第23話 家庭訪問1
「さてと・・・・」黒いスーツを着て、青のネクタイを巻き、子ども達の書類と地図、そして移動用の簡易魔方陣(バフォ様がくれた)忘れ物がないか確認して部屋を出る園長もとい俊光さん
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「今日は、家庭訪問だが・・・・何にも問題がありませんように」心から祈る俊光さん。なんでもこの日に限って多くの保護者さんが、入れてきたのだ。まぁ子ども達みんな見てるようなもんだしいいかな。
「さて、まずは近い所から・・・・フィリちゃんの所からかな」移動用魔方陣をおき、行きたい所を思い浮かべて・・・・・・・
バシュッッン!!!
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〜フィリちゃんの家〜
「すごいな・・・・目の前じゃないか・・・・・」大きな扉の前でたたずむ園長。
「とりあえず、すいませ〜〜〜ん。青空保育園の園長杉本 俊光です。アルさ〜〜ん居ますか?」扉をノックして呼ぶ。そしたら、中から出てきたのはリザードマンのミリュームさんだ。
「園長先生!!!お待ちしてました。さぁ、こちらです」屋敷の中に案内される俺。屋敷の中は、保育園よりも大きく。庭は鍛錬所になっており、自警団の面々がいた。
組み手をする、ベルガンとアラン副団長。魔法と忍術の手合わせ、イブシと尚、暗殺術の練習をしているロゼリアとジャック。なぜか褌一丁のロナルドと一緒に筋トレをするユネス。怪物たちの練習風景を見て、驚きを隠せない園長・・・・本当にすごいなこの人たち・・・・・・
「ところで、アルさんとフィリちゃんは?」あたりを探しても見当たらない。
「アルとフィリは特訓中だ・・・そろそろ戻ってくるはずだが・・・あ!!!来た!!」シャワーを浴びてきたのか少し頭が濡れているアルさん。シャンプーの匂いがするフィリちゃん
「遅いぞ・・・アル。先生がお待ちになってたぞ」
「お、すまんな先生」
「いえいえ、この町を守ってくれているんですから、構いませんよ」
「そうか。それならいいが・・・まぁ〜座ってくれ」そう言われて居間に案内される。居間に着き座る園長。
「さて、先生・・・フィリはどうでしょうか?」心配そうに言うアルさん
「とても元気で、いいですよ。お友達と仲良く遊んでいますし」
「そうですか・・・・先生一つお願いがあるんだが?」
「なんでしょうか?アルさん?」
「今度、園長先生と一つ手合わせがしたいんだが」
「いいですけど・・・・私じゃ役不足でしょ」苦笑いしながら言う園長。こんな化け物とやり合ったら死ぬって!!!!!
「いやいや、先生の長刀使いは筋がよく隙がない・・・傭兵時代、ある男と手合わせした時と同じ感覚なんだ」
「わ・・・・わかりました。ではその話は後日で、今日のところはこれで」頭を下げ、入り口まで見送られ、次の場所に行く。
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〜二カちゃんの家〜
「こんにちわ〜〜」
「先生!!!もう来たの!?」驚くメドューサニカちゃん。
「そうだよ。パパとママは?」
「あ・・・先生!!ちょうどクッキーが出来上がったんですよ!!!食べてくださいね」笑顔で言うメディアさん
「あ、どうも」椅子に座り、紅茶とクッキーを貰う園長。その様子を見る二カちゃん
「先生・・・おいしい?」
「うん、おいしいよ」
「♪♪♪♪」とても喜んでいるニカちゃん。きっと一緒にお母さんと作ったんだろうな。
「先生・・・ニカはどんな感じでしょうか?」
「とても、いい子ですよ。この前も、綺麗な髪飾りを着けて友達と遊んでいましたよ」
「そうですか!!よかったぁ〜〜〜」胸をなでおろすメディアさん
「そしたら、私はこれで」いただいたクッキーをすべて食べ終え、ニカちゃんの家を出る。
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〜楓・椿の家〜
「ほお〜〜〜でかいな・・・」大きく白い建物がそこにはあった。
「先生だぁああああ!!!!!!ヤッホオオオオオオォォォォォ」空から急降下してくるカラステングの楓ちゃん。
「わ〜〜〜〜〜すごい勢いでくるな・・・・・・・」
「先生!!!!!!!!!あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜そ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぼ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「今日は、パパとママに会いに来たんだよ」
「なんだぁ〜〜・・・・・あっ!!!!パパとママが待ってるから、早く来て」さっきまで忘れてたんだろうな
「先生!!!お久しぶりです!!!!」楓ちゃんのお母さん紅葉さん。以前の戦いの時、インタビューをしに来たんだっけ・・・・
「園長先生、どうですか?私のモニュメント。気に入ってくれましたか?」この人は浩之さん。保育園の壁に色とりどりの装飾をしてくれた職人さんだ。
「もちろんですよ。ありがとうございます」
「こちらこそ、ありがとうございます」
「あっところで先生!!!楓や椿の生活はどうでしょうか?」
「楓ちゃんは、お友達と仲良く遊んでますよ。特におままごとなんかよくやってますね」
「椿ちゃんは、楓ちゃんと一緒によく遊んでいますよ。時々実体化もしてますし特に問題はありませんね」
「本当ですか。いや〜楓は妄想が得意ですから、よく家でも椿が実体化するんですよ」笑いながら言う浩之さん
「そうなんですか」園長もつられて笑った。
園長は次があるので楓ちゃんと椿ちゃんに見送られてヒルトンさんの家に向かった。
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〜海〜
「あ〜〜・・・・・失敗したな」本当なら玄関の前にくるはずだが、間違えて海の所に着いたみたい・・・・・びしょびしょだな・・・・
「あれ〜〜〜〜?先生何してるんですか?」そう言ってきたのは、メロウのスイートさん。
「スイートさん。実は、出るところを間違えてしまって・・・・」苦笑いする園長
「あら〜〜、そしたら家で着替えてください」そう言われてヒルトンさんの家まで連れてってもらった。
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〜オリビアちゃんの家〜
「おっ!!!来たか!!遅いじゃないか先生・・・・何だびしょ濡れじゃないか」
「いや〜〜出るところを間違えたみたいで・・・・・」
「まぁ〜こんなけ暑いんだ。すぐ乾くだろ」腕組みをしながら言うレクトさん
「先生、ハイ!!!タオル」微笑みながら、タオルを園長に渡すオリビアちゃん。
「ありがとう、オリビアちゃん」もらったタオルで頭を拭く園長。
「ところで、先生・・・・オリビアは保育園ではどうなんだ?」
「オリビアちゃんですか。よくお友達とお医者さんごっこしてますよ・・・ただ、さすがにズボンまで脱がされそうになったのはあせりましたが」そのことを言った瞬間、顔を真赤にするレクトさん
「そうですか・・・・・・こりゃ、ちゃんとしたやり方を教えなきゃならないな・・・・」頭を掻くレクトさん
いろんな話を聞いていたら、服も乾きいつの間にか夜になっていた。ヒルトンさん一家に見送られ最後の場所に行く。
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〜スナック・アルフ二度と帰さない〜
「すいませ〜〜ん・・・・アフルさん遅くなりました。園長の杉本 俊光です」ドアをノックし入る。中にはカウンターでコップ拭いてるアルフさんがいた。
「あら〜〜〜先生!!!遅かったじゃない!!!ささ!!早く座って!!!お客がいなかったし暇だったのよ!!!」ほんと、すごいなアルフさんは・・・・
「で!!!先生〜〜あたしのリリアはどうなんですか?」
「リリアちゃんですか。とても優しい子ですよ。他の子ども達に戦い方を教えたり、キルア先生と特訓したり元気ですよ」
「うれしいわ〜〜〜〜〜〜。先生よろしかったらワインなんてどう?いいのがあるの!!」そう言うと地下のワインセラーまで走っていき、ワインを持ってくるアルフさん。
「それでしたら、もらいましょう。ここで最後ですから」ワイングラスにワインを注いでもらって、静かに飲む園長。
次の日、ワインの飲みすぎで二日酔いで遅刻するのはまたの話で・・・・・
10/10/25 21:47更新 / pi-sann
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