拝啓　バフォ様、お久しぶりです。　さあ着きましたよ魔物村!（村の人に名前を聞いたんですが、結局わからなかったので仮に魔物村としておきます。）
森に囲まれているのでフェアリーさんとかピクシーさんとか、おまけでリャナンシーさんとかいるかなー、いてほしいなーって思ってたんですが・・・。
第一印象としては「何このメロン畑」って感じでした。ホルスタウルスといい妖狐といいダークエルフといい・・・ちっちゃい魔物いませんよここ！?
前会った旅人が、ここは天国だって言ってましたが・・・もしかしてあいつは巨乳好きか!くそうだまされた!!
いやまぁ魔物娘の方々はいっぱいいるから、天国・・・淫国であることには変わりないんでしょうけど・・・!
・・・取り乱しました、すみません。まぁ大きいのは別にいいんですが、いいことにしますが、リンさん（護衛でついてきてもらってるリザードマンさんの名前です）の機嫌が悪くて困ります・・・。
どうやら自分の胸が控えめなのが気に入らないらしく、この手紙を書いている間もうんうん唸ってます。余りにも悩んでいたので小さいことはいいことだ！って言ったら殴られました。割と本気で。いやー首がもげるかと思いましたよ・・・。二度と言うまい・・・。
さて、村についてですが、自然がいっぱいでのどかです。
ええ、そりゃあもうグランヘブンとは比べ物にならないくらい。朝早いしお祈りがどうのこうのって五月蠅いし魔物娘が全然いないのでもう絶対にあそこには行きません。
話をもどしまして、料理も美味しいですし、メロン畑なのとリンさんの機嫌が悪いのを除けば最高の村ですねここは。
後驚いたことにここの村長さんがバフォメット様でした。トリア様というらしいです。背が高くて、自己紹介してくれるまでバフォメット様だと気付きませんでした。
魔女いないなーって思って質問したら、仕事の邪魔になるからつれていないんだそうです。
後なんかとある事情でサバトは持っていないそうな・・・。
1人か２人でも魔女の娘がいてくれれば目の保養になったかもしれないのにもといリンさんも少しは気が治まったかもしれないのに・・・!
まぁそんなわけでこの村に暫く滞在しようかと思います。それではまた。多分出発する前くらいに手紙出します。

敬具

追伸：トリア様のことですが、どうやら前に自分のミスで旦那様を死なせてしまい、それ以来術が使えなくなってしまったそうです。精神的なところからきているようなので、頑張って励ましてサバトを作ってもらおうと思います。

■作者メッセージ
お久しぶりです。マオです。
ようやく三通目です。リザードマンさんの名前も出てきました。
ここで出てきたバフォ様はドナー君の想い人（魔物?）とは別のバフォ様です。村長の仕事がしやすいようにと、珍しく長身（といっても150ｃｍ代）です。

次回予告・・・果たして、ドナー君は無事トリア様を説得してサバトを再興することができるのか！？そしてリンさんの機嫌はどっちだ！
・・・余り期待はしないでくれると助かります。