現代魔物娘譚―ローパー編―
ここへ来るのも何度目かしら? 私個人としては、まだ手で数えられる程度……ね。 はあ、この世界の大気には魔素が少ないから大きな魔法は使えないのよね。 魔法が使えれば、この世界の人間たちに魔物娘を受け入れられる考えを植え付けられるのに。そうすれば混乱もなく、平和に魔物娘が人間と共存できるんだけれど。 まあ我慢だ。魔物娘たちがセックスしてくれれば魔素は増える。 今しばらくは地道にコツコツと魔物娘を忍ばせて、魔素を増やしていこう。 ねっと、とかいうもので私たちのことが噂されているみたいだけど、まあ心配はいらないだろう。ラミアさん曰く、良いことしか書かれてないみたいだし。 閑話休題。 さて。今日は誰をターゲットにしようかしら。今日の魔物娘はローパーさんなのです。と言っても、まだ種なんだけどね。これを誰かに植え付けて魔物娘にしないといけないのよ。さあ、どこかに愛欲にまみれた手頃な女性はいないかしら?この種を植え付けてローパーにしてあげるわ!そして愛欲を満たすのよ! ……うーん、本当にどこかいないかしら? …… ………… ……………… …………………… あら。あれはどうかしら? 小さな男の子、ではない。 その後ろ。少年のあとを、上気した淫靡な表情で隠れながら追いかけている女性。 どうやら少年にホの字みたいだし、彼女にしよう。 うん、決まり! さぁ、行くわよ! 待ってなさい! ローパーにして、めくるめく淫欲の世界に連れていってあげるわ! ……ってあれ? なんだか様子がおかしいわね? 少年の周りに変なやつらが。 あ、女性が動いた。 |
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