連載小説
[TOP][目次]
第三話「触手を犯す脳姦」

 あぁ、暖かった。
 エイミーちゃんとカイトくんの快楽に蕩けた表情。同類を増やす目的以上に、これを見るために私は彼女たちを魔物娘へと堕としたのだ。
胸の中が満たされ、甘いものを口の中で反芻しているときのように、煩わしいことの全てを忘れられる。
 この時間こそが私の求めてやまないときだった。
 だけど、それももうおしまい。
 エイミーちゃんたちの楽しい時間はこれからも悠久と続くだろう。だけど、私は彼女たちの時間に少しの間、間借りさせてもらっていただけ。時が来れば去らないといけない。
 私とエイミーちゃんたちの生きる時間はもう違う。私はもう発たねばならない。我が主の眷属を増やさねばならない。そしてまた、新たな同族に、ひとときの安息を借り、この空虚な胸の内を満たすのだ。

「エイミーちゃん、カイトくん。あなたたちの混沌と悦楽に満ちた実りある日々を、我が主に祈っているわ」

 さようなら、と言い残して私は洞窟の外へと向かう。もうしばらくはこの洞窟で二人とも愉しむだろう。洞窟の触手たちも、私と同族となったエイミーちゃんなら上手く使いこなせるはずだ。
さぁ行こう。私の新しい借宿を探しに。

「スーメルお姉さま」
「……? エイミーちゃ」

 音もなく、気配もなく、まさしく獲物を見据える触手のごとく、エイミーちゃんは私の背後に這い寄っていた。
 油断なんてなかった。する必要がなかった。カイトくんという伴侶を得たエイミーちゃんが、ある種用済みとも言える私に何かをする必要性なんてなかったから。
 だから、真後ろにまで接近されたことに対する疑問はあっても、それを警戒することはなかった。

私の両耳に、エイミーちゃんの触手を挿入れられるなんて、脳の片隅にも置いていなかった。

「っ!? ぅぁあ……」

 振り向いた先のエイミーちゃんは、元の彼女に似つかわしくない、そしてマインドフレイアとしてはあまりにも似つかわしい、狂気と凄惨と淫靡に満ち満ちた笑みを浮かべていた。

「スーメルお姉さま、つーかまえーたァ……」
「エ、イミーちゃん、な、にを?」

 どうして私の脳に触手を、と私は言葉を紡ごうとする。
 プツッ。

「んひぃ!」

 しかし、聞き慣れた……聞かせ慣れた鼓膜を破る音を聞かせられ、その快楽に喉が震えた。
 脳をグチュグチュと抉っていく音が頭に鳴り響く。私の全ての中枢神経に彼女の枝分かれした触手が侵入し、支配していくのがわかる。
 歯がカチカチと震えて、肌に尋常じゃないほどの汗が浮き出るのがわかる。焦点が上手く合わない。エイミーちゃんに詰問したくても、彼女の方へ顔を向き続けるのがやっと。

「うふふ、ギューッとしてあげますねぇ」

 エイミーちゃんに触手を絡められる。私の身体は、全身の触手たちは、無抵抗にエイミーちゃんの触手に捕らえられてしまった。私の身体が自分のものじゃないみたい。

「ふふふ、これでスーメルお姉さまの身体は私のもの。お姉さま、今どんな気持ちですか?」
「っ! あなた、こん、なことして……なん、のつもり!?」

 これは許されざる行為だ。すでに同族とはいえ、我が眷属とも言える彼女が、私に牙を向けるなど。

「牙を向ける? ふふ、とんでもない。私がお姉さまに手向かうなんてあるわけないじゃないですか」
「言っていることと、やっていることの区別がつかない、ようね、エイミー!」
「いえ、私はただお姉さまに幸せになっていただきたいだけです。私たちが幸せになるために」
「……なにを」
「寂しがり屋のお姉さま。あなたが本当に欲しがっているものに、一緒にご奉仕しようと言っているのですよ」

 そういって、エイミーは視線の先を私の前へ向ける。釣られて私も顔を正面へと向き直った。
 そこにいたのは、カイトくんだった。裸一貫の彼が、私の前に回り込むのに気づかないくらい、私はエイミーに意識を奪われていたのか。
 しかし、今はその意識は別のものに移った。

 大きく屹立した、カイトくんのペニス。

 人間だった頃の彼のものとは似ても似つかない、腹部に亀頭が当たるほど、猛々しく反り返った極太のペニス。
 鼻腔をこれでもかと犯してくる、芳醇な香り。
 渇いた口の中を一瞬で涎で満たすほどに、そのペニスは魅力的だった。
 そして魅力的に思えたことに違和感を覚えた。

「っ、エイミー、あなた、まさか!」
「すごく、美味しそうでしょう? ああ、私も食べたくてたまりません……口の中で自由に泳がして転がして、頬肉に擦らせたり、鈴口を舌先で舐めたり、喉奥まで咥え込んだり。そんなことをしたら、もう頭が蕩けちゃいますよね」
「あな、た……私の脳みそを」
「はい。カイトくんのオチンポが欲しくて欲しくてたまらなくなるようにしてあげましたぁ」

 この娘の目的は。

「そうですよ。スーメルお姉さまを、私と同じカイトくんのオチンポの虜にするんです」

 私の思考を、触手を通して読み取ってくる。今の私は、心の全てを丸裸にされた状態だ。
 何を思おうと、エイミーは私の心の機微に敏感に反応してくる。私がカイトくんのペニスが揺れるたびに、その先を目で追ってしまうように。
 なっ、私は何を! いや、これもエイミーの狙い。思考をカイトくんの美味しそうなペニスで埋め尽くそうとしている。幾度となくエイミーのオマンコで射精して、精液がべっとり染み付いた食べ頃真っ只中のペニスで私の頭をいっぱいにしようとしているのだ。
 そうはいかない。いくらカイトくんのペニスが、舌で舐め舐めしたら痺れるほどに美味しいといっても、そんなの食道まで一気に突っ込まれて射精されるほうが気持ちいいに決まってるし、オマンコにズボズボハメてもらった方が頭も蕩けちゃうに決まってる。

「っ!」

 ダメ。ダメダメダメ! 何を考えてるの! カイトくんのペニスが美味しいだなんて、気持ちいいだなんて、何を私は“当たり前”のことを考えてるの!

「くぁ、あああ! エイミー!」

 考えちゃダメ! 今私が考えないといけないのはどうしたらカイトくんの精液を子宮に注いでもらうかで。

「あはっ、頭がぐるぐるですねぇ、お姉さまぁ」
「だれの、せい、だと!」
「認めればいいんです。カイトくんのオチンポが欲しいって。そうすれば、お姉さまが抱いている空虚な胸に、消えない淫靡な炎が灯りますから。私の中のと同じ、爛れたピンク色の炎が」

 にぃっと笑むエイミーの表情を見て、思い出す。
これは私だ。少女を堕とすときに浮かべていた私と同じ表情だ。そして、堕とされた少女が最愛の人を堕とすときに浮かべるものとも一緒だ。
それを向ける対象が、今は私になっている。マインドフレイアとして幾世にも渡り、生きてきた私に、堕ちたばかりの少女がその表情を向けている。

「ふ、ふふふ……あは、あはははははは!」

 そんなこと許されない。私を誰だと思っている。私はマインドフレイア。地を穿つ魔。成り立ての少女に惑わされるなど、ありえない!

「はぁあああああああああ!」

 全ての魔力を解き放つ。私の脳を掌握する触手ごと弾き飛ばしてあげるわ。

「この私から離れろ! マインドブラストッ!」

 脳より出てて、周囲全ての精神を一時的に崩壊させる呪文。脳に関することに特化している種族だからこそできる詠唱破棄で、備える間もないままのエイミーたちを弾き飛ばす。
 飛ばした、はずだった。

「はぇ……?」

 私の触手が、私の触手を犯していた。
 メスの穴を穿つための触手チンポが、オスの槍を咥える触手マンコにジュボジュボと挿し込み、犯しまくっていたのだ。
 私から生える全ての触手たちが。
 脳を擦り潰すくらいの快感を伴って。

「ああああ! いひぃいいいいい、おっおっ、あう、あひいいいいいいい!」
「ふふ、カイトくんのおチンポが待ちきれなくなって、自分で自分を犯しちゃったんですねぇ。うふふ、感度も最大にしてあげましたよ」
「あっ! あっ! あああっ、いいいっいひぃ!」

 触手チンポの吸盤が、触手マンコの膣内のヒダに吸い付いて刺激して、ダメっ、そんな無理に動かしたらヒダが千切れちゃ、
 ジュボッ!

「んひぃぃぃぃ! あっ、おっおっ!」
「激しいですね。白い粘液がすっごい飛び散っていますよ、お姉さま。ん、れろっ、おいし」

 やめてぇ、舐めないで。刺激が強すぎるのぉ……。

「ふふっ、お姉さま。私を、脳を使わない詠唱破棄の魔法で引き離そうとしたようですけど無駄ですよ。確かにお姉さまは強いです。私とは比べ物にならないくらいの魔力を持っています」
「はぁはぁ……はぁ、ううっ、んあっ、んひぃ……はぁ……?」
「だけど、今の私には最愛の夫がいるんです。そして私の子宮にはたっぷりと彼の精液が入っているんです。この意味、わかりますよね?」
「あひぃ! っあ、はぁはぁ……っ!」

 わからない、わけがない。夫を得た魔物娘は、夫の精液をその身体に取り入れることで、それまでは比べ物にならないほどの魔力を有することができる。私のマインドブラストを巨大な魔力でねじ伏せて、さらに脳を犯し、私の触手を自由に操ることができるほどに。

「そうです。お姉さまの身体は今はもう私の思うがまま」

レロォ……。

「ひゃう!」
「感度も」

 ジュップジュップ!

「あひぃ!」
「触手も」

 ビンッビンッ!

「あ、ああ、カイトくんのビンビンのペニス……」
「そして思考も」

 私の、思うがまま……私の?

「そう。私の、そして本当のスーメルお姉さまの思うがままなんです。さぁ、本能に従って、ただただケモノのごとく堕ちましょう」

 私はケモノ。カイトくんのペニスを求める浅ましいケモノ。

「エイミー……」
「はい?」
「どう、して、あなたは私を……。だって、あなたはもう、最愛の人を得たじゃない」

 結ばれたオスとメス。その場に私がいては邪魔にしかならない。オスとメスが愛し合うのに、それ以外は必要ないのだ。私はもう用済みのはずなのだ。

「言ったはずですよ、スーメルお姉さま。私たちはもっと幸せになりたいんです。そのためにはお姉さまに幸せになってもらう必要があるんです」

 カイトくんが私の目の前に立つ。ギンギンに屹立した雄々しいペニス。ダラダラと我慢汁を垂らして、もったいないからそれを舐めとってあげたくて仕方ない。ああ、いや、ダメ、私は……。

「私が幸せは、もっともっとカイトくんを気持ちよくなって幸せになること。そのためにお姉さまが必要なんです。もちろん、私一人じゃカイトくんを満足させてあげられる自信がないわけじゃないですよ。でも……」

 ヌリュリ……ヌリュ、ヌチュ、ヌチャ、ムリュリムチュヌリュ……。
 エイミーの触手が私の身体を走っていく。私の身体の、メスとして味を調べるように。

「お姉さまもいれば、カイトくんをもっと気持ちよくしてあげられる。私とお姉さまの触手で、カイトくんを二度と浮上できないくらい深い深い、快楽の水底に堕とすことができるんです」
「んいひぃ! ああ、いひぃ、わた、わたしは……」

 混乱を来す脳に、優しい声が届く。エイミーの声だ。

「お姉さま、気づいてください。お姉さまの求めていたものは目の前にあるんです。顔を上げてください。お姉さまが根を張りたかった大地は、そこにありますから。そして、私たちも、お姉さまに根を張られることを望んでいます」
「……………………」

 ああ……そうか……。
 そうだったんだ。
 ようやく、見つけた。
 気づくことができた。
 私が幾度となく求めてきた、安住の地。
 余すことなく根を張ることのできる広い大地。
 でもそれ以上に、私が求めていたのは。
 私を求めてくれる、私が根を張ることを必要としてくれる大地だったのだ。
 ここにいてもいいと、いて欲しいと、いてくれなきゃいけないと。
 そう思い、言って、引き止めてくれる、そんな大地を私は求めていたのだ。

 ようやく、見つけることができた。
 ありがとう、エイミー、カイトくん。
 もう、迷うことはない。
 さぁ、堕ちよう。

 自由になった触手で、私はカイトくんのペニスの根元を掴む。
 目の前に亀頭を向かせた。張り詰めた、赤黒いメスの本能くすぐるペニス。

「誓います。カイトくん。あなたという大地に根を張り、未来永劫離れないと。あなたに尽くし、身も心も委ねることを」

 そして私は、カイトくんのペニス、その亀頭に誓いのキスを落とした。

「ん、あむ、れろ、ちゅっ、ちゅっちゅる、んんっ」

 キスを何度も落として、亀頭だけを口に含む。丁寧に舌で鈴口を舐りながら、唇をすぼめて亀頭をキュッと締め付けた。

「ああ、いい、よ……スーメル」

 耐えるような声をカイトくんが漏らすと、鈴口からピュっと我慢汁が舌に放たれた。舌が甘く痺れる。幾度も脳の思考や理性を啜って得た蜜とはまるで違う、もっと甘美な蜜。
知らなかった。ペニスがこんなにもおいしかったなんて。それに何より、カイトくんが悦んでくれた。気持ちよくなって、我慢汁を漏らしてくれた。嬉しい。もっと欲しい。気持ちよくなって欲しい。舌でも喉でも触手でも味わいたい。ペニスを気持ちよくしてあげたい。ザーメン欲しい。

「ふふ、スーメルお姉さま、こんなのはどうですか?」
「あむ、んんっ!?」

 え? ちょっと待って、そ、そんなのだめよ、エイミー、待って! 背中に私の触手を這わせないで!

「待ちません♪」
「んひぃ!?」

 し、触手が私のお尻に入って……! ゴリゴリってお尻の中抉ってるぅ……!

「あっ、んんっ、ふひぃ!」
「ダメだよ、スーメル。口を離さないで」
「んぐぅ!?」

 カイトくんのペニスが喉まで入ったぁ。私の頭を掴んでまるでオナホにされたみたいぃ。
 ああ……らめ、触手が内蔵抉って昇ってきてる。私の触手が私の身体の中犯して暴れてる。

「ふふっ、お姉さま。こんなに苛められてるのにすごく蕩けた顔して気持ちよさそう。喉ガンガン突かれてるのに、もっともっとってお姉さまの頭の触手がカイトくんの手に絡まってますよ」
「んふぅ、んぐっんんっ、ちゅるるれるれる」
「うあ、舌が竿に絡まって、まるで触手みたいに長くてドロドロだ……」
「亀頭を喉で受け止めて、舌で竿を舐めしゃぶってるんだ。お姉さまいやらしい。無理矢理されてるのにそれを悦んで受け入れて、しかも……んんっ、お姉さまの触手をギュッギュッとケツマンコが締め付けてます。繋がってるから、私も感じるっ、お姉さまの中、すっごく熱くてドロドロ……!」

 ああ、昇ってくる。自分の触手に犯されて、触手が身体を昇ってくる。腸も胃も食道も犯して昇ってくる! 私が咥えているペニスが欲しくて、私を犯してる!

「んぐぁっ!」
「うあ、なにこれ……生温かいのに亀頭が包まれてっ! 吸い付いてく、るっ! うあぁ!」

 あはぁ、なにこれぇ? 舌と触手で、カイトくんのペニスの味が二倍感じられる。ペニスの濃密な香りが舌と触手を通して脳にダイレクトに響いてくる。こんなの味わったら、啜るのやめられなくなっちゃうぅ。

「じゅぶぶぶぶ、じゅるるるるるるるるるるる!」
「ぅあああぁっ! だ、ダメ、スーメルそんなに吸わないでっ! こんなに吸われたら、抜けちゃっ」

 頬をすぼめて、触手もすぼめて、根本まで陰毛が口に入るくらい深く咥え込んで、吸い付く。カイトくんの快楽に悶える顔を見上げて、目で犯す。出しちゃえ出しちゃえと射精を誘う。
 あ、ペニスが膨らんだ。ぶるって震えた。

「くぁ、ダメだっ、もう出る! 出すから、スーメルの中に出すからっ!」

 出してっ! 出して出して出して出して! 私の中にザーメン出しまくってぇぇぇ!

「ぅあっ!!」

 ドプドプドプッ! と重たい汁の塊が私の触手の中に解き放たれた。間欠泉を思わせる大量かつ激しい勢いの射精。

「んんんーー!?」

 大量のドロドロとした塊のザーメン。そんなものが触手に流し込まれ、それを私の触手は私の意思とは別に本能的に飲み下していく。ザーメンで膨らんだ触手は、私の身体を内から圧迫する。だけど苦しさなんてなくて、あまりのザーメンの甘美な味に、その苦しさすら快楽に塗り替わる。もっともっと触手を膨らませて、もっと飲ませてとおねだりしてしまう。
 もっと、もっともっと、ちょうだい。

「んんっ」

 ちゅぽんっとペニスが私の口から離れる。ビクン、ビクンとペニスが震えながら、鈴口から残った精液がまだ垂れていた。竿も精液と私の唾液と粘液でドロドロだ。

「もったいない……」

 そう言って私は、顔でペニスを擦る。亀頭に頬ずりをしてえくぼに精液を擦りつけ、鼻の穴に亀頭に残った精液を吸ったり、カイトくんの匂いが身体から落ちないように染み付かせる。

「お姉さま、私にも、ください」

 隣からエイミーが竿を横笛のように咥える。私も倣って、エイミーと反対側の竿を唇ではむはむと咥えた。

「うぁ、唇柔らかくてそんな擦っちゃ」
「ん、あむ、ちゅっ、ちゅっ」
「あぁむ、ちゅる、ちゅっちゅ」

 唇を竿に這わせ、亀頭で終着する。エイミーも同じようにしたから当然、私とキスをする形になった。
 魔物の口を与えるためにしたキスとはまるで違う。いまはカイトくんのペニスを舐めしゃぶるためのキス。彼に気持ちよくなってもらうための、亀頭責めダブルフェラによるキスだ。

「すごっ、舌が絡まってまるで粘土みたいにこねくり回されて……」
「はむっちゅっ、んんっいっふぁい、んんっ、我慢汁溢れてるよ、カイトくん」
「あむっ、ちゅっれろれお、ちゅるんっ……そうね、まるで精液みたいにドロドロだわ」
「もうカイトくんのオチンポも準備万端みたいだね、ふふっ、」
「いっぱい、イジメてもらいましょ」

 でも、その前に。

 プツンッ。

「あぅっ……お、おねぇ、しゃま?」

 エイミーも私の脳みそに触手をブッ刺しているんだから、私もエイミーの脳みその中に挿れておかないとね。

「いまより私とエイミーの意識共有を深めるために必要なの。もっとカイトくんを感じれて感じさせてあげるために必要な、ね……」
「んんっ、あひっ! ああ、脳みそ、触手でグチョグチョに抉られてりゅぅ! あぁ〜、やっふぁり、お姉さまのグチョグチョ好きぃ……もっろぉ〜」
「ふふ、私のもして。脳みそ、枝分かれ触手で根を張りまくって、んひぃっ!」

さっきまでおとなしかった耳の触手が暴れてるっ! エイミーの脳みそをジュブジュブしている私の触手の動きと同じ。私が私に犯されて私をおかしくしているみたいっ!

「エイミーもスーメルも、すごいいやらしい顔……涎垂らして、舌突き出して、白目剥いてっ、はぁはぁ、そんなの見せられたら、全然収まらないよ……もっと二人の中に出したい」

 ああ、嬉しい。カイトくんが私を、私たちを求めてくれてる。私たちの淫乱な身体に精液をぶちまけたいって言ってくれている。

「エイミー、はぁはぁ、んんっ」

 エイミーにキスを落としつつ、エイミーの触手に自分のものを一本一本絡ませる。滲ませる粘液を最大量にして、螺旋状に、離れないように絡ませる。
 精神も肉体も、これで完全に一つの目的に定まる。ただただ、カイトくんに犯し犯され、気持ちよくなり、させること。

「お姉さま、触手が、あひぃっ……癒着してりゅうぅ! ちゅっ、んん、れろぉ、わらひとおねえさまの触手マンコが一本になっれりゅう!」
「ふふっ、これなら一緒に味わえる、ん、れろっ、むちゅっ。私とエイミーの触手オマンコでカイトくんのペニスをドロッドロの精液垂れ流しにしてあげられるわ」

 私とエイミーは抱き合いながら、触手ベッドに横たわる。私が上でエイミーが下。足の触手を広げて、人間の足の形に広げる。そして、エイミーのオマンコと私のオマンコを重ね合わせる。いわゆる貝合わせをしている姿をカイトくんに見せつける。ドロドロのマン汁で境界がなくなったオマンコだ。ペニスが欲しくて膣内から何本もの触手が這い出てきている。

「ねぇ、カイトくん見てぇ、私たちの触手オマンコ」

そして私たちの周囲に、融合した八本にも及ぶ、紫と若草色のグラデーションがかった極太の触手オマンコ、その全ての膣内が開かれ、露になる。

「どぉう? 私とエイミーの、緑と白の粘液がたっぷりと詰まっているでしょ? もちろん、ほらぁ優しく擦る繊毛触手も、締め付けるヒダ触手も、カリ裏をゴリゴリするカリ削ぎ触手も、尿道をズボズボしてくれる触手もびっしりよ。こんなのに挿れたら、ふふっ、もう精液ドピュドピュすることしか考えられなくなるかもね」
「んーん、なろうよ、カイトくん。私たちの中でオチンポミルクドピュドピュすることしか考えられないようになろ?」
「もちろん、私たちも」
「カイトくんのペニスを突っ込まれて」
「オチンポミルクをドピュドピュされることしか考えられない」
「「カイトくん専用の淫乱メス触手になるから」」

 カイトくんがゴクリと生唾を飲む。それはきっと恐怖とかじゃなくて、期待に満ちたもの。だってペニスがいっそうギンギンに膨らんでいるもの。さっきよりも我慢汁で溢れて、ちょっと触っただけで精液を放ってしまいそうだもの。

「はぁはぁ、エイミー……スーメル」

 ふふ、嬉しい。カイトくんがこんなにも私たちに欲情してくれている。ペニスを最大限に勃起させて、鼻息荒く、穴が開くくらい私たちのことを見てくれている。
 心が満たされる。暖かい灯火が点く。どんどん大きくなる。肉欲の炎へと変わる。身も心もペニスで蹂躙され、精液で満たされたくなる。
そう、私の身体はこれからカイトくんの精液で満たされるのだ。心に灯る炎は、精液で塗りつぶされるのだ。
 それを確実のものとするために。

「エイミー」
「はい、お姉さま。大量の魔力を練っておきました」
「ふふ、さすがね。カイトくん、来て」

 私の誘いに、カイトくんはペニスをシコシコしながら、ベッドへと登る。

「私の愛しの大地。その大地を広げましょう」
「私たちの触手でね」

 私とエイミーの頭の触手注射針。それをカイトくんの耳の中、脳みそに挿し入れた。
 精液を体内に取り入れた私とエイミー、二人分のマインドフレイアの魔力を灯した触手を。

「っあ、あああああああああ!」

 カイトくんが絶叫する。快楽によってだ。私たち二人分の魔力を一瞬で取り入れたのだ。想像を絶する快楽と、そして快楽を欲する本能が膨らんでいるはず。

 ドピュドピュドピュ!

「キャッ! ……すごい、お姉さま、オチンポ触っていないのにここまで精液が飛んできましたよ」
「ふふっ、私たちの触手を犯す前に、まず身体を精液漬けにしてくれるなんて、ね。背中がすっごく熱いわぁ」
「あぁん、お姉さま、私にも精液くださいぃ! 顔にかかっただけじゃ満足できないですっ」

 口を膨らませて、エイミーが私を見上げてくる。精液がお鼻と頬にかかって愛らしい。

「ふふっ、横向きになるわね。これで、いいかしら?」
「ありがとうございます。ふぁ、カイトくんのオチンポミルク熱くて、ドロドロぉ」

 まだいっぱい出てる。魔力を大量に取り入れた結果、次々と精液が作られ解き放たれているのだ。私たちの身体はもう精液で溺れている。

「ふふっ、真っ白なマインドフレイアにする気かしらね?」
「なりましょう。もう精液色のマインドフレイアになっちゃいましょう!」
「そのためには、ね」
「はい。やりましょう。もう私たちの魔力も馴染んできたはずです」
「ふふっ、マインドフレイアの夫となった者の特性、それを解放するわ」

 その瞬間、カイトくんの身体に異変が起きる。下半身がグジュグジュと溶け滲み出したのだ。
滲み溶けた足は、幾本もの軟体の足へと枝分かれしていく。その数、八本。私たちの魔力に影響を受けた、紫と若草色の混じりあった触手ペニスたちだ。
その触手ペニスたちはそれぞれの形が違った。例えば、カリが特に広く大きな返しの効いたものだったり。例えばカリが何段にも重なんっていたり。あはっ、皮の被っているものまであるわ! うふっ、イボ付きのブラシ型まであるじゃない! なんていやらしい。
そして、カイトくんの浅黒いペニスは、ひときわ剛直な、二本のドス黒いペニスへと分かれた。分かれる前よりもさらに逞しく、しかも触手のようにどこまでも伸びる凶悪なペニス。ただ一点、メスの膣内をねじ広げ、子宮の中まで犯し貫くためのペニス。

「どうかな、カイトくん? オチンポいっぱいになった気持ちは」
「下半身が触手だらけになって、ショックを受けちゃったかしら?」

 自身の下半身を見下ろして、ちょっと唖然とした表情を浮かべていたけど、カイトくんはすぐに私たちのオスにふさわしい淫欲に塗れた笑みを浮かべた。

「いや、これからエイミーとスーメルの穴という穴を味わえると思うと……興奮してきた」

その言葉に呼応するかのように、カイトくんの触手ペニスたちがさらに太くたくましく、そして見た目でもわかるくらい硬質を増して行くのがわかる。

「ああ、素敵だよぉ、カイトくんのオチンポぉ」

これらで私たちは全てを犯される。オマンコも、アナルも、触手オマンコも。全部、カイトくんのペニスで犯し尽くされるのね。ああ……。

「カイトくん……来てぇ、犯してぇ。私たちのメス穴。あなたの逞しいオス触手で犯してぇ!」
「私たち二人で、気持ちよくしてあげるからぁ! ダブル触手マンコでグチュグチュにしてあげるからぁ!」

 おねだりをしながら、私たちの身体の中へとカイトくんを迎えるように、それぞれ片手を伸ばして誘った。

「ああ。行くよ」

 カイトくんが私たちの中へと飛び込んでくる。私たち自慢の肉ベッドに寝転がる。
 私たちはカイトくんの顔をダブルおっぱいで迎え、身体で左右から抱き包んだ。暖かなカイトくんの身体。熱い煮え滾った剛直が下半身に触れる。ああ、もう期待で触手の涎が止まらない。

「イクよ……」

 私たちの身体の中で、ぼそりとカイトくんが呟く。その直後だ。

 ズボッッッ!

「あひぃっ!」
「んひぃっ!」

 私たちの涎をダラダラとこぼした触手オマンコに、カイトくんの触手ペニスがねじ込まれた。全部に。八本全部に!

「き、来らぁ〜。オチンポ〜、カイトくんの触手チンポぉ」
「あっ、んんっ、あはっ、ゴリゴリってぇ……! 触手ペニス、私たちの触手オマンコ掻き分けてるっ!」

 ウネウネとして柔らかいが、しかし鋼のように硬い触手ペニス。種々のペニスが私たちの触手オマンコの膣内を、肉ヒダを掻き分けて潜っていくのだ。
 カリの広いペニスは触手ヒダを特に削いでくれる。引き抜くとき、触手ヒダに、カリ裏が引っかかるのだ。ゴチュグチュって生々しい音で私の耳を犯しながら、触手オマンコをたっぷりと犯してくれる。

「あひぃ! ブラシチンポいいのぉ! 触手マンコのぉ、繊毛に絡まっていいにょおお! ゴシゴシってぇ! 擦ってくりゅうにょおおお!!」
「んんっ! エイミーちゃん、感じすぎぃぎぃぃぃ! あっ、がっ、はぁあああん!」

 私とエイミーちゃんの触手はもはや同一のもの。エイミーちゃんが特に感じるものは私にもそっくりそのまま伝わる。互いが互いに感じやすいものを感じさせ合うのだ。

「お姉さまらってぇ……んぁはぁ! おっ! おっ! カリいっぱいのオチンポでぇ、イキまくってるじゃないですかぁ!」
「んんっ! そうよぉ! いいのお、このペニス……チンポぉ! チンポぉ! チンポが触手オマンコの壁、ズチュズチュってぇ! 引っ掻いてくるのぉ!」
「んぃぃっ! はぁはぁはぁ! お姉さまっ、んちゅっ、んんっ、れろれろっ、ちゅっ」
「あんっ、エイミー、ちゅっれっろれろっ、ちゅるれろ、ちゅっちゅ」

 あはぁ、キスをしたらすっごく昂ぶってくる。エイミーの感じてるカイトくんの触手チンポが鮮明に伝わってくる。

「ずるいよ、エイミーもスーメルも。僕も……」

 おっぱいから顔を出して、カイトくんが舌を突き出す。

「ごめんなさいぃ、あむっちゅっ、ちゅちゅっ」
「ごめんねぇ、カイトくぅん、んちゅ、ちゅっれろ」

 カイトくんの快感もすごい、波のように押し寄せてきた。
 ここが感じるのね? カリ裏と、竿のここ。血管が浮き出てるとこ。あはっ、触手ヒダでなぞったらビクってしたぁ。

「あっ、あっ! くぁっ、イイ……二人の触手オマンコ、締め付けすごい……ニュルってヒダも絡みついてきて……さわさわって繊毛が擦ってきて、んちゅっれろれろ、んはっ、むちゅ」
「んんんっ、れろっあむれろっ。ただ入れてるだけじゃ、物足りない、わよね?」
「んちゅれっろっ、こんなのどうかな?」

 私たちは示し合わせたように、触手をまるで竜巻のようにグリュンっと回した。

 グチュヌチュヌチュグチュヌリュチュヌギュグチャヌチュ!!

「んんっ!? うあぁっ! そんなっ、八本同時にそんなのっ、されたら!」
「あんっ! おっぱい揉まないでぇ! 止まんなくなりゅう!」
「乳首ぃ、ゴリゴリってぇ! 潰しちゃ、あひぃぃ!!」

 こんなに良くされて、止められるわけないじゃないっ!
 もっとチンポッ! チンポ欲しい! 奥まで咥えるんだから! 根元までたっぷりと淫液ダラダラ垂らしまくって、グチュグチュってもぐもぐって食べるんだから!

「ああっ、感じすぎるぅ! 頭痺れるぅ!」
「あはっ、カイトくんこの皮被りオチンポ剥かれて、感じすぎちゃってりゅんだあ!?」
「んひぃ、舐めてあげるっ! カイトくんの童貞チンポの恥垢、私たちの触手ベロでペロペロ舐めとってあげるっ!」

 あはぁ、おいしいっ! カイトくんのチンポチーズ。臭くって、香ばしくって、舌がピリピリしてぇ! おいしい!

「っっっ! もうだめだよっ、エイミー、スーメル! 僕出るっ!」
「ダメよっ」
「まだダメだよ、カイトくん」

 私たちは、カイトくんのオチンポ全部に触手針で尿道に詮をする。奥まで奥まで、精巣にまで深く詮をする。もっと溜めさせるために。

「そんな! もうこれ以上はっ!」
「オマンコだよぉ」
「そのまだ残ってる、二本のぶっといチンポで、私たちのオマンコ貫いて?」
「一緒に、みんなでイクの。んんっ、触手オマンコも、触手オチンポも、私のオマンコも、お姉さまのオマンコも。そしてカイトくんのオチンポも」
「溶け合い混じりあって、交じり合うの。ひとつになって堕ちるの。さぁ」

「「犯して」」

 私とエイミーは、カイトくんの耳元で囁いた。

 そして、カイトくんは、嗤った。

 私たちのオマンコ……ではなく。

「えっ、カイトくん!?」

 私たちのケツマンコに、チンポを挿入したのだ。

「んひぃぃぃぃっ!?」
「おほぉぉぉぉっ!?」

 予想だにしてなかった。こんなのっ、まさかケツマンコに挿入れてくるなんてっ!
 極太の、穴にいれるには太すぎる、女性の二の腕はあろうペニスが水音を立てながら、ケツマンコの中を、腸内を掻き分け潜り上がっていく。

「あっ、ぐぁ……んひぃっ!」

 触手チンポたちもその動きに合わせて、触手オマンコの中を暴れまわり始めた。私たちの精神を壊してやると言いたげに、暴力的に、激しく、膣内を掻き乱した。

「あっあっ! ら、らめぇ!」
「はぁはぁっ! いいよっ、二人のアナルッ! トロトロの肉が絡みついてくる! それに膜みたいなのが張った狭いところがあって、そこ破るのがっ」
「んぎぃっ!? あっ、はっ! はぁっ!」

 こ、こんなのおかしくなるっ! ううんっ、おかしい! 私おかしいっ!

「私もおかしいよぉ! んひぃっ! お姉しゃまぁ!」
「わらひもよぉ、エイミーっ! らってぇ、らってぇ!」

 もっとケツマンコを、腸内を、その奥を、極太チンポで犯して欲しいって思ってるんだもの!

「僕もだよっ。たまらないんだ! 二人の全部を犯したくてたまらないんだっ! はぁはぁっ、くあぁっいぃ! ヌチュヌチュって、どっちのペニスにも、肉が絡みついてくるんだっ。カリ裏を刺激してきて、亀頭舐ってきて……ドロドロに濡れた輪っかみたいなのが竿を締め上げてくるんだっ!」
「はぁはぁはぁっ! 止められないぃ! オチンポ刺激しちゃの止められないぃ! 頭おかしいのにぃ、おかしくなるのにぃ! オチンポぉ」

 バチンッ!

「「あひぃ!?」」
「はぁはぁ、すごいっ、腰動かしたら、全部のペニスが、動いて……!」

 それ、それすごい……。腰振りチンポ、勢い強すぎて、すごいぃ!

「お腹気持ちよすぎるのぉ! 孕んだみたいぃ!」
「こんなの妊婦さんだよぉ! カイトくんのオチンポ孕んじゃったよぉ!」
「いいよ、二人のおっぱいと孕み腹で挟まれて……っ、もっとっ!」

 ああ、昇ってきてるっ! オチンポ、私たちの中、内蔵の中、食道の中、昇ってきてるっ!
 出るっ! もう、出るっ! 貫通しちゃう! オチンポ、私とエイミーの中、貫通しちゃう! 征服されちゃうっ!

「んぐっ、んああああああっ!」
「おごぉぉぉぉっ!!」

 生えたぁ。私の口から、カイトくんのおチンポ生えたぁ!

「(カイトくんのオチンポ、いいぃ、わらひのケツマンコからお口まで全部犯しちゃったのぉ!)」

 聞こえる。エイミーの声が触手を通して聞こえてくる!

「(カイトくんっ! チンポ! このチンポでぇ! オマンコ貫いてぇ! 子宮までブッ刺してぇえええ!)」

 私は頭の中で一心不乱におねだりする。チンポが欲しさに腰をグリグリ振って、オマンコアピールする。
 そして、待ち望んだカイトくんのチンポが、ついに私たちのオマンコの膣内に挿入された。
 ズッッッチュッ!
 私の処女膜どころじゃない。子宮口の奥まで、子宮の天井まで。子宮の天井を持ち上げ、お腹にペニスのぶっとい形が盛り上がるまで、カイトくんは私たちに触手チンポを挿し込んだのだ。

 目の前がフラッシュした。真っ白になった。ジョバァっと黄金水を漏らした。エイミーも同じだった。白目を剥いて、ガクガクと身体を痙攣させて、イっていた。
 だけど、まだ終わりじゃない。終わるはずがない。
 そのことに、私は、エイミーは、イキながら歓喜に打ち震えた。

 パァンッ!!

 引き抜かれ、腰を打ち付けられ、子宮がペニスの形になるのにかかる時間は一瞬。

「「っ! っ! っ!」」

 声にならない声を口でも頭の中でもあげて、ただ、チンポの快楽に身を震わして悶える。それでもチンポを悦ばせるために触手マンコは、ケツマンコは、オマンコは、子宮は、収縮し、精液を搾り取ろうとする動作を忘れない。本能の赴くまま、ただただ、さらなる快楽を享受するために、チンポを責める。そうすればチンポもそれに応えてくれる。愛の悦楽を精神が擦り切れるほどに塗りたくってくれる。

「はぁ、はぁ、もっとっ、もっと……」

 カイトくんのストロークがますます激しさを増していく。私とエイミーの精神はすでに壊れているが、それはカイトくんも同じ。
 私とエイミーはただチンポに犯してもらうことを望み、カイトくんはただオマンコに犯してもらうことを望んでいる。
 そう、犯しあっている。私たちは犯しあっているのだ。互いの世界の壁を壊し、ドロドロに溶け合ってひとつになるために。

 愛の悦楽に満ちた狂気の交尾で、私たちはともに淫獄に堕ちていくのだ。
 快楽を求め合う、私たちだけの世界、大地に堕ちるのだ。

 そう、もっと。もっともっと。

「「((カイトくんカイトくんカイトくんカイトくんカイトくんカイトくんカイトくん!!))」」
「エイミーッ! スーメルッ! エイミースーメルエイミースーメルッッッ!!」

 私の全てがカイトくんの形になった。カイトくん専用の身体となった。子宮でさえも、カイトくんのチンポの形に変化し、馴染み、離れない。根を張ったのだ。カイトくんの中に、私の根を、エイミーとともに、カイトくんの大地に根を張ったのだ。

「(もう離れないっ、離れられない! 離れたくないっ、離さない!)」
「(私たちはずっと一緒! 一生! 未来永劫死んでも生まれ変わってもずっとずっと!)」
「一緒だっ! 僕達はずっとひとつだ!」

 カイトくんのチンポが震える。チンポが引き抜かれようとすると、吸い付いた子宮がオマンコの外まで出て行く。子宮は私と同じ。離れない、離したくない、離さない。私たちは期待に胸を膨らませ、子宮を締め付けて、触手チンポの詮を抜いた。
 ああ、来る!
 最高のひとときが。
否。
ひとときではない。
永遠の絶頂だ。
 愛するものと永遠に交わり合うことのできる、最高の時がやってくるのだ。
 
 終わらない交わりの、祝福を告げる射精。

「出すよっ! 二人とも! 僕の子を、孕めっ!」

 私たちを混沌の淫獄へと誘う、全てを悦楽で染めあげる精液が解き放たれた。

 ドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!
 ドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!
 ドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!

「「((キタぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!))」」

全てを白濁に染め直す、カイトくんのザーメンミルク。私たちは脳内で、歓喜を叫びあった。その脳内もすぐに白濁に染まる。ただただ、注がれたザーメンミルクのことしか考えられなくなる。
チンポ、チンポミルク、子種汁、孕ませチンポ汁、ザーメン、白濁汁、チンポ、チンポチンポッ!

 触手オマンコも、オマンコも子宮も。しかも、どうしてだろう、口の中、内蔵、直腸ケツマンコにまで精液がたっぷりと、溺れるくらいに溢れている。
 景色が白濁としている。私もエイミーも。白濁色のマインドフレイアに、カイトくんにされてしまっている。
 粘り気のある、全然垂れてこないザーメンミルクが、触手に、顔に、首に、おっぱいに、孕んだお腹に、触手足に、かかって取れない。コベリついて落ちない。
 息もできない。ザーメンミルクが絡んだチンポが喉を塞いで、いや、肺にまでたっぷりとザーメンミルクが溜まって酸素が吸えない。でも苦しくない。むしろいつもより、清々しい。ザーメンミルクが酸素替わりに脳みそまで届いている。脳みそにまで白濁汁漬けにされている。
 ザーメンミルクを飲むとか味わうとか、そういう次元じゃない。私そのものがザーメンミルクになったかのように満たされている。カイトくんのモノで心も身体も白濁と満たされている。
 この気持ちはエイミーも一緒。蕩けたエイミーの感情も、私の一部となり満たされている。
 そして、もっともっとと私たちはさらなる快楽を求める。カイトくんとともに。
 これこそが淫獄。白濁に満ち、悦楽に満ち、終わりのない快楽を求めてひたすら堕ちていく混沌の性交。

「(それはまだまだ始まったばかり)」
「(うん、もっともっと堕ちよう。オチンポミルクに染まろう)」
「僕の終わりのない大地で君たちをペニスのミルクを、養分を注ぎ続けるよ」
「(広げる。広がる。カイトくんという大地に、私とエイミーの根が)」
「(私とお姉さまの触手が広がる)」
「君たちは僕のものだ。大切な、愛おしい、僕だけの」
「(カイトくんのザーメンミルクで)」
「(オチンポミルクをたっぷり飲んで)」
「「((私たちは、愛しいあなたの花を咲かせます))」」

 そう。そしてその花が落とした種は、またカイトくんという大地に根を張るのだ。
 私たちと同じように、ザーメンミルクに身も心も満たされながら。
終わりなき淫獄へと堕ちるのである。
15/08/30 18:00更新 / ヤンデレラ
戻る 次へ

■作者メッセージ
というわけで、裏ヒロインのスーメルが堕ちちゃうお話でした。
触手で色々ヤリたいことヤレて満足。ヤバイ方向に突き抜けているかもしれませんが、楽しんでいただけたのなら幸いです。

あ、それと。

三話で終わると言ったな。あれは嘘だ。

次がラストです。
出産描写と、そのときに“人間として”なら倫理に外れることをします。なので苦手な方はご注意を。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33