読切小説
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ノーブラリブ生地縦セタふかふか
 妻の仕事は魔物娘化アドバイザー。
 親魔物領に旅をしては人間の女性の魔物娘化の相談を受け、その素質を見て、時に夫との三者面談を経て、夫の要望によっては男性意見の僕も参加して種族を決定し、転生をさせた後に僅かな謝礼金を貰う。
 決して面白半分で決めたりしない。
 目指すは相談者の最適解。
 その姿は正にアドバイザーである。
 その国が魔界になると住民は強制的に魔物とインキュバスになるため、次の親魔物領に旅をする。
 その時妻はマイ抱き枕が無いと眠れない。
 その抱き枕が僕である。
 であるならば僕の仕事も旅が可能なものであるのは当然だ。
 僕は現地で野草を手に入れて薬や香を作っている。
 親魔物領では魔界植物がとれるのだ。
 香は現地で中々の評判を頂ける。
 夜のお供に香は欠かせないとまで言ってくれると旅をするのが辛くなってくる。
 が、魔界になってしまえば香なんて焚かなくなってしまうのが少しだけ残念だ。
 さて、今回の親魔物領は少し寒い。
 何時も裸で抱きついてくる妻はワーシープのセーターに身を包んでいる。
 今夜もそのまま抱きついてくるのだが、ここで魔物娘の特徴をおさらいしよう。
 魔物娘に寿命は殆どの種族に存在する。
 しかし老いは無い。
 つまり寿命はあるが、それまで若々しい姿を保ち、寿命が来るとポックリと逝くのだ。
 それまで幾ら重力をその身に受け続けても垂れないのだ。
 胸が。
 故にノーブラなのだ。
 魔界ではプレイ用のセクシーランジェリー以外の機能性を追求したブラは淘汰されてしまう。
 乳首が擦れても平気なのだろうか。
 つくづく人間より丈夫だと思う次第だ。
 今現在彼女は下は履いてない。
 そしてノーブラでワーシープ製のリブ生地セーター。
 その状態で僕の顔面が乳房に埋まる様に抱き締めてくる。
 何時もより彼女の匂いを強く感じる。
 僕の香を持ち出したらしい。
 最近開発したオリジナルの香、その名も『フェロモン・ラヴ』。
 聞いて驚け無臭の香である。
 但し番の体臭や魔力、精の匂いに敏感になる薬効がある。
 ガンダルヴァにばか売れした。
 そんな香を持ち出して何をするのかと思ったら、僕を手放すとふわりと浮かび上がり、セーターを捲し上げると僕も一緒に頭から被せてきた。
 セーターは二人同時に入れても柔軟に包み込み、何時もより密着し、谷間で呼吸をさせられる。
 最近魔物娘が精の匂いを嗅ぐように僕も精や魔力の匂いを嗅ぎ分けるようになった。
 彼女の魔力はミルクのような匂いがするのだ。
 道理でアプサラスに親しげにされるはずだ。
 最近この匂いを嗅ぐと条件反射で彼女を抱き締めてしまうようになった。
 このようなインキュバスを調教済みと言うのだろうか。
 彼女の匂いとぬくもりに思考が奪われていく。
 ぬくぬくと暖かい中で力が抜けたところで取り出され、服を脱がされ、またセーターを被せずに抱き締めてきた。
 今度は彼女の顔が見える。
 優しげに僕を見つめていた。
 仰向けの彼女が僕を抱き締めたまま転がり、体勢が逆になって僕に覆い被さると、ディープキスをし、唾液を流し込んでくる。
 何故だか甘いそれを飲み込むと睾丸が熱くなる。
 またセーターを被せられる。
 今度は体勢が逆になった分更に密着する。
 露出した剛直を太腿で挟むと、タパンタパンと音を鳴らしながらピストンをしてくる。
 インキュバスになって以来包茎が治った竿を密着した柔らかい太腿で擦られ、カウパーが際限無く溢れ出す。
 自分のカウパーで太腿の滑りが良くなるのを自覚するとどうしようもなく興奮する。
 彼女の肌も上気し、しっとりしてくる。
 彼女の汗まで必死に舐める僕はもういろいろとダメかもしれない。
 そんな事をすっかりぼんやりとしてしまった頭で考えていると、視界が急に真っ白になる。
 「っっっっっっっつ!あぁ!」
 呼吸が止まるほどの快感で絶頂を繰り返し、精液を吹き出す度に身体全体が脈動する。
 思わず彼女を強く抱き締める。
 「エレン何時もイく時ぎゅってするのかわいい。」
 そう言われると恥ずかしくて顔を胸に押し付けてしまう。
 「かわいいって言うとかわいい事する。」
 悪循環だった。
 セーターに包まれている今どうせ顔は見えないのだ。
 だが押し付けるのを止める気にならない。
 吹き出し続ける精液は全て彼女の背中のセーターに掛かるが彼女の肌が凄まじいスピードで吸収するため、掛かった傍から乾いていく。
 射精がようやく止まった。
 彼女がまた転がって、今度は彼女が仰向けになり、僕が覆い被さる体勢になる。
 尻尾でまだ硬い剛直を捕まえると秘所に誘導する。
 中は襞やイボというよりはむしろ細かい触手が無数に生えているかのように蠢いていた。
 中に出す度に進化している気がする。
 「いつも中にいっぱい出してくれるから好みになってるでしょ。」
 やっぱり。
 容赦無く限界まで引き上げられる。
 一気に剛直が膨張する。
 「うあああああぁぁぁぁぁぁあ!!!」
 自分が出しているだけではなかった。
 子宮口が吸い上げているのだ。
 気絶しそうになって急いで乳首を探し当て、2つ同時に吸い上げる。
 「ん。いいこ、いいこ。」
 セーター越しに頭を撫でられ、ミルクの優しく、甘い味で落ち着いてくる。
 魔力が補給され、睾丸が急激に熱くなり、精が増産される。
 正確な時間など判るはずもない中、恐らく何十時間もミルクと精液の循環をし続けた。
 どちらも直ぐに吸収され、腹が膨れることはなかった。
 日付が変わっても飽きもせず、強烈な快感で眠ることも出来なかった。
 ふとレベッカが魔力をセーターに漏らした。
 急にお互いに眠気が襲って来た。
 「レベッカ……大好きだよ。」
 「……❤」
 最後にギュッと抱き締められる。
 そこまま精液を出しながら、ミルクを飲みながら眠りこけた。












 「……で?商品を勝手に持ち出した事について何か言うことは?」
 「……ごめんなさい。」
 「既に注文予約受けてる依頼もあるんだからね。」
 「エレン、セーターの中で怒っても怖くない。」
 「……今回のは売店で売るやつだったから良かったけど。」
 「エレン、ミルク吸いながら怒っても怖くない。」
 「………………」
 「よしよし❤」
18/01/02 09:53更新 / 柿の種

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