ヘルハウンドさんの調教定義
「・・・わう〜ん・・・まあそこら辺は、なんとかなるんじゃないのか?」
「君の親「あたしは一代目だから」ああ、なるほど」
「気づいたらこの姿でずっとどっかの山にいたからなあ。親なんて考えてもみなかった」
「生まれたときから、反抗期真っ只中の女子高生を持つ親父みたいな心境で過ごすの勘弁してほしいんだけど」
「バッカ!そんなわけあるか!誰の娘だと思ってるんだ!」
「・・・(だから不安なんだけど)」
「お前の思ってることはよ〜くわかったから覚悟しておけよ」
「まあでも、実際問題言うこと聞かずにやりたい放題で育ってしまったら、後々その子も困るじゃん」
「そうか?あたしは一人でもこんなに立派に育ったけどな!」エッヘン
「・・・(だから不安なんだけど)」
「よし、あれだな?挑発して襲わせる誘い受け的なあれだな?」
「偉い人やお金持ちにならなくてもいいけど思いやりのある強い子に育ってほしい」
「まず、お前が思いやり持とう?な?」
「そのためにもやっぱり親子間の健全な関係が必要だと思うんだよね」
「わぅ・・・もっともだけど、なんか納得いかない・・・」
「そもそも、何をされると調教とか屈服させようとしたとかに当たるの?」
「うう〜?・・・そう言われるとはっきりとは答えられないが、なんていうかな『従わせてやろう』って気持ちが表に出てるとか?」
「『従わせてやろう』って短く言うと何ていうか知ってる?屈服させるっていうんだよ?」
「お前のそれも何て言うか知ってるか?『言葉の暴力』っていうんだよ?」
「じゃあ君に具体的な例を挙げて質問するから、調教に当たるか当たらないか答えて」
「もうあたしはお前が喋れなくなるほどむちゃくちゃに犯してやりたい気分だ」
「ほう、子供のための自己分析もせずにただ肉欲に溺れたいと
生まれてくる我が子などどうでもいいと。自分さえよければそれでいいと。ほ〜ん」
「暴言で屈服とかしないけど、普通にハートが傷ついていくからな!ちょっと鼻の奥がツーンとしてきたからな!」
「例えば、君に物を取ってもらうように頼むことは調教に当たるの?」
「シカトす「いいから、早く答えてよ」・・・クゥン・・・当たらないんじゃないのか?
別にそれくらいならしてやるよ」
「今あるのを外して新しく首輪を付けるのは?」
「それはもちろんアウトだ。自分の首輪を付けさせてあたしを飼い犬にしたいのが見え見えだからな。」
「いや、犬飼うならもっと賢いの飼うからいいよ」
「・・・・・・」
「そもそも、俺猫派だしね。じゃあいつもは俺がしてるけど、料理してもらうのは?」
「命令されたらしないし、お願いされたらやる・・・かな?」
「そうか・・・
あっ、本当に料理をお願いすることはないから安心して」
「わん?たまには料理作ってやってもいいぞ」
「いや、いいです」
「なんだ素直じゃないな!今日の晩御飯はあたしが作るからな。魔界豚の丸焼きだ!」
「それだけは許してください。今までの暴言も謝りますので、どうかご容赦を・・・」
「・・・・・・そこまでか?」
「内臓取ったり血抜きはして欲しい。出来れば調味料や調理器具とかも使ってほしい・・・」
「しなくても食えるだろ」
「ご飯って美味しい方がいいじゃん?」
「食えれば何でもいい」
「・・・俺の作ったご飯と君が作ったご飯どっちが食べやすい?」
「どっちも食えるから分からん!」
「・・・俺のこと酷い奴だって言うけど、君もなかなかだよ・・・」
「わうん?」
「次の質問。『お手』とかお願いされたらしてくれるの?」
「完全に犬扱いしてるからダメだ」
「おなか撫でたり毛をモフモフしたりするのは?」
「それは・・・ギリセーフかな」
「SMプレイのM側になるのは?」
「そういうのが好きならガワだけならやってやるけど、それでMになるとかはないな。てか、そういうまどろっこしいのお前も嫌いだろ?」
「よくご存知で。犬扱いはダメってことは後背位とかも?」
「さっきしてたじゃねえか」
「だったね・・・」
「あれもあたし結構好きだな。いつもと当たる所違ったりするから」
「ぶっちゃけ、いつも下でほぼマグロだったから、疲れた」
「わふふふ、自分から下の方が好きとは、もうすっかりあたしの旦那だな!」
「こっちは別に奥さんとは思ってないけどね」
「!?!?」
「嫌だな。奥さんじゃなくてご主人様だと思ってるって意味だよ」
「そ・・・そうか・・・それでもいいけど、別に嫁とか妻とか思ってくれていいぞ・・・?」
「考えときます。ああ、そうだもし俺が他の子ともつがいになるとしたら?」
「わふ!?・・・・・・ま、ま、まあ雄ってのは欲望に弱い生き物だしな、い、いいぞ!」
「おお、意外なこた「やっぱり嫌だ!お前はあたしだけのものだ!!」
「お前からじゃなくて、相手の方から押しかけてくるならそれは仕方ない認めてやろう」
「こんな所じゃ出会いもクソもないから安心していいね。というより、すでに君の相手だけでいっぱいいっぱいだし」
「これからも絶対そんなこと思えないようにしてやるからな♥」
「ああ、でも猫飼いたい。魔物じゃない方の」
「それくらいならいいぞ」
「本当!?」
「ああ、別に問題ないぞ」
「いや〜言ってみるもんだな〜毛色とか何がいい?」
「ん?毛並み?何でもいいぞ。あ、でも大きいやつがいいな」
「ああ、大きい猫もいいね」
「たくさん食べれるに越したことないしな」
「はい?」
「太らせて食べるんだろ?」
「・・・・・・・」
「狩りをする暇がないときとかに、ぱくっと食べる用だろ。なかなかいいよな
・・・ん?どうした?」
「ソンナコトシタラ貴様ヲブッ殺シ俺モ死ヌ」
「!!!!?」
「はぁ・・・やっぱり無理か」
「食べないならなんで飼うんだよ・・・?」
「可愛いからに決まってるでしょ。愛玩用ですよ」
「ならダメだ!絶対ダメ!あたし以外に可愛いなんて言うな!!」
「いや、そういう可愛さじゃなくて・・・「とにかくダメだ!」
「そう・・・まあでも、よくよく考えてみれば、もう既に猫っぽいのと暮らしてるんだよな」
「あたしの種族ってな〜んだ?」
「我儘で調教できなくてモフモフしてて可愛いと来ればもう猫以外の何者でもないな。
なんだかだんだんその耳も猫耳に見えてきた。
・・・うん見えた。あ〜これは完全にヘルキャットだわ。もうどんなことされても許せる」
「おい、あたしはヘルハウンドだからな?ウルフだから!犬だからな!?」
「そういえば、いつもにゃんにゃんねうねう言ってた気がする」
「バウワウワンワンワン!!!」
「まあ猫を調教できるやつなんていないからね。そりゃ神でも無理だ」
「お前は私の種族のほぼ全否定して楽しいか!」
「あ、やっぱり駄目だ。尻尾が違う」
「何もかもが違う!!」
「嬉しいときとかめちゃくちゃ尻尾パタパタさせてるからな・・・犬だ・・・」
「そ、そんなことしてるはずないだろ!!」
「本人見ようがないからね。まあ、君と暮らし始めて犬もいいかと思い始めてきたんだど」
「そ、そうか?わふん♥ まあ、あたしは飼い犬じゃないけどな。お前があたしに飼われてるんだ!」パタパタ
「尻尾」
「!」
「まあそれは置いておいて。最後に一番気になる質問、叱られたらそれを素直に聞き入れることが出来る?」
「多分しないな。叱るっていうのは上から下にする行為だろ?それを受け入れたら屈服だと思うんだ」
「まじか・・・」
「まあ、そんなに直して欲しい所があるなら普通に言ってくれれば聞いてやるよ。」
「君がそうしてくれるのはわかるけど。子供をちゃんと躾けられるか不安」
「心配しすぎだって!」
「そうなんだけどさ、子供のことはいくら考えても完璧じゃないし、正解もないからいろいろ心配しちゃうんだよね。まだ妊娠すらしてないけど」
「そ、そんな重く考えなくても・・・?」
「大袈裟に言えば俺たち二人で一人の一生を決めるんだ。やれるだけのことはやってあげたいじゃないか」
「・・・いつになく真面目だな・・・そう言われるとだんだん不安になってきた・・・あ、そうだあたし・・・親がいたことないから親って何をすればいいか分かんねえ・・・」
「そこら辺は魔物娘の本能で母性で大丈夫だと思うよ」
「大丈夫かな・・・あたしちゃんとお母さん出来るかな・・・どうしよう・・・」
「・・・君ならなんとかなるさ」
「そんな適当で良いわけないだろ!!真面目に考えろよ!」
「ソウデスネ。じゃあそうだな、とりあえず子供の頃にして欲しかったことを思い浮かべてみて。それをしてあげればきっと良いお母さんになれるんじゃないか」
「あたしの子供の頃・・・あたし・・・どうやって育ったんだっけ・・・
いつも腹ペコで寒くて、何やっても楽しくなくて・・・あれ・・・?」
「・・・あの〜無理に思い出さなくてもいいですよ?」
「怪我して泣いても誰も来なかったな・・・誰かいないか探して一日中歩き回ったこともあった・・・」
「・・・(大型地雷を踏んでしまった)」
「わぐぅぅ・・・!!
一人で寂しかったことしか想い出ないよぉぉ・・・」
「あわわわ」
「もうひとりなんてやだよぉぉぉぉぉ・・・!!」
「だ、大丈夫だ!」
「ふぇ!?」
「今は俺がいる!絶対に君を寂しがらせたりなんてしない!!絶対にだ!」
「・・・ホントに?」
「ああ!いつだって君の傍にいる!!」
「わふん・・・♥」
「子育てだって二人でやっていけばきっとうまくいくさ。だから、な?えーっと・・・」
「あ・・・ふふっ、耳真っ赤だよ・・・♥」
「・・・気のせいじゃないですかね」
「あなたがここに来てくれて本当に良かった」
「俺も・・・君に逢えて本当に良かったと思ってる。
その・・・いつも酷いこと言って、ごめん・・・でも、本心じゃないんだ。ただ・・・その・・・意地張っちゃうというか・・・」
「うん、自分が屈服しちゃったって思われるのが嫌なんだよね?いいよ、大丈夫。ちゃんとわかってるから・・・」
「じ、実際してないから!」
「うんうん♥
でも、子供にはそんなこと言っちゃだめだよ?」
「あ、ああ勿論だ・・・」
「わふっ♥うれしい・・・♥」
「・・・そろそろ口調戻したら?なんか調子狂う」
「ふふっそうだな。あたしもこっちの方が慣れてるしな」
「結局何が調教で屈服なのかわからなかったけど、まあいいか」
「そうだな。じゃあ、そろそろ飯にするか。
今から特大の魔界豚を・・・「それだけはやめて!!」
終わり
「君の親「あたしは一代目だから」ああ、なるほど」
「気づいたらこの姿でずっとどっかの山にいたからなあ。親なんて考えてもみなかった」
「生まれたときから、反抗期真っ只中の女子高生を持つ親父みたいな心境で過ごすの勘弁してほしいんだけど」
「バッカ!そんなわけあるか!誰の娘だと思ってるんだ!」
「・・・(だから不安なんだけど)」
「お前の思ってることはよ〜くわかったから覚悟しておけよ」
「まあでも、実際問題言うこと聞かずにやりたい放題で育ってしまったら、後々その子も困るじゃん」
「そうか?あたしは一人でもこんなに立派に育ったけどな!」エッヘン
「・・・(だから不安なんだけど)」
「よし、あれだな?挑発して襲わせる誘い受け的なあれだな?」
「偉い人やお金持ちにならなくてもいいけど思いやりのある強い子に育ってほしい」
「まず、お前が思いやり持とう?な?」
「そのためにもやっぱり親子間の健全な関係が必要だと思うんだよね」
「わぅ・・・もっともだけど、なんか納得いかない・・・」
「そもそも、何をされると調教とか屈服させようとしたとかに当たるの?」
「うう〜?・・・そう言われるとはっきりとは答えられないが、なんていうかな『従わせてやろう』って気持ちが表に出てるとか?」
「『従わせてやろう』って短く言うと何ていうか知ってる?屈服させるっていうんだよ?」
「お前のそれも何て言うか知ってるか?『言葉の暴力』っていうんだよ?」
「じゃあ君に具体的な例を挙げて質問するから、調教に当たるか当たらないか答えて」
「もうあたしはお前が喋れなくなるほどむちゃくちゃに犯してやりたい気分だ」
「ほう、子供のための自己分析もせずにただ肉欲に溺れたいと
生まれてくる我が子などどうでもいいと。自分さえよければそれでいいと。ほ〜ん」
「暴言で屈服とかしないけど、普通にハートが傷ついていくからな!ちょっと鼻の奥がツーンとしてきたからな!」
「例えば、君に物を取ってもらうように頼むことは調教に当たるの?」
「シカトす「いいから、早く答えてよ」・・・クゥン・・・当たらないんじゃないのか?
別にそれくらいならしてやるよ」
「今あるのを外して新しく首輪を付けるのは?」
「それはもちろんアウトだ。自分の首輪を付けさせてあたしを飼い犬にしたいのが見え見えだからな。」
「いや、犬飼うならもっと賢いの飼うからいいよ」
「・・・・・・」
「そもそも、俺猫派だしね。じゃあいつもは俺がしてるけど、料理してもらうのは?」
「命令されたらしないし、お願いされたらやる・・・かな?」
「そうか・・・
あっ、本当に料理をお願いすることはないから安心して」
「わん?たまには料理作ってやってもいいぞ」
「いや、いいです」
「なんだ素直じゃないな!今日の晩御飯はあたしが作るからな。魔界豚の丸焼きだ!」
「それだけは許してください。今までの暴言も謝りますので、どうかご容赦を・・・」
「・・・・・・そこまでか?」
「内臓取ったり血抜きはして欲しい。出来れば調味料や調理器具とかも使ってほしい・・・」
「しなくても食えるだろ」
「ご飯って美味しい方がいいじゃん?」
「食えれば何でもいい」
「・・・俺の作ったご飯と君が作ったご飯どっちが食べやすい?」
「どっちも食えるから分からん!」
「・・・俺のこと酷い奴だって言うけど、君もなかなかだよ・・・」
「わうん?」
「次の質問。『お手』とかお願いされたらしてくれるの?」
「完全に犬扱いしてるからダメだ」
「おなか撫でたり毛をモフモフしたりするのは?」
「それは・・・ギリセーフかな」
「SMプレイのM側になるのは?」
「そういうのが好きならガワだけならやってやるけど、それでMになるとかはないな。てか、そういうまどろっこしいのお前も嫌いだろ?」
「よくご存知で。犬扱いはダメってことは後背位とかも?」
「さっきしてたじゃねえか」
「だったね・・・」
「あれもあたし結構好きだな。いつもと当たる所違ったりするから」
「ぶっちゃけ、いつも下でほぼマグロだったから、疲れた」
「わふふふ、自分から下の方が好きとは、もうすっかりあたしの旦那だな!」
「こっちは別に奥さんとは思ってないけどね」
「!?!?」
「嫌だな。奥さんじゃなくてご主人様だと思ってるって意味だよ」
「そ・・・そうか・・・それでもいいけど、別に嫁とか妻とか思ってくれていいぞ・・・?」
「考えときます。ああ、そうだもし俺が他の子ともつがいになるとしたら?」
「わふ!?・・・・・・ま、ま、まあ雄ってのは欲望に弱い生き物だしな、い、いいぞ!」
「おお、意外なこた「やっぱり嫌だ!お前はあたしだけのものだ!!」
「お前からじゃなくて、相手の方から押しかけてくるならそれは仕方ない認めてやろう」
「こんな所じゃ出会いもクソもないから安心していいね。というより、すでに君の相手だけでいっぱいいっぱいだし」
「これからも絶対そんなこと思えないようにしてやるからな♥」
「ああ、でも猫飼いたい。魔物じゃない方の」
「それくらいならいいぞ」
「本当!?」
「ああ、別に問題ないぞ」
「いや〜言ってみるもんだな〜毛色とか何がいい?」
「ん?毛並み?何でもいいぞ。あ、でも大きいやつがいいな」
「ああ、大きい猫もいいね」
「たくさん食べれるに越したことないしな」
「はい?」
「太らせて食べるんだろ?」
「・・・・・・・」
「狩りをする暇がないときとかに、ぱくっと食べる用だろ。なかなかいいよな
・・・ん?どうした?」
「ソンナコトシタラ貴様ヲブッ殺シ俺モ死ヌ」
「!!!!?」
「はぁ・・・やっぱり無理か」
「食べないならなんで飼うんだよ・・・?」
「可愛いからに決まってるでしょ。愛玩用ですよ」
「ならダメだ!絶対ダメ!あたし以外に可愛いなんて言うな!!」
「いや、そういう可愛さじゃなくて・・・「とにかくダメだ!」
「そう・・・まあでも、よくよく考えてみれば、もう既に猫っぽいのと暮らしてるんだよな」
「あたしの種族ってな〜んだ?」
「我儘で調教できなくてモフモフしてて可愛いと来ればもう猫以外の何者でもないな。
なんだかだんだんその耳も猫耳に見えてきた。
・・・うん見えた。あ〜これは完全にヘルキャットだわ。もうどんなことされても許せる」
「おい、あたしはヘルハウンドだからな?ウルフだから!犬だからな!?」
「そういえば、いつもにゃんにゃんねうねう言ってた気がする」
「バウワウワンワンワン!!!」
「まあ猫を調教できるやつなんていないからね。そりゃ神でも無理だ」
「お前は私の種族のほぼ全否定して楽しいか!」
「あ、やっぱり駄目だ。尻尾が違う」
「何もかもが違う!!」
「嬉しいときとかめちゃくちゃ尻尾パタパタさせてるからな・・・犬だ・・・」
「そ、そんなことしてるはずないだろ!!」
「本人見ようがないからね。まあ、君と暮らし始めて犬もいいかと思い始めてきたんだど」
「そ、そうか?わふん♥ まあ、あたしは飼い犬じゃないけどな。お前があたしに飼われてるんだ!」パタパタ
「尻尾」
「!」
「まあそれは置いておいて。最後に一番気になる質問、叱られたらそれを素直に聞き入れることが出来る?」
「多分しないな。叱るっていうのは上から下にする行為だろ?それを受け入れたら屈服だと思うんだ」
「まじか・・・」
「まあ、そんなに直して欲しい所があるなら普通に言ってくれれば聞いてやるよ。」
「君がそうしてくれるのはわかるけど。子供をちゃんと躾けられるか不安」
「心配しすぎだって!」
「そうなんだけどさ、子供のことはいくら考えても完璧じゃないし、正解もないからいろいろ心配しちゃうんだよね。まだ妊娠すらしてないけど」
「そ、そんな重く考えなくても・・・?」
「大袈裟に言えば俺たち二人で一人の一生を決めるんだ。やれるだけのことはやってあげたいじゃないか」
「・・・いつになく真面目だな・・・そう言われるとだんだん不安になってきた・・・あ、そうだあたし・・・親がいたことないから親って何をすればいいか分かんねえ・・・」
「そこら辺は魔物娘の本能で母性で大丈夫だと思うよ」
「大丈夫かな・・・あたしちゃんとお母さん出来るかな・・・どうしよう・・・」
「・・・君ならなんとかなるさ」
「そんな適当で良いわけないだろ!!真面目に考えろよ!」
「ソウデスネ。じゃあそうだな、とりあえず子供の頃にして欲しかったことを思い浮かべてみて。それをしてあげればきっと良いお母さんになれるんじゃないか」
「あたしの子供の頃・・・あたし・・・どうやって育ったんだっけ・・・
いつも腹ペコで寒くて、何やっても楽しくなくて・・・あれ・・・?」
「・・・あの〜無理に思い出さなくてもいいですよ?」
「怪我して泣いても誰も来なかったな・・・誰かいないか探して一日中歩き回ったこともあった・・・」
「・・・(大型地雷を踏んでしまった)」
「わぐぅぅ・・・!!
一人で寂しかったことしか想い出ないよぉぉ・・・」
「あわわわ」
「もうひとりなんてやだよぉぉぉぉぉ・・・!!」
「だ、大丈夫だ!」
「ふぇ!?」
「今は俺がいる!絶対に君を寂しがらせたりなんてしない!!絶対にだ!」
「・・・ホントに?」
「ああ!いつだって君の傍にいる!!」
「わふん・・・♥」
「子育てだって二人でやっていけばきっとうまくいくさ。だから、な?えーっと・・・」
「あ・・・ふふっ、耳真っ赤だよ・・・♥」
「・・・気のせいじゃないですかね」
「あなたがここに来てくれて本当に良かった」
「俺も・・・君に逢えて本当に良かったと思ってる。
その・・・いつも酷いこと言って、ごめん・・・でも、本心じゃないんだ。ただ・・・その・・・意地張っちゃうというか・・・」
「うん、自分が屈服しちゃったって思われるのが嫌なんだよね?いいよ、大丈夫。ちゃんとわかってるから・・・」
「じ、実際してないから!」
「うんうん♥
でも、子供にはそんなこと言っちゃだめだよ?」
「あ、ああ勿論だ・・・」
「わふっ♥うれしい・・・♥」
「・・・そろそろ口調戻したら?なんか調子狂う」
「ふふっそうだな。あたしもこっちの方が慣れてるしな」
「結局何が調教で屈服なのかわからなかったけど、まあいいか」
「そうだな。じゃあ、そろそろ飯にするか。
今から特大の魔界豚を・・・「それだけはやめて!!」
終わり
15/11/25 00:29更新 / ヤルダケヤル