蟲書『巍然たる惡喰の聖典』
戦争は何も生み出さないとか一丁前に言うヤツがいるがよぉ、そいつは多分戦争を経験したこたぁねぇ甘ちゃんだぜ。 だって考えてみろよ。戦争を。 戦争がもたらす利益を考えてみろ。武器商人なんてそりゃヤベぇぜ。一気に大富豪になっちまう。 食料を生み出す産業者だって無くてはならねぇ存在だ。 オンナだって兵士に体を売ればいい儲けになる。当然需要はありまくりだ。 敵兵をブッ飛ばしたらそりゃもう快感だぜぇ?お前感じたこと無いだろ。 勝ったら敵国だって貰えちまう。そしたらまた現地のオンナを犯せば俺らのハイブリッドの出来上がりだぜ!なんつってな、カカッ! それに喜ぶのは人間だけって話じゃねぇぜ。動物は死肉にありつけるし、蝿どもに到っては産卵場所が増えるんだ。いいことに越した事はネェな。 まぁ蝿どもは生きてようが死んでようが見境がないがね。ホラ見てみろよ俺の腕。腐ってるもんだから蛆がたかってカワイイもんだろ〜? え?気持ち悪い?わかってねぇなぁ。 ま、だから戦争の虚しさを考える以前に戦争の利益をまずは考えてみろってンだ。わかったか? ―死にかけの老兵― |
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