連載小説
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四日目、午前(木曜日)
[もふもふ亭]


・・・いや、うん。一日クッションを置こうとは思ったさ、うん。


「やぁやぁベルンくん。毎朝奇遇だねぇ」

「・・・・・・」


なんでこいつらは待ち受けるように2つ席をあけて机をひとつ陣取ってるのかな!?しかもベーゼは『さぁ座れ』と言わんばかりのオーラをニヤニヤ顔に潜ませとるし!?

「さぁさぁ。ベルンくんもロックくんも座りなよ、ね?サティア」

「・・・へ!?あ、う、うん!す、座ってよござんすよ!?」

(・・・バカ、緊張しすぎ)

・・・なんかサティアは変な様子だし・・・チラリとロックを見てみる。

(・・・大丈夫、バレてないはずだ。普通に接しよう)

ロックがふたりに聞こえないよう小声で言った。俺は小さく頷いた。

「ふたりはいつも早いんだな」

「女の子はひとつの目的のためならなんでもするんだよ」

「目的?まさか、サティアちゃん、俺に会う為に!?」

「違うわよバカ!」

『バキィッ!』

「・・・流石に尻尾で殴るのはどうかと思うんだ・・・」

俺がベーゼに話しかけ、ロックがふざけてサティアに殴られる。
うん、大丈夫、なんの違和感もない朝食・・・



「そういやさ、寮で覗きがあったらしいよ」



『ぶーーーっ!!!』

「わひっ!?」

「ちょっ!?ベルンくん、どうしたの!?」

げほっ、げほっ・・・コーヒー吹き出しちまった・・・ま、まさか俺たちのことじゃないよな・・・?

「きったねぇな・・・ベーゼちゃん、覗きって?」

・・・すげぇ、ロックのやつ、全く動じてねぇ・・・

「うん、二回生の寮で新入生男子が覗きをして、入浴してた『エリカ』先輩がとっちめたんだって」

「エリカ先輩って・・・まさか、ジパングの“ ゴクドウ ”の娘で、喧嘩を売ったら泣きを見るだけでは帰れないっていう噂がある、『氷殺華』の通り名を持ってるっていう・・・」

「そ。『雪華 江梨花』。気の毒に・・・一緒に入ってたカラウ先輩が新入生の目当てだったらしいけどね」

「カラウ先輩・・・二回生のアイドル、おっぱいに挟まれてみたい彼女No.1のホルスタウルスの先輩か!?けしからん!うらやましぐばっ!?」

「とりあえず自重しろ」

ほっとくとすぐ暴走するな、こいつは・・・

「なんだよ・・・お前だってカラウ先輩のおっぱいを見たら絶対あの巨乳揉みたいとか思うって!」

「ねーよ・・・てか、女の子ふたりの前でそーゆーネタはやめろよ」

「サティアちゃんはもう慣れっこだろ。ロリは女の子とは認めん!

「いっぺん脳を焼かれてこい」


(・・・あー、あー・・・サ〜ティア〜?)

(ふぇっ!?な、なに?ベーゼ?)

(・・・バカ!さっさと話を切り出しなさいよ!早くしないと行っちゃうわよ!?)

(う、うぅ・・・でも、恥ずかしぃ・・・)

(あー、もう!私が切り出すから、パッと渡しなさいよ!)

(えっ!?ちょ、ベーゼ!)


「ベルンくん、実はさー、サティアがベルンくんに渡したいものがあるんだって」

「ん?」

渡したいもの?なんだろ?

「え、あ、あぅ・・・あの、あのね・・・その、きっ、昨日、ほら、あの、おべ、お弁当が、あの、欲しいとか、い、言ってたり、した、じゃない?」

「・・・あ〜、と?」

・・・あれか、朝の生返事のことか?あの後ぶっとばされたこともあって覚えてないんだが・・・

「で、でね?ひ、久しぶりに、お、お料理を、や、やったんだけ、ど・・・あ、余っちゃったから!あげる!はい!」

サティアがすっげぇ顔真っ赤にして、緑の四角い容器を突き出してきた。これがお弁当か?

「・・・あ、ありがとう」

「べべべ、別に!?偶然余っちゃったからあげたんだからね!?」

「うん、さっき聞いた」

「ごべぁっ」

なに!?なんかサティアが変な声出して倒れた!?

「・・・そうよね、あんたは昔からそうだったわね・・・バレンタインでも『義理、ありがとうな』って返すやつだもんね・・・」

・・・なんかボソボソ言ってて聞こえないがなんか言ってる・・・?

「うぉぉ・・・なにこれ旨そう・・・」

「・・・って、ロック!てめぇなに勝手にお弁当開けてんだよ!?」

「大丈夫、大丈夫。見てるだけ、見てるだけ」

「とか言いつつフォーク構えんな!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・・・朝飯も食ったし、都合がいいのか悪いのか分からんが、みんな1コマに授業あるし・・・どうしようかな・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[学園内]


・・・暇だ。学園内をぶらぶらすんのも飽きたけどなぁ・・・あとは何があんのかな・・・

「待ちたまえ、そこの君」

ん?あ・・・

「リーフ先生・・・」

「君は、ベルン・トリニティだな?君に手伝ってもらいたいことがあってな。頼めないだろうか?」

・・・先生が生徒に頼みごとって・・・なんだろうか?

「えぇ、いいですけど・・・俺、2コマあるんですけど、大丈夫ですか?」

「問題ない。少々私とダンジョンに来て欲しい。1時間ほどで帰れる」

・・・えぇ?

「お、俺、戦闘経験まったくないんですけど?」

「ダンジョンとは言ったが、モンスターはいない。が、テストに付き合って欲しいのだ」

「・・・テスト?」

・・・なんなんだろう・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[リーフ先生のトラップタワー]
(ダンジョンLevel 10)
(注:ダンジョンLevel は、モンスターの強さ、トラップの難易度の目安です)


「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


『ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!』

なんで俺はでけぇ丸岩に追いかけられるなんていうインディ・○ョーンズみたいなことやってんだよぉぉぉっ!?

『カチン』

げっ、なんか踏んだ!?

『ぐぉぉぉぉぉぉんっ!』

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

今度は前から鉄球の振り子ぉぉぉぉぉぉっ!?
慌てて屈むと、後ろの巨大丸岩と鉄球がぶつかり、すごい音をたてた。

『ゴシャアァァァン!!!
・・・パラパラパラ・・・』

・・・砕けた丸岩の欠片が俺の周りに散る。ゆっくり顔を上げると、頭の上を巨大鉄球が揺れていた。

「・・・し、死ぬかと思った・・・」

も、もうなんなんだよ・・・男だけどガチ泣きするぞチクショウ・・・


〜〜〜〜〜〜〜数分前の回想〜〜〜〜〜〜〜

『このトラップタワーの1階を制覇してくれ。マップを渡しておく。早ければ30分で終わる。制覇できたら、この転移球を使って戻って来たまえ』
(転移球は使い捨ての転移門。任意の点に記録できる)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「と、とりあえず進もう・・・」

地図を頼りに進む・・・一体ここはなんなんだよ・・・

『カチン』

・・・またなんか踏んじゃった?俺。

『・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!』


天井が下りてきているのは気のせいなんでしょうかねぇぇぇっ!?


「とりあえず走るしかねぇぇぇっ!!」

ダッシュダッシュダッシュ!とりあえず急げ急げ急げ!!!
あ、先の方が明るい!あそこか!?

「ぬぉぉぉぉぉっ!まぁにぃあぁえぇぇぇぇぇぇっ!!!」

走りまくり、下りてくる天井と床の間を抜け、ひとつの部屋に出る!!!

『ゴゴゴゴゴゴ・・・ゴゴォン・・・』

・・・ねぇ?なんなの?後ろで床と天井がぴっちり閉じたんですけど?殺す気ですか?

「あ。あとは・・・?」

地図を見ると・・・まだ半分くらいだった・・・

・・・し、死ぬ・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ご苦労。56分で走破か。なかなかの実力だな」

・・・な、なんとか1階を制覇し、帰ってこれた・・・し、死ぬかと思うような罠がてんこ盛りだった・・・

「ありがとう。これで十分な結果が得られた。地図なしなら適当な難易度になるだろう」

「・・・難易度?え、これ、まさか授業の一環かなんかなんですか?」



「ん?察しがいいな。そうだ。来週の『二回生』の盗賊学科の実践授業で使うトラップタワーだ」



・・・ん???

「ちょっと待ってください?二回生の、盗賊学科?」

「そうだ。本来は製作者ではない私以外の三回生がテストするはずだったんだが、音信不通になってしまってな」

「俺一回生なんですけどぉぉぉぉぉぉっ!!?」

道理で分かりにくい罠ばっかりだったわけだよ!!

「二回生の授業内容だからと言って一回生にできないわけはない。地図を持たせたぶん難易度は下がっている。逆に出来ていなければ、君は盗賊学科をやめた方がよかったかもしれないな」

・・・この先生、厳しすぎるだろ・・・

「しかし、1時間未満でクリアできたことは素晴らしい。私の予想を上まっていた。胸を張るといいぞ」

「・・・え?は?そ、そうですか・・・?」

・・・あれ?俺、褒められたのか・・・?

「む、そろそろ次の授業が始まるぞ。早く行きたまえ」

「あ、はい、失礼しました」

「こちらこそ、ありがとう・・・さて、地図なし以外にどう難易度をあげるかな・・・」

・・・訂正、やっぱ厳しい・・・

「あぁ、ベルン君。同じ学科の二回生にトラップタワーの内容を教えた場合、君は退学になるので注意したまえ」

・・・そして恐ろしい先生だ・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あぁ・・・しんどい・・・疲れた・・・次の授業、起きていられる自信がない・・・あ、教室ここか・・・

「なっ!!?」

「うん?・・・げ」

教室に入ろうとしたとき、横から声がした。そっちを向くと・・・



「な、なんでこんなとこいるのよ!ストーカー!



・・・あの被害妄想エルフがいた。

「シルクちゃん、初対面ていうか出会ったばかりの人にそんなひどいこと言っちゃダメだよ・・・ね?」

「う、うぅ・・・」

お?シルク単品じゃない。珍しいな、人間の女性だ。

「ごめんなさい。シルクちゃん、ちょっと男性が苦手で・・・」

「前に図書館で同様の被害を受けたから知ってるよ・・・再度受けることになったのは予想外だが」

極力会いたくなかったんだがなぁ・・・

「え、そうなんですか?もう!ダメじゃない、シルクちゃん!同じ人に迷惑かけちゃ!」

「だってこいつこんなギロ目で私を睨むのよ!?性犯罪者の目つきよ、これ!」

「殺人鬼とか強盗犯とか言われたことはあるが、性犯罪者は初めて言われたぞ」

どいつもこいつも目つきのことツッコミやがって・・・

「ほ、本当にごめんなさい」

「あんたが謝る必要ないだろ」

「そうなんですが・・・ルームメイトとして申し訳なくて・・・」

・・・すごくいい子だな。少々気にしすぎではあるが・・・

「あ、そろそろ授業が始まっちゃう」

「ん?あ、そうか」

やべ、もうすぐじゃねぇか。

「シルクちゃん、入ろ?」

「うん・・・あんた、私たちの近くに座らないでよ!」

「はいはい・・・」

こっちだって願い下げだっつの。極力離れて座るさ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は神を恨むぞ


「・・・ち、ちょっと、もう少し離れてよ」

「・・・無理だ。黙って授業聞いとけ」

「ふ、ふたりとも、落ち着いて、ね?」


『落ち着いてる』


なんでよりにもよってシルクの隣しか席が空いてないんだよ!!

「てかテメェ、俺の隣がいやならそっちの子と代われよ」

「『ナナ』がいい子なのを利用して痴漢するでしょ、あんた」

「やるわけねぇだろ脳内ピンク野郎」

「なんですってぇ・・・」

「そーこのあなた達〜?静かにしましょうね〜?」

うぐ・・・先生(ゴブリン)に怒られた・・・


「こほん・・・さてみなさん、『野営生活学科』にようこそー!ここは『リーベル』専攻と『ハンター』専攻の方が多いと思いますー。学科間違えたーってお間抜けさんはすぐさま教室出てくださいねー。

さて、ここでどんなことを学ぶかと言うとー、学科の文字通りっていうか、簡潔に言うと、野宿のやり方とか、食料の調達の仕方などを習いまーす。

そんなん学ぶことねーよと考えてる人ー。そーんなことはありません。野宿にやっていいことや貴方たちの職業にしかできないことなどがあります。具体的な例は、リーグスなら『登山術』、ハンターなら『生物探知術』などがありますねー。

ま、結構めんどくさい学科でありますので、頑張って勉強してくださーい」


・・・教師がめんどくさいっつったぞ・・・大丈夫かな・・・

「それじゃ、今日からは森林地帯における野営生活術を学びまーす。今日は森林地帯にある食料になるものや危険とされるものの紹介・解説をやりまーす」

おっと、ノート、ノート・・・



『ゴッ』



「ぐほっ!?」

「ち、近寄らないでって言ったでしょ!」

「鞄からノート出そうとしただけだっつの!」

「うるさい!しゃべるな!こっち向くな!」

「んだとテメェ!」



「・・・しゃべるなは貴方たちですよ〜?歯ぁ、食いしばりなさ〜い?」



『え?』

あ、やべ、にっこり笑った先生が棍棒振り上げ・・・


『バキッ!!!』


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「・・・と、こんなとこかなー。
午前の授業は終わりまーす。午後は実際に森林のマップに出て、仮拠点作りの実践でーす。そこのタンコブコンビみたいにならないように真面目にやりましょーねー?」


『・・・は〜い』(ベルンとシルク)

『くすくす、ぷぷぷ・・・』(周り)


・・・チクショウ。

「・・・あんたのせいだからね」

「・・・知るか」

・・・あ、やべぇ。
これから毎回、こいつと同じ授業かよ・・・
・・・憂鬱になってきた・・・

「ナナ、行こう」

「あ、あの。すいませんでした」

・・・やれやれ、やっと行ったか・・・メシ食いに行こう・・・


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[もふもふ亭]


「よう」

「お、昼食で会うのは久しぶりだな」

「だな。なに食う?」

ロックと会った俺は、今日は何を食うかという話から始まり、多くの店の前をウロウロしていた。
・・・アカネさんが手招きしていたが、今日はパスさせていただこう。

「俺はサティアの弁当があるからな」

「あ、そうか。じゃあ俺はまた美人の稲荷さんとこの定食食おうかな」

「・・・店の名前覚えたらどうだ?」

「ほとんどの店の看板娘は覚えたぞ?」

「・・・いや、だから・・・もういいや、めんどくさい」

さて、どこに座ろうかな・・・視界の端で未だアカネさんが手招きしているが無視して・・・どうしようかな・・・



「あ、ベルンく〜ん♪」



『むにゅん♥』

・・・この気の抜けるような声とこの左腕を挟む弾力は・・・

「久しぶり〜♪」

「あ、はい・・・お久しぶりです、ミルキィせん・・・お姉さん」

「ん?・・・よし、ベルン、そこ代われ」

ロックが真面目な顔してなんか言い出したが、俺は軽く無視する。

「ミルキィ、そんな男に気安く接しちゃだめって・・・あら?新入生くん?」

・・・・・・うぉ・・・・・・

「ど、どうも・・・」

「だから、そんなに怖がらないでってば。いつもあぁじゃないんだから」

「ムッチリ巨乳美女 & ジパングナデシコ、キターーー(°∀°)ーーーッ!」

ロックのテンションがマッハで上がってうざってぇ。

「ミルキィ、この子と知り合い?」

「うん〜♪この前話した、私の弟替りの子、ベルンくん〜♪」

「なにぃっ!?ベルン、テメェこんなムッチリ巨乳美女お姉様とイケナイ関係を築きながら義姉弟の関係だと!?」

「とりあえず、お前はなにを言ってるんだ?」

見ろ。ミルキィ先輩は?マーク浮かべてるし、雪女の先輩はものごっつい呆れ顔してるし・・・

・・・ん?



『・・・ジパングの“ ゴクドウ ”の娘で、喧嘩を売ったら泣きを見るだけでは帰れないっていう噂がある・・・』(今朝のロック)

『・・・一緒に入ってたカラウ先輩が・・・』(今朝のベーゼ)

『・・・迷子のルームメイトを探すから・・・』(昨日の雪女先輩)



・・・・・・・・・・・・まさか。

「あ、あの、先輩・・・」

「ん?なに?」

「先輩の名前って・・・もしかして・・・・・・ユキハナ、エリカ先輩?」



「あら?私、自己紹介しなかったっけ?そうよ。雪華 江梨花。よろしく」



・・・・・・・・・・・・オゥ。

「え?・・・貴方が、エリカ先輩?」

「そうよ。君は・・・ベルンくんの友達かなにか?」

「・・・と、いうことは・・・こちらの巨乳美女が・・・ミルキィ・カラウ先輩!!?」

「うん〜。よろしく〜」

・・・今、チラリと振り返ると、アカネさんがサッと目を逸らした。あんた、この人となんかあるんかい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「私たち、ルームメイトなの〜」

「君たちもルームメイト?」

「え、えぇ・・・」

「そーなんすよー。こいつと幼馴染で昔っから一緒なんすけどまさか部屋まで一緒とは思わなかったですよー」

ロックがすごい勢いでしゃべる。視線はミルキィさんから全くぶれない。
俺はというと、サティアの弁当をつつきながら会話を聞いていた。少しは口を挟むけど。

「そっか〜・・・ところでベルンくん、そのお弁当、ベルンくんが作ったの〜?」

「いや、メドゥーサの幼馴染がいまして。その子が作ってくれたんですよ」

「へぇ〜・・・ちょっとい〜い?」

突然、おかずのひとつを摘まんだミルキィさんがそれをぱくりと食べた。

「あ・・・」

「むぐむぐ・・・あ、美味し〜い!」

(いいって言ってないんだがな・・・まぁ、いいんだけど)

ほんわかと笑顔になるミルキィさん。よかったなサティア。先輩が舌鼓打ってるぞ。

「いい幼馴染ね、ベルンくん」

「はい・・・まぁ、腐れ縁みたいなもんですけど」

「そんなことないわよ。なんでもない幼馴染にお弁当作るなんてあんまりないわよ?」

「・・・まぁ、そうですけど・・・」

・・・そういや、なんであいつお弁当作ってきたんだっけ?あ、俺の適当な返事のせいか。

(・・・これはミルキィをせっついた方がいいかしら・・・まだ自覚してないっぽいし・・・)

「ねぇねぇ〜ベルンくん〜。その幼馴染さんに、今度お料理教えてって言って〜」

「あ、はぁ・・・」

「・・・あれ?途中から俺、空気・・・?」(ロック)


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・・・今日の午後(13〜15時)はどうするか・・・

1、寮で少し休む
2、学校をぶらつく
3、図書館に行く
4、学生購買園へ冷やかしに
5、食堂でミルキィたちとゆっくりする
6、街へ行く

・・・放課後はどうするかな・・・

1、早めに寮に帰る
2、学校をぶらつく
3、図書館に行く
4、学生購買園へ行く
5、食堂でゆっくりする
6、街へ行く

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[ベルン・トリニティ]

[ステータス]
体力 25
魔力 10
筋力 15
知識 15[■■□]
俊敏 15[■■□]
精神 15
運勢 8
容貌 15
話術 10
器用 11[□□□]
察知 10[■■]→11
隠密 5[□]
[スキル]
種族[人間]:成長限界が魔物の1/2となる。
物知り:知識点に4ポイントボーナス
(ボーナスは今表示されてる値に加えられます)
表情[恐喝]:精神点が話し相手より高いと話術に10ポイントダウンボーナス
解錠スキル Lv1
片手銃スキル Lv1
マッピングスキル Lv1

[追記事項]
野営生活学科:初等レベル
(一回の授業で体力・器用・察知の習熟度が上がる)
(↑の効果は午後が終わったら反映されます)
リーフ先生の手伝い
(俊敏・察知の習熟度が1上がりました)


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〜注意事項〜

バトルですが、常時前回のようなセックスバトルではありません。メインはガチバトルです。セックスバトルはベルン単体か、ベルンと男性キャラのみのパーティーで、かつ魔物娘が相手のときのみ発生します。パーティーの中にひとりでも魔物娘がいると、ただのガチバトルになります。
12/04/21 07:09更新 / ganota_Mk2
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■作者メッセージ
[ナナ・ウェリン]

[ステータス]
体力 10
魔力 5
筋力 10
知識 15
俊敏 10
精神 18
運勢 12
容貌 10
話術 10(+5)
器用 18
察知 8

[現在専攻職業]
ハンター(狩人)

[スキル]
種族[人間]:成長限界が人間の1/2になる
いい子:話術点に5ポイントボーナス



[雪華 江梨花(ユキハナ エリカ)]

[ステータス]
体力 25
魔力 20
筋力 30
知識 10
俊敏 20
精神 30
運勢 10
容貌 20(+5)
話術 10
器用 15
察知 10

[現在専攻学科]
サムライ(侍)

[スキル]
種族[雪女]:氷系魔法が使える、氷で武器を生成可能
ゴクドウ?:状況により話術点に5ポイントボーナス or 5ポイントダウンボーナス
ジパングナデシコ:容貌点に5ポイントボーナス



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『クラリア・リーベ』

[プロフィール]
種族:サキュバス
身長:160cm
体型:ボン、キュッ、ボン。
趣味:裁縫、錬金術
好きな食べ物:パスタ、甘いもの全般
嫌いな食べ物:苦いもの全般

[生い立ち]
魔王軍の参謀の娘として産まれ、母譲りの美しい美貌により多くの男にちやほやされた。学園に入った後、自分をちやほやせず、これと言った反応を示さぬベルンに興味を持つ。魔界の学校で錬金術に興味を持ち、錬金術の知識はすでに中等レベルに達している。密かに新入生内のアイドルになりつつある。

[性格]
軽くお嬢様気質であるが、常識知らずというわけではなく、礼節はしっかりわきまえている。周りの人を立てながら自分が主軸に動くことをよしとする。自分が目をつけたベルンを狙うライバルとしてサティアを見ている。

[入学動機]
高校まで魔界でしか生活しなかったため、世界を歩きたいという理由で冒険家の道を進む。父、母ともに反対されず、すんなりと学園に入学する。


『サティア・ウィーリィ』

[プロフィール]
種族:メデューサ
身長:160cm
体型:ドンッ、キュッ、キュッ。
趣味:料理、お風呂
好きな食べ物:祖母の手料理
嫌いな食べ物:父の手料理

[生い立ち]
冒険家の両親を持ち、両親に憧れて冒険家となるためリクラエスト学園に入学する。ベルン、ロックとは中学からの仲であり、ベルンには特殊な感情を持つ。しかしメデューサの性か、それを素直に出せずにいる。両親とは仲が良く、何度か冒険に同行したこともある。その際に振舞われた父の手料理はトラウマレベルであり、母と共に父は絶対にキッチンに立たせないようにしている。母方の祖母譲りの巨乳持ち。

[性格]
女友達同士、なんとも思ってない男相手には真っ正直な反応をする。気安く話したり、石化させたり。しかし、ベルンに対してのみツンデレ気質を見せる。ポッと出のクラリアに激しい対抗意識を燃やす。

[入学動機]
生い立ちに記載。


『ミルキィ・カラウ』

[プロフィール]
種族:ホルスタウロス
身長:162cm
体型:ボイーン!キュッ、ムチッ。
趣味:お昼寝、ウィンドウショッピング
好きな食べ物:牛乳(普通の)、ヨーグルト
嫌いな食べ物:辛いもの

[生い立ち]
とある酪農家の娘として産まれる。超がつく方向音痴で、雪華と街に買い物に行ってははぐれて街中で小首を傾げる日々を送る。しかし愛らしい童顔や性格、類を見ない巨乳にムチムチした身体により二回生だけでなく三回生のアイドルと化している。ルームメイトの雪華がボディガードがわり。

[性格]
母譲りのぽやぽや性格に加え、生まれ育った環境の緩さに超のんびり屋になった。まったく慌てることはなく、危機察知能力に欠ける。

[入学動機]
母の夢が冒険者であり、それを叶えてあげたいと少しズレた思いからである。

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