々に抜け出していって、開けた視界には
「くくくっ……やっぱり、ひっどい顔をしているね♡♡♡」
彼女が、薫が……その瞳を赤く光らせて、こちらを覗き込んでいた。
嘲るような笑みを浮かべて。どこか得意気な様子で。
「あぁダメだ、ダメ、だめっ、ダメだなぁっ……ソレを見せられると、狂ってしまうなぁっ♡♡♡」
その表情がじわじわと崩れていく。
瞳孔が開いて、口端が深く歪んで……それを隠すように手で仮面を被せるも、すかすかの指の隙間から、赤い瞳はじぃっとこちらを見つめていた。
「さて、今日はどうしようか!!このまま気を失うまでレイプするのもいいし、ボクとの境目が分からなくなるまで甘やかすのもいい……♡♡その両方で、君をおかしくさせるのもアリだね……♡♡」
その指をクシャっと潰してから、パッと除けて、壇上の俳優が語るように話しかけられる。
「それとも、このまま監禁でもしてしまおうかな??君はあまりにも愛おしすぎる……ボクが、ボクが最初に見つけたから良かったけど、変なのに捕まったりしたら大変だ……♡♡♡箱庭の中で首輪をつけて大事に閉まってしまおう……♡♡♡」
「いやでも、君とは遊びたい気持ちもあるね……♡♡一緒に戯れて軽口を叩き合って、その流れのままエッチなことでイタズラを仕掛けるのもいい……♡♡友達の関係から不意打ちをするようにトロトロにして、ご馳走に仕立てあげるのもいい……♡♡」
「そうだ、衣装を変えるのもアリだね。ボクはこっちのファッションに疎いから、君に刺さってしまう姿を模索するのも楽しいだろう……♡♡特に君は、着衣でのパイズリが大好きなようだから、君好みのパイズリ衣装を探して、金玉に詰まった精液を根こそぎおっぱいのエサにするのも、面白いだろうね……♡♡」
「うーん……♡それとも、旦那さん失格としてペットや抱き枕に格下げしてしまうのもいいかもしれない……♡♡対等で両想いな関係から、尊厳を凌辱される関係へと堕とされる……そういうのも大好きだろう??」
勝手に暴走して告げられる妄想の数々は、どれひとつ例外なく想像を搔き立てられてしまう。
どれも、これも、味わいたい。
あぁ、監禁もされたい、異常な執着で雁字搦めにされて、ベッドから這い出そうとするだけでお仕置きされてしまいたい。
でも、先ほどの洗い物中のように、身体をまさぐられて、そのまま流されて完全発情させられてしまいたい。
衣装を変えるのも……あぁ、ホットパンツにTシャツのようなラフな格好も似合うだろう。ボーイッシュだけど、肉付きの良さを隠し切れない倒錯感。
他にも、奴隷にも、恋人にも、友達にも、捕虜にも、イスにも、先輩後輩にも……
「あぁっ、やりたいことがあり過ぎるなぁ♡♡♡言っておくけど、これは全部本心さっ♡♡♡イジメたいのも、優しく抱きたいのも、一緒に遊びたいのも、どれもこれも心からの想いさっ♡♡♡」
ケタケタと高らかに笑う声は、明らかに愉しみに満ちていて……本心なのだと感じてしまう。
「だから、君にはぜーんぶ受け取ってもらわないとね……♡♡だって君からの命令されたのだから……♡♡♡」
そして、当てつけのように言葉を添えられる。
俺のせいだと。
「くくくっ……♡♡どれもこれも君のせいだよっ♡♡今さっき、全部欲しいだなんて言ったのも君、ボクの手を振り払ったのも君、ボクの心に火を灯したのも君さっ♡♡♡」
傲慢に嗤って、意地悪な目を向けてくるのが、脳を引っ搔く。
違う、ちがう、そんなの言い掛かりだ。
それは、その行動はどれも
「君がボクを狂わせたのだから、こうなった……♡♡♡その責任は負ってもらうよ、その魂で……♡♡」
ちがう、それは、薫が、あまりに魅力的すぎて……
カッコいいだなんて言葉を吐いたのも
愛おしすぎたあまりに、関係性を壊してしまうのが死ぬよりも恐ろしくて、身を引こうとしたのも、どこまでも逃れようとしたのも
こんな、こんなメチャクチャにされないと満足できない心身にしたのも
ぜんぶ
「ちが、ちがぅっ……♡♡」
「お前がっ、薫がっ、俺を先に狂わせたから、ぁ……♡♡ぜんぶ、かおるのっ……♡♡♡」
薫が、かおるがっ、俺の後輩になったのが、全ての始まりで……
初対面で、あんな顔を向けたからっ……♡♡
「……あはっ♡」
「あははっ♡あはははっ♡♡あははははっっ♡♡♡ボクのせいにする気かい??分からず屋の先輩さんには、お布団の中でじっくりお説教する必要があるみたいだねっ♡♡♡」
「ま、ぁっ♡♡かおるが、せきにんをっ……♡♡♡」
「うんうん、責任取るのは君の方だろう??ボクだって、自分がこんなヤツだなんて思ってなかったさ……♡♡もう君がいないと、満たされないからなぁ♡♡♡」
「ちが、ぅっ……♡♡♡俺もっ、薫が、ぃ……♡♡んんっ♡♡」
「ちゅっ……♡♡ちゅぅ……ぷはっ……あははっ♡♡君の言い分は後でたぁ〜っぷり聞くよ、時間はたくさんあるからね……♡♡」
心の奥からせり上がった悲鳴のような訴えも、キスひとつで簡単に塞がれてしまう。
その傍若無人さが、刺さる。手のひらでコロコロ転がされて、気持ちよくなってしまうのも、薫のせいで……♡
「ささ、熱く湿ったお布団の中でジメジメと喧嘩しようじゃないか……♡♡♡」
子供をあやすように、こつん、とおでこを合わせられ、ずぶぶ……と熱い肉感に沈められる。
胸板とおっぱいが、脚と脚が、腰と腰が、重なり絡み合って、一体化してしまう。ジメっとした熱感で包み込まれて、極楽よりも心地良い。ここが俺の居場所なのだと、魂が理解してしまう。
「あぁ、かわいそうだなぁ……♡♡」
布団を改めて被り直され……もう、彼女の顔しか見えない。
つり目に加えて切れ長の目尻、紅く深く輝く瞳。ツンと立った鼻先に、シュッと引き締まった輪郭。唇からはテラリと光る唾液が僅かに糸を引いていて、頬横まで伸びた薄鈍色の髪は、艶やかな紫色にも反射してるよう。
「君は、自ら捨ててしまったのさ、ボクを拒絶する術を……♡その背に生えていた羽を、自分でもいでしまった……♡♡」
キリリと引き締まって凛とした顔立ちだが、憐れむような、慈しむような微笑みによって、優しげに中和されている。
「だから、君は、もう、どうあがいても」
そう言う彼女に。
「ボクから逃げられないね」
薫の口元に。
自ら捧げるようなキスをした。
二人でレジ袋を持ちつつ、とあるマンションのドアの前に立つ。
あの後、とんとん拍子で話が進み、流れでスーパーに寄って適当に食材を見繕い、黄昏色に染まった道を歩んで……そして今に至る。
ただ歩いて、買い物しただけ。それだけで、長年寄り添った関係のように心が温まり、自然と高揚してくるのを感じた。
そしてドアの前。
もう、この光景はいつぶりだろうか?ずっと、隣にいる彼女に……薫に、持ち帰られて、長い夜はひたすら愛されイジメられてたから……
そう、一ヶ月前。あのバレンタインの日に家を出て以来、ずっと帰ってない。
……ゴミはどうしたか?冷蔵庫の中は?
あの日はちょうど1か月前の……土曜。ゴミの日だから、捨てたはず……だけれども、薫のことで頭がいっぱいだったから記憶があやふやだ。
冷蔵庫の中は……
「ん?どうしたのかな?」
「いや、その……長い間家を空けていたから、ちょっと中の様子が不安でな」
そんな危惧から、カギを片手に躊躇するも、くすりと笑われ
「今さら、そんなことを気にする仲かい?」
首をかしげて、当然のように尋ねられた。
そして、鍵を持ってた手に手を添えられ、ケーキに入刀するように……かちゃんと差し込んだ。
そこから開いたドアの光景は……何も変わってなかった。
多少散らかっている廊下、その奥に見える7畳の自室のフローリングは、掃き出し窓から差し込む光によって、オレンジ色に照らされている。
物置と化したローテーブルに、ベッドの上でクシャクシャになった布団たち。デスクの上にある閉じたPCとモニタ。洗い忘れたマグカップ。どれも、変わっていなかった。
「うん、ちょっとだけ埃っぽいとこ以外は……特に問題ないかな?」
家主を置いてけぼりに、当然のように先に上がられる。冷蔵庫の中身を一目確認してはすぐに閉じ、冷蔵庫の上部についた埃をつつーっとなぞりつつ
「じゃ、まずは軽く掃除をしようか」
振り返って、そんな提案をされた。
そこから過ごした時間は、とても他愛ないものだった。
二人がかりで手分けして埃を落とし、要らない物やゴミは分別して袋に纏めて、掃除機をかけて……窓から夕闇が入り込む頃には、すっかり綺麗になっていた。
そしたら『時間も時間だし、晩ご飯でも一緒に作ろっか』と言われ、狭いキッチンで共同作業。
互いの身体が触れ合いつつも、手際よく調理を進め、時に軽いイタズラを仕掛けられたりもした。
特に……炒めた野菜に牛乳を注いでいた時の様子をジッと見つめていたら
「……もしかして、こっちの方が良かったかな?」
これ見よがしに、大きなソレを両手でたゆんと跳ねさせるように持ち上げてきて、からかわれたりもした。
軽くジョークと言わんばかりに平然と微笑んだ表情が、正常を狂わせる。
そうして出来上がったシチューをローテーブルの上に並べてよそい合う。
軽く会話をしつつも、何事もなく食べ終わり、洗い物を済まそうとシンクに食器を持っていく。
「あぁ、いいよ、ボクがやるから、先輩さんはゆっくりしてて」
なんて事を言われるが
「いや……いいよ、俺がやる」
そこは譲らずに洗い物をし始める。正直、客人にやらせる気にはなれなかった。
すると、気に食わないな、と言わんばかりに
「ダメじゃないか、ボクがやると言ってるのに……言う事聞かない先輩さんにはお仕置してあげよう……ふぅー……♡」
後ろから抱きつかれ、服の上から股間を撫でるようにまさぐって、耳に吐息を吹き込まれ、甘噛みされて、唾液の音が弾けて
「ほら、洗うならさっさとして欲しいな……ボクが退屈で仕方ないじゃないか……♡♡」
腰をくいっくいっと誘うように押し付けられ、その手はお腹や胸元、乳首をイタズラするようにイジってきて……♡手慰みに発情させられるペットのようにっ……♡♡
「や、めっ……変なことするな、ぁっ、ぁぁっ……♡」
「変なことも何も、いつもしているだろう?他愛ないスキンシップさ……ほら、早く済ませてしまおうよ」
こちょこちょと、子供に構う時のように、指を立ててまさぐられ、甘い声が漏れ出てしまう。
逃げようにも、柔らかくもしっかりした太ももにブロックされて、逃げられない。むしろ、身を捩ると更に熱が伝わって……♡
「……っ♡ほ、ほら、もう終わったから離れて」
「うん、ありがとう、こんなに手を冷やしながら洗ってくれて……お礼に、ボクの手で温めてあげるね……♡」
そんな興奮を膨らませられつつも、何とか洗い物を済ませると、その過激さから一転して、ふわふわのタオルで優しく包み込み、水気を丁寧に拭き取ってから、重ねるように手を添えられる。
俺と同じぐらい……いや、ほんの少し大きな手。けれども、その指のしなさかさ、流曲線のシルエットは、とても美麗で見惚れてしまう。そこから伝わる熱は、じんわりと温かい。
熱が伝わる。
「さて、と……何をしようか?何か遊べるモノ……おや?これは所謂、ゲーム機ってやつじゃないかな?」
「一度やってみたかったんだ、是非ともやらせて欲しいな」
一緒に部屋に戻ると、マイペースに部屋を探り始め……見つけ出したゲーム機に興味を示す。
その歳で興味があるなら、やったこと無い訳ないのに……その言葉は本心のように思えた。
「そうだな、じゃあモニタをテーブルに……」
さて、デスクにはイスは一つしかないので、ローテーブルへとモニタを動かそうとすると
「……いや、先輩さんがよければだけど、ベッドに腰掛けてやるのはどうかな?そしたら、モニタも向きを調整するだけでいいし」
ぽすんとベッドに腰掛け、隣に誘うようにマットレスをぽんぽんと叩く。
骨盤が立った姿勢の良さ、下半身の肉付きの良さと、腰周りのくびれ、そしてパツパツに張り詰めた胸部。微笑んだ表情は、カッコよくも愛おしい。
そんな魅力と官能の塊みたいな彼女は、まるで昔からそうだったかのように、俺の部屋に馴染んでいた。
……二人で楽しめるようなゲームは入ってなかったので、適当に見繕い、ダウンロードして、始める。
2人がそれぞれのキャラを操作してステージを攻略する、いわゆる協力型のゲーム。
「待て、まてまてまて、それじゃ俺が落ち……あーっ!」
「あははは!あぁごめんごめん、わざとじゃないんだ、ホントだよ?」
それをワイワイと楽しみながら……時に相手のせいにして、軽口叩きながら友達同士のように遊ぶ。
その際、甘えるように体重をかけてきて、そのままじゃ押し倒されそうだったので、こちらも負けじと体重をかけて……結果として肩を寄せ合う羽目になった。
ふわりと漂う香りは、爽やかで、かつ、ミルクのような甘い匂いがした。
じわじわと、熱が溜め込まれる。
他愛ない。ホントに他愛ない。
近すぎる距離感は、一線を越えた関係のソレで……ただ一緒に過ごすだけで、幸福が満ちる。
一度、温かいコタツに入ってしまうと、寒い外に出るのが億劫になってしまうように……中毒性のある熱感。
「……おや?もうこんな時間だ、あっという間に感じてしまったよ」
「あぁホントだ、もうこんな遅くになってたとは」
「キリがいいし、ここらでゲームも切り上げようか」
「それもそうだな」
だから、ただただ薫と過ごすだけの時間に夢中になって、時計を見ることすら忘れ……気が付いたら深夜になっていた。
後片付けのためにコントローラを受け取り、ゲーム機の電源を落とし、片付けていると……
「さて、そろそろ寝ないといけないね」
「おいおい、人の布団に勝手に入って」
マイペースに布団の中へともぞもぞと入り込まれる。
頭から入って、ふりふりとお尻を揺らす光景が目に入る。サイズがぴったり合ったパンツスーツ。
そのお尻は安産型でしっかり重くて、ひとたび乗られてしまうと、下敷きになる悦びを覚えてしまう。手で触れてしまうと、ぷるんと弾力ある尻肉に魅了される。
太ももも、足も、そうだ。抱き付いても、顔を埋めても、圧し潰されても、極上。
胸だって、何度埋められて、その籠った匂いで、ギチギチの圧で……♡
あぁ、思い出してしまう。
触れたい。甘えたい。イジメられたい。
「あはは♡いいだろう?せっかく君の部屋にお邪魔できたのだから……これぐらいはしないと勿体ないさ」
「まあ、別にいいけど……変なことはするなよ?」
その身体の全てが布団の中に入り込み、ぴょこんと顔だけ出す姿は、イタズラ好きな少年のようにも、眠りにつこうとするオフの麗人のようにも、見えた。
俺の布団に、薫が入ってるという事実に、じくじくと侵されていく。
「うーん……でも、君の布団は少々薄いようだ、毛布も入ってるとはいえ……これじゃ寒くないのかな?」
くるん、くるん、と寝返りを打ちつつ、時にぎゅっと身体に巻きつけるように布団を寄せ集め、頭まで被って……また戻ってきて。
そんな仕草に、可愛らしさを感じてしまう。無邪気な姿に寄せられて、ベッドに向かうようにイスに座る。
「……まあ、少し寒いぐらいが寝つきやすいんだよ」
「だめだめ、それじゃ深く眠れないよ、どうせ明け方には寒くて目が覚めているのだろう?」
何気ない一言に図星を突かれ、思わず言葉に詰まってしまう。
確かに、あの朝も、どの朝も……寒さが身を凍えさせていた。一人きりの寒さが。
どこかに漂っていた冷気が、首元に当たる。
寒い。
「だから……」
そんな瞬間だった。
薫が、布団の端を持ち上げるようにして、そのナカを見せてきたのは。
「これからは、ボクが温めてあげよう……♡♡」
むわっむわに蒸れた布団の中に現れたのは……お餅のような真っ白い肌。
さっきまで着ていたはずの衣服は手品のように消えていて……一糸まとわぬ姿になっていた。
乳房も、お腹も、太ももも、染みひとつ無い絹のようで……スレンダーなシルエットに詰め込まれているのは、抱き心地バツグンな淫らな肉。熱も、触り心地も、一目で分かる。
特に、ハリのあるもっちもちの乳房が二つ、鏡餅のように重なって……呼吸に合わせ、瑞々しく揺れている様子は、顔を突っ込んで深呼吸したい欲求を抑えきれない。
くびれたお腹はすべすべとしていて、その太ももはハリがあって、女肉ぱつんと張り詰めているだろう。やわっこいけど芯のある肉で……あの脚でホールドされたら、それだけでも……♡
「ほら、おいで……邪魔な衣服は脱いで、裸ん坊で抱き合おうじゃないか……♡一糸まとわぬ姿で、隙間なく……♡♡」
あまーく誘う声が、その優しい表情が、脳の深いところに響く。
熱気に包まれた布団のほら穴、その中で待ち構えている裸体の彼女。今にも抱き込まんと伸ばされた腕からは、甘い甘い熱気が放たれていて……ひと嗅ぎするだけで、脳が溶ける。
太ももも、すべすべのお腹が織りなす三角地帯の頂点には、ぴっちり閉じた秘部が……♡
「何してもいいさ……♡好きなところで沢山気持ちよくなって……びゅー……と堪能してしまおう……♡♡ボクの熱と匂いに包まれて、ぬくぬくと……♡♡」
思い返せば、丸裸の姿は初めてだ。
いつものスーツや燕尾服の姿とは違った……メスの魅力を全面に出した姿。先ほどまでとのギャップに……脳がやられる。
その光景から視線を外すことも忘れて、震える手でボタンを外し、ズボンも下ろし、乱雑に衣服を脱ぎ捨てる。
もう待ちきれない、早く、早く、あの温かいところに……♡
そして、パンツを脱いだところで……ナニが、雄々しく怒張して、とぷ、とぷ……と我慢汁を溢れさせてることに気がついた。
「あはっ……♡君も準備万端だね……♡♡じゃあ……」
そんな姿も、嬉しさが溢れた……と思わせるような笑みで受け入れられ、スッと手を握られて、布団の中へと……
「ボクの中に、ご案内……♡♡」
むわぁ……♡♡♡
引きずり込まれた瞬間、籠った熱気と甘い匂いに全身を包み込まれる。
柑橘を想起させる爽やかさの奥にある、バターで炒めたキノコのように欲望をそそって、どろどろに煮詰めたミルクのように甘い匂い。
否応なしに、股間が怒張して、白い快感が込み上げてくる……薫の匂い。何度も射精させられた、この匂いが堪らなく興奮してっ……♡♡
ぎゅぅぅぅ……♡♡♡
その魔性のおっぱいは、ハリも弾力もあるのに、どこまでも柔っこく形を変え、胸板全体が吞み込まれしまう。
ぐにゅぅ……と、同化せんばかりに貼り付いて、その肌から伝わる熱が、心を揉み溶かして……♡
「あぁぁっ……♡♡♡」
思わず、呻き声が漏れ出る。
そうでもしないと、そのまま、びゅるるる……と暴発してしまいそうだったから。
「ふふっ……いいのかい?簡単に言いなりになってしまって……」
「それはっ……こんなの、我慢なんてっ……♡」
そのモチ肌は、こちらを取り込もうとしてるのかと錯覚するほど、もっちりと、柔らかくて、しつこい。一切の隙間を無くそうと張り付いては……熱を伝えてくる。じっとりと熱い体温を。
想像を遥かに超える心地良さ。これが天国だと言われても信じてしまう。これが魂を食らわんとする恐ろしい悪魔の疑似餌だと言われても納得してしまう。
それほどまでに、この肉感に埋められると……脳内が気持ちいいで埋め尽くされ、好き、好きっ……と甘えることしか考えられなくっ……♡
「あははっ♡ごめんごめん、意地悪だったね♡それじゃ命令さ、もっとぎゅーっと……強く抱きしめて……ボクの温もりを一生忘れられなくなってしまえ……♡♡♡」
ぎゅぅぅぅ……♡♡♡
「〜〜〜〜っっ♡♡♡」
強く抱き締められる圧迫感と唐突な命令口調は、脳を弾けさせて、素直な甘えん坊マゾへと堕としていく。
オスを堕落させる脂肪がたっぷり詰まった肌。それに腰も、脚も、ナニも、ぴっちりと押し付けるだけで……腰が痙攣して、ぴゅる、びゅる、と甘イキが止まらない。はちみつのような我慢汁が無尽蔵に吐き出る。
「うんうん、その調子さ、もっと抱き付いて……ボクの肌が恋しくて堪らない、赤ん坊に堕ちてしまおうか……♡♡」
「か、おる……♡ちょっとまっ……ぁ……♡♡」
「待たないよ、まーたーなーい……♡♡我慢も隠し事も、このお布団の中ではぜーんぶ禁止さ……♡♡」
沈む。沈んで、落ちる、堕ちる。
布団から出ている首から上は、端正で、澄んだ声色で囁いてきて、男女問わず恋に落とす魔性の微笑みを向けていて……こんなにもイケメンなのに
布団の中で感じる身体は、艶やかな感触に、豊満な抱き心地。脂肪が詰まってる故の柔らかさは、これ以上になく女性的。もし、こんな抱き枕があったら、四六時中腰を振ることしか出来ない猿にされてしまう、と思うほどで。
「はぁー……♡幸せだね、とっても幸せだなぁ……♡♡」
「ぅぅっ……♡♡」
湯船に浸かったかのように揺蕩んだ息つがいが、耳元をくすぐる。
抱き締め直すように、ぎゅっ、ぎゅっ、と力を込められ、しなやかな太ももで挟むようにホールドされ、ナニがすべすべの下腹部に押し付けられる。
少し身じろぎするだけでも、気持ちいい。気持ちいい……♡全身が熱で包み込まれて、心もほぐされて……♡
「あぁ、そうだ」
ふと、思い出したかのような声。
「そういや、君からの命令をまだ聞いていなかったね」
ポンポン、と背中を擦られる。子供をあやすように。
そう、命令をしなければならない。
伝えないと、いけない。
「ほら、ボクに言ってみな……とはいっても、もう言うことは決めているだろう?」
「ちゃんと『解放してほしい』って言えば、ボクの玩具になる生活はお終い……」
「このお布団の中からも解放してあげよう、ジメジメしてて早く抜け出したいだろう?」
その言葉と共に、わずかに開いた隙間から……ひゅぅっと乾いた冷気が滑り込む。
違う、抜け出したいなんて思ってもいない。
この粘菌に包まれたかのように、取り込まれてしまいそうな熱感が病みつきになって、もう離れたくな……
あぁ、ズルい、狡い。
こんな、絶対に逃れられない熱に埋めて甘やかして、中毒にさせながら問いてくるなんて。
彼氏彼女のように他愛なく過ごしてから、失う怖さをチラつかせるなんて。
「……っ♡♡ここで、聞くなんて……♡♡」
「んー?ボクは君を温めているだけさ、何も強制なんてしてないよ……♡」
隙間を閉じられ、じっとり籠った熱気で包み込むように、改めて抱き締め直される。
あぁ、そのズルさが心に刺さってしまう。
手練手管を尽くして、命令を捻じ曲げようとする執着が。
逃れる可能性が少しでもあるなら、それを出来る限り潰そうとする隙の無さに、心が震えてしまう。
「さ、言ってごらん?」
「ボクは何だって受け入れるよ」
もう、何が欲しいのか、分からない。ありすぎて分からない。
先ほどのような穏やかなひと時も欲しい。奴隷として踏まれる時間も欲しい。
今朝のような理不尽な激情も、今みたいな甘い優しさも。
それが支配する打算でも、慈しみたい純情でも。
遊ぶのも、おちょくられるのも、嗤われるのも。
好き好き〜を、ダメダメ〜♡って意地悪されるのも。
好き好き〜ってされて、愛情で蹂躙されるのも。
相反したモノも
あぁ、全部。
全部。
「……全部っ」
ドロリと喉奥で詰まってたモノを押し出した言葉は
「全部、欲しい……」
やはり拙く、分かりづらく
「全部っ、薫の全てが、どれも、これも、全部欲し、い……♡♡」
子供がせがむようにしか、伝えられない。
もう、こんな言葉しか出せないのも、この期に及んで本心を隠そうとしてしまうのも、真っ赤になるぐらい恥ずかしくて……顔を首筋に埋めて隠してしまった。
喉奥が、また絞られて、詰まってしまう。
「……」
その沈黙を
「……♡♡」
耽溺するように、噛み締められ
「はぁー……♡♡♡」
吐かれた溜息は、ひどく甘ったるい香りがした。
「あぁ、そうか、全部欲しいんだ……♡♡♡ボクの全てが欲しいんだね……♡♡♡」
色っぽい囁き声が鼓膜に伝わり、思わず達しそうなほど、脳の深い所まで響く。
ずーんと沈んで、後を引くように。
「うーん、どうしようかな……♡♡」
わざとらしく困ったような声は、こっぴどく振られてパイズリで処された時と同じだったのに……甘い期待が膨らんでいく。
すりすり、もじもじ、と位置を直すように、腰の辺りに余裕が持たされる。けれども、腰には、芯のある太ももが逃げ道を塞ぐように絡まっていて……すっと、ナニの先端が湿った所にあてがわれる。
ひしひしと、その熱気だけで、吐き出してしまいそうな秘部に。
ドクン、ドクン、と心臓が高鳴る。
その鼓動に合わせるように、怒張もビクン、ビクンと痙攣してっ……♡
「ふふっ……♡」
そんな様子を悟られたのか、軽く笑われ……頬を軽く叩かれ、こっちを向けと暗に命令される。
そして、首筋から少し顔を上げたところで、両頬を両手で挟まれて、顔と顔と真っ直ぐ合わされてしまう。
一目見ただけで魅了される端正な顔立ち。
特に切れ長の赤い瞳に見つめられるだけで、白い一線が込み上げる。
何度も向けられた瞳、紅茶のように深い紅の瞳。好きすぎる、頭の中が薫のことで支配されて、こんな運命の相手に全部搦め取られたい、されたいっ……♡
もう勝手に達しそうなほど、最高潮に膨れ上がったところで
その口端が少し緩んで
「いいよ、全てあげようじゃないか……♡♡♡」
優しい言葉と共に、脚を腰に絡められ、ぬっぷりと引きずり込まれた。
「っ♡♡♡ぅっ、あぁっ♡♡♡」
挿入った瞬間に味わうヒダの洗礼。
ぞりぞり、ぬるぬると、返しのついたヒダによって、亀頭を撫でるように、逆に軽く拒んで掻くように、刺激されるのが気持ち良すぎてっ……♡♡
しかも、逃げる隙間すら無い。サイズ感がみっちりとフィットしてるから、快楽の緩みが一切無く、余すところなくトロトロの蜜肌で密着され、潤滑の良い刺激が海綿体をくすぐって……♡
金玉の中のおたまじゃくしが疼いて、暴れて、早くこのナカに、ねっとりと熱い蜜壺に移りたくてしょうがなくなって
「じぃー……♡♡♡」
勝手に射精感がこみあげてっ、真っ直ぐ見られているのに、イキ顔みられるのにっ、がまんできなっ、ぁ〜〜〜っっ♡♡♡
「〜〜〜〜っっ♡♡♡」
びゅーっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡♡
びゅーっ♡♡びゅーっっ♡♡♡
でる、でるっ、とまらなぃっ……♡♡
他のは知らない。初めて味わう。けど、名器なのは分かる。蕩けさせる熱にペニスをほぐされつつ、みっしり詰め込まれたヒダで、根っこから先端まで擦られて、我慢すらうばわれっ……♡
乳肉でギチギチ絞られた時とは違う、甘い甘い快楽。ねっとりと絡みつく淫肉に竿を圧され、まるで同化するように熱に侵され、心地良すぎる快感を貪ろうと腰が勝手にカクカクっ……♡とめられなっ……♡♡
「あははは♡♡あぁそういえば、ここを使うのは初めてだったね♡♡挿入した瞬間にびゅくびゅく吐き出して、更に腰を動かして……そんなに気持ち良かったかな?」
「そ、れは、聞かなくて……も……♡♡……〜〜っ♡♡」
「くふふっ……♡♡分かってるよ、分かってるさ……♡♡狂おしいほど大好きな人と深く繋がって、止められないのだろう?ボクだって一緒だよ……♡♡」
「本能が、運命の人にマーキングしようと必死にびゅーっ……って精液コキ出して、気持ちいいのが止まらない……♡♡気持ちよすぎても、身体が離れようとしてくれない……♡♡♡」
もう、全部理解されてる。
顔を見ただけで、ぬくぬくと温かい熱に包まれながら、腰を震わして種付けするのが気持ちよすぎるが……♡
こんなのに漬け込まれたら、セックス中毒にさせられて、二度と出られなくなるっ……♡♡柔らかいメス肉に抱きつきながら中出しするのがこんなに気持ちいいなんてっ……♡♡この顔に見つめられたら、もう、もうっ……♡♡♡
「あはぁ……♡♡あぁ、そのイキ顔とっても可愛いなぁ……♡♡ボクの身体に溺れないよう、必死に息継ぎしてるのかな?それとも、そのいじらしい舌を絡めて欲しくて、オネダリしてるのかな?」
「っ……♡♡だ、め……♡見ないっ……でぇ……♡♡」
「だーめだよ……♡君だって、全部を貰ったお嫁さんの顔をちゃーんと見ないといけないからね……♡♡ほら、これが、君の残りの人生を埋め尽くす相手の顔さ……♡♡♡」
「ぃ、まっ……♡♡あぁっ……♡♡♡」
びゅーっ♡♡♡
びゅるるるっっ♡♡♡
止まらない……♡
頬に赤みが差して慈しむように微笑んだ顔に、覗き込まれるのが、恥ずかしくも、愛おしくて止まない。
本能すら甘やかされて、心がゆるーくほぐれてしまい、彼女に、彼女に全部埋め尽くされるって考えただけで、射精とまらなっ……♡♡腰がとろけるっ……♡♡
「おっと……腰を引くのもダメさ、ちゃんと俺のモノだってマーキングしないと……♡♡どんなに蕩けてしまっても大丈夫、ボクはそんな君も大好きだからね……♡♡」
「さ、一番奥の深いところで、君の証を一滴残らず注ぎ込んで欲しいな……♡♡ぐつぐつと溜め込んだ精液を、思いっきり……ほら、びゅー、びゅるるる……♡♡」
「ぅあっ……♡♡ぅぅぅっ……♡♡」
「ふふふっ……♡♡あぁ、とってもイイ感じだよ……♡♡ナカに熱い熱い欲望が注がれて、たまらないなぁ……♡♡♡」
快感の許容量を越え、腰が引けてしまっても……そのしなやかな脚で絡み取られ、最奥まで迎え入れられる。
子宮が貪欲に中身を貪ろうとちゅぅちゅぅ吸ってきて、逃がさんとばかりに強く抱き締められ、潰れたおっぱいから甘い匂いが漂って、またイくっ……♡
「ふふふっ……♡好きだよ、すーき……♡大好きさ……♡♡」
「ぅひっ……♡♡それ、まっ……ぁぁっ……♡♡」
「すき、すきすき……♡♡普段の君も、意地張ってる君も、とろとろに蕩けてる君も、ぜーんぶ大好き……♡♡だいすきだよ……♡♡」
「ほら、素直に甘えてしまおう……♡♡大好きな身体でぬくぬくと温まって、ボクのナカに全部びゅるる……♡♡」
「っ、ぅぅぅっ〜〜……♡♡♡」
びゅるるるっ♡♡
びゅーっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡
もう満杯なのに、好意の言葉で追い打ちをかけられ、溢れた幸せを絞り取られるのが気持ちよすぎてっ……♡繫殖欲がとまらないっ……♡♡
とろとろの膣肉が、きゅぅきゅぅとせがむように締め付けてきて、理性も、何もかもとろとろに……♡♡
「はぁー……♡♡あぁ、ようやく、君を手に入れることが出来た気がするよ……♡♡」
「お膳立てをして誘っても振られてしまって、執拗に誘っても飛び込んでくれなくて……しまいには我慢できなくなって、ボクが無理やり堕としてしまった……♡♡快楽で溺れさせて、グチャグチャにして……♡♡」
「ふふふっ……♡もちろん、意気地なしの君を堕として、イジメるのは本心から愉しかったさ……♡♡あれも、これも、どの時間も、思い出すだけで心が震えてしまうよ……♡♡」
「でーも……今日、君が自ら、ゲームに勝ってまで、想いを伝えてくれたのは、これ以上になく嬉しかったなぁ……♡♡♡」
喜色がいっぱいに含まれた優しい声色が、全身の神経すら優しく撫で回す。
セリフの中身は、軽い当てつけに、懐古、そして褒め言葉。くすぐったくてしょうがない、心をカリカリを掻かれてるかのようにむず痒くて、何から返したらいいか分からなくて
「ぅく……♡そ、そんな、たいした事もつたえられてなっ……んっ……♡♡♡」
逃げようとしたところで、唇を塞がれてしまう。
瑞々しい唇は、ぷちゅり、と音をたてて合わさって、あっという間に心を奪われてしまう。
「ちゅぷっ……♡♡ちゅぅ……じゅるるるっ……♡♡♡れろー……♡♡」
「んーっ♡♡んんぅ〜〜っ♡♡♡」
一片の躊躇いすらないベロチュー。当然のように舌を滑り込まされて、中に溜まった甘い蜜を啜るが如く、貪欲に吸い取られる。
唾液が弾ける音が響いて、お返しに甘い唾液を流し込まれる。中身から塗り潰すような蜜毒。
蜘蛛が毒を流し込んで獲物の中身をドロドロに溶かすように、この甘さが脳を溶かして、ゆらゆらと揺れる腰の動きに共鳴するように、脊髄がゾクゾクとキてっぇ〜〜……♡♡
どびゅるるるるっ♡♡
びゅーっ♡♡びゅーっっ♡♡
また、でるっ……♡♡♡
薫のカッコいい顔をオカズにしながら、貪るようなキスで蹂躙されつつ、仙骨ごと震わして大量射精するのが堪らないっ……♡♡
精巣がキュンキュン疼いて、前立腺を擦り上げながら、どしどしと濃厚精液吐き出すのが、オスとして最上の快楽すぎて……脳が、蜜漬けに、ぃ……♡♡
「ぷはっ……♡♡あははっ、大したことは言ってない……って、それは本心からの言葉なのかな??」
一生を搾り取るようなキスが終わった後に、ひときわ強く、ぎゅぅぅ……と抱き締められる。
その笑みには、陰りが見え始めていた。
「ボクはね、ボクは、ホントは怖かったのさ、首輪を外して答えを問うあの時間が。これで君に拒絶なんかされたら……っていう恐れがあったから」
「あぁ、わざわざチャンスを与えていたのは聞きたかったからなのかもしれない。でも、ボクはどこまでも引き延ばしたくて……本気で勝ち続けた。手加減なんてしなかったさ」
「でも、それでも君は勝って……その上で、全部欲しい、だなんて言った」
淡々と紡がれた言葉は、内心を吐露するようなモノで、物語を読み解くように理解してしまった。
「結婚して、や、ずっと一緒に……ではなくて、全部欲しいって」
その命令が、どれだけ深く刺さってしまったのか。
「あぁボクは分かっているよ、分かってしまった……♡♡全部が欲しいって、どういうことか……」
「ただ、優しくされたい、ボクを自由に使いたいだけ……っていう訳ではないのだろう??」
その声が悦びで震え始め、ずいっと瞳を覗き込まれる。
狂気に満ちた赤い瞳。
執着というキャンパスに、様々なモノがべっとりと塗られた狂った色。
どこまでも沈んで、溺れたいと思ってしまう色。
「あぁほらっ!狂気を見せつけたらすぐにその顔をするねっ……♡♡♡」
響くような笑い声を被せられ、ぞわりと背筋が焼けるように凍える。
肺の空気がひゅぅっと漏れる。
あぁダメだ、バレてる。
何が欲しいのか、何を求めているのか。
「その表情、食べて欲しくてたまらない……って媚びるような顔……♡♡」
体重を軽くかけられ、転がされる。
抱きしめ合うような体勢から、乗っかられて圧し潰されるような体勢へと。
その重みが、ひどく心地よい。
「やっぱり君は、欲しいのだろう??ボクの全てが、肉体も精神も、愛情も欲望も奉仕も」
「苛立ちも怒りも嫉妬も癇癪も、憐憫も嘲笑も、愛憎も支配も、狂気も……」
狂気に満ちた瞳孔は全てを見透かしていて……動悸に襲われる。
ドクン、ドクン、と警鐘を鳴らす心臓は、目の前の彼女から逃げろと伝えている。
さもなければ
「ぜーんぶ欲しいのだろう??」
生き埋めにされてしまうから。
悍ましいほど深く、粘度の高い感情で。極楽浄土を凌ぐ肉体で。生きたまま永遠に。
埋め尽くされる。
「ひっ……♡♡♡」
ぬろろろ……と引き抜かれる快感によって、脳裏にべったりと貼り付いたトラウマが、期待が、フラッシュバックする。
尊厳をグチャグチャにするほど意地悪されるのも、形が無くなるまで甘やかされるのも、怒気のような愛情で殴られるのも、絶対に逃げられないよう圧し潰されるのも……
ぜんぶ、されたいのがバレてっ……♡♡
ずちゅんっっ♡♡♡
「ぃ、〜〜〜〜っっ♡♡♡」
どびゅっ♡♡
びゅーっ♡♡びゅるるるるっ♡♡どびゅるるるっっ♡♡♡
おっもいお尻に圧し潰されて、でる、搾られるっ♡♡
肉ヒダが根っこから先端へと誘い出すように、きゅうきゅう絞りながらくすぐって、腰の奥の大元から出しちゃイケないのもでてっ……♡♡
尾骨から脳天までビリビリとした快感が走って、とまらないぃ……♡♡
「あははははっっ♡♡♡あぁ、やっぱり図星かい♡♡♡君はホントに全部欲しいから、そんなセリフにしたんだねっ♡♡♡」
ケタケタと高らかに嗤う声が、空気ごと揺らして、脳の表皮をカリカリと引っ搔く。
犬歯を覗かせる捕食者を目の前にして、生存本能が働いて……けれども、その捕食者が子種の吐き出し先で……恐怖と快感のループに陥ってしまう。
「はぁー……♡♡♡この1ヶ月、ボクは好きなようにヤり尽くしたよ……時には、酷いことしすぎたかな?って思うこともあったさ♡♡お股を舐めるだけの奴隷にしたり、泣き喚くまでパイズリでイジメたり、顔を足で踏んづけたり……もう、人間扱いじゃないことを沢山……♡♡♡」
「でも君は、そんなのも欲しいのだろう??病みつきになってしまったんだね♡♡♡あぁ、強欲を装って、その身を捧げようとするなんて……ホントに分かりづらいなぁ♡♡♡♡」
「ほら、正直に言いなっ♡♡食べてくださ〜いって媚びてみせてよっ♡♡♡」
もう図星だ。心が読まれてしまってる。
ここで肯定したら食われてしまう。でも、否定はしたくない。紛れもない本心を汲み取ってくれたのだから。
あぁ、このまま食われたい、無理やり食べられたいっ……♡
「……♡♡まっ、まって……♡♡ぇぇ……♡♡♡」
そんな浅ましい想いから吐き出した言葉を
「くくくっ……♡ホントに浅ましいねっ♡♡♡わざわざ否定の言葉を避けて、待って、と誘い受けして……あぁ、ここでボクに襲われたらヤダヤダするのだろう???マゾっ気を満たすために、レイプされてると演じて……♡♡♡♡」
あっという間に看過され
「じゃあ、お望み通り犯してあげるよっ……♡♡君の中身が無くなってしまうまで、こんな風にっ!!思いっきりっ!!叩き潰してあげるよっ♡♡♡」
ずちゅんっ♡♡♡
どちゅんっ♡♡どちゅっ♡♡♡どちゅんっっ♡♡♡
怒気をぶつけるように容赦のないピストンプレスをされてしまう。足腰をふんだんにつかって、全体重かけて杭を叩き込むようにプレス。
大きくてハリのあるお尻が腰に叩きつけられる度に、その振動が骨盤ごと揺らして、その膣はきゅぅと絞られて、竿から掻き出すように肉ヒダが……♡ねっとりと絡みついてっ……♡♡
「ほぉら、イけっ♡♡さっさとイってしまえっ♡♡♡どうせ降参しながら負けイキしたいのだろう??それなら好きなだけさせてあげるさっ♡♡♡♡」
「まっ、やぁっ♡♡やだっ♡♡♡ぁぁぁっ♡♡♡」
「あははははっ♡♡♡ほぉらヤダヤダ開始したねぇ♡♡卑しいなぁ、あぁ卑しくて浅ましくて悍ましいなぁ♡♡♡♡甘えた声でヤダヤダと媚びて、苛立ってしまうなぁ♡♡♡その声が脳を引っ搔いて仕方ないよっ♡♡♡このっ、このっっ♡♡♡」
どちゅっ、どちゅっ、どっちゅんっ♡♡♡
どちゅんっっ♡♡♡
「んん〜〜〜〜っっ♡♡♡」
びゅーっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡びゅーっっ♡♡♡どびゅるるるっ♡♡
叩き付けられて出るぅっ……♡♡弾力のあるメス肉の塊で暴力的なまでに叩き付けられ、精を吸い出すために膣が、子宮が、貪欲に脈動してっ……♡♡
もう、しぬっ、ぜんぶしぼられっ……♡♡
「ひっ♡♡♡ゃめへっ♡♡♡たすけっっ♡♡♡」
「やめて欲しいかい??助けて欲しいかい??それなら命乞いでもしてもらわないとっ♡♡♡」
「ぅぅっ……♡♡か、おるっ……♡やっ、すき、すきだか、らっ、ぁぁっ♡♡」
「はい、だぁめっ♡♡♡命乞い失格っ♡♡だめだめっ♡♡♡脳が震えるほどあまーい声でボクの嗜虐心をくすぐったから、ボロ雑巾になるまでレイプ確定さっっ♡♡♡お布団の中でプレス処分確定っ♡♡♡」
「ひどっ、ぉぉぉっっ♡♡♡」
どっちゅっ♡♡
どっちゅっ♡♡どちゅんっ♡♡♡どちゅんっ♡♡
ずっちゅんっっ♡♡♡
命乞いしたのに、理不尽にピストンが開始されて、叩き付けられる。
腰が極上の肉感に潰されて、その甘い振動で腰の奥をこじ開けられてしまう。どっぷり肥えた睾丸が収縮して、また、種付けが勝手に始まって……♡♡
為すすべなく、このまま為すすべなくっ……♡
「さっさと潰れろっ♡♡ばーかっ♡♡♡」
ずっちゅんっっ♡♡♡♡
「ぃぃっ♡♡♡〜〜〜〜っっ♡♡♡」
ぶびゅっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡♡びゅーっっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡♡
勢いがとまらないっ……♡♡
もう、自分の身体が、満杯のマヨネーズの容器になってしまって、それをお尻で思い切り潰されて……内容物が全部吐き捨てさせられたのようにっ……どろっどろに凝り固まった精液が、尿道を擦り上げながら吐き出るっ……♡♡
あまりの射精感に、頭がおかしくなるっ、くるわされるっ、このまま狂いころされっ♡♡
「んん〜……♡君の悲鳴は子宮にまで響いてしまうなぁ♡♡♡もっと虐めたら絞り出させられるかな??おかわりが欲しいなぁ♡♡♡あぁ、その顔がもっと見たいなぁ♡♡♡♡」
ずりゅんっ♡♡
ぐりゅんっっ♡♡♡ぐっちゅっ♡♡♡ぐちゅっ♡♡ぐちゅんっっ♡♡♡
まるで、恋する乙女がときめいた時のように腰をくねらされるが、それは更に精液を搾り取る淫魔のダンスで
「ぃっっ♡♡♡そ、れ、やめっっ ぇ〜〜〜♡♡♡♡」
不規則に膣壁に押し当てられて、まだ射精が終わり切ってないのに、腰の奥が白く空虚になって、睾丸から精液奪いとられっ♡♡♡
びゅるっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡♡びゅーっっ♡♡
また貪欲に搾り取られる……どれだけ注ぎ込んでも満杯になる気配すらなく、出したそばから消化されているのだと思うと、このままでは、このままだと、死ぬまでおわらない……♡♡
──と、人間としての本能が誤認してしまい
「ぅぅっ……♡♡まっ、あぁぁ……♡♡」
その身体を押し退けようと、肩に手を添える。
けれども、それは見せかけで、実際には軽く揺することしか出来ないが……
「おおっと、歯向かう気かい??それなら力比べさ……♡♡♡」
目ざとく、その意思をくみ取られる。
密着していた身体が起き上がり、その肩にかかった布団でほら穴が出来たところで、手を手を恋人繋ぎで合わせられる。
先程まで胸板を呑んでいた双球は、その端正な顔よりも大きく……けれども、体つきはスレンダーでカッコ良さすら兼ね備えていて、その業の深い体躯に節操も無く魅了されてしまう。
ついさっきまで密着していて、自ら離れようとしたのに、肌寂しくて、また熱を望むほど……
そんな感情すら見透かしたのか、軽く微笑んだ後に
「さ、本気で抵抗してみな、逃げたいのだろう?」
ギラリと瞳を輝かせ、挑発的な言葉で脅される。さもなくば、食べてしまうよ……と言わんばかりに。
「っ……!」
先ほどの暴力的な快楽への恐怖と、期待が背中を押し、本気で力を籠める。
全力で跳ね除けようと、腕も肩も精一杯使って。
けれども
「くっ……♡♡ぅっ……♡♡」
「ふふふっ……♡♡」
マウントポジションを取られている、という圧倒的不利な状況。
体重を使われて抑え込まれる上に……ぐっぷりと咥え込まれたペニスから、じわじわと体力が奪われる。腰が空虚になって、脱力感が広まっていって……下半身に力が入らない。
腕に、肩に、焼けるような疲労感が溜まって、段々と限界が近づいてくる。
「ぅぅっ……♡♡♡あぁぁっ……♡♡♡」
「あははっ……♡♡♡」
そして、視界に入る肉体。さっきまで熱い体温で満たしてくれてたおっぱい。それが、今度は顔の方へと近づいて……むわぁっと甘ったるい香りが漂ってくる。
中毒性の強すぎるドラッグ、漬け込まれたら一瞬で全部奪われてしまうほどの……♡
見せかけの理性が、歯も食いしばって身体中の筋肉を総動員させようとするも……そんな努力も虚しく、じわじわと押されてしまう。
本気で逃げようとしても、逃れられない。
蝶が、その脆い羽を、丁寧に手折られるような感覚。
にぃぃとご馳走を見つめるように細められた紅い瞳が
ひどく恐ろしい。
「あーあ……このままじゃ、負けてしまうね……♡♡ボクのおっぱいに埋められてしまう……♡♡どろっどろに籠ったおっぱいフェロモンで脳まで犯されて、びゅるびゅると射精する玩具にされてしまう……♡♡♡」
「ぅっ……♡♡まっ、や、やめっ……♡♡」
勝ちを確信し、恐怖を煽るような台詞を吹き込んでくる。
けれども、搔き立てられるのは……破滅的な期待。
「おっきなお尻にたんたんっ……って打ち付けられて、為すすべなく搾り取られる……♡♡やだやだ〜ってしても、その声はおっぱいの中に吸い込まれて、何も聞こえない……♡♡誰からも助けて貰えず、気付かれずに、魂ごと一滴残らず搾られてしまう……♡♡♡ボクに全部奪われてしまう……♡♡♡」
「っぅ〜〜……♡♡♡ぁぁ〜〜……♡♡♡」
この二人きりの世界で、全部奪われ、貪り食われてしまうのだと考えただけで、全身が負ける準備をして……♡
目の前のぶら下がる豊満な胸に、甘くて脳を溶かす劇薬を漂わせるおっぱいに……顔が埋められてしまうのを心待ちにしてしまい……
「はーい、君の負け……ぎゅー……♡♡」
のっし……♡
むにゅぅぅ……♡♡♡
顔に乗っかる柔らかな感触。それは、頭から丸吞みするようにズブズブと飲み込んできて、消化液で籠った乳内へと沈められてしまう。
練乳のようにへばりつく甘いミルク臭。どろっどろに溶かそうと、鼻腔から侵入して、脳をじくじく腐らせっ……♡♡あまくて……♡♡あっま……ぃ……♡♡♡
「ぃ〜〜〜〜っっ♡♡♡♡」
どびゅるるるるっ♡♡
びゅーっっ♡♡♡びゅーっっ♡♡♡
「あははははっ!!君の悲鳴は子宮にまで響いてしまうなぁ♡♡♡このまま枯れ果てるまで、出して貰おうかっ♡♡さっさとボクのナカを満たせっ♡♡♡だせだせっ♡♡♡全部出してしまえっ♡♡♡」
ぱちゅんっっ♡♡
ぱちゅっ♡♡ぱちゅっ♡♡
たんたんたんっっ♡♡♡
まだイってる最中なのに、無理やりコキ出そうと高速腰振りで搾られるっ……♡♡恋人繋ぎで抑え込まれて、おっぱいのあまい匂いで溶かされて……♡一方的にほしょくされるっ、たべられっ♡♡♡
「〜〜〜っ♡♡♡っっ♡♡♡〜〜〜〜っっ♡♡♡」
びゅーっっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡
びゅるるっ♡♡♡びゅーーっ♡♡
「おぉっと、ごめんごめん、枯れ果てるまでなんて冗談さ」
ぱっちゅんっ♡♡
ぐりゅんっ♡♡ぐりゅっ、ぐりゅっ、ぐりゅんっっ♡♡
たんたんたんっ♡♡♡
また、イってるの終わってないのに、流れ作業のようにお尻を叩きつけられて、搾られて……♡♡
「たとえ枯れ果てても、生かさず殺さず、ずぅ〜っと搾取してあげるよ……♡♡♡苗床としてね……♡♡まあ、枯れ果てることすら許さないけど……♡♡♡」
たんたんたんっ♡♡
ぱっちゅ♡♡ぱちゅっ♡♡ぱっちゅっ♡♡
たんたんたんっ♡♡♡
でるっ、でる、また出るっ……♡♡搾り取られるっ……♡♡
養分を無理やり汲み上げるように、この膣に全部すわれっ……♡♡にげっ……♡♡おっぱいあっま……♡♡ぃ〜〜っっ♡♡
「〜〜〜〜っっ♡♡♡」
ぶびゅっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡びゅーっっ♡♡♡
「まだまだ出せるだろう??ほぉら、マゾスイッチもカリカリと引っ搔いてあげよう……♡♡ボクに開発されてしまった乳首……限界限界〜って喚いても、ココを弄っただけで」
カリッ♡
カリカリッ♡♡
カリカリカリッ♡♡♡
「っっ♡♡♡」
乳首搔かれてっ……♡
爪でしっかり引っ搔かれて、お腹の奥がキュンキュンして、前立腺が締まって、腰が勝手につきでっ……♡♡
ぐぐぐっ……♡
ぱっちゅんっ♡♡
たんっ、たんっ、たんたんたんっ♡♡
「ほーら、また射精の準備が始まってしまった……♡♡乳首カリカリ強制勃起させられて、凝り固まった精液が押し出されてしまうね……♡♡その栓が抜けたら、後はボクのおまんこでぎゅぽぎゅぽと吸いつくされてしまう……♡♡ポンプで水を汲み取るように、無機質に……♡♡」
また、また、高速腰振り開始して、ポンプのように無慈悲に汲み取られる……♡
乳首カリカリでハチミツみたいに煮詰まった精液が、前立腺から押し出されてっ、イく、いくっ、イっ、〜〜〜〜っっ♡♡♡
ぶびゅっっ♡♡♡
びゅーっっ♡♡♡びゅーっっ♡♡♡びゅるるるるっ♡♡
「あははははっ♡♡♡はい、乳首イキでの立派なお射精お、つ、か、れ、さ、まっ♡♡じゃあ、宣言通りぜーんぶ根こそぎ貰ってしまうねっ♡♡」
たんたんたんっっ♡♡
ぱちゅんっっ♡♡♡たんたんたんっ♡♡
も、う、とまらないっ……♡
ただひたすら、薫の思うがままに貪られることしかできない、にげられなぃっ……♡♡
ずっとこのままっ、おかされて……♡♡♡
びゅーっっ♡♡♡
びゅるるるるっ♡♡びゅーっっ♡♡♡
ぐりゅんっっ♡♡
たんたんたんっ♡♡
びゅくっ♡♡
びゅるるっ……♡♡♡
「はぁー……♡♡ほんっとに愛いなぁ、好きだなぁ……♡♡こんな好き勝手搾り取ってるのに、もう狂ったように悦んで……♡♡」
「でも、優しくされるのだって大好きで、あまーい幸せを本心から楽しんでたけど……その相手に踏んづけられて心の底から支配されてしまうのも大好き……♡♡その逆も、また逆も……♡♡」
「あぁっ、ボクじゃないとぜーんぶ理解するなんて到底無理だね……♡♡感謝して欲しいよ、その全てで媚びるように……♡♡♡」
激しい快感で犯され尽くして、今にもまどろんでしまいそうな意識に、そのセリフが、ずーん……と沈んでいく。
なじるような深い愛情。喧嘩しても、嘲笑しても、切れることのない強靭な縁。
彼女が欲した関係性に、雁字搦めの関係に、陥ったのだと思うと、ゾクゾクと悦びが止まらない。
「ほら、顔を見せてよ、どうせいつものように……」
頭を掴まれ、挟み込んでいた双球が離れていく。
その乳肌は名残惜しそうにむにゅぅ……と貼り付いて、心を奪われそうになるものの、徐々に抜け出していって、開けた視界には
「くくくっ……やっぱり、ひっどい顔をしているね♡♡♡」
彼女が、薫が……その瞳を赤く光らせて、こちらを覗き込んでいた。
嘲るような笑みを浮かべて。どこか得意気な様子で。
「あぁダメだ、ダメ、だめっ、ダメだなぁっ……ソレを見せられると、狂ってしまうなぁっ♡♡♡」
その表情がじわじわと崩れていく。
瞳孔が開いて、口端が深く歪んで……それを隠すように手で仮面を被せるも、すかすかの指の隙間から、赤い瞳はじぃっとこちらを見つめていた。
「さて、今日はどうしようか!!このまま気を失うまでレイプするのもいいし、ボクとの境目が分からなくなるまで甘やかすのもいい……♡♡その両方で、君をおかしくさせるのもアリだね……♡♡」
その指をクシャっと潰してから、パッと除けて、壇上の俳優が語るように話しかけられる。
「それとも、このまま監禁でもしてしまおうかな??君はあまりにも愛おしすぎる……ボクが、ボクが最初に見つけたから良かったけど、変なのに捕まったりしたら大変だ……♡♡♡箱庭の中で首輪をつけて大事に閉まってしまおう……♡♡♡」
「いやでも、君とは遊びたい気持ちもあるね……♡♡一緒に戯れて軽口を叩き合って、その流れのままエッチなことでイタズラを仕掛けるのもいい……♡♡友達の関係から不意打ちをするようにトロトロにして、ご馳走に仕立てあげるのもいい……♡♡」
「そうだ、衣装を変えるのもアリだね。ボクはこっちのファッションに疎いから、君に刺さってしまう姿を模索するのも楽しいだろう……♡♡特に君は、着衣でのパイズリが大好きなようだから、君好みのパイズリ衣装を探して、金玉に詰まった精液を根こそぎおっぱいのエサにするのも、面白いだろうね……♡♡」
「うーん……♡それとも、旦那さん失格としてペットや抱き枕に格下げしてしまうのもいいかもしれない……♡♡対等で両想いな関係から、尊厳を凌辱される関係へと堕とされる……そういうのも大好きだろう??」
勝手に暴走して告げられる妄想の数々は、どれひとつ例外なく想像を搔き立てられてしまう。
どれも、これも、味わいたい。
あぁ、監禁もされたい、異常な執着で雁字搦めにされて、ベッドから這い出そうとするだけでお仕置きされてしまいたい。
でも、先ほどの洗い物中のように、身体をまさぐられて、そのまま流されて完全発情させられてしまいたい。
衣装を変えるのも……あぁ、ホットパンツにTシャツのようなラフな格好も似合うだろう。ボーイッシュだけど、肉付きの良さを隠し切れない倒錯感。
他にも、奴隷にも、恋人にも、友達にも、捕虜にも、イスにも、先輩後輩にも……
「あぁっ、やりたいことがあり過ぎるなぁ♡♡♡言っておくけど、これは全部本心さっ♡♡♡イジメたいのも、優しく抱きたいのも、一緒に遊びたいのも、どれもこれも心からの想いさっ♡♡♡」
ケタケタと高らかに笑う声は、明らかに愉しみに満ちていて……本心なのだと感じてしまう。
「だから、君にはぜーんぶ受け取ってもらわないとね……♡♡だって君からの命令されたのだから……♡♡♡」
そして、当てつけのように言葉を添えられる。
俺のせいだと。
「くくくっ……♡♡どれもこれも君のせいだよっ♡♡今さっき、全部欲しいだなんて言ったのも君、ボクの手を振り払ったのも君、ボクの心に火を灯したのも君さっ♡♡♡」
傲慢に嗤って、意地悪な目を向けてくるのが、脳を引っ搔く。
違う、ちがう、そんなの言い掛かりだ。
それは、その行動はどれも
「君がボクを狂わせたのだから、こうなった……♡♡♡その責任は負ってもらうよ、その魂で……♡♡」
ちがう、それは、薫が、あまりに魅力的すぎて……
カッコいいだなんて言葉を吐いたのも
愛おしすぎたあまりに、関係性を壊してしまうのが死ぬよりも恐ろしくて、身を引こうとしたのも、どこまでも逃れようとしたのも
こんな、こんなメチャクチャにされないと満足できない心身にしたのも
ぜんぶ
「ちが、ちがぅっ……♡♡」
「お前がっ、薫がっ、俺を先に狂わせたから、ぁ……♡♡ぜんぶ、かおるのっ……♡♡♡」
薫が、かおるがっ、俺の後輩になったのが、全ての始まりで……
初対面で、あんな顔を向けたからっ……♡♡
「……あはっ♡」
「あははっ♡あはははっ♡♡あははははっっ♡♡♡ボクのせいにする気かい??分からず屋の先輩さんには、お布団の中でじっくりお説教する必要があるみたいだねっ♡♡♡」
「ま、ぁっ♡♡かおるが、せきにんをっ……♡♡♡」
「うんうん、責任取るのは君の方だろう??ボクだって、自分がこんなヤツだなんて思ってなかったさ……♡♡もう君がいないと、満たされないからなぁ♡♡♡」
「ちが、ぅっ……♡♡♡俺もっ、薫が、ぃ……♡♡んんっ♡♡」
「ちゅっ……♡♡ちゅぅ……ぷはっ……あははっ♡♡君の言い分は後でたぁ〜っぷり聞くよ、時間はたくさんあるからね……♡♡」
心の奥からせり上がった悲鳴のような訴えも、キスひとつで簡単に塞がれてしまう。
その傍若無人さが、刺さる。手のひらでコロコロ転がされて、気持ちよくなってしまうのも、薫のせいで……♡
「ささ、熱く湿ったお布団の中でジメジメと喧嘩しようじゃないか……♡♡♡」
子供をあやすように、こつん、とおでこを合わせられ、ずぶぶ……と熱い肉感に沈められる。
胸板とおっぱいが、脚と脚が、腰と腰が、重なり絡み合って、一体化してしまう。ジメっとした熱感で包み込まれて、極楽よりも心地良い。ここが俺の居場所なのだと、魂が理解してしまう。
「あぁ、かわいそうだなぁ……♡♡」
布団を改めて被り直され……もう、彼女の顔しか見えない。
つり目に加えて切れ長の目尻、紅く深く輝く瞳。ツンと立った鼻先に、シュッと引き締まった輪郭。唇からはテラリと光る唾液が僅かに糸を引いていて、頬横まで伸びた薄鈍色の髪は、艶やかな紫色にも反射してるよう。
「君は、自ら捨ててしまったのさ、ボクを拒絶する術を……♡その背に生えていた羽を、自分でもいでしまった……♡♡」
キリリと引き締まって凛とした顔立ちだが、憐れむような、慈しむような微笑みによって、優しげに中和されている。
「だから、君は、もう、どうあがいても」
そう言う彼女に。
「ボクから逃げられないね」
薫の口元に。
自ら捧げるようなキスをした。
24/02/03 09:30更新 / よね、
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