下の子の扱い。
あー。俺は年下の女の子が苦手だ。
あの純粋無垢な感じ、無邪気な感じ、すっげぇ苦手だ。
可愛いと思うよ?
思うんだけどさ。
「…あー、打ち解けられる気がしねぇー…」
絶賛欝なわけで。
ー二日目ー
欝、って難しい感じな気がするけど、木の枠つくって×2つ書いてよんこんすん。よんこんすん!って言ってると割と覚えられる。
漢字なんざ割と音の並びで覚えられるものだ。
魑魅魍魎とかは…ややこしいから無理だけど。
「そろそろ食べ終わったかなぁ…と。」
一緒に食べるのは遠慮、というかほぼ退避したが、食器を片付けるのは勿論わたくしの役目である。
主夫の性だ。ほっとけ。
「…うっお、」
「…にぃにぃ………」
食器をこの唸る右手で洗うべく扉を開けるとそこには涙目のサキュバスがいた。
名前、なんだっけか、まゆだっけ?
「…ま、まゆ、だよな、なんだ、どうした。」
「…もっと構ってくれるのを期待してたんだけど…私は…」
「しっ、知るかよ…俺は食器を洗わないと…」
「…洗っといたもん」
「!?」
「よってにぃには私にご褒美をくれるべきなんだもん。」
「!!?」
マズイ。
展開がジェットコースターすぎでついていけてない。
ご褒美?ご褒美と言ったか?
サキュバスのご褒美?
「…ご、ご褒美といいますと…何がお望みで?」
「…一緒に寝て。」
「……」
うっひょう嫌な予感が的中した!!
うっひょう!!
「いやでも、妹達3人は大部屋で布団で…」
「…ご褒美。」
「きっとお前がいないとほかの二人が悲しむだろうなーなんて…」
「ご褒美。」
「それに最近夏だし一緒にねるのはちょっと暑いかなぁとか…」
「ご褒美!」
「…わかったよ、今日だけな…」
「えへへぃ」
負けた。
自分よりも十歳くらい下であろう子供に口論で負けた。
口論っつーかゴリ押しされた気分だけど。
スター使ったマリオに突撃された感じ。
ドッスンも倒すのスゲェよなぁ。
「あとにぃに?」
「ん。なんだよ。」
「私の事はちゃーんとまゆって呼んで?」
「………」
「…まゆ、って、呼 ん で ?」
「……まゆさん。」
「魅惑使っちゃうけど良いのかなぁにぃに。」
「やめて、まゆやめて」
やっぱりどこまで言う事を聞いていいのか分からない…苦手だ…!
抹茶くらい苦手だ…!!
「とりあえず。部屋、入れよ。」
「おっじゃまっしまーっす!」
「何もないけどな。」
「よぉしにぃにいの枕…にぃにの布団……♥」
「お前やっぱ床で寝ろよ」
あっ、わかってきた気がする(遠い目)
「なんで!わたしはにぃにの匂い。もといにぃに本人に包まれるだにこの部屋に来たのに!!」
「包むものか、適当に寝とけ」
「冷たい!なんか凄い冷たいよにぃに!!」
…本格的に分かった。
こいつは適当にあしらっとけば大丈夫だ。
五分前の俺に教えてあげたい。
必殺技、「また今度」の存在を。
「…にぃに…」
「んぁ。なんだよ。」
「にぃにの匂いかいでたら…体が熱くなってきた…」
「はぁぁ?」
「ん…こっち来て…抱きしめてよぉ…」
…やばい、何がやばいってこいつがすげぇ魅力的に見える。
こいつもう誘惑をonにしてやがる!!
「ねぇ…にぃに…ん…っ」
「い、や、遠慮しとくよ」
「むぅ…なら私からそっち行くもんね…えへへ…」
まずいやばいまずいやばい。
合わせてまばい。
まばいぞー!これはまばいぞー!?
と、頭をルービックキューブの如くフル回転させてたら扉をノックする音が聞こえた。
…これにかけるしかねぇ!!
「…っ!!」
「あっ、に、にぃ、どこ行くのっ」
「救世主とごたいめーーーーーん!!!」
今日の救世主はしずくでした。
大声を出しながら扉を開けた俺を見て、一瞬驚いた顔をしたが直ぐ無表情に戻って、第一声を放った
「……………まゆ、居る?」
「えっ、あっ、居る、居る!!すっげぇいる!」
「…回収しに来た。」
「おう、好きに持ってってくれ」
そう俺が言うとなんの恥じらいもなく俺の部屋へと入っていき…
「…えっ、し、しずく!?なんで!?なんで来たの!?やめてっ、離してっ、わ、わたしは、にぃと、にぃと一緒に寝………っ!!」
という声が聞こえたあと、催眠魔法でも食らったのか爆睡しているまゆを引きずりながら出てきた。
「…お兄さん、気を付けてね」
「何がッ!?」
それだけいうと本来寝るはずの大広間の方へ歩いていった。
「……うへぇ」
なにはともあれ、少しだけ仲良くなった気がした。
気がした。(強調)
あの純粋無垢な感じ、無邪気な感じ、すっげぇ苦手だ。
可愛いと思うよ?
思うんだけどさ。
「…あー、打ち解けられる気がしねぇー…」
絶賛欝なわけで。
ー二日目ー
欝、って難しい感じな気がするけど、木の枠つくって×2つ書いてよんこんすん。よんこんすん!って言ってると割と覚えられる。
漢字なんざ割と音の並びで覚えられるものだ。
魑魅魍魎とかは…ややこしいから無理だけど。
「そろそろ食べ終わったかなぁ…と。」
一緒に食べるのは遠慮、というかほぼ退避したが、食器を片付けるのは勿論わたくしの役目である。
主夫の性だ。ほっとけ。
「…うっお、」
「…にぃにぃ………」
食器をこの唸る右手で洗うべく扉を開けるとそこには涙目のサキュバスがいた。
名前、なんだっけか、まゆだっけ?
「…ま、まゆ、だよな、なんだ、どうした。」
「…もっと構ってくれるのを期待してたんだけど…私は…」
「しっ、知るかよ…俺は食器を洗わないと…」
「…洗っといたもん」
「!?」
「よってにぃには私にご褒美をくれるべきなんだもん。」
「!!?」
マズイ。
展開がジェットコースターすぎでついていけてない。
ご褒美?ご褒美と言ったか?
サキュバスのご褒美?
「…ご、ご褒美といいますと…何がお望みで?」
「…一緒に寝て。」
「……」
うっひょう嫌な予感が的中した!!
うっひょう!!
「いやでも、妹達3人は大部屋で布団で…」
「…ご褒美。」
「きっとお前がいないとほかの二人が悲しむだろうなーなんて…」
「ご褒美。」
「それに最近夏だし一緒にねるのはちょっと暑いかなぁとか…」
「ご褒美!」
「…わかったよ、今日だけな…」
「えへへぃ」
負けた。
自分よりも十歳くらい下であろう子供に口論で負けた。
口論っつーかゴリ押しされた気分だけど。
スター使ったマリオに突撃された感じ。
ドッスンも倒すのスゲェよなぁ。
「あとにぃに?」
「ん。なんだよ。」
「私の事はちゃーんとまゆって呼んで?」
「………」
「…まゆ、って、呼 ん で ?」
「……まゆさん。」
「魅惑使っちゃうけど良いのかなぁにぃに。」
「やめて、まゆやめて」
やっぱりどこまで言う事を聞いていいのか分からない…苦手だ…!
抹茶くらい苦手だ…!!
「とりあえず。部屋、入れよ。」
「おっじゃまっしまーっす!」
「何もないけどな。」
「よぉしにぃにいの枕…にぃにの布団……♥」
「お前やっぱ床で寝ろよ」
あっ、わかってきた気がする(遠い目)
「なんで!わたしはにぃにの匂い。もといにぃに本人に包まれるだにこの部屋に来たのに!!」
「包むものか、適当に寝とけ」
「冷たい!なんか凄い冷たいよにぃに!!」
…本格的に分かった。
こいつは適当にあしらっとけば大丈夫だ。
五分前の俺に教えてあげたい。
必殺技、「また今度」の存在を。
「…にぃに…」
「んぁ。なんだよ。」
「にぃにの匂いかいでたら…体が熱くなってきた…」
「はぁぁ?」
「ん…こっち来て…抱きしめてよぉ…」
…やばい、何がやばいってこいつがすげぇ魅力的に見える。
こいつもう誘惑をonにしてやがる!!
「ねぇ…にぃに…ん…っ」
「い、や、遠慮しとくよ」
「むぅ…なら私からそっち行くもんね…えへへ…」
まずいやばいまずいやばい。
合わせてまばい。
まばいぞー!これはまばいぞー!?
と、頭をルービックキューブの如くフル回転させてたら扉をノックする音が聞こえた。
…これにかけるしかねぇ!!
「…っ!!」
「あっ、に、にぃ、どこ行くのっ」
「救世主とごたいめーーーーーん!!!」
今日の救世主はしずくでした。
大声を出しながら扉を開けた俺を見て、一瞬驚いた顔をしたが直ぐ無表情に戻って、第一声を放った
「……………まゆ、居る?」
「えっ、あっ、居る、居る!!すっげぇいる!」
「…回収しに来た。」
「おう、好きに持ってってくれ」
そう俺が言うとなんの恥じらいもなく俺の部屋へと入っていき…
「…えっ、し、しずく!?なんで!?なんで来たの!?やめてっ、離してっ、わ、わたしは、にぃと、にぃと一緒に寝………っ!!」
という声が聞こえたあと、催眠魔法でも食らったのか爆睡しているまゆを引きずりながら出てきた。
「…お兄さん、気を付けてね」
「何がッ!?」
それだけいうと本来寝るはずの大広間の方へ歩いていった。
「……うへぇ」
なにはともあれ、少しだけ仲良くなった気がした。
気がした。(強調)
15/10/14 21:01更新 / みゅぅん
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