連載小説
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魔物アプリ……キャンサー編
「ふ〜んふふん〜♪」

 とある高級マンションの一室から、男性と思しき鼻歌が聞こえてくる。高い音程と軽いリズム、そして鼻歌を奏でている人間の爽やかな笑みから察して上機嫌なのだろう。
 
 上機嫌な鼻歌と共に、彼が手にしている長い柄の付いたモップはアイスショーをするように軽快に床の上を滑っていく。やがて床一面を拭き終えて誇り一つ無いのを確認すると、今度はガラスに専用の洗剤を付けて綺麗に磨き上げる。
 エアコンの内部に溜まった黒ずんだ埃はブラシと高圧洗浄で落とし、洗濯場の排水溝に溜まった髪の毛は薬品で溶かして最後に熱い熱湯で洗い流す。狭い溝やソファーの隙間に溜まった僅かな埃や髪の毛一本たりとて見逃さない。更に部屋を照らしてくれている電飾や電球、それらを守っている笠に付いた埃も脚立を用いて、丁寧に雑巾で拭っていく。

 埃や汚れだけではない。風呂場にこびり付いた黒カビの除去や、カーペットのシミ抜きなども行う徹底っぷりだ。

 そして数時間掛けて掃除した結果、部屋中は埃一つ落ちていないどころか、床は鏡のように光を反射し、その上に立っている人間の姿を鮮明に映し出す程にまで洗浄された。
 無論、この一部屋だけでなく、風呂場やトイレ、台所に洗面台、一室そのものが新築時のマンションと同等か、それ以上の輝きを取り戻していた。

「うん、今日も綺麗になったなった♪」

 掃除を終えて、埃が落ちていないかの最終確認をし終えるや、男性は満足気な笑みを浮かべて自信満々に頷いた。綺麗になれば心も磨かれ、心成しか身体も軽くなると言うが、まるでそれを体現しているかのようだ。

 部屋が綺麗になれば、後はゆっくりのんびりと寛ぐだけ―――と思われた矢先、玄関の扉がガチャリと開かれ、向こうから40代手前のOL風の女性が現れた。しかし、女性の突然の登場に彼は驚くどころか、ニコリと爽やかな笑顔を浮かべてお辞儀した。

「おかえりなさいませ、御依頼の通りに一室の掃除をさせて頂きました。何か御不満の点はございませんか?」
「凄いわね〜! ちょっと前まで足の踏み場も困る程に部屋は滅茶苦茶だったのに、たった数時間で此処まで綺麗になるなんて驚きだわ。噂通りの…いいえ、噂以上の出来栄えね。これだけ綺麗になっていたら文句無しだわ。本当に有難うね、助かるわ〜」
「有難うございます! 今後もバブルスキーパーを宜しくお願いします!」

 女性から満面の笑みと共にお褒めの言葉を頂き、青年は被っていた『バブルスキーパー』とロゴが入った水色の帽子を取って軽く会釈すると、蟹の鋏のように先が二手に分かれたツインテールがピョコリと顔を出した。

 実はこのマンションは今入って来た女性が入居するマンションであり、青年―――水谷 潔(イサギ)は彼女の依頼を受けたバブルスキーパーから派遣されたハウスキーパー……家主の代わりに掃除をする、言わば家事代行人である。
 バブルスキーパーは家の掃除は勿論のこと、遺品整理や墓地清掃なども手掛けており、最近それらの需要が急上昇している事もあって、瞬く間に全国展開するに至った大規模なハウスキーパーの派遣会社だ。

 家主の女性から百点満点だと高い評価を受けた潔もまた、バブルスキーパーを代表するハウスキーパーの一人である。
特に彼は根っからの掃除主義者であり、掃除に生き甲斐を感じている程だ。掃除一筋で磨き上げられた潔の技量はほぼ全ての顧客を満足させ得るだけの実力を有し、正しくハウスキーパーの仕事は彼にとって天職であった。

そして本日も自分の掃除技術に満足感と達成感を胸に抱きながら、本社へと戻るのであった。



「只今戻りました〜」
「おっ、イサギちゃんおかえり〜」

 都内に何店舗か置かれてあるバブルスキーパーの支社の一つに戻った潔を温かく出迎えてくれたのは、同僚であり先輩でもある女性社員だった。
 元々バブルスキーパーは家政婦派遣などを生業としていた為に、社員の割合は女性8に対して男性2という、圧倒的に女性の比率が多い会社であった。
しかし、女性が多いからと言って、誰一人として『男性のくせに』と言って差別する人間は居なかった。寧ろ、男女の隔たりは皆無であり、皆仲間として平等に扱ってくれる。

 今の時代には珍しい、温かいアットホームな会社であり、そんな素敵な会社に就職出来た事に潔は心から感謝していた。それが彼の頑張りへと繋がり、実績となっているのは言うまでも無い。

 そして仕事から戻って来た潔に対し、女性社員は気さくに声を掛けた。

「イサギちゃん、これから何か仕事ってある?」
「本日の仕事はこれで終了しましたので、あとは報告書を提出すれば帰宅出来ます」
「じゃあさ、それが終わったら飲みに行かない?」

 そう言ってクイッと御猪口の酒を飲む仕草をしてみせ、潔を食事に誘う。何処の会社でも見掛ける先輩や上司からの有難い飲み会の御誘いだ。
上下関係に弱い立場ならば、大抵の後輩はどんなに嫌でも飲み会の御誘いを御受けする以外に選択肢は無いように思えるが、潔は先輩からの申し出を申し訳なさそうに首を振って断った。

「すいません、今日は家に帰って先日出来なかった掃除を済ませたいので……。また後日でお願いします」
「えぇー!? 仕事先で掃除して、家でも掃除って……どんだけ掃除好きなのよ、あんた!!」
「それはもう大好きです!」
「そんな真面目な答えは聞いていないっての!」

 潔は家の掃除を徹底的にしたいと告げるや、先輩はげんなりとした表情を浮かべて突っ込んだ。しかし、その一方で突っ込んだ後に『やっぱりこうなるのか』と何処か分かり切っていたように愚痴たりもしていた。

潔の掃除好きはバブルスキーパーでも有名だ。それは仕事上だけでなく、彼が使用しているデスクの上からロッカーに至るまで、埃や汚れは見当たらず、また整理整頓もこなされている。
そして仕事先で複数の人間と作業……もとい掃除をした時など、彼の徹底した掃除っぷりを目の当たりにした人間は誰もが目を丸くする程だ。
掃除の鬼と呼ばれそうだが、彼自身はそれを他者に強制した事は一切無い。只単に“これぐらい綺麗じゃないと気が済まない”と言う理由だけで綺麗にする。最早それは潔癖症を超えた掃除愛と言っても過言ではない。

 彼の掃除好きを知っている先輩は強制的に潔を飲み会へ連れて行かず、彼の意見を尊重して会社で別れる事にした。そして先輩が出て行ってから三十分後に潔も報告書を仕上げ、上司に直接提出してから会社を後にした。

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 潔の家は都内にある何の変哲も無い中流アパートの一室だ。先程まで仕事をしていた最新の高級マンションのように、広くもなければ備え付きの家具が充実している訳でもない。かと言って、築何十年も経過している格安アパートのように所々が傷んだり破損したりする程のオンボロでもない。

 人一人が住むには問題の無い広さと、適度な住み心地が売りのアパートだ。潔にとっても広過ぎる部屋は掃除に手間が掛かるので、これぐらいが好ましいとさえ思えていた。

 そして先日からやり残していた掃除を片付けてしまい、思い残す事が無くなった所で夕食の準備へと取り掛かる。掃除には強い興味と愛着があるが、食事には然程思い入れは無いらしく簡単なレトルト物で済ますと、風呂に入って今日一日の汚れと疲れを落とす。

 やるべき事は全てやり終え、清潔なパジャマに袖を通し、ベッドに寝転がって後は寝るだけだ。しかし、今の時刻は八時を少し過ぎたばかり。眠るには少し早過ぎるし、眠気だってまだやって来る気配を見せない。

 そこで潔は持て余した時間を最近ハマっているスマホのアプリゲームに費やす事にし、小さいテーブルの上に置かれてあったスマホを手に取り、寝転がった格好のままでそれを操作してアプリを起動させた。

 すると画面上に映し出されたのは、このアプリゲームの主人公でありヒロインと思しき少女だ。上半身は桃色の短いツインテールを揺らす何とも可愛らしい成りをした少女だが、下半身は蟹のような……否、蟹の本体そのものが合体したような姿形をしている。
そして彼女のすぐ真下には『キャンサーウォーズ』というゲームタイトルが画面の半分以上を占めていた。

 この一風変わったアプリゲーム……通称“魔物アプリ”は巷の若者達の間では一大ブームとなっているゲームだ。

派手な宣伝をしている訳でもなければ、これと言って目立った特徴や操作性がある訳ではない。寧ろ、何処にでも見掛けそうなゲームを手当たり次第に掻き集め、そこに魔物娘なるキャラクターを組み込んだだけのアプリゲームだと言っても過言ではない。
キャラクターは兎も角、ゲームの方は盗作や著作権の問題がプンプンと匂う、限りなく黒に近いグレーなアプリである。がしかし、一方で何時何処の誰がこのアプリを開発したのかは一切不明。また公式サイトを通じてアプリを提供するのではなく、極秘裏に設けられた裏サイトを通じて提供されるという何とも怪しい一面も兼ね備えている。

ゲーム業界の重鎮とも言える某大企業がアプリ参入を目指して、こっそり開発した物ではないのかと言われる大手企業説。
著作権に煩い今の時代に誰もこの事に突っ込まないのは、裏で強大な何かが動いているからではないかという陰謀説。

等々、様々な説が飛び交ったものの、結局どれが答えなのかは未だに分からず仕舞いのままだ。だが、グレーだろうと誰かの陰謀だろうと、巷の若者達がこのアプリゲームを支持しているのは事実だ。
特にこのアプリゲームの最大のポイントは、他のメーカーでは当たり前になっている課金制度を採用していない点だ。唯一と言っても良い魔物アプリの最大の特徴であり、それが懐事情に厳しい若者達にウケたのは言うまでもない。無論、それで利益が出るのかと甚だ疑問ではあるが、今の所それについて疑問を投げ掛ける者は皆無だ。

潔もそう言った疑問を後回しにし、金を掛けずに楽しみたいという若者の一人であり、インターネットの2チャンネルや口コミサイト等の噂を頼りに探した結果、漸くこの魔物アプリを見付けてダウンロードしたのが今から半年前の事だ。
またゲームクリアすると無条件で美人の恋人が手に入る……といった噂も見掛けたが、そっちの方に付いては然程気にも留めなかった。

 そして潔がダウンロードした魔物アプリから選んだゲームは、『キャンサーウォーズ』と呼ばれる一種のシューティングゲームだ。

ゲームの内容はこうだ。主人公のキャンサーが住んでいた惑星に何処からともなく大量のゴミや汚れが宇宙から流れ着き、キャンサーは愛用の蟹型宇宙船を用いて、それらを掃除して綺麗にしながら進んでいく……というシンプルなストーリーだ。
また操作方法も古き良きシューティングゲームらしく単純明快なものであり、宇宙船を前後左右に動かす操作と、宇宙船から発せられる泡光線の発射のみと初心者でも容易く扱える仕様となっている。
このゲームに出てくる二つの障害物……汚れとゴミも同じに見えて、実は同じではない。汚れはたった一発の泡光線で吹き飛ばせるが、ゴミは数発当てなければ消滅しない。なので、簡単にクリア出来るステージは汚れだけしかないが、クリアしてステージが進む度にゴミの量も増えていき、必然的に難易度も上がっていく。
そして当然ながらキャンサーウォーズにはボス戦もある。巨大な汚れの塊に目玉が付いた怪物から、果てにはゴミを打ち出す海賊船まで様々だ。挙句にはそれらを清掃目的で発射される泡光線で撃ち落とせると言う突っ込み所満載なゲームではあるが、あくまでもゲームなので深く突っ込まないで頂きたい。

ストーリーやボス戦などはさて置き、掃除をこよなく愛する潔の興味を大いに刺激するゲームであり、今では暇さえあればキャンサーウォーズをする程に嵌まっている。

「さてと、今日も始めようかなっと」

 そう言いながらゲームをスタートさせると、画面上には彼にとって顔馴染みとなったキャンサーの姿が映し出される。
無表情で何を考えているか分からない面ではあるが、短めのツインテールと円らな瞳という愛着のある容姿が武骨さを打ち崩してくれる。そして彼女は画面を覗き込んでいるプレイヤーに向かって、ステージの簡単な説明をしてくれる。

『今日のステージはエリア6です。ここはゴミが多いエリアの為、注意して進んで下さい』
「ゴミが多いのかよ……。ちょっと、そういうのは苦手だなぁ……」

キャンサーからの説明に少し嫌な表情を浮かべながらも、淡々とゲームを開始する。何だかんだと言いながら、潔は自分でも気付かぬ内にシューティングゲームにのめり込みつつあった。
掃除を題材にした変わったシューティングゲームだからという理由もあるが、それとは別に彼のゲームの力量は確実に研きが掛けられていた。否、このキャンサーウォーズに特化していると言うべきか。

現に潔は説明を受けたステージに対し愚痴を零しつつも、いざゲームが始まってしまえば慣れた手付きで迫り来るゴミや汚れを吹き飛ばし、時には回避してやり過ごすなどでゲームを進めていく。
そして最後のボス戦では汚れを吐き出す巨大なタコみたいな生物が現れ、それと激しい撃ち合いとなる。
ボス戦まで来てしまえば一度倒されてしまっても、最初からリセットされる事無くボス戦から再開出来る。但し、ライフ制限という物が設けられており、一つのステージに付き、繰り返せる回数は限られているが。因みに繰り返せる回数は5回までとなっている。

つまり、五回連続で倒されればゲームオーバーとなり、またステージを最初からやり直さなければならないのだ。ステージ中に流れてくるライフアイテムを拾えば、最大で10回まで繰り返せるが、無傷でそれを実現するのは至難の業である。

それでもプレイヤーである潔は何の問題も無くキャンサーウォーズを進めており、そして今回のステージも3回ほどやられたものの、4回目の挑戦で辛うじてクリアしてみせた。

そしてステージをクリアした頃、就寝に丁度良い時間となっていたので、そこでスマホの電源を落として潔は就寝に付いた。

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 キャンサーウォーズと出会ってから、早数ヶ月が経過した。仕事は順調だし、何よりも仕事以外で喜びを見い出せる物と出会えたのだから、彼の人生は順風万端だと言えよう。

 しかし、彼は今悩んでいた。それは数日前にキャンサーウォーズの最後のステージをクリアした事がきっかけだ。

 キャンサーウォーズのラストステージは宇宙へ飛び出て、惑星に流れ着くゴミや汚れの元凶を突き止めるというものであった。ストーリーとしては壮大で、ロマン溢れる締め括りだ。
しかし、宇宙という広大な場所を想像してか、最後のステージは今までの通常ステージに比べて倍以上の長さと、最後に相応しい難易度を誇った。
そしてラスボス戦も難関……と言うよりも、只管に面倒くさかった。因みにラスボスの正体は広大な宇宙を穢された事に怒った宇宙の意思だそうで、その意思自身は明確な姿を持っておらず、宇宙に捨てられた残骸を利用する事で形を得ている……という設定だそうだ。
その設定を活かしてか、ラスボスは宇宙戦艦の残骸→ゴミの塊→ヘドロの塊と、倒される度に姿形を変えて復活するという死んだ死んだ詐欺並のしぶとさを見せ付け、連戦に次ぐ連戦を強いられた。

 長いステージと三度も繰り広げたボス戦は難関中の難関であり、シューティングゲームに強い興味を持ち、腕を磨き続けた潔でさえもクリアするのに二週間余りも掛かってしまった。だが、その分クリアした時の喜びは想像以上のものであったが。

 そしてクリアして満足感と喜びを噛み締め、最後に流れるであろうスタッフロールでも眺めてようと思っていた。

 ところが、実際に現れたのはスタッフロールではなく、何やら怪しげな雰囲気を醸し出すメッセージであった。

『キャンサーウォーズ、オールクリアおめでとうございます!! 此処で貴方様にお知らせがございます。キャンサーウォーズクリアを記念し、ゲームキャラであるキャンサーを貴方の手元に置ける権利が与えられました。しかし、この権利を発動させた瞬間、貴方の人生に束縛が生じるかもしれません』

 初めて目にする文章に『何だこりゃ?』と潔は不可思議に呟く。その直後に意味深な言葉がなぞられたメッセージが届き、文章を締め括った。

『それでも貴方は人生を棒に振りますか?』

 人生を棒に振りますか……という物騒な発言の下に『YES』と『NO』の選択肢が出現する。ゲームクリアの特典だとすれば、ここは嬉々としてYESを選択するだろう。
しかし、それにしては前置きが重過ぎる。否、物騒過ぎる。人生を束縛だの、人生を棒に振るだのと、人間の度胸を試すにしては脅しが効き過ぎている感がある。好奇心を刺激するという意味もあるかもしれないが、それにしてもやはりYESを選択するには躊躇いが生じてしまう。

 そこで潔はYESかNOかの選択を即断にせず、一旦保留にしておく事にした。その間にインターネットで魔物アプリを徹底的に調べ、あの物騒なメッセージについて情報収集する事にした。

 表に出ず裏でこっそりひっそりと流行っているアプリゲームだけに、情報は然程得られないかもと思っていたが、意外にも調べてみるとそうでもなかった。寧ろ、望んでいた多くの情報が自分の所へ入って来た。

『人生を棒に振る=ケコーン \(゜∀゜)/』
『ぶっちゃけリア充の始まりです。うらやまけしからん』
『そのスマホを俺にくれ。いえ、ください』
『魔物アプリの最大の特徴であり、最高の特典。それが“人棒(人生を棒に振るの略)システム”だ』
『誰でも良いから攻略サイトを作ってくれ。それが出来たら俺はハーレムを作るんだ(死亡フラグ)』
『そもそも魔物アプリが何処で手に入るのかが分からない……orz』

 調べれば調べる程、出てくるのは『結婚は確実』だの『恋人が出来る』だのと驚きの内容ばかりだ。しかし、情報源が2チャンネルとかなので、冷やかしの可能性も考慮すれば、信憑性は高いとは言い難い。

 だが、よくよく振り返ってみれば、魔物アプリを手に入れようとした時には、そういった情報もあったかもしれないと思い返すが、当時の潔はあくまでも無料で楽しめるゲームを手に入れる事にしか興味がなかった為、そっち系の噂は全くと言って良い程に無視していた。

 しかし、結婚という予想外のワードを目にして、潔は暫し考える。結婚願望の有無はと聞かれれば、恐らく前者を述べるだろう。だが、彼の掃除に対する熱意や価値観を理解してくれる女性が果たして現れるのだろうかと考えると微妙な所だ。
ハッキリと言ってしまえば、彼の持つ掃除に対する拘りが結婚はおろか、一般女性とのお付き合いを大きく阻害しているも同然だ。それさえ無ければ、大抵の女性と付き合えるのだろうが、それが出来ないから己の年齢=彼女が居ない歴となってしまうのだ。

自分がどれだけ結婚に向いていないのかを改めて思い知らされた訳だが、そこでふと現状を思い返す。あくまでもコレはゲームの特典だ。それに情報源だって、さっきも言った様に決して正しいとは限らない。
 仮に情報が事実だったとしても、潔も彼女が欲しいと思う気持ちは有るのだ。自分の価値観と彼女の価値観とがぶつかり合う時があるかもしれないが、その時に考えれば良いと、交際した時に生じるであろう問題を後回しにする事に決めた。

 そして潔は『人生を棒に振りますか?』という魔物アプリからのメッセージに対し、YESの選択肢を押した。
これで何かが起こるのだろうかと不安と期待が混じった複雑な心境で居ると、突然スマホの電池が切れたかのように画面の映像がブツンと途絶えてしまう。

「あれ、どうしたんだろう?」

 電池はたっぷり充電した筈だけどなぁ……とボヤきながら画面と睨めっこするが、幾ら待ってもスマホが再起動する気配は見られない。

もしかして、スマホが壊れてしまったのかと最悪の事態を想定した直後、突然それは起こった。
スマホの画面から芳香剤入りの洗剤よりも芳しい匂いが鼻に優しく入って来たかと思いきや、次の瞬間にはソレと不純物が一切混じっていない水とが合わさり合ったかのような大量の泡が噴水の如く噴き出てきた。

「え、えええええ!?」

 幾ら掃除好きで洗剤の匂いなども慣れているとは言え、流石にスマホの画面から泡が噴き出てくるなんて前代未聞だ。いや、現実では絶対に起こり得ないとしか言い様が無いのだが、実際に目の前で起こってしまっている。この矛盾の前に潔も開いた口を閉ざせず、呆然と目の前の光景を見詰めるばかりだ。
すると、画面から噴き出していた泡が漸く止まったかと思いきや、今度はまるで意思を持っているかのように一ヵ所に集まり始めた。幾つもある小さな泡が融合していき、遂には大人一人が余裕で入れそうな程の一つの大きなシャボン玉へと姿を変える。

「な、何だ……これ……?」

 泡の勢いが収まり、落ち着きを少しだけ取り戻した潔は恐る恐る、そのシャボン玉へと近付いていく。本当ならば不用意に近付かない方が良いのかもしれないが、シャボン玉から漂って来る甘い匂いに何故か抗えなかった。

 洗剤や柔軟剤に含まれる芳香剤とはまた違う。芳しいだけでなく、本心から欲しいと思えてしまう様な甘く蕩けた優しい匂い。
そう、まるで雄を誘惑する雌のフェロモンだ。今の潔はシャボン玉から発せられるフェロモンに毒され、夢中になってしまった雄のようだ。

 そしてシャボン玉の前に辿り着き、ゆっくりとソレに手を伸ばす。さっきまでは非現実な光景に腰を抜かしていたのに、今ではもう順応してしまったかのように何とも不思議に感じない。さも当然のようにシャボンに手を伸ばせているのが、その証拠だ。

 伸ばした手の指先にシャボン玉が触れた瞬間、巨大なシャボン玉は音も立てずに弾け飛んだ。すると内部に充満されていたのか、先程まで香っていたフェロモンの何倍にも凝縮された濃厚なフェロモンが辺りに放出された。
甘ったるいを通り越して、軽く眩暈がしそうな程に強力なフェロモンは潔の鼻奥を通り越し、脳へダイレクトに突き刺さる。肺に入って来た甘さに胸焼けを覚え、思わず咽返りそうになるが、それを耐えて前を見据えた潔の瞳が大きく見開かれる。

 何時の間にそこに居たのか、潔のすぐ目の前に一人の少女が立ち尽くしていた。蟹鋏を彷彿とさせる先の分かれた短いツインテールの桃色の髪、長い袖で指先まで覆われた腕、極め付けが蟹の本体と合体したような異形の下半身。

 何も知らない一般人が見れば化け物と絶叫しそうだが、潔は彼女の事を知っていた。彼がやっていたアプリゲームに登場していた主人公のキャンサーだ。

 ゲームの中に居たキャラが突然実物となって目の前に現れる。まるで夢のような話だが、これは紛れも無く現実だ。非現実の連続に潔の理解力もキャパシティオーバーを来たし、頭の中が真っ白になる。

 だが、頭が真っ白になっているくせに身体が自分の意思とは関係無く、勝手に動き出す。

手が伸び、彼女の身体に……凹凸の薄い胸に触れる。

「あっ……♥」

 感情の起伏が乏しいキャンサーの表情が赤く染まり、口から洩れた甘い悲鳴が耳に入った途端、潔の中で理性の糸が切れる音が響き渡る。そして理性の代わりに現れた野生に導かれるがまま、潔はキャンサーの肉体を貪り出した。

「ん…んぁ……」
「んん……んむぅ……」

 理性が千切れた時点で潔は思考するという人間ならではの行いを放棄していたのかもしれない。女性とのお付き合いなんてした事が無い筈なのに、潔は今、それ以上の事をしてのけている。
 
 最初は軽く触れ合うキスから始めていたが、やがて過激になっていき最終的には舌と舌とを絡め合う濃厚なディープキスを交わす程だ。冷静になれば自分のしている事が如何に大胆であるかを理解出来たかもしれないが、キャンサーから放たれるシャボン玉の甘い匂いによって思考は殆ど働いてくれなかった。

それどころか過激さは益々エスカレートしていく一方だ。キャンサーの胸元を隠していた甲殻の隙間に手を滑り込ませ、そこに隠されていた小さい乳首に触れる。彼女の身体の特性なのか、少しばかりヒンヤリと冷えた肌触りだが、フェロモンで興奮して火照った身体には丁度良いと思えてしまう。
胸を弄っていた指もやがて掌全体で揉み回し、女性特有の軟肌と胸の感触を味わう。そして無表情ながらも頬を赤らめ、少し荒い呼吸をする彼女と瞳が合うと、彼女の唇に優しいキスを落とした。

「ん?……うわ!?」

 下半身からカチャカチャと金属が擦れるような音が聞こえ、ふと視線を下に落とすと、頑丈な甲殻に覆われたキャンサーの下半身に備わっていた巨大な一対の蟹鋏が潔のジーパンのベルトを外そうとしていた。
大の大人の腕をも遥かに上回る巨大な鋏でズボンのベルトを脱がすのは無理なのではと思ったが、二本の蟹鋏は精密機械のように器用に鋏を動かして、あっという間にベルトを脱がしてしまう。
次いでにズボンまで下ろされ、そこから元気良く現れた男性の象徴である大事なイチモツ。流石にコレを鋏で触れられるのは恐いかも……と思っていると、向こうも理解してくれたのかズボンを脱がしたのと同時に頑丈で無骨な蟹鋏を下ろし、代わりに上半身に備わっていた白魚のような手で、いきり立ったペニスに優しく触れてくれた。

手を覆い隠している布越しと言え、オナニーのように自分の手ではなく、他人の手でペニスを上下に優しく扱いて貰うのは格別だ。それに扱けば扱くほど、彼女の手から芳しい香りの泡が湧き出て、それが潔のペニスを包んでマッサージしてくれる。

しかも、泡の感触はローションを使っているように滑らかでいて、されどローションのように粘りもベタ付きはない。これ以上に無い最高の手コキだ。

 キャンサーの手コキが余りにも気持ち良く放心していると、彼女の蟹鋏が潔の腰の後ろに廻り込んでガッチリとクロスするや、潔の上半身の服をあっという間に脱がせ、そのまま自分の身体と密着させるように引き寄せる。
 一体何をする気なのかと少し目を見開くと、キャンサーの胸元、そして下半身と上半身の境目の甲殻がカパッと開き、内側に生えていたブラシ状の毛で潔の身体を丹念に洗い始めたではないか。

 ブラシ状の毛と言っても、デッキブラシのように毛先が固い物ではない。表面に付いた汚れだけを払い落してくれる上品質の馬毛ブラシのような感触であり、それで身体を優しく洗われると心地が良い。
またブラシ状の毛だけではなく、彼女の手や、更には自身の女体を用いて潔の身体を洗ってくれる。瞬く間に頭の先から足の先まで泡で包まれ、掃除好きの潔は何とも言えない幸福感に満たされる。

 その幸福感にどれだけ満たされていただろうか。暫くキャンサーに洗われていると、彼女の動きがピタリと止まり、そしてある一点を集中的に洗い始める。
 その一点とは潔のペニスだ。まるで自分だけの物であるかのように精魂込めて洗ってくれるのは嬉しいが、逆に執拗な手コキに近い手付きの為にイカされそうになる。

「う…。い、イキそう……!」

 必死になって出さないように我慢していたものの手コキの気持ち良さの前には成す術も無く、呻くように潔が声を上げると……ピタリとキャンサーの手の動きが止まる。
 イキそうなのにイケないという新手の拷問を受けているような気分にさせられ、潔が眉をへの字に曲げてイケない悲しみを訴えると、彼女は相も変わらず無表情のままで軽く腰を浮かせると、ビンビンに滾ったペニスに跨り自分の秘所へと押し当てる。

「まさか……」

 そこまでしてみせれば、彼女が一体何をする気なのかは言わずもがなだ。そして彼女は躊躇う事なく腰を下ろし、穢れを知らない若々しい肉壺で潔の剛直したペニスを根元まで咥え込む。

「〜〜!! ♥♥♥」
「うぁ……!」

 潔のペニスを受け入れたキャンサーは言葉にならない歓喜の悲鳴を上げ、絶頂に達したのか痙攣しながら潮を吹き出した。潔も処女のようなキャンサーの締め付けと、手コキとは比べ物にならない肉壺の気持ち良さで足腰がガクガクと笑い出している。

このまま立ち続けるのは困難かと思われたが、幸いにも潔の腰に回されたキャンサーの鋏が丁度良い腰掛け代わりとなってくれており、何とか立位を保ったままSEXを続行する事が出来た。

潔が必死に腰を突き上げれば、キャンサーもそれに応じて腰を振り下ろす。交互に動かす事で潔のペニスがより深く突き刺さり、肉壺の奥で待ち構えるキャンサーの子宮の入り口にまで到達する。その都度に体験した事の無い快感が生じ、二人はそれを只管に求め合うように執拗に腰を振り続けた。

「あ…! あぅ…! ♥♥」
「はぁ、はぁ……! スッゲェ……気持ち良い……! もう出すけど、良いよね!?」
「あ! うん…! 出して……!! 私の中に……! 一杯……!! 精液頂戴……!!」

 息も絶え絶えになるほどに限界を迎えつつあった二人は、絶頂の瞬間を一緒に迎えようと互いの身体を強く抱き締め合う。密着し合うと必然と言わんばかりに濃厚なキスを交わし合い、腰を揺さ振りラストスパートを掛ける。

 そして潔が腰を一段と強く突き上げ、亀頭が彼女の子宮口を突破して内部に入り込んだ瞬間―――潔のペニスの先から新鮮な精液が放出された。

「あ……! あ……! あー……♥♥♥♥」
「うぁぁぁ……出たぁ……♥♥♥」

 ペニスが脈打ち射精する感覚を子宮越しに感じていたキャンサーは無表情6割:恍惚4割の表情を浮かべ、潔が最後の一滴を出し尽くすまで彼をギュッと鋏と手で抱き締める。
 暫くすると潔も射精し終え、キャンサーの中に出し切った事による満足感と、射精を受け入れてくれた幸福感に包まれながら、ゆっくりと引き抜こうとするが……。

「あ、あれ? あの……キャンサーちゃん?」
「………」

 いざ引き抜こうとすると潔の身体にしがみ付いていたキャンサーの両手と二本の蟹鋏に力が入り、ガッチリと捕らえて離そうとしない。どうしたものかと不思議そうに見詰めていると、彼女は潔の耳元でボソボソと蚊の鳴く様な小さい声でこう呟いた。

「お願い……。もっと……滅茶苦茶に……して……」
「!!!!」

 この言葉をきっかけに一度は治まった筈の性欲は復活し、彼女と繋がったままのペニスは再び力が宿る。そして彼女の御望み通りに、バックやら座位やら屈曲位やら様々な体位を用いて、翌日の朝まで滅茶苦茶セックスしたのは言うまでもない。

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「ええっと……散々セックスしておきながらなんだけど、結局キミは一体何者なの?」

 漸くゲーム上のキャラでしかなかったキャンサーに、改めて正体を尋ねたのは彼女と出会ってから数時間以上が経過した頃であった。殆どをセックスに当てていた為に聞く暇が無かったとは言え、今更になって聞くのも何だか変な話だ。
 するとキャンサーは相変わらずの無表情を崩さず、真っ直ぐな瞳で彼を見据えながら感情の籠っていない落ち着いた声色で、魔物娘の事に付いて色々と事細かに説明してくれた。

「………つまり、御伽噺やファンタジーの産物だと思われていた魔物は、実は現実に存在する生物であり、大昔は人間達の世界に住んでいたけど、時代の流れと共に人間社会が発展するに連れて、魔界や人間達の目に届かない辺境の地へ移り住むようになったという訳?」
「そうです。その後色々とあって私達みたいな魔物“娘”になって、人間達との共存も可能となりましたが……それを知る人は恐らく皆無でしょう」
「そりゃそうだろうね。僕だって君と初めて出会った時、驚きを通り越して頭の中が真っ白になっちゃったもん」

 最も頭が真っ白になったのは、彼女が放ったフェロモン……もとい、キャンサーの魔力の詰まった泡が原因なのだが、彼女はその事実を口外せずに矢継ぎ早に魔物アプリの話を切り出した。

「私達、魔物娘は人間達……特に男性達と仲良くなりたい、恋仲になりたいという想いがとても強いです。しかし、どれだけ願っていても、発展した人間社会に突然私達みたいな異形の者達が現れれば混乱は避けられません」
「まぁ、そうだろうなぁ……」
「私達は混乱を起こさぬように人間達と触れ合える方法は無いかと模索しました。その結果、目を付けたのがアプリゲームと呼ばれるものでした。そして魔導と魔術に秀でたバフォメット様が既存のアプリゲームに色々と手を加えて誕生したのが、魔物アプリです」
「へぇ、つまり表向きはゲームと銘打って、実際には人間の男性と接するのが目的って訳なのか」

 確かに今の現代社会でスマホを所有する人間は大勢居る。即ち、彼女達と接する機会も得られる人間も多いという意味ではあるが、同時に起こり得る不安もある。

「でも、アプリなんて方法で大丈夫なのかい? 確かに魔物アプリをダウンロードする男は多いかもしれないが、全ての人間が善人とは限らないんだぞ? それに君みたいに実際に仲良くなれたとしても、この事が知られればマスコミ達が黙っちゃいないぞ?」

 そう、魔物アプリで人間達と接する機会が増えたと言っても、ダウンロードする人間は全員が善人であるとは限らない。中には犯罪に手を染める人間が、暇潰しと称して魔物アプリをダウンロードするかもしれない。
また今の人間社会は情報社会と言っても過言ではない。今は潔とキャンサーの関係は誰にも知られていないが、万一に何処からか漏れて、マスコミの耳に入ってしまうと色々と厄介だ。

 だが、それらに対してキャンサーは『大丈夫です』とハッキリとした口調で否定した。

「この魔物アプリは全ての人間には行き届きません」
「……へ? どういう意味?」
「魔物アプリは単なるアプリゲームではなく、魔物娘の意思そのものなのです。そして魔物アプリを手にした人間は自分の意思でゲームを選んだように思い込んでいますが、実はそうではなく、アプリの中に居る私達が相手を選んでいるのです」
「へ!? ちょ、ちょっと待って! 俺はこのゲームが良いと思って決めたんだけど!?」
「それはバフォメット様が魔物アプリに施した暗示によるものです。自分が決めたというのは単なる思い込みで、実際には私が貴方を選んだのです」

 キャンサーの言っている意味は少し難しいかもしれないが、掻い摘んで要約すると、魔物アプリは相手を選ぶ能力を備えており、少なくとも相性が悪い人間とは絶対に巡り合わないようになっているらしい。逆に敢えて相性の悪い人間に挑戦し、性的な意味で陥落させる強者も居るそうだが。
 だが、この説明を受けて魔物アプリが表舞台ではなく、巷でひっそりと話題になっている理由が漸く理解出来た。要するに全員が全員、魔物アプリをダウンロード出来るとは限らないようだ。

「それとマスコミ云々という点も大丈夫です。私達がこうやって現実世界に現れた時点で、魔物アプリに施された認知魔法が発動され、私達の存在は“居て当然”の如くに公に認められていますので」
「マジで!? というか、別にアプリなんて面倒な方法を取らなくても認知魔法を使いまくれば良いだけじゃん!!」
「認知魔法を使えるのは極一部の魔物だけです。低級の魔物娘は使えませんので。それに……」
「それに……?」

 そう言うとキャンサーはソッと潔の傍へ寄り、彼の心音を聞くように胸元に頭を預けて囁いた。

「ゲームをしていると、そのキャラに愛着が湧くでしょう?」

 相変わらずの無表情でトーンの決して高くない声色はあるが、上目遣いでジッとこちらを見上げるキャンサーの可愛らしい顔に潔の心臓が高鳴る。

 最初は単なるゲームのキャラだと思っていた筈なのに、ゲームを進めていく内に何時の間にか彼女達の魅力に夢中になってしまう。これこそが魔物アプリ最大の特徴なのかもしれない……と潔は一瞬だけ本気で思ったが、すぐにどうでも良いと思考を投げ捨てた。

 何故なら、ゲームを通じて惚れた愛しのキャンサーを手にした潔に、最早魔物アプリなんて必要ないからだ。

 そして彼女の意見に賛成するかのように額に優しいキスを落とすと、彼女の蟹鋏がカチカチと嬉しそうな音色を奏でてくれた。
14/09/09 23:26更新 / ババ
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■作者メッセージ
今回はゲーム要素が少ないなぁと反省しております(汗) もっとゲーム内容を詳しく書いたり、シューティングゲームについて色々と書いてみたかったですが、それよりも魔物アプリの新しい事実について色々と書きたかったので、そちらに専念しました。

魔物アプリについて補足等の細かい説明を、何時か書いてみたいなと考えております。

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