81 メガロス帝国夜襲戦
〜〜〜モンスターラグーンサイドからのスタートです!〜〜〜
アイネたちがメガロス帝国を攻めるのに成功したって報告を聞いたとき、私は本当にテンションが上がったのよ…
これで、後はメガロス帝国の中の拠点みたいなところを崩していけば、戦いの決着はすぐにつくわけだからね?
予想していたよりは…長かったわ…
今夜は、メガロス帝国に攻め入る部隊をアイネたちが攻め取った場所に送って…明日から、一気に潰すわ…
私はそう考えた後、メガロス帝国に攻め入るメンバーを宿の前に集めたのよ…
「さて…みんなをここに集めたのはほかでもないわ…ここに集めているメンバーでメガロス帝国に攻め入るから…テントをたたんでメガロス帝国に今いるアイネたちと合流しなさい!!明日…一気にメガロス帝国を潰す!!」
「……メリィ?明日メガロス帝国を攻めるってのは理解できたけど、どうして今夜攻めないの…?今攻めたら、今夜中に彼らを手に出来るのに…?」
「七罪の方々は夜でも攻めることが出来るだろうけど、モンスターラグーンのメンバーの中には、夜が苦手なメンバーもいるのよ…確かに、今攻めるのもいいとは思うわ…でも、私は確実に勝つ方法を取りたいのよ!!その場合、メガロス帝国にこの場所から向かうとしても、30分の時間ロスになるわけだから…その30分は大きいわ…」
「……まぁ、いいですけれど…こんなに大勢のメンバーが休息を取ることが出来る場所はあるんですか?」
「あるらしいわよ…?メガロス帝国内には建物が多いらしいから、その建物を使えばいいでしょうし、もしメガロス兵が建物内にいたら…捕獲してしまえばいいでしょう?メンバーの中には旦那をゲットするチャンスだし…ね?」
私がそういうと、モンスターラグーンのメンバーのうち何人かはテンションが上がったみたいで、すぐにテントをたたむためにここから離れていったのよ…
……この戦いを期に、モンスターラグーンを解散することになりそうね…
おそらく、この戦いが終わって…メガロス帝国の兵士と結婚することになるメンバーは多いと思うし……
まぁ、実際に戦いが終わらないと分からないんだけど…ね?
それに、サリィを取り戻したら、あのデメトリオに現実を見せてやらないといけないわけだし、私も忙しくなりそうだわ…
私はそう思うと、自分の部屋に戻っていったのだった…
私も後でメガロス帝国には行くけれど、まだ第3勢力の脅威があるから…ね?
その第3勢力をどうにかしないと、安心してメガロス帝国にはいけないわ…
私がそう思っていると、いきなりリーネが部屋に入ってきたのよ…
どうしたのかしら…?あんなに慌てて…
「リーダー!!第3勢力の女性がジュンコさんのテントに運ばれていて、今治療を受けているのですが…」
「…そうなの!?ちょっと、第3勢力のリーダーなどの情報も知りたいし…私も後でジュンコのところにいくわ…リーネは先に行っておきなさい…いいわね?」
「はぁ…了解しました…」
〜〜〜ガデッドサイドに移動します!!〜〜〜
……この感覚は、夜…か?
私は、夜が訪れたのを本能的に察すると、即座に棺桶から身を乗り出し、他の仲間がいるところに行ったんだが…
みんなが集まっている場所に行ってみると、明らかに…数が減っているように見えるんだが…特に、リザードマンとサラマンダーたち…傭兵軍団と、砂漠に行った際遭遇した、シャイニングの姿が見えない…か…
負けたのかな?まぁいいんだけど…
「私が寝ている間に、何人かいなくなったようだな…?で…私の可愛いアンデッドと成りえる素体は手に入ったのか…?ん?」
「……それが、シャイニングも敵に捕まってしまい…敵を捕まえることは出来ていません…」
「……散々だな?梅とシャイニングに先発隊をまかせていたのは…私の可愛い軍団を増やすためだったはずだが…?」
「くっ…我が一時的にこの拠点に戻っていた時に、まさかシャイニングが敵に捕まるなんて思ってもいなかったのだ…」
「夜の闇にまぎれて攻撃を仕掛けるんだ、今夜中にメリィを私の前にひざまずかせてあげるんだから…ね?行ってきなさい!!」
私はほかのみんなにそう指示すると、すぐに可愛いアンデッド軍団が眠っている地下室に行こうとしたんだけど…
「ちょっと待ってくれる…?ガデッド…アヤネのことなんだけど…」
「…そういえば姿が見えないな…?気がつかなかったけど…」
「メガロス帝国で男をたくさん手に入れたので、満足して男を連れて山に帰ったわ」
「どのくらい男を手に入れたの…?アヤネは…」
「…200人」
「そのくらいいれば、十分すぎる気もするけど…彼女が喜びつつ行為にいそしんでいる姿が浮かんでくるようだ…」
「あれ…?無断で帰ったことに関して怒らないんですか?」
「アミル…私がそこまで心が狭いとでも思ったの?来るものは拒むつもりはないし、皮肉を言ったりはするけど、去るものに何か言ったりすることは無いんだからね?私の今、一番やることは私のこの大きな胸…このパーフェクトスタイルに嫉妬したメリィに完璧な負けを認めさせて、彼女を私の可愛いアンデッド軍団にくみこむ…ただそれだけなんだからね?」
「十分心は狭いと思いますけどね…」
「何か言った?」
「いいえ?何も…言っておりませんよ?さぁて…じゃあ私もモンスターラグーンに攻撃をする準備をしますか…ね?そうだ…ガデッドさん?」
「…何?」
「メガロス帝国に攻めるなら、東門に壁があるので…上から侵入することですね…まぁ、出来たら…ですけど」
「大丈夫よ…私の可愛いアンデッド軍団…チームワークが凄いんだからね」
そして、私はアミルとの話が終わると、すぐにアンデッド軍団がいるところまで行ったのよ…
すっかり遅くなったわ…早く彼女達と会いたいわねぇ…
「みんな、待たせたわね…出番よ!」
「んあぁ〜…?リーダーじゃないですかぁ〜」
「そうよ!!私よ!!相変わらずみんな…可愛いんだからぁ!!ハグしてあげようか?いいわよ…私のこのパーフェクトボディに飛び込んで来なさい!」
「…そんな事より、早く作戦をお願いしますよ」
「あら…プリシア…冷たいわねぇ…」
「別に、ガデッドの求めているような行動をしてあげても…いいんですよぉ〜?」
「いや…まぁ、いいんだけれど、さて…みんな!!メガロス帝国に攻め入りなさい!!メガロス帝国には…掃いて捨てるほど男がいるわよ!」
「じゅるっ…じゃあ…いこうかぁ〜?」
「……ふっ、腕がなる…」
「壁とかすり抜けて出てきたら、驚くかなぁ〜?」
「それも気になるけど、やっぱり男が気になるなぁ…」
こうして、私の可愛いアンデッド軍団はメガロス帝国に向かって行ったのよ…
さて、私はメリィと決着をつけに…行くとしましょうか…?
〜〜〜プリシア視点に変更します!〜〜〜
ガデッドに言われて、メガロス帝国に来たのはいいけど…変に殺風景ねぇ…
まぁ、殺風景っていうこの雰囲気と静かっていうのは好きなんだけど…
いやはや…自分で言うのもなんだけれど、不気味な集団よねぇ…
まるで、百鬼夜行みたい……
で、ガデッドが聞いたという壁はどれかしら?
そう思いながら歩いていると、青白く光る壁があったのよ…
あれかぁ…上の方は光っていないようだから、上からなら入ることができそうなんだけどなぁ…問題は行き方だけど…私は灰になれるからいいけど…
上から行くのは無謀って気も…そうだ…私が向こう側に回って見張りを襲った後、建物を使って引き入れればいいのか…
私はそのことに気がつくと、すぐに灰の状態になって上から向こう岸に侵入したのよ…
ゴーストのメンバーは建物をすり抜けているようだから、別にいいんだけど…
ゾンビの彼女たちにはそんな能力ないからねぇ…
ここらでいいかな…?灰から体を形成するのは痛みを伴うから…あまりやりたくはないんだけどねぇ…?
「くうぅっ…うわぁぁっ…かはぁっ…うぅぅぅ…」
「おい…?誰かがうめいている声が聞こえないか?」
「や、やめろよ…さっきまで怖い話をしていたからって、そんな話するの…」
「本当だって!!嘘じゃない…確かに聞こえたんだ!」
「誰かが気持ち悪くてはいているんじゃないのか?ちょっとお前見て来いよ…」
「あぁっ?しょうがないなぁ…コレは貸しだからな?」
「それは無いな…とにかく行けって…」
「ったく…どうした?誰か調子悪いのか?おーい?」
「くはぁっ…うあぁぁぁっ…」
「ん?あんたか…どうした?隊長でも悪いのか?」
「………」
「どうした…?黙りこんでさぁ…」
「いえ…なんでも…ないですよおぉ〜?」
「ひぃっ…!?あ、あんた…顔が右半分…それに、なんで女性が…」
「えぇ〜?なにかおかしいですかねぇ〜?あらぁ…まだ右手の結合が上手く出来ていなかったみたいで…その右手、取っていただけます〜?」
「……で、で、でたあぁぁぁぁっ!!うわあぁぁぁぁっ!!」
あらまぁ…あんなに驚いて逃げて…そんなに怖いかしら…?
なんて私は思いながら、泣きそうな表情を浮かべながら逃げる彼を見ていたんだけれど…
しばらくして、私は体の結合が完璧になったから彼を追いかけ始めたの
だって、彼らには気絶して貰わないといけないんだから…ねぇ?
「で、でたぁ!!でたんだよ!!」
「あん?でたってなにが?」
「ゆ、幽霊だよ!!いや、あれは人の形をした何かといったほうがいいかもしれない…とにかく、お前が言ったあの怖い話…あれは実話だったんだって!」
「はっはっはっ!!そんなわけないだろう?あれは作り話なんだからさ」
「で、でも…俺は確かに……ひぃっ!?」
「確かに…どうした?いきなり後ずさるなってお前らさぁ…」
「……何も言わずに、首を左に向けて見ろ…」
「……えぇ?おかしな奴らだな…」
……あら?どうやらばれているようね…
個人的には、驚かしたかったんだけど…別にいいかしらねぇ…
私はそう思うと、右に立っていた兵士の顔を見て、笑ってあげたのよ
でも、兵士は顔を引きつらせて逃げようとするのよ?
結構…失礼だと思わない?普通の人だったら、顔の右半分が無くても体がところどころ損傷していても、あまり気にしないと思うけどなぁ…?
まぁ、そうしたのは彼らの反応を見たかったから…なんだけどね?
「ひぃっ!?掴むな!!離してくれぇ!!お前ら…頼む!!助けてくれ!」
「そんなに邪険に扱わなくてもいいでしょう…?女の子は大切にしないと…」
「離せ!!離してくれ!!」
……むぅ、聞く耳を持たないようね…仕方がないわ…
彼らに攻撃されても面倒だから…彼を先に引き摺って、彼女達を引き入れたほうが賢明ね…
私はそう判断すると、即座に彼の足を掴み…仲間がいるところに引き摺っていったのよ…
さて…彼もつれてきて縛り付けたわけだし…今度は建物の開放…だったんだけど、ゴーストたちが建物のほうはやってくれたみたいなのよね…
だって、ゾンビ部隊やら色々な部隊があの、青白く光る壁よりもこっち側にちらほら出ているんだから…ね?
さぁて…面白くなるわよ…?
「なぁ…あいつ…どうなったのかな?」
「し、し、しらねぇよ…」
「早く助けに行ったほうが…いいんじゃないか?」
「そ、それもそうだなぁ…行くか?」
「了解…」
「探し始めて5分たったけど…いまだに見つかる気配がないな…なぁ?お前ら…って、いない!?まさか…はぐれたか!?はぐれ兵士って奴か!?」
「うあぁ〜〜…」
「さ、さっき…何かのうめき声が…何かいるのか…?」
「………」
「静かだな…やっぱり、何もいないのか…?あぁ…そういえばあの路地裏はまだ調べてなかったな…行ってみるか?」
「……うあぁぁぁぁぁっ!!」
「ひぃぃっ!?な、なんだぁっ!?誰だよ、いきなり背中押しやがって…心臓が止まったかと思ったぞ…」
「みんな〜…男だよぉ〜?」
「ひいぃっ!?ゆ、幽霊!?うわぁぁぁぁぁっ!!」
「あぁっ…なんであいつら、俺をおいていくんだよ…白状者め…」
「キャハハハッ…」
「ん…?子供の声…?おかしいな…この時間は外出は禁止されているはずだったんだが…まぁいい…送り届けてやるか…」
「ハハハッ…キャハハッ…」
「だんだん声が大きくなっているから、近づいてはいるんだろうが…のんきなもんだな…って、あれ?ここ、行き止まりじゃないか…道を間違えたか?」
「お兄さん…ここだよぉ〜?」
「…えぇ?どこだよ…どこにもいないじゃないか…」
「私達は…お兄さんの…後ろに…いるよ…?」
「えっ…でも、後ろは壁じゃ…うわっ!?」
「捕まえたぁ〜〜♪さぁて…楽しいことしようか…お兄さん?」
「ひぃっ…離せ…離してくれ!!うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「さ、さっき…悲鳴が聞こえたよな?なぁ?一体…なんだっていうんだよ…」
「うぁあぁ〜…」
「ひぃっ!?あ、あいつらの悲鳴の原因は彼女達か…灯りのあるところで待機しておいてよかったぜ…暗いところでいきなり見たら…心臓止まるぜ…」
「……うあぁ〜…」
「気がついていないみたいだなぁ…よし、先制攻撃といこうかぁっ!!」
パパパパパパッ…
「……あ…れ?あんなに催眠弾が当たっているのに、何で寝ないんだ!?」
「そこかぁっ!!」
「なっ…彼女だけ、他の女性と明らかに…速さが違う!?うおっ!?」
「へへっ…あたしをただのゾンビと一緒のように考えたんだね…あたしはグールだったのさぁ!!さぁて…覚悟…出来てるね?」
「いやだぁーーっ!!まだ、食べられたくないんだぁーー!!」
「あんたも男なら…聞き分けなさい!!」
しばらくして、この近くにいる兵士を全員捕まえたらしいとの報告が入ってきたので、私はもう少し先に進行することにしたのよ…
ここから先は道が入り組んでいるし…彼女達は好きに進ませればいいだろうしね?
それに、メガロス帝国って所の兵士の武器…催眠弾や催眠ガスが使われているようだけれど…私達はアンデッド系だから、効かないしね?
いやぁ…楽しくなってきたわ…ははっ…
〜〜〜デメトリオの視点に移動します!〜〜〜
スカニに完膚無きまでに作戦を見破られた後…俺はふてくされてケイのところに行っていたわけだが…
ケイ…忙しそうなんだよなぁ…だって、昼飯に手をつけてないんだぜ?
飯は早めに食べないと、食中毒とかになったら洒落にならないというのにさ?
で、俺はケイの仕事の邪魔をするのも悪いと思い、今現在、ケイの発明品の設計書やらなにやらが沢山ある図書室みたいなところにいたわけだな?
え?ナッカーサーに言われた見張りの仕事をしなくていいのかって?
大丈夫だって…今はもう夜遅いんだぜ?職業上、夜寝るのは遅い生活を送ってはいるけど…さすがに、夜には彼女達も攻めてこないだろ?
それに、俺が見張りをして作戦を出すなんて…到底無理だったんだよ…
だったら、俺は何をするべきか…答えは単純!!
何をするか分からなかったら、何もしなければいいじゃないか!!
どうだ!?この格言!!この台詞はきっと、これから先の俺の人生を変えるね!
さぁて…なにか面白い本でもないかなぁーっと…
しばらく本を探していると、俺は面白そうな本を見つけたんだよ!!
題名は…【メガロス帝国電力供給システムについての報告書】って名前の…
全部で7ページ…何かの説明書のような感じの本がな?
いやぁ…若干気になっていたんだ…電力をどこで作っているのか…ね?
えっと…座るところは…っと、あそこでいいか…
俺はそう思うと、壁際につまれてあった本の上に座ったのだった…
【 メガロス帝国電力供給システムについての報告書
・メガロス帝国の電力は、僕が王様に許可をもらってメガロス城に作ったシステムで作っているんだ。このシステムは、最近、メガロス帝国の西にある採掘場で祭壇に祭られていた鉱石を利用させてもらっている訳であり、その鉱石が一体何のためにそこに祭られていたのかは定かではない…
・鉱石の名前は【メガロイド】と名づけたが、この鉱石には僕でも分からない未知の能力を秘めているような気がしてならなかった。この鉱石は特定の周波数にあわせると、強い電力を発しながら、熱量をあまり観測しなかったため、僕はメガロス帝国の電力を全てこの鉱石に任せても大丈夫だと判断した。この鉱石は祭壇に二つ祭られていたが、片方は陽性…もう片方は陰性を示したため、磁石のような役割がある可能性もある。
・装置を作って実験をしてみた結果、装置は安定しているようで、それは安心した。だが、システムを少しでもいじるとシステムが暴走してしまう可能性もあるため、僕はこのシステムがおかれている部屋に誰も入らないように言ったのだった…恐らく、何も装置をいじらなければ、300年は持つだろうという研究結果が出たからだ…
メガロス帝国技術長兼フォードカンパニー社長 ケイ・ラングスフォード 】
この書類…2年前に書かれたものらしいなぁ…
俺はそう思うと、書類を本棚に戻したのだが…まさか、こんな本ばかりがここに積まれているってのか?
他の本を見てみたら、凄く複雑な数式が書かれている本が多数だったし…
ここに、俺が心のそこから楽しめそうな本は…無さそうだなぁ…
そう思って、俺はこの部屋を出て…またケイの部屋をうろうろしはじめたんだけど…ケイって一つのことに熱中すると、周りの事に気がつかないらしいなぁ…
だって、俺はさっきからそこらへんに移動しているのに…ケイは俺に気がつかないんだからさ…
俺がそう思いながら歩いていると、なにか…よく分からない装置を見つけたんだよ!!
……これは!?メガロチックファイターじゃないか!?まさか…こんな装置を通して遊べるようになっていたなんてな…
なんて思っていると、その横にナッカーサーの部屋にあったメガロチックファイターを遊ぶための装置と同じものが置いてあったんだ!!
こ、これは…遊ぶしかない!!そして、遊びつかれたら寝る…これでいいか…
俺は自分の完璧なプランに恐れを感じながら…ゲームを始めたのだった…
アイネたちがメガロス帝国を攻めるのに成功したって報告を聞いたとき、私は本当にテンションが上がったのよ…
これで、後はメガロス帝国の中の拠点みたいなところを崩していけば、戦いの決着はすぐにつくわけだからね?
予想していたよりは…長かったわ…
今夜は、メガロス帝国に攻め入る部隊をアイネたちが攻め取った場所に送って…明日から、一気に潰すわ…
私はそう考えた後、メガロス帝国に攻め入るメンバーを宿の前に集めたのよ…
「さて…みんなをここに集めたのはほかでもないわ…ここに集めているメンバーでメガロス帝国に攻め入るから…テントをたたんでメガロス帝国に今いるアイネたちと合流しなさい!!明日…一気にメガロス帝国を潰す!!」
「……メリィ?明日メガロス帝国を攻めるってのは理解できたけど、どうして今夜攻めないの…?今攻めたら、今夜中に彼らを手に出来るのに…?」
「七罪の方々は夜でも攻めることが出来るだろうけど、モンスターラグーンのメンバーの中には、夜が苦手なメンバーもいるのよ…確かに、今攻めるのもいいとは思うわ…でも、私は確実に勝つ方法を取りたいのよ!!その場合、メガロス帝国にこの場所から向かうとしても、30分の時間ロスになるわけだから…その30分は大きいわ…」
「……まぁ、いいですけれど…こんなに大勢のメンバーが休息を取ることが出来る場所はあるんですか?」
「あるらしいわよ…?メガロス帝国内には建物が多いらしいから、その建物を使えばいいでしょうし、もしメガロス兵が建物内にいたら…捕獲してしまえばいいでしょう?メンバーの中には旦那をゲットするチャンスだし…ね?」
私がそういうと、モンスターラグーンのメンバーのうち何人かはテンションが上がったみたいで、すぐにテントをたたむためにここから離れていったのよ…
……この戦いを期に、モンスターラグーンを解散することになりそうね…
おそらく、この戦いが終わって…メガロス帝国の兵士と結婚することになるメンバーは多いと思うし……
まぁ、実際に戦いが終わらないと分からないんだけど…ね?
それに、サリィを取り戻したら、あのデメトリオに現実を見せてやらないといけないわけだし、私も忙しくなりそうだわ…
私はそう思うと、自分の部屋に戻っていったのだった…
私も後でメガロス帝国には行くけれど、まだ第3勢力の脅威があるから…ね?
その第3勢力をどうにかしないと、安心してメガロス帝国にはいけないわ…
私がそう思っていると、いきなりリーネが部屋に入ってきたのよ…
どうしたのかしら…?あんなに慌てて…
「リーダー!!第3勢力の女性がジュンコさんのテントに運ばれていて、今治療を受けているのですが…」
「…そうなの!?ちょっと、第3勢力のリーダーなどの情報も知りたいし…私も後でジュンコのところにいくわ…リーネは先に行っておきなさい…いいわね?」
「はぁ…了解しました…」
〜〜〜ガデッドサイドに移動します!!〜〜〜
……この感覚は、夜…か?
私は、夜が訪れたのを本能的に察すると、即座に棺桶から身を乗り出し、他の仲間がいるところに行ったんだが…
みんなが集まっている場所に行ってみると、明らかに…数が減っているように見えるんだが…特に、リザードマンとサラマンダーたち…傭兵軍団と、砂漠に行った際遭遇した、シャイニングの姿が見えない…か…
負けたのかな?まぁいいんだけど…
「私が寝ている間に、何人かいなくなったようだな…?で…私の可愛いアンデッドと成りえる素体は手に入ったのか…?ん?」
「……それが、シャイニングも敵に捕まってしまい…敵を捕まえることは出来ていません…」
「……散々だな?梅とシャイニングに先発隊をまかせていたのは…私の可愛い軍団を増やすためだったはずだが…?」
「くっ…我が一時的にこの拠点に戻っていた時に、まさかシャイニングが敵に捕まるなんて思ってもいなかったのだ…」
「夜の闇にまぎれて攻撃を仕掛けるんだ、今夜中にメリィを私の前にひざまずかせてあげるんだから…ね?行ってきなさい!!」
私はほかのみんなにそう指示すると、すぐに可愛いアンデッド軍団が眠っている地下室に行こうとしたんだけど…
「ちょっと待ってくれる…?ガデッド…アヤネのことなんだけど…」
「…そういえば姿が見えないな…?気がつかなかったけど…」
「メガロス帝国で男をたくさん手に入れたので、満足して男を連れて山に帰ったわ」
「どのくらい男を手に入れたの…?アヤネは…」
「…200人」
「そのくらいいれば、十分すぎる気もするけど…彼女が喜びつつ行為にいそしんでいる姿が浮かんでくるようだ…」
「あれ…?無断で帰ったことに関して怒らないんですか?」
「アミル…私がそこまで心が狭いとでも思ったの?来るものは拒むつもりはないし、皮肉を言ったりはするけど、去るものに何か言ったりすることは無いんだからね?私の今、一番やることは私のこの大きな胸…このパーフェクトスタイルに嫉妬したメリィに完璧な負けを認めさせて、彼女を私の可愛いアンデッド軍団にくみこむ…ただそれだけなんだからね?」
「十分心は狭いと思いますけどね…」
「何か言った?」
「いいえ?何も…言っておりませんよ?さぁて…じゃあ私もモンスターラグーンに攻撃をする準備をしますか…ね?そうだ…ガデッドさん?」
「…何?」
「メガロス帝国に攻めるなら、東門に壁があるので…上から侵入することですね…まぁ、出来たら…ですけど」
「大丈夫よ…私の可愛いアンデッド軍団…チームワークが凄いんだからね」
そして、私はアミルとの話が終わると、すぐにアンデッド軍団がいるところまで行ったのよ…
すっかり遅くなったわ…早く彼女達と会いたいわねぇ…
「みんな、待たせたわね…出番よ!」
「んあぁ〜…?リーダーじゃないですかぁ〜」
「そうよ!!私よ!!相変わらずみんな…可愛いんだからぁ!!ハグしてあげようか?いいわよ…私のこのパーフェクトボディに飛び込んで来なさい!」
「…そんな事より、早く作戦をお願いしますよ」
「あら…プリシア…冷たいわねぇ…」
「別に、ガデッドの求めているような行動をしてあげても…いいんですよぉ〜?」
「いや…まぁ、いいんだけれど、さて…みんな!!メガロス帝国に攻め入りなさい!!メガロス帝国には…掃いて捨てるほど男がいるわよ!」
「じゅるっ…じゃあ…いこうかぁ〜?」
「……ふっ、腕がなる…」
「壁とかすり抜けて出てきたら、驚くかなぁ〜?」
「それも気になるけど、やっぱり男が気になるなぁ…」
こうして、私の可愛いアンデッド軍団はメガロス帝国に向かって行ったのよ…
さて、私はメリィと決着をつけに…行くとしましょうか…?
〜〜〜プリシア視点に変更します!〜〜〜
ガデッドに言われて、メガロス帝国に来たのはいいけど…変に殺風景ねぇ…
まぁ、殺風景っていうこの雰囲気と静かっていうのは好きなんだけど…
いやはや…自分で言うのもなんだけれど、不気味な集団よねぇ…
まるで、百鬼夜行みたい……
で、ガデッドが聞いたという壁はどれかしら?
そう思いながら歩いていると、青白く光る壁があったのよ…
あれかぁ…上の方は光っていないようだから、上からなら入ることができそうなんだけどなぁ…問題は行き方だけど…私は灰になれるからいいけど…
上から行くのは無謀って気も…そうだ…私が向こう側に回って見張りを襲った後、建物を使って引き入れればいいのか…
私はそのことに気がつくと、すぐに灰の状態になって上から向こう岸に侵入したのよ…
ゴーストのメンバーは建物をすり抜けているようだから、別にいいんだけど…
ゾンビの彼女たちにはそんな能力ないからねぇ…
ここらでいいかな…?灰から体を形成するのは痛みを伴うから…あまりやりたくはないんだけどねぇ…?
「くうぅっ…うわぁぁっ…かはぁっ…うぅぅぅ…」
「おい…?誰かがうめいている声が聞こえないか?」
「や、やめろよ…さっきまで怖い話をしていたからって、そんな話するの…」
「本当だって!!嘘じゃない…確かに聞こえたんだ!」
「誰かが気持ち悪くてはいているんじゃないのか?ちょっとお前見て来いよ…」
「あぁっ?しょうがないなぁ…コレは貸しだからな?」
「それは無いな…とにかく行けって…」
「ったく…どうした?誰か調子悪いのか?おーい?」
「くはぁっ…うあぁぁぁっ…」
「ん?あんたか…どうした?隊長でも悪いのか?」
「………」
「どうした…?黙りこんでさぁ…」
「いえ…なんでも…ないですよおぉ〜?」
「ひぃっ…!?あ、あんた…顔が右半分…それに、なんで女性が…」
「えぇ〜?なにかおかしいですかねぇ〜?あらぁ…まだ右手の結合が上手く出来ていなかったみたいで…その右手、取っていただけます〜?」
「……で、で、でたあぁぁぁぁっ!!うわあぁぁぁぁっ!!」
あらまぁ…あんなに驚いて逃げて…そんなに怖いかしら…?
なんて私は思いながら、泣きそうな表情を浮かべながら逃げる彼を見ていたんだけれど…
しばらくして、私は体の結合が完璧になったから彼を追いかけ始めたの
だって、彼らには気絶して貰わないといけないんだから…ねぇ?
「で、でたぁ!!でたんだよ!!」
「あん?でたってなにが?」
「ゆ、幽霊だよ!!いや、あれは人の形をした何かといったほうがいいかもしれない…とにかく、お前が言ったあの怖い話…あれは実話だったんだって!」
「はっはっはっ!!そんなわけないだろう?あれは作り話なんだからさ」
「で、でも…俺は確かに……ひぃっ!?」
「確かに…どうした?いきなり後ずさるなってお前らさぁ…」
「……何も言わずに、首を左に向けて見ろ…」
「……えぇ?おかしな奴らだな…」
……あら?どうやらばれているようね…
個人的には、驚かしたかったんだけど…別にいいかしらねぇ…
私はそう思うと、右に立っていた兵士の顔を見て、笑ってあげたのよ
でも、兵士は顔を引きつらせて逃げようとするのよ?
結構…失礼だと思わない?普通の人だったら、顔の右半分が無くても体がところどころ損傷していても、あまり気にしないと思うけどなぁ…?
まぁ、そうしたのは彼らの反応を見たかったから…なんだけどね?
「ひぃっ!?掴むな!!離してくれぇ!!お前ら…頼む!!助けてくれ!」
「そんなに邪険に扱わなくてもいいでしょう…?女の子は大切にしないと…」
「離せ!!離してくれ!!」
……むぅ、聞く耳を持たないようね…仕方がないわ…
彼らに攻撃されても面倒だから…彼を先に引き摺って、彼女達を引き入れたほうが賢明ね…
私はそう判断すると、即座に彼の足を掴み…仲間がいるところに引き摺っていったのよ…
さて…彼もつれてきて縛り付けたわけだし…今度は建物の開放…だったんだけど、ゴーストたちが建物のほうはやってくれたみたいなのよね…
だって、ゾンビ部隊やら色々な部隊があの、青白く光る壁よりもこっち側にちらほら出ているんだから…ね?
さぁて…面白くなるわよ…?
「なぁ…あいつ…どうなったのかな?」
「し、し、しらねぇよ…」
「早く助けに行ったほうが…いいんじゃないか?」
「そ、それもそうだなぁ…行くか?」
「了解…」
「探し始めて5分たったけど…いまだに見つかる気配がないな…なぁ?お前ら…って、いない!?まさか…はぐれたか!?はぐれ兵士って奴か!?」
「うあぁ〜〜…」
「さ、さっき…何かのうめき声が…何かいるのか…?」
「………」
「静かだな…やっぱり、何もいないのか…?あぁ…そういえばあの路地裏はまだ調べてなかったな…行ってみるか?」
「……うあぁぁぁぁぁっ!!」
「ひぃぃっ!?な、なんだぁっ!?誰だよ、いきなり背中押しやがって…心臓が止まったかと思ったぞ…」
「みんな〜…男だよぉ〜?」
「ひいぃっ!?ゆ、幽霊!?うわぁぁぁぁぁっ!!」
「あぁっ…なんであいつら、俺をおいていくんだよ…白状者め…」
「キャハハハッ…」
「ん…?子供の声…?おかしいな…この時間は外出は禁止されているはずだったんだが…まぁいい…送り届けてやるか…」
「ハハハッ…キャハハッ…」
「だんだん声が大きくなっているから、近づいてはいるんだろうが…のんきなもんだな…って、あれ?ここ、行き止まりじゃないか…道を間違えたか?」
「お兄さん…ここだよぉ〜?」
「…えぇ?どこだよ…どこにもいないじゃないか…」
「私達は…お兄さんの…後ろに…いるよ…?」
「えっ…でも、後ろは壁じゃ…うわっ!?」
「捕まえたぁ〜〜♪さぁて…楽しいことしようか…お兄さん?」
「ひぃっ…離せ…離してくれ!!うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「さ、さっき…悲鳴が聞こえたよな?なぁ?一体…なんだっていうんだよ…」
「うぁあぁ〜…」
「ひぃっ!?あ、あいつらの悲鳴の原因は彼女達か…灯りのあるところで待機しておいてよかったぜ…暗いところでいきなり見たら…心臓止まるぜ…」
「……うあぁ〜…」
「気がついていないみたいだなぁ…よし、先制攻撃といこうかぁっ!!」
パパパパパパッ…
「……あ…れ?あんなに催眠弾が当たっているのに、何で寝ないんだ!?」
「そこかぁっ!!」
「なっ…彼女だけ、他の女性と明らかに…速さが違う!?うおっ!?」
「へへっ…あたしをただのゾンビと一緒のように考えたんだね…あたしはグールだったのさぁ!!さぁて…覚悟…出来てるね?」
「いやだぁーーっ!!まだ、食べられたくないんだぁーー!!」
「あんたも男なら…聞き分けなさい!!」
しばらくして、この近くにいる兵士を全員捕まえたらしいとの報告が入ってきたので、私はもう少し先に進行することにしたのよ…
ここから先は道が入り組んでいるし…彼女達は好きに進ませればいいだろうしね?
それに、メガロス帝国って所の兵士の武器…催眠弾や催眠ガスが使われているようだけれど…私達はアンデッド系だから、効かないしね?
いやぁ…楽しくなってきたわ…ははっ…
〜〜〜デメトリオの視点に移動します!〜〜〜
スカニに完膚無きまでに作戦を見破られた後…俺はふてくされてケイのところに行っていたわけだが…
ケイ…忙しそうなんだよなぁ…だって、昼飯に手をつけてないんだぜ?
飯は早めに食べないと、食中毒とかになったら洒落にならないというのにさ?
で、俺はケイの仕事の邪魔をするのも悪いと思い、今現在、ケイの発明品の設計書やらなにやらが沢山ある図書室みたいなところにいたわけだな?
え?ナッカーサーに言われた見張りの仕事をしなくていいのかって?
大丈夫だって…今はもう夜遅いんだぜ?職業上、夜寝るのは遅い生活を送ってはいるけど…さすがに、夜には彼女達も攻めてこないだろ?
それに、俺が見張りをして作戦を出すなんて…到底無理だったんだよ…
だったら、俺は何をするべきか…答えは単純!!
何をするか分からなかったら、何もしなければいいじゃないか!!
どうだ!?この格言!!この台詞はきっと、これから先の俺の人生を変えるね!
さぁて…なにか面白い本でもないかなぁーっと…
しばらく本を探していると、俺は面白そうな本を見つけたんだよ!!
題名は…【メガロス帝国電力供給システムについての報告書】って名前の…
全部で7ページ…何かの説明書のような感じの本がな?
いやぁ…若干気になっていたんだ…電力をどこで作っているのか…ね?
えっと…座るところは…っと、あそこでいいか…
俺はそう思うと、壁際につまれてあった本の上に座ったのだった…
【 メガロス帝国電力供給システムについての報告書
・メガロス帝国の電力は、僕が王様に許可をもらってメガロス城に作ったシステムで作っているんだ。このシステムは、最近、メガロス帝国の西にある採掘場で祭壇に祭られていた鉱石を利用させてもらっている訳であり、その鉱石が一体何のためにそこに祭られていたのかは定かではない…
・鉱石の名前は【メガロイド】と名づけたが、この鉱石には僕でも分からない未知の能力を秘めているような気がしてならなかった。この鉱石は特定の周波数にあわせると、強い電力を発しながら、熱量をあまり観測しなかったため、僕はメガロス帝国の電力を全てこの鉱石に任せても大丈夫だと判断した。この鉱石は祭壇に二つ祭られていたが、片方は陽性…もう片方は陰性を示したため、磁石のような役割がある可能性もある。
・装置を作って実験をしてみた結果、装置は安定しているようで、それは安心した。だが、システムを少しでもいじるとシステムが暴走してしまう可能性もあるため、僕はこのシステムがおかれている部屋に誰も入らないように言ったのだった…恐らく、何も装置をいじらなければ、300年は持つだろうという研究結果が出たからだ…
メガロス帝国技術長兼フォードカンパニー社長 ケイ・ラングスフォード 】
この書類…2年前に書かれたものらしいなぁ…
俺はそう思うと、書類を本棚に戻したのだが…まさか、こんな本ばかりがここに積まれているってのか?
他の本を見てみたら、凄く複雑な数式が書かれている本が多数だったし…
ここに、俺が心のそこから楽しめそうな本は…無さそうだなぁ…
そう思って、俺はこの部屋を出て…またケイの部屋をうろうろしはじめたんだけど…ケイって一つのことに熱中すると、周りの事に気がつかないらしいなぁ…
だって、俺はさっきからそこらへんに移動しているのに…ケイは俺に気がつかないんだからさ…
俺がそう思いながら歩いていると、なにか…よく分からない装置を見つけたんだよ!!
……これは!?メガロチックファイターじゃないか!?まさか…こんな装置を通して遊べるようになっていたなんてな…
なんて思っていると、その横にナッカーサーの部屋にあったメガロチックファイターを遊ぶための装置と同じものが置いてあったんだ!!
こ、これは…遊ぶしかない!!そして、遊びつかれたら寝る…これでいいか…
俺は自分の完璧なプランに恐れを感じながら…ゲームを始めたのだった…
12/08/26 20:05更新 / デメトリオン
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