現代魔物娘譚―メドゥーサ編―
魔力ちゅーにゅー。 これでどうかしら? 好きな男の子に素直になれそう? えっ、わからない?不安だって? ふふ、大丈夫よ。魔物娘になったら素直になれるわ。 あら、お礼はいらないわよ。 あなたがその子と結ばれるのが私の幸せだもの。 あ、でも本当に私に感謝してるなら、ひとつお願いがあるの。 とっても簡単なことよ。 ふふ、それはね。 ごにょごにょ。 どうかしら?ダメだったら無理にとは言わないんだけれど。 え?いいの?やった! なに使うのかって?うふふ、悪いことには使わないわよ。私が個人的に使うだけだから。 ふふ、お礼に二つ魔法を教えてあげる。 大丈夫。魔物娘になりたてでも簡単な魔法よ。 一つはあなたのやることの役に立つわ。彼を逃がさないで済むわよ。 もう一つは、あなたの特性を強化するための魔法よ。ま、使う機会はないと思うけれどね。 さあ、いってらっしゃい。 あなたが幸せになれることを祈ってるわ。 ふう、暮らしやすくなったものね、この世界も。魔界に比べたらまだまだ魔素は薄いけれど、もう魔物娘たちはこの世界に受け入れられた。そこらを歩けば、魔物娘が見受けられるくらいだ。 でもまだまだ。まだまだ魔物娘は増やさないと。 この世界に、魔物娘の祝福を。 それと、私のコレクションの充実を。 |
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