連載小説
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幼女に好かれた騎士
 
 窓からもれる日差しで起きた一人の女性がベットに横たわっていた。皮の服を着て、白いシーツを掛けて寝ていた。

 「いたた。頭が痛いわ・・・昨日は、あの後酒盛りに突入して昼間から今日の朝まで飲んでいたんだっけ」サナは頭をおさえながら重いまぶたを開け体を起こした。昨日は、ビル達の入隊祝いで昼間から酒盛り。途中バナやモネが来て飲めや歌えやの大騒ぎ。途中であたしは酔いつぶれた。

 「さてと、眠気覚ましに顔でも洗おうかな」サナは洗面所に向かおうとシーツを捲り上げた。
だが、そこにいたのはかわいい寝息をたてるアリスのミーナが寝ていた。しかも全裸で・・・・・。

 「・・・・・・」青ざめるサナ。

 「待て待て。落ち着け。落ち着いて、考えるんだ・・・昨日は、途中であたしが酔いつぶれて・・・・それで、先に部屋に連れて行かれて・・・それで・・・あたし一人で歩けなかったしミーナちゃんが連れてってくれてその後、あれ・・・やっぱり記憶ないわ。じゃあ、あたしこの娘を・・・・」焦るサナ。それを知ってかしらずかミーナはゆっくりと起きた。そして、サナに現実を突きつけた。

 「おはよ〜お姉ちゃん。昨日は、激しかったね・・・」にっこりと微笑むミーナを見たサナはそのまま気絶してしまった。

 「お姉ちゃん!?」驚いてサナの側に駆け寄るミーナ。その時、少し笑ったかのように微笑んだ。

 「頭が痛いっす」机に突っ伏してるゴブリンのルナ。

 「痛い〜〜」頭を抑えるホブゴブリンのサン。

 「お前らは、まだまだ子どもだな。二日酔いには、向かい酒よ」ビール片手に一気にビールを飲み干すボンネビル。

 「ビル。今夜も飲み比べしようぜ!!」樽いっぱいに葡萄酒を入れこれも一気に飲み干すバナ。

 食堂は、酒の匂いでぷんぷんしていて誰も食堂には入ってこなかった。そのお陰でビル達は貸切状態の食堂でまた、飲み会を始めた。食堂にいるのはコック長のワーラビットのウルナさんだけであった。

 「皆おはよう・・・・」重い足取りで食堂に入っていったサナ。その隣では、ミーナがサナに寄り添うようにいた。その光景を見たバナは口から葡萄酒を噴き、ビルは口にくわえたタバコに火をつけようとしたらタバコが落ち髪の毛に火がつき、ルナとサンは驚いたように口をポカ〜ンと開けたまんま固まってしまった。

 「あははは・・・・・すんませんでした!!!」とりあえず、ビルに土下座をするサナ。

 「まぁ〜。愛は人それぞれだよ・・・」口から噴いた葡萄酒を腕でふき取るバナ

 「そ・・・そうだよな・・・・うん」震える手でタバコに火をつけるビル。

 「ロリコン・・・始めてみタッス!!」輝く目で見るルナ。

 「初めて〜〜♪♪」喜ぶサン。

 「う〜〜〜〜」頭を抑えるサナ。

 「♪♪♪」何故かるんるん気分でピッタリとサナにくっつくミーナ。

 その後、この食堂の一件以来私の生活は一変した。まず、同僚からはロリコン騎士とあだ名をつけられるは、部下からは後ろ指差される始末。だが、いい事も少しだけあった。ミーナが、献身的に私の世話をしてくれた。食事や洗濯をしてくれたりした。ビルは「こんなに、ミーナが献身的になるなんて初めてだよ」と驚いていた。だが、はやり落ち込む時は落ち込む。

 「皆ひどいよ〜」食堂で泣いているサナ。

 「時間がたてば、いつも通りになるよ。さぁ、これでも飲んで元気を出し」そう言ってコーンスープをサナの前に出すワーラビットのウルナ。

 「ウルナさん。ありがとう・・・・」スプーンでコーンスープを飲んでいくサナ。ウルナはその姿を見て調理場に行った。その様子を見ている一つの影。

 「サナお姉ちゃんが笑ってる・・・あの笑顔は、私だけのもの・・・私だけのものものなのに・・・・」

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 「昨日は、救われたな♪♪お礼でも言いに行ってこよ」そう言うと、サナは食堂に行った。だが、昨日と違い食堂では何か物々しい雰囲気があった。

 「ん、何があったんだろう?」そう思うと食堂の前で人だかりになっている所に行くとこんな張り紙が張ってあった。

 『昨日の夜、何者かが食堂のコック長ウルナさんを連れ去っていかれました。誰かご存知の方は至急所長補佐のソリアに報告する事。それと、この事件が解決するまで食堂の出入りは禁止とする。 第1支部長補佐 バイエル・ソリア』

 「嘘!!昨日いたウルナさんが!!」驚いているサナに後ろからミーナが声をかけてきた。

 「サナさん。恐いですね・・・」

 「って!!ミーナちゃん。びっくりした」

 「驚かないでくださいよ。それよりも食堂使えないんですよね。良かったら、あたしの部屋でご飯にしませんか?昨日、珍しいお肉が手に入ったんですよ。一人じゃ食べられないんでどうですか?」上目遣いでサナを見るミーナ。

 「う・・うん。いいわよ。そしたら、夕方に行くわ」

 「良かった♪♪そしたら、待ってますね。本当に珍しいお肉ですから・・・」そう言うと走りながら自分の部屋に戻っていったミーナ。

 「ん?何か様子が変だったような・・・・」不思議がるサナ。

 「サナさん。少しいいかしら?」ミーナの後姿を確認してその場を後にしようとしたサナに声をかけたソリア。

 「ソリアさん。どうかしましたか?」

 「いえ、ちょっと話したいことが・・・ここじゃなんですし応接室に・・」そう言われて応接室まで連れて行かれるサナ。

 「聞きたいことがたくさんあるんだけどいいかしら・・・?」応接室に入るやいなや鍵をかけ、カーテンを閉めるソリア。

 「いいですけど、なんですか改まって」

 「実はね、所長が行方不明なのよ」

 「!!」

 「でね、いなくなった日はあなたを慰めに言った時なの・・・サナ・・あなたの部屋に来た」

 「いえ。来てません。でも、なんで・・・・」もし、リシアが来たら私は泣いて喜んだろう。そして、愚痴をずっと言っていただろう。

 「そう・・・ありがとう。帰っていいわよ。あたしも、もう少し聞き込みしとくから・・・」残念そうに言うソリア。

 「あたしも、何かわかったらお伝えします」そう言うとサナは応接室をでた。

 「はぁ〜リシア・・・どこにいったんだろう・・・」溜息をつきながら歩くサナ。ちょうど、夕方だったのでサナはそのままミーナの部屋に行った。

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 「サナお姉ちゃん待ってたよ!!入って、入って!!」そう言いながら自分の部屋にサナを入れるミーナ。

 「すご〜い。豪華じゃん」サナが見たのは茶色いテーブルに白いテーブルクロス真中には蝋燭が立っておりテーブルにはナイフとフォークが置いてあった。そして、お皿には見慣れないお肉があった。

 「それじゃあ。いただきま〜す」椅子に座り行儀よく手を合わせ料理を食べるサナ。その様子をじっと見るミーナ。

 「おいしいですか?」

 「本当においしいよ。これなんてお肉なの」

 「ひ・み・つです♪♪」

 「秘密なんだ・・・・でも、本当においしい」がつがつ食べるサナ。お腹もいっぱいになってきて、そろそろ、デザートという時にミーナが立ち上がった。

 「ちょっと、会議室に忘れ物したんで待っといてくださいね」そう言うと席を立ち部屋を出るミーナ。

 「うん。わかった」そう笑顔で返すサナ。

 そして、そのまま部屋を出るミーナ。

 椅子に座ったままあたりを見回すとベットの上に水玉模様の手帳が置いてあった。

 「なんだろう?」サナは気になりその手帳を開けた。

 「これは、日記・・・」ぱらぱらと見ていくと今までの事がかかれてあった。
 
 「ミーナちゃんかわいい♪♪」そう思うとページを捲っていくと気になるところがあった。

 「これは・・・・・」

 



『△月○日 

今日、前から気になってたサナお姉ちゃんと一緒に寝れた。とても嬉しかった。  そしてあたしを襲ってくれた。とても嬉しかった。

                ぺラッ

△月◎日

お姉ちゃんの部屋の前でうろうろしてる所長を見つけた。話を聞いたら慰めに  きたみたい。そんなのおかしい。サナお姉ちゃんはあたしと一緒にいるときが  嬉しいに決まってる。そうに違いない。所長は邪魔だから消した・・・・・・永遠に・・・・。あたしとお姉ちゃんの邪魔する奴は皆いなくなれ。

                ぺラッ
  
△月□日

今日、食堂でお姉ちゃんが泣いていた。慰めようとしたら、ウサギが邪魔してきた。お姉ちゃんは笑っていた。笑顔で・・・・・お姉ちゃんの笑顔は私のだけ私のだけ私だけの笑顔・・・・・・・・私の笑顔、私だけのお姉ちゃん。お姉ちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃんおねえちゃん。だから、殺した誰にも見られずに・・・・これであたしのだけとなった。これからもずっと一緒だよおねえちゃん・・・・・・・

△月◆日

今日、お姉ちゃんのためにウサギで作ったステーキをご馳走するんだ。楽しみ  だな。もちろん解体してから・・・』


   
 「うぅ・・おえ・・・ゴホ・・・」がたがたと振るえるサナ。そして、吐き気をもようした。

 「うそ・・・そしたら、さっき食べたのは・・・ウラナさんの・・・うそ・・・うそでしょ。」

 「嘘じゃないよ・・」扉の方で、声がした。そこにいたのは、ミーナであった。だが目が瞳孔をを開いていた。

 「何で・・なんでこんなことするの?」腰が抜けて立ち上がらないサナ。

 「だってね、いつもそばにいる人邪魔でしょ・・・だからねさっきも行ってきたんだ・・・ほら、お姉ちゃんの知ってる人。見てよ・・」そう言うと袋の中からゴトンッと音を出してでてきたのは・・・・・・


          血まみれになったソリアの生首であった

 「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

  






 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」汗をびっしょりとかきながら目を覚ますサナ。

 「夢・・・夢なの・・・ハハハ・・・良かった・・・」笑いながら言うサナ。だが、妙に下半身が生暖かい。

 「ま・・まさか!!」バッとシーツをとるとそこには大きな地図が書かれていた。

            「そ・・・そんなぁ〜〜〜」

     夜にこだまする騎士の泣き声。それはまさに、後悔の念であった。
  
11/06/24 00:42更新 / pi-sann
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■作者メッセージ
 サナ「どうも・・・・サナです」

 ネリア「ネリアなのじゃ!!お主、何でそんなに落ちこんどるのじゃ?」

 サナ「うぅ・・」

 ネリア「?。まぁよい。とにかく感想返信なのじゃ!!」

 サナ「はぁ〜い・・・・えっと。ネームレスさん」

 ネリア「おぉ!!またきたのか!!今度はキャラ募集しとるのじゃ♪♪」

 サナ「そうみたいですね。今度の娘はワーウルフみたいですね」

 ネリア「それは楽しみじゃ!!ワシも次回楽しみにしているのじゃ!!」

 サナ「次の回にでるのでお楽しみに♪♪」

 ネリア「さて次は、ペギーさんからじゃ。何々。『お前とお前の姉妹が走った跡、他の奴らはそれを『道路』って呼びやがるだろうぜ。世界中に『道路』を広げて来い!トライアンナ!』だそうじゃ」

 サナ「ペギーさん渋いですね!!そして応援ありがとうございます。今回も災難でしたけど・・・・」

 ネリア「でわ、感想待ってるのじゃ!!」

 サナ「まってま〜す」

 サナ・ネリア「でわ、次回もよろしく!!」

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