連載小説
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農夫『ネズ』スタート前
いつだってそうだ・・・・





クスクス・・・ナニアノヒト・・・・・・キモイ・・・・・・・・クスクス




誰も僕を相手にしない・・・・




ウワ・・・ナニカシャベッテルヨ・・・・・・




気に掛けてもくれない・・・・




マジデシネバイイノニ・・・・・・ドウデモイイジャン・・・アイツ・・・




むしろ疎ましいと思ってるんだろう・・・・




アノヒトイッツモヒトリダヨネ・・・コッチミタヨ・・・キモ・・・キモ-イ・・・




近寄られることも無い・・・・




ナンデアイツガインノ・・・・・ダレダヨ・・・ヨンダヤツ・・・・・




こちらから寄る気も起きない・・・・




ハヤクキエテクレナイカナァ・・・・・・・・キモチワルイ・・・・




誰よりも優れているわけでもなく・・・・




ナンカブツブツイッテルンダケド・・・キモイヨネ-・・・




劣っているわけでもない・・・・




ヤァネ・・・・・・・・ホント・・・・ブキミダワ・・・クスクス




皆と同じなんだけどなぁ・・・・・










「いつまで寝てんだい!ネズ!」

「・・・・・・・ん、んんーぁ?」

「まったく・・・・・いつもいつも寝てばっかで呆れるねぇ!」

「ああ、・・・・・おはよう母さん。」

「おはようじゃないよ、もう昼前なんだよ!」

「いいじゃないか別に・・・」

「だらしないねえ・・・・そんなんじゃいつまでたっても嫁の貰い手も出来やしないよ。」

「イヤ別に欲しいとも思ってないし・・・」

「ああもう・・・・、とりあえず今日は布団洗うんだから部屋から出ていきな。」

「はいはい・・・」

「ああそうだ、今日からお祭りやってるから散歩がてら見てきたらどうだい。」

「・・・・・そうするよ。」





ふぁ〜〜〜あ、昨日苗植えしてたから疲れたんでゆっくり寝てようとしてたのになぁ・・・・。そういえば今日はお祭りだっけ・・・まあ適当に見て回るとするかな。
随分とにぎやかだなぁ、みんな楽しそうにしてる・・・。人と接するのは苦手だけど見てる分には飽きないから居心地は悪いとも言えないな。

「そこのおにいさぁ〜ん、美味しい〜ケーキはいかがですかぁ〜?」

「あ、、、そのいや・・・だ、、だい大丈夫です・・・・」

うわ〜、綺麗なお姉さんだったな〜。それにその・・・・む、胸
もおっきかったな〜。そうか今日はホルスタウロスのお祭りだっけ・・・。出店には美味しそうな乳製品とか並んでるし・・・、そういえばまだ何も食べてなかったっけ。



ふぅ〜・・・・、美味しいミルクパンだったな。麦もそうだけど何よりミルクの香りがたまらなくよかったな〜。ああいうのを毎日食べていけたら幸せだろうなぁ・・・。ん?なんだこれ、パンフレットか・・・・。えーなになに「ホルチェイスのご案内」?ふーん、お祭りに伴う大会みたいなもんか・・・。へー賞金とか出るんだ。優勝・完走者に賞金で完走できなくても全員に参加賞付か・・・。出てみようかな?優勝は無理だけど完走でも賞金出るし参加賞のホル乳製品優待券は魅力的だな。まあやれるだけがんばってみるかな。



(思ったより・・・・人多いなぁ・・・・。)

「あ、ネズじゃねぇかよオイ」

(ん?誰だろう僕を呼ぶのは?)

「なんだよお前も出るんかよ、随分と久しぶりだな。」

(え?)ドクン

「さてはお前もおっぱい目当てだな?このスケベが!」

(アイツイタンダ・・・・・ハナシカケテミロヨ・・・・・)ドクンドクン・・・

「まあとにかくお互い頑張ろうや、んじゃな」

(・・・・・・)

(・・・・・・・・ぶ)

(・・・ぃ・・・ぅぶ)

(・・・大丈夫)




もう昔の僕じゃないんだから・・・・大丈夫




『まもなくスタート時刻となりますので選手の方々はスタート地点にお集まり下さい。繰り返します・・・・・』
10/05/26 01:13更新 / 羽村コ〜ジ
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■作者メッセージ
どうなるんでしょうねぇ

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