連載小説
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奇界 No.03 リシャデス峡谷 〜喰うもの、喰われる者〜
 肉と聞けば、真っ先に何を思い付くだろうか。
 おそらく多くの者が、食べ物の肉を真っ先に思い浮かべる筈だ。
 他にも、筋肉、皮肉等もあるが、今回は食物としての肉に関係した奇界を紹介しよう。

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 何やら、鼻をくすぐる香りがしている。
 不思議と食欲が沸いてくる、旨味のある肉の芳香が。
 ジパングの笑い話に、ケチな商人が霜降肉の香りを嗅ぎ、それを食った気になるというものがあるが、この香りは嗅いでいるだけで肉を食べていると錯覚してしまうだろう。
 その臭いの元は、どうやらそこら中に転がっている赤紫色の物体のようだ。
 その物体はまさしく肉という言葉が相応しく、握ると脂の入った肉汁が出てきそうな質感をしている。
 転がっているものだけではない。地面も、それを囲む壁も、全て肉のような質感をしている。
 いや、ここ一帯全てが肉なのである!
 ここは、リシャデス峡谷。
 前からは存在は認知されていたが、最近になって奇界と認められた。
 ここの最大の特徴は、谷の内側が肉で覆われていることだ。
 この「肉」なのだが、厳密には肉ではなく別の物質で、正体を解明した者は誰も居ない。
 ただし、この肉に含まれている物質が、この土地の魔界化を阻止していることだけは分かっている。
 「肉」は食べることもでき、普通の肉と大して変わらないどころか、とても美味だ。
 谷の底に近づけば近づく程、香りの強さや肉の弾力は増し、最深層になると極上の味わいになるらしい。
 この肉の魅力に取り付かれた者は多く、古今東西谷から人間や魔物を問わずここにやって来る。
 中にはやってくる男を捕まえるべく、リシャデスに住み着いている魔物もいる。

 「へへへっ、肉ぅ、肉ぅ。」

 デップリと太った男が、一心不乱に地面に落ちている肉を拾って袋に入れていた。

  「はーぁ…想像するだけでたまんねーぜ…」

 涎を垂らしながら、目の前に落ちている肉を拾おうとすると、黒い毛の生えた獣の手がそれをかっ拐って行った。

 「そういうお前も、中々美味そうじゃねぇか。」

 男の前に現れたのは、ウルフ族の中でも特段と凶暴なことで知られるヘルハウンドだ。
 この個体は普通のものよりも体格が良く、身体中の筋肉が盛り上がっている。
 ヘルハウンドはわざとらしく拾い上げた肉塊を口の中でしゃぶり、何度か噛んで飲み込んだ。

 「ひぃっ!?で、出た〜っ!」

 恐怖に駆られた男は、大切である筈の袋を真っ先に放り出し、悲鳴を逃げ出して行った。
 ヘルハウンドが追いかけようとする暇もなく、あっという間に谷の曲がり角へと消えてしまった。

 「クソッタレ、逃げ足の早いヤツだ…」

 悪態をつきながら、ヘルハウンドは男が落として行った荷物を見る。

 「ちょうど腹も減っていたし、アイツが採ってた肉でも食わせてもらうかね。」

 袋の中に手を突っ込み、ヘルハウンドは肉塊を次々と口の中に入れていく。

 「んむ…んむ…」

 袋が丸くなるまで詰められていた肉も、魔物の食欲に掛かればすぐに完食されてしまう。

 「こいつじゃ足りねぇな…」

 どうやらこのヘルハウンドは、男を逃がしてしまった鬱憤を肉を食べることで発散しようしたらしい。
 あれだけの量でも満足せず、彼女は谷の深部へ進む。

 「浅い所のヤツじゃ満足しねぇ…深い所の味わい深いヤツが食いてぇ…!」

 ヘルハウンドは、壁にへばりついたピンク色の肉を剥がし、口に放る。

 「んんっ、やっぱりこの味だな……うーむ、こればかりになると物足りなくなるな……」

 壁に張り付いていた肉はそれなりの大きさがあり、並大抵の人間なら一つで腹が膨れてしまうだろうが、彼女はまだまだ食べたりないらしい。

 「たまにはいっちょ行動でも起こしてみるか。」

 まだ見ぬ美味を求め、飢えた魔犬は先へと進んでいく。
 彼女がどれ程歩いただろうか。
 周りには熟成された肉の香りがする霧が漂い、肉の壁の色も上層部より濃くなっている。

 「ここなら良い肉が転がっていそうだな……おっ!」

 早速、小さな子供位はある大きな肉塊がドンと鎮座しているのをヘルハウンドは見つけた。
 肉塊はこれまで食べてきたどんな肉よりも艶があり、匂いも極上のものだった。
 なんて運が良いんだと言わんばかりに、ヘルハウンドはそれに近づき、肉塊を両手で掴んでかぶりつこうとする。
 肉塊がピクリと動き、一瞬手が出たことにも気づかずに。

 「いっただっきまー……うわぁッ!?」

 突如、かぶりつこうとした肉塊が激しく動いたことでヘルハウンドが一瞬怯む。
 肉塊はそれを逃さず、ヘルハウンドの口に強引にディープキスをした。

 「んっ、んううううううう……」

 水音を立て、肉塊に吸い付かれるヘルハウンド。
 手で必死に肉塊を引き剥がそうとするが、一向に離れる気配は無い。
 それどころか逆に拘束が強くなっていく。

 「…………ッ!」

 ヘルハウンドの口の中に、肉塊から出された汁が彼女の喉へと流し込まれる。
 すると、ヘルハウンドの腕に入っていた力が抜け、肉塊を掴んでいた手を放し、続いて踏ん張っていた強靭な足にも力が入らなくなり、地面に崩れ落ちた。

 「あっ……あっ……はへっ……」

 動かぬ手足を必死に動かそうとするヘルハウンドだが、飲まされた汁による影響により体が思う様に動かず、そうしようとすれば全身に強い快楽が走るだけであった。

 「キキキキキッ!カカッタ!」

 動けなくなっているヘルハウンドを前に、勝ち誇った様子で立つ肉塊…ではない。
 肉塊と同じ色の肌をしたオーガだ。
 体格はゴブリンと見間違う程に小さく、腰には赤い布が巻かれていた。

 「あ…う…」
 「オレ…オマエ…ツガイニスル!」
 「つ…が……い……!?」

 オーガが赤い布を取ると、そこには竿も玉も立派な一物が、目の前のメスを犯すことを待ちわびるかのように勃起している。

 「ソウダーッ!」

 仰向けになっているヘルハウンドの上にのしかかり、彼女が股間に付けていたパンツを取り去る。
 肉厚な大陰唇(マンコの盛り上がっている所)の内側にある割れ目からは、飢えた犬の涎の様にマン汁が垂れている。

 「タマンネェッ!」
 「や…っめ…」

 懇願しようとするヘルハウンドであったが、強い快楽の影響でマトモに喋れない。
 例え、喋れていたとしてもオーガは聞き入れないだろう。
 オーガはヘルハウンドの太股を押さえつけ、ご自慢のチンポを目の前のメスマンコに押し付ける。

 「オマエ!オレノ!ツガイ!コドモ!ツクル!」
 「こども…だ…め…やめ……ぇいんっ!?」

 竿に大小の様々な大きさのイボが付いたグロチンポがメス犬マンコを掻きまわした。
 激しく体をヨガらせ、大きく痙攣させるヘルハウンドに嗜虐心が芽生えたオーガはピストンの強さをさらに強める。

 「おほぉっ♥ひぎぃ♥んぉぉぉっ♥」
 「ドウダ!キモチイカ!オレ!キモチイイ!」

 ピストンと太股を押さえる力もさらに強まり、ヘルハウンドの全身にさらなる快楽が炸裂した。

 「ウーッ!オレ!ダス!オマエ!ハラメッ!オレノコ!ハラメッ!」
 「はらみゅうっ♥お前のっ♥赤ちゃんっ♥うみゅうぅぅぅぅ〜っ♥」
 「ウォォォォォォォォ!」

 激しく噴出したオーガの特濃ザーメンが、ヘルハウンドの完全敗北マンコにブチ込まれる。
 入りきらなかったザーメンが膣の外に溢れてしまうが、まだまだ射精は止まる気配が無い。
  
 「ヴぉぉぉぉぉぉぉぉんッ♥」

 ザーメンによって膨らんだ子宮がヘルハウンドの腹を膨張させた。
 分厚く割れた逞しい腹筋が、下品でだらしないボテ腹に変えられてもなお、オーガの射精は止む気配はない。

 「グォォォォォォ!スキダッ!オマエ!オレ!ツガイ!ナレ!」
 「なりゅぅっ♥つがいなりゅぅぅぅぅぅぅっ♥」

 腹を満たしに最深部へとやってきたヘルハウンドは、お望み通り、腹を満たすことができた。
 皮肉にも、達成できなかった方の欲望で。

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 リシャデス峡谷の最深部で、新種のオーガが発見された。
 その生態は変わっており、体を縮めて肉塊に擬態し、獲物を捕らえたり伴侶となる者を襲うのだ。
 獲物の襲い方だが、肉を取る為に捕まえる動物ならキバで噛みついて麻痺毒を注入し、弱った所を仕留め、伴侶の対象であれば上半身に抱きつき媚薬作用のある唾液を口の中に入れ、動けなくなったところを犯すというものである。
 更に特異な点は、彼女らの伴侶の対象には男性だけでなく、人間の女性や魔物娘も含まれるということだ。
 このオーガは女性器だけでなく、男性器も持っているフタナリの性質を持っており、女性や魔物娘を伴侶にする際はそれを使って犯す。
 彼女らの存在は学界に大きな衝撃を与え、リシャデス峡谷の調査は更に進められることとなった。

 「ほーら…よしよし……」
 「だーっ、だーっ」

 最深部にある巣穴の中。あのヘルハウンド、レナが小さなオーガの子供をあやしている。

 「おかーさん!おっぱい!」
 「オレモ!」

 幼いヘルハウンドの子供とオーガ、サシャがヘルハウンドにすり寄る。

 「ゴメンな……ルー…今はちょっと待っててくれ……、おい!サシャ!お前はいつもアタシとシてる時に飲んでるだろーが!それくらい我慢しろ!」
 「イーダロ!ヘルモンジャネーシ!」
 「大の大人が大人気ねぇだろうが!」

 あれ以来二人は、仲睦まじい番となった。
 サシャの種族は数が少ないらしく、彼女は子供を作ることに躍起になっているのもその為だ。
 それを知ったレナは呆れつつも、一年に一度子供を一人作るということをサシャと約束したのである。

 「ほら、お待ちかねのおっぱいだぞー」
 「やったー!おかーさんのおっぱい、たくさんのんでおーきくなるー!」
 「おうおう、甘えん坊だなァ。はははは……」
 「……オレモ、レナノオッパイノンデ、チチ、デカクスルー!」

 片方の乳に吸い付こうとするサシャであったが、レナにあっさり払いのけられてしまう。

 「イテー!ナニスンダヨー!ケチー!」
 「うるっせぇーな!乳飲む順番くらい待て!」
 「ヘーイ、ワカッタヨー」

 こうして一家で過ごせることに、番は幸せを噛みしめていた。
 
19/02/17 14:30更新 / 消毒マンドリル
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■作者メッセージ
 今回は「肉でできた谷」、「魔物娘を襲う魔物娘」がテーマだ!
 ヴァンパイアをダンピールが退治したり、ファラオをアポピスが襲ったりするという設定を見て、魔物娘×魔物娘もアリなんじゃないかと思って書いたぞ!

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