這い寄る純白の結晶
洞窟。それは悠久の時が経てど変わらぬ静寂と闇の世界。
外界から隔てられた環境は変化が少ないため、古代より生き永らえている生物たちの楽園である。
それと同時に、進化の過程で洞窟の中で暮らすようになり独自の進化を遂げた生物もいる。
そして、その「生物」にも魔物娘は含まれているのだ!
ルナア洞窟。この洞窟は蒸し暑い明緑魔界の国に分布しているが、地下深くにあるため涼しいというよりはむしろ寒いといっていいほど気温が低い。
「えい、やっ!えい、やっ!」
そんなルアナ洞窟の中で一人の少年がツルハシを振るっている。
バカコッ。コロコロコロ・・・・。
「あ、あったあった。」
少年が足元に転がっていった小さな白い結晶の塊を拾い革袋に入れた。
これは岩塩だ。
ルアナ洞窟は、岩塩が多く採れることで有名である。加えて出没する魔物も弱いため子供が小遣い稼ぎ目的で来たり、新米冒険者が依頼を受けて来る事が多い。
「ふぅ、これだけ採れたらもう充分だ。地上に戻ろうっと。」
少年は満足げに革袋を担いで地上へ出るゴンドラの元に行こうとした。
バササササササッ!!!!
「う、うわぁっ!?」
少年の前に何者かが羽音を立てて飛び出した!
「あら可愛いわね♪」
少年の前に現れたのはワーバット。コウモリの特徴を持った魔物娘だ。
「あっ、あのっ、コウモリのお姉さん、僕は地上へ戻りたいからそこを退いてくれないかな?」
「いいわよ〜♪ただし、お姉さんのお婿さんになってくれたらね!」
ワーバットが少年に襲いかかった!
「あっ!」
非力な少年はあっさりと押し倒されてしまう。
さらに運の悪いことに、押し倒された拍子に塩の結晶が入った大切な革袋が遠くへ飛ばされてしまったようだ。
袋を取り戻そうと必死に抵抗するが全く意味がない。
「あ、あっ…。」
ニチッ、ニチッ、ヌロォッ。
ワーバットが少年の首を執拗に舐め回している。
「ぼ、僕は、あの塩を売って、そのお金でお母さんのお薬を買うんだ…だから…こんなところで死にたくない…」
「大丈夫よぉ♪あなたみたいな可愛い子を殺す訳がないじゃないっ♪」
ワーバットが少年の首筋に吸い付いていた。
ムチュウゥゥゥッ!
「あっ、あはへっ……!」
少年が首筋を強くしゃぶられた快感で少し震える。
「あ、あ、い……やだ……だれか……たすけて……」
少年は快楽に悶え、涙を流しながら口から助けを乞う言葉を絞り出した。
「そんなに怖がらないの〜、ここまできたらもう本番に・・・」
ピチャッ!!!
突如、少年の股間に手を伸ばそうとしたワーバットの背中に冷たい液体が掛けられた!
「なっ!?何よ!?」
せっかくの良いところに文字通り水を差されたワーバットが、怒り気味に振り返る。
「ちょっと!!!人の良いところに何してくれて……」
ドビューーーッ!!!ビチャビチャビャァッ!!!
ワーバットが言葉を最後まで言い終える間もなく冷たい液体がワーバットの顔面に浴びせられた!
「ひ、人が話してる時になん」
ドビューッ!ビチャッ!
「ねぇ、いいかげ」
ドビューッ!ビチャッ!
「お願い、しゃべらせ」
ビュー!ビュー!ビュー!ビチャッ!
「ペッ、ペッ、ペッ」
出所の分からぬ謎の液体攻撃によりワーバットの顔全体が可哀想なくらいにびしょ濡れになってしまった。
「うえ〜〜ん!しょっぱい〜〜!」
ワーバットは足元に転がっている少年のことなど忘れて顔を液体まみれにして飛び去って行った。
「た、助かった……」
少年はしばし驚いていたが、すぐに安堵の表情を浮かべ今度こそここから去ろうと立ち上がろうとする。
「まって〜」
クールなハスキーボイスでありながら、間の抜けたのほほんとした声が横になっている少年の方に向かって来た。
「あー、危なかったー。」
「え?」
少年の目の前に現れたのは、皮膚から髪、目まで全身が灰色で、下半身がゴツゴツとした白い結晶で覆われたナメクジの下半身をした美女だった。
しかも巨乳だ。Fはあるぞ。
「ひっ……」
「怖がらなくていいよ〜。ぼくはさっきのお姉さんみたいに君に悪いことはしないよ〜。それより、どこか怪我してな〜い〜?」
結晶ナメクジは落ち着いたというか、のほほんとした口調で怯える少年をなだめた。
「と、特にないよ。ありがとう灰色のお姉さん。お礼だったら何でもするよ。」
緊張が緩んでしまった少年は、ある意味魔物娘に一番言ってはいけない言葉を口にしてしまった!
「ん〜?なんでもするって言ったかな?」
「うん!お姉さんには感謝してるから当然だよ!」
「へ〜、そうなんだ〜」
結晶ナメクジがいやらしく微笑んだ。
あ、これヤバいよ!ヤバいよ!
「それじゃ〜、ぼくは〜遠慮なく〜君をお婿さんにしようかな〜」
「ええっ!?」
「え〜い〜。」
結晶ナメクジはのほほんとした口調と全く似合わない速度で少年を押し倒した。
「ひゃっ!?ひゃあっ!?な、なにするのっ!?」
「君がなんでもするって言ったから〜、さっき言ったように〜君をお婿さんにするんだよ〜」
「あっ、ひゃっ!」
結晶ナメクジは下半身を少年の股間に押し当てる。
少年の下半身をヒンヤリとした心地良い感覚が包み込んだ。
「そういえば〜、きみ、病気のお母さんに薬を買ってあげる為にここまできて塩の結晶を採ってきて売ってるんだって〜?」
「う、うん…」
「それなら〜心配しなくていいよ〜ぼくの背中に〜、いい塩の結晶〜いっぱい〜あるよ〜。ぼくが君のお嫁さんになったら〜、いつでも君のそばにいるから〜怖い思いするようなここじゃなくても塩の結晶〜、採れるから〜。それに〜お母さんと君の面倒は〜ぼくが〜ちゃんと見るよ〜」
「灰色のお姉さん……」
結晶ナメクジの献身的な態度に少年は惚れてしまったようだ。
「だから〜、ぼくの〜お婿さんになって〜くれないかな〜」
「わかったよ…灰色のお姉さん。僕、お姉さんのお婿さんになるよ。」
少年が愛する人を受け入れるような笑顔で答えた。
やべぇ!男でもキュン死にしそうな笑顔なんだけど!ねぇ!
「ありがと〜う♪それと、僕にはトルソって名前があるんだ〜」
「そうなんだ。ごめんなさい。」
「別にいいんだよ〜、人の名前はそう簡単に覚えられるものじゃないからね〜」
「それじゃ、灰色のお姉さん…いや、トルソさん…。」
「な〜に〜?」
「優しく…、してね?」
冷たいルナア洞窟が愛し合う番の熱によってほんの少し暖かくなった。
「へーくっちょん!うぅっ…寒い…風邪ひいちゃったよ〜う。」
なお、ワーバットは先程かけられたトルソの体液がまだ取れず風邪をひいてしまったようだ。
外界から隔てられた環境は変化が少ないため、古代より生き永らえている生物たちの楽園である。
それと同時に、進化の過程で洞窟の中で暮らすようになり独自の進化を遂げた生物もいる。
そして、その「生物」にも魔物娘は含まれているのだ!
ルナア洞窟。この洞窟は蒸し暑い明緑魔界の国に分布しているが、地下深くにあるため涼しいというよりはむしろ寒いといっていいほど気温が低い。
「えい、やっ!えい、やっ!」
そんなルアナ洞窟の中で一人の少年がツルハシを振るっている。
バカコッ。コロコロコロ・・・・。
「あ、あったあった。」
少年が足元に転がっていった小さな白い結晶の塊を拾い革袋に入れた。
これは岩塩だ。
ルアナ洞窟は、岩塩が多く採れることで有名である。加えて出没する魔物も弱いため子供が小遣い稼ぎ目的で来たり、新米冒険者が依頼を受けて来る事が多い。
「ふぅ、これだけ採れたらもう充分だ。地上に戻ろうっと。」
少年は満足げに革袋を担いで地上へ出るゴンドラの元に行こうとした。
バササササササッ!!!!
「う、うわぁっ!?」
少年の前に何者かが羽音を立てて飛び出した!
「あら可愛いわね♪」
少年の前に現れたのはワーバット。コウモリの特徴を持った魔物娘だ。
「あっ、あのっ、コウモリのお姉さん、僕は地上へ戻りたいからそこを退いてくれないかな?」
「いいわよ〜♪ただし、お姉さんのお婿さんになってくれたらね!」
ワーバットが少年に襲いかかった!
「あっ!」
非力な少年はあっさりと押し倒されてしまう。
さらに運の悪いことに、押し倒された拍子に塩の結晶が入った大切な革袋が遠くへ飛ばされてしまったようだ。
袋を取り戻そうと必死に抵抗するが全く意味がない。
「あ、あっ…。」
ニチッ、ニチッ、ヌロォッ。
ワーバットが少年の首を執拗に舐め回している。
「ぼ、僕は、あの塩を売って、そのお金でお母さんのお薬を買うんだ…だから…こんなところで死にたくない…」
「大丈夫よぉ♪あなたみたいな可愛い子を殺す訳がないじゃないっ♪」
ワーバットが少年の首筋に吸い付いていた。
ムチュウゥゥゥッ!
「あっ、あはへっ……!」
少年が首筋を強くしゃぶられた快感で少し震える。
「あ、あ、い……やだ……だれか……たすけて……」
少年は快楽に悶え、涙を流しながら口から助けを乞う言葉を絞り出した。
「そんなに怖がらないの〜、ここまできたらもう本番に・・・」
ピチャッ!!!
突如、少年の股間に手を伸ばそうとしたワーバットの背中に冷たい液体が掛けられた!
「なっ!?何よ!?」
せっかくの良いところに文字通り水を差されたワーバットが、怒り気味に振り返る。
「ちょっと!!!人の良いところに何してくれて……」
ドビューーーッ!!!ビチャビチャビャァッ!!!
ワーバットが言葉を最後まで言い終える間もなく冷たい液体がワーバットの顔面に浴びせられた!
「ひ、人が話してる時になん」
ドビューッ!ビチャッ!
「ねぇ、いいかげ」
ドビューッ!ビチャッ!
「お願い、しゃべらせ」
ビュー!ビュー!ビュー!ビチャッ!
「ペッ、ペッ、ペッ」
出所の分からぬ謎の液体攻撃によりワーバットの顔全体が可哀想なくらいにびしょ濡れになってしまった。
「うえ〜〜ん!しょっぱい〜〜!」
ワーバットは足元に転がっている少年のことなど忘れて顔を液体まみれにして飛び去って行った。
「た、助かった……」
少年はしばし驚いていたが、すぐに安堵の表情を浮かべ今度こそここから去ろうと立ち上がろうとする。
「まって〜」
クールなハスキーボイスでありながら、間の抜けたのほほんとした声が横になっている少年の方に向かって来た。
「あー、危なかったー。」
「え?」
少年の目の前に現れたのは、皮膚から髪、目まで全身が灰色で、下半身がゴツゴツとした白い結晶で覆われたナメクジの下半身をした美女だった。
しかも巨乳だ。Fはあるぞ。
「ひっ……」
「怖がらなくていいよ〜。ぼくはさっきのお姉さんみたいに君に悪いことはしないよ〜。それより、どこか怪我してな〜い〜?」
結晶ナメクジは落ち着いたというか、のほほんとした口調で怯える少年をなだめた。
「と、特にないよ。ありがとう灰色のお姉さん。お礼だったら何でもするよ。」
緊張が緩んでしまった少年は、ある意味魔物娘に一番言ってはいけない言葉を口にしてしまった!
「ん〜?なんでもするって言ったかな?」
「うん!お姉さんには感謝してるから当然だよ!」
「へ〜、そうなんだ〜」
結晶ナメクジがいやらしく微笑んだ。
あ、これヤバいよ!ヤバいよ!
「それじゃ〜、ぼくは〜遠慮なく〜君をお婿さんにしようかな〜」
「ええっ!?」
「え〜い〜。」
結晶ナメクジはのほほんとした口調と全く似合わない速度で少年を押し倒した。
「ひゃっ!?ひゃあっ!?な、なにするのっ!?」
「君がなんでもするって言ったから〜、さっき言ったように〜君をお婿さんにするんだよ〜」
「あっ、ひゃっ!」
結晶ナメクジは下半身を少年の股間に押し当てる。
少年の下半身をヒンヤリとした心地良い感覚が包み込んだ。
「そういえば〜、きみ、病気のお母さんに薬を買ってあげる為にここまできて塩の結晶を採ってきて売ってるんだって〜?」
「う、うん…」
「それなら〜心配しなくていいよ〜ぼくの背中に〜、いい塩の結晶〜いっぱい〜あるよ〜。ぼくが君のお嫁さんになったら〜、いつでも君のそばにいるから〜怖い思いするようなここじゃなくても塩の結晶〜、採れるから〜。それに〜お母さんと君の面倒は〜ぼくが〜ちゃんと見るよ〜」
「灰色のお姉さん……」
結晶ナメクジの献身的な態度に少年は惚れてしまったようだ。
「だから〜、ぼくの〜お婿さんになって〜くれないかな〜」
「わかったよ…灰色のお姉さん。僕、お姉さんのお婿さんになるよ。」
少年が愛する人を受け入れるような笑顔で答えた。
やべぇ!男でもキュン死にしそうな笑顔なんだけど!ねぇ!
「ありがと〜う♪それと、僕にはトルソって名前があるんだ〜」
「そうなんだ。ごめんなさい。」
「別にいいんだよ〜、人の名前はそう簡単に覚えられるものじゃないからね〜」
「それじゃ、灰色のお姉さん…いや、トルソさん…。」
「な〜に〜?」
「優しく…、してね?」
冷たいルナア洞窟が愛し合う番の熱によってほんの少し暖かくなった。
「へーくっちょん!うぅっ…寒い…風邪ひいちゃったよ〜う。」
なお、ワーバットは先程かけられたトルソの体液がまだ取れず風邪をひいてしまったようだ。
19/02/08 02:12更新 / 消毒マンドリル
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