連載小説
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80 暴風の中の決戦
〜〜〜ミッシェル視点でスタートします!〜〜〜

わたくしが彼女…シャイニングと対峙してから早5分…戦いは始まっているというのに、わたくしも彼女も一歩も動くことはいまだ無かったの…
彼女が私の娘に先に攻撃を仕掛けてきたのは絶対に許せません…ですが、彼女の強さは本物ですから…
正直に言えば、わたくしは彼女の方から攻撃を仕掛けてきて欲しい…そう思っています…
敵より先に動いてしまうのは、敵に行動パターン…そして、癖などを読まれてしまう可能性があるからやめておくのだと…わたくしがまだ小さかった頃にばあやに言われておりましたので…

ですが、相手もどうやらそのことがわかっているよう…なので、今戦いは何の進展も無く互いに、相手の動きを把握する為に動かずにいる…そういうことになっているのです…
先に動くのは余りにも危険…それは分かっているのですが、こういつまでも相手が動かないと…戦いの決着が永遠につかないということになってしまうのではないか…そう思ってしまいますから…どうしましょうか…?
やはりここは、わたくしから動いて攻撃を仕掛けるべきところでしょうか?

わたくしがそう思っていると、遂に彼女が動きを見せたのです…

「どうやら、互いに相手の動きを伺っているようで…これでは、いつまでやっても無意味…そうなるな」
「あら…あなたもそう思います?」
「私も、ただ無意味に1000年も生きているわけではないので…ですが、私が攻撃を仕掛けることによって戦いが始まるようにしよう…さぁ、あなたは私の風の守りを突破するといった…その台詞がただの戯言でなかったと私に証明してくれよ!!」

彼女はそういうと、右手を勢いよく振り下ろしたの…
そして、その次の瞬間にわたくしの周りに発生する竜巻…やはり彼女がいった、『わたしは右手を振り下ろしただけで、どこにでも竜巻を起こすことができる』といったのは本当のようですわね…
わたくしはそう思うと、すぐに竜巻の包囲網から脱出するために真上に飛び上がった…この速度だったら竜巻の風に捕らえられることはないですからね

わたくしは竜巻から脱出するとすぐ、可愛い娘に指示を出すことにしました…
はじめは…そうですわね…やはり、娘達がつぎの攻撃につなげやすいように【レード】にしましょうか?
ちなみに、【レード】というのはわたくしが娘にアタックフォーメーションを展開させた後、娘たちを6人…円を描かせながら相手に攻撃を仕掛けるようにする技であり、次の技に一番つなげやすい技なの…
娘たちの体の負担も少ないから、心配しなくても使えるわざではあるし…
わたくしはそう思うと、すぐに娘たちに指示を出す構えをしたの

「いきますわよ!!【レード】!」
「はい!!お母様!!」
「早いな…だが…この技では私の風の守りを破ることは出来ないな!」

彼女がそう言ったそのすぐ後…いきなり彼女に攻撃を仕掛けた娘たちが何かにはじかれたようにわたくしの元にもどってきたのです…

「大丈夫!?怪我はしていないの?」
「お母様…まだそれほど大きな怪我は…」
「ふぅ…ならいいけど…怪我したらすぐわたくしにいうのですよ?」

……これが、彼女のいった風の守りなのでしょうか…?
娘たちが近づいた瞬間に全員をはじきとばすほどの風力…そして、風の流れを視覚で捕らえることは不可能…彼女が風の守りをわたくしが崩すといった時に馬鹿にしたような口調になったのもうなずけますわ…
なにか…あの風の守りを突破する手段でもあれば…いいのですけれど…
それを見つけることが出来た者がいないから彼女は風の守りに絶対の自信をもっているので…恐らく簡単なことではないでしょうね…

わたくしがそう思っていると、彼女が容赦なくわたくしに攻撃を仕掛けてきましたの…
彼女…わたくしが倒れれば娘達は混乱し、おびえて、戦意をなくすということに気がついているようですわね…
わたくしは可愛い娘が傷つくのを見るほうが怖いですが…彼女の的確な攻撃にはわたくしも思わず舌を巻いてしまいますわ…

「そうだな…たとえば、こんな攻撃はどうかな?【レイズハリケーン】!」

そういいながら、彼女は勢いよく右手と左手を振り下ろして物凄い規模の竜巻を発生させたの…
なるほど…これだけの規模だと確かによけにくくはなりますが…それでもよけれないわけではありません!!
わたくしはそう思いながら、すぐに真上に飛翔し…即座に彼女の近くに移動したの…
近くにいけば、風の守りが少しはわかるかも知れないと思っての行動なのですけれど…

「悪くない判断だけど…」

パチンッ

「少々無謀だな?」

彼女が指を鳴らしたかと思った次の瞬間…わたくしは突如、小規模の風に攻撃され、後ろにふきとばされましたの…
さっきの風…彼女がまるで風のつるぎを振っているかのようでしたわ…

わたくしはそう思っていたのだけれど…あることにまで気をまわすことが出来なかったのですわ…
娘たちが慌てて竜巻のことを教えてくれたのだけれど…少し、気がつくのが遅かったの…

そして、わたくしは竜巻に飲み込まれ…竜巻がやんだときにはわたくしの服は風に引き裂かれてズタズタでしたわ…
はぁ…あのドレス…お気に入りでしたのに…
戦いが始まって早20分…まさか、こんなにも早くわたくしの服が破れ、わたくしが下着姿になるなんて…
後ろの方でヤマトさんが「ブルーラインの縞柄のパンツキタぁーーー!!」って言っているのが無性にむかっときますが…後で彼の奥様にこのことは告げておくとして…

わたくしはまたも考えをめぐらせることになったのです…
風の守りを崩そうとしても…彼女の風の刃をどうにかしないことには、簡単に調べることも出来ませんし…どういたしましょうか…

わたくしはしばらく考え続けた結果、ある作戦を思いついたのです…
上手くいけばいいのですが…

「すみませんヤマトさん…ちょっといいでしょうか…?」
「清楚系で巨乳…うはぁっキタコレ…えっへっへっへ…」
「あの、ヤマトさん…聞いていらっしゃいます?」
「あっ…き、聞いてますよ…?」
「ならよかったです…彼女の技を解明するために手伝っていただけますか?」
「いいですよ?役に立てるなら、どんなことでもしますって!!」
「そうですか…だったら…てりゃあっ!!」
「ぐふぉあぁっ!!」

わたくしは、ヤマトさんの許可をいただけるとすぐに、ヤマトさんを彼女の方向に蹴り飛ばし、すぐにヤマトさんを追いかけたのです…
そして、案の定彼女は指を鳴らし、ヤマトさんを風で切り刻みますが…そう、わたくしはヤマトさんを壁に利用したのです!!
まぁ、わたくしに対して不埒な考えを抱いていたようですし…当然ではありますけれど…ね?
そして、風の刃がやんだのと同じタイミングで、ヤマトさんを思いっきり踏み付け、彼女に近づく…これで、風の守りの秘密が分かればいいのですが…

「なっ…!?奴を踏み台にしただと…?仲間をあのような使い方に利用するとは…恐ろしい…」
「ヤマトさんなら大丈夫ですわ!!…多分、では…あなたの風の守りを見切らせていただきますわ!」
「…それは、無理だな…」
「…なっ…なんですの!?この不規則な風は…飛ばされる!?きゃあぁっ!」
「だから無理だと言っただろう…私のこの風の守りは…私が14歳の時からずっと私の周りに展開されてきたもの…いわば、私の一部だからな!私がこうやって人間のような体つきになる前…いわばバリバリのプリティードラゴンだった時代から、私を倒そうとどれほどの男が挑んできたか…教えてやりたいものだ」

くっ…近づいてみて分かりましたが、本当に彼女の風の守りは恐ろしいですわ…
彼女は攻撃をも防御に利用することができ、風の守りはただでさえ高い守備力…隙がありませんもの…
本当に、何か手段はないのでしょうか…?
風…風…はっ…!?
わたくしはここであることに気がつきました…もし、さきほど彼女が言ったように彼女の周りに風の守りがずっと展開されているのなら、なにかを利用すれば風の守りが見えるはずなのですよ!
そのなにかはまだ…分からないのですけれど…

わたくしがそのなにかについて考え始めた時、わたくしは自分のティーセットが机に置かれているのを偶然目にし、あることを思い出したのです!
都合がよすぎると思いになるかも知れませんが、娘たちに戦いが終わった後、アイスを食べさせてあげようと、あのティーセットの近くにあるバックの中に入れておいたのです…
そして、そのアイスが溶けないように、ドライアイスを一緒に入れておいたのですが…確か、ドライアイスは水をかけると多量の煙を発生させると聞いたことがあるので、その煙を利用すれば、もしかすれば彼女の守りを崩せるかもしれません…

わたくしはそう思うとすぐ、ティーセットの近くにあるバックから丁寧に舗装されてあるドライアイスを取り出し、凍傷にならないよう気をつけながら机の上におきましたの…
彼女がまだ、気付いていなければいいのですけれど…

「なんだ…あれは…?ドライアイス…?はっ…!?まさか…」

やはり、気付かれてしまったようですわね…
急いで作業をいたしませんと…
わたくしはそう思いながら、急いで水の入った水筒をバックから取り出し、それと同時の時間に、彼女が指を鳴らす構えに入りましたの…
彼女が指を鳴らすと、まるで刃のように鋭くなった風が飛んできますから、わたくしの作戦が無駄になってしまうかもしれませんわ…急がないと…

わたくしがそう思ったのもつかの間、彼女のいる方向から指を鳴らした音が聞こえてきましたの…
そして、すぐにわたくしを守るように可愛い娘達が体をはって壁に…

「やめなさい!!きっと無事ではすまないのですよ!?」
「お母様は今、服も下着しか見につけていない状況なのです!!私達が少しでも守ります!!」
「わたくしはディフェンシブフォーメーションの指示をだしていませんよ!?今すぐ離れなさい!!」
「これは、私達の独断での判断です!!」
「おやめなさい!!後でお仕置きしますよ!?今すぐ、そこから逃げなさい!」

わたくしは慌てて娘たちに訴えますが、娘たちは話を聞いてくれず、わたくしは慌てていましたので、テーブルの上にあった水筒に手が当たり、ドライアイスの上に水を、予定より早くかけてしまったのです…
そして、すぐにもくもくと煙があたりに立ちこめ、その煙が彼女の周りを漂い始めるのと、娘たちが吹き飛ばされるのとはほぼ同時でした…
わたくしは当然、慌てて娘にかけよりましたわ…
みんな、命に別状はないみたいだけれど、この怪我では…もう戦えませんわね
……いいですわ、娘たちが体をはって完成させたこの作戦…わたくしが武器を手に取り、戦いますわ!!

わたくしはそう決意すると、かなり昔に封印したわたくしの槍の封印をといたのです…
まさか…この槍をこの歳になって振るうことになるとは思っていませんでしたが、彼女はこの槍とわたくしの力を全て使わないと倒すことは出来ない…
そうわかりましたので…

そう思いながら、わたくしは彼女の方を見て、自分の槍…【ハニークレイテッド】を構えてみる…
どうやら、わたくしの考えは間違っていなかったようで、彼女の体の回りにある風の流れが煙のおかげ目に見えるようになっているのです…
そして…風が一定の周期で彼女の体を回っているということも…わかったのです!!
わたくしにも勝機が見えてまいりましたわ!!行きますわよ!!

「この煙は…やっぱりか…だけれど、この風の守りは破れない!!」
「それは…やってみないとわからないでしょう?」

わたくしがそういうと、彼女は少々イラついた表情を浮かべながら、指をパチンとならしたの…
そして、彼女の両手に風で作られた剣が作られていく…
どうやら彼女もわたくしを倒すつもりでかかってくるようですね…

「いきますわ!!」

わたくしはそう言いながら、槍を水平に構え、彼女に攻撃を仕掛けていったです…
そして、彼女の左羽に槍の縁で攻撃を仕掛け、その直後に彼女の風の守りに吹き飛ばされるわたくしに彼女は両手にもった剣で攻撃を仕掛けてくる…
なんとか、攻撃を空中でバランスを崩しつつも防ぐことに成功はしたのですが…
やはり、彼女の守りが強すぎますわね…
理屈は分かっていても、あの守りが簡単に崩せませんわ…一体どうすれば…
そう思いつつ、わたくしが彼女を見ていると……あれはっ!?
わたくしがじっと見ていると、先ほどわたくしが攻撃を仕掛けた左羽の部分だけ、風の守りが作られていないとわかったのです…
…もしかしたら彼女、羽で空中に浮くと同時に風の守りを無意識に発動させているのでは…?
だから、彼女の羽に何度もダメージを与えていけば、彼女は当然、地面で戦わざるをえなくなります…
そして、彼女は地面に足をついている間…風の制御ができず、風の守りも発動しない可能性があります!!
確かに…この作戦は危険な賭けですわ…
ですが、わたくしが他に取れる方法はありませんし……その賭けに全てをかけてみても…いいはずです!!

わたくしはその後、また…今度は右側の羽を攻撃しにいったのです…
ですが、彼女はそれを知った上で動くので、上手く攻撃を相手に加えることが出来ないのですけれど…
それに、長い間【アンバードロップタウン】の市長という役柄についていると、戦いとは無縁だったので体が戦い方を忘れているというのも…大きいと思うのです…

「あなたがどこを攻撃しようとしているかは、さっきの動きでわかった…私の風の守りが…まさかこの羽のおかげで風を制御できていただろうとは思わなかったが…それを教えてくれて感謝するよ…そして、あなたが私の風の守りを見破った始めての相手だったことから、私はあなたに敬意を評するよ?」
「それは…褒め言葉として捉えさせて頂きますわ…ですが、わたくしはこの戦いに…娘たちの為にも負けられないのです!!あなたを天から…地に落してみせますわ!」
「やってみるんだな…やれるものなら!!」

そういいながら、わたくしから見て左の方向から風の剣を振ってくる彼女の攻撃を、間一髪の所で槍を使い防ぎ、即座に彼女に槍でカウンターを繰り出すけれど…
まさかに戦いの状況は一進一退といったところでしょうか…
わたくしが攻撃を仕掛ければ、彼女が両手に持った風の剣で攻撃を防ぎ…
彼女がわたくしに攻撃をしてきたら、わたくしはそれを槍で器用に受け流しつつ、カウンターで反撃…その繰り返しなのです…
これでは…戦闘的にはかっこいいですがいつまでたっても決着がつかないのですよ…

「終わりのない戦いをするのもいいとは思うが…飽いてきたな…まぁ、あと3時間だけだったら付き合ってあげてもいいぞ?」
「わたくしがそんなに長く、持ちそうにないですわ…」
「そうか…ならば、ここで眠るといい…行くぞ?」

彼女はそう言いながら、両手の剣を左に構えつつ突進してきたのです…
しかも…今回は今までの攻撃の中で、一番早い…これは、防ぎきれない…
わたくしはそう思うと、とっさにある事に気がついたのです…
この考えは…まさに賭け…だけど、やるしかない!!

わたくしはそうおもうと、槍を右手に持ち直し…彼女の攻撃を防がずに力の限り、彼女に攻撃を仕掛けたのです!
彼女の剣がわたくしに刺さる痛みを肩で感じながら、わたくしは剣が刺さっている状態で彼女の右の羽を槍で貫いたのです…
正直、下着姿のわたくしが左肩に剣をさしている状態で相手の右羽を貫くこの光景はシュールなことこの上ないですが…
これで、彼女は風の守りを…使えませんわ…

ですが、予想以上に剣が深く刺さっているようで、血がですね…
いえ…泣き言など言っていられませんわ…
ですが…わたくしの出血具合からしても、あまりもう持ちそうにありませんし…勝負は、宙に飛べなくなった彼女と、肩に怪我をしているわたくしの一騎打ちとなりそうですわ…
勝負は一回…一回で決めないと…わたくしの負けですわね…

「ぐうぅっ…風の守りを…ここまで砕くとは…だが、次で…決める!!」
「わたくしも…次で決めますわ…行きます…」

そして、わたくしと彼女は床を思いっきり蹴り…遂に、次の一撃で勝負が決まるところまできたのです…!
全力で…いきますわ!!

「うおぉぉぉぉぉぉっ!!私の…勝利だぁーー!!」
「わたくしこそ…負けられませんわーー!!てやぁぁぁぁぁっ!!」

そして、あたりにガキィンっという音が鳴り響き…おなかに物凄い衝撃がはしるのを感じたのですわ…
わたくしの……負け…ですわね…

「くぅっ…わたくしの可愛い…娘たちと…そして、仲間たちに申し訳…ないですわ…みんな…すみませ…ん…」

わたくしは…そういいながら地面にたおれこんだのですわ…
出来るなら…負けたく…なかった…です…わ…
そして、そこでわたくしは意識を…失ったのでした…

〜〜〜ヤマト視点に移ります!!〜〜〜

さ、最後のシーンでミッシェルさんとシャイニングが一騎打ちを初め…そしてミッシェルさんが敗れたとき…俺はさっきのシーンが余りにもかっこよくて、自分も一度でいいからやってみたいと思ってしまったんだ…
……最後の最後まで逃げなかった彼女の強い意志には…俺も尊敬の念を込めないといけないな…
…ミッシェルさんが敗れて、ミッシェルさんの娘たちが泣きながらミッシェルさんに近づいている光景を見ていたとき…俺は自分が何を今しているのかを思い直して…無様な気分になったんだ…
彼女が命をかけて戦いをしていた時に、支援もせずに見ていただけの俺がどれだけ酷い奴だったのか…
……俺も、命を賭けるかな…

「ミッシェルさんの娘さんたちに言いたいことがあるんだ…俺は今から彼女と戦う…ミッシェルさんをジュンコさんのいるところに連れて行ってあげてください!今なら…まだ間に合う!!」

俺がそういうと、すぐにミッシェルさんの娘たちがミッシェルさんを連れて飛んでいったんだ…
そしてすぐに、俺は一騎打ちを終えてなぜか立ち尽くしているシャイニングさんに向き合ったんだ…
あれだな…なにか、様子がおかしいんだよな…彼女…でも、まぁいい…
俺はそう思うと、すぐにハンドボウガンを発射できる状況にしたんだ…
でも、不意打ちなんて卑怯な真似はしないぜ?正々堂々戦わせてもらうさ…
まぁ、手負いの相手に戦闘を仕掛けるのが正々堂々と言えるのかっていったら…そうじゃないんだけどさ…?

「なぁ、ミッシェルさんとの戦いは見ていたよ…で、戦いのすぐ後で悪いけど俺と戦ってくれないか?」
「……無理だ…」
「そこを…なんとかさ…ミッシェルさんの戦いを無意味に終わらせたくないんだ…頼むよ」
「…なにが、みんな…すまないだ……勝ったのはあなたの…ほうだ…彼女の攻撃の方が…ダメージが大きかった…くせにな…」

彼女はそういうと、地面に倒れこんだんだ…
ま、まさか…彼女の方がダメージを受けていたって事なのか…
って事は…ミッシェルさんは戦いに勝っていた…そういう事なのか…
俺はあまり賢くない頭でその結論を導き出すと、あることを考え始めたんだ…

……彼女も、助けるべきだろうか?
彼女は第3勢力のメンバーであり、俺たちの敵だ…だが、俺はここで戦闘に敗れて怪我をしている彼女をここに放置し…去っていいのか!?
そして、この展開の速さに俺はどう対応したらいいのか…!?
まさか…戦いは終わっているというのに、俺は二つのことで頭を抱えることになろうなんて思ってもいなかったってわけだな…
まぁ、後者の方はどうでもいいことなんだけどな…?

だが、俺はしばらく悩み続けた結果、あることに気がついたんだ…
そうだよ……ここで敵だからって、魔物娘を見捨てる…そんな事して言い訳がないじゃないか!!
俺はその事実に気がつくと、彼女を背負ってジュンコさんのいるテントまで連れていったんだよ…
……くぅ〜〜…歳のわりに張りのあるいい胸だなぁ…

そしてしばらくして、俺はジュンコさんのテントまで彼女を連れて行くと、彼女をジュンコさんに預けて、そのテントを後にしたんだよ…
いやぁ…いいことしたぜ…それに、いい思いもしたぜ…
やっぱり…いい事すると気持ちいいよなぁ…うん!!

そう思いながら俺が自分達のメンバーの寝泊りしているテントに来た時だった…
なんと、我が愛しき妻がテントの前で腕を組みつつ立っていたんだよ!!
なにか怒っている様にも見えるんだけど…何かあったのかな…?
はっ…もしや…あれか?ロンメルさんや自警団のほかの連中が戦いもせず、妻とラブラブな事をしているのが気に入らないのか…?
それで…あそこまで怒っているんじゃ…
そうだよ…そうに違いない!!まったく…嫉妬か?

「どうした?花梨…愛しい旦那のお帰りだぞー?」
「…………」
「な…なんだよ?そんなに睨んでさぁ…どうした?」
「さっき、誰か女の人を背負ってたぁ…?しかも…顔をほころばせてぇ…」
「……見ていたのか?」
「いやぁ…そんな予感がしていただけなんだけれど…やっぱりぃ〜?」
「しまっ……また同じ手に…」
「いっくよぉ〜!!【花梨パンチ】」
「待て!!い、言いたいことがあるんだ!!言わせてもらってもいいか?」
「…………ダーメ♪」
「ぎゃああああぁぁっ!!」

そして……俺はまたもや真っ黒になり、花梨にテントの中に連れて行かれたのだった…
……大きな胸には罠がある…って事か…ははっ…
12/08/23 21:35更新 / デメトリオン
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■作者メッセージ
どうも!!

さて…お次は国内戦ですが…
果たして、夜の戦いはどのような出来事が起こるのか…楽しみにして置いてください!!

では…次ものんびりと見てくださるとうれしいです!!
ありがとうございましたーー!!

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