12日目夜〜13日目朝『ロックの情事と、合流』
「・・・なにニタニタ笑ってんだよ?ワクス?」
夕食。
作ったスープを口に運ぼうとしたロックは、異様にニヤニヤしているワクスに気づき手を止めた。
「い、いえ?べっつに〜?」
(・・・怪しすぎるな・・・)
慌てて目をそらしたワクスを見たロックは、自分の手元のスープに視線を落とした。これはロック自身が作った簡易スープであり、変なものは入ってないはずだ。
しかし、ワクスのやたら上機嫌な、しかもその感情を隠す仕草に怪しさを感じた以上、なにかありそうで恐ろしい。
「・・・お前、このスープになn」
「ぐだぐだ言わずに飲まんか」
「んぐっ!?」
尋ねようとしたロックの口に自分のスプーンを突っ込み、バルフォスは半ば強引にロックにスープを飲ませた。
『ごくん』
「っぷへ!?なにしやがる!?」
「主がグダグダ文句言うからじゃろうが。さっさと食せ」
「ぐぐぐ・・・」
バルフォスはそのまま自分の食事を続けた。半ば最もなことを言われたロックは疑いながらも自分のスープに口をつけた。
(や、やった!バルフォス様、ナイスです!)
(さて、貴様のぶちこんだキノコの効果は・・・?)
多少口元を吊り上げたバルフォスと、さらにニヤニヤが増したワクスの目の前で、ロックはスープの味に文句を垂れながら、自分の手元のスープを飲んでいた。
「・・・なんか辛いな?どうなってんだこれ?」
(・・・なにも起きんぞ?)
(大丈夫ですって!しばらくしたら変わります)
その二人の脳内テレパシーによる会話が行われてすぐに、変化が起きた。
「・・・ん、ぐ・・・あっ、ちぃ・・・」
スープを飲むロックの手が止まり、服を脱ぎ、額を拭った。
(もう少しですよ・・・もうすぐ大旦那様が・・・ぬふふ♥)
(・・・・・・#)
ロックは自分の身体が火照り、ムラムラとした気分になりはじめたことに疑問を感じた。
「い、一体、なにが・・・」
「もうめんどい、まどろっこしいわ」
『パッ、ガボォッ!』
「むごごっ!?」
「バルフォス様!?」
その時、バルフォスがロックのスープをひったくり、ロックの口へ無理やり流し込んだ。
ロックの方からしたら、いきなり口へ無理やりスープを流し込まれて呼吸ができぬために、急いでスープを飲んでゆく。
ゴクリゴクリと喉を鳴らして飲む度に、ロックは自分の身体がドンドン熱くなるのを感じた。
そして、皿の中を飲み終えた時、ブツリと意識が途絶えた。
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「ば、バルフォス様ぁ!?なにしてんですか!?」
「ん?なにがじゃ?」
スープを飲み終えてぐったりしたロックを他所に、バルフォスとワクスが話していた。
「大旦那様のスープには3本分のタケリダケの擦り粉が入ってたんですよ!?全部飲ませたらえらいことになりますよ!!」
「んな事知らん。我はまどろっこしいのは嫌いじゃ」
「だからってぇ・・・」
その時。
ぐったりしていたロックが急にバルフォスを引き寄せた。
「ぬぉっ!?」
「あっ!」
バルフォスの腕を痛いほどの力で握りしめたロックの目はギラギラと血走り、興奮しきって荒れまくった息を吐きながらバルフォスの身体を見つめていた。
「お、おいコラ!ロック、貴様、ちょっと力を抜け!」
「あ、あの、バルフォス様〜・・・おそらく、大旦那様、バーサク状態で聞いてませんよ〜・・・」
青筋を立てたワクスは、そう言いながら後ずさりしてロックたちから距離を取った。
「はぁ?いったいどういう・・・ぬぉっ!?」
『ずるっ!』
バルフォスがワクスに聞いたのと同時に、ロックがバルフォスの服を無理やり脱がせ、平たい胸を露出させた。
その小振りな胸の片方を揉み、もう片方をねっとりと舌でねぶり始めた。
『ねちゃ、ぺちゃ・・・』
「な、なんか一心不乱すぎて、気持ちわる・・・いっ!?」
その時、バルフォスはロックの股ぐらですでに怒張したイチモツを見てぎょっとした。
大きさは前回の薬で誇大したときよりとほぼ同じであったが、すでにパンツから出ているそれは異様に赤黒く、血管が浮き出てすでに先走りが溢れていた。
(こ、これはまさか、前回と同じ、か・・・?)
薬によって暴漢と化したロックに襲われた記憶が蘇る。しかし、今回は前回と大きな違いがある。
今回、バルフォスは媚薬も何も飲んでいない。それなのに、ロックはすでに臨戦体制。まだ濡れてないワレメを狙い、今にも挿入しようとしていたのがバレバレであった。
(ぐっ、流石になにもないままやっても痛いだけ・・・というか今なにも気持ち良くなくて濡れる気配もない!)
完全に暴走したロックは相手の状態など御構い無し。前回のほうがまだマシである。バルフォスは必死に頭を巡らした結果、無理やりの脱出を試みた。後ろから羽交い締めているロックの腕を引き剥がそうと力を込める。
「ぬっ、ぐぉぉ・・・な、なぜぇぇぇ・・・」
ところが、バルフォスがいくら力を込めても、ロックの腕を一ミリも動かせなかった。
そこで、遠巻きに見ていたワクスが申し訳なさそうに言った。
「あのぅ・・・バルフォス様〜・・・タケリダケの効果で、バルフォス様の腕力は100%、大旦那様に勝てないくらい弱まりますよ〜」
「先に言え!このど間抜け使い魔!!」
その時。
バルフォスの腋を掴んで持ち上げたロックが、自分のイチモツの上にバルフォスを持ってきた。
「うぐっ!?こら、やめっ!まだ我は濡れてもいな・・・」
しかし、ロックは耳を貸さず、無理やりバルフォスの膣内に自分のモノを一気に挿れた!
『ミリミリミリッ!』
「いっ、ぎぃぃぃっ!!」
前回ほどではないにしても、まだ狭い膣に無理やり挿れられた痛みに、バルフォスは歯を食いしばる。
ところが、瞬間、バルフォスは腹の中に暖かみを感じた。
『ビュッ!ビュルルッ!ビュルルッ!!』
「・・・へ?」
腹の中に広がる暖かみと粘着質な感触。それが何か理解するのに、時間はかからなかった。
「・・・も、もう射精したのか?なんじゃ、早いの・・・」
しかし、次の瞬間。
その出た精液は潤滑液となり、再び動き出したロックの抽送をスムーズにしてしまった。にちゃりにちゃりとした粘性に富む音がなる。
「うっ・・・そうじゃろうな、一発じゃ終わらぬよの・・・」
しかもその精を受けたバルフォスの身体は、さらに力をゆるゆるとなくし、ロックの為すがままにされ続ける。バックからの突き上げにバルフォスは小柄な身体を揺らしながら、じわりじわりと炙るように下腹部から迫る快楽にとろけ始めてきた。
「あくぅ・・・こ、この身体の性なのか♥こ、こんなやり方でも、き、気持ちよくなるとは・・・あぅんっ♥」
鼻息も吐息も荒く、動きも単調なロックの腰使いに感じるバルフォス。タケリダケの効果か、すぐにバルフォスの快楽の山が訪れる。
「んくっ♥な、なぜこんなにっ♥あぁっ、も、もう・・・うっ、うぅっ♥」
それに合わせるように、ぐっ、と低く唸ったロックのモノから精液が放たれた。
『ビュッ!ビューーッ!!ビュルルルルゥッ!!』
「うくぁぁぁぁぁぁっ♥」
びくりびくりと身体を震わせてバルフォスが絶頂し、ロックの拍動が終わったと同時に、ぐったりと倒れてしまった。
『ぬぽんっ』
その時に、ロックのモノもバルフォスのワレメから抜き出てしまった。それは先からネバネバした精液を垂らしながらまだ半勃ちしていた。
「・・・お、終わりました〜?」
すると、ワクスがおそるおそる出てきて、バルフォスに近づいて行った。
「き、貴様・・・今頃なにしに出てきた・・・」
「うわ〜・・・タケリダケの効能ですか?バルフォス様、ぐったりしすぎでしょう」
「力が戻ったら貴様を殴り飛ばしてやる」
「まぁまぁ・・・さて。遠慮深い私は大旦那様の精をすすって〜♪」
そう言って振り返ろうとしたワクスの頭を、ガシリと誰かがつかんだ。
「・・・あぇ?」
「・・・ふん。自業自得じゃな」
バルフォスが鼻で笑った光景は、ワクスの頭を掴んだロックがまた息を荒くしており、股間のものがまたそそりたっていた。
『ビィーーーッ!』
ワクスの小さな下着をロックが剥ぎ取り、その小さな穴にモノを近づけていった。
「ちょちょちょ大旦那様!あのですね、私はあのバルフォス様の前で大旦那様に抱かれるというのはちょっと背徳感があって確かに気持ち良さそ、いやじゃなくて気不味いのでやめて欲しいんですよ!分かりますよね、てかお願い分かってーーー!」
流石に初めてがこんなレイプまがいのものはイヤなのか、ワクスは尻を振ってそれを拒んだ。
それが、裏目に出た。
ロックは構わず腰を前に出し・・・
『ぐっ・・・』
「へ・・・大旦那様!?そこは私の・・・」
ワクスの、尻の穴に、突っ込んだ。
『ずぶずぶずぶずぶぅっ!』
「おほぉぉぉぉぉぉっ!?おひりぃぃぃっ!?」
もうぐちょぐちょだったロックのイチモツは、やけにずるりとスムーズにワクスの菊穴に埋没し、ワクスはガクガクと足を震わせた。
「あ♥・・・ひっ♥らめ・・・おひり・・・らめっ♥」
「・・・なんじゃ、貴様アナル好きか」
頭と腕を掴まれ、さらに奥に突き込まれながら、ワクスはガクガクと身体を震わせる。バルフォスはまだ身体をぐったりしながら、ワクスの情事を見ながら言った。
「大方練習とか言いながら後ろでやったりしておったのじゃろ。この小娘。そやつ、サイズだけは一丁前じゃから、楽しむが良い」
「しょ、しょんなの・・・お、おほぉぉぉぉ・・・♥」
会話の途中にロックがゆっくりモノを抜き始め、それに合わせてワクスが声をあげる。そして、またゆっくりと挿れる。
「な、なんれこんなゆっくいぃぃ・・・♥」
異常なほどの感度で感じるワクスはその抽送に歯を食いしばる。それをしなければ、自我が保てないようだ。
その時、ワクスが一言を言った直後、いきなり激しく抽送が始まった。
『パンッ!パンッ!パンッ!!』
「ひぎぃぃぃぃぃっ♥いきなりはげひくしないれぇぇぇ♥」
「おぉ、よくやるのぉ・・・」
その激しさはバルフォスの時よりも激しく、ワクスは前後に揺さぶられてつま先で立っていた足がふわふわ浮くほどだった。
「ばっ、バルフォシュ様ぁぁぁ♥たひゅけへぇぇぇ♥」
「知らん。我は休む。なんか変に疲れた」
「ひょ、ひょんなっ♥せっ、しょ・・・うひぃぃぃっ♥もうらめぇぇぇっ♥」
ワクスが爪先を巻き込んでピンとはり、体を仰け反らせて絶頂した。しかし、ロックはなお腰を激しく動かす。二度も出したためか、今回は長かった。
「やぁぁぁっ♥大旦那ひゃまぁぁ♥わらしもうイッれますぅぅぅ♥とめてぇぇぇぇぇぇっ♥」
しかしロックは止まらない。しかもなかなか出さないまま、腰だけを激しく振っていた。
「ひぃぃぃっ♥きっ、きもちっ、気持ちよすぎて、しにゅぅぅぅぅぅぅっ♥♥」
バルフォスはさっさとテント内の床につき、ワクスの喘ぎが響き続けた。
・・・ちなみに。
三人の情事を、遠くの木の上から見てしまった者がいた。
「・・・なにが悲しくて、他人のロリハーレムを監視しないといかんのだ・・・」
天月は、羨ましさと虚しさに、涙を流しながらギリギリと歯ぎしりをしていた。
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そして、朝が来て・・・
「ふぅ・・・」
「・・・ふへぇ・・・」
「・・・・・・」
ツヤツヤのテカテカになったバルフォスと結局イキ疲れただけで1発だけ尻穴に精液をもらったワクスが朝日を浴びて伸びをしている後ろで、ロックが死んだ目で膝小僧を抱えていた。
「・・・おい、貴様はいつまでウジウジしとるのだ、さっさと用意せい」
「大旦那様〜、お召し物用意しましょうか〜?」
「・・・・・・」
どうやら一服盛られたことに気づけてないのか、はたまたもう責める気力もないのか。ロックは黙ったまま、死んだ目でゆっくり準備を始めた。
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[ステータス UP!]
[ロック魔力 10→20]
[ロック魔力Level 1→Level 2]
[バルフォス呪い、緩和!]
[バルフォス魔力 40→45]
[ワクス魔力 60→63]
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「よし!では件のボス豚を探して出発じゃ!」
「お〜〜〜!」
「・・・・・・ハァ」
何故かリーダーシップをとるバルフォス。
ご機嫌に声をあげるワクス。
そして重い溜息を吐くロック。
三人の耳に、雄叫びが聞こえた。
『・・・プギョォォォォ・・・』
「・・・む?」
「・・・明らかな魔界豚の叫びですねぇ」
「よし!あっちに向かうぞ!」
「アイサー!」
「・・・・・・はぁぁ・・・」
完全無気力なロックをぐいぐいと引っ張って、彼らは道を進んでいった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜数時間後〜
[場所:不明
時刻:不明]
ベルンは身体を誰かに触られているのを感じた。
優しく撫でられたそこが暖かくなり、心地よく感じる。
誰に触られたのかを知りたくて、ベルンはゆっくり瞼を開けた。
「・・・あら、起こしちゃったかしら?」
そこには、まるで母親のような優しい微笑みがあった。
ウェーブのかかった美しい銀髪に、色白の肌。人と違ったのは、その額に一本の角があることだ。
まだ視界がはっきりしないベルンが目線を動かすと、白い馬体が、彼女の下半身であることに気づく。
「・・・ユニ、コーン?」
「もう大丈夫かしら?どこも痛くない?痛かったら言ってね?」
彼女はニコニコと笑いながら、ベルンの頭を撫でる。まるで怪我人を労わるかのような発言に、ベルンはゆっくりと記憶を呼び起こしてゆく。
「・・・そうか・・・俺、崖から落ちて・・・」
そうして、ベルンは自分の身体を見る。
どこにも傷がない、綺麗な肌色がそこにあった。
「・・・・・・ん?」
綺麗な肌色が、そこに広がっていた。
「・・・んんん!?」
ベルンは、真っ裸だった。
「どぅおわぁぁぁぁぁぁっ!?」
慌てて跳ね起き、ベルンは股間を隠して顔を真っ赤に染め、ユニコーンに尋ねた。
「えと、あの、えと、お、俺の・・・」
「あぁ、服?ごめんなさいね。崖下の川でびしゃびしゃだったから、今、干してるわ」
ユニコーンはこれといった反応も見せず、落ち着いた様子で毛布をベルンにかけた。
「私の服はサイズも仕様も合わないから、しばらく毛布を被って我慢してね?」
ニコニコ笑うユニコーンにつられて、ベルンは少し落ち着いて周りを見渡した。
どうやら木で出来た小屋であり、ユニコーンの自宅らしいことは分かる。窓から外を見ると、まだ魔力に侵されてないような綺麗な木々が風になびき、それの枝の間に張ってあるロープに、ベルンの服が干してあった。
『・・・ぷぎゅ・・・』
その時、ベルンの寝ていたベッドの側から、小さな鳴き声が聞こえた。
ベルンが覗き込むと、そこには足に木の棒をくくり付けた魔界豚の子供がいた。
「・・・ま、魔界豚・・・?」
「え?・・・あぁ、すこし前に崖から落ちたらしくて・・・私の治癒魔法でなんとか回復して、最近やっと歩けるようになったの。足は骨が歪んちゃったみたいなんだけど・・・『このお兄さん、だぁれ?』って聞いてるわ」
ユニコーンの最後の発言に、ベルンは首をかしげた。
「・・・わかるんですか?」
「うふふ・・・信じれないかもしれないけど、私、動物たちとお話しができるの。本当よ?」
可愛くウインク混じりにユニコーンが言う。その時、また豚の子供が『ぷぎゅ』と鳴き、ユニコーンはクスリと笑った。
「あらあら・・・なにを勘違いしてるのかしら?『お父さんの臭いがする』、ですって♪」
13/05/12 00:21更新 / ganota_Mk2
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