連載小説
[TOP][目次]
メロウ
今日はあっついなぁ〜
太陽頑張りすぎだろjk・・・

こんな日には海にでも行きたくなるなぁ


”っダリー・・・
何がどうなったらこんなに暑くなるのやら”


カランカラン


こんにちは
そうです、ここでは魔物娘の紹介をしています
出会い系と何が違うかって?
僕はその娘の大まかな情報を扱ってるだけでして、特定の対象と合わせるようなものではありませんから

極端な話、大体その娘さんが何処にいるかは教えられますけど、後は自分で探してくださいって事です
大体の特徴は教えられますが、個体によって異なることもあるのであしからず


”この青年はどこか落とし穴が無いか警戒してるみたいだがな
この店主がやってるのはただの情報屋だ
ただ、その内容が他の情報屋と違うだけ
調査不足だよ、青年”


まぁ、相談には乗りますが、どうしますか?

ではこちらへ

ええーっと・・・まずは、
どのような魔物娘と会いたいっていうのはありますか?

非常に好色な娘さんですね
ほかには何か、こういった特徴が欲しい、とかは?


”つまり、アンタのフェチはなんだって事だな”


特に無い・・・分かりました
基本的に皆さん好色なのですが、特に好色なのは・・・こちらの娘達ですね

レッサーサキュバス、アルラウネ、妖狐・・・あと、最近発見されたメロウ、ってところですかね

ここら辺の娘さんはこちらが何もしなくても向こうからやってきてくれます


”インキュバスへの超特急片道切符が応募者全員サービスとなっております”


メロウですか?
最近発見された魔物娘なので、聞き覚えは少ないと思います
新しい魔物娘でも、情報はしっかり揃えてあります

メロウはマーメイド型の娘です
外見は人間と大きく違いますが、環境への適応とでも思ってください

海にも魔物娘はたくさんいます
その夫はどうするのかって?
海にはシービショップという娘がいましてね、儀式を執り行ってもらうことで、貴方も海で生活できるようになります

世の中、意外と都合よく出来てるもんなんですよ

では、メロウについて紹介しましょうか

こちらの地図を見てください
ここからだと少し離れたこの海岸、スリア海岸で彼女達の姿が多く見られるそうです

特徴ですが、ピンクの癖っ毛が特徴的な人魚です
そして、未婚のメロウは変った帽子を被っていますから、それを目安にすると良いでしょう

注意してほしいのが、彼女達が非常に好色であることです
「頭の中までピンク色」って言われるほどです
それもあながち、間違っていないようですね

メロウ達はポセイドンの加護の着いた帽子を被っています。
成長し、相手を見つけるまでは帽子から魔力を供給するんですが、相手が見つかったメロウはその帽子を相手に預けます
そうするとメロウ自身で泳ぐことすらままならないので、貴方が精を供給してあげる必要があります
そうなると、メロウが貴方から離れる事は無くなるでしょう


”ええ、肉体的にもつながったままです”


そんなことしてたら体が持たないって?
大丈夫ですよ
シービショップの儀式が終了した時点で、貴方は人間でなくなってますから(ニコッ


”今、ずいぶんと恐ろしい事をサラッと言ったな”


ええっと食事の面ですが・・・
海藻などを食べてください
体も儀式の際に適応してるはずですから

魚もそこらへんに泳いでいる訳ですし

ああ、ひとつ覚えておいてほしい事があります
メロウの体にも人魚の血がながれています
よって、悪い輩に襲われることがあります
その時、貴方のお嫁さんを守れるのは貴方しかいません


”本当に怖いのは化け物か?
いや、違うね
この世で本当に怖いのは 笑いながら同族を殺せるような、人間だ
そのことに気付いてない化け物がどれだけいることか・・・”


海には多くの魔物娘が住んでおり、ともに協力の関係を築いてます
彼女達に協力を仰げば間違いなく助けに来てくれるでしょう

また、密漁者の報告は僕の店、または同業者までお願いします


”インキュバスがハンターギルドに依頼を頼みに行った日にゃあそのまま狩られちまうからな
店主がギルドに依頼をしに行くんだ”


説明はこんなもんですかね
儀式に関する詳しい事はシービショップやメロウに聞けば教えてくれますよ

ほかに質問は?
どのようにメロウに声をかけたら良いか分からない、ですか?
メロウを一瞬で虜にする魔法の言葉があるんですよ
「お前の帽子が欲しい!!」


”翻訳すると、「俺だ、結婚してくれ!!」って事だな”


あとはもう、お楽しみください

今から海へ行ってくるんですか?
良いですねぇ
僕も行きたいくらいですよ


”よし、ここは俺に任せて先にいk・・・”


あ、いや
僕は単純に暑いから海で泳ぎたいってだけですよ

しかし、僕はこの店から離れるわけにはいきませんので


”そんな魔物娘だらけの海になんて行ってられるか!
俺はここに居させてもらうからな!

ってなぜにここにも魔物娘が!?
スキュラさん吸いつかないで、シービショップさん笑って見てないで助けて・・・
ってちょ、シービショップさん、アグレッシブすぎんだろ!!
そ、そんな・・・いきなり・・・
アッーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!”


本日はご利用頂きありがとうございました
では、いってらっしゃい

次のご来店、お待ちしてません

では、お幸せに


”ハァッ、ハァッ・・・お幸せに”
10/06/04 00:33更新 / poke
戻る 次へ

■作者メッセージ
”見るからにエロい、その雰囲気が堪らんのですよ”

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33