読切小説
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俺得物語トゥエンティー
―――パァン!

―――キィン!

火薬が爆ぜる音、金属が弾く音
それらが奏でられている

まるで円舞曲(ワルツ)が奏でられるように
時に激しく、時に静かに―――

「…引き分け、だな」

「よく言う…弾切れなのはわかっているのだぞ?」

首に向けられた剣
額に向けている拳銃

「そっちも刃がボロボロだろーが」

「フッ…生意気を言うようになったじゃないか」

お互いが同時に得物を下げる

「悔しいが…今回はこれで引き下がる!次はないと思えヴァンパイア!」

「その台詞を次も言わなければ良いが、な…っと!」

ヴァンパイアの言葉を遮り、閃光手榴弾が炸裂する
その隙にもう片方は逃げたようだ

「クックックッ…楽しみにしているぞ、ハンター」

月がヴァンパイア―――彼女を照らす
そこには恋人を待ち焦がれるような恍惚とした笑みを浮かべた、一人の美女が居た

〜〜〜

「クソッ!」

屋敷から逃げ出した俺は、外の空き缶を蹴り、多少の鬱憤を晴らす

「先祖代々のハンター業も…俺の無能さで潰えるのか…?」

俺はハンター
とは言っても、普通のハンターじゃない
悪霊とかモンスターとか専門の、言わば裏方的なハンターだ
曾々爺さん位から続いているらしいこの家業、しかし年々奴等も減ってきたし、なにより―――

「…でも、胸とか顔とか最高なんだよなぁ…ってバカ!俺のバカ!」

どいつもこいつも美女揃いになってきている
親父の代の時にはそんな事無かったのに、近年になって突然だ

「やっぱ…日本でなんかあったんだろうな…」

何年か前、日本で異常なまでの魔力だか電磁波だかが検地された
それ以来、少しずつ奴等の美女が増え始めているのだ

「ま…そうは言っても、な…」

だが、奴等はモンスター
人間を餌にしているのには違いない
近頃は人間社会に進出しているのも増えているみたいだが…恐らく餌を確保し易くする為だろう
だからか、それと平行した行方不明事件が後を絶たないのだ

―――最も、行方不明になっているのは…殆どが俺と同じハンターだ
ハンターはアウトローな生活なのが殆どで、社会的に見たら社会不適合者の集まりだ

つまり、社会的にはなにも起きていない扱いになっている

それでも、俺達ハンターは、人を護ると言う使命を忘れてはならない
中にはモンスターを見世物にするクズも居るが、そうなったらハンターとしては終わりだ

「けど…次の襲撃で何とかしねーと…」

…とは言っても、弾薬代にも金が掛かるし、飯代もある
さらにハンターは殆どが車での生活なので―――

「…またガス代あがってるし」

万年金欠なのだ

・・・

なけなしの金を使って、今夜の飯と弾、あと車のガソリンをなんとか購入した

「はぁ…」

明日であいつを倒せないと、これ以上の滞在も厳しい
ただでさえ近所の住民から噂され始めてるし、警官に車の中を調べられたらテロリスト扱い間違い無しだ

「まぁ…親父のライフルとか売れば良いんだけどさ…」

親父やお袋、じいちゃんが使っていた武器で俺が絶対に使わない武器が何種類かある
それらを売れば、多少は―――

「いや、売れる場所ねーか…」

と、思ったが、殆どが違法所持なのを思い出す
売れる場所はあるだろうが、安く買い叩かれる

高く売れる場所に行くには時間もかかり、結局滞在費を稼げないのだ

「…ホント、どうすっかね…」


「なら私に嫁げば良いではないか?前から誘っているだろうが」


一人で車中でハンバーガーを食べていた所、突然助手席から声がした

「消えろヴァンパイア、今は停戦時間中だぞ」

その声にとっさに反応し、手に隠していたナイフをヴァンパイアの首にむける
―――せっかくのハンバーガーを落とす事になるのは悔しいが、仕方ない

「食べ物を粗末にするなばか者が!」

と、魔術を使い、ハンバーガーを浮かせてくれている

「停戦中でも会ってはいけないとは決めていない…契約書を確認するか?」

「…ハンバーガーの件は礼は言わねーぞ」

そういってナイフを保ちながらハンバーガーを手に取る

「ふむ…なけなしの金で買ったのがチーズバーガー1個とは…」

「ならいい加減負けて滅んでくれねーか?そうしたらまともな職に就くと思うから」

「いや、無理だな…最終学歴がジュニアハイスクール卒で無職歴が長すぎるんだからほぼ絶望的じゃないか?」

その言葉を無視しながら、実はもう一個買ってあるチーズバーガーに手をつける

「…む、まだ後二つあったか」

「匂いで当てるのやめてくんねーか!?」

「が、サラダがないな、きちんと食べるんだ」

「たけーんだよ…ってなんでお前買ってきてんだよ!?」

「お前が肉しか食わないのなんてお見通しだ…どうせ最後のハンバーガーはLLサイズの大きいのにしたんだろ」

「なっ…んな訳ねーだろ!」

「しかも値切ったな?…大方、廃棄前の物を貰ったんだろ?」

全てお見通しだとさすがに泣けてくる
が、まるで見ていたようにポンポン当ててくるな…

「全く、同じ場所で野菜も貰えただろうに…」

「野菜の廃棄は時間が変わっちまってもらえないんだよ!鮮度を保つとかで早めに捨てるんだとよ…」

なぜか車中で敵と話しながら、俺は食事を済ませていく

「…で、その銃買い取ってやろうか?」

「獲物に武器売るハンターがいるかよ」

「弾だってもう残り少ないんだろ?」

「てめぇが日本人みたいにバカスカ銃弾弾くからだろうが!」

獲物との会話のはずなのに、俺は友人と話しているみたいに楽しさを感じても居た

「全く…他のハンターだったら殺されてるかもしれねーってのに…」

「クックックッ…貴様ら人間に遅れをとらんさ」

楽しそうに笑うこのヴァンパイアを見ていると本当に人間を襲うのかわからなくなる
が、見た目に騙されて帰らなくなったハンターは沢山居る

「さて…ならお互いの為に交渉だ…」

だから、こいつらと取引なんて以ての外だ

「お前の血…いつもより色をつけよう」

「…すきにしろ」

が、俺は取引に応じている
血を50mlで500$、これで自分を殺せというのだ

「…すまないな」

「依頼主だからな…それ以上でもそれ以下でもない」

そう、こいつは俺の依頼主
ヴァンパイアでありながら、ヴァンパイアをやめたがってるのだ

・・・

話はかれこれひと月前にまで遡る
俺達ハンターにしかわからないアングラサイトがある

そこで、俺は名指しでこの土地に呼び出されたのだ

全く身に覚えの無い土地名だったら良かったのだが…そこは俺が最初に狩をした街、しかも親父とお袋が行方不明になった街だったのだ

そこで指示された公園に夜に行った時―――こいつが現れて言ったのだ

『私と全力で戦って、私を殺してくれ』

意味がわからなかった
モンスターから殺してくれなんて言われたのは初めてだし、何よりこいつはそう言いながら戦いたがってるのだ

だから俺は言った

『死にたきゃ勝手に自殺してろ』

が、奴は俺を簡単に上回っていた

『全財産…それとお前の家族の事も教えよう』

結果、なんとも奇妙な、それで居てお互いが納得する形の契約が生まれた

条件は4つ

全力で戦う
期限は決めない
時間を決め、定められた場所で戦う
それ以外はお互い停戦協定を結ぶ

それ以外の取り決めはなく、今みたいに血を飲まれたり餌付けされてたりしている

「…ありがとう、もう大丈夫だ」

「ったく…お前に血を飲ませてるのを他のハンターが見たら俺まで狩られちまうってのに…」

「その心配はないさ」

そう、このヴァンパイアが言うとおり、その心配はない
なぜなら―――

「…本当に他のハンターは生きてるんだろうな?」

「死ぬ事は絶対に無いさ」

俺が名指しされた後、他のハンターも同じように名指しで縁ある土地へ呼び出された
その後については連絡が取れなくなった、これが意味するのは―――

「さて、最後のハンターよ…明日でケリをつけたいと思っているのだろう?」

「…」

答えないが、心中察しているようだ
まぁ…いい加減移動しないと通報もされそうなんだし、それも承知のようだ

「この一ヶ月はとっても有意義だった…まるで生き返ったみたいだったぞ」

嬉しそうに言うその笑顔は、本当に狩るべき相手なのかわからなくさせる

「では…確かに血は頂いたぞ」

そういって、俺の血が入った小瓶を見せる
毎回そうやって小瓶に入れるのは俺への配慮だろうか

どちらにせよ―――

「…明日、ケリをつけてやるよ」

明日で決着をつけないといけない

・・・

―――パァン!パァン!パァン!

いつも通り、俺はヴァンパイアに銃弾を打ち込む
同じく、いつも通り反射されるが…計算のうちだ

奴の屋敷はここ一ヶ月でほぼ内装は熟知したと言っても過言ではない
どこに隠れ、どうすればいいのかもわかっている

(に、してもおかしい…)

分かっているからこそ、向こうもそれを承知の動きをしてきている
普段ならもうとっくに追い詰められているはずなのに、今は俺が押している

動くのも億劫なのか、肩で息をしている
攻撃も単調で、簡単に避けられるし、なにより―――

(俺が隠れてても話しかけない?)

普段なら『私はここにいるぞ!』とか『そんな簡単に逃げられるかな?』とか言うのに、何も言わないのだ

(まぁ、今がチャンス!)

そう思い俺は―――

「…」

「動くなよ、ヴァンパイア」

なんとか背後を取って頭に銃を向けた

「「…」」

お互い、言葉はない
剣を落とし、こちらを向いて、彼女は言った

「…ようやく、この時がきたんだな」

その表情は嬉しそうで…でも泣きそうで、無理して笑ってるのが分かってしまった

「…でだよ」

俺の口から漏れるのは

「何でだよ!?なんで本気出さなかったんだ!なんでこれから死ぬのにそんな顔してんだよ!もっと憎めよ!俺を恨む眼でみろよ!」

この表情に対する、疑問
そして―――今まで手を抜いてなかったのに手加減したこいつへの憎しみだった

「…本気、だった…さ…少なくても、今の私には…こ、れが…限界だ…」

「…まさかお前!」

「勝手に飲む…わけには…いかないだろ…」

そう、こいつは今まで俺の血を集めても―――飲んでなかったんだ

「ふ、ふざけんな!なんでそんな!…そんな…なんでこんな依頼…」

「もう…何百年になるんだろうな…私の生涯は…」

ヴァンパイアが語りだした

〜〜〜

もう…何百年になるんだろうな…
私がヴァンパイアとして生を受け…父も母もハンターに殺されて…
復讐もした…でも…意味が無いのも分かってて…

お前の両親も…私を殺しに来た

けど…あの二人は言ってくれたんだ

「お前は人間だ」って…

でもあの二人も…他のハンターから私を庇って…
そんな時…日本にやってきた異世界の魔物がいてな…

彼女のおかげで…二人は今別のところで療養中らしい

それから…世界中の同属達が私と同じように、人を愛したいと思い始めて…
でも…受け入れられるかどうかは分からない…

私は、お前の両親の敵でもある
でも、同時にお前の事を両親の次に愛していると思っているよ…

そんなお前にだから頼みたい…
もう…疲れてしまったんだ…

終わらせてくれ

〜〜〜

言っている事の半分以上が意味が分からなかった

親父とお袋がこいつを助けた?
異世界?

俺を愛している?

「…は?いや…なんで…」

「一目ぼれ…なんだろう…な…」

儚そうに笑いかけて、言う

「さぁ…最後のハンター…依頼主(クライアント)の指示通り、私を殺せ…」

「それが意味解んねーっていってんだよ!なんで死ぬんだよ!?人を愛したいんじゃねーのか!?」

「…昔からそうしたかった、のかも…しれない…な…」

「だったらなんで俺に殺せなんて依頼した!?答えろ!」

「…何百年も生きたからな…その間に自分が何をしたのか…わかってるんだよ」

―――何人、殺したと思っている?
―――何人、血をすすっていた?
―――何人、同属が死ぬのを見た?

彼女は言った

「人間と私達とでは…違いすぎるんだ…寿命も…体の頑丈さも…」

歩み寄っては裏切られ、その度に血の報復をするしかなかった
だから―――疲れた

彼女はそう言って、俺に改めて言う

「さぁ…私を殺してくれ」

俺に向き直り、頭に俺の銃を突きつけて

「ふっ、ざけ…!」

俺が取るべき行動は決まっている
こいつの頭に銃弾をぶち込むんだ

依頼主の指示だし、ハンターの使命だ

だけど―――

「ふっざけんなよ!」

俺は銃をぶん投げて、ナイフを手に取った

「依頼主が契約違反したんだぞ!俺がなんで契約護らなきゃいけねーんだよ!」

ナイフでそのまま自分の手を斬り―――

「全力で戦って勝たなきゃ意味ねーだろ!!」

そのままヴァンパイアに飲ませる


―――こいつと話すのが楽しかった
―――こいつの笑顔に惹かれてた
―――こいつの気高さに憧れてた
―――こいつの…

「ビンはどこにしまったんだ!?くそっ!」

左手から血が流れてるが、構わない
あいつの私室に行って、とにかくビンを探そうとした

「…もう、大丈夫だ」

弱弱しいのとは違い、凛とした声が返ってきた

「全く…そんなに想ってくれてるなら、言ってくれ。血だけで、こんなに想われたら―――」

―――我慢できないじゃないか

その言葉とともに、俺は押し倒された

「な・・・」

「あの異世界の魔物は言っていたな…私はヴァンパイアだが、あの世界のヴァンパイアと同じになったと…」

そう言いながら、俺の左手を魔術で治し、続けた

「あの魔物の母親は…世界に対しての反作用をするサキュバスらしい…私もその影響を受けたらしくて、な…お前が性的に欲しいんだ」

「いや…いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!ねーよ!話が突拍子もなくなりすぎだろ!」

眼が恍惚とした状態になり、彼女は口走る

「お前がもしそのまま撃ったら、そのまま死のう…しかし万が一にも私に血を飲ませたら…そんな夢物語を毎日願って叶ったんだぞ…我慢する理由がないじゃないか…」

「おま…そんな事考えながら俺の車とかに来てたのかよ!?」

「もちろん!!!」

妙に誇らしげに、嬉しそうに言う彼女の顔が迫り―――


「ごめんなさい、一旦そこまでにして」


突然声がした
瞬間、俺はナイフをそっちに投げ、隠してたハンドガンを向けて発砲した

「って、ちょ!落ち着いて!」

そう言いながら避けようとした時―――
影から何かが飛び出した

それはアメコミにでも出てきそうなスーツを着た、何者かだった
―――たしか、日本のヒーローに居た気もするが…

「まて、彼女だ」

と、彼女から制止された

「彼女が君の両親の療養地や私を変えた張本人だ」

「…」

そうは言われても、銃を下ろすつもりは無かった
こいつに関してはともかく、俺は仮にもハンター

人間の脅威になるなら…

「…俺の嫁は敵じゃねーよ」

と、アメコミヒーローがしゃべり始める

「ちょっとそこの美人さんとうちの嫁が話するって言うから来ただけだ」

「むぅ!私だって美人だもん!」

「お前は美人でかわいいから…って話進まなくなる」

と、突然口調が変わった新しいモンスターが説明をし始める

「コホン!…まずあなた達二人にお聞きしたいのですが…ここに未練がありますか?」

「ない」

俺が考えようとした瞬間、俺を抱きしめながら、先に言い始めるヴァンパイア

「この男がどう言おうと、もう私はこの男のものだ」

「いや…血を飲ませただけで…」

「ヴァンパイアにとって、血は食料であり媚薬なんですよ?それを自分から飲ませたんだから…」

と、新しいモンスターが説明と、ある提案をしてくれた

「まぁそれはともかく…もし未練が無いのなら、新天地を目指しませんか?」

「新天地?どう言う事だ?」

「ヴァンパイアの彼女には言ってましたが、私達の世界に貴方達を招待いたします」

それは、異世界へのお誘いだった

「ここでは暮らしていくのも大変かもしれません…けど、向こうなら生活しやすいですよ?」

「…」

俺はどうするか考えるためにも、彼女を見る

「私はどっちでも構わない…お前が望むところに行きたい」

その言葉を言いながら俺に微笑みかけてくる
…あぁクソ、これだともう答え出てるようなもんじゃねぇかよ

「…荷物をまとめる時間、あるのか?」

・・・

それから、俺達は異世界に移り住んだ
なんでも魔力の影響で昼夜が逆転したような場所になっているのか、真っ暗な土地だ

「…せめて昼間のTVが見れればなぁ…」

親父とお袋は無事だった
いや、無事とは言いがたいのか…

お袋は彼女を庇った時に受けた傷の影響でほぼ死に掛けていたらしい
んで、それを治すために来たのがよりによって女性がモンスター―――この世界では魔物娘と言うらしい―――になる魔界、しかもアンデッドがいっぱいなここだ

結果、グールになってしまったのだが、まぁ結果的には生きている…んだろう…うん

「TVなんて見なくても、こんなステキな妻との交わりがあるだろうに…」

「ハンター時代からの由緒正しい生活習慣だったんだよ」

「車の中でTVを見る事がか?」

「そうだよ!良いじゃねーかよ!」

「その間に仕事をしていれば…」

「そしたら狩ができないだろーが」

そんな事を言い合いながら、二人でベットに腰掛ける

「全く…つくづくハンター気質だな」

そう言いながら、俺の上着を脱がせ、牙を立てる

「まぁ、な…っ…」

吸われる度に感じる快感、そのまま横目にみてやると、嬉しそうにさらに吸う彼女
―――もう、こいつを狩る事なんで出来ない

「…ん、ありがとう」

そう言いながら倒れてくる
体は軽く、俺が今まで持った事のある何よりも軽くて―――重い

「私を狩ってくれて…ありがとう」

そこには、旦那に膝枕をさせて優雅に寝ようとしている―――一人の女がいた


14/01/18 19:53更新 / ネームレス

■作者メッセージ

ヴァンパイアとハンターはやっぱり憧れっすね

どうも、ネームレスです
新年一番の作品は…去年から構想考えてたヴァンパイアハンターもの

銃弾飛び交う中、鬼気迫る凛々しいヴァンパイアさん
人間の英知を集め、なんとか追い詰めようと模索するハンター

そんなのをイメージしましたが、やっぱり難しい…

さて、今回は早いですがここまで

ここまで読んでいただきありがとうございます!






おまけ

〜〜〜

無事二人を妻が居る世界にいったのを確認すると、妻は伸びながら答える

「んぅ〜!久々だから疲れたぁ!」

「おつかれさん」

そういってやると嬉しそうに笑う彼女

「んじゃ!ハンバーガー食べにいこっ!」

「…まぁ、それも楽しみだったからな」

『本物のヴァンパイアとヴァンパイアハンター見たくない?後本場のハンバーガー!』

子供のように嬉しそうに言う彼女は、俺の意見も聞かずにそれを言った瞬間にもう支度ができているのだ

『…で、俺パスポートとかないんだけど…』

『もう作った!』

『…仕事h『休みにした!』

『…ハンバーガーだけ?』

『他にも上海行って食べてきたい!』

以上がここにアメリカに来る前にした会話である
まぁ…自家用ジェットまで購入してたのは知らなかったが…

「まさか俺のバイク持ってこれるとは…」

「アメリカで走ってみたいって言ってたから奮発して買ったの!」

「…何を?」

「ジェット機!」

ここまでくると頭が痛いが…まぁ会社もかなり業績上げてるらしいから大丈夫なんだろう

「まぁ、ぼろぼろの安物を買って、サイクロプスさんやリッチーさんやドワーフさんに格安で作ってもらったんだけどね!」

「…魔物の技術ってすげー」

そんな事を言いながら、アメリカの夜に歩いていった

〜〜〜

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