姉ユニコーンは、小さな暴君の性奴隷A
ビュン!
風切り音と、
パシィッ!
肉を打つ生々しい音と、くぐもった男の呻き声。
「どうしたのアザン。こんなんで気持ち良いのかしら?」
何度も鞭打たれ、至る所にミミズ腫れができているのに、男は興奮していた。
全裸なのだ。股間を見れば解る。ヘソまで反り返る、グロテスクな陰茎が、雄弁に物語る。
それに、ここまで漂う“精”の臭い。
ユウリ以外の精の臭いなんて、鼻が曲がりそうだけど、ここから動けないので仕方がない。
「お姉ちゃん。あの男の人、きもちよくなってるの?」
興味津々といった感じのユウリが、小声で尋ねてくる。
「……世の中には、ああいった変態行為で興奮する人も居ます。アブノーマルで褒められたことではありませんが。だから、ユウリは決して真似しちゃダメですからね?」
「ふ〜ん、そっかぁ」
もみもみ♪
「くっ、ん♥」
わたくしは――相変わらず胸をいじられていた。
きっと何を言っても止めてはくれないだろうから、もう何も言わないけれど。
そ、それに……ユウリのすることだから、別に嫌という訳でもないですし。
ああっ、でも、乳首コリコリはダメぇ♥
「お前、乳首こぉんなに勃起させて。チンポもバッキバキじゃないか。ほんっと、変態なんだねぇ」
「うぅ……シィル様ぁ……」
アザンという男が、巨躯に似合わず情けない声を漏らす。
「弄って欲しい?」
「は、はい!」
「じゃ、犬ころみたいに鳴きな」
「ワンワンワン! アオ〜〜〜ン♪」
「あはは、本当に鳴いたよ。無様だね」
嘲りの言葉は容赦がないけれど、目許は存外優しげに細められ、そして口は淫靡な弧を描いている。
シィルは男に歩み寄り、革手袋をはめた手を伸ばすと――思いっきり、乳首をひねり潰した。
「んぎぃ゛ぃぃぃぃぃぃ!?」
豚の悲鳴と猿の発情声を足しでもしたような、そんな聞くに堪えない、悲鳴だか嬌声だか解らない声を上げ、アザンは涎を垂らし、ますます股間を滾らせる。
「気持ちいいかい? ほぅら、もう一回」
また、無様な悲鳴。
「……お姉ちゃん、お姉ちゃんもあんな風に強くしたら、気持ち良いの?」
耳元で囁かれた言葉に――わたくしは慄き、全神経が乳首に集中してしまう。
その浅ましい肉突起は、ユウリのちっちゃな指にそっと摘ままれており、今か今かと折檻を待ち構えている。
けれど、その恥知らずな肉柱を、まるで猫のノドを撫で上げるみたいにそろりそろりと擦り上げ、わたくしの制御を離れて猛る乳首を、なだめ、あるいはじらす。
「ね、きもちいいの?」
ごくり。のどが鳴る。
知らず行ったはしたない行為にハッとなり、わたくしは慌ててかぶりを振った。
「ち、違いますっ、わたくしは――」
「ダメだよお姉ちゃん、大きな声だしたら気付かれちゃう」
うながされた注意にまたもハッとなり、とっさに手で口を覆う。
そして、前方を恐る恐る伺えば、事態は推移していた。
アザンという大男は縛めを解かれ、目隠しはそのままに仰臥している。
シィルは巨漢の陰茎をブーツ越しに踏みつけながら、舌舐めずりして言い放つ。
「こんなにチンポおっ立ててさ! ほんと、お前は変態だよね!」
「ぐ、うっ、むぅ!」
愛撫と呼ぶにはあまりに乱暴で痛々しいそれを、アザンは受け容れ、声を上げる。
「お姉ちゃんも、乳首いっぱいいじめられて、ここ、こんなだもんね?」
パレオの下に手を伸ばし、そっと撫でたのは――痛いくらいに勃起し充血し、包皮をむきあげ顔を覗かせた、クリトリス。
「んンッッッッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
口を、手で覆いっぱなしにしてなければ、危うく絶叫を響かせていただろう。
「わぁ〜〜〜、あのお兄ちゃんみたいになってるね」
可愛い指が、わたくしの浅ましい欲望器官をいじる。
軽く指の腹で撫でるだけ。
もうそれだけで、わたくしの腰は砕け散り、地に膝を屈してしまった。
なんとか姿勢を維持したまましゃがんだので、背のユウリを落とすことだけは避けたけど。
それでも陰核いじりは止まらず、数度擦られ、
「くむぅーーーーーーーーーッッッ♥♥」
わたくしは――はしたなくもイってしまったのでした。
「ふ、ふ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ〜〜〜、ふぅ……」
呼吸を整える。
幸い、ユウリは指の動きを止めてくれた。
「あ、アイシャお姉ちゃんが大好きな、きじょーいだ」
その言葉を霞がかった頭で聞きながら目をやると、仰向けのアザンにまたがり、シィルの腰が陰茎を呑み込むところだった。
「くおぉッ!!」
上がる雄叫び。
漂う、精の臭い。
「なんだい、挿れただけでイっちまったのか。立派なのは見かけだけだねぇ。……これなら、この森に住むユウリって子の方がまだ楽しめそうだね。何せあの子、ああ見えてインキュバスだしさ」
(――え?)
いま、なんと言った?
アザンとか言う男はみっともなく「捨てないでくれ」とか「女王様」とか叫んでるが、そんな雑音はどうでもいい。
あの淫売、いまわたくしのユウリを狙っているかのような、おぞましい言葉を述べた気がします。
わたくしの旦那様に手を出そうものなら、あのスベタ、額の角で突き殺してやりますよ!
幸い――というかユウリにはあり得ないことですが、背の小さな旦那様からは、他の女の臭いはしません。
わたくし達魔物娘は、生涯で唯一人の男性しか愛しません。殊に、我らユニコーンは愛情深く、ただ一途に夫を愛し抜き、夫からの愛も独占しようとします。
浮気なんてされたら、わたくしは気が狂ってしまうでしょう。
わたくし達の家庭と愛の営みを守り抜くために、わたくしは粉骨砕身、全身全霊を捧げて戦わなければ!
愛に立つ限り、お姉ちゃんは無敵なのですわ!
わたくしが高潔な誓いを立てていると、前方ではスケベ女が腰振りダンスに興じ、男を責め抜いているところでした。
「そらそら! これが気持ち良いか! え? それともこうか!」
「ヒィーーーーーー!!」
「漏らしちまいな! くっさいザーメン情けなく噴き上げな! 軟弱子種汁で、女王様の卵子を射止めてみせるんだよ!」
「ぐおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
なんだか盛り上がっています。
けれど、そんな些事はどうでもいいのです。だって、
「ぅ……ん……あ、は、……っ」
ユウリが。
わたくしの可愛いユウリが。
小さな旦那様が。
わたくしの胸にしがみつき、髪に顔を埋め、腰におちんちんを擦りつけ、……オナニーをしているのですから。
オナニーは、良いのです。
わたくしの体を使うのも、全く問題はありませんん。
精を出す時、お口か、おまんこにさえ出してくれるなら、それで良いのですから。
けれど、いまユウリがしているオナニーは…………恐らく、眼前の汚らわしい性行為を見てのこと。
それも、あのダークエルフの情事に当てられて、可愛らしい情欲に火が点いたのでしょう。
ああ、嫌だ。
ユウリが、わたくしのユウリが、他の女で興奮している!
もしかしたら――もしかしたら、あの淫売と交わる想像をしながら、わたくしの腰におちんちんを擦りつけているのだとしたら。
――わたくしは!
………………何も、できません。
この場を去ることも、ユウリを諫めることも、ましてやあのダークエルフをここから追い払うことも。
悔しくて、しかたがない。
悲しくて、しかたがない。
心は千々に乱れ。
わたくしは、しゃがみ込んだまま。
ユウリが、エッチな息を、背に、首筋に吹きかけながら、一生懸命に腰を動かす。
わたくしの体を使って、わたくし以外の女を想って。
胸を掴む手は、恥知らずにもしこりきった乳首を摘まみ、捻り、引き延ばす。その刺激に、浅ましく反応を返すわたくしの体。わたくしを想う、わたくしへの愛撫などではない。ただ、おちんちんを擦りつけるのに掴む場所が欲しかった、ただそれだけなのに。愚かにも体は反応してしまう。
人体のおまんこも、馬体のおまんこも、悔し涙を流している。
(シィルなんかで興奮しないで! わたくしをオナホ代わりにしないで!)
ユウリの息は荒くなり――ついに、わたくしの背に押し付けたまま、熱い精液を迸らせたのでした。
情けなくも、わたくしもイってしまいました。
道具扱いの果ての、虚しい絶頂。
ユウリは喘ぎながら、呼吸を整えています。
わたくしも一緒。一緒だけれど、バラバラです。
気がつけば、シィルとアザンの姿は、視界から消え失せていました。
でも、それが何だというのです?
わたくしの胸の中は、嫉妬の炎が燃え盛っています。
このままでは終われません。証明しなくては。
わたくしがこの世で一番、ユウリを気持ち良くできるのだと。
わたくしがこの世で一番、ユウリを愛しているのだと。
「ユウリ? その、お姉ちゃんね、なんだか興奮しちゃった。はしたないけれど、お家まで我慢できそうにないの。だから、ね? ここでシましょう?」
心臓は早鐘を打ち、掌にじっとり汗をかく。
(なんとか。なんとかいっぱい気持ち良くしてあげて、ユウリの気持ちを改めて掴まないと!)
けれど。
ユウリは残酷にもこう告げました。
「ボク、もう出しちゃったから、しなくていいよ」
わたくしは。
わたくしは、狂うと思いました。
頭に血が上り、そのまま破裂してしまいそう。
怒りではありません。
頭はカッカと熱く煮えたぎっているのに、体は冷め切り、手足の先からジワジワ痺れてきます。
息が、苦しい。
この痺れが胸まで達したら、きっと心臓は止まり、わたくしは死ぬでしょう。
抱きしめたい。
ユウリにすがり付きたい。
けれど、わたくしを救ってくれるはずの男の子は、わたくしの背に乗っていて。
腕を、回せない。
抱きしめられない。
こんなにも近くに居るのに。
すぐ側に、居るのに。
「や……だ……」
「アイシャお姉ちゃん?」
「やだやだやだやだぁ! ユウリ! ユウリぃぃぃ!!」
「ど、どうしたのお姉ちゃん!?」
ビックリしたユウリが、わたくしの背から飛び降りて、正面に回ってくれました。
わたくしは、もうとにかく無心で動き、その小さな体を力一杯抱きしめます。
「むぐっ? お姉ちゃん?」
胸の中に顔を埋めながら、ユウリがわたくしを見上げます。
ヘーゼルブラウンの髪と瞳。それぞれ少しずつ色合いが異なり、髪は赤味があり、瞳は緑がかっている。
どちらも、この森に似合う優しい色で、わたくしの大好きな色だ。
ユウリ。
わたくしのユウリ。
手放したくない。
わたくしだけを見て。
「お姉ちゃん、なんでもするから。だから、エッチして欲しいの。今すぐ。お願いよぉ」
みっともないけれど、取り繕う余裕なんてどこにもありません。腕の中の愛しい旦那様に哀願します。
すると。
「んー。じゃあ、ボクのお願いきいてくれる?」
ユウリが言います。
当然、わたくしは、
「ええ、ええ、お姉ちゃんはユウリのお願いなら何でも聞きます」
必要以上に首を振り、尻尾を振る犬のように、ご主人様の言葉を待つ。
するとユウリは言いました。
「あのね、ボクの『せーどれー』になってよ!」
「……え?」
いま、なんて?
「せーどれー。んとね、エッチなどれーのことだよ。アイシャお姉ちゃん、なってくれるよね? そしたらボク、今すぐお姉ちゃんとエッチするからさ」
その声はいつも通り無邪気で。
瞳は何の含みもなく煌めき。
わたくしは、
「――はい。お姉ちゃん、ユウリの性奴隷になります」
それ以外の答えなんて、始めからなかったのだ。
地に伏すアイシャの背後に回る。
ユウリは既に、汚れたズボンと下着を脱ぎ去っている。
アイシャの尾は、美しかった。
銀糸のような光沢を帯びながら、触れれば綿毛よりも柔らかく、貴婦人の髪よりも潤っている。
それをサラリと持ち上げれば、泣き腫らしたような淫裂が露わになり、『純潔』と『淑女』の象徴と謳われるユニコーンを、ただの雌馬に貶めている。
「いくね」
宣言し、一気に陰茎を突き入れる。
「ッあああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ンンッッッ♥♥♥」
アイシャは――あまりにも呆気なく達してしまった。
おまけに潮まで吹いている。
「わわっ、びしょびしょ」
陰茎を膣に収めたまま、下半身びしょ濡れのユウリが感想を漏らす。
「挿れられただけでイっちゃったの? シィルお姉さんはあんなによゆーだったのに、どうして?」
無邪気で、残酷は質問。
「いやいやいやぁ! 言わないでぇぇぇ!!」
アイシャは髪を振り乱し、許しを請う。
「んと、動くね? ……いつも思うけど、こっちはすっごくきつきつだね。えっと……『食いしん坊の、淫乱お馬さんマンコ』だね!」
ずりゅう♪ パァンッ♪
肉棒を引き抜き、槍のように突き入れる。
「ンっひぃぃぃい!♥ ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃんンッッッ♥ いわっ、言わないれぇっ♥」
ガッシリしがみついた馬尻はブルブルと激しく震え、少年の手に受けた快楽の証拠を暴露する。
それ以上に、強烈に締め付ける馬肉マンコこそ雄弁に物語っており、今か今かと射精をせがみ、馬鹿の一つ覚えのように、ショタチンポを揉みしだく。
「アイシャお姉ちゃん、もう少し力を緩めてよぉ」
「うあぁ、ご、ごめんなさい! お姉ちゃん頑張ってるんだけど、ヒィッ♥ 勝手に動いてぇ」
「んーっ、じゃあもういい。ボクも勝手に動くから」
ユウリは猛然と腰を振り始める。
ずるぅ!♪ ジュパン!♪
じゅぶるぅ!♪ ズッパン!♪
「アッ♥ オッ♥ ンホッ♥ いひ♥ ひっひぃぃぃんッ♥」
スケベな雌馬が、高らかにいななく。
白い髪を振り乱し、涙と涎で顔はグチャグチャで、高貴な白馬は全身汗みずく。
そこには、神秘の欠片もない。
奇跡の造形美は、男の目を楽しませるだけの卑猥なオブジェと化している。
思うさまに欲望を受け止める、スケベな肉塊。
「お姉ちゃん、汗ですべってお尻つかめないよ。尻尾つかんでいーい?」
腰を打ち付けながら聞けば、
「いっ♥ ひぃん♥ いいっ♥ いいからぁッ♥ あっはぁん♥ ちゅ、ン♥ つかんでぇぇぇンンンぅ♥」
「はーい♪」
白銀の尾を両手で握り締め、それまで以上に猛然と腰を打ち付ける。
「んっひひぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンっ♥ きったぁぁぁぁぁぁんッッッ♥」
端から見れば、躾のなってない大型犬の散歩か、はたまた、鎖でつながれた奴隷とご主人様、といったところか。
どちらにせよ、アイシャは悦びと快楽に打ち震えている。
ショタチンポに、いいようにヨガリ狂わされる、年上姉マンコ。
――人間という存在は、『精神』と『肉体』双方に半々ずつ支配される。
だが、魔物娘はほぼ『精神』が肉体を支配する。心に、欲求に、愛情に従い体は反応し、造り替えられる。
少年の未成熟なおちんちん相手でも、関係ない。『愛』が全てだ。愛が、快楽と直結する。
それはある意味、愛の在り方としては至高であり、一つの理想の体現なのかもしれない。
ともあれ。
淫虐の暴風に、震える手は虚空を彷徨い、藁にもすがるとばかりに下草を掴み、ブチブチと引き千切る。
口から出るのは、みっともない涎と、無様で動物じみたな嬌声のみ。
「アイシャお姉ちゃんって、えっと……『チンポつっこんでくれるならだれが相手でもこしをふる、ドスケベ女』なの?」
「ヒッ? いやぁ! イヤイヤっ、ちがンヒッ♥ ちがううぅぅ! ちがうのッホォ!♥ 違うのお!! ユウリだけ!♥ ユウリだけなのぉ!! お姉ちゃぅあぁン♥ お姉ちゃんはあ! ユウリちんぽしか要らないのォォォッン!!♥」
「ほんと? うん! ボクもね、アイシャお姉ちゃんがいたらいいんだ!!」
「ああっ♥ ユウリぃん!!♥♥」
「だすね、お姉ちゃん! お馬さんマンコに、なかだしするね!?」
「うん! うん! ユウリの子種汁、好きなだけぴゅっぴゅ♪ ってしてぇぇぇん♥」
びゅるびゅるっるるぅぅぅぅぅぅ〜〜〜♪
気持ち良く迸った精液が、白馬の胎内で勢いよく弾ける。
「おほっ♥ ユウリせーしきたァ♥ おねーちゃんを妊娠させるぅ、赤ちゃんのもと〜〜〜ッ♪」
マンコの内側も真っ白に染め上げられながら、のどを晒して膣出しを謳う。
「うぅ、すごいしめつけぇ……お馬さんマンコ、やっぱりきついよ〜」
「あぁ、ごめんなさい! 人間マンコでしよ? ね? 次は人間マンコに挿れて? 前の方ならいろいろ加減がきくから、ね?」
気遣いに見えて、その実、二回戦の催促である。
ユニコーンもまた、魔物娘の例に洩れず、好色で淫乱なのであった。
ぺたんと座り込んだユウリの前に、アイシャが立つ。
そろそろと腰を下ろし――健気にそそり立つショタチンポに、精液未納の腹ペコまんまんが食らい付いた。
「んっ!」
「んぅっ、ほぉぉぉぉぉぉ〜〜〜ん!!♥」
やはり、挿れただけでイってしまう、堪え性のない姉まんまん。
愛して止まない年下旦那様にめいっぱい抱きつき、絶頂快楽を堪え忍ぶ。
「わぷ?」
豊かな胸に顔を包まれながら、ユウリはされるがままになる。
甘い体臭。
人肌の温もり。
優しい抱擁。
「……おかぁ、さぁん……」
その微かな呟き声に、アイシャの胸は締め付けられる。
服をめくり上げれば、白く柔らかな乳房がぶるんと震え、ユウリの顔に弾力を伝える。
「おっぱい吸って? ね? ユウリのだから、好きなだけ吸って? お姉ちゃんはユウリの妻で、奴隷で、お母さんでもあるんだから」
「おかあさん?」
「そう」
「おかあさぁん」
乳房は母性の象徴であり、ある意味神聖さの現れでもある。
が、アイシャの乳房は散々揉まれ、乳首はいじられまくり、大きな肉丘の頂点でそそり立っている。
そんな物を口に含まれては、
あぁむ、ちゅう♪
「んぅッん♥ ふわぁぁぁぁぁぁん♥」
母の顔と言うよりは、スケベなメス顔さらして嬌声を上げてしまう。
それでも、ユウリは良かった。
物心つく前に亡くなった実母でなくとも。
母乳が出なくとも。
自分を心の底から愛し、抱きしめ、胸を与えてくれる。 その温もりを、思うさま吸った。
ちゅう♪ ちゅう♪ ちゅう♪ ちゅう♪
吸うだけでなく、唇ではむはむと挟み、舌先でれろれろと転がし、またちゅっちゅと吸う。
「くぅぅぅぅん♥ わたくしのユウリぃん♥」
母性と情欲が暴走し、腰が勝手に動く。
胸の子をかき抱いたまま、アイシャは騎乗位でユルユルと腰を上下させ始めた。
穏やかな快感。
満たされる心。
だが。
「ちゅぱ♪ ねえ、お姉ちゃん?」
「ん? どうしたのユウリ?」
ヘーゼルブラウンの髪を指で梳きながら、うっとりとアイシャが問い返す。
「シィルお姉さんみたいに、もっと腰をグルングルン動かせる?」
再燃する嫉妬の炎が、胸の中に燃え広がる。
「え、ええっ、できるわ!」
アイシャは勇み、腰を振りたくる。
「こ、こう? こうで良い?」
「ん……なんかぎこちないかも? シィルお姉さんはもっと上手で、エッチな動きしてたよ?」
「いやいやいやぁ! 他の女と比べないでぇ!!」
先程までの穏やかな空気はどこへやら。
嫉妬に狂ったアイシャは、知性も気品もかなぐり捨てて腰を振る。もうそれは、発情した雌馬そのものであった。
「わわっ、あ〜んむ!」
がぶり♪
暴れ回る乳首を捕らえるため、ユウリは肉柱に噛み付いた。
「くッヒィィィィィィィィィン!?♥」
甘噛みではあったが、その衝撃は凄まじく。アイシャの全身を、電撃に似た快感が貫く。
「おねーひゃん、うぐいて?」
ガジガジと、敏感な肉突起を噛みしめたまま催促すれば、
「ンヒッひぃぃぃーーーーーーんッッッ♥」
鞭を入れられた競走馬のように、雌ユニコーンは腰を振りたくる。
が、
激しく動けば、噛まれっぱなしの乳首は引っ張られ、
「イ゛!? ぎひぃぃぃ!!♥ くォォォん♥」
ケダモノじみた咆哮を上げてしまう。
「うねーひゃん、動物みひゃい」
「うあぁぁぁッンん♥ いわないれ! 言わないでぇぇぇん♥」
だが、アイシャは止まる訳にはいかない。シィルと比べられては、後には退けないのだ。
自殺行為と知りつつ、縦横無尽に腰を振り、ショタチンポでメス穴擦られながら、千切れそうな乳首の刺激に慄く。
やがて。
「んぅっ!」
アイシャの柳腰にしがみつきながら、より一層歯を食いしばったユウリが、腰を振るわせ、膣内射精を不意打ちした。
どぶぅ! るるぅぅぅぅぅぅ!!
「ン゛いぃ!? ひぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んンッ!!♥♥♥」
熱い迸りを子宮で受け止めながら、アイシャも無様なイキ顔を晒し、森中に響き渡る嬌声を上げたのだった。
ぐったりと抱き合う二人。
ヒクヒク痙攣を続ける膣内で、収縮に促され小刻みに射精を続けるショタチンポ。
未練がましく貪欲に射精をせがむ、ユニコーンの姉マンコ。
荒い呼吸が治まるのを待ち、最初に口を開いたのは、アイシャだった。
「ねえ、ユウリ……お姉ちゃん、性奴隷合格かな?」
「ん? ……あ、そうか、そうだね。うん、ごーかく」
アイシャは……淫らに笑い、こう続けた。
「じゃ、性奴隷の合格マンマンで、ご褒美セックスして欲しいな? このまま前でハメハメして、次は後ろからパコパコして? あと、それから」
「お姉ちゃん、えと……お姉ちゃんってやっぱり、いんらんで、どすけべな、しきじょーきょー、なんだね!」
「あぁん、そんなこと言ったら『めっ』ですよ?」
「だって、ほんとうのことだし」
「あぁ……」
少年の言葉は雌馬の情欲を煽り、その炎に薪をくべた。
たちまち姉肉マンコは反応し、年下チンポを食いしばる。
続きは、すぐに再開された――。
ケダモノじみた汗だくセックスを終え、湖で身を清めてから、二人は帰路に就いた。
来た時同様、馬体の背にはユウリがまたがり、そして相変わらず、手綱代わりに双丘を握り締めている。
「お姉ちゃん、きょうのボク、どうだった? エッチ、気持ち良かった?」
おっぱいをモミモミ、乳首をコロコロ転がしながら問えば、情欲の残り火を燻らせたアイシャが、艶然と笑んで返す。
「ええ、とっても」
「そっか〜。じゃあ、シィルお姉さんにお礼言わないと」
その言葉に、アイシャの秀麗な眉間に皺が寄る。
「あのダークエルフに? どうして?」
「あのね――」
ユウリは語った。
子供の自分では、大人のアイシャには釣り合わないのではないか?
特に性交に関し、今まで受け身が多かったことを『男らしくない』と感じていたこと。だが、具体的にはどうしていいのか解らなかったこと。
そこでたまたま一人の時にシィルと知り合い、セックスのレクチャーを受けたこと。
――全ては、シィルの入れ知恵だったのだ。
「いっぱいひどいことして、ごめんなさい」
この時ばかりは胸への愛撫を止め、ユウリは頭を下げた。
旦那様の可愛らしい悩みと健気さに、アイシャの胸が甘く疼く。
「いいえ、いいのよ。怒ってないし、その気持ちは嬉しいし。それに、とっても気持ち良かったし、ね」
一度きりならこういうのもありかなと、アイシャが微笑んでいると。
「よかったぁ。じゃあ、明日もいっぱいいじめるね!」
その元気な返答に、年上妻の頬が引きつる。
(ああ、『今回だけ』って。『ああいうのはやっぱり良くない』って、教えてあげないと)
心を鬼にし、さあ言うぞと息を吸い込む。
「じゃあ、明日の朝も、エッチなおさんぽ、しようね!」
その笑顔に、アイシャは……、
「あぁ……はい♥」
二つのおまんこを疼かせながら、淫らな契約書にサインを認めたのだった。
緑の楽園に、明日もまた、卑猥な嬌声が響き渡る――。
風切り音と、
パシィッ!
肉を打つ生々しい音と、くぐもった男の呻き声。
「どうしたのアザン。こんなんで気持ち良いのかしら?」
何度も鞭打たれ、至る所にミミズ腫れができているのに、男は興奮していた。
全裸なのだ。股間を見れば解る。ヘソまで反り返る、グロテスクな陰茎が、雄弁に物語る。
それに、ここまで漂う“精”の臭い。
ユウリ以外の精の臭いなんて、鼻が曲がりそうだけど、ここから動けないので仕方がない。
「お姉ちゃん。あの男の人、きもちよくなってるの?」
興味津々といった感じのユウリが、小声で尋ねてくる。
「……世の中には、ああいった変態行為で興奮する人も居ます。アブノーマルで褒められたことではありませんが。だから、ユウリは決して真似しちゃダメですからね?」
「ふ〜ん、そっかぁ」
もみもみ♪
「くっ、ん♥」
わたくしは――相変わらず胸をいじられていた。
きっと何を言っても止めてはくれないだろうから、もう何も言わないけれど。
そ、それに……ユウリのすることだから、別に嫌という訳でもないですし。
ああっ、でも、乳首コリコリはダメぇ♥
「お前、乳首こぉんなに勃起させて。チンポもバッキバキじゃないか。ほんっと、変態なんだねぇ」
「うぅ……シィル様ぁ……」
アザンという男が、巨躯に似合わず情けない声を漏らす。
「弄って欲しい?」
「は、はい!」
「じゃ、犬ころみたいに鳴きな」
「ワンワンワン! アオ〜〜〜ン♪」
「あはは、本当に鳴いたよ。無様だね」
嘲りの言葉は容赦がないけれど、目許は存外優しげに細められ、そして口は淫靡な弧を描いている。
シィルは男に歩み寄り、革手袋をはめた手を伸ばすと――思いっきり、乳首をひねり潰した。
「んぎぃ゛ぃぃぃぃぃぃ!?」
豚の悲鳴と猿の発情声を足しでもしたような、そんな聞くに堪えない、悲鳴だか嬌声だか解らない声を上げ、アザンは涎を垂らし、ますます股間を滾らせる。
「気持ちいいかい? ほぅら、もう一回」
また、無様な悲鳴。
「……お姉ちゃん、お姉ちゃんもあんな風に強くしたら、気持ち良いの?」
耳元で囁かれた言葉に――わたくしは慄き、全神経が乳首に集中してしまう。
その浅ましい肉突起は、ユウリのちっちゃな指にそっと摘ままれており、今か今かと折檻を待ち構えている。
けれど、その恥知らずな肉柱を、まるで猫のノドを撫で上げるみたいにそろりそろりと擦り上げ、わたくしの制御を離れて猛る乳首を、なだめ、あるいはじらす。
「ね、きもちいいの?」
ごくり。のどが鳴る。
知らず行ったはしたない行為にハッとなり、わたくしは慌ててかぶりを振った。
「ち、違いますっ、わたくしは――」
「ダメだよお姉ちゃん、大きな声だしたら気付かれちゃう」
うながされた注意にまたもハッとなり、とっさに手で口を覆う。
そして、前方を恐る恐る伺えば、事態は推移していた。
アザンという大男は縛めを解かれ、目隠しはそのままに仰臥している。
シィルは巨漢の陰茎をブーツ越しに踏みつけながら、舌舐めずりして言い放つ。
「こんなにチンポおっ立ててさ! ほんと、お前は変態だよね!」
「ぐ、うっ、むぅ!」
愛撫と呼ぶにはあまりに乱暴で痛々しいそれを、アザンは受け容れ、声を上げる。
「お姉ちゃんも、乳首いっぱいいじめられて、ここ、こんなだもんね?」
パレオの下に手を伸ばし、そっと撫でたのは――痛いくらいに勃起し充血し、包皮をむきあげ顔を覗かせた、クリトリス。
「んンッッッッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
口を、手で覆いっぱなしにしてなければ、危うく絶叫を響かせていただろう。
「わぁ〜〜〜、あのお兄ちゃんみたいになってるね」
可愛い指が、わたくしの浅ましい欲望器官をいじる。
軽く指の腹で撫でるだけ。
もうそれだけで、わたくしの腰は砕け散り、地に膝を屈してしまった。
なんとか姿勢を維持したまましゃがんだので、背のユウリを落とすことだけは避けたけど。
それでも陰核いじりは止まらず、数度擦られ、
「くむぅーーーーーーーーーッッッ♥♥」
わたくしは――はしたなくもイってしまったのでした。
「ふ、ふ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ〜〜〜、ふぅ……」
呼吸を整える。
幸い、ユウリは指の動きを止めてくれた。
「あ、アイシャお姉ちゃんが大好きな、きじょーいだ」
その言葉を霞がかった頭で聞きながら目をやると、仰向けのアザンにまたがり、シィルの腰が陰茎を呑み込むところだった。
「くおぉッ!!」
上がる雄叫び。
漂う、精の臭い。
「なんだい、挿れただけでイっちまったのか。立派なのは見かけだけだねぇ。……これなら、この森に住むユウリって子の方がまだ楽しめそうだね。何せあの子、ああ見えてインキュバスだしさ」
(――え?)
いま、なんと言った?
アザンとか言う男はみっともなく「捨てないでくれ」とか「女王様」とか叫んでるが、そんな雑音はどうでもいい。
あの淫売、いまわたくしのユウリを狙っているかのような、おぞましい言葉を述べた気がします。
わたくしの旦那様に手を出そうものなら、あのスベタ、額の角で突き殺してやりますよ!
幸い――というかユウリにはあり得ないことですが、背の小さな旦那様からは、他の女の臭いはしません。
わたくし達魔物娘は、生涯で唯一人の男性しか愛しません。殊に、我らユニコーンは愛情深く、ただ一途に夫を愛し抜き、夫からの愛も独占しようとします。
浮気なんてされたら、わたくしは気が狂ってしまうでしょう。
わたくし達の家庭と愛の営みを守り抜くために、わたくしは粉骨砕身、全身全霊を捧げて戦わなければ!
愛に立つ限り、お姉ちゃんは無敵なのですわ!
わたくしが高潔な誓いを立てていると、前方ではスケベ女が腰振りダンスに興じ、男を責め抜いているところでした。
「そらそら! これが気持ち良いか! え? それともこうか!」
「ヒィーーーーーー!!」
「漏らしちまいな! くっさいザーメン情けなく噴き上げな! 軟弱子種汁で、女王様の卵子を射止めてみせるんだよ!」
「ぐおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
なんだか盛り上がっています。
けれど、そんな些事はどうでもいいのです。だって、
「ぅ……ん……あ、は、……っ」
ユウリが。
わたくしの可愛いユウリが。
小さな旦那様が。
わたくしの胸にしがみつき、髪に顔を埋め、腰におちんちんを擦りつけ、……オナニーをしているのですから。
オナニーは、良いのです。
わたくしの体を使うのも、全く問題はありませんん。
精を出す時、お口か、おまんこにさえ出してくれるなら、それで良いのですから。
けれど、いまユウリがしているオナニーは…………恐らく、眼前の汚らわしい性行為を見てのこと。
それも、あのダークエルフの情事に当てられて、可愛らしい情欲に火が点いたのでしょう。
ああ、嫌だ。
ユウリが、わたくしのユウリが、他の女で興奮している!
もしかしたら――もしかしたら、あの淫売と交わる想像をしながら、わたくしの腰におちんちんを擦りつけているのだとしたら。
――わたくしは!
………………何も、できません。
この場を去ることも、ユウリを諫めることも、ましてやあのダークエルフをここから追い払うことも。
悔しくて、しかたがない。
悲しくて、しかたがない。
心は千々に乱れ。
わたくしは、しゃがみ込んだまま。
ユウリが、エッチな息を、背に、首筋に吹きかけながら、一生懸命に腰を動かす。
わたくしの体を使って、わたくし以外の女を想って。
胸を掴む手は、恥知らずにもしこりきった乳首を摘まみ、捻り、引き延ばす。その刺激に、浅ましく反応を返すわたくしの体。わたくしを想う、わたくしへの愛撫などではない。ただ、おちんちんを擦りつけるのに掴む場所が欲しかった、ただそれだけなのに。愚かにも体は反応してしまう。
人体のおまんこも、馬体のおまんこも、悔し涙を流している。
(シィルなんかで興奮しないで! わたくしをオナホ代わりにしないで!)
ユウリの息は荒くなり――ついに、わたくしの背に押し付けたまま、熱い精液を迸らせたのでした。
情けなくも、わたくしもイってしまいました。
道具扱いの果ての、虚しい絶頂。
ユウリは喘ぎながら、呼吸を整えています。
わたくしも一緒。一緒だけれど、バラバラです。
気がつけば、シィルとアザンの姿は、視界から消え失せていました。
でも、それが何だというのです?
わたくしの胸の中は、嫉妬の炎が燃え盛っています。
このままでは終われません。証明しなくては。
わたくしがこの世で一番、ユウリを気持ち良くできるのだと。
わたくしがこの世で一番、ユウリを愛しているのだと。
「ユウリ? その、お姉ちゃんね、なんだか興奮しちゃった。はしたないけれど、お家まで我慢できそうにないの。だから、ね? ここでシましょう?」
心臓は早鐘を打ち、掌にじっとり汗をかく。
(なんとか。なんとかいっぱい気持ち良くしてあげて、ユウリの気持ちを改めて掴まないと!)
けれど。
ユウリは残酷にもこう告げました。
「ボク、もう出しちゃったから、しなくていいよ」
わたくしは。
わたくしは、狂うと思いました。
頭に血が上り、そのまま破裂してしまいそう。
怒りではありません。
頭はカッカと熱く煮えたぎっているのに、体は冷め切り、手足の先からジワジワ痺れてきます。
息が、苦しい。
この痺れが胸まで達したら、きっと心臓は止まり、わたくしは死ぬでしょう。
抱きしめたい。
ユウリにすがり付きたい。
けれど、わたくしを救ってくれるはずの男の子は、わたくしの背に乗っていて。
腕を、回せない。
抱きしめられない。
こんなにも近くに居るのに。
すぐ側に、居るのに。
「や……だ……」
「アイシャお姉ちゃん?」
「やだやだやだやだぁ! ユウリ! ユウリぃぃぃ!!」
「ど、どうしたのお姉ちゃん!?」
ビックリしたユウリが、わたくしの背から飛び降りて、正面に回ってくれました。
わたくしは、もうとにかく無心で動き、その小さな体を力一杯抱きしめます。
「むぐっ? お姉ちゃん?」
胸の中に顔を埋めながら、ユウリがわたくしを見上げます。
ヘーゼルブラウンの髪と瞳。それぞれ少しずつ色合いが異なり、髪は赤味があり、瞳は緑がかっている。
どちらも、この森に似合う優しい色で、わたくしの大好きな色だ。
ユウリ。
わたくしのユウリ。
手放したくない。
わたくしだけを見て。
「お姉ちゃん、なんでもするから。だから、エッチして欲しいの。今すぐ。お願いよぉ」
みっともないけれど、取り繕う余裕なんてどこにもありません。腕の中の愛しい旦那様に哀願します。
すると。
「んー。じゃあ、ボクのお願いきいてくれる?」
ユウリが言います。
当然、わたくしは、
「ええ、ええ、お姉ちゃんはユウリのお願いなら何でも聞きます」
必要以上に首を振り、尻尾を振る犬のように、ご主人様の言葉を待つ。
するとユウリは言いました。
「あのね、ボクの『せーどれー』になってよ!」
「……え?」
いま、なんて?
「せーどれー。んとね、エッチなどれーのことだよ。アイシャお姉ちゃん、なってくれるよね? そしたらボク、今すぐお姉ちゃんとエッチするからさ」
その声はいつも通り無邪気で。
瞳は何の含みもなく煌めき。
わたくしは、
「――はい。お姉ちゃん、ユウリの性奴隷になります」
それ以外の答えなんて、始めからなかったのだ。
地に伏すアイシャの背後に回る。
ユウリは既に、汚れたズボンと下着を脱ぎ去っている。
アイシャの尾は、美しかった。
銀糸のような光沢を帯びながら、触れれば綿毛よりも柔らかく、貴婦人の髪よりも潤っている。
それをサラリと持ち上げれば、泣き腫らしたような淫裂が露わになり、『純潔』と『淑女』の象徴と謳われるユニコーンを、ただの雌馬に貶めている。
「いくね」
宣言し、一気に陰茎を突き入れる。
「ッあああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ンンッッッ♥♥♥」
アイシャは――あまりにも呆気なく達してしまった。
おまけに潮まで吹いている。
「わわっ、びしょびしょ」
陰茎を膣に収めたまま、下半身びしょ濡れのユウリが感想を漏らす。
「挿れられただけでイっちゃったの? シィルお姉さんはあんなによゆーだったのに、どうして?」
無邪気で、残酷は質問。
「いやいやいやぁ! 言わないでぇぇぇ!!」
アイシャは髪を振り乱し、許しを請う。
「んと、動くね? ……いつも思うけど、こっちはすっごくきつきつだね。えっと……『食いしん坊の、淫乱お馬さんマンコ』だね!」
ずりゅう♪ パァンッ♪
肉棒を引き抜き、槍のように突き入れる。
「ンっひぃぃぃい!♥ ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃんンッッッ♥ いわっ、言わないれぇっ♥」
ガッシリしがみついた馬尻はブルブルと激しく震え、少年の手に受けた快楽の証拠を暴露する。
それ以上に、強烈に締め付ける馬肉マンコこそ雄弁に物語っており、今か今かと射精をせがみ、馬鹿の一つ覚えのように、ショタチンポを揉みしだく。
「アイシャお姉ちゃん、もう少し力を緩めてよぉ」
「うあぁ、ご、ごめんなさい! お姉ちゃん頑張ってるんだけど、ヒィッ♥ 勝手に動いてぇ」
「んーっ、じゃあもういい。ボクも勝手に動くから」
ユウリは猛然と腰を振り始める。
ずるぅ!♪ ジュパン!♪
じゅぶるぅ!♪ ズッパン!♪
「アッ♥ オッ♥ ンホッ♥ いひ♥ ひっひぃぃぃんッ♥」
スケベな雌馬が、高らかにいななく。
白い髪を振り乱し、涙と涎で顔はグチャグチャで、高貴な白馬は全身汗みずく。
そこには、神秘の欠片もない。
奇跡の造形美は、男の目を楽しませるだけの卑猥なオブジェと化している。
思うさまに欲望を受け止める、スケベな肉塊。
「お姉ちゃん、汗ですべってお尻つかめないよ。尻尾つかんでいーい?」
腰を打ち付けながら聞けば、
「いっ♥ ひぃん♥ いいっ♥ いいからぁッ♥ あっはぁん♥ ちゅ、ン♥ つかんでぇぇぇンンンぅ♥」
「はーい♪」
白銀の尾を両手で握り締め、それまで以上に猛然と腰を打ち付ける。
「んっひひぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンっ♥ きったぁぁぁぁぁぁんッッッ♥」
端から見れば、躾のなってない大型犬の散歩か、はたまた、鎖でつながれた奴隷とご主人様、といったところか。
どちらにせよ、アイシャは悦びと快楽に打ち震えている。
ショタチンポに、いいようにヨガリ狂わされる、年上姉マンコ。
――人間という存在は、『精神』と『肉体』双方に半々ずつ支配される。
だが、魔物娘はほぼ『精神』が肉体を支配する。心に、欲求に、愛情に従い体は反応し、造り替えられる。
少年の未成熟なおちんちん相手でも、関係ない。『愛』が全てだ。愛が、快楽と直結する。
それはある意味、愛の在り方としては至高であり、一つの理想の体現なのかもしれない。
ともあれ。
淫虐の暴風に、震える手は虚空を彷徨い、藁にもすがるとばかりに下草を掴み、ブチブチと引き千切る。
口から出るのは、みっともない涎と、無様で動物じみたな嬌声のみ。
「アイシャお姉ちゃんって、えっと……『チンポつっこんでくれるならだれが相手でもこしをふる、ドスケベ女』なの?」
「ヒッ? いやぁ! イヤイヤっ、ちがンヒッ♥ ちがううぅぅ! ちがうのッホォ!♥ 違うのお!! ユウリだけ!♥ ユウリだけなのぉ!! お姉ちゃぅあぁン♥ お姉ちゃんはあ! ユウリちんぽしか要らないのォォォッン!!♥」
「ほんと? うん! ボクもね、アイシャお姉ちゃんがいたらいいんだ!!」
「ああっ♥ ユウリぃん!!♥♥」
「だすね、お姉ちゃん! お馬さんマンコに、なかだしするね!?」
「うん! うん! ユウリの子種汁、好きなだけぴゅっぴゅ♪ ってしてぇぇぇん♥」
びゅるびゅるっるるぅぅぅぅぅぅ〜〜〜♪
気持ち良く迸った精液が、白馬の胎内で勢いよく弾ける。
「おほっ♥ ユウリせーしきたァ♥ おねーちゃんを妊娠させるぅ、赤ちゃんのもと〜〜〜ッ♪」
マンコの内側も真っ白に染め上げられながら、のどを晒して膣出しを謳う。
「うぅ、すごいしめつけぇ……お馬さんマンコ、やっぱりきついよ〜」
「あぁ、ごめんなさい! 人間マンコでしよ? ね? 次は人間マンコに挿れて? 前の方ならいろいろ加減がきくから、ね?」
気遣いに見えて、その実、二回戦の催促である。
ユニコーンもまた、魔物娘の例に洩れず、好色で淫乱なのであった。
ぺたんと座り込んだユウリの前に、アイシャが立つ。
そろそろと腰を下ろし――健気にそそり立つショタチンポに、精液未納の腹ペコまんまんが食らい付いた。
「んっ!」
「んぅっ、ほぉぉぉぉぉぉ〜〜〜ん!!♥」
やはり、挿れただけでイってしまう、堪え性のない姉まんまん。
愛して止まない年下旦那様にめいっぱい抱きつき、絶頂快楽を堪え忍ぶ。
「わぷ?」
豊かな胸に顔を包まれながら、ユウリはされるがままになる。
甘い体臭。
人肌の温もり。
優しい抱擁。
「……おかぁ、さぁん……」
その微かな呟き声に、アイシャの胸は締め付けられる。
服をめくり上げれば、白く柔らかな乳房がぶるんと震え、ユウリの顔に弾力を伝える。
「おっぱい吸って? ね? ユウリのだから、好きなだけ吸って? お姉ちゃんはユウリの妻で、奴隷で、お母さんでもあるんだから」
「おかあさん?」
「そう」
「おかあさぁん」
乳房は母性の象徴であり、ある意味神聖さの現れでもある。
が、アイシャの乳房は散々揉まれ、乳首はいじられまくり、大きな肉丘の頂点でそそり立っている。
そんな物を口に含まれては、
あぁむ、ちゅう♪
「んぅッん♥ ふわぁぁぁぁぁぁん♥」
母の顔と言うよりは、スケベなメス顔さらして嬌声を上げてしまう。
それでも、ユウリは良かった。
物心つく前に亡くなった実母でなくとも。
母乳が出なくとも。
自分を心の底から愛し、抱きしめ、胸を与えてくれる。 その温もりを、思うさま吸った。
ちゅう♪ ちゅう♪ ちゅう♪ ちゅう♪
吸うだけでなく、唇ではむはむと挟み、舌先でれろれろと転がし、またちゅっちゅと吸う。
「くぅぅぅぅん♥ わたくしのユウリぃん♥」
母性と情欲が暴走し、腰が勝手に動く。
胸の子をかき抱いたまま、アイシャは騎乗位でユルユルと腰を上下させ始めた。
穏やかな快感。
満たされる心。
だが。
「ちゅぱ♪ ねえ、お姉ちゃん?」
「ん? どうしたのユウリ?」
ヘーゼルブラウンの髪を指で梳きながら、うっとりとアイシャが問い返す。
「シィルお姉さんみたいに、もっと腰をグルングルン動かせる?」
再燃する嫉妬の炎が、胸の中に燃え広がる。
「え、ええっ、できるわ!」
アイシャは勇み、腰を振りたくる。
「こ、こう? こうで良い?」
「ん……なんかぎこちないかも? シィルお姉さんはもっと上手で、エッチな動きしてたよ?」
「いやいやいやぁ! 他の女と比べないでぇ!!」
先程までの穏やかな空気はどこへやら。
嫉妬に狂ったアイシャは、知性も気品もかなぐり捨てて腰を振る。もうそれは、発情した雌馬そのものであった。
「わわっ、あ〜んむ!」
がぶり♪
暴れ回る乳首を捕らえるため、ユウリは肉柱に噛み付いた。
「くッヒィィィィィィィィィン!?♥」
甘噛みではあったが、その衝撃は凄まじく。アイシャの全身を、電撃に似た快感が貫く。
「おねーひゃん、うぐいて?」
ガジガジと、敏感な肉突起を噛みしめたまま催促すれば、
「ンヒッひぃぃぃーーーーーーんッッッ♥」
鞭を入れられた競走馬のように、雌ユニコーンは腰を振りたくる。
が、
激しく動けば、噛まれっぱなしの乳首は引っ張られ、
「イ゛!? ぎひぃぃぃ!!♥ くォォォん♥」
ケダモノじみた咆哮を上げてしまう。
「うねーひゃん、動物みひゃい」
「うあぁぁぁッンん♥ いわないれ! 言わないでぇぇぇん♥」
だが、アイシャは止まる訳にはいかない。シィルと比べられては、後には退けないのだ。
自殺行為と知りつつ、縦横無尽に腰を振り、ショタチンポでメス穴擦られながら、千切れそうな乳首の刺激に慄く。
やがて。
「んぅっ!」
アイシャの柳腰にしがみつきながら、より一層歯を食いしばったユウリが、腰を振るわせ、膣内射精を不意打ちした。
どぶぅ! るるぅぅぅぅぅぅ!!
「ン゛いぃ!? ひぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んンッ!!♥♥♥」
熱い迸りを子宮で受け止めながら、アイシャも無様なイキ顔を晒し、森中に響き渡る嬌声を上げたのだった。
ぐったりと抱き合う二人。
ヒクヒク痙攣を続ける膣内で、収縮に促され小刻みに射精を続けるショタチンポ。
未練がましく貪欲に射精をせがむ、ユニコーンの姉マンコ。
荒い呼吸が治まるのを待ち、最初に口を開いたのは、アイシャだった。
「ねえ、ユウリ……お姉ちゃん、性奴隷合格かな?」
「ん? ……あ、そうか、そうだね。うん、ごーかく」
アイシャは……淫らに笑い、こう続けた。
「じゃ、性奴隷の合格マンマンで、ご褒美セックスして欲しいな? このまま前でハメハメして、次は後ろからパコパコして? あと、それから」
「お姉ちゃん、えと……お姉ちゃんってやっぱり、いんらんで、どすけべな、しきじょーきょー、なんだね!」
「あぁん、そんなこと言ったら『めっ』ですよ?」
「だって、ほんとうのことだし」
「あぁ……」
少年の言葉は雌馬の情欲を煽り、その炎に薪をくべた。
たちまち姉肉マンコは反応し、年下チンポを食いしばる。
続きは、すぐに再開された――。
ケダモノじみた汗だくセックスを終え、湖で身を清めてから、二人は帰路に就いた。
来た時同様、馬体の背にはユウリがまたがり、そして相変わらず、手綱代わりに双丘を握り締めている。
「お姉ちゃん、きょうのボク、どうだった? エッチ、気持ち良かった?」
おっぱいをモミモミ、乳首をコロコロ転がしながら問えば、情欲の残り火を燻らせたアイシャが、艶然と笑んで返す。
「ええ、とっても」
「そっか〜。じゃあ、シィルお姉さんにお礼言わないと」
その言葉に、アイシャの秀麗な眉間に皺が寄る。
「あのダークエルフに? どうして?」
「あのね――」
ユウリは語った。
子供の自分では、大人のアイシャには釣り合わないのではないか?
特に性交に関し、今まで受け身が多かったことを『男らしくない』と感じていたこと。だが、具体的にはどうしていいのか解らなかったこと。
そこでたまたま一人の時にシィルと知り合い、セックスのレクチャーを受けたこと。
――全ては、シィルの入れ知恵だったのだ。
「いっぱいひどいことして、ごめんなさい」
この時ばかりは胸への愛撫を止め、ユウリは頭を下げた。
旦那様の可愛らしい悩みと健気さに、アイシャの胸が甘く疼く。
「いいえ、いいのよ。怒ってないし、その気持ちは嬉しいし。それに、とっても気持ち良かったし、ね」
一度きりならこういうのもありかなと、アイシャが微笑んでいると。
「よかったぁ。じゃあ、明日もいっぱいいじめるね!」
その元気な返答に、年上妻の頬が引きつる。
(ああ、『今回だけ』って。『ああいうのはやっぱり良くない』って、教えてあげないと)
心を鬼にし、さあ言うぞと息を吸い込む。
「じゃあ、明日の朝も、エッチなおさんぽ、しようね!」
その笑顔に、アイシャは……、
「あぁ……はい♥」
二つのおまんこを疼かせながら、淫らな契約書にサインを認めたのだった。
緑の楽園に、明日もまた、卑猥な嬌声が響き渡る――。
16/05/18 02:13更新 / 赤いツバメと、緑の淑女。
戻る
次へ