読切小説
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嫁が作った痛い技術「スライムローパー」
ここはよくある普通の、剣と魔法のファンタジーRPGの世界。

物語は、ここから始まる。

「私はマジソン、どこにでもいる普通のOLだ」
「実は私は親に結婚を迫られている。しかも25歳までという期限付きだ。そしてさらにまずいことに、その期限まで24時間を切ってしまったのだ!」
「だが案ずることは無い。私にはちゃんと結婚を前提として付き合っている男性がいる。24時間以内に私との結婚を承諾さればミッションコンプリートだ」
「なお、その為にはいかなる手段もその責を問われることはない。例えばこのロケットランチャー、男性があまりに渋ったときには射殺し影武者を立てる。心が痛むが止むを得ない」
「さあ、読む人にはよるが残り時間は23時間と58分42秒だ。急がねばなるまい」
マジソンは馬車をチャーターした

「ふむ、このまま3kmほどか、このスピードなら20分後には到着するな」
「クックック・・・」
「む、何者だ!?」
「我が名は・・・寄生スライム!」
「寄生スライムだと!?」
「話は全て聞いた、貴様のような女に結婚する資格はない!」
「何だと!?」
「結婚とは愛と、その上に成り立つ確実な将来性に基づいて初めて成立するものだ。対象を射殺しての影武者など言語道断!!」
「うるせえええええええええええええええええ邪魔するなあああああああああ!お前に何が分かる!時間が無いんだ!25過ぎた独身女なんてもう愛じゃなくて哀れみしか向けられねえんだよおおおおおおおおおおおお!!」
マジソンはロケットランチャーを発射した!
寄生スライムは吸収した!
「馬鹿な、スライムなどザコの中のザコのはず・・・!」
「有名RPGのやりすぎだ、海外ではスライムなどトップクラスの強敵になっているぞ」
「さあ今度はこちらの番だなあああああああああああああああああああ!」
寄生スライムは触手を伸ばした!
「受けてみよおおおおおおおおおおおおおお!我が絶対究極性技いいいいいいいいいいいいいいいい!」
マジソンは35832Lの潮を吹いた!
寄生された・・・
「ふふふ、中々いい体が手に入ったものだ」
「き、貴様・・・私から離れろ・・・!」
「ほう、離れていいのか?悪い話ではないというのに」
「え?」
「私がお前を操り例の男を快楽責めにしてしまえば、結婚など容易いことだぞ」
「何だと、なんということを・・・!」
「それならそうと早く言ってくれればよかったのに」
「じゃあ私が色々指示するから、任せといてねー♪」
「うん♪」

ここは男の家
「今日も暇だなー、マジソンとロシア政府でも襲おうかなー」
ピンポーン
「ん?マジソンか、丁度良かった」
ガチャ
「マシュウウウウウウウウウウウウセックスするぞおおおおおおおおおお!」
「なんだと!?冗談じゃねえ!」
「お前は軍事施設を俺に使わせてりゃいいんだよ!それ以外に価値なんぞないわああああああああああああ!!」
「そう言っていられるのも今のうちだ!私は今までの私ではない。コレがその証拠だあああああああああああああ!」
「な、なんだ・・・スライム?うわ!!」
「うふふ・・・」
「この馬鹿力にさっきのスライム、まさか・・・お前は魔物に・・・!?」
「その通り!先ほどとあるスライムと契約を成してスライムキャリアとなったのだ!さあおとなしく犯されるがいい!」
「誰が貴様なんぞに屈するものか!RPGの最弱モンスターが!」
「ふはははははははははははははははははは!当時の私と同じミスをするとは、コレも何かの縁かも知れんな!」
「ミスだと!?」
「スライムは弱い、世間一般ではそれが常識だ。しかしそれはとあるRPGが作り出した幻想に過ぎん!考えてもみろ、自由に流動する高い粘度をもった液体が襲いかかってくる。これほど恐ろしい現象がほかにあるものか!」
「し、しまった!」
「さあ観念しろ、そして屈服するがいい!我が最終性奥義にな!」
「最終性奥義だと!?」
「だがそれを放つにはまだ準備が足りぬ!そう、お前の性器の角度だ!」
マジソンはスライムから媚薬を飲ませた!
マシューの性器が6587453°そそり立った!
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「そして屈服するがいい、我が最終性奥義・・・」
「スライムローパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
マシューは367321351321254L射精した!!
「ぐはあああああああああああああああああああああああああああああああッ!」
「ああ、素晴らしい、お前の精が私の身体に伝わっていく・・・お前も最高の気分だろう?」
「ああ、本当に素晴らしい」
「私と結婚すればこの最高の気分が毎夜味わえるのだぞ」
「そりゃ朗報だ、さっさと婚姻届を出しに行くぜ!」
「おっけー♪」

ここは、市役所
「申し訳ありませんが受理できかねます」
「なんだと!?法的には全く問題ないはずだぞ!」
「1ミリ秒前に結婚に関する法律が改訂されました。人間と魔物との結婚は原則認められません」
「ふざけるなああああああああああああああああ俺のSexLifeを邪魔するんじゃねえええええええええええ!」
マシューは火炎放射器を放った!
役員は35753243213℃で燃え盛った!
「どうするマシュー、婚姻届が受理されなければ私たちは夫婦ではない。そうなればSexLifeを満喫しても周囲の人全てからネチネチと嫌味を言われるハメに・・・」
「そんなことは・・・させない!」
「なにかいい案があるのか!?」
「こんなクソ法律を決めたのは政府、そのトップである内閣総理大臣に直談判するんだ!」
「そんなことは不可能だ!国会議事堂は毎分600発の速射砲120機が備え付けられている、一般人が近づけば即座に射殺されてしまうのだぞ!」
「兵器には兵器、お前が昔に夏休みの自由研究で作ったあの軍事施設をフル稼働させるんだ!」
「そうか・・・あれなら対抗できるかもしれない!」
「そうと分かれば早速作戦会議だ!」

ここは、軍事施設
「しかし、相手は120機の速射砲。対する我々は小学校レベルの軍事施設。まともに相手をしては当然長期戦になり物資の乏しい我々が不利になる」
「名案があるぞ!」
「何だ?」
「あの速射砲を集中管理しているメインコンピュータを破壊するんだ」
「しかしメインコンピュータは厚さ100cmの鉄鋼で全方位を覆われている。簡単に壊せるものではない」
「お前はこの施設をフル稼働と言っただろう。ここに残っているミサイルを全てぶち込む」
「!!、それではもう各国の政府を襲撃できなくなるぞ!お前はそれでいいのか!?」
「なぁに所詮工作で作れるようなものだ、また作ればいい。それに、今はお前とのSexLifeが何よりの優先事項だ」
「・・・ありがとう、俺はいい妻を持った」
「よおおおおおおおおおおおおおおおおおおし、全弾発射準備だあああああああああああああああああああ!」

ここは、国会議事堂
「む、あれはなんだ!?」
「ミサイルだ!数は・・・数千はあるぞ!!」
「打ち落とせ!一つ残らずだ!!」
「ダメです、間に合いません!うわあああああああああああああああああああああ」
「こちら管制室!メインコンピュータが破壊されました!」
「何だって、じゃあ・・・ん!?」
「クソ官吏共おおおおおおおおおおおおおおおおお悪法に死んで詫びるがいいいいいいいいいいいいい!!」
マジソンは落ちてた速射砲を発射した!
守衛の身体を687515468733247発の弾丸が貫通した!
「ぐはっ!」
「さあ総理大臣室へ急ぐぞ!」

ここは、総理大臣室
「てめえが総理大臣かあああああああああああああ!」
「いかにも」
「死ねエエエええええええええええええええええ!」
マジソンは速射砲を発射した!
内閣総理大臣は弾丸を回避した!
「当たるかボケエエエエエエエエエエエエエ!」
内閣総理大臣は衆議院を解散した!ばら撒かれた衆議院議員が二人を貫く!
マシューの身体に52454654箇所穴が開いた!
マジソンの身体に75343546箇所穴が開いた!
「つ、つえぇ!」
「内閣総理大臣は日本のトップ、故にその戦闘能力は全国民を上回る。当たり前の話だ」
「そういうことか・・・!」
「さあおとなしく帰りたまえ」
「ち・・・ちくしょおおおおおおおおおおクソジジイがあああああああああ!面倒だからってなんでも規制しやがって!それで何か一つでも解決したことがあったかよ!逃げ回ってるだけじゃねえかああああああああああああ!」
「うるせえええええええええええええええ!このクソガキ共がああああああああああああ!てめえらが真面目に選挙しねえから、適当な奴ばっか選ばれてこんな事になるんだろうがああああああああああああ!」
「やめろマジソン、もうこいつに言葉は通じない!」
「ならばあああああああああああああああ!排除するのみいいいいいいいいいいいいいいい!」
「違う!アイツは言っていた、真面目に選挙をしないからだと。つまり俺らが真実を広めてしまえば、コイツは辞任を迫られるはずだ!」
「そうか・・・!名案だマシュー!早速テレビ局にこの事実を伝えに行こう、そして大々的に放送してもらうんだ!」

「えー、臨時ニュースをお伝えします。三ヶ月前に就任した内閣総理大臣がクズ野郎だったことが判明いたしました」

大臣は、辞任した。

「今回も厳しい戦いだった ・・・だが我々は勝利したのだ!」
「規制に次ぐ規制、それを続けていればいつか必ず身動きが出来なくなる。それは決して解決策ではなく、時間稼ぎに過ぎないのだ。しかし、そんなことに気付かない者が当選してしまうのも、我々が選挙にあまりに無関心だったからに違いない。これを教訓にし、今度の大臣の席には立派な人物に就いてもらう事にしよう」
                                                     THE END
14/02/11 22:11更新 / fvo

■作者メッセージ
読んでくれてありがとう。
お礼に大根をあげる!

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