四眼
「じゃあ俺を監禁したのは、あの朝俺が監禁されたいって言ったからか」
瞳は無言で頷いた。
俺と瞳は同じベッドに寝転がっていた。俺も瞳もどちらも裸である。しかし、セックスはこれからで。今は俺の疑問を解消しているときだった。
これからセックスをするのに、変なしこりは残したくなったのだ。
「ごめん、なさい。私の勘違い、で」
「いや、瞳は悪くないって。俺が変なこと言うから。それに、お前に監禁されるのも悪くなかった」
「そう、なの?」
「うん。最初のトイレに行ったとき、逃げようと思えば逃げれたからな。でも俺はそれをしなかっただろ?」
瞳は頷く。
「ま、結界で出られなかったみたいだけどな。出る気はなかったよ」
「うれ、しい。龍郎、好き」
ぎゅっと瞳が腕に抱きついてくる。
脚には瞳の蛇の尾を絡めてきて、すべすべでほんのり暖かく心地よい。
もう意地を張る気はないらしい。さっきから「好き」と何度も浴びせられ、むず痒くなる。
「そういえば、なんで瞳は俺を無視したりしてたんだ?」
中学くらいからずっとだ。睨んだり、舌打ちしたり、無視したり。
実は寂しかったりする。
「だって、恥ずかし、かったんだもん。
龍郎のこと、ずっと好き、だったから。恥ずかしくて、辛く当たっ、ちゃった」
「そっか。嫌われてたんじゃなかったのか」
「龍郎、嫌いに、なったことない。でも、他の女の、お話、嫌だった」
「でも、俺は告白全部断ってたんだぜ?」
「?……どうして」
「瞳のことが気になってたからな。全部断ってた」
「あぅあぅ……」
顔を真っ赤に染めて、酷く狼狽したように瞳は声を漏らした。
素直に恥ずかしがってくれるからかわいい。
「瞳、もう俺、」
「う、うん。私も、もう……」
瞳が俺の上に乗る。尾は絡み付けたままだ。
瞳の真っ白な裸体に蛍光灯の影が差す。
慎ましくも卑猥に主張する胸に流れるような曲線のくびれ、光に輝く濡れほそぼった秘部。
瞳のその美しいの裸体を見て、目を奪われないわけがない。
「あぅ、あまり、見ないで……恥ずかしい」
「電気消す?」
「……やだ。龍郎の、顔、見えない」
瞳は顔を赤らめてそっぽを向く。
どれだけ俺のツボを押さえてくるのだ、この幼馴染みは。
「あ、龍郎の……大きく、なった」
「これ以上我慢したら死にそう」
「じゃ、じゃあ舐めて、あげる」
瞳は身体を反転させて、俺の上に寝転がる。秘部が俺の前に露になって、いわゆるシックスナインというやつだ。
「はむ……」
その態勢になった途端、待ちきれないとでも言いたげに瞳は俺の逸物を口に含んだ。
「くっ……うぁ……」
「ちゅぷちゅぷ、ちゅるる、じゅぶる」
俺の逸物を喉奥まで一気に飲み込み、亀頭に長い舌を絡ませてくる。カリ下に舌が回り込み、くいくいと持ち上げるようにしごかれる。
イキそうでイかない刺激。身体が強張って動けないほどの快楽なのだけれど、イクことのできる快楽ではなくて、ただただ際限なく高めさせられるフェラだった。
「ひ、とみぃ……」
「んん、じゅるる……んはぁ、れろれろ、れぇんろぉ」
俺の声に応えるように、瞳は舌を絡めたまま頬をへこませて口を引き抜く。舌を亀頭に這わせるしごいたかと思うと、今度は舌が逸物の竿を這い回っていく。
上の方から下の方へ、味わうように舐めていく。
「龍郎のぉ、美味しい……んぁ、オチンチンの、先っぽ、透明な、液体出て、きたぁ……ん、れろぉ」
瞳の舌が俺の尿道口を舐める。
「苦いのに、美味しい……もっと、もっと舐めたい」
「う、あぁ……やばい、そんな尿道、尿道舐められたら、くぅ、あぁ」
もっととせがむように、瞳の細い舌先が俺の尿道の中へと入り込んでいく。まるで俺の全てをまさぐられているかのような、背筋を細く冷たい指で這わされるような、ゾクゾクとした感覚が俺の身体を突き抜ける。
「やば、い……瞳ぃ」
「たふほぉ……わらひのもぉ、なめへぇ」
「ひと、んぶっ!」
苦しみと気持ちよさの混在する快楽に見舞われる俺に、瞳はその秘部を押し付けてきた。グリグリと俺の顔に擦り付けてくる。
「んん……んぶぅ……」
今度は俺の顔が犯されている。逸物は瞳の舌で、今度は顔を瞳のドロドロに蕩けた秘部で犯されたのだ。
口の中に水飴のような粘性のある愛液の甘い味が広がり、舌がその甘さに溶けていく。嚥下すると、愛液が俺の食道をコーティングし、飲み下るもの全てが愛液と交わって瞳の甘美な味に満たされた。
さらに中毒性のある芳しい匂いが、鼻腔をくすぐり、深呼吸をすれば肺をその匂いが満たしていく。そして、まるでその匂いに意思があるようにそこに留まり、俺の肺は匂いに犯されていく。もう、それなしでは生きていけないと思わせるように。
まるで天国にいるような、蕩けきった快楽が俺の顔を覆う。
「じゅぶ!じゅぶぶぶふ!じゅるるるるるる!」
しかし、下は激しい地獄のような快楽が襲いかかっている。いつイッてもおかしくない。このままイかされても面白くない。
俺は瞳の天国を貪る。舌で秘唇を掻き分けて、垂れ滴る愛液を啜る。
「んんー!?……じゅぶ、るるるる」
僅かにフェラをする瞳の舌圧が弱まったけど、すぐに尿道と亀頭を舌が這い回り、内頬が竿をしごいていく。
ならば、と俺は舌を膣穴、ではなくさらに小さい穴。尿道を責め貫いた。
「んぷはぁっ!?……龍郎、そこだ、め」
逃がすものかよ。
俺は腰を浮かそうとする瞳のお尻を掴み、さらに強く押し付けた。濃厚な瞳の香りが、さらに俺の情欲をそそる。もっと味わいたいと思わせていく。
「おしっこの、穴、ダメぇ」
瞳の悲鳴は俺の欲望を高めさせるだけ。尿道口をさらに広げようと、俺は強引に舌をねじ込んでいく。しょっぱい味が舌先から伝わってきた。出るのか?
「あぅぅ……らめぇ、イッちゃう……龍郎も、一緒にぃぃ」
俺に尿道を責められながらも、瞳は俺の逸物を咥え込む。もう尿道を責めるもへったくれもない。ただ、俺をイかせんとばかりに頬を細めてストロークをしてくる。
「くっ……」
じゅぽ!じゅぽ!じゅぽ!じゅぽ!じゅぽ!
口の中の空気を排し、俺の逸物を涎まみれにさせて力強くしごいてくる。逸物の感覚が麻痺したと思えるくらい激しい、イかせることに特化したフェラだった。
こんなの我慢できるわけがない!
「くっ、じゅるるるるる」
俺も最後の抵抗に、瞳の尿道に舌を根元までねじ込み、中を掻き回す。おしっこのしょっぱい味が口に広がり、俺はそれを啜るように吸い上げた。例えば蕎麦を啜るように、例えばストローで吸うように。
瞳の全てを飲み干そうと、俺は口を広げて、オマンコのビラもクリトリスも口の中へと迎え入れる。ただがむしゃらに瞳の膣内を貪る。尿道に舌をねじ込み、溢れ出る体液を啜り、ビラを唇でねぶり、そして、下歯でクリトリスを弾いた。
「んんんんんんんーーーーっ!!!!」
瞳の口内が一際狭くなり、俺の逸物が喉奥へと誘われると、さらには食道へと侵入。根元から亀頭へと上っていくようにしごきあげていくかのように締め付けられた。
そして、亀頭が瞳の食道の柔らかい肉壁に締め付けられたかと思うと、何匹もの髪蛇たちが俺の金玉へ襲いかかった。舐められ、突かれ、甘噛みされ、精子を吐き出せと強引に激しく責め立てる。
その瞬間、俺の頭の中で、強い光が弾けた。
「ああああああああああああ!!!!」
俺が瞳の与える壮絶な快楽に屈服して彼女の所有物と化したのと、瞳がくぐもった悲鳴を上げて、愛液と潮と黄金水をバケツをひっくり返したか如く俺の顔にぶっかけたのは同時だった。
俺たちは身体をビクビクッと痙攣させる。
瞳の体液が俺の目を鼻を耳を口を全て満たしていく。噴き出るもの全ては俺にとっては甘美なもので、どこに入っても苦しいどころか気持ちいいとさえ思えた。
「んくんくんくんく、んくんくんくんく……!」
瞳は俺の逸物から体液を吐き出すところか、ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲み干していった。まるで渇ききった喉を潤すように。
気持ちよさとともに俺のものを飲まれているという興奮が、もっと瞳に飲ませようと白濁とした欲望を吐き出していく。
互いが互いを満たす幸福に、俺たちはまみれていた。
「んく…………ぷはぁ、あぁぁ……龍郎のぉ、苦くてぇ、でも甘くてぇ、液体なのにぃ、飲み下せないくらいぃ、ドロッドロでぇ、舌に、喉に、食道に、胃にべっとりこべりついてぇ、取れないぃぃ……!」
おいしいのぉおいしいのぉ、と舌っ足らずの恍惚とした声音で瞳は喋る。
「精液ぃぃ、龍郎のぉ、精液ぃぃ……口の中ぁ、精液の味しかしなぃ。龍郎のぉ、精液の味しかしなぃぃぃ!頭ぁおかしくぅ、なるぅぅ、龍郎の精液でぇ、精液バカになるぅぅ!」
「ひと、みぃ……」
そんなこと言われたら……。
「あはぁ、おっきくなったぁっ!あは、ピクっピクって反り返ってるぅっ!もうぉ、そんなオチンチン見たらぁ、我慢んんん!……できないよぉ」
ぷしゅー、と最後に俺の顔面に潮を吐き出し、瞳は身体を起こすと、騎乗位の体を取った。
「なんだよ、瞳、その顔。アへ顔になってる」
眼は虚ろに舌をだらんと垂らして、だらしのない笑顔になっていた。
「らってぇ、龍郎の、おいしぃんらもん……それにぃ、龍郎らって、顔わらひのでドロッドロだよぉ。うふふ、わらひのものまみれぇ」
「もうさっきから瞳の味と匂いしかしないよ」
「ふふ、もう、我慢、できないよねぇ?」
「うん、早く瞳の膣内に……」
瞳は淫らに笑みを浮かべ、俺の逸物を掴むと、自分のオマンコへと引き入れようとゆっくりゆっくり腰を下ろしていく。
しかし、
「……あれ?」
「どうした?」
「は、入ん、ない」
アへ顔一転、焦り顔になってしどろもどろに答える。
瞳は何度も逸物へとゆっくり腰を下ろすのだが、濡れたオマンコに滑り、なかなか入らないのだ。
「あぅあぅ……」
そんな涙目で見るなよ。押し倒したくなるだろ。髪蛇も落ち着けって。そんなくねくねと媚びるような眼で見るなよ。
「龍郎ぉ……」
「わかったわかった。えっと、ここじゃないのか」
「うぅ、そこぉ、尿道、だよぉ……」
「あ、ああ、悪い、初めてだから……って瞳は初めてじゃないだろ」
「うう、だってぇ、あのときは、頭おかしかった、もん。一回入れたら、一度も抜かなかったし……」
「そうなのか」
はっきり言ってよく覚えていない。
「うぅ、入ら、ない……」
つるつるつる。滑って滑って滑りまくって。亀頭が秘唇に擦られながら、愛液まみれになっていく。なんという焦らし。俺の回復した理性は最大値から削られた。
「瞳」
「龍郎?」
「一気にイクから」
「ふぇ?」
俺は瞳の腰の辺りを掴むと、少し浮かせて、一気に落とした。
「ッッッッッ!!!!??」
まるで、俺の逸物が欠けたピースだったかのように、瞳のオマンコにハマった。
瞳は眼を見開き、口を大きく開いて舌を突き出す。息を吸おうするが喘ぐが、上手く吸えずに苦しそうに……いや気持ちよすぎて吸えないのか。
だって、口の端が横に引かれて涎を垂らし、眼は白目になって目尻を垂らしているから。天国に辿り着いたかのように蕩けきったアへ顔を晒しているから。
「あへぇ、あぁ……なにこれぇ、違うぅ、わらひぃ、こんなの知らないぃ」
「ぅあああ……ひ、とみ、締め付け、やばい」
「ぴったりぃ、龍郎の、オチンポォ、わらひのオマンコにぴったりなのぉ……あああああ、あのときと全然違うぅ、気持ちいい……気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいいぃぃぃぃ!!」
ああ、なんだよ、これ。
瞳の膣内がぐにゅぐにゅ蛇みたいにうねって……。
愛液まみれのドロドロの肉壁が絡み付いてきて、動いてないのにしごかれてるみたいで、やばい、これ、違う、瞳に無理矢理されてきたときと全然、だって、だって、今にもイキそうなんだ、優しく包まれているのにその暖かさにイかされそうで、安心させながらも出せ出せってせがんできて、気持ちいい、考えられない、なにも、考えたくない、もうずっとこうしていたい。
「オチンポォ、おいしぃ、前のと全然……おいしいのぉ」
ああ、瞳、涙に鼻水に涎でベタベタだ。瞳の、瞳のおいしそうな体液。舐めたい。
俺は瞳を抱き寄せて、その顔を舐めしゃぶる。
「ああん、龍郎ぉ、ペロペロらめぇ、気持ちよく、なっちゃうぅ」
「もっと、もっともっと瞳ぃぃ」
「んはぁ、もうらめぇ、動くよぉ、龍郎チンポ、わらひのオマンコでぐっちゅぐちゅに食べちゃうよぉ」
「あ、くぁ、瞳、腰激し、チンポ引き千切られ、る」
「あっはぁ!チンポチンポチンポォ!龍郎チンポおいしいよぉ!」
ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ!
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
ぶちゅっぶちゅっぶちゅっぶちゅっ!
「なんだよ、これ……プリプリしたなんかが、尿道口に当たって……」
「それぇ、子宮口ぉ、龍郎チンポの精液ぃ、いっぱい飲みたくてぇ、ウズウズしてるんだよぉ!」
「やっ、べえ……吸われ、る」
「あっはぁ、キスして、るぅ……龍郎のオチンポ欲しいからぁ、子宮下りてきてぇ、オチンポォ食べようとしてるのぉ」
「瞳ぃ、瞳ひとみひとみぃ」
「龍郎……んちゅ、ちゅ、れろ、んはぁ、んん、ちゅぶぶぶ」
瞳とのキス。さっきのと全然だ。舌が絡みあって、瞳の、唾液が注がれて、甘い、頭がピンク色に、染まって、蕩ける……。
「んく、ちゅぷちゅぷ、れろぉぁ、んあー、んぷ、じゅるるるるるる!!」
吸って、吸われて。飲んで、飲まれて。舐めて、舐められて。貪って、貪られて。
「っぷはぁ、ああああ、龍郎のぉ唾液も、おいしぃ、ねえ龍郎、抱き締めてぇ」
言われるがまま、俺は瞳を抱き締める。瞳の慎ましくも柔らかなおっぱいが胸に当たった。その柔らかさが、堪らなく心地いい。
その間も瞳はズンズンと腰を降り下ろす。腰をしならせて、激しくグラインドしてくる。
そろそろ、やばい。
「うふふ、もうぉ、龍郎ぉ、逃げられないよぉぉ」
不意にそう言ったかと思うと、瞳は俺にキスを落とした。
瞳は眼を開いていた。
俺も目を開いていた。
それはつまり。
俺と瞳の眼が交わりあうことで。
瞳のもっとも得意な能力を発動する最高の状況で。
だから。
俺の身体は、まるで石になったかのようにぴくりとも動かなくなった。
瞳をガッチリと抱き締めた状態で。
「うふふ、あはっ、あはは……龍郎ぉつーかまえーたぁ。もう、離させないよぉ」
「ああ、離してって言っても離してやるもんか」
「うれしい……ん、ああああ!」
「ああ、さっきより、激し」
「あんあんあんっ!チンポチンポ!龍郎のぉオチンポォ!オマンコごりごり抉ってるぅ!オマンコ肉抉られてぇ、あっはぁ、子宮口ゴンゴンノックしてるぅ!」
「っっっっ!!?な、ん……亀頭が、包まれ、る……これ、」
「開いたぁ!子宮ぅ、ぱっくりお口開いたぁ!だからぁ、食べるぅ、オチンポォ食べるぅ!子宮にぃ、赤ちゃん袋にオチンポ入れてぇ、ぐちゅぐちゅ揉み揉みシコシコしてぇ、精液出させるぅぅ!」
「くっ、あああぁ……」
子宮が!子宮のプリプリのお肉が、俺のチンポの亀頭を貪って!揉んでしごいて啜ってる!早く出せって命令してる!俺のチンポを奴隷にしようと快楽調教してる!やばい!ダメだ!堕ちる!チンポ子宮に堕とされる!瞳のオマンコ子宮の精液奴隷にされる!出したら、終わる!瞳の子宮のものになる!もう瞳の子宮のことしか考えられなくなる!チンポ振って子宮に突っ込むことしか考えられなくなる!
「龍郎はぁ、わらひのぉ!わらひだけのぉものなんらからぁ!」
腰を降り下ろされて、キスされた。
髪蛇たちが全て俺にキスを降り注げた。
瞳の尾が強張って俺の下半身を締め上げた。
俺の目線はただ一点にのみに固まった。
瞳の眼に向けて。
もうそれ以外に見ることはできない。
見る気もない。
瞳の眼は俺の意思を固めた。
瞳の膣内に精液を吐き出すという欲望に固めた。
だから、俺は。
瞳の子宮に精液を溢れ出るくらい注ぎ込むことしか考えられない!
「んんんんんんんんんんんん!!!!」
「ぷはぁあああああああああ!!!!」
ドクドクドクドクドクドクドクドク!!
全てが出る!もうなにも考えたくない!
瞳の膣内に、子宮にもっともっともっと出したいっ!
「精液ぃぃぃぃい!子宮にキタァァァァア!」
ドプドプドプドプドプドプドプッ!!!
止まらない!射精止まらない!
吸われてる、瞳の子宮にゴクゴク飲まれてる!
潮噴いてるみたいな勢いなのに止まらない!
「あぁん、おいしぃぃぃ、精液でぇ子宮ぅ溺れりゅうぅぅ!」
「あああ、揉まれてる、チンポ、オマンコで揉みまくられてるぅ」
「あへぇあぁぁ、もっろぉぁ、もっろ精液ぃぃ、ほしぃぃ!!」
ズンズンズンズンズンズンズンズンッ!
ジュブッジュブッジュブッジュブッ!!
ドプドプドプドプドプドプドプドプッ!
「くぅあああ!まだ出てるのに、腰振ったら、気持ちよすぎてぇ……」
「とまりゃないにょおぉ、腰振っちゃうのぉおぉぉおぉ!あひぃっ!オチンポォもっろぉ!わらひの子宮孕ませてぇ!龍郎チンポの精液でぇ、わらひのお腹をボテボテにしてぇ、龍郎の赤ちゃん作らせてぇ!」
「うぁぁ!出す!出すぞ!ずっと出すから!瞳ぃ!孕むまで出すから!俺の子供孕めぇ!」
「うれひぃ!孕むぅ!龍郎の子供孕みゅう!!らからぁもっろぉ、らひてぇ!わらひの子宮ずっとぉ精液で溺れさせてぇぇ!」
「ああああぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!!」
「あへぇぇぇあぁぃひぃぃぃぁぁ!!」
俺たちは悦楽にまみれた嬌声を、部屋を震わすほどに叫ぶ。
白濁した熱い奔流を吐き出し続ける。俺の股は暖かいもので濡れた。瞳もイッているのだ。俺と瞳は一緒にイキ続けているんだ。
俺たちはイキ続ける。
―♪―
……やってしまった。
事後。
朝ちゅん。
なんでもいい。
俺はやってしまった。
「うぁー、中出ししちまったよ」
自己嫌悪。
本能の赴くままにヤッてしまった。
外出しするつもりだったのに。
……いや、なかったな。
なんにも考えてなかった。
ただ瞳と一つになれたらいいって。
でもなぁ。責任、重大だよなぁ。
俺は顔を横に捻る。
「俺の気も知らないで、こいつは幸せそうな顔してるし……」
目尻を垂らして涎を垂れ流しで、すやすやと寝ている。まだ現在進行形で繋がっている上に、精液で膣内がドロドロのはずなのに、それすら嬉しそうな幸せそうな寝顔だ。微笑ましくもあれなんだか憎らしくなってくる。というか、悩んでいるのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
でもまあ、これから悩むのは俺の仕事か。
今まで散々、瞳には悩まさせてしまったんだ。
これからは俺も悩んで悩み抜いて行動していこう。
……一児の父となる可能性もあるのだから。しっかりせねば。
「ぅ、んん、……龍郎ぉ」
瞳の眼がうっすらと開き、俺の名を呼ぶ。
「お、起きたか……どっか痛いとこないか?」
「ん。だい、じょうぶ。子宮、精液、いっぱい」
「悪い、やり過ぎた」
「んーん、精液、気持ちいい……」
とびきりの笑顔が目の前で広がる。ある意味目の毒だ。理性が削られる。
「風呂、行くか」
「もう、少し、このまま……」
「臭うぞ」
「龍郎の、匂いならこべりついて、いい」
「っ!」
本当にツボ突くのがうまいやつだ。
「俺も、瞳のなら構わない」
「ふふ……だから、もう少し、このまま」
まるで風呂にでも浸かっているように顔を蕩けさせて、俺に体重を預けてくる。その重さで、瞳をことさら感じることができて心地いい。
離すものかと、俺は瞳を抱き締める腕に一層力を込めた。
それに反応するように髪蛇たちも俺の耳や髪に力強く絡み付いてくる。
「ずっと、私の夢、だった。龍郎と、こうするの」
「俺だって……瞳のこと、ずっと好きだったから」
「私も。龍郎、好き……恋人、だよね?」
「もちろん」
「妊娠、したら、結婚、ね?」
「…………」
「龍郎」
目を泳がせたら顔をガッチリホールドされてしまった。瞳の眼にまっすぐいすくめられる。
「龍郎は、」
「瞳のもの、だろ?わかってる」
「それから、私は、龍郎の、もの」
「ん」
「逃がさないんだから」
「逃げるものかよ」
その綺麗な青い瞳に見初められて、逃げるやつがいるかよ。
そうだ。
逃げるなんて馬鹿馬鹿しい。
せっかく、長年望んだ最も大切な人を、俺は手にしたんだ。それをみすみす離すものか。
「お前が逃げようとしても逃がしてやんないからな」
「龍郎、だって、固めて、縛って、閉じ込めちゃう、んだから」
「じゃあ、今からヤッてやる。ギブするまで犯してやるからな」
ヤル気はさっきまでなかったのだが、なんだかムラムラしてきた。
「魔物娘に、勝てると思って、る?」
勝ち誇るように笑う瞳。
「ふん、さっき気づいたが俺はもうインキュバスになってるからな。体力は倍増してんだぜ?そっちこそ大丈夫かよ、万年貧血女の子」
俺がからかうように言うと、瞳がかわいらしく頬を膨らませて俺の目を睨み据えた。うぐ、動けない。
「ふふ、これで、龍郎、動けない……私が、犯して、あげる」
「き、汚い……さすがメドゥーサ、汚い」
「これが、メドゥーサの、正しい、やり方。龍郎の、主導権は、これから先、ない」
マジか。俺これから先ずっとやられるだけか。
「……………………」
まあ、いいか。瞳になら。気持ちいいし。
しかし、ただではやられんぞ。逸物に込める力を微調整して、上手いことイかしてやる。油断するなかれ。
「じゃあ、龍郎、いっぱい、精液、出してね。私、孕ませて、妻にしてね」
「病めるときも健やかなるときも、俺はお前の隣にずっといる。死ぬまで、いや死んでも」
「生まれ変わっても、ね」
「ああ」
瞳が目尻に涙をたたえながら微笑む。その眼は太陽よりも眩しく、それでいて目が離せないものだった。
瞳が腰を振り始めても、俺は瞳から目を離すことなく一心に瞳を想う。
大好きだ。瞳、大好きだ。
瞳は眼で答える。
私も、大好きだよ。龍郎、大好き。
互いの気持ちを確認しあって、俺たちは肉欲に耽った。
……だから気づかなかった。
それはちょうど俺が、セックスを初めてから三度目の射精のとき。
萎えることなく、気持ちよさに包まれての射精を行おうとしたその瞬間だった。
「瞳!イク!子宮に!出すぞ!」
「うん!らひてぇ!わらひを孕ませてぇ!」
「く、うおっ!」
ガチャ。キィィ……
……え?
「ただいま!留守番ありがとね!温泉旅行とっても楽しかっ……た……わ?」
「……………………」
ドクドクドクドクドクドクドクドクッ!
「……………………」
豪快な射精音が部屋に響き渡る。俺と瞳の足の方向にドアはあるのだが。
つまりは、その射精の瞬間が、オマンコの隙間から溢れ出る精液がその人に見られたわけで。
その人は、瞳の母親なる人物なわけで。
「あっはぁ……龍郎のぉ精液ぃ、子宮にいっぱぁぁい。今度こそぉ孕んだかもぉ」
そして、瞳は快楽に包まれて今置かれているこの状況に気づいていないわけだ。
「えーと、これは、ですね……」
俺はしどろもどろに現状を説明しようと考えるが、浮かばない。どれもただの言い訳にしかならなかった。
瞳に似た容姿の、母としておかしいくらいに綺麗すぎる顔を、瞳の母は俯ける。
やばい、殺される。人の大事な娘をこんなにしたんだ。絶対に殺られる!
瞳の母は顔をバッと上げた。身体中に冷や汗が湧き出る。
しかし。
瞳の母親の顔は、すごく喜色満面の、至上の笑顔だった。そして、ドアの方へ身体を振り替えると。
「お父さーん!瞳と龍郎くんがセックスしてるわよぉぉぉぉぉ!」
「んなっ!?」
「しかも膣内射精しまくりっ!あれ絶対赤ちゃんできるわぁ!部屋の中、精液と愛液の匂いで鼻曲がりそうよぉぉぉ!」
なに言ってんだ、この母親は!
そして、ドタドタという音と共に瞳の父親がドアから入ってくる。
怒っているのかと思ったのだが、意外なことに彼も母親同様喜色満面の笑顔だった。
「おお!ヤッたか!瞳、ついにヤッたのか!よしよし、これで龍郎くんはわが家に嫁ぐというわけだな!」
腕を組んで、うんうんと頷く瞳の父親。
えーと、思考が追い付かない。
「ええ。しかもあんなに出しているんですよ、絶対赤ちゃんできますわ」
「ほほう、なかなかの出しッぷり……瞳も気持ちよすぎてアへ顔になってるな」
「えーと、あの、」
「ふふ、龍郎くん、気にせずもっとヤッてくださいな。もっともっと瞳に膣内射精しまくって、確実に孕ませてあげてください」
「ええ!?」
「セックスが落ち着いたら後程、話をしようではないか。婿入りのこととか婿入りのこととか婿入りのこととかなどをな。……まあ、それはともかく。ゆっくりヤッているといい。それに、私たちも君らを見たら我慢できなくなった」
「あらあら。向こうで散々ヤリまくりましたのに」
「そんなこと言って、お前のマンコも濡れまくっとるではないか」
瞳の父親が母親のスカートを捲り、湿った下着を晒す。
「あんっ!ダメですわ!こんなところで……娘と将来の息子が見てるんですよ」
「ふふん、息子に見られて興奮したのだろう?マン汁が太股を伝っておるぞ」
「ああん!ダメぇ!マンコに指突っ込まないでぇ!オチンポがいいのぉ!」
「よぉしよし、ならばこのままここで息子たちが見ている前で犯してやる!」
「ぶひぃぃぃぃぃ!ぶっといチンポキタァァァア!」
バックの体位でまぐわい始めた瞳のご両親、
「……………………」
えーと、なんなんだ、この状況。
誰か説明求む。
「お母さん、オークになったんだ」
「え?」
瞳の言葉によくよく見ると、確かに瞳の母親の頭のところに本当に小さくだが、オークの耳があった。
「なんなんだ、これは」
「実は、お母さん、とお父さんに、協力してもらって監禁、できた」
「え?……じゃあ、温泉旅行ってのは」
「私たちを、二人きりに、するため」
「もしかして俺の親も」
やな予感。
「グル、です」
あんのバカ親どもめぇぇぇぇぇぇぇぇ!
「ぶひぃぶひぶひぃ!……お、とうさん?この際ですから、ぶひぃ、岩井さ、んご夫婦もぉぉ、お呼び、しませんか?」
「そうだな!家族仲良く大乱交とイクか!きっと楽しいぞ!」
とか言ってチンポをオマンコに挿入れたまま、瞳の父親が母親を持ち上げると、そのまま部屋を出ていった。
……ってちょっと待てぇ!
今、俺の親のこと言ったか!?
ふざけんな!誰が親と乱交するか!
「くっ!動かない!瞳!離してくれ!止めないと……」
俺の必死の言葉に瞳は笑みで返す。
「龍郎の、ご両親、と乱交……楽しみ」
「おまっ!」
「龍郎、多分、龍郎のお母さんも、魔物化してる、よ?どんなのか、楽しみ、だね」
「楽しみなわけあるかぁぁぁぁぁぁ!」
俺の絶叫が辺りに鳴り響く。
この後、両親と一緒の乱交どころか、性欲を持て余したご近所さんも含めての大乱交となるのだが、このときの俺はまだ知らない。
[完]
瞳は無言で頷いた。
俺と瞳は同じベッドに寝転がっていた。俺も瞳もどちらも裸である。しかし、セックスはこれからで。今は俺の疑問を解消しているときだった。
これからセックスをするのに、変なしこりは残したくなったのだ。
「ごめん、なさい。私の勘違い、で」
「いや、瞳は悪くないって。俺が変なこと言うから。それに、お前に監禁されるのも悪くなかった」
「そう、なの?」
「うん。最初のトイレに行ったとき、逃げようと思えば逃げれたからな。でも俺はそれをしなかっただろ?」
瞳は頷く。
「ま、結界で出られなかったみたいだけどな。出る気はなかったよ」
「うれ、しい。龍郎、好き」
ぎゅっと瞳が腕に抱きついてくる。
脚には瞳の蛇の尾を絡めてきて、すべすべでほんのり暖かく心地よい。
もう意地を張る気はないらしい。さっきから「好き」と何度も浴びせられ、むず痒くなる。
「そういえば、なんで瞳は俺を無視したりしてたんだ?」
中学くらいからずっとだ。睨んだり、舌打ちしたり、無視したり。
実は寂しかったりする。
「だって、恥ずかし、かったんだもん。
龍郎のこと、ずっと好き、だったから。恥ずかしくて、辛く当たっ、ちゃった」
「そっか。嫌われてたんじゃなかったのか」
「龍郎、嫌いに、なったことない。でも、他の女の、お話、嫌だった」
「でも、俺は告白全部断ってたんだぜ?」
「?……どうして」
「瞳のことが気になってたからな。全部断ってた」
「あぅあぅ……」
顔を真っ赤に染めて、酷く狼狽したように瞳は声を漏らした。
素直に恥ずかしがってくれるからかわいい。
「瞳、もう俺、」
「う、うん。私も、もう……」
瞳が俺の上に乗る。尾は絡み付けたままだ。
瞳の真っ白な裸体に蛍光灯の影が差す。
慎ましくも卑猥に主張する胸に流れるような曲線のくびれ、光に輝く濡れほそぼった秘部。
瞳のその美しいの裸体を見て、目を奪われないわけがない。
「あぅ、あまり、見ないで……恥ずかしい」
「電気消す?」
「……やだ。龍郎の、顔、見えない」
瞳は顔を赤らめてそっぽを向く。
どれだけ俺のツボを押さえてくるのだ、この幼馴染みは。
「あ、龍郎の……大きく、なった」
「これ以上我慢したら死にそう」
「じゃ、じゃあ舐めて、あげる」
瞳は身体を反転させて、俺の上に寝転がる。秘部が俺の前に露になって、いわゆるシックスナインというやつだ。
「はむ……」
その態勢になった途端、待ちきれないとでも言いたげに瞳は俺の逸物を口に含んだ。
「くっ……うぁ……」
「ちゅぷちゅぷ、ちゅるる、じゅぶる」
俺の逸物を喉奥まで一気に飲み込み、亀頭に長い舌を絡ませてくる。カリ下に舌が回り込み、くいくいと持ち上げるようにしごかれる。
イキそうでイかない刺激。身体が強張って動けないほどの快楽なのだけれど、イクことのできる快楽ではなくて、ただただ際限なく高めさせられるフェラだった。
「ひ、とみぃ……」
「んん、じゅるる……んはぁ、れろれろ、れぇんろぉ」
俺の声に応えるように、瞳は舌を絡めたまま頬をへこませて口を引き抜く。舌を亀頭に這わせるしごいたかと思うと、今度は舌が逸物の竿を這い回っていく。
上の方から下の方へ、味わうように舐めていく。
「龍郎のぉ、美味しい……んぁ、オチンチンの、先っぽ、透明な、液体出て、きたぁ……ん、れろぉ」
瞳の舌が俺の尿道口を舐める。
「苦いのに、美味しい……もっと、もっと舐めたい」
「う、あぁ……やばい、そんな尿道、尿道舐められたら、くぅ、あぁ」
もっととせがむように、瞳の細い舌先が俺の尿道の中へと入り込んでいく。まるで俺の全てをまさぐられているかのような、背筋を細く冷たい指で這わされるような、ゾクゾクとした感覚が俺の身体を突き抜ける。
「やば、い……瞳ぃ」
「たふほぉ……わらひのもぉ、なめへぇ」
「ひと、んぶっ!」
苦しみと気持ちよさの混在する快楽に見舞われる俺に、瞳はその秘部を押し付けてきた。グリグリと俺の顔に擦り付けてくる。
「んん……んぶぅ……」
今度は俺の顔が犯されている。逸物は瞳の舌で、今度は顔を瞳のドロドロに蕩けた秘部で犯されたのだ。
口の中に水飴のような粘性のある愛液の甘い味が広がり、舌がその甘さに溶けていく。嚥下すると、愛液が俺の食道をコーティングし、飲み下るもの全てが愛液と交わって瞳の甘美な味に満たされた。
さらに中毒性のある芳しい匂いが、鼻腔をくすぐり、深呼吸をすれば肺をその匂いが満たしていく。そして、まるでその匂いに意思があるようにそこに留まり、俺の肺は匂いに犯されていく。もう、それなしでは生きていけないと思わせるように。
まるで天国にいるような、蕩けきった快楽が俺の顔を覆う。
「じゅぶ!じゅぶぶぶふ!じゅるるるるるる!」
しかし、下は激しい地獄のような快楽が襲いかかっている。いつイッてもおかしくない。このままイかされても面白くない。
俺は瞳の天国を貪る。舌で秘唇を掻き分けて、垂れ滴る愛液を啜る。
「んんー!?……じゅぶ、るるるる」
僅かにフェラをする瞳の舌圧が弱まったけど、すぐに尿道と亀頭を舌が這い回り、内頬が竿をしごいていく。
ならば、と俺は舌を膣穴、ではなくさらに小さい穴。尿道を責め貫いた。
「んぷはぁっ!?……龍郎、そこだ、め」
逃がすものかよ。
俺は腰を浮かそうとする瞳のお尻を掴み、さらに強く押し付けた。濃厚な瞳の香りが、さらに俺の情欲をそそる。もっと味わいたいと思わせていく。
「おしっこの、穴、ダメぇ」
瞳の悲鳴は俺の欲望を高めさせるだけ。尿道口をさらに広げようと、俺は強引に舌をねじ込んでいく。しょっぱい味が舌先から伝わってきた。出るのか?
「あぅぅ……らめぇ、イッちゃう……龍郎も、一緒にぃぃ」
俺に尿道を責められながらも、瞳は俺の逸物を咥え込む。もう尿道を責めるもへったくれもない。ただ、俺をイかせんとばかりに頬を細めてストロークをしてくる。
「くっ……」
じゅぽ!じゅぽ!じゅぽ!じゅぽ!じゅぽ!
口の中の空気を排し、俺の逸物を涎まみれにさせて力強くしごいてくる。逸物の感覚が麻痺したと思えるくらい激しい、イかせることに特化したフェラだった。
こんなの我慢できるわけがない!
「くっ、じゅるるるるる」
俺も最後の抵抗に、瞳の尿道に舌を根元までねじ込み、中を掻き回す。おしっこのしょっぱい味が口に広がり、俺はそれを啜るように吸い上げた。例えば蕎麦を啜るように、例えばストローで吸うように。
瞳の全てを飲み干そうと、俺は口を広げて、オマンコのビラもクリトリスも口の中へと迎え入れる。ただがむしゃらに瞳の膣内を貪る。尿道に舌をねじ込み、溢れ出る体液を啜り、ビラを唇でねぶり、そして、下歯でクリトリスを弾いた。
「んんんんんんんーーーーっ!!!!」
瞳の口内が一際狭くなり、俺の逸物が喉奥へと誘われると、さらには食道へと侵入。根元から亀頭へと上っていくようにしごきあげていくかのように締め付けられた。
そして、亀頭が瞳の食道の柔らかい肉壁に締め付けられたかと思うと、何匹もの髪蛇たちが俺の金玉へ襲いかかった。舐められ、突かれ、甘噛みされ、精子を吐き出せと強引に激しく責め立てる。
その瞬間、俺の頭の中で、強い光が弾けた。
「ああああああああああああ!!!!」
俺が瞳の与える壮絶な快楽に屈服して彼女の所有物と化したのと、瞳がくぐもった悲鳴を上げて、愛液と潮と黄金水をバケツをひっくり返したか如く俺の顔にぶっかけたのは同時だった。
俺たちは身体をビクビクッと痙攣させる。
瞳の体液が俺の目を鼻を耳を口を全て満たしていく。噴き出るもの全ては俺にとっては甘美なもので、どこに入っても苦しいどころか気持ちいいとさえ思えた。
「んくんくんくんく、んくんくんくんく……!」
瞳は俺の逸物から体液を吐き出すところか、ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲み干していった。まるで渇ききった喉を潤すように。
気持ちよさとともに俺のものを飲まれているという興奮が、もっと瞳に飲ませようと白濁とした欲望を吐き出していく。
互いが互いを満たす幸福に、俺たちはまみれていた。
「んく…………ぷはぁ、あぁぁ……龍郎のぉ、苦くてぇ、でも甘くてぇ、液体なのにぃ、飲み下せないくらいぃ、ドロッドロでぇ、舌に、喉に、食道に、胃にべっとりこべりついてぇ、取れないぃぃ……!」
おいしいのぉおいしいのぉ、と舌っ足らずの恍惚とした声音で瞳は喋る。
「精液ぃぃ、龍郎のぉ、精液ぃぃ……口の中ぁ、精液の味しかしなぃ。龍郎のぉ、精液の味しかしなぃぃぃ!頭ぁおかしくぅ、なるぅぅ、龍郎の精液でぇ、精液バカになるぅぅ!」
「ひと、みぃ……」
そんなこと言われたら……。
「あはぁ、おっきくなったぁっ!あは、ピクっピクって反り返ってるぅっ!もうぉ、そんなオチンチン見たらぁ、我慢んんん!……できないよぉ」
ぷしゅー、と最後に俺の顔面に潮を吐き出し、瞳は身体を起こすと、騎乗位の体を取った。
「なんだよ、瞳、その顔。アへ顔になってる」
眼は虚ろに舌をだらんと垂らして、だらしのない笑顔になっていた。
「らってぇ、龍郎の、おいしぃんらもん……それにぃ、龍郎らって、顔わらひのでドロッドロだよぉ。うふふ、わらひのものまみれぇ」
「もうさっきから瞳の味と匂いしかしないよ」
「ふふ、もう、我慢、できないよねぇ?」
「うん、早く瞳の膣内に……」
瞳は淫らに笑みを浮かべ、俺の逸物を掴むと、自分のオマンコへと引き入れようとゆっくりゆっくり腰を下ろしていく。
しかし、
「……あれ?」
「どうした?」
「は、入ん、ない」
アへ顔一転、焦り顔になってしどろもどろに答える。
瞳は何度も逸物へとゆっくり腰を下ろすのだが、濡れたオマンコに滑り、なかなか入らないのだ。
「あぅあぅ……」
そんな涙目で見るなよ。押し倒したくなるだろ。髪蛇も落ち着けって。そんなくねくねと媚びるような眼で見るなよ。
「龍郎ぉ……」
「わかったわかった。えっと、ここじゃないのか」
「うぅ、そこぉ、尿道、だよぉ……」
「あ、ああ、悪い、初めてだから……って瞳は初めてじゃないだろ」
「うう、だってぇ、あのときは、頭おかしかった、もん。一回入れたら、一度も抜かなかったし……」
「そうなのか」
はっきり言ってよく覚えていない。
「うぅ、入ら、ない……」
つるつるつる。滑って滑って滑りまくって。亀頭が秘唇に擦られながら、愛液まみれになっていく。なんという焦らし。俺の回復した理性は最大値から削られた。
「瞳」
「龍郎?」
「一気にイクから」
「ふぇ?」
俺は瞳の腰の辺りを掴むと、少し浮かせて、一気に落とした。
「ッッッッッ!!!!??」
まるで、俺の逸物が欠けたピースだったかのように、瞳のオマンコにハマった。
瞳は眼を見開き、口を大きく開いて舌を突き出す。息を吸おうするが喘ぐが、上手く吸えずに苦しそうに……いや気持ちよすぎて吸えないのか。
だって、口の端が横に引かれて涎を垂らし、眼は白目になって目尻を垂らしているから。天国に辿り着いたかのように蕩けきったアへ顔を晒しているから。
「あへぇ、あぁ……なにこれぇ、違うぅ、わらひぃ、こんなの知らないぃ」
「ぅあああ……ひ、とみ、締め付け、やばい」
「ぴったりぃ、龍郎の、オチンポォ、わらひのオマンコにぴったりなのぉ……あああああ、あのときと全然違うぅ、気持ちいい……気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいいぃぃぃぃ!!」
ああ、なんだよ、これ。
瞳の膣内がぐにゅぐにゅ蛇みたいにうねって……。
愛液まみれのドロドロの肉壁が絡み付いてきて、動いてないのにしごかれてるみたいで、やばい、これ、違う、瞳に無理矢理されてきたときと全然、だって、だって、今にもイキそうなんだ、優しく包まれているのにその暖かさにイかされそうで、安心させながらも出せ出せってせがんできて、気持ちいい、考えられない、なにも、考えたくない、もうずっとこうしていたい。
「オチンポォ、おいしぃ、前のと全然……おいしいのぉ」
ああ、瞳、涙に鼻水に涎でベタベタだ。瞳の、瞳のおいしそうな体液。舐めたい。
俺は瞳を抱き寄せて、その顔を舐めしゃぶる。
「ああん、龍郎ぉ、ペロペロらめぇ、気持ちよく、なっちゃうぅ」
「もっと、もっともっと瞳ぃぃ」
「んはぁ、もうらめぇ、動くよぉ、龍郎チンポ、わらひのオマンコでぐっちゅぐちゅに食べちゃうよぉ」
「あ、くぁ、瞳、腰激し、チンポ引き千切られ、る」
「あっはぁ!チンポチンポチンポォ!龍郎チンポおいしいよぉ!」
ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ!
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
ぶちゅっぶちゅっぶちゅっぶちゅっ!
「なんだよ、これ……プリプリしたなんかが、尿道口に当たって……」
「それぇ、子宮口ぉ、龍郎チンポの精液ぃ、いっぱい飲みたくてぇ、ウズウズしてるんだよぉ!」
「やっ、べえ……吸われ、る」
「あっはぁ、キスして、るぅ……龍郎のオチンポ欲しいからぁ、子宮下りてきてぇ、オチンポォ食べようとしてるのぉ」
「瞳ぃ、瞳ひとみひとみぃ」
「龍郎……んちゅ、ちゅ、れろ、んはぁ、んん、ちゅぶぶぶ」
瞳とのキス。さっきのと全然だ。舌が絡みあって、瞳の、唾液が注がれて、甘い、頭がピンク色に、染まって、蕩ける……。
「んく、ちゅぷちゅぷ、れろぉぁ、んあー、んぷ、じゅるるるるるる!!」
吸って、吸われて。飲んで、飲まれて。舐めて、舐められて。貪って、貪られて。
「っぷはぁ、ああああ、龍郎のぉ唾液も、おいしぃ、ねえ龍郎、抱き締めてぇ」
言われるがまま、俺は瞳を抱き締める。瞳の慎ましくも柔らかなおっぱいが胸に当たった。その柔らかさが、堪らなく心地いい。
その間も瞳はズンズンと腰を降り下ろす。腰をしならせて、激しくグラインドしてくる。
そろそろ、やばい。
「うふふ、もうぉ、龍郎ぉ、逃げられないよぉぉ」
不意にそう言ったかと思うと、瞳は俺にキスを落とした。
瞳は眼を開いていた。
俺も目を開いていた。
それはつまり。
俺と瞳の眼が交わりあうことで。
瞳のもっとも得意な能力を発動する最高の状況で。
だから。
俺の身体は、まるで石になったかのようにぴくりとも動かなくなった。
瞳をガッチリと抱き締めた状態で。
「うふふ、あはっ、あはは……龍郎ぉつーかまえーたぁ。もう、離させないよぉ」
「ああ、離してって言っても離してやるもんか」
「うれしい……ん、ああああ!」
「ああ、さっきより、激し」
「あんあんあんっ!チンポチンポ!龍郎のぉオチンポォ!オマンコごりごり抉ってるぅ!オマンコ肉抉られてぇ、あっはぁ、子宮口ゴンゴンノックしてるぅ!」
「っっっっ!!?な、ん……亀頭が、包まれ、る……これ、」
「開いたぁ!子宮ぅ、ぱっくりお口開いたぁ!だからぁ、食べるぅ、オチンポォ食べるぅ!子宮にぃ、赤ちゃん袋にオチンポ入れてぇ、ぐちゅぐちゅ揉み揉みシコシコしてぇ、精液出させるぅぅ!」
「くっ、あああぁ……」
子宮が!子宮のプリプリのお肉が、俺のチンポの亀頭を貪って!揉んでしごいて啜ってる!早く出せって命令してる!俺のチンポを奴隷にしようと快楽調教してる!やばい!ダメだ!堕ちる!チンポ子宮に堕とされる!瞳のオマンコ子宮の精液奴隷にされる!出したら、終わる!瞳の子宮のものになる!もう瞳の子宮のことしか考えられなくなる!チンポ振って子宮に突っ込むことしか考えられなくなる!
「龍郎はぁ、わらひのぉ!わらひだけのぉものなんらからぁ!」
腰を降り下ろされて、キスされた。
髪蛇たちが全て俺にキスを降り注げた。
瞳の尾が強張って俺の下半身を締め上げた。
俺の目線はただ一点にのみに固まった。
瞳の眼に向けて。
もうそれ以外に見ることはできない。
見る気もない。
瞳の眼は俺の意思を固めた。
瞳の膣内に精液を吐き出すという欲望に固めた。
だから、俺は。
瞳の子宮に精液を溢れ出るくらい注ぎ込むことしか考えられない!
「んんんんんんんんんんんん!!!!」
「ぷはぁあああああああああ!!!!」
ドクドクドクドクドクドクドクドク!!
全てが出る!もうなにも考えたくない!
瞳の膣内に、子宮にもっともっともっと出したいっ!
「精液ぃぃぃぃい!子宮にキタァァァァア!」
ドプドプドプドプドプドプドプッ!!!
止まらない!射精止まらない!
吸われてる、瞳の子宮にゴクゴク飲まれてる!
潮噴いてるみたいな勢いなのに止まらない!
「あぁん、おいしぃぃぃ、精液でぇ子宮ぅ溺れりゅうぅぅ!」
「あああ、揉まれてる、チンポ、オマンコで揉みまくられてるぅ」
「あへぇあぁぁ、もっろぉぁ、もっろ精液ぃぃ、ほしぃぃ!!」
ズンズンズンズンズンズンズンズンッ!
ジュブッジュブッジュブッジュブッ!!
ドプドプドプドプドプドプドプドプッ!
「くぅあああ!まだ出てるのに、腰振ったら、気持ちよすぎてぇ……」
「とまりゃないにょおぉ、腰振っちゃうのぉおぉぉおぉ!あひぃっ!オチンポォもっろぉ!わらひの子宮孕ませてぇ!龍郎チンポの精液でぇ、わらひのお腹をボテボテにしてぇ、龍郎の赤ちゃん作らせてぇ!」
「うぁぁ!出す!出すぞ!ずっと出すから!瞳ぃ!孕むまで出すから!俺の子供孕めぇ!」
「うれひぃ!孕むぅ!龍郎の子供孕みゅう!!らからぁもっろぉ、らひてぇ!わらひの子宮ずっとぉ精液で溺れさせてぇぇ!」
「ああああぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!!」
「あへぇぇぇあぁぃひぃぃぃぁぁ!!」
俺たちは悦楽にまみれた嬌声を、部屋を震わすほどに叫ぶ。
白濁した熱い奔流を吐き出し続ける。俺の股は暖かいもので濡れた。瞳もイッているのだ。俺と瞳は一緒にイキ続けているんだ。
俺たちはイキ続ける。
―♪―
……やってしまった。
事後。
朝ちゅん。
なんでもいい。
俺はやってしまった。
「うぁー、中出ししちまったよ」
自己嫌悪。
本能の赴くままにヤッてしまった。
外出しするつもりだったのに。
……いや、なかったな。
なんにも考えてなかった。
ただ瞳と一つになれたらいいって。
でもなぁ。責任、重大だよなぁ。
俺は顔を横に捻る。
「俺の気も知らないで、こいつは幸せそうな顔してるし……」
目尻を垂らして涎を垂れ流しで、すやすやと寝ている。まだ現在進行形で繋がっている上に、精液で膣内がドロドロのはずなのに、それすら嬉しそうな幸せそうな寝顔だ。微笑ましくもあれなんだか憎らしくなってくる。というか、悩んでいるのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
でもまあ、これから悩むのは俺の仕事か。
今まで散々、瞳には悩まさせてしまったんだ。
これからは俺も悩んで悩み抜いて行動していこう。
……一児の父となる可能性もあるのだから。しっかりせねば。
「ぅ、んん、……龍郎ぉ」
瞳の眼がうっすらと開き、俺の名を呼ぶ。
「お、起きたか……どっか痛いとこないか?」
「ん。だい、じょうぶ。子宮、精液、いっぱい」
「悪い、やり過ぎた」
「んーん、精液、気持ちいい……」
とびきりの笑顔が目の前で広がる。ある意味目の毒だ。理性が削られる。
「風呂、行くか」
「もう、少し、このまま……」
「臭うぞ」
「龍郎の、匂いならこべりついて、いい」
「っ!」
本当にツボ突くのがうまいやつだ。
「俺も、瞳のなら構わない」
「ふふ……だから、もう少し、このまま」
まるで風呂にでも浸かっているように顔を蕩けさせて、俺に体重を預けてくる。その重さで、瞳をことさら感じることができて心地いい。
離すものかと、俺は瞳を抱き締める腕に一層力を込めた。
それに反応するように髪蛇たちも俺の耳や髪に力強く絡み付いてくる。
「ずっと、私の夢、だった。龍郎と、こうするの」
「俺だって……瞳のこと、ずっと好きだったから」
「私も。龍郎、好き……恋人、だよね?」
「もちろん」
「妊娠、したら、結婚、ね?」
「…………」
「龍郎」
目を泳がせたら顔をガッチリホールドされてしまった。瞳の眼にまっすぐいすくめられる。
「龍郎は、」
「瞳のもの、だろ?わかってる」
「それから、私は、龍郎の、もの」
「ん」
「逃がさないんだから」
「逃げるものかよ」
その綺麗な青い瞳に見初められて、逃げるやつがいるかよ。
そうだ。
逃げるなんて馬鹿馬鹿しい。
せっかく、長年望んだ最も大切な人を、俺は手にしたんだ。それをみすみす離すものか。
「お前が逃げようとしても逃がしてやんないからな」
「龍郎、だって、固めて、縛って、閉じ込めちゃう、んだから」
「じゃあ、今からヤッてやる。ギブするまで犯してやるからな」
ヤル気はさっきまでなかったのだが、なんだかムラムラしてきた。
「魔物娘に、勝てると思って、る?」
勝ち誇るように笑う瞳。
「ふん、さっき気づいたが俺はもうインキュバスになってるからな。体力は倍増してんだぜ?そっちこそ大丈夫かよ、万年貧血女の子」
俺がからかうように言うと、瞳がかわいらしく頬を膨らませて俺の目を睨み据えた。うぐ、動けない。
「ふふ、これで、龍郎、動けない……私が、犯して、あげる」
「き、汚い……さすがメドゥーサ、汚い」
「これが、メドゥーサの、正しい、やり方。龍郎の、主導権は、これから先、ない」
マジか。俺これから先ずっとやられるだけか。
「……………………」
まあ、いいか。瞳になら。気持ちいいし。
しかし、ただではやられんぞ。逸物に込める力を微調整して、上手いことイかしてやる。油断するなかれ。
「じゃあ、龍郎、いっぱい、精液、出してね。私、孕ませて、妻にしてね」
「病めるときも健やかなるときも、俺はお前の隣にずっといる。死ぬまで、いや死んでも」
「生まれ変わっても、ね」
「ああ」
瞳が目尻に涙をたたえながら微笑む。その眼は太陽よりも眩しく、それでいて目が離せないものだった。
瞳が腰を振り始めても、俺は瞳から目を離すことなく一心に瞳を想う。
大好きだ。瞳、大好きだ。
瞳は眼で答える。
私も、大好きだよ。龍郎、大好き。
互いの気持ちを確認しあって、俺たちは肉欲に耽った。
……だから気づかなかった。
それはちょうど俺が、セックスを初めてから三度目の射精のとき。
萎えることなく、気持ちよさに包まれての射精を行おうとしたその瞬間だった。
「瞳!イク!子宮に!出すぞ!」
「うん!らひてぇ!わらひを孕ませてぇ!」
「く、うおっ!」
ガチャ。キィィ……
……え?
「ただいま!留守番ありがとね!温泉旅行とっても楽しかっ……た……わ?」
「……………………」
ドクドクドクドクドクドクドクドクッ!
「……………………」
豪快な射精音が部屋に響き渡る。俺と瞳の足の方向にドアはあるのだが。
つまりは、その射精の瞬間が、オマンコの隙間から溢れ出る精液がその人に見られたわけで。
その人は、瞳の母親なる人物なわけで。
「あっはぁ……龍郎のぉ精液ぃ、子宮にいっぱぁぁい。今度こそぉ孕んだかもぉ」
そして、瞳は快楽に包まれて今置かれているこの状況に気づいていないわけだ。
「えーと、これは、ですね……」
俺はしどろもどろに現状を説明しようと考えるが、浮かばない。どれもただの言い訳にしかならなかった。
瞳に似た容姿の、母としておかしいくらいに綺麗すぎる顔を、瞳の母は俯ける。
やばい、殺される。人の大事な娘をこんなにしたんだ。絶対に殺られる!
瞳の母は顔をバッと上げた。身体中に冷や汗が湧き出る。
しかし。
瞳の母親の顔は、すごく喜色満面の、至上の笑顔だった。そして、ドアの方へ身体を振り替えると。
「お父さーん!瞳と龍郎くんがセックスしてるわよぉぉぉぉぉ!」
「んなっ!?」
「しかも膣内射精しまくりっ!あれ絶対赤ちゃんできるわぁ!部屋の中、精液と愛液の匂いで鼻曲がりそうよぉぉぉ!」
なに言ってんだ、この母親は!
そして、ドタドタという音と共に瞳の父親がドアから入ってくる。
怒っているのかと思ったのだが、意外なことに彼も母親同様喜色満面の笑顔だった。
「おお!ヤッたか!瞳、ついにヤッたのか!よしよし、これで龍郎くんはわが家に嫁ぐというわけだな!」
腕を組んで、うんうんと頷く瞳の父親。
えーと、思考が追い付かない。
「ええ。しかもあんなに出しているんですよ、絶対赤ちゃんできますわ」
「ほほう、なかなかの出しッぷり……瞳も気持ちよすぎてアへ顔になってるな」
「えーと、あの、」
「ふふ、龍郎くん、気にせずもっとヤッてくださいな。もっともっと瞳に膣内射精しまくって、確実に孕ませてあげてください」
「ええ!?」
「セックスが落ち着いたら後程、話をしようではないか。婿入りのこととか婿入りのこととか婿入りのこととかなどをな。……まあ、それはともかく。ゆっくりヤッているといい。それに、私たちも君らを見たら我慢できなくなった」
「あらあら。向こうで散々ヤリまくりましたのに」
「そんなこと言って、お前のマンコも濡れまくっとるではないか」
瞳の父親が母親のスカートを捲り、湿った下着を晒す。
「あんっ!ダメですわ!こんなところで……娘と将来の息子が見てるんですよ」
「ふふん、息子に見られて興奮したのだろう?マン汁が太股を伝っておるぞ」
「ああん!ダメぇ!マンコに指突っ込まないでぇ!オチンポがいいのぉ!」
「よぉしよし、ならばこのままここで息子たちが見ている前で犯してやる!」
「ぶひぃぃぃぃぃ!ぶっといチンポキタァァァア!」
バックの体位でまぐわい始めた瞳のご両親、
「……………………」
えーと、なんなんだ、この状況。
誰か説明求む。
「お母さん、オークになったんだ」
「え?」
瞳の言葉によくよく見ると、確かに瞳の母親の頭のところに本当に小さくだが、オークの耳があった。
「なんなんだ、これは」
「実は、お母さん、とお父さんに、協力してもらって監禁、できた」
「え?……じゃあ、温泉旅行ってのは」
「私たちを、二人きりに、するため」
「もしかして俺の親も」
やな予感。
「グル、です」
あんのバカ親どもめぇぇぇぇぇぇぇぇ!
「ぶひぃぶひぶひぃ!……お、とうさん?この際ですから、ぶひぃ、岩井さ、んご夫婦もぉぉ、お呼び、しませんか?」
「そうだな!家族仲良く大乱交とイクか!きっと楽しいぞ!」
とか言ってチンポをオマンコに挿入れたまま、瞳の父親が母親を持ち上げると、そのまま部屋を出ていった。
……ってちょっと待てぇ!
今、俺の親のこと言ったか!?
ふざけんな!誰が親と乱交するか!
「くっ!動かない!瞳!離してくれ!止めないと……」
俺の必死の言葉に瞳は笑みで返す。
「龍郎の、ご両親、と乱交……楽しみ」
「おまっ!」
「龍郎、多分、龍郎のお母さんも、魔物化してる、よ?どんなのか、楽しみ、だね」
「楽しみなわけあるかぁぁぁぁぁぁ!」
俺の絶叫が辺りに鳴り響く。
この後、両親と一緒の乱交どころか、性欲を持て余したご近所さんも含めての大乱交となるのだが、このときの俺はまだ知らない。
[完]
13/03/11 19:56更新 / ヤンデレラ
戻る
次へ