連載小説
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天国なの?地獄なの?
アルディモートから船で近くにある大陸ラディアス大陸を目指す。
その船旅2日目。

「潮風が気持ちいいね。」
「そうね。」

エリナとシエラが甲板で海を眺めながらゆっくりしていた。

「船旅も悪くないね。」
「私は家族で引っ越すために使って以来ね。」
「でも、ね。」
「まあ、ね。」

「「あれは、ねぇ。」」

二人が後ろの方を振り向くと。

「ゲロゲロゲロゲロゲロ・・・・・・・・」

ザックがずっとリバース中である。

「まさかザックが乗り物に弱いなんて。」
「意外な弱さを垣間見たわ。」
「お、お前ら俺を何だと・・・・うぉっぷ・・・」

船旅が始まってずっとこんな調子である。

そうこうしていると、海から何かが船に飛び上がってきた。

「ちょっと、さっきから海に汚物を撒き散らしているの誰よ!」

出てきたのはスキュラだった。

「誰って言われてたら。」
「ねぇ。」

二人がザックに指差す。スキュラがザックに近づく。

「ちょっとあんた、海に吐いてんじゃ・・・」

気づくべきだった、ザックがリバース中であることを。
そんな最中に無理やり振り向かされたらどうなるか。

「うーえええぇぇぇぇーーーー・・・・・」
「きゃあぁぁぁぁぁーーー!!!」

当然モロにぶっかけられる。




「うぇーーん、汚された。」

モロにザックの汚物を掛かりひどい有様のスキュラ。
ザックはリバースをし過ぎてダウン。
仕方なくエリナがスキュラを洗ってあげ、
シエラがザックをベットへと連れて行った。

「ごめんね、わざとじゃないから許してあげてね。」
「ただ注意しようとしただけなのに。くすん。」

そう慰めながら、掛かった部分を洗ってあげる。

「これで大丈夫だと思うよ。」
「うん、ありがと。」
「なるべく海を汚さないようにするからね。」
「お願いね。」

そう話、スキュラは海に帰っていった。
スキュラが帰った後、エリナも部屋へと戻った。
そして、部屋に入ると。

「あーーーーーー!」

エリナが叫んだ。
エリナが見たものは。



ザックに・ひ・ざ・枕・をして光悦状態のシエラだった。

「ちょ、ちょっとなにしてんのよ。」
「ただ寝かすだけだとかわいそうだったからしてるのよ。」

めっさ尻尾を振りまくってご機嫌MAXな状態だった。
しかも、涎まで出てたし。

「私だってまだしてあげたこと無いのに。」

それを聞くとシエラがいたずら気に言う。

「でもエリナじゃあ筋肉ばっかで硬いんじゃないのかしら?」
「なんですって!シエラこそ脂肪でやわらかすぎじゃないの。」
「ふ、私を誰だと思っているの。」
「私はアヌビス、管理に関して右に出るものはいないのよ。」
「自分の管理から家族の管理までしていたのよ。」
「その私が自分の体の管理を怠っていたとでも思っているの。」
「ぐっ。」

確かに見れば、引き締まった体、艶やかな髪、肌の張り、艶、弾力。
そして、きれいに手入れしてある耳や手や尻尾の毛。
まさに非の打ち所の無い出来た体。

「何か文句があるかしら?」
「ア、アリマセン。」
「よろしい♪」

満足のいく答えを得たのか満足気な顔をしていた。

「でもひざ枕はしたい。」
「だが断る。」
「むうーー。」
「うふふ。」
「・・・・・・」

何がどうなってるか知らんがリバースし過ぎてダウンした後
シエラにベットまで運んでもらったのは覚えているが、
目が覚めたら二人が言い争いしていて気まずい。
というか起きられん。起きたらどっちの方が良いか問い詰められそうだ。
でも。シエラの柔らかい。そして、頭をなでている肉球がぷにぷにで
気持ち良い。

「ザック、そろそろ狸寝入りはやめたら?」

ちょ、何で教えるんだよこの人。

「ザック、起きてるの。」

マズイマズイ物凄くマズイ、エリナが殺気が漂ってきた。
考えろ俺、生き残る選択を考えろ。下手すりゃあれ飲まされて地獄見る。
あれって言うのはバフォ印の精力剤。

「ザック話聞いていたなら分かるよね。よね。」

こ、怖い。

「どっちの膝枕が良いか決めてもらえるかな。かな。」

もしかして、フラグ立てちゃった。

「そうね、私としてもそれは決めて欲しいかな。」

絶対楽しんでるよこの未亡人。

「「さあ、どっちがいい。」」

誰か助けて。




















結局この後地獄を見ました。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
11/07/03 11:45更新 / 時雨
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■作者メッセージ
どうも最近ネタが出てこなくて悪戦苦闘中です。
あと次辺りでシエラとも(ワンワン♪)でもしてもらいましょうかね。
そろそろやってくれみたいな電波が来たので。

それではここまで読んでいただきありがとうございます。

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