連載小説
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第五話 ロリコン紳士と変態紳士。二人の末路
 
 ここは、魔物保育園・・・・草むらに隠れる黒い影。あの姿何処かで見たこと在るような・・・・・・

 「みなさん!!お久しぶりです。そして、はじめまして。みんなのアイドルシシンが帰ってきたよ!!!前回は、ズタボロになりながら写真を撮ったのに何故かゴーストが入って台無し・・・・でも、今回は大丈夫!!!ゴーストが入らないようにカメラを改造したからね!!さてと、今日の子供たちはどんな格好で、来ているのかな。楽しみ楽しみ♪♪」ルンルン気分でステルス機能を発動して、草むらから出てくるシシン。

 「ぐふふ・・・・さてさて、はじめは誰にしようかな?」あたりを物色するシシン。

 「ぬお!!!あの子は可愛いぞ!!」そう言うと滑り台の所で遊んでるドワーフの子を見つけると急いで滑り台に走っていきシャッターを切るシシン。

 「ふひょ〜〜。可愛いねぇ〜ドワーフの子どもは、まぶしすぎるよ!!」

 「ん・・・・・」滑り台の近くにいたワーウルフのシーナちゃんがあたりを見た。

 「どうしたの?シーナちゃん?」滑り台で遊んでるサラスちゃんが落ち着きの無いシーナちゃんに声をかけた。

 「何でもない!!」

 「そっか!!ねぇ、今度はあそこのシーソーで遊ぼうよ!!」

 「うん。いいよ!!」シーソーの所に走って向かうシーナちゃんとサラスちゃん。

 「あぶない、あぶない。ウルフは、匂いや音にも敏感だから大変だよ。まったく」近くの草むらの逃げ込んだシシン。

 「でも、可愛いドワーフの写真が撮れたしいいかな」含み笑いしながら撮った写真を眺めるシシン。

 「ん・・・向こうには、コカトリスの子どもがいるじゃないか」保育園の入り口付近に、コカトリスと見慣れない男が何かを話していた。

 「他にもいるな・・・・よし、あの子達も撮りに行くか!!」入り口の所まで行き近くの草むらに隠れるシシン。

 「はぁ〜。掃き掃除大変だな」箒で落ち葉を集める男性。

 「ブレイナーおじさん。まだあそこにもあるよ」ワーラビットのリシアちゃんがブレイナーさんに声をかけた。

 「多すぎだろ・・・・仕方ねえな・・・・あらよっと」そう言うとどこからともなく筒状で細長いものを出すブレイナー。

 「なんだ。掃除機か!?」シシンがそう思った瞬間だった。

 「ファイヤーーーーーーーー!!!!!!!」ブレイナーがそう叫ぶと、筒状の所から火が出てきた。

 「すご〜〜い」驚くコカトリスのロナちゃん。

 「すごいだろ。嬢ちゃんたち!!!こいつは、俺の愛用MGMだ!!!!」笑いながら落ち葉を次々と燃やすブレイナー

 「おいおい、やりすぎだろ」シシンが思った。だが、どこからともなく焦げ臭い匂いがしてきた。

 「ん・・・・この匂いは・・・・・あちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!!!!」髪の毛に火が燃え移り一生懸命に消すシシン。だが、皮肉にも燃えた場所は綺麗に髪の毛がなくなっていたのだ。

 「ぬぉおおおおお!!!俺の髪がああああああ・・・・・・」そういい残すとそのまま気絶するシシン。

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               〜保育園裏庭〜

 「さ〜て、スピカが作ったこの、高性能カメラで娘達をバンバン撮るぞ!!」握りこぶし一つ分しかないカメラを片手に、身構える佐藤 敏夫警備隊長。

 「あ〜〜パパ。あんな所でサボってまた、あたし達を撮る気だ」ほっぺを膨らませて怒るテイルちゃん。

 「任せて!!この時のためにお仕置きシステムを作ったの!!えい!!」そう言うと小さなリモコンを取り出し赤いボタンを押した。その瞬間、敏夫のカメラが爆発した。

 「・・・・・・・・」呆然と敏夫を見るテイルちゃん。

 「大成功♪♪♪」喜ぶスピカちゃん。

 「パパ・・・・大丈夫?」心配になって敏夫に近づくテリエラちゃん。

 「ブホ・・・・・」口から黒い煙を出し、頭がアフロヘアーになっている敏夫。

 「も・・・・もう・・・・・だめ」力無く倒れる敏夫。

 「大丈夫、大丈夫パパは無敵だから平気だよ」元気に言うフェアちゃん。

 「とりあえず、保健室に持っていこうか・・・・・」リーフェちゃんが敏夫の服を持ち上げようとする。

 「手間のかかる。パパ・・・・」シィルちゃんがリーフェちゃんのお手伝いをする。

 一生懸命に、運んでるけど原因を作ったのは、この子達だからね・・・・・

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               〜草むら〜

 「む・・・・しまった!!また気絶してしまった!!!」夕方まで気絶してたシシン。園庭には、子ども達の姿はなく一人ぽつんと取り残されていた。

 「今回の収穫はドワーフの子だけか・・・・まぁ、いいか・・・・可愛かったし!!!!!」撮った写真を見ながらにやけるシシン。

 「さぁ〜て家に帰ったら写真を引き伸ばすか」ルンルン気分で帰っていくシシンだが、家に帰ったらまた、あのゴーストの子どもが写っていたのは写真を引き伸ばした後だった。
 
10/11/27 00:42更新 / pi-sann
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■作者メッセージ
  〜レンのお仕置き〜

 「あなた・・・・また、子ども達を撮ろうとしたそうね」

 「え・・・・・なんで知ってるの?」

 「うふふ・・・・頭のアフロがそれを物語ってるわよ」

 「いや・・・・これは・・・・・」

 「それに、テイルから聞いてるから、言い逃れは駄目よ」

 「あ〜〜〜レン・・・わかった・・・わかったから落ち着け・・・とりあえずその手に持っているドデカイ凶器を置こうか・・・じゃないと俺が・・・」

 「くふふ・・・これ、マッドさんに特別に作ってくれたものなの・・・お仕置きだよ。あ・な・た」

 「や・・・・やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」その日、妖精界に断末魔が聞こえてきたのは言うまでもない。



 今回は、久々登場のシシン。だけど、また出てくるんだよね・・・性懲りもなく・・・・さてさて、今回はいかかでしたでしょうか?次回は新キャラの登場!!そのキャラクターは・・・・次回を待て!!!!!

 でわでわ、感想お待ちしてます。

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