終章ルートβ ‐災厄そして希望‐ Disaster and hope
気になることがあるのでとりあえず管理者のところに行ってみることにした
光輝「おい」
魔物『なに?』
光輝「その管理者には何処に行けば会える?」
魔物『!』
光輝「幾分気になることがある、聞いておきたい」
魔物『こっちよ…』
そのまま転移魔術で俺は飛ばされた
光輝「ここが…」
そのまま開いている門らしきところに入っていく…
光輝「…」
そのまま俺は上へ上へ上へと飛んでいく
光輝「!!」
感じる…プレッシャーと威光がどんどん強くなっていく
光輝「あんたが…」
上っていった先に居たのは、巨大なヒト型の光の塊。言葉で表すならそんな感じのものだった
???「貴方が管理者と呼ぶ存在です」
光輝「なるほどです予想通りか」
???「せっかくここまで来たのです、幾つか聞きたいことがあります」
光輝「俺に答えられるかな…」
???「聞きたいのは貴方の意見です」
光輝「わかった、なら俺の一存で答える」
???「貴方はこの星と他の時空が繋がったことに対してどう思いますか?」
光輝「魔物たちの事か…俺としては違うものが入ってきたが割と受け入れられるまでの時間が短かったなと思う」
???「なるほど…なら次の質問です、貴方は今の人間はこの星を治めるのに相応しい生き物だと思いますか?」
光輝「まあ、管理者が授けたこの力を争いに使う地点で人間の本質には争いが深く刻まれているなと思う。とはいえ生きるため以外に無意味に命を奪うのも人間なら生きるため以外に無意味な助けや割に合わないことをするのも人間かなと思う。こんなところかな」
???「なるほど…なら次はインキュバス、魔物の力で変異した人間はどう思いますか?」
光輝「おおむね魔物と同じかな、大抵魔物の家族か旦那だし」
???「劣ることで比較されたりしなかったのですか?」
光輝「比較するやつが劣る人間だからお前が言うなとは思う、上が無能だから起こることなのかも。」
???「なら、最後の質問です」
光輝「…」
???「人間を滅ぼすべきか、貴方と話して決めかねています」
光輝「あんたが作者なら作者の都合で消すのもまた身勝手ではあるがそれが嫌なら直談判しに来ればいいと思う」
???「なるほど…」
光輝「まあ、軍の奴らは今すぐ消してほしいがあんたに全て任せる」
???「ひとつ言って置きますが私は貴方に殺せます」
光輝「?」
???「それだけ適合しているということです」
光輝「なるほど…」
???「私なりに導き出した結論ですが」
光輝「…」
???「争いを広げようとしたものたちだけを消すことにしました、モッとも刻限として1ヶ月、貴方たちの時間の猶予を持たせますが」
光輝「わかった、そう伝えてこよう」
???「えぇ、その後貴方はどうするのですか?」
光輝「さて、な。俺は「化け物」だからな…しずかにどこかで暮らしたいものだが」
???「化け物、ですか…」
光輝「大抵の人間は抗えないものに出会うと3つに分かれるらしいが」
???「というと?」
光輝「一つ目が媚びへつらい自分達への被害を恐れるもの。二つ目が自分達に被害が向くことを恐れて排斥して遠ざけるもの。三つ目が権力や自分の目的のためにそのものを利用しようとするもの。と見た」
???「なるほど…」
光輝「この警告で、変わってくれるなら良いんだがね…」
???「そうですね…」
光輝「なら、また機会があれば」
そのまま俺は下へ下へ下へ降りていく
光輝「さて、着いたか」
魔物『どうだったの?』
光輝「これ以上争いを広げようとするならそいつらだけ滅ぶこととなった、それが嫌なら直談判するかとっととインキュバスにしてしまえ」
魔物『だそうよ』
俺を捕まえに来ていた軍人のうち何人かは既に消えていた
光輝「言い出したそばからか」
魔物『確かに、敵意がないなら過剰に恐れることは無かったわね…私たちのハンセイテンはそれと貴方の話にもっと耳を傾けるべきだったわ…』
光輝「お前たちのことは良くわかった、俺が意思を持つ災厄か機械のように全てを壊す兵器かなにかと思っていたのか?とな」
軍人「お前の言う管理者の警告、伝えさせてもらう…」
光輝「ああ、死にたくないなら争うなと伝えておけ…」
軍人「いや、伝えるまでもない」
光輝「それは…」
彼の腕には時計のような紋章があった
軍人「我々が争えばこの時計は進む、そして恐らくこの時計の針がゼロになれば我々、もしかすれば人類は滅ぶのだろう」
光輝「なるほど…そういうことか…」
軍人「ああ…」
光輝「まあ、人間が滅ぼうと俺にはもう関係はないがな」
魔物『そうね…』
軍人「お前はどうするんだ?」
光輝「人間のほとんどいないところで暮らす、争いの種になりかねんからな」
魔物『なら、私たちの世界の方がいいかしらね』
光輝「あんたたちの世界にもあんたたちを快く思わない神が居るんだろ?」
魔物『えぇ…』
光輝「争いの種になりかねん」
魔物『あら』
???『そのことなら』
光輝「お前は…」
この地に来て出会った魔物、白いフードを被った女の子だ
???『私たちのところなら、大丈夫』
光輝「???」
???『私たちのところは、混沌と深淵の神が守る地です』
光輝「また、神か…お前たちの世界ではたくさんいるのか」
魔物『えぇ、たくさんいるわよ?私たちを快く思わないのもいれば肯定的なのもいるし中立的だったり日和見だったりするわ』
光輝「そうなのか…」
???『はい、だから…』
光輝「そうさせてもらうか、奴らが今はおとなしくしていてもな…」
???『…♪』
光輝「とはいっても、俺からは精は…」
???『覚悟してます』
光輝「なら、行こうか」
そのまま俺は魔物たちのいる世界とこの世界を繋ぐ門を通る
光輝「これが、お前たちの住む世界か…」
???『はい』
光輝「そういえば…お前は?」
???『私は、スノウと言います』
光輝「スノウか…了解だ」
スノウ『着きましたよ』
光輝「おお、一面銀世界か…」
スノウ『はい、永久凍土。といったところです』
光輝「なるほど…まあ俺は宇宙でも平気だからこの程度の寒さは涼しい程度だ」
スノウ『そういえば』
光輝「ん?」
スノウ『貴方の首から上は生身っぽいですよね』
光輝「ああ、生身ではなく人体のしなやかさと超硬合金の高度を併せ持つハイブリッドな肉体だ」
スノウ『もしかしたら、生身と同じような見た目に出来るんじゃ』
光輝「そういえば…」
もう警戒をする必要性は薄い、それならやってみるのも良いかもしれない
光輝「やってみるか」
スノウ『はい…♪』
そのまま彼女の家に案内された
光輝「…」
???「君が…私はスノウの父だ」
光輝「??」
彼女の母親らしき魔物が出てきたがその外套が大きくなって喋っているように見える
???『困惑してますね…私はスノウの母です』
光輝「あ、はい…」
すると外套が縮み一人の男が出てきた
光輝「変化していたのか…」
???「君も変化は出来るだろう?」
光輝「ええ、こんな風に」
そのままイメージを固める、かつてトレーニングをしたときの力を応用するように
スノウ『禍々しいですね…』
光輝「純然たる破壊と殲滅の力だからな…どんな力にも善悪は無いが」
スノウ『そこまで警戒を…』
光輝「ああ、人間はともかく魔物は自分達の目的のためなら殺さないとはいえ人間が可愛く見えるほどの強引な手を使うからな…」
スノウ『だからそんな警戒心が強い上で戸々まで凶悪な力を…』
光輝「それに、俺の身体に宿ったこの金属は進化さえ出来るならなんでもいいらしい。それが破壊の権化だろうと守り手だろうとな」
スノウ『本当に進化を望む純粋な力の塊みたいですね』
金属「お前、いい例えをするな」
そのまま俺は身体を貸す
スノウ『ということは、貴方が彼の身体に宿る金属さん?』
金属「そうなる」
スノウ『なるほど…』
金属「こいつが仮に残忍な人格をしていたらそれこそ人間は壊滅していたかもしれんな」
スノウ『そうですね…』
金属「だがこいつはそんな怒りによる殺戮の誘惑や力を振るうことに迷いを見せた、これも進化のひとつだろう」
スノウ『確かに』
金属「信じていた友には化け物扱い、親と信じていた男女には売られ…かなり壮絶なことが起きたからな…」
父「それが親のすることか?」
光輝「軍の奴らは俺ではなく俺の周りにいる人を脅したんですよ」
父「!!」
母『良く許す気になれましたね…』
光輝「許してはいないですよ、俺のいた世界の管理者…俺はそう呼んでいますが神なのでしょう…性別がわからないので管理者と呼びますが「これ以上争いを広げるなら滅びを与える」と争いを広げようとしたものに時計の紋章を刻んだようです。」
母『なるほど…針がゼロになれば人間が滅ぶ。と』
光輝「えぇ…中にはもう消えた奴が居ました」
母『なるほど…』
光輝「関わりたくないですね、人は裏切り、力に屈して靡くので」
父「ならここに居たらいい」
光輝「ありがとうございます」
そのまま部屋に通された
光輝「…」
そのまま俺は部屋で座る
光輝「暖炉か」
スノウ『ここでは必需品です』
光輝「閃いた」
そのまま俺は家を出た
スノウ『??』
光輝「切っていい木はどれだ?」
スノウ『あの丸太たちです…』
光輝「わかった」
そのまま俺は手から斧を出して薪を作っていく
スノウ『そういう使い道に先に気づいていたら…』
光輝「魔物も、変わっていたかもな」
そのまま丸太を全部薪にしてしまう
スノウ『速い…』
光輝「まあ、岩をまるで豆腐を切るように切れてたからな」
スノウ『豆腐?』
光輝「わからんなら溶けかけたバターを暖めたナイフで切るような感じだ」
スノウ『凄まじい切れ味…』
光輝「これで終わりか?」
スノウ『はい…これで次の秋辺りまでは持ちます』
光輝「なら良かった」
そのまま薪をまとめて運ぶ
父「ありがとう」
光輝「いえ、これくらいはしないと」
母『こんな平和的な使い道をなぜ先に考えられなかったのか…』
光輝「あの時は手足だけでしたが殴った相手が再起不能になりましたし」
父「自業自得とはいえ…」
光輝「だから俺には親は居ません」
母『名前を言わないのも…』
光輝「そういうことです」
父「なら」
母『そうですね』
スノウ『はい♪』
光輝「??」
それから数日がたった…
父「なら」
光輝「???」
母『あなたのことです』
光輝「というと?」
スノウ『貴方がもう名前は要らないと言うなら、私たちが新しい名前をあげます♪』
光輝「なるほど…」
スノウ『アレックスなんてどうですか?』
光輝「アレキサンドライトからとったわけか」
父「知ってるのか」
光輝「宝石言葉は確か選択と変身があったなと」
母『正解です♪』
光輝「なら、俺は今からアレックスになります」
ちょうど、膝から下、足首までと肘から手首までの間は人間と同じ見た目に調整が出来るようになった。変身したとも言えるだろうから
アレックス「なら、改めてよろしくお願いします」
スノウ『はい…♪♪』
人間でも金属生命体でもなく「俺」という個人としての人生は、今始まった…
ルートβ ‐災厄そして希望‐ Disaster and hope おわり
光輝「おい」
魔物『なに?』
光輝「その管理者には何処に行けば会える?」
魔物『!』
光輝「幾分気になることがある、聞いておきたい」
魔物『こっちよ…』
そのまま転移魔術で俺は飛ばされた
光輝「ここが…」
そのまま開いている門らしきところに入っていく…
光輝「…」
そのまま俺は上へ上へ上へと飛んでいく
光輝「!!」
感じる…プレッシャーと威光がどんどん強くなっていく
光輝「あんたが…」
上っていった先に居たのは、巨大なヒト型の光の塊。言葉で表すならそんな感じのものだった
???「貴方が管理者と呼ぶ存在です」
光輝「なるほどです予想通りか」
???「せっかくここまで来たのです、幾つか聞きたいことがあります」
光輝「俺に答えられるかな…」
???「聞きたいのは貴方の意見です」
光輝「わかった、なら俺の一存で答える」
???「貴方はこの星と他の時空が繋がったことに対してどう思いますか?」
光輝「魔物たちの事か…俺としては違うものが入ってきたが割と受け入れられるまでの時間が短かったなと思う」
???「なるほど…なら次の質問です、貴方は今の人間はこの星を治めるのに相応しい生き物だと思いますか?」
光輝「まあ、管理者が授けたこの力を争いに使う地点で人間の本質には争いが深く刻まれているなと思う。とはいえ生きるため以外に無意味に命を奪うのも人間なら生きるため以外に無意味な助けや割に合わないことをするのも人間かなと思う。こんなところかな」
???「なるほど…なら次はインキュバス、魔物の力で変異した人間はどう思いますか?」
光輝「おおむね魔物と同じかな、大抵魔物の家族か旦那だし」
???「劣ることで比較されたりしなかったのですか?」
光輝「比較するやつが劣る人間だからお前が言うなとは思う、上が無能だから起こることなのかも。」
???「なら、最後の質問です」
光輝「…」
???「人間を滅ぼすべきか、貴方と話して決めかねています」
光輝「あんたが作者なら作者の都合で消すのもまた身勝手ではあるがそれが嫌なら直談判しに来ればいいと思う」
???「なるほど…」
光輝「まあ、軍の奴らは今すぐ消してほしいがあんたに全て任せる」
???「ひとつ言って置きますが私は貴方に殺せます」
光輝「?」
???「それだけ適合しているということです」
光輝「なるほど…」
???「私なりに導き出した結論ですが」
光輝「…」
???「争いを広げようとしたものたちだけを消すことにしました、モッとも刻限として1ヶ月、貴方たちの時間の猶予を持たせますが」
光輝「わかった、そう伝えてこよう」
???「えぇ、その後貴方はどうするのですか?」
光輝「さて、な。俺は「化け物」だからな…しずかにどこかで暮らしたいものだが」
???「化け物、ですか…」
光輝「大抵の人間は抗えないものに出会うと3つに分かれるらしいが」
???「というと?」
光輝「一つ目が媚びへつらい自分達への被害を恐れるもの。二つ目が自分達に被害が向くことを恐れて排斥して遠ざけるもの。三つ目が権力や自分の目的のためにそのものを利用しようとするもの。と見た」
???「なるほど…」
光輝「この警告で、変わってくれるなら良いんだがね…」
???「そうですね…」
光輝「なら、また機会があれば」
そのまま俺は下へ下へ下へ降りていく
光輝「さて、着いたか」
魔物『どうだったの?』
光輝「これ以上争いを広げようとするならそいつらだけ滅ぶこととなった、それが嫌なら直談判するかとっととインキュバスにしてしまえ」
魔物『だそうよ』
俺を捕まえに来ていた軍人のうち何人かは既に消えていた
光輝「言い出したそばからか」
魔物『確かに、敵意がないなら過剰に恐れることは無かったわね…私たちのハンセイテンはそれと貴方の話にもっと耳を傾けるべきだったわ…』
光輝「お前たちのことは良くわかった、俺が意思を持つ災厄か機械のように全てを壊す兵器かなにかと思っていたのか?とな」
軍人「お前の言う管理者の警告、伝えさせてもらう…」
光輝「ああ、死にたくないなら争うなと伝えておけ…」
軍人「いや、伝えるまでもない」
光輝「それは…」
彼の腕には時計のような紋章があった
軍人「我々が争えばこの時計は進む、そして恐らくこの時計の針がゼロになれば我々、もしかすれば人類は滅ぶのだろう」
光輝「なるほど…そういうことか…」
軍人「ああ…」
光輝「まあ、人間が滅ぼうと俺にはもう関係はないがな」
魔物『そうね…』
軍人「お前はどうするんだ?」
光輝「人間のほとんどいないところで暮らす、争いの種になりかねんからな」
魔物『なら、私たちの世界の方がいいかしらね』
光輝「あんたたちの世界にもあんたたちを快く思わない神が居るんだろ?」
魔物『えぇ…』
光輝「争いの種になりかねん」
魔物『あら』
???『そのことなら』
光輝「お前は…」
この地に来て出会った魔物、白いフードを被った女の子だ
???『私たちのところなら、大丈夫』
光輝「???」
???『私たちのところは、混沌と深淵の神が守る地です』
光輝「また、神か…お前たちの世界ではたくさんいるのか」
魔物『えぇ、たくさんいるわよ?私たちを快く思わないのもいれば肯定的なのもいるし中立的だったり日和見だったりするわ』
光輝「そうなのか…」
???『はい、だから…』
光輝「そうさせてもらうか、奴らが今はおとなしくしていてもな…」
???『…♪』
光輝「とはいっても、俺からは精は…」
???『覚悟してます』
光輝「なら、行こうか」
そのまま俺は魔物たちのいる世界とこの世界を繋ぐ門を通る
光輝「これが、お前たちの住む世界か…」
???『はい』
光輝「そういえば…お前は?」
???『私は、スノウと言います』
光輝「スノウか…了解だ」
スノウ『着きましたよ』
光輝「おお、一面銀世界か…」
スノウ『はい、永久凍土。といったところです』
光輝「なるほど…まあ俺は宇宙でも平気だからこの程度の寒さは涼しい程度だ」
スノウ『そういえば』
光輝「ん?」
スノウ『貴方の首から上は生身っぽいですよね』
光輝「ああ、生身ではなく人体のしなやかさと超硬合金の高度を併せ持つハイブリッドな肉体だ」
スノウ『もしかしたら、生身と同じような見た目に出来るんじゃ』
光輝「そういえば…」
もう警戒をする必要性は薄い、それならやってみるのも良いかもしれない
光輝「やってみるか」
スノウ『はい…♪』
そのまま彼女の家に案内された
光輝「…」
???「君が…私はスノウの父だ」
光輝「??」
彼女の母親らしき魔物が出てきたがその外套が大きくなって喋っているように見える
???『困惑してますね…私はスノウの母です』
光輝「あ、はい…」
すると外套が縮み一人の男が出てきた
光輝「変化していたのか…」
???「君も変化は出来るだろう?」
光輝「ええ、こんな風に」
そのままイメージを固める、かつてトレーニングをしたときの力を応用するように
スノウ『禍々しいですね…』
光輝「純然たる破壊と殲滅の力だからな…どんな力にも善悪は無いが」
スノウ『そこまで警戒を…』
光輝「ああ、人間はともかく魔物は自分達の目的のためなら殺さないとはいえ人間が可愛く見えるほどの強引な手を使うからな…」
スノウ『だからそんな警戒心が強い上で戸々まで凶悪な力を…』
光輝「それに、俺の身体に宿ったこの金属は進化さえ出来るならなんでもいいらしい。それが破壊の権化だろうと守り手だろうとな」
スノウ『本当に進化を望む純粋な力の塊みたいですね』
金属「お前、いい例えをするな」
そのまま俺は身体を貸す
スノウ『ということは、貴方が彼の身体に宿る金属さん?』
金属「そうなる」
スノウ『なるほど…』
金属「こいつが仮に残忍な人格をしていたらそれこそ人間は壊滅していたかもしれんな」
スノウ『そうですね…』
金属「だがこいつはそんな怒りによる殺戮の誘惑や力を振るうことに迷いを見せた、これも進化のひとつだろう」
スノウ『確かに』
金属「信じていた友には化け物扱い、親と信じていた男女には売られ…かなり壮絶なことが起きたからな…」
父「それが親のすることか?」
光輝「軍の奴らは俺ではなく俺の周りにいる人を脅したんですよ」
父「!!」
母『良く許す気になれましたね…』
光輝「許してはいないですよ、俺のいた世界の管理者…俺はそう呼んでいますが神なのでしょう…性別がわからないので管理者と呼びますが「これ以上争いを広げるなら滅びを与える」と争いを広げようとしたものに時計の紋章を刻んだようです。」
母『なるほど…針がゼロになれば人間が滅ぶ。と』
光輝「えぇ…中にはもう消えた奴が居ました」
母『なるほど…』
光輝「関わりたくないですね、人は裏切り、力に屈して靡くので」
父「ならここに居たらいい」
光輝「ありがとうございます」
そのまま部屋に通された
光輝「…」
そのまま俺は部屋で座る
光輝「暖炉か」
スノウ『ここでは必需品です』
光輝「閃いた」
そのまま俺は家を出た
スノウ『??』
光輝「切っていい木はどれだ?」
スノウ『あの丸太たちです…』
光輝「わかった」
そのまま俺は手から斧を出して薪を作っていく
スノウ『そういう使い道に先に気づいていたら…』
光輝「魔物も、変わっていたかもな」
そのまま丸太を全部薪にしてしまう
スノウ『速い…』
光輝「まあ、岩をまるで豆腐を切るように切れてたからな」
スノウ『豆腐?』
光輝「わからんなら溶けかけたバターを暖めたナイフで切るような感じだ」
スノウ『凄まじい切れ味…』
光輝「これで終わりか?」
スノウ『はい…これで次の秋辺りまでは持ちます』
光輝「なら良かった」
そのまま薪をまとめて運ぶ
父「ありがとう」
光輝「いえ、これくらいはしないと」
母『こんな平和的な使い道をなぜ先に考えられなかったのか…』
光輝「あの時は手足だけでしたが殴った相手が再起不能になりましたし」
父「自業自得とはいえ…」
光輝「だから俺には親は居ません」
母『名前を言わないのも…』
光輝「そういうことです」
父「なら」
母『そうですね』
スノウ『はい♪』
光輝「??」
それから数日がたった…
父「なら」
光輝「???」
母『あなたのことです』
光輝「というと?」
スノウ『貴方がもう名前は要らないと言うなら、私たちが新しい名前をあげます♪』
光輝「なるほど…」
スノウ『アレックスなんてどうですか?』
光輝「アレキサンドライトからとったわけか」
父「知ってるのか」
光輝「宝石言葉は確か選択と変身があったなと」
母『正解です♪』
光輝「なら、俺は今からアレックスになります」
ちょうど、膝から下、足首までと肘から手首までの間は人間と同じ見た目に調整が出来るようになった。変身したとも言えるだろうから
アレックス「なら、改めてよろしくお願いします」
スノウ『はい…♪♪』
人間でも金属生命体でもなく「俺」という個人としての人生は、今始まった…
ルートβ ‐災厄そして希望‐ Disaster and hope おわり
21/02/28 02:19更新 / サボテン
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