貞春・成竜の帰省
＜貞春視点＞
［とある電車内］
『ガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタン・・・』
真闇「うわぁ・・・綺麗！」
天河「・・・綿あめみたい」
成竜「あーたん？間違えても食べちゃダメだよ？お腹壊すからね？」
真闇も天河も、雪はあんま見たことないのか？
真闇「うん！こんな綺麗な雪、初めて！」
天河「・・・昔は冬は川の中で篭ってた」
成竜「川の中！？寒くないの！？」
天河「・・・サハギンだから、だいじょぶ」
・・・魔物ってのはまだよくわかんねぇな。
真闇「・・・それにしても、貞春と成竜さんの実家、お隣さんなんて知らなかったな」
ん？まぁ、こいつとは腐れ縁だからな・・・
成竜「小学校から一緒だからな、貞春とは。いやぁ、懐かしいな・・・久しぶりに帰るわ」
お前、今勘当されてるもんな。
成竜「ちげぇよ！されてないよ！フラグっぽいのは爺ちゃんが立てちまったけども！」
天河「・・・ごめんね、ダーリン」
真闇「あーちゃんは悪くないよ」
そうそう。悪いのは全部コイツの日頃の行いだ。
成竜「なんだろう。否定できないんだけど、心の中で、すごいお前が言うな感が漂う・・・」
俺と親父の不仲は中学から続いてるしー？俺そんなダメージないしー？お前みたいに親の脛にかじりついてるボンボンとは違いますしー？
成竜「ボンボンじゃねぇし！仕送りくらいねだってもいいだろうが！？」
うち貧乏ですしー？
成竜「親父さんは旅館経営者でお兄さんが有名画家なテメェんち貧乏ならウチはなんだよ！？」
テメェんとこ両親医者だろが！
成竜「勤務医だよ！ローンありまくりだよ！言うほど余潤ねぇよ！」
真闇「・・・私たち、ホントに嫁いでいいのかな・・・」（フリーター）
天河「・・・一気に、不安なってきた・・・」（フリーター）
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［電車、乗り換え］
真闇「貞春、あれだよね？次に乗る電車」
おぅ。ちょうど来たばっかみたいだな。
天河「・・・車両、少ないね」
成竜「田舎特有のローカル電車だからね。こっちじゃ二両編成が当たり前だよ」
よし、さっさと乗るぞ・・・
『ドンッ』
・・・痛ぇな！なにしやがる！！
？？「ぶつかった相手にいきなりメンチ切るなんて、昔から変わってないな」
あ？・・・あ！！？
斗真「久しぶりだな、貞春」
兄貴！？
真闇「・・・え？お兄さん！？」
成竜「あ、斗真さん。お久しっす」
斗真「ん？おぉ、成竜くんか？久しぶりだな。ウチのバカにひっかきまわされて、迷惑してるだろう？」
成竜「えぇ、まぁ・・・おごほぉっ！？」
『ドゴッ！』
余計なこと言うな、バカ野郎。
斗真「まったく・・・未だに成竜くんがお前の友達なことに疑問だ」
真闇「え、えと・・・挨拶したほうがいいよね？」
天河「・・・まーやん、ファイト」
？？？「のぅ、お主ら」
真闇「わひゃい！？」
天河「・・・だれ？」
ギーヤ「ワシはギーヤと言う。種族はバフォメットじゃ。ところで主ら、ドッペルゲンガーとサハギンじゃな？名前は？」
真闇「え？え？えと、真闇です・・・」
天河「・・・天河、だけど」
ギーヤ「ふむ・・・ちょと待て・・・あ、あ、あ・・・アマカワ、なし。ま、ま、ま・・・マヤミ、なし・・・ふむ」（ペラペラと手帳をめくりながら）
真闇・天河「？？？」
ギーヤ「主ら、サバトに興味はないか？」
斗真「こんなとこで勧誘すんな」
『ゴンッ！』（頭にげんこつ）
ギーヤ「・・・いだいのじゃぁ」（涙目）
斗真「帰省時くらい仕事は忘れろ」
・・・兄貴？誰だよ、そのチビ？
斗真「うちの嫁だ（キリッ」
・・・はぁっ！？兄貴に嫁だぁ！？おい！？どっから攫ってきた！？
斗真「失敬な。押し掛け女房だ。ギーヤは」
なんだとぉぉぉっ！？
成竜「お、おめでとうございます・・・（貞春の家庭はロリコンだらけか？）」
真闇「・・・あ、あの、お仕事は？」
ギーヤ「へ？ワシか？」
天河「コクコク」
ギーヤ「サバト支部長じゃが？」
真闇・天河「・・・ずぅ〜ん・・・」（超落ち込み）
ギーヤ「へ？へ、へ？？」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［電車乗り換え後］
［地元駅、下車］
『小歳駅』（おとしえき）
かぁ〜〜〜っ、やぁっと着いた・・・こっから歩きだなぁ・・・めんど。
斗真「実家目の前にして歩きがめんどくさいなんて言うヤツ、お前くらいしかいなさそうだな」
目の前っつったって３０分歩くだろうが！
成竜「あーたん、忘れ物ない？」
天河「大丈夫。全部ある」
真闇「大丈夫、ですか？」
ギーヤ「うぇぇ・・・酔った・・・兄者ぁ、おんぶぅ・・・」
斗真「しょうがないな・・・ほれ」（ギーヤをおんぶ）
ギーヤ「うぇぇぇ・・・」
真闇「・・・チラっ・・・」
（ギーヤたちを見てから、貞春を見る）
天河「・・・じぃ〜っ・・・」
（ギーヤたちを見てから、成竜を見る）
しっかしだいぶ疲れたな・・・座りっぱなしで身体ゴキゴキ言うぜ・・・
成竜「俺も・・・ちょっと眠くなってきたなぁ・・・ふぁ、あ、ぁ・・・」（大あくび）
真闇（・・・ぶぅ）
天河（・・・やめとこ）
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［護之宮家、実家］
貞春父「ようこそ、真闇ちゅわ〜ん♪」
真闇「きゃあぁぁぁっ！？」
近寄んな変態ヒヒジジィ！
『バゴォッ！』
貞春父「ぐぼはぁっ！？き、貴様ッ！父親にグーパンとは！恥をしれ！恥を！」
息子の彼女にルパ◯ダイブかますテメェこそ恥を知れ！
貞春母「貴方？また真闇ちゃんを困らせるようなことしたの？」
貞春父「はっ！？か、母さん！？い、いや、な、何もしてないよ？」
母さん、こいつ真闇にル◯ンダイブしたんだ。俺が止めたけど。
貞春父「貞春！貴様ッ！」
貞春母「・・・貴方、あとで話があります」
貞春父「ちょ、ま・・・」
斗真「・・・いつも通りだな、父さんも母さんも」
貞春父「ん？と、斗真！？」
貞春母「あらあら！めずらしい！斗真も帰ってきたの！？」
斗真「うん、ちょっと事情があってね・・・ギーヤ、挨拶」
ギーヤ「こんにちわじゃ。斗真様の妹、兼嫁のギーヤじゃ」（ぺこり）
貞春母「あらあら。また可愛いお嫁さんね♪」
貞春父「ウホッ、いいロリババァ」
ギーヤ「・・・『永劫なる地獄の業火にて』・・・」
斗真「やめろ。うちを燃やす気か」
貞春母「もう！失礼なこと言って！ごめんなさいね、ギーヤちゃん」
貞春父「あがぎぐげごばばば！」
（ホールドスリーパー決められ中）
まったく・・・真闇。部屋に荷物持ってくぞ。
真闇「あ、は〜い」
斗真「母さん。俺の部屋、まだ残ってる？」
貞春母「もちろんよ♪二階の一番奥よ・・・あら？貴方？」
貞春父「・・・・・・」
（チーン）
斗真「よし、いくぞ、ギーヤ」
ギーヤ「へ！？お、お父上はよいのか！？」
斗真「大丈夫。父さんはゴキブリ並みの耐久性あるから」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
＜成竜視点＞
［成竜家、実家］
天河「こんにちわ。天河と申します。清さんとお付き合いをさせていただいております。不束者ですが、何卒、よろしくお願い致します」
（三つ指突いて、成竜家族に挨拶）
成竜家族『・・・・・・』
（あ、あーたん、いつのまにこんな言い回しの練習を・・・）
成竜父「・・・こ、こちらこそ、うちの息子を、よろしくお願いします」
成竜母「こ、こんなに出来たお嬢さんだったなんて・・・」
流（成竜祖父）「カカカッ。見た目は幼いがのぅ！」
爺ちゃんが変なこと言うからみんな誤解したんだろうが！
成竜姉「天河さん、うちの清のどこに惚れたの？」
姉ちゃんもなに聞いてんだよ！！？
天河「・・・ぜんぶ・・・（ポッ」
成竜姉「・・・へぇ（ニヤニヤ」
成竜母「まぁ・・・（ニコッ」
成竜父「お前、なにをしたんだ？（じと〜っ」
なんで親父だけ悪いことした子供に問いただすような目をしてんだよ。
流「カッカッカッ！恋は盲目とはよく言ったもんじゃて！」
爺ちゃんは一言多い。
成竜母「さて！挨拶もすんだことだし、晩御飯の準備をしようかね！おせちだけじゃ足りないかもだからね」
成竜姉「あ、お母さん、手伝おうか」
天河「・・・私もてつｄ」
ストーーーーーーップ！！！
天河「・・・どうしたの？」
あーたんはいい！ほら、うちにはうちの味付けがあるからさ！？
天河「・・・でも・・・」
いいから！いいから！あーたんは休んでていいよ！長い間電車に揺られ続けてしんどかったでしょ！？ほら、ね？ね？なぁ父さん！？
成竜父「・・・そうだな。天河さんはゆっくりしててください」（多分、不味いんだな？）
流「そうじゃそうじゃ。古株に任してゆっくりしておれ。カカカッ！」（なるほど、料理は駄目なのか）
成竜母「もう！古株なんて、お義父様ひどいですわ！」（お料理下手なのかしら？）
成竜姉「ま、ゆっくりしててよ。天河さん」（料理、不味いのか）
天河「・・・じゃ、お言葉に甘えます」
・・・ホッ。
成竜家族（やっぱり不味いんだ・・・）
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
＜斗真視点＞
［再び護之宮家］
・・・なんか流れ的に居間にふたりきりになってしまったな。
貞春「真闇は母さんとギーヤ義姉さんと晩メシ作り、親父はふらっと車でどっか行っちまったしな」
・・・最近、どうだ？
貞春「なんだよその話題の振り方？おっさんかよ」
しょうがないだろ。お前がどこ大学に行ったかさえ覚えてないんだから。
貞春「ですよねー。兄貴はどうなんだよ？絵の売れ行きとかさ。そろそろ枯れたか？」
バカ言うな。この前展示会やって、バカ売れしたとこだ。
貞春「普通、画家が『バカ売れ』なんて単語言わねぇよな・・・」
それは偏見じゃないか？俺以外にも・・・言うヤツは見たことないな。
貞春「兄貴の場合、アトリエにヒッキー生活してるからだろ」
うるさい。下手に外に出ると思い浮かんだ風景がかき消されたりするんだよ。混じったりとか。
貞春「まぁ、感性に左右される仕事だしなー。やったことねぇからわかんねぇけど」
お前も才能はあるんだがな・・・性格が合わんだろ？
貞春「アタリ。一時間以上座ったままとか立ったままとか無理だ。寝る」
ははは。変わらんなぁ・・・大学はどうだ？院とかは考えてんのか？
貞春「院行くと金かかるからなぁ・・・」
わずかばかりなら融資できるぞ？
貞春「兄貴は不定期収入だろが。親父たちには中高で暴れて迷惑かけたしな・・・あんま脛齧りたくねぇよ・・・」
・・・無駄に見栄張りやがって。
貞春「うっせ」
・・・はははは。
貞春「・・・へへっ」
懐かしいな、このノリ。
貞春「兄貴が画家になってからほとんど会わなかったしな。去年はびっくりしたぜ。いきなり電話かけてきて、『お前、謎かけ得意か？』ってよ」
あぁ・・・あれはすまなかったな。どうしてもわかんなかったんだ。恋心を絡めた答えなんかな。
貞春「・・・え？あれマジ正解だったの？ふざけて答えたんだけど」
おい！？
貞春「ははは。悪りぃ悪りぃ」
・・・ま、いいけどな。結果オーライだ。
貞春「結局。あれなんだったんだよ？」
あぁ、あれはな・・・
父「帰ったぞー」
あれ、おかえり・・・なにそのビール箱の山？
父「お前らと飲む酒に決まってんだろーが。もう無かったからな、酒屋叩き起こして買ってきた」
貞春「迷惑なことしてんじゃねぇよ！？」
・・・まったく・・・父さん、変なとこで行動力あるよな・・・
父「まぁいいじゃないか。ほれ、飲め飲め。母さーん！メシまだかー？」
母「はーい。今持っていきますよー・・・あら？ビール、切らしてたんじゃないの？というか、禁酒するって・・・」（鍋持って登場）
真闇「なんか、廊下に山積みになってる・・・」（箸やらお玉やらコップ）
ギーヤ「すごい量じゃのぅ・・・」（お皿やら調味料）
父「おぅ。酒木原さんとこ行って買ってきた」
母「買ってきたって・・・酒木原さんの酒屋、昨日から正月休業・・・」
父「まま。細かいことは言いっこなし。ほれ、貞春。コップコップ」
貞春「ったくよ・・・真闇、コップみっつくれ」
母「もぅ、貴方ったら・・・」
・・・ふふふ。
ギーヤ「兄者、なに笑っとるんじゃ？」
いやな。実家はいいなって思ったのが珍しくてな。笑っちまった。
ギーヤ「？？？」
父「ほれ、斗真。注げ、注げ」
はいはい。まったく、父さんは・・・ふふふ。
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［成竜家］
＜成竜視点＞
天河「だぁ〜りぃ〜ん♪うふふふ〜♪」（泥酔）
誰だあーたんに日本酒飲ませたのーーーっ！！
成竜父「サッ」
流「サッ」
目ぇ逸らすな酒瓶隠すなッ！
天河「だぁ〜りぃ〜ん」
はいどうしたのあーた・・・むぐっ！？
天河「んちゅ♪ちゅ♪れぇるっ♪」
んーっ！んーーっ！？
（あーたんここでベロチューはやめてーーーっ！）
成竜姉「おぉ・・・」
成竜母「あら、大胆」
成竜父「うぉぉ・・・」
流「ハッハッハッ！若い若い！」
天河「ん〜っ♪ぷはっ♪」
ぷはっ・・・うぅ、お酒の匂いと味が・・・ちょ！？
天河「は〜い♪脱ぎ脱ぎしましょうね〜♪」
あーたん！？ここ！居間だから！みんないるから！ちょ、誰かとめｔ
成竜母「さて、年越しそばの準備しないと♪」
成竜姉「あ、年明けに提出するレポート忘れてた！」
成竜父「父さん、残してた仕事やってくる」
流「どれ、散歩でもしてくるかの・・・」
止めろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ！？
天河「だぁりん♪だぁ〜りん♪」
ちょっと待ってあーたんここでやるのはなんというかモラルがですね俺にも羞恥心というものがありまして、ちょ母さんなんで電気消すの！？お楽しみに、じゃねぇよ！ちょっとあーたんパンツずらさないで咥えちゃだめおふぅっ♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［三たび、護之宮家］
＜貞春視点＞
真闇「らぁ〜か〜ら〜！さらはるがこのよれいりばんかっこいいのぉ！」
（泥酔）
ギーヤ「ぶぁかいうでない！あにじゃこそぉ、せかいいちすばらしいおろこなのりゃぁ！」
（泥酔）
・・・親父？
斗真「・・・父さん？」
貞春父「す、すまん・・・まさかふたりともこんなに酒に弱いとは・・・」
いやまず俺らが一瞬目を逸らした瞬間に注ぐなよ。
貞春父「だってお前らふたりに意地でも飲まそうとしないからさ・・・」
斗真「見た目幼女に飲ませちゃダメでしょ・・・」
真闇「さらはるはねぇ！わらひがふりょうらひにさらわれたときに、ひろりれたすけにきれくれらんらからね！わらひのおーひらまらよ！」
貞春母「『貞春はね！私が不良たちに攫われたときに、一人で助けにきてくれたんだからね！私の王子様だよ！』って言ってるわね」（にやにや）
なんで分かるんだよ・・・////
ギーヤ「らにおぅ！？あにじゃらんれなぁ！はんろひかけてわしのえをかひてくれらのら！ろうしれもうっれくれっていわれるれきなんりゃろ！うらないけろら！」
貞春母「『何おぅ！？兄者なんてなぁ！半年かけて儂の絵を描いてけれたのじゃ！どうしても売ってくれって言われるくらいの出来なんじゃぞ！売らないけどな！』ですって」（にやにや）
斗真「・・・母さん、言わなくていいから////」
真闇「ほかにもれぇ！」
ギーヤ「ほかにもにゃあ！」
貞春・斗真『もう自慢はいいから！！！』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
＜正月、早朝＞
＜貞春家、裏庭＞
真闇「うぅ・・・眠いよぅ・・・」
頑張れ。約束したろ？それとも、やっぱり寝るか？
真闇「やだ・・・起きる・・・」
まったく・・・でもま、晩飯時にあんだけ酔って、起きれるだけすごいか・・・魔物は酔い覚めやすいのか？
斗真「そうでもないようだぞ・・・」
ギーヤ「ぐーーーー・・・」
ガチ寝じゃねぇか・・・おんぶしてまで起こしてきていいのかよ？
斗真「あぁ・・・それが・・・」
ギーヤ「あ〜に〜じゃぁ・・・はつひのではまだかぁのぉ〜？・・・むにゃむにゃ」
・・・寝言かよ・・・
斗真「とりあえずは出してやろう。初日の出の時に起きれるかどうかはおいといて」
ギーヤ「くかーーーー・・・」
成竜「・・・ぉはょぅ・・・」
おぅ、なるた・・・やつれてんな・・・
斗真「ど、どうしたんだ？」
成竜「よ、酔っ払ったあーたんに、さっきまで搾り取られてた・・・寝ながら搾り取るとか・・・あーたんおそるべし・・・」
天河「・・・てれり」
（超ツヤツヤ）
・・・乙。
真闇「あぅ〜・・・寝ちゃっててエッチできなかったよぅ・・・////」
斗真「義務ではないと思うぞ？真闇ちゃん」
ギーヤ「くぴーーーー・・・」
あ、そろそろだな。
真闇「え・・・ふわぁぁぁ！」
天河「・・・綺麗」
成竜「うちら一家の裏庭から見える初日の出は素晴らしいからな・・・俺が言うのもなんだが」
斗真「ちょうど遠くの山の天辺から日が出るようになってるからな。綺麗に日輪も出るし、絶景間違いなしだな・・・まったく、もったいない」
ギーヤ「かぴー・・・」
ついでに願掛けでもしますかね・・・真闇が一年中俺のそばにいますよーに・・・
真闇「・・・貞春が一年中健康でありますよーに・・・」
天河「・・・ダーリンが浮気しませんように・・・」
成竜「しないよ・・・あーたんが俺から離れませんように・・・」
斗真「・・・絵がバカ売れしますように。」
ひとりだけ金絡みかよ！
斗真「仕方ないだろ。ギーヤ寝てるんだから」
仕方ないか！？仕方ないのか、それ！？
真闇「あ、急に眠く・・・ふぁぁ・・・」
ん？寝るか？よし、ベッドまで行くぞ。
天河「だぁりん・・・わらひも・・・ねむゆ・・・くー・・・」
成竜「はいはい、ここで寝ちゃダメだよー・・・」
ギーヤ「・・・はっ！？初日の出は！？」
斗真「遅い。絵の題材にもなったし、もう寝るぞ」
ギーヤ「ガーン・・・なのじゃぁ・・・」
［とある電車内］
『ガタンガタン、ガタンガタン、ガタンガタン・・・』
真闇「うわぁ・・・綺麗！」
天河「・・・綿あめみたい」
成竜「あーたん？間違えても食べちゃダメだよ？お腹壊すからね？」
真闇も天河も、雪はあんま見たことないのか？
真闇「うん！こんな綺麗な雪、初めて！」
天河「・・・昔は冬は川の中で篭ってた」
成竜「川の中！？寒くないの！？」
天河「・・・サハギンだから、だいじょぶ」
・・・魔物ってのはまだよくわかんねぇな。
真闇「・・・それにしても、貞春と成竜さんの実家、お隣さんなんて知らなかったな」
ん？まぁ、こいつとは腐れ縁だからな・・・
成竜「小学校から一緒だからな、貞春とは。いやぁ、懐かしいな・・・久しぶりに帰るわ」
お前、今勘当されてるもんな。
成竜「ちげぇよ！されてないよ！フラグっぽいのは爺ちゃんが立てちまったけども！」
天河「・・・ごめんね、ダーリン」
真闇「あーちゃんは悪くないよ」
そうそう。悪いのは全部コイツの日頃の行いだ。
成竜「なんだろう。否定できないんだけど、心の中で、すごいお前が言うな感が漂う・・・」
俺と親父の不仲は中学から続いてるしー？俺そんなダメージないしー？お前みたいに親の脛にかじりついてるボンボンとは違いますしー？
成竜「ボンボンじゃねぇし！仕送りくらいねだってもいいだろうが！？」
うち貧乏ですしー？
成竜「親父さんは旅館経営者でお兄さんが有名画家なテメェんち貧乏ならウチはなんだよ！？」
テメェんとこ両親医者だろが！
成竜「勤務医だよ！ローンありまくりだよ！言うほど余潤ねぇよ！」
真闇「・・・私たち、ホントに嫁いでいいのかな・・・」（フリーター）
天河「・・・一気に、不安なってきた・・・」（フリーター）
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［電車、乗り換え］
真闇「貞春、あれだよね？次に乗る電車」
おぅ。ちょうど来たばっかみたいだな。
天河「・・・車両、少ないね」
成竜「田舎特有のローカル電車だからね。こっちじゃ二両編成が当たり前だよ」
よし、さっさと乗るぞ・・・
『ドンッ』
・・・痛ぇな！なにしやがる！！
？？「ぶつかった相手にいきなりメンチ切るなんて、昔から変わってないな」
あ？・・・あ！！？
斗真「久しぶりだな、貞春」
兄貴！？
真闇「・・・え？お兄さん！？」
成竜「あ、斗真さん。お久しっす」
斗真「ん？おぉ、成竜くんか？久しぶりだな。ウチのバカにひっかきまわされて、迷惑してるだろう？」
成竜「えぇ、まぁ・・・おごほぉっ！？」
『ドゴッ！』
余計なこと言うな、バカ野郎。
斗真「まったく・・・未だに成竜くんがお前の友達なことに疑問だ」
真闇「え、えと・・・挨拶したほうがいいよね？」
天河「・・・まーやん、ファイト」
？？？「のぅ、お主ら」
真闇「わひゃい！？」
天河「・・・だれ？」
ギーヤ「ワシはギーヤと言う。種族はバフォメットじゃ。ところで主ら、ドッペルゲンガーとサハギンじゃな？名前は？」
真闇「え？え？えと、真闇です・・・」
天河「・・・天河、だけど」
ギーヤ「ふむ・・・ちょと待て・・・あ、あ、あ・・・アマカワ、なし。ま、ま、ま・・・マヤミ、なし・・・ふむ」（ペラペラと手帳をめくりながら）
真闇・天河「？？？」
ギーヤ「主ら、サバトに興味はないか？」
斗真「こんなとこで勧誘すんな」
『ゴンッ！』（頭にげんこつ）
ギーヤ「・・・いだいのじゃぁ」（涙目）
斗真「帰省時くらい仕事は忘れろ」
・・・兄貴？誰だよ、そのチビ？
斗真「うちの嫁だ（キリッ」
・・・はぁっ！？兄貴に嫁だぁ！？おい！？どっから攫ってきた！？
斗真「失敬な。押し掛け女房だ。ギーヤは」
なんだとぉぉぉっ！？
成竜「お、おめでとうございます・・・（貞春の家庭はロリコンだらけか？）」
真闇「・・・あ、あの、お仕事は？」
ギーヤ「へ？ワシか？」
天河「コクコク」
ギーヤ「サバト支部長じゃが？」
真闇・天河「・・・ずぅ〜ん・・・」（超落ち込み）
ギーヤ「へ？へ、へ？？」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［電車乗り換え後］
［地元駅、下車］
『小歳駅』（おとしえき）
かぁ〜〜〜っ、やぁっと着いた・・・こっから歩きだなぁ・・・めんど。
斗真「実家目の前にして歩きがめんどくさいなんて言うヤツ、お前くらいしかいなさそうだな」
目の前っつったって３０分歩くだろうが！
成竜「あーたん、忘れ物ない？」
天河「大丈夫。全部ある」
真闇「大丈夫、ですか？」
ギーヤ「うぇぇ・・・酔った・・・兄者ぁ、おんぶぅ・・・」
斗真「しょうがないな・・・ほれ」（ギーヤをおんぶ）
ギーヤ「うぇぇぇ・・・」
真闇「・・・チラっ・・・」
（ギーヤたちを見てから、貞春を見る）
天河「・・・じぃ〜っ・・・」
（ギーヤたちを見てから、成竜を見る）
しっかしだいぶ疲れたな・・・座りっぱなしで身体ゴキゴキ言うぜ・・・
成竜「俺も・・・ちょっと眠くなってきたなぁ・・・ふぁ、あ、ぁ・・・」（大あくび）
真闇（・・・ぶぅ）
天河（・・・やめとこ）
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［護之宮家、実家］
貞春父「ようこそ、真闇ちゅわ〜ん♪」
真闇「きゃあぁぁぁっ！？」
近寄んな変態ヒヒジジィ！
『バゴォッ！』
貞春父「ぐぼはぁっ！？き、貴様ッ！父親にグーパンとは！恥をしれ！恥を！」
息子の彼女にルパ◯ダイブかますテメェこそ恥を知れ！
貞春母「貴方？また真闇ちゃんを困らせるようなことしたの？」
貞春父「はっ！？か、母さん！？い、いや、な、何もしてないよ？」
母さん、こいつ真闇にル◯ンダイブしたんだ。俺が止めたけど。
貞春父「貞春！貴様ッ！」
貞春母「・・・貴方、あとで話があります」
貞春父「ちょ、ま・・・」
斗真「・・・いつも通りだな、父さんも母さんも」
貞春父「ん？と、斗真！？」
貞春母「あらあら！めずらしい！斗真も帰ってきたの！？」
斗真「うん、ちょっと事情があってね・・・ギーヤ、挨拶」
ギーヤ「こんにちわじゃ。斗真様の妹、兼嫁のギーヤじゃ」（ぺこり）
貞春母「あらあら。また可愛いお嫁さんね♪」
貞春父「ウホッ、いいロリババァ」
ギーヤ「・・・『永劫なる地獄の業火にて』・・・」
斗真「やめろ。うちを燃やす気か」
貞春母「もう！失礼なこと言って！ごめんなさいね、ギーヤちゃん」
貞春父「あがぎぐげごばばば！」
（ホールドスリーパー決められ中）
まったく・・・真闇。部屋に荷物持ってくぞ。
真闇「あ、は〜い」
斗真「母さん。俺の部屋、まだ残ってる？」
貞春母「もちろんよ♪二階の一番奥よ・・・あら？貴方？」
貞春父「・・・・・・」
（チーン）
斗真「よし、いくぞ、ギーヤ」
ギーヤ「へ！？お、お父上はよいのか！？」
斗真「大丈夫。父さんはゴキブリ並みの耐久性あるから」
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＜成竜視点＞
［成竜家、実家］
天河「こんにちわ。天河と申します。清さんとお付き合いをさせていただいております。不束者ですが、何卒、よろしくお願い致します」
（三つ指突いて、成竜家族に挨拶）
成竜家族『・・・・・・』
（あ、あーたん、いつのまにこんな言い回しの練習を・・・）
成竜父「・・・こ、こちらこそ、うちの息子を、よろしくお願いします」
成竜母「こ、こんなに出来たお嬢さんだったなんて・・・」
流（成竜祖父）「カカカッ。見た目は幼いがのぅ！」
爺ちゃんが変なこと言うからみんな誤解したんだろうが！
成竜姉「天河さん、うちの清のどこに惚れたの？」
姉ちゃんもなに聞いてんだよ！！？
天河「・・・ぜんぶ・・・（ポッ」
成竜姉「・・・へぇ（ニヤニヤ」
成竜母「まぁ・・・（ニコッ」
成竜父「お前、なにをしたんだ？（じと〜っ」
なんで親父だけ悪いことした子供に問いただすような目をしてんだよ。
流「カッカッカッ！恋は盲目とはよく言ったもんじゃて！」
爺ちゃんは一言多い。
成竜母「さて！挨拶もすんだことだし、晩御飯の準備をしようかね！おせちだけじゃ足りないかもだからね」
成竜姉「あ、お母さん、手伝おうか」
天河「・・・私もてつｄ」
ストーーーーーーップ！！！
天河「・・・どうしたの？」
あーたんはいい！ほら、うちにはうちの味付けがあるからさ！？
天河「・・・でも・・・」
いいから！いいから！あーたんは休んでていいよ！長い間電車に揺られ続けてしんどかったでしょ！？ほら、ね？ね？なぁ父さん！？
成竜父「・・・そうだな。天河さんはゆっくりしててください」（多分、不味いんだな？）
流「そうじゃそうじゃ。古株に任してゆっくりしておれ。カカカッ！」（なるほど、料理は駄目なのか）
成竜母「もう！古株なんて、お義父様ひどいですわ！」（お料理下手なのかしら？）
成竜姉「ま、ゆっくりしててよ。天河さん」（料理、不味いのか）
天河「・・・じゃ、お言葉に甘えます」
・・・ホッ。
成竜家族（やっぱり不味いんだ・・・）
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＜斗真視点＞
［再び護之宮家］
・・・なんか流れ的に居間にふたりきりになってしまったな。
貞春「真闇は母さんとギーヤ義姉さんと晩メシ作り、親父はふらっと車でどっか行っちまったしな」
・・・最近、どうだ？
貞春「なんだよその話題の振り方？おっさんかよ」
しょうがないだろ。お前がどこ大学に行ったかさえ覚えてないんだから。
貞春「ですよねー。兄貴はどうなんだよ？絵の売れ行きとかさ。そろそろ枯れたか？」
バカ言うな。この前展示会やって、バカ売れしたとこだ。
貞春「普通、画家が『バカ売れ』なんて単語言わねぇよな・・・」
それは偏見じゃないか？俺以外にも・・・言うヤツは見たことないな。
貞春「兄貴の場合、アトリエにヒッキー生活してるからだろ」
うるさい。下手に外に出ると思い浮かんだ風景がかき消されたりするんだよ。混じったりとか。
貞春「まぁ、感性に左右される仕事だしなー。やったことねぇからわかんねぇけど」
お前も才能はあるんだがな・・・性格が合わんだろ？
貞春「アタリ。一時間以上座ったままとか立ったままとか無理だ。寝る」
ははは。変わらんなぁ・・・大学はどうだ？院とかは考えてんのか？
貞春「院行くと金かかるからなぁ・・・」
わずかばかりなら融資できるぞ？
貞春「兄貴は不定期収入だろが。親父たちには中高で暴れて迷惑かけたしな・・・あんま脛齧りたくねぇよ・・・」
・・・無駄に見栄張りやがって。
貞春「うっせ」
・・・はははは。
貞春「・・・へへっ」
懐かしいな、このノリ。
貞春「兄貴が画家になってからほとんど会わなかったしな。去年はびっくりしたぜ。いきなり電話かけてきて、『お前、謎かけ得意か？』ってよ」
あぁ・・・あれはすまなかったな。どうしてもわかんなかったんだ。恋心を絡めた答えなんかな。
貞春「・・・え？あれマジ正解だったの？ふざけて答えたんだけど」
おい！？
貞春「ははは。悪りぃ悪りぃ」
・・・ま、いいけどな。結果オーライだ。
貞春「結局。あれなんだったんだよ？」
あぁ、あれはな・・・
父「帰ったぞー」
あれ、おかえり・・・なにそのビール箱の山？
父「お前らと飲む酒に決まってんだろーが。もう無かったからな、酒屋叩き起こして買ってきた」
貞春「迷惑なことしてんじゃねぇよ！？」
・・・まったく・・・父さん、変なとこで行動力あるよな・・・
父「まぁいいじゃないか。ほれ、飲め飲め。母さーん！メシまだかー？」
母「はーい。今持っていきますよー・・・あら？ビール、切らしてたんじゃないの？というか、禁酒するって・・・」（鍋持って登場）
真闇「なんか、廊下に山積みになってる・・・」（箸やらお玉やらコップ）
ギーヤ「すごい量じゃのぅ・・・」（お皿やら調味料）
父「おぅ。酒木原さんとこ行って買ってきた」
母「買ってきたって・・・酒木原さんの酒屋、昨日から正月休業・・・」
父「まま。細かいことは言いっこなし。ほれ、貞春。コップコップ」
貞春「ったくよ・・・真闇、コップみっつくれ」
母「もぅ、貴方ったら・・・」
・・・ふふふ。
ギーヤ「兄者、なに笑っとるんじゃ？」
いやな。実家はいいなって思ったのが珍しくてな。笑っちまった。
ギーヤ「？？？」
父「ほれ、斗真。注げ、注げ」
はいはい。まったく、父さんは・・・ふふふ。
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［成竜家］
＜成竜視点＞
天河「だぁ〜りぃ〜ん♪うふふふ〜♪」（泥酔）
誰だあーたんに日本酒飲ませたのーーーっ！！
成竜父「サッ」
流「サッ」
目ぇ逸らすな酒瓶隠すなッ！
天河「だぁ〜りぃ〜ん」
はいどうしたのあーた・・・むぐっ！？
天河「んちゅ♪ちゅ♪れぇるっ♪」
んーっ！んーーっ！？
（あーたんここでベロチューはやめてーーーっ！）
成竜姉「おぉ・・・」
成竜母「あら、大胆」
成竜父「うぉぉ・・・」
流「ハッハッハッ！若い若い！」
天河「ん〜っ♪ぷはっ♪」
ぷはっ・・・うぅ、お酒の匂いと味が・・・ちょ！？
天河「は〜い♪脱ぎ脱ぎしましょうね〜♪」
あーたん！？ここ！居間だから！みんないるから！ちょ、誰かとめｔ
成竜母「さて、年越しそばの準備しないと♪」
成竜姉「あ、年明けに提出するレポート忘れてた！」
成竜父「父さん、残してた仕事やってくる」
流「どれ、散歩でもしてくるかの・・・」
止めろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ！？
天河「だぁりん♪だぁ〜りん♪」
ちょっと待ってあーたんここでやるのはなんというかモラルがですね俺にも羞恥心というものがありまして、ちょ母さんなんで電気消すの！？お楽しみに、じゃねぇよ！ちょっとあーたんパンツずらさないで咥えちゃだめおふぅっ♪
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［三たび、護之宮家］
＜貞春視点＞
真闇「らぁ〜か〜ら〜！さらはるがこのよれいりばんかっこいいのぉ！」
（泥酔）
ギーヤ「ぶぁかいうでない！あにじゃこそぉ、せかいいちすばらしいおろこなのりゃぁ！」
（泥酔）
・・・親父？
斗真「・・・父さん？」
貞春父「す、すまん・・・まさかふたりともこんなに酒に弱いとは・・・」
いやまず俺らが一瞬目を逸らした瞬間に注ぐなよ。
貞春父「だってお前らふたりに意地でも飲まそうとしないからさ・・・」
斗真「見た目幼女に飲ませちゃダメでしょ・・・」
真闇「さらはるはねぇ！わらひがふりょうらひにさらわれたときに、ひろりれたすけにきれくれらんらからね！わらひのおーひらまらよ！」
貞春母「『貞春はね！私が不良たちに攫われたときに、一人で助けにきてくれたんだからね！私の王子様だよ！』って言ってるわね」（にやにや）
なんで分かるんだよ・・・////
ギーヤ「らにおぅ！？あにじゃらんれなぁ！はんろひかけてわしのえをかひてくれらのら！ろうしれもうっれくれっていわれるれきなんりゃろ！うらないけろら！」
貞春母「『何おぅ！？兄者なんてなぁ！半年かけて儂の絵を描いてけれたのじゃ！どうしても売ってくれって言われるくらいの出来なんじゃぞ！売らないけどな！』ですって」（にやにや）
斗真「・・・母さん、言わなくていいから////」
真闇「ほかにもれぇ！」
ギーヤ「ほかにもにゃあ！」
貞春・斗真『もう自慢はいいから！！！』
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＜正月、早朝＞
＜貞春家、裏庭＞
真闇「うぅ・・・眠いよぅ・・・」
頑張れ。約束したろ？それとも、やっぱり寝るか？
真闇「やだ・・・起きる・・・」
まったく・・・でもま、晩飯時にあんだけ酔って、起きれるだけすごいか・・・魔物は酔い覚めやすいのか？
斗真「そうでもないようだぞ・・・」
ギーヤ「ぐーーーー・・・」
ガチ寝じゃねぇか・・・おんぶしてまで起こしてきていいのかよ？
斗真「あぁ・・・それが・・・」
ギーヤ「あ〜に〜じゃぁ・・・はつひのではまだかぁのぉ〜？・・・むにゃむにゃ」
・・・寝言かよ・・・
斗真「とりあえずは出してやろう。初日の出の時に起きれるかどうかはおいといて」
ギーヤ「くかーーーー・・・」
成竜「・・・ぉはょぅ・・・」
おぅ、なるた・・・やつれてんな・・・
斗真「ど、どうしたんだ？」
成竜「よ、酔っ払ったあーたんに、さっきまで搾り取られてた・・・寝ながら搾り取るとか・・・あーたんおそるべし・・・」
天河「・・・てれり」
（超ツヤツヤ）
・・・乙。
真闇「あぅ〜・・・寝ちゃっててエッチできなかったよぅ・・・////」
斗真「義務ではないと思うぞ？真闇ちゃん」
ギーヤ「くぴーーーー・・・」
あ、そろそろだな。
真闇「え・・・ふわぁぁぁ！」
天河「・・・綺麗」
成竜「うちら一家の裏庭から見える初日の出は素晴らしいからな・・・俺が言うのもなんだが」
斗真「ちょうど遠くの山の天辺から日が出るようになってるからな。綺麗に日輪も出るし、絶景間違いなしだな・・・まったく、もったいない」
ギーヤ「かぴー・・・」
ついでに願掛けでもしますかね・・・真闇が一年中俺のそばにいますよーに・・・
真闇「・・・貞春が一年中健康でありますよーに・・・」
天河「・・・ダーリンが浮気しませんように・・・」
成竜「しないよ・・・あーたんが俺から離れませんように・・・」
斗真「・・・絵がバカ売れしますように。」
ひとりだけ金絡みかよ！
斗真「仕方ないだろ。ギーヤ寝てるんだから」
仕方ないか！？仕方ないのか、それ！？
真闇「あ、急に眠く・・・ふぁぁ・・・」
ん？寝るか？よし、ベッドまで行くぞ。
天河「だぁりん・・・わらひも・・・ねむゆ・・・くー・・・」
成竜「はいはい、ここで寝ちゃダメだよー・・・」
ギーヤ「・・・はっ！？初日の出は！？」
斗真「遅い。絵の題材にもなったし、もう寝るぞ」
ギーヤ「ガーン・・・なのじゃぁ・・・」
11/12/31 23:51更新 / ganota_Mk2
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