ライトエリア
「じゅ、樹里さん。もう一回しますから」
陽が入ってくる観覧車内には緊張が訪れていた。事の発端は新しいエリア"ライトエリア"に入るところまで遡る。
「ここがライトエリアです。空間魔法を駆使して造られたアトラクションや大人の観覧車が有名です」
樹里さんの説明を聞いていた時、一瞬良からぬ言葉が聴こえてきた気がするが・・・うん、気にしないでおこう。そんな事を思いながらエリアフードを頬張った。
「あ、それは天使の輪っかですね。私に下さいな」
そう言って彼女は俺の食べかけをなんの迷いもなく食べ始めた。・・・そんなにお腹すいていたのだろうか。言ってくれれば買ってあげたのに・・
「ご来園頂きありがとう御座います。まずはご注意を、このアトラクション"空中庭園"では決められた範囲しか空を歩けません。もし、足を踏み外してしまったら救急班のハーピー娘の旦那さんになりますので、あしからず」
ナビゲーター?のエンジェルが声を大きくして説明をしている。生まれて初めての空を歩く事が出来るのは嬉しいが下手したらバンジーよりも根性がいると思う。周りにはほとんどがカップルなのだろうかワイワイ感が感じられる。
「・・・・わぁー、綺麗」「本当に空にいる。イヤッホー」「写真を撮ろうよ」
周りから聞こえてくる歓声通りに壮絶な景色が目の前に広がってくる。ヤバい、背中が鳥肌立ちそうだ。樹里さんの方を見ると笑顔が若干引きつっている。
「樹里さん、手つなぐ?」
「・・・ありがとうございます。出来れば腕まで借りるかもです」
案の定、樹里さんは俺の腕にしがみつきながら空中の散歩を楽しんだ。別のカップルが求婚宣言していたのと樹里さんの胸が印象的だった。
「やっぱり地上は良いですね。次は何を乗りましょうか」
「んー、じゃあ。あれなんてどうかな」
そうして俺達は観覧車に乗った。話を聞き流した俺の責任ではあるがまさか大人の観覧車に乗ってしまうなんて・・・・
ここで大人の観覧車について簡潔に説明をします。観覧車内には何故か知らないがティッシュとクッションがあり椅子が無くマットみたいな物が敷かれていた。それよりも驚いたことにこの観覧車は2輪製になっている。多分観覧車内で運動した後の片付け時間を設ける為なのだろう。
そんなこんなで、動き出す観覧車で俺達は向かい合って座っている。気まづいので景色を見ようにも服を脱ぎ出す組やハッスルしている組が目に入ってくる。
「あのっ、」
いきなり樹里さんが声をかけてきたのでビックリしつつも何もないように彼女の方を振り向く。
「先程はどうもありがとうございました」
そう言って軽めの礼をしてくる樹里さん。俺はなんのことかと聞くと、どうやら空中庭園での事だった。俺は気にしていなかったのでそれらしい事を言ったのだが彼女はそれでは気が晴れないらしくお願いを聞いてくれる言ってきた。
「それじゃあ、この観覧車が下に着くまで・・・俺とキス・・むぐぅ」
それは正にいきなりだった。彼女が俺の上に覆い被さり口を口で奪う。情熱というよりは我慢が切れたような感じだった。一旦離れたと思うったら再び唇を重ねあい、舌同士が絡み合う様に繰り出す。そんな事を俺達はずっと終わりが来るまで続けていた。
「・・・それじゃあ、行きましょうか」
観覧車から降りた俺達はなにも言わずに樹里さんの手に引かれて次の場所へ向かった。
陽が入ってくる観覧車内には緊張が訪れていた。事の発端は新しいエリア"ライトエリア"に入るところまで遡る。
「ここがライトエリアです。空間魔法を駆使して造られたアトラクションや大人の観覧車が有名です」
樹里さんの説明を聞いていた時、一瞬良からぬ言葉が聴こえてきた気がするが・・・うん、気にしないでおこう。そんな事を思いながらエリアフードを頬張った。
「あ、それは天使の輪っかですね。私に下さいな」
そう言って彼女は俺の食べかけをなんの迷いもなく食べ始めた。・・・そんなにお腹すいていたのだろうか。言ってくれれば買ってあげたのに・・
「ご来園頂きありがとう御座います。まずはご注意を、このアトラクション"空中庭園"では決められた範囲しか空を歩けません。もし、足を踏み外してしまったら救急班のハーピー娘の旦那さんになりますので、あしからず」
ナビゲーター?のエンジェルが声を大きくして説明をしている。生まれて初めての空を歩く事が出来るのは嬉しいが下手したらバンジーよりも根性がいると思う。周りにはほとんどがカップルなのだろうかワイワイ感が感じられる。
「・・・・わぁー、綺麗」「本当に空にいる。イヤッホー」「写真を撮ろうよ」
周りから聞こえてくる歓声通りに壮絶な景色が目の前に広がってくる。ヤバい、背中が鳥肌立ちそうだ。樹里さんの方を見ると笑顔が若干引きつっている。
「樹里さん、手つなぐ?」
「・・・ありがとうございます。出来れば腕まで借りるかもです」
案の定、樹里さんは俺の腕にしがみつきながら空中の散歩を楽しんだ。別のカップルが求婚宣言していたのと樹里さんの胸が印象的だった。
「やっぱり地上は良いですね。次は何を乗りましょうか」
「んー、じゃあ。あれなんてどうかな」
そうして俺達は観覧車に乗った。話を聞き流した俺の責任ではあるがまさか大人の観覧車に乗ってしまうなんて・・・・
ここで大人の観覧車について簡潔に説明をします。観覧車内には何故か知らないがティッシュとクッションがあり椅子が無くマットみたいな物が敷かれていた。それよりも驚いたことにこの観覧車は2輪製になっている。多分観覧車内で運動した後の片付け時間を設ける為なのだろう。
そんなこんなで、動き出す観覧車で俺達は向かい合って座っている。気まづいので景色を見ようにも服を脱ぎ出す組やハッスルしている組が目に入ってくる。
「あのっ、」
いきなり樹里さんが声をかけてきたのでビックリしつつも何もないように彼女の方を振り向く。
「先程はどうもありがとうございました」
そう言って軽めの礼をしてくる樹里さん。俺はなんのことかと聞くと、どうやら空中庭園での事だった。俺は気にしていなかったのでそれらしい事を言ったのだが彼女はそれでは気が晴れないらしくお願いを聞いてくれる言ってきた。
「それじゃあ、この観覧車が下に着くまで・・・俺とキス・・むぐぅ」
それは正にいきなりだった。彼女が俺の上に覆い被さり口を口で奪う。情熱というよりは我慢が切れたような感じだった。一旦離れたと思うったら再び唇を重ねあい、舌同士が絡み合う様に繰り出す。そんな事を俺達はずっと終わりが来るまで続けていた。
「・・・それじゃあ、行きましょうか」
観覧車から降りた俺達はなにも言わずに樹里さんの手に引かれて次の場所へ向かった。
16/06/01 01:29更新 / kirisaki
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