二日目、午前(火曜日)(修正版)
・・・リーベルがいいかなぁ・・・
俺は味方のサポートができる方がいいしな・・・別に戦闘をするのがめんどいとか、そんな理由では・・・ちょっとあるか・・・でも、ある程度は戦闘もこなせそうだ。
「あ、冒険講習についても読んどかないと」
ペラペラとページをめくると、冒険講習のことについて書いてあるページを見つけた。どれどれ・・・?
『冒険講習についての説明』
『冒険講習とは、月〜木曜日の4日間に学んだ知識を使い、学校から提示された課題をこなす講習。
金曜日1コマは、その週の冒険講習についての説明である。
1.転送されるダンジョンについて
2.パーティ制限について
3.課題について
4.講習の日数期限について
の4項目を主としてクラス担任の教師が説明する。
金曜日2コマは仲間の勧誘時間である。
90分以内に仲間を集め、パーティを組み、学校の冒険講習パーティ申請所に行って登録を行う。なお、申請を行った者がパーティのリーダーとし、学年や性別、種族は問わない。
昼食後、講習の日数期限までを講習期限とし、課題をクリアし、学校に帰り、担当の教師に報告すれば講習を成功とする。また、講習期限以内に課題をクリアしたにも関わらず報告を忘れた場合、講習期限以内に課題をクリアできなかった場合は失敗とし、ペナルティが課せられる。
注意:なお、冒険講習で使う武器・防具・食料・その他道具は自己、もしくはパーティで用意すること』
・・・おぉ、本格的な冒険を毎週やるわけか?結構キツいな・・・ま、なかなかやりごたえはありそうだがな。
「おーい、ベルン。そろそろ寝ようぜ。灯り消していいか?」
「あ、わりぃ・・・消していいぞ」
「おう」
俺が学科要項をしまうと同時に、ロックが部屋の灯りを消した。
・・・そういや、ロックは職業柄ライセンスはなににすんだろ?
「なぁ、ロック」
「んぁ?」
「お前、ライセンスなに取るんだ?俺、リーベル取ろうと思うんだが」
「あぁ・・・『サムライ』と迷ったんだが、『セイバー』(剣騎士)取ろうと思うんだ。魔法使えねぇしな、俺」
(ロックの職業説明 by 天の声)
『職業:セイバー(剣騎士)
戦士学科の中で最もオーソドックスな職業。
魔法技術が上がりにくいというデメリットを除いて特別悪い点はなく、固有スキルの『剣技習熟』や『魔法抵抗』により状況に応じた近接戦を展開できる。両手剣を使うセイバーがメジャーだが、片手剣を2本もつ二刀流のセイバーもいる。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★★
遠距離戦闘 ★
サポート面 ★
・・・以上』
「なるほどな・・・うん、お前にサムライは似合わねぇよ。お前が『〜でござる』とか言う口調とか、想像できねぇ」
「お前、ジパングの人に軽くケンカ売ってないか?」
俺たちはしばらく馬鹿話を交えて、ゆっくり眠りについた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[火曜日]
[朝、巨大食堂『もふもふ亭』]
「あ!怖くて意地悪でいい人!」
「どれかに統一しろよ・・・」
朝飯を食おうとロックと一緒に食堂へ行くと、偶然ばったりラトラに会った。
「ロリは要らん!」
「ほぇ?」
『ドゴッ!』
「ほっとけラトラ」
ロックがまた失礼なセリフを吐いたので有無を言わさず脇腹を殴っといた。
「お、おい、ベルン・・・ここ2日くらい、お前に殴られてばっかりな気がするんだが・・・」
「奇遇だな、俺も殴ってばっかりだ」
結局、しぶがるロックとラトラと三人で朝食となった。
「ねーねー、怖くて意地悪でいい人!」
「だからどれかひとつにしろっつの」
「ん〜・・・じゃ、怖い人は保健室の人にして、いい人!」
「はいはい、いい人な。なんだよ?」
「いい人、ライセンスなに?」
「あ?俺か?俺はリーベル取ろうかなって思ってる」
「りーべる?あ、山賊?海賊?」
「バッカ、ちが・・・くねぇな・・・」
そういや『登山術』とか『航海術』持つ『賊徒』って山賊・海賊だよな・・・あれ?あの職業、意外にチープなイメージなのか・・・?
「ラトラはねー、シーフ取ろうと思うの!ネズミ盗賊だよ!カッコいいでしょ!」
「あぁ、そうだな」
「えへへー。もしいい人のパーティでシーフ欲しかったら、呼んでね!」
「まぁ・・・考えといてやるよ」
「わーい!」
ホント子供っぽいなこいつ・・・ん?
「なんだよロック?そんなビックリした顔して?」
「・・・ベルン、お前・・・ロリコンだったのか・・・」
「違う!!」
「え!いい人、ロリコンだったの!?」
「違うっつうに!」
『なんですってぇぇぇっ!?』
うるさっ!?なんた違う方向から声が!?
「・・・って、クラリア!?サティア!?」
「べ、ベルンくんが・・・ろ、ロリコン・・・?」
「う、うそ・・・ベルンが・・・ロリ、コンだった・・・なんて・・・」
「お、おーい?サティア?しっかりー?」(ベーゼ)
「違うッ!!!断じてッ!違うッ!!!」
「・・・(′・ω・`)」
なんでラトラはしょぼんとしてんだよ!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全く・・・ロックくんがややこしいことを言うのがいけないんですわ」
・・・クラリアがロックの頬を思いっきり抓ってる。
「全く・・・ビックリしたじゃない!ベルンが犯罪者予備軍って聞いて!」
そこまでひどくないが・・・サティアがロックの身体をギリギリと締め上げる・・・
「(*′ω`*)」←ほっこりしてる顔文字のつもり
・・・なんでロックはすげぇほっこりしてんだ?
「・・・両手に花とか思ってんのかな」
「ッ!?」「ッ!?」
あ、クラリアとサティアがロックを離した。
「(′・ω・`)」
あ、しょんぼりした。
「・・・ところで、ベルンくんはライセンスの話をしていたんでしたね?」
「え?あ、あぁ・・・」
「私、『マナファイター』を取ります。前衛を充実させたかったら、声をかけてくださいね♥」
(クラリアの職業説明)
『職業:マナファイター(錬金拳士)
格闘家でありながら投擲による遠距離攻撃を持つ職業。
固有スキル『薬品生成』により、毒や爆発物など、直接的にダメージを与えるものから、味方に飲ませて回復させる薬も作れる。体力が低い、材料が切れると何もできないなどの欠点はあるが、臨機応変力は高い。
評価レベル
近距離戦闘 ★★
遠距離戦闘 ★★★
サポート面 ★★★』
「ちょっ!アンタ、なに抜け駆けしてんのよ!」
「抜け駆け?何のことですか、サティアさん?」
サティアが歯ぎしりし、クラリアがニヤリと笑う・・・このふたり、トコトン仲が悪いな・・・てか、抜け駆けってどういう意味なんだ?
「くぅっ・・・ベルン!」
「え!?俺!?」
サティアが俺の胸元を掴み、ぐいっと顔を寄せた。
「あたしは『マギファイター』だから!前衛足りなかったら、呼びなさいよ!行ってやるから!分かったわね!!」
「・・・お、おぅ・・・」
(サティアの職業説明)
『職業:マギファイター(魔法拳士)
格闘家の中で魔法を強化した職業。
固有スキル『魔法甲拳』により属性を付与した拳を放ったり、『肉体強化』により自分のステータスを強化したできる。また、味方を治療する魔法も使える。
様々な場面で活躍しやすいが、決定的な一撃を求めるのが難しいのが難点。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★
遠距離戦闘 ★
サポート面 ★★★』
「マギファイター?決定打のない中途半端な職業をお選びになったんですねぇ」
「えぇ。あんたみたいな材料なけりゃ役立たずな職業よりマシなのよねぇ」
ふたりが睨み合い、火花を散らす・・・またかよ・・・
「ホント仲悪いな、こいつら・・・」
「・・・その元凶がこんなこと言ってるしねぇ・・・」
「あ、ところでベーゼはなに取るんだ?」
「へ?アタシ?アタシは『エアーボーン』だよ」
(ベーゼの職業説明)
『職業:エアーボーン(空中兵)
飛行格闘学科の中で異色な職業。
格闘による近距離戦闘に加え、特殊銃器による射撃を行う。飛行による索敵能力と、格闘学科で鍛えた筋力による反動軽減により高い命中率を誇る。
ただし、銃器の重さにより飛行の利点が潰されやすく、さらにリロード中は完全に無防備になるハイリスク性を含む。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★
遠距離戦闘 ★★★★
サポート面 ★』
「へぇ、面白そうな職業選んだな」
「まぁ、興味本位でね。空中格闘家自体が結構特殊なんだけど・・・ハッ!?」
ん?急にベーゼがサティアの方を向いて・・・うっ!?
「・・・ベーゼ。なんでベルンとイチャついてるの・・・」
さ、サティアの目が、お、怒ってる?
「ち、ちが、違うんだよサティア!あ、アタシはそんなアンタを出し抜こうなんざ考えt」
『ピキィーン!』
・・・一瞬、察して目をつむったのが正解だった。次に目を開けたら、ベーゼが石化してた。
「・・・ベーゼのバカぁぁぁっ!うわぁぁぁぁぁぁん!!」
え、ちょ・・・サティアのやつ、ベーゼ置いて行っちまった・・・
「・・・ど、どうしましょう?」
「俺はこんなロリの面倒見るのやだぞ」
「お前、ロリ相手にはホンット非情だな」
・・・結局、俺がベーゼを保健室に運んでいくことになった。ったく、サティアめ、ひとつ貸しだかんな・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうもありがとう。後は私が楽しんだ後治療しておきますから♥」
「先生、隠せてません。あと、1コマあるかどうか知らないんで、早めに治してやってください」
このDプリースト、ホントに保健の先生なんだろうか?恐ろしくて名前さえ聞き出せてないけど。
・・・さて、俺は1コマ、軽銃器学科だったな・・・行くか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽銃器学科に入ると、まぁまぁの数の生徒がいた。はっきり覚えてはいないが、軽銃器学科が必修の職業は2つあったはずだ。
たしか、俺のリーベルと、格闘家専攻の『ガンナー』だったかな。
『職業:ガンナー(銃使い)
格闘家の中で中・近距離両用な職業。
銃器を持ち、近距離の相手には格闘技、中距離の相手には銃器と分けた戦い方ができる。また、スキル『高速リロード』を会得することが可能で、俊敏低下を防げる。
ただし、固有スキルが少なく、戦い方が見切られやすい。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★
遠距離戦闘 ★★★
サポート面 ★★』
・・・さて、どこに座ろうかな。
「・・・オイ、そこの奴」
「ん?」
・・・なんかすごい恐ろしいほど睨みきかしたミノタウロスがこっち向かってくるんですが。
・・・これ、あれか?ケンカ売られるパターンか?
「・・・お前、私にメンチ切っただろう」
ハイ来たー。来ましたよ。またこれかよ。もう人生で何回経験したと思ってんだチクショウ。
「・・・いいえ。俺はアンタに喧嘩を売るつもりはないし、メンチ切ってないし、こーいう目つきなんだよ。ほっとけ」
「嘘つけ!そんな睨むだけでガキが泣き出しそうな顔が地顔の残念なイケメンいるか!」
「いるんだよ!お前の目の前に!イケメンではないけれど!あと子供が泣くっていうのは事実だから言うな!」
(注意:容貌点が10以上あると結構いい、15以上ならイケメン、20以上なら魔性の顔面持ちです。ちなみに魔物は20以上がザラにいます)
・・・はっ!?しまった、つい言い返してしまった!
「私は嘘つきが嫌いだ!嫌いな奴は殴る!だから!お前を殴る!」
「ちょ!?」
ムチャクチャだ、と言おうとした時、すでに目の前には拳が迫っていた。
『ずるっ!すかっ!』
「うぉっ!?」
『びったーん!』
・・・へ?
・・・・・・えぇ?
『ぷっ、くくく・・・』
『くすくす・・・』
・・・あ、ありのまま起こったことを話すぜ?
目の前に拳が迫って、あぁ避けれねぇなこれって思った瞬間、ミノタウロスがずっこけて拳がスカった。
んなバカなと思うだろうが、今、目の前で起こったんだ。てか、何で滑ったんだこいつは。
「ぬ、ぐぐぐ・・・やりやがったな・・・」
「いや、俺はなんもしてないんだが・・・」
「てめえなんかこの『ファロー・バットリアン』様にかかればイチコロなんだと知ってやったんだろうな!」
「知らん」
「この後に及んでまだ嘘つきやがるか!」
うわー、この牛めんどくせー。
「いい度胸だ!表出やがれ!」
「・・・とりあえずだ」
「あぁ?なんだよ」
俺は自分のティッシュを差し出した。
「みっともなく垂れ流してる鼻血、止めろ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファローにティッシュを貸してやると、すぐに授業の先生が入ってきた。人間の頃、軍隊にいたというレッサーサキュバスの方だった。しっかりした軍服っぽいものに身を包んでるかと思いきや、スカートがえらい短かった。膝上何センチだ、あれ。
で、今日は主に現在使われてる拳銃の仕組みや危険性とかの授業だったんだが・・・
「じーーーーーーっ」
ファローの奴が包み隠さずずっと俺の方を見てるんだよな・・・
「そこのミノタウロス!授業に集中しなさい!」
「はーい・・・じーーーーーーっ」
・・・ありゃあ素直に教室から出るのは難しそうだな・・・どうすっか・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・・では、これで授業は終わります。解散!」
先生が解散の「か」を言ったあたりで、ファローがこっちを睨むのを無視し、俺は『窓』へ走った。
「おい、てめえ!オレ様とタイマン張るんだろうが!?」
「了承した覚えはない!!」
ここは3階だ。窓から飛び降りたら相当な怪我をする。
しかし、俺は窓枠を飛び越え、外に出た。
「ま、待ちやがれ!」
俺は窓の外へ飛び出した後、2階の窓縁にしがみついた!
『ガシッ!』
「っと、よし・・・」
「逃がしゃしねぇぞゴラァァァァァァァッ!?」
『ひゅーーー・・・がさぁッ!』
・・・下の植木に、なんか落ちる音したな・・・ふと下を向いてみる。
「きゅぅぅ・・・」
・・・あのミノタウロス、俺を追っかけて窓から飛び降りたのか・・・バカか?
「べ、べ、ベルン!あんたなにしてんのよ!?」
ん?お、偶然にも、2階教室の中にはサティアがいた。
「わりぃ、追われててな・・・引き上げてくれねぇか」
「追われるって・・・なにしたのよ」
「昔からよくある、メンチ切ったと勘違いされてケンカ売られるパターンだよ・・・ん、っと。わりぃな」
サティアに手を引っ張られ、2階の教室に入る。どうやら窓に掴まったとき、まだ生徒がたくさんいたらしく、みんな目を丸くして俺を見ていた。
「あんた、無茶するわね・・・」
「こうやって逃げなきゃ、タイマンでぶん殴られるケースしか思いつかなかったんだよ・・・こちとら盗賊学科で、まだ本格的な戦闘術習ってねぇんだ。ボコボコにされるなんてごめんこうむりたかったからな」
そう言いながら、俺は教室を出て行った。
「あっ、ちょ、待ってよ!」
後ろからサティアがついて来た。ま、このあと暇だし、相手になってもらおう。
(・・・おい、見たか?)
(あぁ・・・あのサティアさんがすげぇ気安く接してた・・・)
(声をかけた男を片っ端から石化させるサティアさんが・・・)
(何者なんだ、あいつ・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「サティアも2コマは暇なのか?」
「・・・うん」
「そっか・・・食堂でも行くか?」
「・・・うん」
朝のことをまだひきずってるのか、やけにサティアの口数が少ない。さらになんかサティアのサイドテールの蛇たちがてんやわんや状態だ。
(やばいやばいやばい。なんか成り行きでなっちゃったけど、これってふたりっきりよね?デートよね?ハタから見たらデートよね!?やばい今日朝もっとおめかししとくんだったッ!!)
(↑サティアの心の中。もちろんベルンには聞こえません)
「・・・おーい?」
「・・・うん?な、なによ?」
「いや・・・朝のことは気にすんなよ?きっとベーゼだって・・・いや、わかんねぇけど、怒ってなんかねぇだろうし」
「え?あ・・・うん?」
・・・なんで小首傾げてんだ?
「まぁ、いいや。食堂行こうぜ」
「う、うん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、トリニティくん!」
「あ、ファ先生・・・」
「あ、どうも」
サティアと食堂へ向かう途中、ファ先生と出会った。
「ちょうど良かった〜。トリニティくんとウィーリィさん、ちょこっとだけ、手伝ってくれませんか?」
む。めんどくさそうだが・・・まぁ、暇だしなぁ・・・
「俺はいいですけど・・・サティアはどうする?」
「え、私もいいけど・・・」
「ありがとう!えっとね、午後の3コマに使う教材を運んで欲しいんです。こっち、こっち!」
ファ先生が歩きだした方へ俺たちはついていった。
「・・・てか、サティアはファ先生と面識あんのか?」
「うん、魔術学科の担当なのよ」
「私としては、ウィーリィさんとトリニティくんがカップルだったのがびっくりですね〜」
・・・なに?
「ファ先生?急になに言ってんです?」
「へ?おふたりがカップルでお似合いだな〜って」
「あ〜、いや、俺ら付き合ってるわけじゃないんですが・・・なぁ?さてぃ・・・サティア?」
ふと横を見るとサティアがおらず、立ち止まってちょっと後ろを見ると、サティアがぽ〜っと突っ立っていた。
「おい?サティア?どうした?」
「・・・・・・」(サティア)
(私とベルンがカップル私とベルンがお似合い私とベルンがカップル私とベルンがお似合い私とベルンが付き合っていてカップルでお似合いで・・・)
「サ〜ティア〜?」
「・・・きゅぅ」
うぉぉぉぉぉぉぉい!?なんか目を回してぶっ倒れやがった!?
「サティア!?サティアーっ!?」
「あわわわ!?は、早く保健室へ!」
「・・・えへ、えへへへ・・・」
わっ!?気絶しながら笑ってやがる!?怖ッ!?
・・・本日二度目の保健室連行。ダークプリーストの先生が超ご機嫌だった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・さて、3コマ以降、どうしようかな・・・
1、早めに寮に帰る
2、学校を散策する
3、図書館で本を漁る
4、食堂に行く
5、街へ出かける
俺は味方のサポートができる方がいいしな・・・別に戦闘をするのがめんどいとか、そんな理由では・・・ちょっとあるか・・・でも、ある程度は戦闘もこなせそうだ。
「あ、冒険講習についても読んどかないと」
ペラペラとページをめくると、冒険講習のことについて書いてあるページを見つけた。どれどれ・・・?
『冒険講習についての説明』
『冒険講習とは、月〜木曜日の4日間に学んだ知識を使い、学校から提示された課題をこなす講習。
金曜日1コマは、その週の冒険講習についての説明である。
1.転送されるダンジョンについて
2.パーティ制限について
3.課題について
4.講習の日数期限について
の4項目を主としてクラス担任の教師が説明する。
金曜日2コマは仲間の勧誘時間である。
90分以内に仲間を集め、パーティを組み、学校の冒険講習パーティ申請所に行って登録を行う。なお、申請を行った者がパーティのリーダーとし、学年や性別、種族は問わない。
昼食後、講習の日数期限までを講習期限とし、課題をクリアし、学校に帰り、担当の教師に報告すれば講習を成功とする。また、講習期限以内に課題をクリアしたにも関わらず報告を忘れた場合、講習期限以内に課題をクリアできなかった場合は失敗とし、ペナルティが課せられる。
注意:なお、冒険講習で使う武器・防具・食料・その他道具は自己、もしくはパーティで用意すること』
・・・おぉ、本格的な冒険を毎週やるわけか?結構キツいな・・・ま、なかなかやりごたえはありそうだがな。
「おーい、ベルン。そろそろ寝ようぜ。灯り消していいか?」
「あ、わりぃ・・・消していいぞ」
「おう」
俺が学科要項をしまうと同時に、ロックが部屋の灯りを消した。
・・・そういや、ロックは職業柄ライセンスはなににすんだろ?
「なぁ、ロック」
「んぁ?」
「お前、ライセンスなに取るんだ?俺、リーベル取ろうと思うんだが」
「あぁ・・・『サムライ』と迷ったんだが、『セイバー』(剣騎士)取ろうと思うんだ。魔法使えねぇしな、俺」
(ロックの職業説明 by 天の声)
『職業:セイバー(剣騎士)
戦士学科の中で最もオーソドックスな職業。
魔法技術が上がりにくいというデメリットを除いて特別悪い点はなく、固有スキルの『剣技習熟』や『魔法抵抗』により状況に応じた近接戦を展開できる。両手剣を使うセイバーがメジャーだが、片手剣を2本もつ二刀流のセイバーもいる。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★★
遠距離戦闘 ★
サポート面 ★
・・・以上』
「なるほどな・・・うん、お前にサムライは似合わねぇよ。お前が『〜でござる』とか言う口調とか、想像できねぇ」
「お前、ジパングの人に軽くケンカ売ってないか?」
俺たちはしばらく馬鹿話を交えて、ゆっくり眠りについた・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[火曜日]
[朝、巨大食堂『もふもふ亭』]
「あ!怖くて意地悪でいい人!」
「どれかに統一しろよ・・・」
朝飯を食おうとロックと一緒に食堂へ行くと、偶然ばったりラトラに会った。
「ロリは要らん!」
「ほぇ?」
『ドゴッ!』
「ほっとけラトラ」
ロックがまた失礼なセリフを吐いたので有無を言わさず脇腹を殴っといた。
「お、おい、ベルン・・・ここ2日くらい、お前に殴られてばっかりな気がするんだが・・・」
「奇遇だな、俺も殴ってばっかりだ」
結局、しぶがるロックとラトラと三人で朝食となった。
「ねーねー、怖くて意地悪でいい人!」
「だからどれかひとつにしろっつの」
「ん〜・・・じゃ、怖い人は保健室の人にして、いい人!」
「はいはい、いい人な。なんだよ?」
「いい人、ライセンスなに?」
「あ?俺か?俺はリーベル取ろうかなって思ってる」
「りーべる?あ、山賊?海賊?」
「バッカ、ちが・・・くねぇな・・・」
そういや『登山術』とか『航海術』持つ『賊徒』って山賊・海賊だよな・・・あれ?あの職業、意外にチープなイメージなのか・・・?
「ラトラはねー、シーフ取ろうと思うの!ネズミ盗賊だよ!カッコいいでしょ!」
「あぁ、そうだな」
「えへへー。もしいい人のパーティでシーフ欲しかったら、呼んでね!」
「まぁ・・・考えといてやるよ」
「わーい!」
ホント子供っぽいなこいつ・・・ん?
「なんだよロック?そんなビックリした顔して?」
「・・・ベルン、お前・・・ロリコンだったのか・・・」
「違う!!」
「え!いい人、ロリコンだったの!?」
「違うっつうに!」
『なんですってぇぇぇっ!?』
うるさっ!?なんた違う方向から声が!?
「・・・って、クラリア!?サティア!?」
「べ、ベルンくんが・・・ろ、ロリコン・・・?」
「う、うそ・・・ベルンが・・・ロリ、コンだった・・・なんて・・・」
「お、おーい?サティア?しっかりー?」(ベーゼ)
「違うッ!!!断じてッ!違うッ!!!」
「・・・(′・ω・`)」
なんでラトラはしょぼんとしてんだよ!?
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「全く・・・ロックくんがややこしいことを言うのがいけないんですわ」
・・・クラリアがロックの頬を思いっきり抓ってる。
「全く・・・ビックリしたじゃない!ベルンが犯罪者予備軍って聞いて!」
そこまでひどくないが・・・サティアがロックの身体をギリギリと締め上げる・・・
「(*′ω`*)」←ほっこりしてる顔文字のつもり
・・・なんでロックはすげぇほっこりしてんだ?
「・・・両手に花とか思ってんのかな」
「ッ!?」「ッ!?」
あ、クラリアとサティアがロックを離した。
「(′・ω・`)」
あ、しょんぼりした。
「・・・ところで、ベルンくんはライセンスの話をしていたんでしたね?」
「え?あ、あぁ・・・」
「私、『マナファイター』を取ります。前衛を充実させたかったら、声をかけてくださいね♥」
(クラリアの職業説明)
『職業:マナファイター(錬金拳士)
格闘家でありながら投擲による遠距離攻撃を持つ職業。
固有スキル『薬品生成』により、毒や爆発物など、直接的にダメージを与えるものから、味方に飲ませて回復させる薬も作れる。体力が低い、材料が切れると何もできないなどの欠点はあるが、臨機応変力は高い。
評価レベル
近距離戦闘 ★★
遠距離戦闘 ★★★
サポート面 ★★★』
「ちょっ!アンタ、なに抜け駆けしてんのよ!」
「抜け駆け?何のことですか、サティアさん?」
サティアが歯ぎしりし、クラリアがニヤリと笑う・・・このふたり、トコトン仲が悪いな・・・てか、抜け駆けってどういう意味なんだ?
「くぅっ・・・ベルン!」
「え!?俺!?」
サティアが俺の胸元を掴み、ぐいっと顔を寄せた。
「あたしは『マギファイター』だから!前衛足りなかったら、呼びなさいよ!行ってやるから!分かったわね!!」
「・・・お、おぅ・・・」
(サティアの職業説明)
『職業:マギファイター(魔法拳士)
格闘家の中で魔法を強化した職業。
固有スキル『魔法甲拳』により属性を付与した拳を放ったり、『肉体強化』により自分のステータスを強化したできる。また、味方を治療する魔法も使える。
様々な場面で活躍しやすいが、決定的な一撃を求めるのが難しいのが難点。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★
遠距離戦闘 ★
サポート面 ★★★』
「マギファイター?決定打のない中途半端な職業をお選びになったんですねぇ」
「えぇ。あんたみたいな材料なけりゃ役立たずな職業よりマシなのよねぇ」
ふたりが睨み合い、火花を散らす・・・またかよ・・・
「ホント仲悪いな、こいつら・・・」
「・・・その元凶がこんなこと言ってるしねぇ・・・」
「あ、ところでベーゼはなに取るんだ?」
「へ?アタシ?アタシは『エアーボーン』だよ」
(ベーゼの職業説明)
『職業:エアーボーン(空中兵)
飛行格闘学科の中で異色な職業。
格闘による近距離戦闘に加え、特殊銃器による射撃を行う。飛行による索敵能力と、格闘学科で鍛えた筋力による反動軽減により高い命中率を誇る。
ただし、銃器の重さにより飛行の利点が潰されやすく、さらにリロード中は完全に無防備になるハイリスク性を含む。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★★
遠距離戦闘 ★★★★
サポート面 ★』
「へぇ、面白そうな職業選んだな」
「まぁ、興味本位でね。空中格闘家自体が結構特殊なんだけど・・・ハッ!?」
ん?急にベーゼがサティアの方を向いて・・・うっ!?
「・・・ベーゼ。なんでベルンとイチャついてるの・・・」
さ、サティアの目が、お、怒ってる?
「ち、ちが、違うんだよサティア!あ、アタシはそんなアンタを出し抜こうなんざ考えt」
『ピキィーン!』
・・・一瞬、察して目をつむったのが正解だった。次に目を開けたら、ベーゼが石化してた。
「・・・ベーゼのバカぁぁぁっ!うわぁぁぁぁぁぁん!!」
え、ちょ・・・サティアのやつ、ベーゼ置いて行っちまった・・・
「・・・ど、どうしましょう?」
「俺はこんなロリの面倒見るのやだぞ」
「お前、ロリ相手にはホンット非情だな」
・・・結局、俺がベーゼを保健室に運んでいくことになった。ったく、サティアめ、ひとつ貸しだかんな・・・
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「どうもありがとう。後は私が
「先生、隠せてません。あと、1コマあるかどうか知らないんで、早めに治してやってください」
このDプリースト、ホントに保健の先生なんだろうか?恐ろしくて名前さえ聞き出せてないけど。
・・・さて、俺は1コマ、軽銃器学科だったな・・・行くか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽銃器学科に入ると、まぁまぁの数の生徒がいた。はっきり覚えてはいないが、軽銃器学科が必修の職業は2つあったはずだ。
たしか、俺のリーベルと、格闘家専攻の『ガンナー』だったかな。
『職業:ガンナー(銃使い)
格闘家の中で中・近距離両用な職業。
銃器を持ち、近距離の相手には格闘技、中距離の相手には銃器と分けた戦い方ができる。また、スキル『高速リロード』を会得することが可能で、俊敏低下を防げる。
ただし、固有スキルが少なく、戦い方が見切られやすい。
評価レベル
近距離戦闘 ★★★
遠距離戦闘 ★★★
サポート面 ★★』
・・・さて、どこに座ろうかな。
「・・・オイ、そこの奴」
「ん?」
・・・なんかすごい恐ろしいほど睨みきかしたミノタウロスがこっち向かってくるんですが。
・・・これ、あれか?ケンカ売られるパターンか?
「・・・お前、私にメンチ切っただろう」
ハイ来たー。来ましたよ。またこれかよ。もう人生で何回経験したと思ってんだチクショウ。
「・・・いいえ。俺はアンタに喧嘩を売るつもりはないし、メンチ切ってないし、こーいう目つきなんだよ。ほっとけ」
「嘘つけ!そんな睨むだけでガキが泣き出しそうな顔が地顔の残念なイケメンいるか!」
「いるんだよ!お前の目の前に!イケメンではないけれど!あと子供が泣くっていうのは事実だから言うな!」
(注意:容貌点が10以上あると結構いい、15以上ならイケメン、20以上なら魔性の顔面持ちです。ちなみに魔物は20以上がザラにいます)
・・・はっ!?しまった、つい言い返してしまった!
「私は嘘つきが嫌いだ!嫌いな奴は殴る!だから!お前を殴る!」
「ちょ!?」
ムチャクチャだ、と言おうとした時、すでに目の前には拳が迫っていた。
『ずるっ!すかっ!』
「うぉっ!?」
『びったーん!』
・・・へ?
・・・・・・えぇ?
『ぷっ、くくく・・・』
『くすくす・・・』
・・・あ、ありのまま起こったことを話すぜ?
目の前に拳が迫って、あぁ避けれねぇなこれって思った瞬間、ミノタウロスがずっこけて拳がスカった。
んなバカなと思うだろうが、今、目の前で起こったんだ。てか、何で滑ったんだこいつは。
「ぬ、ぐぐぐ・・・やりやがったな・・・」
「いや、俺はなんもしてないんだが・・・」
「てめえなんかこの『ファロー・バットリアン』様にかかればイチコロなんだと知ってやったんだろうな!」
「知らん」
「この後に及んでまだ嘘つきやがるか!」
うわー、この牛めんどくせー。
「いい度胸だ!表出やがれ!」
「・・・とりあえずだ」
「あぁ?なんだよ」
俺は自分のティッシュを差し出した。
「みっともなく垂れ流してる鼻血、止めろ」
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ファローにティッシュを貸してやると、すぐに授業の先生が入ってきた。人間の頃、軍隊にいたというレッサーサキュバスの方だった。しっかりした軍服っぽいものに身を包んでるかと思いきや、スカートがえらい短かった。膝上何センチだ、あれ。
で、今日は主に現在使われてる拳銃の仕組みや危険性とかの授業だったんだが・・・
「じーーーーーーっ」
ファローの奴が包み隠さずずっと俺の方を見てるんだよな・・・
「そこのミノタウロス!授業に集中しなさい!」
「はーい・・・じーーーーーーっ」
・・・ありゃあ素直に教室から出るのは難しそうだな・・・どうすっか・・・
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「・・・では、これで授業は終わります。解散!」
先生が解散の「か」を言ったあたりで、ファローがこっちを睨むのを無視し、俺は『窓』へ走った。
「おい、てめえ!オレ様とタイマン張るんだろうが!?」
「了承した覚えはない!!」
ここは3階だ。窓から飛び降りたら相当な怪我をする。
しかし、俺は窓枠を飛び越え、外に出た。
「ま、待ちやがれ!」
俺は窓の外へ飛び出した後、2階の窓縁にしがみついた!
『ガシッ!』
「っと、よし・・・」
「逃がしゃしねぇぞゴラァァァァァァァッ!?」
『ひゅーーー・・・がさぁッ!』
・・・下の植木に、なんか落ちる音したな・・・ふと下を向いてみる。
「きゅぅぅ・・・」
・・・あのミノタウロス、俺を追っかけて窓から飛び降りたのか・・・バカか?
「べ、べ、ベルン!あんたなにしてんのよ!?」
ん?お、偶然にも、2階教室の中にはサティアがいた。
「わりぃ、追われててな・・・引き上げてくれねぇか」
「追われるって・・・なにしたのよ」
「昔からよくある、メンチ切ったと勘違いされてケンカ売られるパターンだよ・・・ん、っと。わりぃな」
サティアに手を引っ張られ、2階の教室に入る。どうやら窓に掴まったとき、まだ生徒がたくさんいたらしく、みんな目を丸くして俺を見ていた。
「あんた、無茶するわね・・・」
「こうやって逃げなきゃ、タイマンでぶん殴られるケースしか思いつかなかったんだよ・・・こちとら盗賊学科で、まだ本格的な戦闘術習ってねぇんだ。ボコボコにされるなんてごめんこうむりたかったからな」
そう言いながら、俺は教室を出て行った。
「あっ、ちょ、待ってよ!」
後ろからサティアがついて来た。ま、このあと暇だし、相手になってもらおう。
(・・・おい、見たか?)
(あぁ・・・あのサティアさんがすげぇ気安く接してた・・・)
(声をかけた男を片っ端から石化させるサティアさんが・・・)
(何者なんだ、あいつ・・・)
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「サティアも2コマは暇なのか?」
「・・・うん」
「そっか・・・食堂でも行くか?」
「・・・うん」
朝のことをまだひきずってるのか、やけにサティアの口数が少ない。さらになんかサティアのサイドテールの蛇たちがてんやわんや状態だ。
(やばいやばいやばい。なんか成り行きでなっちゃったけど、これってふたりっきりよね?デートよね?ハタから見たらデートよね!?やばい今日朝もっとおめかししとくんだったッ!!)
(↑サティアの心の中。もちろんベルンには聞こえません)
「・・・おーい?」
「・・・うん?な、なによ?」
「いや・・・朝のことは気にすんなよ?きっとベーゼだって・・・いや、わかんねぇけど、怒ってなんかねぇだろうし」
「え?あ・・・うん?」
・・・なんで小首傾げてんだ?
「まぁ、いいや。食堂行こうぜ」
「う、うん」
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「あ、トリニティくん!」
「あ、ファ先生・・・」
「あ、どうも」
サティアと食堂へ向かう途中、ファ先生と出会った。
「ちょうど良かった〜。トリニティくんとウィーリィさん、ちょこっとだけ、手伝ってくれませんか?」
む。めんどくさそうだが・・・まぁ、暇だしなぁ・・・
「俺はいいですけど・・・サティアはどうする?」
「え、私もいいけど・・・」
「ありがとう!えっとね、午後の3コマに使う教材を運んで欲しいんです。こっち、こっち!」
ファ先生が歩きだした方へ俺たちはついていった。
「・・・てか、サティアはファ先生と面識あんのか?」
「うん、魔術学科の担当なのよ」
「私としては、ウィーリィさんとトリニティくんがカップルだったのがびっくりですね〜」
・・・なに?
「ファ先生?急になに言ってんです?」
「へ?おふたりがカップルでお似合いだな〜って」
「あ〜、いや、俺ら付き合ってるわけじゃないんですが・・・なぁ?さてぃ・・・サティア?」
ふと横を見るとサティアがおらず、立ち止まってちょっと後ろを見ると、サティアがぽ〜っと突っ立っていた。
「おい?サティア?どうした?」
「・・・・・・」(サティア)
(私とベルンがカップル私とベルンがお似合い私とベルンがカップル私とベルンがお似合い私とベルンが付き合っていてカップルでお似合いで・・・)
「サ〜ティア〜?」
「・・・きゅぅ」
うぉぉぉぉぉぉぉい!?なんか目を回してぶっ倒れやがった!?
「サティア!?サティアーっ!?」
「あわわわ!?は、早く保健室へ!」
「・・・えへ、えへへへ・・・」
わっ!?気絶しながら笑ってやがる!?怖ッ!?
・・・本日二度目の保健室連行。ダークプリーストの先生が超ご機嫌だった・・・
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・・・さて、3コマ以降、どうしようかな・・・
1、早めに寮に帰る
2、学校を散策する
3、図書館で本を漁る
4、食堂に行く
5、街へ出かける
12/03/20 14:21更新 / ganota_Mk2
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