連載小説
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70 戦いの火蓋
〜〜さぁて、今回はメリィの目線から始まるよ?よろしく!!〜〜

ゾーネが発明した武器を最も威力が発揮される場所に設置した後、私達は発明品の近くで砲撃の時間を持っていたんだけど…
まぁ、一撃でしとめられるかしら…?
なんて思っていると、ゾーネが両手をパタパタ揺らし始めたのよ!!

「準備が出来たの?ゾーネ…」
「ばっちりじゃ!!いつでも発射できるのじゃ!!」
「そう……撃ちなさい!!」
「バッテリー出力100%……【デストロイ】発射じゃーーーー!!」

キュイィィィィィィィィィィン……

物凄い機械音を発しながら、光り始めているゾーネの装置…こ、これは…
恐らく、物凄い威力ね…国を二つ消すというのも納得だわ…
私がそう思うと、物凄い速度で砲弾が撃ち始められたんだよ!!

ドドドドドドドドドドドドドドド……ヒューン…ドゴォッ!!

「きゃっ!?こ、ここまで爆風が届くなんて…」
「ふむ…いくら強固な壁でも、20%とはいえこれほど打ち込まれればひとたまりも…」

ゾーネはそう言いながら、誇らしげに壁の方を見るが…
なんと、壁はキズ一つついていなかったのよ…!!
く、国を二つ消し飛ばしたんじゃなかったの!?それが…一切聞いていないなんて…そんな馬鹿な!?

「むっ……あの壁を造ったもの…よほど頑丈に造ったのじゃな…生意気な…よかろう、フルパワーで打ち込んでやろう!!この威力なら…国10は滅んでもおかしくないのじゃが…もうこの際、壁ごと国にもダメージを与えてやるのじゃ!!スイッチ…ON!!」

そして…さっきまでとは比べ物にならないほどの轟音が辺りに鳴り響き、壁は黒煙につつまれたのだけれど…
爆風が物凄い時間吹いてくるのよねぇ…まっ…これほどの攻撃を受ければ壁はもう粉々になっているはずね…
サリィが爆風に巻き込まれていなければいいけど…

そして黒煙が晴れた時…私は思わず自分の目を疑ってしまったのよ…
あ…あれほどの威力をもった攻撃を受け続け…壁の周りの草地は3Mくらいの穴があいているというのに…どうして壊れていないの!?
だけど…私よりもゾーネの方が驚いていたらしく、自分の目が信じられないといいたそうに必死に目をこすっている…
……これは、ただ力押しでいけるLVじゃないわね…仕方が無いわ!!
私はそう思いながら、ゾーネの近くにあったメガホンを取ったのよ…

「モンスターラグーンのメンバーとミッシェル率いる部隊…そして、JAXAのメンバー諸君……今からメガロス帝国に戦いを仕掛けるための本格的な…本格的な作戦を立てるから私のところに来なさい!!そして…他のメンバーは現在は待機しておきなさい…!!」

私はそう指示すると、メガロス帝国の方を見た…
待っていなさい…メガロス帝国の中にいる私の胸が余り豊かではないことを笑った奴とデメトリオ…そして、そのほかの兵士達…覚悟しなさいよ!!

〜〜〜そして、デメトリオ視点に…変更だ!!〜〜〜

さぁて…遂にメガロチックファイターも決勝戦…俺は42試合目にナッカーサーに負けたんだが、ナッカーサーは今もまだ…残っているんだよ!!
こうなったら…ナッカーサーに勝って貰わなくては困るぜ…
などと思いながら、対戦画面を見ているといきなり…物凄い爆音が辺りに響き渡ったんだよ!!
俺以外の奴らも何が起こったのかわからないという風にあたふたしているし…
ケイの発明品でも爆発したのか…!?
などと思いながら立っていると…兵士の一人が物凄い慌ててこっちに走ってくるのが見えたんだよ!!
辺りの兵士達もただ事では無いと思ったようで、その兵士を王様のところまで邪魔をすることなく進ませたんだよ!!

「お…王様!!た、た、大変です!!」
「ん…?どうしたんだ?」
「き、機工障壁に謎の部隊からいきなり爆撃が行われました!!機工障壁には対してダメージは無いんですが…かなり遠くの方に物凄い数の魔物娘の大群が!!あ、あれは確実に私達の国を陥落させるつもりです!」
「う、嘘だろ!?俺達…今まで表舞台に立つことなく、ずっと地味に過ごして来たのに…なぜ…なぜなんだ!?くぅ…で、でも…機工障壁がある限り大丈夫か…?と、とにかく…今まで通り、部隊を三つに分ける!!一つは機工障壁の上から下にいる魔物娘達を撃って眠らせる部隊…もう一つは事前に機工障壁の外側に出て相手と戦闘し、眠らせる部隊…そして、辺りの安全を確認したら寝ている魔物娘達を各地に張り巡らせる予定のブルーシートの上に寝かせる…最後の部隊は…もしもの時の為の救護部隊だ…ガイウス…よろしく頼むよ?」
「大丈夫ですよ王様!!いくら俺達が催眠武器しか製造できない環境であるとはいえ、俺たちは一人で戦うわけじゃないんですから…さて、障壁の上で支援射撃を行う君達と、実際に戦いに行く君達に持たせておくものがあるんだ…この小さな機械…もうみんなには何か分かっているよな?これを持っておいてくれ…効果は1時間…1時間を過ぎたら絶対に戻ってきてくれ…約束だ…!!」

こうして、物凄い不意に戦争に巻き込まれてしまったのだった…
……そういえば、兵士達の武器って全部遠距離武器だよな…
何でだろう…?近距離を少しは入れておいてもいいと思うんだけど…
俺はふと…そう思ったので王様に聞いてみたんだ…

「なぁ…王様…兵士達は何で全員銃装備なんだ?近距離装備も必要だと思うんだが…?」
「ん?あぁ……実はな、この国では剣の形に加工できて切れ味がある武器は存在しないんだよ…金属なんて高級素材はお目にかかったことも無いんだ。この国はメガロス鉱石とメガロシウムなどのこの土地特有の鉱石があってね?その鉱石…凄い硬いし丈夫なんだけど…鋭く加工しようとした時だけ割れるんだよ…多分、薄くなるからだと思うが…」
「へぇ…じゃあ、棍棒とかでもいいじゃないか…?」
「いやいや…実はもっといい使い方があるんだ…実はな、メガロス鉱石もメガロシウムも、ケイだけが知っている方法で加工すると、催眠ガスが発生するんだよ…で、その催眠ガスをプラスチックのカプセルの中に入れていき、それを弾丸として代用したほうが、実用性があるんだ…当たった時に高確率で相手を眠らせるしね?それに……俺たちは他人に傷つけられてここに来たから…たとえ相手が魔物娘でも、傷つけたくないんだよ…」

……お、王様…そうか、王様も心にキズを…
と、とにかく、王様が言うとおりに戦いをするというなら、王様の考えは相手が諦めるまで耐えるって事になるな…
む、難しいと思うけど…やるしかないよなぁ…なんせ、こっちは攻められている側なわけだし…
などと思っていると、遂に外が騒がしくなってきたんだよ!!
た、戦いが…始まってしまったか?
などと思いながら突っ立っていると、ナッカーサーが俺の近くにきて何か言ってきたんだよ…

「デメトリオ…しばらく、戦いは長引くはずだから、俺たちは城に戻ろう…今、クラウィスがもしも負傷兵が出たら看護するために城で準備しているからな…それに、俺の担当場所はここじゃなく、城の橋をあげるか下げるかをする仕事だからな…とにかく、行こうぜ?」
「別にいいけど……ガイウスたち大丈夫かなぁ…?」
「大丈夫だって!!ガイウスにはとっておきの技があるからさ…!!」
「へぇ…じゃあ、城に行くか…」

〜〜〜モンスターラグーンサイドに視点移動さ!!〜〜

私がモンスターラグーンのメンバー達や、他にも2チームを呼んでから数分が経過し、ようやく集まったんだけれど…
どうやら、帝国の兵士たちも余り馬鹿ではないらしく、遠目に大勢の兵士達が陣を作っているのが見えるのよ…

「皆…集まったわね?それでは、戦いのための作戦を立てるわ…まず、モンスターラグーンの皆は、全部で400の部隊に分かれなさい…そして、今回はフランチェスカとミリエラの率いる強襲部隊に様子を見てきて貰う予定だから…次に、強襲部隊に敵の兵士が気を取られている間に、ミッシェル率いる部隊は上空に待機し、あの壁の上にも恐らく敵の兵士が配備されるからそれを攻撃しなさい!!そして、JAXAのメンバーは敵のあの壁や武器について詳しく調べるため、ゾーネやスカニたちと研究をよろしく…さて、みんな…頑張りなさい!」
「「おおーーーーーっ!!」」

メリィのリーダーが指示をだしてから、あたいたちは一気にメガロス帝国まで向かっていた…
リーダーの計画を聞いた後、あたいとミリエラの間で少し作戦をたて、あたいたちの部隊は東から…ミリエラの部隊は西から南門を攻略する予定なんだけど…
などと思いつつも、急いで目的の場所に行くと、上空には大勢のハニービーたちの姿が…どうやら、準備は出来たみたいだな…
遠くから見ると、メガロス帝国の兵士達の周りに、ブルーシートが敷かれているのが見えるのよねぇ…
あたいが考えるに、あれは罠の可能性が高いわね…よし、避けて進むか!!
あたいはそう判断すると、ミリエラと一緒のタイミングで左右から挟み撃ちを行ったのよ!!

「て、敵襲だーーー!!皆、銃を構えろーー!!」
「き、急にこんな数出てくるなんて聞いてないぞ!?か、勝てる気がしな…」
「おい!!それ以上は言うな!!やるしかないんだから、覚悟を決めろって!」
「で、でもぉ…俺にはまだ遣り残したことが…」
「だったら、無事にまた城に戻ってそれをすればいいだろうが!!く、来るぞ!」

…どうやら、メガロス帝国の兵士達は戦いが余り得意では無い…かぁ…
だったら、一気に駆け抜けてあたいの槍でなぎ払えば…すぐに決着がつきそうなんだけど…
あたいがそう思いながら槍を構えると、帝国の兵士達が慌てて銃を構え、こっちに撃ってきたのよ!!
遠距離武器を使ってくる敵は苦手なんだけど…
そう思いつつ、左右に避けながら進んでいると、帝国兵士の撃った弾が後方の仲間に当たったのよ!!

「きゃっ!?なに…このけむ…がくっ…」
「大丈夫なの!?しっかりしなさい!!」
「隊長…眠っているようですが…」
「催眠弾だったかぁ…でも、戦いで眠らされるのは余りにも危険ね…みんな!!敵兵士の攻撃にも十分気をつけなさい!!」

あたいはそう言いながら帝国の兵士を二人、槍の側面で打ち上げるとそのまま走り抜けて行ったのよ…
後ろの方からは20人のあたいの手下が追い討ちをかけるから…数はいっきに減らせると思うけど……
私はそう思いつつ、さらにもう一人を槍でたたきつけたのよ…

「うわぁーーーっ!!な、なんて強さなんだよ!!」
「か、勝てないんじゃないのか!?ど、どうする…?」
「い、行くしかないだろ…こうなったら、死ぬ気で撃ち続けるしかない!!」
「だ、大丈夫か下のみんな!?なっ…うわぁっ!!」
「おい!!あ、あいつ…5mある機工障壁から落ちたぞ!!」
「うぅ…あいたたた…だ、ダメだ…立てない…」
「くそっ…今から助けに行くから、待っていろ!!」

兵士の連中は、上にいたハニービーの攻撃でバランスを崩して下に落下した兵士を助けに行っているんだけど…
ミリエラもあたいもそんなのをのんびりと見過ごすつもりは無いわよ…
確実に怪我した兵士は捕らえたほうがいいのよ…ってことで、覚悟しなさい!
そう思いながら槍を構えると、あたいよりも先にミリエラが弓矢を大量に放ち、兵士達の動きを止めたのよ…
そして、その間に兵士達を取り囲むあたいたち…そんなに難しくなかったわね…今回…
と思っていた時だった…

いきなり、黒い穴が現れたと思うと中から男が出てきたのよ!!
あの穴…一体どこから現れたの!?

「さぁて…戦況はどうなっているのかって…聞くまでも無いな…危険だから俺が来たんだし…よし、みんな…機工障壁の中に逃げるぞ!!」
「が、ガイウスさん!!助かったぜ…よし、みんな…機工障壁の中に逃げるぞ!」

この男…いきなり現れてきたけど、一体何者なの…
し、しかも…あの壁の向こうに逃げるですって?
あたいたちがここにいるっていうのに…ずいぶん余裕ね…
そんな事、言えないくらいのダメージを与えて…メンバーの誰かの結婚相手にしてあげるわ!!

「待ちなさい!!どこに行こうというの?」
「ん?決まっているだろ?国内に逃げるんだって!」
「逃がすわけ無いでしょ?ミリエラ!!」
「わかっているわフランチェスカ!!麻酔矢よ!!」

ミリエラはそう言いながら、麻酔矢をガンガン撃ちこんでいく…
さすがにあの男もあの弓矢は避けれないわね…
なんて思っていると、いきなり男の姿が消え、遠くの方にいる兵士の所に現れたのよ!!
な…何なの一体!?

「ふぅ…さぁて青年…戻るか?」
「さ、さすがは異空間の救出者とも呼ばれたガイウスさんだ!!」
「いやいや……お前達に持たせた機械、俺の武器に内蔵された小型テレポーテーションシステム発生器の受信機だからな…?それを利用しただけだって…余りに小さいから、よくなくすんだけど…空気中にもとどまったりするから、便利なんだ…じゃあ、城に戻るぜお前達!!」

「あっ!?ま、待ちなさいよ!!き、消えた…ちょっとこれは…メリィに報告する必要があるわね…」

あたいはそう言うと、すぐに他の全員を連れてメリィにそのことを伝えに行ったのよ…
こ、この戦いは結構長くなりそうね…あんなに厄介な奴もいるなんて…

〜〜〜〜視点が変更されました!!〜〜〜〜〜

俺がナッカーサーと城に戻ってすぐの時だった…
なんと、ガイウスが怪我をした兵士を抱えながら、黒い空間から飛び出してきたんだよ!!
あ…あの空間、まるで空気中にぽっかりと穴が開いたような感じなんだけど…どうしてガイウスがその中から出てくるんだ?

「が、ガイウス!?どうしてこんなところに……?」
「ん?デメトリオか…いやぁ、兵士を助けたらここにテレポする設定になっていたからさ…って、この説明じゃわからないか……」

確かに…あの説明じゃ俺にはわかりにくかったけど、それよりも兵士達を休ませるのが先だと思った俺は、ガイウスにその事を言って、兵士達をクラウィスの所に連れて行くように言ったんだ…
いやぁ…我ながら、物事に本当によく気がつくよなぁ…はっはっは!!

そして、ガイウスが兵士をクラウィスたちの所につれていき、戻ってきたんだ…
さぁて、あの空間が一体何なのか…それを聞かないとな?

「なぁ、ガイウス…あの黒い空間が一体何なんだ?ちょっと気になるんだけど…?」
「あの空間は…いわゆる、異空間って奴かな?ほら…デメトリオもテレポーテーションシステムを何度か使ったことがあるだろ?」
「あぁ…何回かは使ったことがあるけど…それと一体なんの関係がある?」
「実は、あの空間は俺の武器…【ディメンション・ドライブ】略してD・ドライブが作り出した、テレポーテーションシステムをするときに一時的に生じる空間って言ったらいいだろうか?まぁ…俺の武器はテレポーテーションシステムの小型化なんだ…ここまではOK?」
「ま、まぁ…一応理解出来たかな…?」
「で、そのテレポーテーションシステムで移動する場所をこの…0.1くらいの大きさの機械で指定しそこに自由に移動できるんだ!いわば…瞬間移動みたいなことが出来るって訳さ!!それに、その空間の中には1時間は潜伏することが出来るため、敵に居場所がばれることは無いんだよ!!」
「す、凄いな…」

なんて、俺はガイウスの武器の凄さに感嘆していたんだが、ナッカーサーはニヤニヤしながら、こう言ってきたんだよ!!

「おいおいガイウス…お前の武器の本当に強いところはそこじゃ無いだろ?いわば、瞬間移動的なものはおまけじゃないか!!」
「ま、まぁ…たしかにな?実はなデメトリオ…この武器、大量にばら撒いてある小型テレポーテーションシステムの受信機から、打ち込んだ催眠弾が飛び出して来るんだよ!!つまり、相手からしたら、0.1くらいのサイズの受信機が空気中に残っているなんて思っていないだろうから…どこからでも弾丸が飛んでくるって訳さ!!相手の真下から飛んで相手を攻撃するようにも出来るし、相手の死角から弾を撃ち込むことも出来るんだ…そして、異空間にいる間に俺の武器を乱射すると、俺が異空間から出ると同時に、撃った数だけ異空間から弾丸が飛んで行くんだよ!!つまり……敵は一気に四方八方から飛んでくる弾丸約300発を避けなくてはいけないって事さ…」
「す…凄い武器だな……」

こうして、しばらく話をしていると、いきなり王様が頭を抱えながらこっちに歩いてきたんだよ…一体、どうしたというんだ?

「うぉぉ……一体どうしたら…いいんだ!?」
「どうしたんですか?王様…?」
「おぉ…デメトリオとナッカーサーとガイウスじゃないか…いやぁ…今回の敵について、さっきまで戦っていた兵士達の証言を纏めると…わかった事があるんだよ…!!」
「……分かったこととは…?」
「て、敵が…あの有名なモンスターラグーンを主体とした連合軍だってことだよ!!未結婚のメンバーだけで構成されており、戦闘能力がやけに高いメンバーが集まっているって噂なんだぞ!?なんで俺達がモンスターラグーンに目をつけられているんだよ…!?いつだ!?一体いつからこうなってしまっていたんだ!?」

……えぇっ!?こ、今回の敵はモンスターラグーンだって!?
俺は王様からそれを聞いたとたん、頭の中でなぜか激怒している一緒に旅をしてきたメンバーの顔が浮かんできて、震えが止まらなくなったんだよ!!
つ、捕まったら…一体どんな目にあわされるか……
ま、まさか…こっそり逃げ出したのが悪かったのか!?そうなのか!?
で、でも…メリィが俺は役に立たないみたいなことを言ってきたんだから、俺は悪くないんじゃ…で、でも…捕まったら多分メリィのことだから話を聞いてくれないし…ど、どうしたらいいんだ!?

「どうしたんだデメトリオ?」
「も、モンスターラグーンにいたんだよ俺…ここに来るまで…モンスターラグーンのリーダーの娘がメガロス帝国に拉致されたって言って、無理やりフェルス興国からつれてこられたんだ…で、喧嘩してここに来たんだけど…」
「んなっ!?く…くそぉ…その地点から既に狙われる対象になっていたというのか…!?って事は、どう転んでもメガロス帝国が今の状況になるってのは決まっていたじゃないかよ!!う…嘘だろぉ…」
「おい…おい!!」
「な、なんだよナッカーサー…?」
「王様もデメトリオも少しは落ち着け…分かったか?二人とも、まだこの国が陥落してもいないのに、そんな先のことを考えてどうするんだ?そんなに先が怖いなら、その先が来ないようにすればいいじゃないか…なぁ?」
「た…確かに…でも、どうすればいいんだ…?メリィたちは凄く強いんだぞ!?」
「デメトリオ…お前、そのメンバー達と少しでも一緒に旅をしていたんだろ?だったら、戦いの傾向とか分かるんじゃないのか?それを上手くつけばいいだろ…な?」
「よし…そうと決まったら、俺達もこんなところでトークしている場合じゃない…今すぐ、【ミカルド】のメンバーを集めるとしよう…じゃあ、デメトリオやナッカーサーも、すぐに俺の部屋に集まってくれ…!!」

そう言いながら、王様は慌てて走っていったんだ…
そうだ…まだ、まだ決着がついたわけじゃないからな…
こうなったら、逃げ延びるために相手が諦めるまで戦ってやる!!
俺はそう決意し、王様の部屋までナッカーサーと一緒に走ったのだった…
12/07/24 20:20更新 / デメトリオン
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■作者メッセージ
どうも!!

さぁて…戦いが遂に始まってしまいましたが…
今の状況は両者、5分5分でございます…
はたして…どちらが勝つのでしょうか!?

……はいそこ!!考えなくてもわかるとか言わない!!
と、とにかく…次も楽しみにしてもらえるとうれしいです!!
ありがとうございましたーー!!

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