蓼喰う虫も好き好き
蓼喰う虫も好き好き。
大抵の者は持たぬような変わった嗜好を嗜む者は少なからずいる。
それは魔物娘とて同じ。
今回は、その例を二つ紹介しよう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
case1 狩人の不運
「吸血鬼ルセーヌ!お前を倒しに来たぞ!」
ある吸血鬼の館。
彼女の配下のワーバットを全て倒し終えたダンピールが、主の間の扉を勢い良く開く。
「もう逃げられ……!?」
部屋に入って早々、ダンピールは息を呑んだ。
なんと、部屋中に十字架、白木の杭が大量に並べられていた。
さらに天井にはニンニクが吊るされ、足元には真水が撒かれている。
つまり、この部屋は吸血鬼の弱点となるものが所狭しと並べられているのだ!
「こんなの…今まで見たことが無い…!」
「フフフフ、よくぞ来てくれたな…」
面食らっている侵入者の前に、館の主たるヴァンパイアが現れた。
見た目は大人びた女性、熟女といった所だ。
「フッ、ようやく現れたか!しかし、こんな場所でお前はロクな力も出せまい!」
「フフフ…それは果たしてどうかな…?」
「何っ!?」
不敵に笑うヴァンパイアに、ダンピールは一瞬恐怖を感じた。
それは、自分では敵わないような強者を前にした時のものではない。
凄まじい狂気を感じた時のものだった。
「私は真性のマゾヒスト…超が付く程のドMでな…この状況だと、かえって燃えるのだよ!」
ヴァンパイアがマントを広げる。
その下には、何も衣服は着られていなかった。
ブラジャーやパンツすら、無い。
スッポンポンだ。
しかも股間には、本来女にはあるはずのない筈のモノ、雄々しくそそり立つ男根があった。
「ハァ…ハァ…デュフフフフフッ!来るぞぉっ!来るぞぉっ!エクスタシィッ!」
「ヒッ…」
ニンニクと真水によって発情しきり、品性のカケラもないケダモノと化したヴァンパイアに完全に怯え、ダンピールは腰を抜かしてしまう。
「君可愛いねぇ〜♥おばさんと良いことしよぉ〜♥」
「い、いや…やめて…来ないで…」
獲物である筈の存在にただ怯え、後ずさるだけのダンピール。
その姿は、悪質な変態に出くわした女子高生のようだ。
「可愛いねぇ〜、可愛いねぇ〜」
「....!」
力を振り絞り、ダンピールは扉の取っ手を掛けるが、いくら引っ張っても扉は開く気配は無い。
それに、取っ手にしては何故か柔らかい感触がする。
よく見てみると、血管が浮かび上がった極太チンポコ大先生であった。
「おっと、それはおばさんのおいなりさんだよぉ♥」
美少女にご自慢のイチモツを握られ、変態ヴァンパイアはご満悦。
ねっとりとした蕩け顔に見下ろされ、ダンピールの絶望がさらに加速した。
「.....ッ!」
哀れな狩人は、ようやく理解した。
獲物になったのは自分だと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
case2 風に立つ
フェラチーオ砂漠のオアシス。
ここは今日も、観光ツアーで訪れた観光客で賑わっている。
「はいはーい!あちらに見えますのがー!フェラチーオゾウでーす!」
赤色の巨大なラクダが引く馬車の上で、ゴブリンのガイドと観光客がオアシスの水を飲む茶色いゾウの群れを見ていた。
「このフェラチーオゾウは、変わった生態を持っておりまして……」
「あの、ガイドさん。」
ガイドがゾウについて解説していると、一人のインプの女性が彼女に声を掛けた。
「どうかなされましたか?」
「何ですか?アレ?」
女性が指差した先には、大きな岩の上で、全裸になって腰に両手を当てるポーズをしているマミーが居た。
普通、マミーはとても肌が敏感で、触られるだけでも強い快楽となる為常に包帯をしている。
風が吹く頻度の多いこのオアシスでマミーが全裸になってしまうと、風の刺激によって何度もアクメを迎え、まともに動けなくなってしまうだろう。
しかし、彼女はあろうことか裸になり、しかも自ら風が当たりやすい位置に陣取っていた。
「え、えーと…あれはですねぇ…」
これまでのガイドの仕事歴の中でも、水を汲みに来た原住民や任務にあたる王国の兵ならば何度もここで見てきたが、あんな得体の知れない人物に遭遇したことは初めてだ。
彼女がベテランと言えど、あれをどう解説すれば良いのか分からない。
ガイドが言葉を詰まらせていると、ツアー客の一人の中年男性が口を開いた。
「アイツなら知ってるぜ!」
「それは本当ですかっ!?」
予想外の事態に、ガイドの素の態度が出てしまう。
「おう、マジだとも。アイツは俺がヒヨッコ冒険者の頃から見てきているんだ。本当に変わっているヤツでよ…いっつもあの場所で裸になって風に当たってんのよ。」
懐かしそうな語り口で、中年男性は語る。
あたかも、それが彼の青春であったかのように。
「多分、風に当たることで、エロい意味での気持ち良さを楽しんでいるんだろうよ。」
「それ以外に何かありませんか?」
「うーん…おっぱいと尻が大きい事ぐらいかな!今の女房と出会うまではずっとオカズにしていたぜ!ガッハッハ!」
中年男性の話にツアー客がどっと湧いた。
「ということは…その他の特徴は分からないということでしょうか…?」
「うん、そういうことだ!さぁ、次の名所へ出発進行!ハイヨッ!シルバー!」
「…………。」
結局、ツアーが終わるまであのマミーの正体については分からずじまいだったが、予想外の事態に直面し困惑しているガイドに代わり、あの中年男性による巧みなトーク術でツアーは大盛り上がりとなった。
大抵の者は持たぬような変わった嗜好を嗜む者は少なからずいる。
それは魔物娘とて同じ。
今回は、その例を二つ紹介しよう。
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case1 狩人の不運
「吸血鬼ルセーヌ!お前を倒しに来たぞ!」
ある吸血鬼の館。
彼女の配下のワーバットを全て倒し終えたダンピールが、主の間の扉を勢い良く開く。
「もう逃げられ……!?」
部屋に入って早々、ダンピールは息を呑んだ。
なんと、部屋中に十字架、白木の杭が大量に並べられていた。
さらに天井にはニンニクが吊るされ、足元には真水が撒かれている。
つまり、この部屋は吸血鬼の弱点となるものが所狭しと並べられているのだ!
「こんなの…今まで見たことが無い…!」
「フフフフ、よくぞ来てくれたな…」
面食らっている侵入者の前に、館の主たるヴァンパイアが現れた。
見た目は大人びた女性、熟女といった所だ。
「フッ、ようやく現れたか!しかし、こんな場所でお前はロクな力も出せまい!」
「フフフ…それは果たしてどうかな…?」
「何っ!?」
不敵に笑うヴァンパイアに、ダンピールは一瞬恐怖を感じた。
それは、自分では敵わないような強者を前にした時のものではない。
凄まじい狂気を感じた時のものだった。
「私は真性のマゾヒスト…超が付く程のドMでな…この状況だと、かえって燃えるのだよ!」
ヴァンパイアがマントを広げる。
その下には、何も衣服は着られていなかった。
ブラジャーやパンツすら、無い。
スッポンポンだ。
しかも股間には、本来女にはあるはずのない筈のモノ、雄々しくそそり立つ男根があった。
「ハァ…ハァ…デュフフフフフッ!来るぞぉっ!来るぞぉっ!エクスタシィッ!」
「ヒッ…」
ニンニクと真水によって発情しきり、品性のカケラもないケダモノと化したヴァンパイアに完全に怯え、ダンピールは腰を抜かしてしまう。
「君可愛いねぇ〜♥おばさんと良いことしよぉ〜♥」
「い、いや…やめて…来ないで…」
獲物である筈の存在にただ怯え、後ずさるだけのダンピール。
その姿は、悪質な変態に出くわした女子高生のようだ。
「可愛いねぇ〜、可愛いねぇ〜」
「....!」
力を振り絞り、ダンピールは扉の取っ手を掛けるが、いくら引っ張っても扉は開く気配は無い。
それに、取っ手にしては何故か柔らかい感触がする。
よく見てみると、血管が浮かび上がった極太チンポコ大先生であった。
「おっと、それはおばさんのおいなりさんだよぉ♥」
美少女にご自慢のイチモツを握られ、変態ヴァンパイアはご満悦。
ねっとりとした蕩け顔に見下ろされ、ダンピールの絶望がさらに加速した。
「.....ッ!」
哀れな狩人は、ようやく理解した。
獲物になったのは自分だと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
case2 風に立つ
フェラチーオ砂漠のオアシス。
ここは今日も、観光ツアーで訪れた観光客で賑わっている。
「はいはーい!あちらに見えますのがー!フェラチーオゾウでーす!」
赤色の巨大なラクダが引く馬車の上で、ゴブリンのガイドと観光客がオアシスの水を飲む茶色いゾウの群れを見ていた。
「このフェラチーオゾウは、変わった生態を持っておりまして……」
「あの、ガイドさん。」
ガイドがゾウについて解説していると、一人のインプの女性が彼女に声を掛けた。
「どうかなされましたか?」
「何ですか?アレ?」
女性が指差した先には、大きな岩の上で、全裸になって腰に両手を当てるポーズをしているマミーが居た。
普通、マミーはとても肌が敏感で、触られるだけでも強い快楽となる為常に包帯をしている。
風が吹く頻度の多いこのオアシスでマミーが全裸になってしまうと、風の刺激によって何度もアクメを迎え、まともに動けなくなってしまうだろう。
しかし、彼女はあろうことか裸になり、しかも自ら風が当たりやすい位置に陣取っていた。
「え、えーと…あれはですねぇ…」
これまでのガイドの仕事歴の中でも、水を汲みに来た原住民や任務にあたる王国の兵ならば何度もここで見てきたが、あんな得体の知れない人物に遭遇したことは初めてだ。
彼女がベテランと言えど、あれをどう解説すれば良いのか分からない。
ガイドが言葉を詰まらせていると、ツアー客の一人の中年男性が口を開いた。
「アイツなら知ってるぜ!」
「それは本当ですかっ!?」
予想外の事態に、ガイドの素の態度が出てしまう。
「おう、マジだとも。アイツは俺がヒヨッコ冒険者の頃から見てきているんだ。本当に変わっているヤツでよ…いっつもあの場所で裸になって風に当たってんのよ。」
懐かしそうな語り口で、中年男性は語る。
あたかも、それが彼の青春であったかのように。
「多分、風に当たることで、エロい意味での気持ち良さを楽しんでいるんだろうよ。」
「それ以外に何かありませんか?」
「うーん…おっぱいと尻が大きい事ぐらいかな!今の女房と出会うまではずっとオカズにしていたぜ!ガッハッハ!」
中年男性の話にツアー客がどっと湧いた。
「ということは…その他の特徴は分からないということでしょうか…?」
「うん、そういうことだ!さぁ、次の名所へ出発進行!ハイヨッ!シルバー!」
「…………。」
結局、ツアーが終わるまであのマミーの正体については分からずじまいだったが、予想外の事態に直面し困惑しているガイドに代わり、あの中年男性による巧みなトーク術でツアーは大盛り上がりとなった。
19/02/09 16:58更新 / 消毒マンドリル
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