コツ…コツ…コツ。

薄暗い遺跡の通路を僕は松明の明かりを頼りに進んでいく。
遺跡は思っていたより広く、この通路の先が見えないほどだ…暗いという意味もあるかもしれないけど。

「アレスさん、もう中に入ったのかな？」

アレスさんに言われて裏に回った僕は運良く誰に見つかるでもなく裏口を見つけた。
ここに入ってからも誰とも遭わないあたり、ほんとにここに魔物がいるのだろうかと不安になるほどだった。
これだけ順調なのはちょっと不気味だ、罠の可能性も考えておこう。
通路を壁をつたって慎重に歩いていた時だった。

「〜。」
「…ん？」

通路の向こうの方から誰かの声がした。
何かを必死に叫んでいるようだが、遠すぎて聞こえない。
危険と知りつつも、僕はゆっくりと進んでいった。

「―て〜っ。」

近づくにつれ声は女の人のような…か弱い声だった。
若干だが悲痛に聞こえるのは気のせいだろうか？
進むにつれ、その女性が何を言っているのかはっきり聞こえた。

「誰かたちけて〜っ。」
「たち…いや、『助けて』か？」

なにやらふんわりとした声で助けを呼んでいるようだ。
観光者…なわけないか、盗掘者…が間抜けに助けなんて呼ばないだろうし。
だとしたら罠か…無視することもできるけど他に進む道がないし…。

「うーん…。」
「たちけて〜っ。」

さっきから聞こえてるこの女性の声だけど…作っているという雰囲気は出ていない。
もし、本当に大変だとすると助けないとまずいな。

「…よし、悩むぐらいなら進んでしまおう。」

僕は意を決して先に進み、その声の主が現れた。
薄暗い通路から松明で照らし出された光景は僕の想像をはるかに超えていた。

「…え。」
「誰かたちけて〜っ。」

…そこには泣き顔で天井に吊るされているマミーの姿があった。

「一体…どうしたらこんなことに…？」

良く見てみるとマミーが常に身体に巻きつけている包帯が天井の(不自然に付いてある)棒に引っかかっており、まるで釣り上げられた魚のようにマミーは吊るされていた。
マミーはじたばたと藻掻くも包帯が身体に食い込むだけでまったく動けなかった。

「う〜…あっ?!」
「あ…。」

僕が困惑しながら見ていると吊るされたマミーと目が合ってしまった。
マミーは僕に気づくと一遍の汚れのない笑顔を見せてくれた。

「男の人だっ、こんにちは〜♪」
「こ、こんにちは…。」

吊るされているにも関わらず挨拶されてしまった…、マミーは単純な性格と聞くがこれは多分前の人間だった時の人格なんだろう…やけにふんわりした魔物だ。
恐る恐る僕は彼女に話しかけてみた。

「あの〜、どうしたんですか？」
「あ、そうそう…たちけて欲しいの。」
「それは見たらわかるけど…どうしてこんなことに？」
「うん…えっとね。」

マミーは吊るされたまま思い出すように説明を始めた。

「私が…あ、私『マーシャ』っていうの、宜しくね？…私がここを歩いていてなんか包帯が足らなくなったと思って換えの包帯を出そうとしたの、そしたら出してる最中に肘が壁のスイッチに当たって罠が作動したの、よけられたのはいいけど包帯が絡まって…。」
「それで、こうなったと。」
「うん、だから早くたちけて…このままじゃトイレにもいけない。」
「そうなんだ…あ、改めて僕はハンスと言います。」
「ハンスだね？…宜しく♪」

僕が侵入者というのにも関わらずマーシャは友達感覚で話してきた。
おまけに自分たちが仕掛けた罠に引っかかるなんて、マーシャはここの見張りだよな…？
でもどうしようか？
アレスさんには拘束しておけと言われたし、ほっといたほうがいいんじゃ…。
でもこのままは流石にかわいそうだしな…でも助けて襲われたら嫌だし…。

「うーん…。」
「ねえ、はやくはやく。」


しばらく悩んだあと、僕は結論を出した。

「よしマーシャ、…君を助けよう。」
「ほんとに？やった〜♪」
「ただし、条件がある…助けた後、僕を襲わないと約束して欲しい。」
「え〜？襲っちゃダメなの？せっかくの男の人なのに…。」
「じゃあ助けられません、さようなら。」
「ま、まってよー!!分かったよ、襲わないからたちけて〜!!」
「うん、交渉成立♪」

僕は了承を得ると早速マーシャを助ける作業に取り掛かった。
はずだったが…。

「…い?!」
「…？」

マーシャの身体を見たとき僕は飛び上がりそうになった。
…何故なら彼女の身体の包帯は極端に上と下の局部しか隠れておらず褐色の肌が諸に露出され見えそうで見えない状態を維持していた。
包帯が少なくなっていたとはいえ…これは少なすぎじゃないか？！

「…どうしたの？」
「い、いあやいやいあいやっ、なんでもなんでもっないよ、あはははは…。」
「…？？？」

マーシャは首をかしげるだけで気にしている様子はなかった。
ほんとに…目に毒だ、いや悪いっていう意味じゃないけど僕はまだこういうのには慣れてないし彼女とは会ったばかりだしそういうのってもっとこう段階が…。

「…早くたちけてよ〜。」
「あ、あぁ!!…ごめんごめん。」

って…何動揺しているんだ?!
助けるだけなのに一人で妄想してバカみたいじゃないか。
僕はまだ魔物とはそういうのはできないんだ…マーシャには悪いけど。
意識しないように…身体を上に持ち上げればいいんだ、そう難しくない。
ちょっと失礼してと…。

自分にそう言い聞かせ、僕はマーシャの身体に手をかけ持ち上げようとした―。

さわ…。

「ひゃあ?!!」
「ふお?!」

僕の手がマーシャの身体に触れた途端、マーシャが喘ぐような声を上げて身体をよじった。
その声に僕までも飛び上がってしまった。

「ななな、ど、どうしたんだ?!」
「ダメなの、肌を直に触られると感じちゃうよ〜♪」
「え、えぇ?!」

そ、そんな無茶な?!
それじゃあ触れられる部分なんて胸か…あ、アソコしかないわけで…。
そんな所、触れるわけないだろ…というかなんでそんなに嬉しそうなんだよ?!
顔まで赤くして…意識するな…意識するな!!

「ごめん、ちょっと我慢していてくれ!!」
「うん…はぁっ!?あぁあんっ!!」

気をとりなおしてマーシャの身体を支え、持ち上げようとするもまた彼女は喘いだ。
耐え切れなくなったマーシャは僕の首元を抱きしめ、首元を甘噛みしてきた。

「ちょ、ちょっと、マーシャ?!」
「はぅ…がまんできそうにないかも〜。」

彼女の女性としての甘い香りが僕の鼻をくすぐる。
冷や汗をかきながら…理性を保ちながら、僕は彼女を持ち上げた。
と、そこでマーシャが過敏に動き僕の手が滑る。

「うおっと?!」

ぷにゅん。

「ひゃあん!!」
「わわわわわぁぁっ、ご、ごめん?!!」

慌てて受けようとして彼女の胸を揉んでしまい、マーシャはまたも声を上げた。
す、すごく柔らかかった…いやほんとに…って何考えてるんだ僕は?!!

「もぅ〜やるならちゃんとやってよ…焦らされるのは好きじゃないよ〜♪」
「や、やるわけないだろ?!」
「次は下の方がいいなー♪」
「だからやらないって?!!」

くそ…これで理性を保てられるか自信がなくなってきた、一応僕も男だし…。
でも何本かは解けたから後もう少しだ、ここまで来たらやるしかない。

また気合を入れて？マーシャを持ち上げようとしたとき、彼女がなにやら不自然な動きをしていることに気がついた。

「ん？…どうしたのマーシャ？」
「えっと…その…あれ…。」
「あれって？」
「だから…その…。」
「…。」

変に恥ずかしがった様に何かを伝え始めるマーシャ。
そして彼女の動き…足を閉じてくねくねと動かしまるで何かを“我慢“するような動きだ。
…そう、“我慢“している動きだ。

「まさか…。」
「…。」

口を閉じてコクりと頷くマーシャの顔がそれだけで事が一刻を争うことが充分に感じられた。

「わ、わかった!!なるべく急ぐからもう少し耐えてくれ!!」
「う、うん…。」


顔を真っ赤にして震え出すマーシャを励ましながら僕は急いだ。
あともう少し…もう少しなんだ…よし、後一本だ!!

「よし、マーシャっ、もうすぐだぞ!!」

そう言いながら彼女の方を見たとき、事は起きた。

「ひぐぅ…や…もう駄目…限界なの…!!」
「…え、ちょ―」
「ひ、ひやぁぁぁぁだめぇ…見ないで〜っ！」

プシャッ…!!

彼女がビクッと身体を震わせるとなにやら近くで水が吹き出る音がした。
その音は丁度彼女の後方から聞こえ、ピチャピチャと高いところから落ちていた。
そして漂ってくるこの独特の刺激臭…。

「まさか…マーシャ？」
「…ふぇぇぇぇん。」

ついにマーシャは恥ずかしくなって泣き出してしまった。
僕は慌てて彼女の引っかかっていた最後の包帯を解き、抱きかかえて下ろしてやった。
マーシャは僕に引っ付きながらすんすんと泣き始める。

「ひぐ…ごめんなしゃい…。」
「だ、大丈夫、大丈夫だから…何も見てないから…ね？」
「ふぐ…ほんどに？」
「そうそうそう、それにほら…引っかかっていた包帯も解―」

そう言いかけて彼女の身体を見たとき、僕は頭から湯気が出そうだった。

「いぃ?!」
「うん？…あっ、ほんとだー取れてるっ!♪」

マーシャは引っかかっていた包帯が取れていて満足そうに笑顔を見せるが僕はそれどころではなかった。
引っかかっていた包帯は伸びに伸びきってしまい解かれたのをきっかけにマーシャの大事な部分が見えてしまっている。
つまり…彼女は今ほぼ全裸なわけで…。

「ハンス〜、ありがとー♪」
「う、ううん、ケガが無くて…よ、よかったね。」
「…ん？」

僕が顔を赤くして顔を背けているのに首をかしげていたマーシャだったが、自分の身体を見てようやく理解したのか少し意地悪そうに笑った。

「…私の身体、気になるの〜？」
「い、いやいや、僕はそんなことはけっして―」

彼女は徐に視線を下ろすと僕のズボンをパンツごと一気に下げた。

「な、何を?!」

ズボンを下げられ、我慢していたにも関わらず僕の下半身は惨めにも勃起していた。

「やっぱり〜、この臭いは…初めてさんなの〜？」
「ちょ、ちょっと話が違うじゃないか?!!」
「あんなことされて我慢できるわけないよ、ハンスだって嬉しいくせに〜。」
「僕はそんな…いや、やめてくれ!!」
「もうだめ〜、早くいれて〜！」

マーシャは嬉しそうに自分の股を開いて僕の上にのしかかった。
彼女の秘部は僕のを飲み込まんと滴る愛液を垂らしながら妖しく口を開いていた。

や、やばい…このままじゃ犯される!?
僕はまだ…僕はまだ…それをしてしまうわけにはいかないんだ…!!
こんなところで…!!

「マーシャ…ごめん!!」
「ふえ？」

僕は目を固く閉じ、マーシャの身体に勢い良く手を触れた。

「ひゃう?!」

彼女が驚いたような声を上げたが、僕は構わず勢い任せで彼女の身体を舐めまわすようにまさぐった。
見かけによらず彼女の肌はスベスベしていて…ってそんなこと考えてる場合じゃない!!

「このっ、このっ、このっ!!」
「ふぎぃ!!…だ、ダメなのっ、もうだめぇっ、触っちゃ駄目ぇ!!!」

目を瞑っているけど声と感触で大体マーシャがどんな状態かが分かってしまう。
仕方ないとはいえ…こんなことになるなんて。
マーシャの震えがだんだん強くなっていく。

「イク…イっちゃうのぉっ、ダメなのぉっ!!!」

最後に強くマーシャの身体が跳ね、そのまま軽い痙攣を起こしてドサリと落ちた。

「…？」

ゆっくりと瞼を開けると、そこには一言で言うと凄い状態になったマーシャがいた。
うまく表現できないけど…なんていうか…嬉しそうというか…。
今でもこの手に残っている感触が凄く生々しい…。

と、とにかく難は凌げたんだ、これで良しとしよう。

「と、とりあえず…ここから離れないと。」

そう思って僕が立ち上がり、振り返った時だった。

パシュッ。

「…え―？」

それと同時に何かが僕にふわりと当たり、音を立てて破裂した。
気が付けば僕の視界は落ち、いつの間にか地面へと崩れていた。

「か、身体が…。」

声もまともに出ない、まるで石になったかのように身体が重い。
…どうやら魔法か何かで身体が動かないようだ。
段々と視界が狭くなっていき、僕の意識が奪われつつあった。
そして…どこからか足音と声がした。

「ふん、この程度か…後は正面入口のもう一人を―」

意識を失う寸前、上を見上げると僕を見下ろす者がいた。
その姿はまるで…黒い狗のようだった。



―――――――――。



「さて…なんとか入り込めたわけだが。」

スフィアをヴェンの元へ送った後、俺はようやく遺跡の中へと入ることができた。
遺跡の中は薄暗く松明の明かり無しでは進めないほどだった。
俺は通路の中をただ黙々と進み続けた…すると。

「お？」

通路が形を変え、右へ左へと分かれていた。
立ち止まり左右を見渡してみるがどちらも特に変わった様子はない。
さて…どちらに行こう？

「ふむ…こういうときに『迷った時は左』というのを聞いたことはあるが…。」

俺は何となくそれを信じて左に進もうとした―。

「…！」

が…一歩踏み出したときその足を止めた。

「…こいつは。」

通路に何ら変哲は見当たらないが…明らかにおかしい。
何故ならこの先から俺の“よく知っている臭い“が濃く漂ってきているからだ。
そしてこの先だけ何かを拭き取ったかのように壁や床やらが綺麗にされている。
…よく目を凝らしてみると床の一部だけ違う素材でできているようだ。

「…。」

ヒョイッ。

壁に隠れながら俺は崩れ落ちていた石レンガをその通路に投げ込んでみた。
…すると。

ガコンッ!!……ガラガラガラガラガラァッ!!!!

「「「「わぁっ♪」」」」

床が少し引っ込んだかと思うと壁が回転し、そこから四体のマミーが飛び出してきた。
石レンガの近くへ飛びかかるが、そこには誰もいないことに気がつく。

「…あれ？」
「確かに誰か通ったと思ったんだけど…。」

マミー達はキョロキョロと辺りを見回すが目当ての男はどこにもいなかった。

「…おっかしいな〜？」

首を傾げてマミー達はトボトボと出てきた壁へと戻っていった。

「…危なかった。」

誰も居なくなったことを確認すると俺は右へと進んだ。
もし左に行ってたら危なかったな…こういうのは注意していくか。

それから淡々と通路を進んでいった。



…。



通路が開けて、少し広い部屋へとやってきた。
壁に松明が規則正しく付けられ、中を見渡すには十分な光量だ。
おそらくここで儀式か何かされていたんじゃないだろうか？

「ん…？」

部屋へと入ると中央に誰か倒れているのが見えた。
それは俺がよく知っている顔だ、といってもつい最近だが。

「ハンス、お前なのか？」
「ん…んん…？」

ハンスは気がついたのか倒れたまま顔だけをこちらへ向けた。
その口には猿轡がされており、倒れたままなのも縛られているせいだからだろう。
多方罠にでも引っかかったか…不憫なやつめ。

「仕方ないな…今助けるぞ？」
「ん、んぐ?!!」

俺はそのまままっすぐにハンスの元へ歩いていく。

「んんっ、んんんっー!？!!」
「まったくハンスよ、いきなり足ひっぱているようじゃ先が思いやられるぞ？」

ハンスは首をブンブンと横に振って何かを伝えようともがいていた。

「んぐぐっ!!んぐんんっー!!」
「わかったわかった、今助けてやるからそう暴れるな。」

丁度部屋の中央でハンスのもとにたどり着いた俺はとりあえず先に猿轡をとってやることにした。
猿轡を外され、話せるようになったハンスは俺に向かって叫んだ。

「アレスさんっ、これは罠だ!!今すぐに逃げて―」




ガシャンッ!!




ハンスの叫びと同時に重い金属音が鳴り響いたかと思うといつの間にか俺たちを囲むようにして鉄格子が降りてきていた。
…まるで檻に入れられた猛獣のような気分だ。

「くそっ!!遅かったか…。」
「おぉ〜、罠だったとはな…驚いた。」
「何呑気にしているんですかアレスさんっ、僕たち捕まったんですよ?!!」
「最初に捕まったやつが言うな、慌てたって仕方ないだろう。」


「フッ…頭脳は獣並みといったものか。」


捕まった俺たちにそんな言葉を言いながら通路の奥から誰かが入ってきた。
ゆっくりと松明の明かりに照らされながら現したその姿は見ただけで彼女達と識別できた。
その姿をみてハンスが驚いたように叫ぶ。

「お、お前は?!」
「我が主の墓を荒しに来た野蛮な人間共よ、その罪は貴様らの身体で支払ってもらおう。」

金色の武器と装飾器に黒い毛並み、そして何処か理知的で見下すような物言い…それだけで何となくこいつがなにものなのかというのは安易に予想ができた。
確かに…スフィアとは対照的だな。

「お前がアヌビスの『アンヌ』か？」

俺が彼女の名前を予想して当ててみるとアヌビスは少し感心したように答えた。

「ほう、私の名を知っているとは誰に聞いて―…いや、貴様は確か正面玄関から入ってきたな…ということはスフィアか？」
「よくわかったな、あんたの評判も聞いてるよ。」
「…奴をどうしたのだ？」
「さぁ？…だがすぐに会えるさ。」
「…。」

まぁ、それはいい意味にも悪い意味にも捉えられるが幸か不幸かアンヌは悪い意味で捉えたようだ。
その証拠に俺の事を射殺すように睨みつけている。
それに気づいたハンスはオロオロと俺とアンヌを交互に見る。

「あ、アレスさん、あまり刺激しない方がいいんじゃ…？!」
「ハンス、言っただろ…こんなことでいちいちビビってたら先が思いやられるぞ？…“こんな子供じみた罠”でな。」
「貴様、自分の置かれている状況が分かっているのか?!」
「あぁ勿論、だからこうやって余裕に構えていられる、むしろ喜ばしい状況だ…自分からのこのこ出てきてくれたんだからな、探す手間が省けた。」
「…どう言う意味だ？」



俺はその目の前にある鉄格子に両手を掛け―







「・・・俺がこんな罠に気がついていないと本気で思っていたのか？」








「?!」
「え、え?!」
ギリギリギリギリッ…ガコン!!!!

人が通れるほどの幅をこじ開けた。

「ありえない・・・。」
「そ、そんな馬鹿な…?!」

ハンスは信じられないという様子で呟き、アンヌは腰を抜かして後ろに尻餅をついた。
それを追い込むようにアレスは近づき、不敵な笑みを浮かべて言った。


「さて、お仕置きしないとな。」

■作者メッセージ


はい、お疲れ様でした・・・ひげ親父です。

最初に皆様にお詫びしたいことがございます。
知っている方も居られるでしょうが前回、私はある読み切りの作品を投稿しましたが、キャラ設定がまだ確定していない魔物をメインにしてしまったので非公開にさせていただきました。
無知だったとは言え、規約をちゃんと読んでいなかった私のミスで皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
ご指摘をしてくださった方、それでも面白いと言ってくださった方、本当にありがとうございました…。
いつか出せれたら…出したいですね。


はい、一ヶ月以上更新が途絶えてしまい申し訳ないです。
かなり忙しかったので皆様の作品もよく見れてない始末にございます・・・面目ない。
次もまた本編をあげますので、良かったら見てやってください。

あと、ただいま生意気ながらコラボを受け付けております、よかったら感想にて。
ではまた・・・。