読切小説
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踊れ!ゲイザーちゃん

「ゲイザーちゃんにしか催眠しないから、世間の方は大丈夫だよ」

「世間の安全だけじゃなくあたしの安全も保証しろ」

「命だけは助けてやる」

「もっと手厚く保証しろ」

「なら自発的にドスケベ求愛ダンスしてよ」

「イヤに決まってんだろ!」

「まあ嫌なら嫌で…
 悔しそうに踊ってもらうのも興奮するし」

「何があっても踊ってやらねえと決意した」

「ならこの際本人に踊ってもらうのは諦めて、ゲイザーちゃんをモデルに
 CG作って特大スクリーンで踊ってもらう」

「あたしも特大のスクリームあげたい」

「大音量大迫力の腰ヘコ無様ダンスを観ながらエッチするの
 最高だと思うんだ」

「その時だけはあたしに目隠しと耳栓しといてくれ」

「目隠しは触手の分も用意した方がいい?」

「適当に袋でも被せろ」

「せっかく上映するならお客さんも呼ぶ?」

「誰が見に来るんだよ!
 って思ったけど、町の奴ら嬉々として見に来るだろうな…」

「町で子供に会うたび『腰ヘコお姉ちゃん』って呼ばれること間違いなし!」

「あたしを一生洞窟の中から出れなくするつもりか」

「ならどうする?」

「お前のそれ脅迫だからな」

「100人の前で恥ずかしい思いをするよりも
 一人の前で恥ずかしい思いした方がよくない?」

「詐欺師がよくやる二択やめろ」

「今夜、貴方のハートを詐取します」

「ただ悪質なだけのキメ台詞」

「なら正直にお願いするんで、腰ヘコして…」

「自分の気持ちに正直すぎるのも考えもんだな」

「いや、でも自分の気持ちに正直だったおかげで
 こうやってゲイザーちゃんと暮らしてるわけだし」

「あたしの住んでる洞窟に全裸で突っ込んできたのは正直どうかと思うけどな」

「暗示にかかってたから仕方ないね」

「最初から全裸だったろ、っていうか掛ける前からすでに様子がおかしかったぞ」

「かわいい生き物見ると人間って興奮しちゃうんだよね…」

「仮にも上級魔物にカテゴリーされてるあたしをかわいい生き物呼ばわりするな」

「なら、『近づくといきなり催眠をかけて自分をレイプさせる変わった生き物』
 略してちい…」

「中止でーす」

「話を戻しますか」

「戻さねえよ!ぜってえ踊らねえからな」

「だったら、誠意を見せてくださいよ」

「なんだよ誠意って」

「着てる服脱いで畳んで全裸土下座とか
 …いやまて、元々ゲイザーちゃん全裸やんけ、よく他人のこと全裸って言えたな」

「あたしのは隠すとこ隠してるわ!」

「いや、体質なのかわかんないけど普通にくっきり見えてるから、
 上の突起も下のすじも…なんなら全裸より質が悪いといってもいい」

「え、ほんと…!?」

「気づいてなかったのね。
 とりあえず、誠意は見せてもらえなかったので踊ってもらうね」

「しつこい!」

「なら、妥協案として催眠教えて」

「…さっきから催眠って言ってるけどあたしのは『暗示』な」

「なんか違いがあるんすか?」

「一口に説明するのは面倒だけど、ざっくり分けると
 暗示は『その気にさせ』て、催眠だと『体が勝手に動く』…か?」

「あ、だからゲイザーちゃんの自爆技は『その気にさせ過ぎて』暴走しちゃうのか」

「今お前自爆技って言った?」

「でも、お互い暗示かけあって暴走エッチするの面白そうじゃない」

「それもう命に関わる事態になるだろ」

「命だけは助けてやる」

「まあ、本当に死ぬわけねえけどな」

「試してみる?」

「そうだな、たまには反対にあたしが無理やり犯すってのも悪くねえな」

「暴走しちゃう自信があるんだ…」

「ば、ばか!あたしだったらもっとりせーてきに犯すっての!」

「そう…」

「はぁ…じゃああたしの目を見ろ」

「え?なんで?暗示の掛け方を教えてくれるんじゃないの?」

「やり方を一から教えても良いけど、こっちの方が手っ取り早い」

「どういう方法なの」

「『自分は暗示が使える』っていう暗示をかける」

「それが出来るならもう何でもありじゃん!?」

「そうでもない、暗示をかけたって出来る範囲のことしか出来ねえからな」

「なるほど、空を飛べって言っても飛べるわけじゃないと」

「そうだ、暗示は魔力さえあれば誰でもある程度は物になる
 それを今から暗示をかけて引き出してやるわけだ」

「簡単でいいね」

「掛ける方はそれなりに面倒なんだぞ…
 
 まあいい、最近は(使うたびにはちゃめちゃにされるから)全然使ってなかったが、
 久しぶりにあたしの本領発揮だ。


 いいか、あたしの目を見ながらゆっくり息を吸え…」










「どうだ?」

「すごい、本当に暗示が使える自信…いや確信がある」

「だろ?ただし安全の都合上、寝たら解けて使えなくからな」

「そんな、俺のためを思って…」

「いや、あたしの安全のため」

「むちゃくちゃにしてやる」

「ふふん、いつもあたしがむちゃくちゃにされる側だったが、
 今日は条件は同じ!魔物娘の身体能力の高さを考えれば
 あたしがお前をむちゃくちゃにする番だ!
 腰が立たなくなっても延々と体を貪られる屈辱と快感を味わえ!」

「気合十分というわけね…じゃあ俺から先に暗示を掛けるね」

「いつでもいいぞ」

「ハート目ガニ股腰へコ求愛ダンスでちん媚しろ」

「…え?」

「暗示を教えてくれたお礼に一つ教えといて上げよう… 
 これが人間だ」

「も、戻ったら覚えてろよ……う”っ♥




 ……御主人サマ専用の単眼肉オナホで〜す♥
 お下品腰フリダンスでご主人様のちんぽにご挨拶させていただきます♥」


「もう少し素材の味を大事にしたいけど、今日のところはこれでいいか…」

「では、あたしのダンスでオチンポ大きくさせちゃってください♥」

 グニョッ グニョッ グニョッ ドテッ グニョグニョ

「…………これは何だ?どうして立ったまま芋虫の真似を?」

「うふん♥」

 グニョッグニョッグニョッ

「一旦解除」


「……ハッ!おい、ふざけたことしやがって!」

「キミの踊り?よりはふざけてなかったから」

「暗示は出来る範囲の事しか出来ねえって言っただろうが!
 あれがあたしの限界だったの!」

「そうか…ガニ股でリズミカルに腰を振るなんて、かなり練習しないと無理なんだ」

「それはそうとしてあたしに言うことあるよな?」

「………












 体幹のトレーニングから始める?」

「全裸で土下座しろ!!」







終わり
24/02/11 05:02更新 / ヤルダケヤル

■作者メッセージ

「割と抵抗なくできる」

「そういえばそうだったな」



読んでいただきありがとうございました。

どうもお世話になっております。ヤルダケヤルです。定期的にSSを上げれるようになりたいとまた書いてみました。
でも、本当にゲイザーちゃんはトロ顔でダブルピースとかそういうのとても似合いそうですよね(個人の感想です)

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