天高く竜肥ゆる夏
「なるほどな・・・その案、良いな」
「そんじゃ、ちょっくら精の付くものこさえるかなね。
その間にこれでも飲みんしゃい」
「なんだこれは?」
「ホルスタミルクにコーシーと砂糖をようけ入れたコーシー牛乳じゃ。
甘くてうまかよ?」
「コップの下に砂糖が沈殿してるぞ・・・どれだけ入れたのだ砂糖・・・まあ良い。
ちびちび飲んで待ってるからさっさと作って来い」
「あいあい」
――――――
「お待たしったね。今日は昼から豪勢に焼き肉にしたんよ」ゴトッ
「うお、いつもより量が多くないか?」
「体力、体力」
「そしていつもより味が濃いぞ」
「なら、ご飯食べんしゃい。ご飯ようけ進むようにわざと味濃くしとる」
「うむ・・・確かにご飯が欲しくなるな・・・
おかわりだ!」
「食べんしゃい、食べんしゃい」
――――――
「ふぅ・・・食った・・・ごちそうさま」
「あいあい。ようけ食ったね。布団敷いとったから寝らい」
「む?体力を付けるために運動しないのか?」
「暑い昼間にわざわざ動くこともなか。昼寝して体力貯めておくんがええ」
「それもそうか…確かにたくさん食べたからどうにも眠くなる」
「じゃっとも、寝る前の水分補給は大切じ、ホルスタミルク飲みんしゃい」
「今日はやたらと勧めてくるな」
「栄養あるかって、あんまりも仰山買ってきたんよ」
「そういうことか・・・まあいい。
昼寝にするからお前も一緒に寝ろ」
「あいあい」
――――――
「起きたらもうすっかり夕方になっていた・・・」
「よく寝れたようでよかち。
晩御飯作ってあるから食べんしゃい」
「先に起きてたのか。
我は寝ていたからそんなにお腹すいてないぞ」
「寝てるだけっても、気づかんだけで体力減るんじ
無理にでも飯を腹に入れんと体力付かん」ゴトッ
「そうなのか・・・確かに目の前に出されると食べたくなるな・・・」
「食べんしゃい、食べんしゃい」
――――――
「ふう・・・食べた。にしても、今日は起きてからご飯を食べていた記憶しかないな・・・」
「それでよかち、それが夏の正し過ごし方じい」
「違うような気がするが・・・
床に入るぞ。昼に動かなかった分、夜動かねば」
「夜動くんは感心せんね。夜に動くと寝た後も疲れが取れんと。
じゃし、僕が動くけん寝ててよか」
「それだったらお前が疲れるだろ」
「僕は暑さ平気じゃし気にせんで、
じゃっとも寒いんはどうもイカン。冬はよろっく頼んよ」
「よろしく頼まれても何をすれば・・・
って、あ♥急に始めるな♥」
――――――――
「ん・・・ふぁぁぁ・・・よく寝た」
「おはようさん。歯磨いて、顔洗って、牛乳飲んで、朝ごはん食べんしゃい」
「あぁ・・・わかった・・・だが、朝ごはんの量が多すぎないか?」
「何を言う、朝は仰山食べんと、ましてや夏じゃしなおさら食べんと」
「そ、それもそうだな・・・いただきます」
「食べんしゃい。食べんしゃい」
――――――
「お前のご飯は美味すぎて食べすぎてしまうな」
「なんもなんも、まだまだ小食じ。
それよりも、夏の暑さで体こわばっちようじゃし、体揉んじゃるから寝っ転がり」
「暑いと体が固くなるなんて聞いたことないが・・・」
「寒すぎっと体が固くなるんも、暑すぎって体固くなるんも一緒よ」モミモミ
「納得いくような、いかないような
・・・いかん揉まれていると眠気が・・・zzzz」
「寝らい寝らい」
「zzzzz…」
「まだまだ足りんね」
――――――
「起きて昼ごはん食べんしゃい」
「ぬ・・・わかった・・・今起きる」
「食べたらまたゆっくり寝らい」
「うむ・・・そうする・・・」
――――――
「晩御飯食べんしゃい」
「夜もお腹空くっけ、夜食作ったき食べんしゃい」
「朝ごはんいっぱい食べんしゃい」
「昼ごはんもいっぱい食べんしゃい」
「おやつの時間じ、ホットケーキっちもの作ってみたん。
蜂蜜とホイップ付けて食べんしゃい」
「食べんしゃい食べんしゃい」
―――――――
―――――
―――
「もうすっかり秋の夜長という奴だな・・・
ところで、最近鱗がキツくなってきたんだが・・・」ムッチリ
「きちいのを無理に着ると体によくなか。外ん出っときはともかく、寝るときは鱗出さん方がいいじ」
「そうだな。そうしようか。
だが、鱗を消してしまうと、さらにホルスタウロスと見間違われるな・・・」ポヨン
「ここんとこ、会う人会う人ホルスタウロスじゃあ白澤じゃあと間違われとうもんね」
「羽の生えたホルスタウロスがどこにいるというのだ。全く失礼な奴らだ」ポッテリ
「みんな君の胸しか目に入らんきに仕方なかよ」
「胸を見られてもな・・・それよりも我が勇壮な角や翼を見てほしいものだ」
「んだね。むちむちの太ももにぷにぷにの二の腕、
もっちりしとうお腹の肉に僕の顔が平気で埋まんくらいのおっぱい。
そして、そん腰回りの肉付きが最高によかち。毎日肥やした甲斐があったんよ」
「ん?何か言ったか?」
「なんも言っとらんよ。さ、もう寒いから寝よ」
「そんなに寒いか?」
「最近は寒がりが酷くなっち、こうやって君に抱き付かんと寝れんくらいじ
このままだと一日君に抱き付かんといけんかもしれんち」
「ふっ・・・それは困ったな♥
その時はアルラウネみたいに冬を越すまでずっと抱いていてやろうか?
さ、温めてやるから入れ」
「あぁ・・・堪らんち・・・」
――――――――
「もう寝たか?」
「zzz・・・」
「よしよし、じゃあいつものお薬飲んでもっと寒がりな甘えん坊さんになろうな・・・♥」
終わり
「そんじゃ、ちょっくら精の付くものこさえるかなね。
その間にこれでも飲みんしゃい」
「なんだこれは?」
「ホルスタミルクにコーシーと砂糖をようけ入れたコーシー牛乳じゃ。
甘くてうまかよ?」
「コップの下に砂糖が沈殿してるぞ・・・どれだけ入れたのだ砂糖・・・まあ良い。
ちびちび飲んで待ってるからさっさと作って来い」
「あいあい」
――――――
「お待たしったね。今日は昼から豪勢に焼き肉にしたんよ」ゴトッ
「うお、いつもより量が多くないか?」
「体力、体力」
「そしていつもより味が濃いぞ」
「なら、ご飯食べんしゃい。ご飯ようけ進むようにわざと味濃くしとる」
「うむ・・・確かにご飯が欲しくなるな・・・
おかわりだ!」
「食べんしゃい、食べんしゃい」
――――――
「ふぅ・・・食った・・・ごちそうさま」
「あいあい。ようけ食ったね。布団敷いとったから寝らい」
「む?体力を付けるために運動しないのか?」
「暑い昼間にわざわざ動くこともなか。昼寝して体力貯めておくんがええ」
「それもそうか…確かにたくさん食べたからどうにも眠くなる」
「じゃっとも、寝る前の水分補給は大切じ、ホルスタミルク飲みんしゃい」
「今日はやたらと勧めてくるな」
「栄養あるかって、あんまりも仰山買ってきたんよ」
「そういうことか・・・まあいい。
昼寝にするからお前も一緒に寝ろ」
「あいあい」
――――――
「起きたらもうすっかり夕方になっていた・・・」
「よく寝れたようでよかち。
晩御飯作ってあるから食べんしゃい」
「先に起きてたのか。
我は寝ていたからそんなにお腹すいてないぞ」
「寝てるだけっても、気づかんだけで体力減るんじ
無理にでも飯を腹に入れんと体力付かん」ゴトッ
「そうなのか・・・確かに目の前に出されると食べたくなるな・・・」
「食べんしゃい、食べんしゃい」
――――――
「ふう・・・食べた。にしても、今日は起きてからご飯を食べていた記憶しかないな・・・」
「それでよかち、それが夏の正し過ごし方じい」
「違うような気がするが・・・
床に入るぞ。昼に動かなかった分、夜動かねば」
「夜動くんは感心せんね。夜に動くと寝た後も疲れが取れんと。
じゃし、僕が動くけん寝ててよか」
「それだったらお前が疲れるだろ」
「僕は暑さ平気じゃし気にせんで、
じゃっとも寒いんはどうもイカン。冬はよろっく頼んよ」
「よろしく頼まれても何をすれば・・・
って、あ♥急に始めるな♥」
――――――――
「ん・・・ふぁぁぁ・・・よく寝た」
「おはようさん。歯磨いて、顔洗って、牛乳飲んで、朝ごはん食べんしゃい」
「あぁ・・・わかった・・・だが、朝ごはんの量が多すぎないか?」
「何を言う、朝は仰山食べんと、ましてや夏じゃしなおさら食べんと」
「そ、それもそうだな・・・いただきます」
「食べんしゃい。食べんしゃい」
――――――
「お前のご飯は美味すぎて食べすぎてしまうな」
「なんもなんも、まだまだ小食じ。
それよりも、夏の暑さで体こわばっちようじゃし、体揉んじゃるから寝っ転がり」
「暑いと体が固くなるなんて聞いたことないが・・・」
「寒すぎっと体が固くなるんも、暑すぎって体固くなるんも一緒よ」モミモミ
「納得いくような、いかないような
・・・いかん揉まれていると眠気が・・・zzzz」
「寝らい寝らい」
「zzzzz…」
「まだまだ足りんね」
――――――
「起きて昼ごはん食べんしゃい」
「ぬ・・・わかった・・・今起きる」
「食べたらまたゆっくり寝らい」
「うむ・・・そうする・・・」
――――――
「晩御飯食べんしゃい」
「夜もお腹空くっけ、夜食作ったき食べんしゃい」
「朝ごはんいっぱい食べんしゃい」
「昼ごはんもいっぱい食べんしゃい」
「おやつの時間じ、ホットケーキっちもの作ってみたん。
蜂蜜とホイップ付けて食べんしゃい」
「食べんしゃい食べんしゃい」
―――――――
―――――
―――
「もうすっかり秋の夜長という奴だな・・・
ところで、最近鱗がキツくなってきたんだが・・・」ムッチリ
「きちいのを無理に着ると体によくなか。外ん出っときはともかく、寝るときは鱗出さん方がいいじ」
「そうだな。そうしようか。
だが、鱗を消してしまうと、さらにホルスタウロスと見間違われるな・・・」ポヨン
「ここんとこ、会う人会う人ホルスタウロスじゃあ白澤じゃあと間違われとうもんね」
「羽の生えたホルスタウロスがどこにいるというのだ。全く失礼な奴らだ」ポッテリ
「みんな君の胸しか目に入らんきに仕方なかよ」
「胸を見られてもな・・・それよりも我が勇壮な角や翼を見てほしいものだ」
「んだね。むちむちの太ももにぷにぷにの二の腕、
もっちりしとうお腹の肉に僕の顔が平気で埋まんくらいのおっぱい。
そして、そん腰回りの肉付きが最高によかち。毎日肥やした甲斐があったんよ」
「ん?何か言ったか?」
「なんも言っとらんよ。さ、もう寒いから寝よ」
「そんなに寒いか?」
「最近は寒がりが酷くなっち、こうやって君に抱き付かんと寝れんくらいじ
このままだと一日君に抱き付かんといけんかもしれんち」
「ふっ・・・それは困ったな♥
その時はアルラウネみたいに冬を越すまでずっと抱いていてやろうか?
さ、温めてやるから入れ」
「あぁ・・・堪らんち・・・」
――――――――
「もう寝たか?」
「zzz・・・」
「よしよし、じゃあいつものお薬飲んでもっと寒がりな甘えん坊さんになろうな・・・♥」
終わり
16/08/13 13:39更新 / ヤルダケヤル