連載小説
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フェアリーエリア
「ここは今までよりも賑やかですね」

エリア前に立つ俺たちは先ほどいた場所を思い浮かべながら訪ねた。

「はい。ここはお土産やフードサービスが集まったエリア、フェアリーエリアです。アトラクションエリアにも劣らないぐらいの人気なんですよ」

樹里さんの言葉通り至るところに雑貨店や軽食店等が列を成しており、そこに出入りするお客がこのエリアを埋め尽くしていた。カップルでペアルックを探していたり、家族連れのお父さんが子供に泣き付かれている等が目に入ってくる。

「取り敢えず、お店を一通り見てみましょうか。気に入ったのがあれば買い物しましょう」

彼女の提案に同意しながら近くの店に入った。



「見てください。ドワーフが作ったイヤリング可愛いですよ。えっ、買ってくださるんですか?・・ありがとうございます❤」

ショーケースに入れられている銀色のイヤリングを見ている彼女が可愛くて気が付いていたら財布を開いていた。


「このお店、ヌイグルミの他にもフランス人形も置いているんですね。・・・・あれ、あの人形先ほどこっち見ていましたっけ?」

何か樹里さんが怖いこと言ってる。

「エヘヘ、美味しいですねこのホルミルアイス。使われているのは"濃厚"なミルクらしいですよ。はい、あーん。・・美味しいですか❤」

若干の恥ずかしさがあったが、ここで逃げると彼女に迷惑がかかるので頂くことにした。周囲のカップルが微笑ましそうにこちらを見ているのは気にしないでおこう。

「コレなんですかね?・・・・お仕置き用?」

店主のダークエルフさんがこちらを見ている。樹里さん、その鞭はそこにおいてここから出ようか。



「いやぁ、楽しかったね。何かよく分からない物もあったし面白かった」

気が付くと俺達は買い物を無事終えることが出来、喫茶店で一息ついていた。・・・・結局、鞭は買っちゃたのだが、どうするのだろうか。

「さてと、買い物も済んだことですしそろそろこのエリアの名物が見に行きましょう」

そう言うと樹里さんは俺を引き連れて大通りに向かった。到着した時、そこには両脇に人が集まって何かを待っていた。この流れは・・

「はい、妖精達が織り成すパレードですよ」

俺の思考を読み取ったかのように樹里さんが説明してくれた。どうやらこのパレードをすることで子供には夢を、未婚者には嫁を与えてくれるらしい。・・・・後半の方は見るまでは意味が解らなかったが後で納得した。

パレードが始まると同時に妖精達が一斉に四方に飛び空中アクロバティックを繰り出す。それを観客が声をあげて楽しむ。まぁ、ここまでは普通だったが、流石妖精と言ったとこか途中から観客の中の潜り混んで気に入った男性をステージに乗せて交わりを始めた。

それが終わるまで続き、終わった頃には観客の中の何人かは消えていた。



「・・・・このエリアはある意味怖いです」

「まぁ、これでも人気あるんですよ。さて次はどうします?またエリア巡りでもしますか?」

そう言われたので俺は地図を広げる。すると、気になったのが目に写った。






「ノーマルエリアって何ですか?」
16/07/09 06:15更新 / kirisaki
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■作者メッセージ
長らくお待たせしました。

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