連載小説
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第4回 前編

エル&フィーネ『スーパー クレールヘンシスターズ!!はじまるよ!!』


♪OPテーマ『Walkille's Garden』♪


い〜つで〜も そば〜にいて だい〜すきな 笑顔でキスして ♪

戦乙女に 奇跡を〜 ず〜っと ず〜っと  ♪









エル「ごきげんよう諸君。エルだ。」

フィーネ「ごきげんようみんな!フィーネです!」

エル「この番組は、連載小説『英雄の羽』を基礎にした特別外伝!」

フィーネ「パーソナリティはクレールヘン兄妹二人がお送りいたします!」



エル「さて、フィーネ。いきなりだが、いい知らせと、もっといい知らせと、
   少し悪い知らせがある。どれから聞きたい?」

フィーネ「いきなり三つもお知らせがあるの!?じゃ、じゃあいい知らせから。」

エル「そうか、じゃあまずはいい知らせともっといい知らせからだな。
   いい知らせというのはな、先々週ついに『ミゼラブルフェイト』が完結したことだ。」

フィーネ「おー!確かにそれは良かったことだよね!」

エル「しかも総投票数は4票。
   その時点での参謀本部の作品の中で見事一番多く票を獲得したようだ。」

フィーネ「皆さんに気に入ってもらえて何よりです!私も感動して涙が出ちゃったよ!
     にいさんはアネットを攻めたとき、よく罪悪感がなかったね。」

エル「そんなことでいちいち罪悪感持ってたら戦争できないからな。」

フィーネ「でも親魔物派の都市が完膚なきまでに負けちゃったり、
     サキュバスやバフォメットが討ち死にする話ってたぶん『英雄の羽』だけだよね?」

エル「どうだろうな?日鞠朔莉様の『影繰の歩む道』とかは
   バフォメットが敗北寸前までいったが。
   やはり高位の魔物が討ち死にするのは珍しいことだと思うな。」

フィーネ「ふーん……。じゃあもっといい知らせは?」

エル「新ヒロインのリリム…ヴィオラートが出演中の連載話『あなたがほしい』が
   我々の作品群の中で記録的な大ヒットを獲得したようだ。」

フィーネ「へえぇ…そんなに人気なの?」

エル「まあ他の作者様の作品に比べればまだまだ感が否めないが、
   それでもまだ3話(現時点)なのに総投票数が『ミゼラブルフェイト』を上回り
   読者数も見事トップとなった。まさに快挙と言ってもいいだろう。」

フィーネ「さすが腐ってもリリムのヴィオラちゃん!
     これからも行動派リリムとしてがんばってほしいね!」

エル「もっとも、あの性格は『ただのリリムはもう飽きた』をコンセプトにしようとしてたんだが
   思いのほかリリム話が少なくてな……。数少ないリリム話に異形が混ざってていいのかと
   参謀本部は心配していたそうだ。どうやら杞憂だったようだな。」

フィーネ「なにもこんな所でぶっちゃけなくても……。
     で、最後にとっておいた悪いお知らせは?」

エル「それがな、今までviewが一番高かった『英雄の羽』が首位から転落したんだ。
   さらに得票数でも最下位だ。いやー、俺も人気ないな。」

フィーネ「それは聞きたくなかった!」

エル「まあもっとも、参謀本部の作る作品はどれもあまり人気ないから五十歩百歩なんだが。」

フィーネ「そんな悲しいこと言わないでよ(涙
     それにこのサイトの小説作者様との力量差なんて初めから分かりきってたし…」

エル「ま、かといって俺たちは足を止めるつもりはない。
   俺たちは俺たちでマイペースにやっていくしかないさ。」

フィーネ「単に濡れ場が足りないだけだっていう噂も……」

エル「現実の性行為は実況解説していられるような余裕はないんだよ。
   だから濡れ場を書く際は実際の経験よりも官能小説をたくさん読んだ方がいいらしいぞ。」

フィーネ「とりあえずユリアさんはもう少しエッチも頑張るべき!」



ユリア「…遠慮します。」



フィーネ「じゃあにいさんが頑張るべき!」

エル「いやだめんどくさい。」

フィーネ「め…めんどくさいって……ああっ!ユリアさんが涙目に!?」

エル「…………(ユリアさん、ごめんなさい)」

フィーネ「なんかこれ以上は不毛だからやめるね…。
     この番組はロンドネル公営放送により、参謀本部からお送りいたします!」





―――――『今日の戦友!!』―――――





エル「戦友……、つまりゲスト紹介のコーナーだ。」

フィーネ「前回の戦友はセイレーンのリエンさんとサイクロプスのリラさんでした!
     初めての魔物のゲストということで、とても楽しかったです!」

エル「一応このラジオは反魔物国で収録されてるんだが、決して差別的な扱いはしないから
   出演希望があれば今後ともどんどん応募してほしい。」

フィーネ「それでね、今回の戦友も二人なんだけど、今度は人と魔物が一緒に来てくれたよ!」

エル「うむ、どうやら今回も今までとは一味違った展開になりそうだな。楽しみだ。
   それでは本日のゲストは、喫茶店『アーネンエルベ』従業員の
   星村空理君と同じく従業員の稲荷、立宮美核さんです!どうぞ!」



ガラッ



放送室に入ってきたのは、特に飾り気もない普通の服を着た人間の青年と
手にバスケットを持ち、和服を着こんだ一本尾の稲荷だった。

接客業で慣れているのか、この場に来ても緊張の色合いは見られない。
二人とも仲良く並んで扉から入出してきた。




空理「おじゃまします。」

美核「ごきげん妖狐〜♪」


フィーネ「新婚さんいらっしゃ〜い!」

空理&美核『ゑ!!??』


エル「冗談だ冗談。クレシスへようこそ。」

空理「び、びっくりしたよ……」

美核「そ、そうよ!い、いきなりゲストを脅かすなんて!」

フィーネ「あはは、二人とも全然緊張してないみたいだったから
     逆にちょっと緊張感を加えてあげようと思ったの♪」

美核「いやいやいや!だからって冗談きついわよ!
   そりゃ私と空理は結構仲がいいし、付き合いも長いし…
   あ、え、ええっと付き合いっていうのはいわゆるあれじゃなくて…ほら、その
   一緒に従業員として働いているってことだし、不慮の事故とは言えキスだっt……」

空理「ストップ!ストップ!それ以上言い訳してもむしろ墓穴ほってるから!」

美核「あ、あうっ///」

エル「(ちょっといじりすぎたな…助け船を出すか。)
   じゃ、じゃあ恒例の自己紹介をしてもらおうか。どうぞ、対面の席へ。」


二人はそそくさと用意された椅子に座る。


空理「じゃあまずは僕から。僕は星村空理(ほしむら くうり)、喫茶店『アーネンエルベ』で
   従業員をしてます。飲み物を作るのが得意なので、紅茶やコーヒーを注ぐのもお手の物。
   一応料理も少しはできるけど、マスターや美核には遠く及ばないかな。」

美核「私は立宮美核(たちみや みさね)、稲荷っていう狐の魔物だけどほぼ人間と
   同じ生活してます!同じく従業員をやってて、料理の腕には結構自信があるの!
   でも空理と違って飲み物を淹れるのはあまり得意じゃないんだけどね。」

エル「なるほど、二人でお互いの長所と短所をカバーし合っているみたいだな。
   それにしても変わった名前だな。二人ともジパング出身か?」

空理「厳密にはちょっと違うけど、僕が元々いたところは『姓・名前』の世界だったから。」

美核「うーん、私はジパングの出身だけどもともと名前がなかったのよね。
   でも空理に付けてもらったから、今の私の名前があるのよ。」

フィーネ「そうなのかー。」


空理「さてさて、自己紹介もそこそこに差し入れを持ってきたよ。」

エル「おっ、それは有難い。」

美核「じゃじゃーん!どうぞー!」


美核が持ってきたバスケットをテーブルの上に置き、

そこから保温性のポットと四角い箱を取り出す。

そして箱からは焼きたてのアップルパイが出現した。


焼きたてアップルパイの甘い香りが放送室内に一気に充満する。


フィーネ「おーー!!美味しそう!!これ美核さんが焼いたの!?」

美核「うん!お口に合うと嬉しいな。」

エル「おい放送作家!なにをぐずぐずしている!早く人数分の皿を持ってこい!」



ファーリル「はいはーい、ちょっと待っててね。」



空理「あ、すみません。出来ればティーカップなんかも用意してくれるとありがたいです。」

美核「空理が用意してくれた紅茶もあるからね♪」

フィーネ「わー!ありがとう!アーネンエルベの紅茶か〜、どんな味か楽しみだね!」


カチャカチャ…


ユリア「はい、お待たせしました。こちらが取り皿とフォークと切り分け用のナイフです。
    それとこちらがティーカップになります。本日のカップはアタランテ産の白磁で、
    柄はデルフィニウム・グランディフロルムの落ち着いた色合いとなっております。」


空理「へぇ、…………よく分からないけど綺麗なカップだね。」

エル「まあそれほど高いものじゃないから好きなように使ってくれて構わない。」

空理「じゃあ僕はお茶を淹れるね。美核はパイの切り分けをお願い。」

美核「うん。」


ユリア「もしよろしければ私が…」


空理「いえいえ、せっかくですから僕たちにやらせて下さい。」

エル「すまんなゲストにいろいろしてもらって。」

美核「いいのいいの、これも私たちの仕事だから♪」



瞬く間に人数分のカップに紅茶が注がれ、さらにアップルパイが切り分けられる。



エル「おぅ、なんだか喫茶店にいるような雰囲気になってきたな。」

フィーネ「じゃあさっそくいただきまーす!」

空理「僕達も食べよっか。」

美核「うん。」







フィーネ「うう〜ん!おいし〜い!最高だよこのアップルパイ!」

エル「…………これは、またなんとも…」

美核「よかった!エルさん達ってけっこう偉い人みたいだから、舌が肥えてたらと思ったけど。」

フィーネ「これがアーネンエルベの味なんだ!これなら常連客とかも結構いそうだよね!
     じゃあ紅茶の方も………コクッ…コクッ」

エル「………ふむ……濃いめのオレンジ色……」

フィーネ「は〜ぁ、なんか気分がすっきりするね。なんていうお茶なの?」

空理「これはね『ニルギリ』っていうんだ。フレッシュですっきりとした香りと味が特徴だよ。」

美核「ところで、さっきからエルさんが急に黙っちゃったんだけど。」

フィーネ「あのね、にいさんは美味しい物を食べると味を分析する癖があるんだよね。」

エル「…………♪」

美核「…なんか凄い幸せそうな笑顔!?喜んでもらえたってことでいいのかな?」

空理「エルさんって結構顔に出やすいタイプの人だよね。」

エル「…お恥ずかしいところをお見せしてしまったようだ。
   差し入れありがとう。感謝するよ。このままゆっくり食べながら進行していくことにしよう。」


四人で和気藹々と飲み食いを始める。

放送室での飲食は特に禁止されていないので問題ありません。



フィーネ「ところでにいさん。この状況って…」

エル「ん?なんだ?……もしかしてあれか。」

空理「あ、僕もなんとなく分かった気がする。」

美核「え?え?どうしたのみんな?」





空理「娘さんを僕に下さいっ!!」

エル「バカモノ!!
   お前に娘はやらん!!俺のケツを舐めろ!!」

美核「ブーーーーッ!!」
(←噴き出した)



フィーネ「一昔前の昼ドラごっこ!」

空理「エルさん、見た目からして頑固おやじ役似合いませんね。」

エル「うん…まあな。」

美核「ゲホッゲホッ!じょ、冗談きついわよ…。それに『俺のケツを舐めろ』って…」

エル「うむ『俺のケツを舐めろ』は
   ユリス地方の慣用表現で『消え失せろ』って意味があるんだ。」

空理「確かモーツァルトの曲にも『俺のケツを舐めろ』っていう曲があるよね。」

エル「決して(やらないか)的な意味はないからな。」

フィーネ「それじゃあ次のコーナーいくよー!」




―――――『今日のエル縛りプレイ』――――――





フィーネ「チートすぎるにいさんに、
     リスナーの皆さんから縛りを要求してもらうコーナーです!」

美核「前回の放送では執事をやってたのよね。
   ラジオだったから執事服姿が分からなかったけど。」

エル「個人的にはあまり制約にならなかったから結構楽だったぞ。」

空理「執事ってホントは結構重労働らしいよ。それに一流の執事となれば、
   必殺技の一つや二つ持っていることが当然だとか。」

フィーネ「バトラー(butler)だけにね。」

美核「エルさんって結構接客業に向いてるんじゃないかしら。」

エル「当然だ。士官学校では礼儀作法もしっかりと叩き込まれたからな。」

フィーネ「将軍ってたまに外来賓客の接待とかしなきゃいけないんだよね。」

空理「華々しい活躍の裏で、結構苦労してることも多いんだ…」


フィーネ「さってさて♪今回の縛りはラジオネーム『世俗の庭テベル』さんからいただきました!
     今回のお題は『某禁書のシスコン軍曹のように話す。』だそうです!」

エル「もうやだにゃー、この番組…」

空理「ブフッ!」

美核「ちょっ!?空理!なんでいきなり噴き出すのよ!?」

空理「いや…まさかこんなネタが出てくるとは思わなかった…」

フィーネ「実は参謀本部、
     某禁書目録を全然読んだことなかったから一生懸命調べたらしいよ。」

エル「その結果がこれなんぜよ。」

美核「さっきまでそこそこ威厳があるしゃべり方だったのに、一気に小物になっちゃったわね。」

フィーネ「そういうのがこのコーナーの醍醐味なんだよ!」

空理「ようやりますね。」

美核「でもその声で『にゃー』とか『ぜよ』とかつけると結構可愛いいと思う!」

エル「か…かわいい……って……」

美核「あ、そっかエルさんって男だったんだっけ。」

エル「素で忘れられていたにゃー!!」

空理「僕もうっかり忘れるとこだった……」

エル「ええいこうなったらフィーネ、物のついでだからこれを着てくるにゃー。」

フィーネ「え?なに、私も何かやるの?じゃあちょっと着替えてくるからまっててね。」



ガラガラッ


美核「フィーネさんに何渡したの?」

エル「それは着替えてからのお楽しみだにゃー。」

空理「僕は大体想像がつくけどね…」


エル「さて、フィーネが着替えている間にお便りを紹介するぜぃ。
   この番組始まって以来、初めてのふつおたなんだにゃー。」

空理「ふつおたが4回で初めてなんだ。」

エル「ラジオネーム『負けどにあ』さんからいただいたにゃー。」


負けどにあ:パーソナリティーのお姉さま方、そしてゲストのみなさんごきげん妖狐。


三人『ごきげん妖狐〜(だぜぃ)♪』


負けどにあ:僕は食べ物の好き嫌いは少ないのですが、嫌いな食べ物は徹底的に嫌いです。
      みなさんは食べ物の好き嫌いはありますか?また、嫌いな食べ物を
      食べたくないときはどうしますか?


美核「好き嫌いはよくないぞっ。」

エル「二人は何か嫌いな食べ物とかあるんかいな?」

美核「私はもちろん嫌いな食べ物なんてないわよ。なんだって食べられるわ。」

空理「うーん、僕は炭化寸前まで焼かれた物は食べたくないかな。」

エル「そんなの誰だって食べたくないぜよ。」

空理「そして食べたくないときにはどうしたらいいか…か。」

美核「私は頑張って食べてとしか言えないわね。」

空理「でもさ、知らない国なら『宗教上の理由』っていう手もあるよね。
   たとえば『残念ながらニンジンは僕の宗教・天台宗で食べることを禁じられているんです』
   とかいってごまかすこともできるんじゃないかな。」

エル「な〜る、その手があったにゃー。」

美核「エルさんだったらどうするの?」

エル「同志を集め、一斉蜂起しデモを起こす。」

空理「そこまでして食べたくないのか!?」

美核「え、エルさんて嫌いなものあるの?」

エル「人肉。」

二人『そりゃデモ起こしたくなるわ!』

エル「食べたことはないんだにゃー。」



ガラッ


フィーネ「ただいまー!」

エル「おー、戻ってきたにゃー。なかなか似合ってるぜよ。」

美核「メイド服!?」



フィーネが来ているのはなぜかメイド服だ。


美核「フィーネさん似合ってるわ!とってもかわいい!」

フィーネ「えへへ♪」

エル「さすがに俺はどこかのシスコン軍曹と違って妹に欲情したりしないんだが、
   まあ、気分的な関係で着せてみたにゃー。」

空理「前回のエルさんの執事みたいに、言うこと聞くの?」

フィーネ「気分次第で言うこと聞いてあげる!」

美核「前言撤回、だめだこのメイド…」

エル「フィーネが戻ってきたところで次のコーナーに行くにゃー。」






―――――『探求の羽』――――――




エル「このコーナーは本編「英雄の羽」に対する
   疑問質問に、深いものから、しょうもないものまで、
   探求していくコーナーなんだぜぃ!」

フィーネ「今回は『ロンドネル特集』と題して、私達の街ロンドネルを中心に探求していくよ!」

空理「そういえばロンドネルって反魔物派都市なんだよね。」

美核「その割には魔物のゲストさんが来てても平気で受け入れてくれてたんだけど。」

エル「反魔物といっても住んじゃいけないだけであって、短期間の滞在なら認められるにゃー。」

フィーネ「じゃあここでロンドネルの基本データーについて。
     私達の街ロンドネルはいわゆる『都市国家』っていって、
     一つの都市が国になってるの。
     ユリス地方の低い山に囲まれた高台に位置していて、
     ユリス交通の要所になってるんだよ。
     人口は約22万人で、主産業は交易と観光、それに鉱物資源がそれなりに取れるの。
     ユリス諸国同盟の盟主に選ばれるくらい強い軍隊を持ってるんだけど、
     男女比が1:2という親魔物都市並みの女性過多なのが欠点なんだよね。」

空理「けっこう細かい設定が施されてるんだね。」

エル「参謀本部は無駄に細かい設定を作りたがるんだにゃー。」

美核「でも結構住みやすそうな都市よね。」

フィーネ「うん!私達の自慢の故郷だよ!」

エル「そんなところで、最初のお便りだにゃー。
   ラジオネーム『椎茸大使』さんからいただいたにゃー。」

空理「ラジオネームが回文!?」

美核「前から読んでも後ろから読んでも『しいたけたいし』……」



椎茸大使:ユリス地方に行きたいのですが、通貨単位が違うらしいのです。




エル「通貨単位ねぇ、確かに『英雄の羽』の世界では特別な通貨が使われてるんだにゃー。」

美核「物語ではあまり買い物とかのシーンがないから、お金があんまり出てこないわね。
   でも特殊な通貨ってことは『ゴールド(G)』じゃないってことかな。」

フィーネ「そうなんだよね。参謀本部が調査したところによると、このサイトの小説では
     だいたい貨幣枚数だけ(銅貨が何枚、金貨何枚など)ってことが多いよ。
     でも、実はこれが本来の中世世界のあり方だったんだって。」

空理「基本的に金貨の価値は日本円で約1万円相当。金貨1枚で上質な宿に一泊できる
   っていうのがスタンダードっぽいよね。」

エル「銀貨はだいたい1000円…銅貨は100円くらいってかんじかにゃー?」


フィーネ「あとはRPGの影響を受けている話だとG系統(ゴールド、ギル、ガルド等)
     現代風だと円なんかが主流になってるみたい。
     ジパングの話だと文や両かな。貫はあまり見たことないね。」

エル「で、肝心の俺らの通貨なんだが、ユリスでは『コール』という通貨単位を使ってるにゃー。
   『コール』の元ネタは『アト○エ』シリーズなんぜよ。」

フィーネ「企画段階では『世○樹の迷宮』の『Yen』にするか『コール』にするか迷ったんだけど、
     最終的には『コール』にすることにしたよ。」

空理「世界観はFEに準拠してるって言ってたけど、通貨はFEみたいにしなかったんだ。」

フィーネ「FEの通貨もゴールドなの。ゴールド通貨は1金貨1ゴールドだよ。
     でもゴールドだと意外と細かい部分で扱いにくいからパスってことで。」

美核「じゃあ1コールってどれくらいの価値になるの?」

エル「1コールは銅貨1枚ぜよ。日本円で換算すると大体1コールは160円くらいなんぜよ。」

空理「けっこうレート高いんだね。」

エル「詳しくまとめると以下の通りになるにゃー。」



通貨単位 コールの秘密

 ロンドネルの通貨        日本円

基本貨幣

銅貨 1コール       …… 160円

銀貨 10コール(銅貨10枚) …… 1600円

金貨 160コール(銀貨16枚)…… 32000円


特殊貨幣(両替に使ったり補助的に使ったりする)


棒銀 100コール(銀貨10枚)…… 16000円
   銀の延べ棒。金貨が足りないときに使われる。

砂金 …… 重さで値段が変わる。金貨の原型。

アルトリア金貨 2560コール(金貨16枚)…… 512000円
        今は無きアルトリア王国の金貨。金含有率98%という凄まじい金貨

粒銭 0.1コール      …… 16円
   地方通貨。コールより細かい勘定の時に使用する。別名『田舎銅貨』

板銀 1000コール(棒銀10個) …… 160000円
   主に軍隊がまとまった装備を買う時に使う。行政機関でしか両替できない。

帝印金貨 2560000コール(金貨16000枚)…… 409600000円
     『英雄の羽』の物語が終わるころに登場する『ユリス帝国』が発行する高額貨幣。
     アホみたいに高価。これ1枚だけでロンドネルに豪邸が三つくらい建つ。




美核「うわぁ…細かすぎる!それに16の倍数が多いってことは元々4進法だったの?」

エル「よく分かったな、そのとおりだにゃー。16の倍数が多いのは元々
   古代通貨が4進法だったからだにゃー。」

フィーネ「でも今では10進法だからそれに合わせて貨幣が変わったんだよ。」

美核「それにしても、ずいぶんと銀の価値が低いわね。銅貨10枚で銀貨1枚って…
   へたすれば為替で大儲けできそうよ。」

空理「うーん、僕はそういうことはあまりよくわかんないや。
   でも美核って何気に物知りだから、こういうことには強いんだね。」

エル「ユリス地方は昔から銀の産出量がとても多かったんだにゃー。
   普通に銀製の武器が市販されてるくらいだからにゃー。」



フィーネ「じゃあ通貨の話はここまでにして、次のお便り!
     チェチェ様からいただきました!」

エル「お便りありがとにゃー!」



チェチェ:人気のある飲食店ってありますか?
     もしあれば何がおいしいですか?



エル「飲食店に関する質問だにゃー。」

美核「主要産業の一つが観光ってことはそれなりに美味しい飲食店がありそうね。」

空理「エルさんたちの時代ってどんな食べ物があったんだろう?」

フィーネ「本来の世界の中世って実は食べ物自体が
     美味しいものじゃなかったみたいなんだけど、
     私達の世界ではゲームに出てくるような食べ物はもちろん、
     カレーライスやハンバーグみたいな時代的にあり得ない料理もあるよ!」

空理「まぁ、それを言ったら僕たちが住んでるラインも似たようなものだけど。
   なんてったって中世の街なのにラーメンが食べられるんだから。」

美核「時代考証しすぎると楽しくなくなっちゃうもんね。」

エル「そのとおりだにゃー。ユリス最大の都市国家ロンドネルにはうまいものが一杯ぜよ。
   そんなわけで、人気飲食店ベスト5を発表するぜぃ!」



第5位  『パルミラ食堂』


フィーネ「第5位はパルミラ食堂!4人姉妹が経営する洋食レストランだよ。
     まだ創業3年であるにもかかわらず、持ち前の連携と愛想のよさで
     顧客の心をしっかりつかんでいます!初めてでも気軽に入れる
     明るく伸び伸びとした内装も特徴なんだよ。」

美核「4姉妹食堂かー。なかなか楽しそうなお店ね。」

空理「お勧めメニューは?」

エル「パルミラ食堂でぜひ食べてほしいのがオムライスだにゃー。
   卵料理の天才、次女のクレメンティアさんが作る『タウゼンドオムライス』は
   毎日でも食べたい味といわれているにゃー。」

美核「卵料理を極めるってなにげに凄いわね…。
   簡単である半面、工夫しないと個性が出ないのよね。」

空理「おっ、さっそく対抗心を燃やしてるの?」

美核「た、対抗心ってわけじゃないけど…その、私も『毎日でも食べたい』って
   思われるような料理を作ってみたいなって…」




第4位  パン屋工房『バイエルライン』


フィーネ「第4位は『バイエルライン』っていうパン屋さん!
     街一番の早起きとして評判のヤーコブ・バイエルラインおじさんが経営してるよ。
     ロンドネルのパン屋さんは全員ヤーコブおじさんの下で修行していたお弟子さんで、
     朝美味しいパンが食べられるのはみんなヤーコブおじさんのおかげなんだって!
     10年前に『ロンドネル一のパン・マイスター』の称号を獲得してるんだよ。」

空理「朝一番早いのはパン屋さんのおじさんってわけか。」

エル「目玉商品はなんといっても『アイゼンバール』だぜぃ!」

美核「あ、アイゼンバール!?アイゼンバールってあのやたら硬い…?」

フィーネ「そうそう!アルお爺ちゃんが考案して実際に初めて作ったのがヤーコブおじさん。
     保存食としても優秀だけど、小さいサイズならお菓子としてもおいしいよ!」

空理「なんかこのまえ料理番組で作り方をやってたよね……」

美核「私食べたことないけど、そんなに硬いの?」

エル「下手にかぶりつくと歯が欠けるんぜよ。
   ま、何か飲み物に浸して食べるのが一般的だにゃー。」




第3位  『真銀の蕀魚亭』


フィーネ「第3位を獲得したのは魚料理の専門店『真銀の蕀魚亭』!
     海に面していないロンドネルにおいては魚料理は結構高価なものなんだよ。
     この店の女将マリー=ルイーゼさんはもともと錬金術師だった人で、
     今でも港町から転移術式で新鮮な魚を仕入れてくるんだって。
     普通の魚料理よりちょっと高いけど、その代り質は最高級!
     ちょっと豪華な物を食べたいなと思ったら、この店がお勧めだよ。」

エル「もっとも、魚料理が目当てなら港町に行って食べたほうが色々得するにゃー。
   だから観光客向けというより、地元の人々向けの色が強いんぜよ。」

空理「錬金術師って料理もするんだね。」

フィーネ「錬金術と料理って似てるところが多いらしいよ。」

美核「私結構魚料理好きなの!後でここ行ってみようかな?」

空理「ネコ目だから?」

美核「キツネはどっちかというとイヌに近いのよ!(ネコ目イヌ科。だけど稲荷は妖怪)」

フィーネ「そういえば、猫は魚好きっていうイメージはどこからきたんだろうね?」

エル「まーそれはともかく、『真銀の蕀魚亭』お勧めメニューは
  『パンツァ』っていう海鮮料理だにゃー。
   海の幸をふんだんに使ったとびきりおいしい料理なんだぜぃ。」

フィーネ「意外と値段もお手ごろで、一般家庭でも気軽に食べられるよ。」

美核「まさに新鮮さが命のメニューね!そりゃ人気も高いでしょう。」




第2位  ロンドネル府庁食堂


エル「2位に輝いたのは我らがロンドネル府庁(政治をするところ)の大食堂だにゃー。
   実は府庁の食堂は役人や兵士だけじゃなくて一般の人も利用できるんぜよ。
   味もまあまあ美味しいんだが、何より値段設定が非常に良心的なんだにゃー。
   約2000人を収容できる広大な食堂も飯時はいつも満員御礼なんだにゃー。」

空理「まさか行政機関の食堂が2位に来るなんて、思ってもみなかったよ。」

フィーネ「なんだかんだいって安いのっていつの時代でも人気なんだよね。」

美核「安いってどれくらいなの?」

フィーネ「だいたい普通の食堂だと日替わり定食が5コールくらいなんだよね。
     でも府庁の食堂は定食メニューが3コール!
     一番安い『サンドイッチ』はたったの1コールなんだよ!」

空理&美核「安っ!」

エル「なにしろ行政機関の食堂なんぜよ。儲ける気がないからこそできる値段設定ぜよ。
  ちなみにおススメは『ポトフ』だにゃー。見た目はなんか貧相で美味しくなさそうだが、
  味は結構いけるし、値段もたったの3コールだにゃー。」

美核「ポトフねぇ。また家庭的なメニューね……」

空理「毎日食べて飽きないのかな?」

エル「それが不思議と飽きないらしいんぜよ。日本で言えば肉じゃがみたいなものぜよ。」

空理「肉じゃがだって毎日食べてれば飽きると思うけど…、まあ飽きにくいかな。」

フィーネ「ちなみに軍の野戦炊飯でもポトフは定番メニューなんだよ。」




第1位  菓子屋『セプテット・シュプレヒコール』
   


エル「栄光の第1位は俺も大好きな老舗菓子屋『セプテット・シュプレヒコール』だにゃー。
   ユリス一のパティシエール、グレーテル・ビッテンフェルトさんの作る
   数々のお菓子はもはや芸術作品の域にまで達していると言われているんだにゃー。
   その人気の高さは、遥か親魔物領まで達しているらしくて、わざわざ遠くから
   グレーテルさんのお菓子を買いに来る魔物娘も多いみたいだにゃー。」

美核「ユリス一のパティシエール!?そんな凄い人がいるんだ!」

空理「他人をほめるときは大きな声で、悪口をいうときはより大きな声で」

フィーネ「へ?」

空理「いや、ビッテンフェルトっていう苗字にちょっとした先入観があってさ。」

フィーネ「どんな先入観かはよく分からないけど、グレーテルさんは
     結構子供っぽい性格で、ほぼ遊び感覚でお菓子を作ってるんだよね。
     でもやっぱり腕は確かだから誰も文句言えないの。」

美核「その子…いつか取り返しのつかない失敗しなきゃいいんだけど……」

エル「そいでもって、この店のおススメは何と言ってもお菓子の王様『ザッハトルテ』だにゃー。
   あのこってりとした濃厚な甘い味わいは、もはやこの世のものとは思えないにゃー!
   もちろん値段もばかにならないだけど、それ以上の価値はあると思うぜよ。」

美核「ザッハトルテか…、レシピが門外不出だから私も作り方をよく知らないのよね。」

フィーネ「特ににいさんは超甘党だから、にいさんの士官学校卒業祝いの時に
     わざわざ特注して凄い甘いザッハトルテを作ってもらったこともあるの。
     もちろんかなり美味しかったけど、正直胸焼けがするかと思ったよ。」

空理「うーん、食べてみたいけど…売り切れてないかな?」

エル「どうだろうにゃー?もしかしたらまだあるかもしれないにゃー。」

フィーネ「観光客には是非お勧めしたい最高のお店です!」



エル「以上がベスト5だにゃー。」

美核「どこも美味しそうね。迷っちゃいそう。」

空理「人が集まるところには食べ物も集まるって本当なんだね。」

エル「むしろ逆ぜよ。食い物がある場所には人が集まるんぜよ。」

フィーネ「ロンドネルには、このほかにも大小256の飲食店があるよ!
     観光に来た際には自分の気に入った店を見つけられるといいね!」


エル「そんなところで次のお便りいくぜぃ!
   ラジオネーム『筋肉質プリン』さんから頂いたにゃー。」

空理「なんか気色悪いラジオネームだなぁ。」



筋肉質プリン:ロンドネルの周辺で魔物娘とエンカウントすることはあるんやろうか?



エル「ほとんどないと言っていいにゃー。」

美核「やっぱり殆ど退治されちゃったのかな?」

フィーネ「えーっとね、ユリス地方は昔から結構強い魔物が多かったの。
     RPGでいうならかなり終盤の魔物が出る地方だったんだよね。」

エル「しかしアル爺がアルトリアからこの街にギルド長として赴任してきてから
   積極的に討伐しちゃって、魔物娘はみんな逃げちまったんだにゃー。」

空理「うーん、僕たち親魔物国の人から見ると残酷な話のように思っちゃうな。」

美核「でもロンドネルの人たちって、あんまり反魔物感情を持ってないように見えるんだけど。」

エル「そうなんだにゃー。ロンドネルに限らずユリスの人々は魔物のことは
   変態だけど命を取られる恐れはないくらいは誰でも知っているにゃー。」

フィーネ「ここではちょっと言えないけど、私達も色々深い事情を抱えてるの。
     だからそう簡単に魔物と共存することはできないんだよね。」

美核「じゃ、じゃあ私のような稲荷みたいに非好戦的な魔物はどうなるの?」

フィーネ「さっきも言ったようにロンドネル周辺は強い魔物の生息地だったから
     非好戦的な魔物は元々定着してなかったの。」

エル「人間が魔界を恐れるように、ユリス地方は結構魔物に恐れられてるんだにゃー。」


美核「そうなんだ…、でもいつかはロンドネルでも
   人と魔物が一緒に過ごせるようになるといいな。」

エル「さてさて、エンカウントは殆どないとはいったが、ゼロではないにゃー。」

空理「まだどこかに魔物が住んでるとか?」

フィーネ「ミーティアちゃんみたいな妖精系はユリスだと魔物って認識されてないの。
     だからフェアリーやリャナンシーなんかはたまに遭遇することもあるよ。」

エル「なんだけどピクシーだけは魔物として認識されてるんぜよ。」

空理「えー。何でそんな差別が?」

エル&フィーネ『見た目』

空理「昔の人って考え方がけっこう適当だったんだね…」

フィーネ「でもクレシスは魔物差別しないから、安心してねステラさん!」



エル「そいじゃあ最後のお便りだにゃー。
   ラジオネーム『西園寺 夕鶴(仮)』さんからいただいたぜぃ。」



西園寺 夕鶴(仮):それぞれのキャラクターのいい盗さt……撮影スポットはどこですか?



空理「…………(ちょっ!?修正部分消し忘れてるよ!なにやってんだあいつ!)」

フィーネ「どうかしたの?」

空理「う、ううん、なんでもないよ。」

エル「ふむう、これはまたうれしい質問ぜよ。我らが『英雄の羽』のキャラたちにも
   一定の人気が出てきた証拠だにゃー。」

美核「でも確か凄く登場人物が多かったわよね。総勢何人いるの?」

フィーネ「えーっと、十字軍の将軍だけで52人プラス
     ユリアお姉ちゃんとミーティアちゃんで54人のはず。」

空理「お、多い多い…絶対覚えきれないよ…」

エル「それに加えて『登場人物評』に名前が載った敵味方を合わせると
   80人もの大人数に及ぶんだにゃー。」

フィーネ「目指せ!全小説中最多登場人物!」

美核「うーん、一杯出せばいいってものじゃないけど…戦争ものだから仕方ないのかな?
   その分個性付けが大変じゃないかと思うけど。」

エル「まーにゃー、覚えにくければ好きなキャラだけ覚えてくれればいいぜよ。
   さて、その中で比較的人気が高いと思われるキャラについて
   特別にいい撮影スポットを紹介するにゃー。」




No.1  エルクハルト・フォン・クレールヘン(エル)


お勧めスポット……菓子店『セプテット・シュプレヒコール』

難易度…B  付加価値…A   撮影費用…D〜A

備考:警戒心が非常に強いが、甘い物でつれば笑顔を見せてくれるはず。
   幸せそうな顔でケーキを頬張る様子は必見。



No.2  ユリア


お勧めスポット……クレールヘン邸中庭花壇

難易度…E  付加価値…B  神聖…A

備考:撮影自体には快く応じてくれるはずなので、後は場所を選ぶだけ。
   エルとのツーショットを狙うのも悪くないかもしれない。



No.3  フィーネルハイト・フォン・クレールヘン(フィーネ)


お勧めスポット……エルテンド士官学校

難易度…C  付加価値…C  意外性…A

備考:もう卒業しているが、エルテンドにある士官学校在籍時のフィーネは
   最強の制服美人と言われていた。在籍中の年代に行こう。



No.4  マティルダ・エーリッヒ・フォン・ベッケンバウアー


お勧めスポット……ロンドネル府庁正門

難易度…D  付加価値…C  赤色…SS

備考:存在自体が天然警告色の塊なので、白壁の多い府庁正門をチョイス。
   意外と忙しい身なので、予め許可を取っておくといい。



No.5  ユニース・ラ・テル・ブルーシェア


お勧めスポット……参謀本部の和室

難易度…C  付加価値…A  ジパング…A

備考:実は彼女、ジパングからの交易品である和服を所持していたりする。
   クリーム色ポニーテールの将軍の和装はレア度高し!


No.6  レミィ&サン


お勧めスポット……水錬場  

難易度…B  付加価値…A  ロリ…A

備考:十字軍の新人将軍二人。夏になるとよく水錬場で泳いでいるので
   サハギンの鱗製の水着でも着せて撮影しちゃおう。


No.7  リリシア


お勧めスポット……薔薇園

難易度…A  付加価値…A  高貴さ…S

備考:筆者お気に入りの敵キャラクター。撮影には快く応じてくれるはず。
   問題は、気にいる写真が出来るまで何度もやり直しさせられること。


No.8  ベルカ


お勧めスポット……城壁の上

難易度…D  付加価値…C  哀愁…A

備考:レーメイア攻防戦で登場した傭兵隊長のオーガ。再登場予定アリ。
   夕日をバックに城壁の上でたそがれる彼女は哀愁が漂う。




フィーネ「参謀本部が独断と偏見で選んでみました!」

エル「俺なんかヒトイ言われようだにゃー。」

空理「見事に女性ばっかりだね。」

フィーネ「たぶん男性は需要がないだろうって作者が言ってた。」

美核「あらま…」

空理「うーん、果たしてこれで満足するかな?」

エル「クレシスは公共放送ぜよ。安全な場所を選ぶしかないにゃー。」

フィーネ「みんなも写真を撮るときは本人の同意を得ようねー!」

美核「盗撮は犯罪ですっ!」



エル「これで今回のお便りは終了だにゃー。
   今回はロンドネル特集をおとどけしたにゃー。」

フィーネ「いつもより多めにやっちゃった感があるね。」

空理「それにしても本当にいろいろ細かく設定があるんだね。」

美核「本当、反魔物都市なのがもったいないくらいだわ。」

エル「番組終了後には観光ツアーを組んであるから、楽しみにしているにゃー。」


フィーネ「そんなわけで、以上『探求の羽』でした♪
     あ、美核さん紅茶のおかわりいりますか?」

美核「ありがとう、わざわざ淹れてくれるなんて。」

フィーネ「一応私メイドだからね♪」

エル「恐らく今この瞬間もシャッターチャンスだにゃー。」

空理「まあ確かに。」




エル「おっと、ここまでで結構時間を消費しちゃったから一旦休憩に入るぜよ。
   続きのコーナーは公判部で放送するにゃー。」

ファーリル「次は『RNGで遊ぼう』のコーナーだよ。お楽しみに。」


11/05/08 22:53更新 / バーソロミュ
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■作者メッセージ


外部会話


ミーティア「やっほーみんな!フェアリーのミーティアだよ!」

方丈正孝「え……えっと……ども、方丈正孝です。えっと…喫茶店『アーネンエルベ』に
   つい最近従業員として就職したばかりです…はい。」

ミーティア「今私達は隣の放送室で収録の様子を見守っています!」

正孝「いいのかな……こんなことして?」

ミーティア「別に盗み見してるわけじゃないからあんしんしなよ!」

正孝「う、うん。」

ミーティア「さて、リスナーみなさん!探求の羽の最後の質問、納得行った?
      いかないよねー、あんなんじゃ普通のモデル撮影だよ。」

正孝「そうかな…?」

ミーティア「というわけで!ここまで聞いてくれる殊勝なリスナーさんたちのために、
      禁断の裏スポットを紹介しちゃいまーす!」

正孝「なんか本格的に盗撮っぽい話になってきたね…」

ミーティア「ただし、この話はエルさんたちには秘密にしてね♪」




No.1  エル

裏スポット……北の森にある泉

難易度…SS  付加価値…SSS  命の危険…SSS

ミーティア注:夏になると稀にエルさんが森の泉に泳ぎに来るよ!しかも全裸で!
       エルさんの一糸まとわぬ姿はここでしか撮影できないよ!
       ただしばれたら命はないと思った方がいいよ。


No.2  ユリア

裏スポット……ユリアの部屋

難易度…A  付加価値…SSS  イメージ崩壊…SS

ミーティア注:まず何か布状の物にエルさんの汗か涎を少しでもいいから浸みこませる。
       それを怪しまれないようにユリアさんの手に渡るよう手配する。
       あとはあらかじめ部屋に隠しカメラを設置するだけ。


No.3  ユニース

裏スポット……十字軍合同文化会会場

難易度…B  付加価値…SS  コスチュームプレイ…S

ミーティア注:通称『十字軍のサバト』と呼ばれる十字軍合同文化会。男子禁制。
       第一回目のユニースさんのコスプレはヴァル=フレイヤだったよ。
       二回目はどんなコスプレをしてくれるのかな?楽しみ♪


No.4  アルレイン・フォン・クレールヘン

裏スポット……冒険者ギルド中庭

難易度…S  付加価値…A   若返り…SSS

ミーティア注:噂では年に一度、アルお爺さんが若い時の姿に戻ると言う。
       決して人前では見せることのない、若い時の姿は
       まさにエルさんそっくりだっていわれてるの。


No.5  ヴィオラート

裏スポット……ヴィオラートの部屋

難易度…SS  付加価値…C  大爆笑…SS

ミーティア注:『あなたがほしい』のヒロイン、リリム・ヴィオラートさんの盗撮スポット。
       悩殺ポーズ以外が欲しいという変わった人は、鏡が見える位置に
       カメラを設置してみよう。彼女の意外な一面が明らかに!?



ミーティア「みんな、参考になったかな?」

正孝「命懸けで盗撮するかな、普通……」

ミーティア「『西園寺 夕鶴(仮)』はもしいい写真が撮れたら私にも見せてねー!
      まってるよー!」
       

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