連載小説
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はじめてのお泊り
「えっと…………お、お母さん? フリッツだよっ。…………うんっ、お父さんとお母さんに……んっ♥ ちょっと、話したいことが……」

 今フリッツは、親から渡された遠隔連絡用の巻貝で、母親と連絡を取り合っている。
 だが、その声はくぐもった吐息交じりで、どこか色っぽい。

 なぜなら――――フリッツの身体は、背後からセシリアに強く抱きしめられ、肩に乗せられた顔がぴったり寄り添っており、時折セシリアの舌が頬を舐めたり、背中に彼女乳首がコリコリと当たったり、逆にセシリアの手がフリッツの胸を擦って、乳首をきゅっとつまんだりするのだ。
 敏感なところを責められるたびに、フリッツの身体はビクンとして、思わず嬌声が漏れてしまうが、それに加えて……………

「実はちょっとっ、あっ♥ この町の観光が…………あまりにもたのしくてっ、その……今日の夜は、観光案内の人と……んんっ♥ ホテルに泊まることになって…………」
「んっ♥ んぢゅっぱっ♥ ぢゅっぢゅっぢゅぽっ♥ おほっ♥ おいひっ♥」

 マノンがフリッツの男性器を口に丸ごと頬張って、激しく吸いながら扱いていた。
 綺麗な歌声を紡いでいた人魚の歌娘マノンの小さな口に、グロテスクなまでに太く大きいフリッツのそれを丸呑みするのはかなりの苦行のはずだが、マノンは恍惚な表情でとてもおいしそうにしゃぶっている。
 彼女の柔らかい口腔や舌がフリッツの屹立にねっとりと絡みつき、顔が一往復する度に蕩けそうな快楽の波が次々とフリッツを襲う。
 そのせいで、フリッツは通話中に声を押し殺すのに精いっぱいだった。

「珍しいって……? あうっ♥ んっ、ま、まあねっ! 外でお泊りなんて……初めてだけどっ、心配……しないで、ねっ♥」

 美女二人に抱き着かれ、おまけにフェラチオされながらの親との遠隔会話は、実に罪悪感と背徳感たっぷりで、それがかえってフリッツを興奮させるようだ。
 いけないことをしている……きもちいいことをしている…………きれいなお姉さんが自分のをしゃぶってくれている…………異常事態が重なり合って、下半身の昂りがドンドン大きくなっていくのを感じたフリッツは、早く通話を切り上げないといけないという危機感と、大好きな母親の声をもう少し聴いていたいという葛藤に苛まれ始めた。

(フリッツ君のお母さん、きれいな声の人ね。この町に引っ越してきたってことはぁ…………うふふ、これから楽しみ♥)
(フリッツ君にとってお父さんとお母さんは、何よりも大切な人なんだ……ちょっと妬けちゃう♥ 私たちのことしか考えられなくしちゃえ♥)

「だから帰るのは明日に…………ひゃうっ♥ あ、いやっ、なんでもないよっ!? ちょっとしゃっくりがっ……ふぅっ♥」
「おぐっ……♥ おごごっ♥ ぐぽっ♥ ぢゅうううぅぅぅっ♥」

 何とマノンは、フリッツの肉棒をさらに奥まで受け入れ、とうとう根元まで口に含んでしまった。
 肉棒全体が熱い粘膜に包まれ、さらに敏感な先端が不可解な場所にゴリゴリと押し付けられている気持ちよさに、フリッツは通話中にも関わらず声を抑えきれなかった。
 一方マノンも、さすがに喉の奥の奥……食道の一歩手前にまで巨大な異物を飲み込むのは苦しいらしく、反射的に何度も嘔吐しそうになる。
 にもかかわらず、彼女は決して口から離そうとはせず、むしろ腕をフリッツの腰にぎゅっと回して、自らの顔を無理やり固定する。それはまるで、フリッツの腰が逃げていかないように、しっかりと捕まえているかのようだった。

(んふふ♥ マノンったら、結構Mっけがあるのね♥ 苦しくて涙まで浮かべてるのに、すっごく気持ちよさそう♪)
(口の中、オチ〇チンのえっちな味でいっぱい♥ さっき出してくれたせーえきの匂いも……私の鼻の中にたくさん♥ フリッツきゅん好き好きっ♥ 大好きっ♥ お姉さんの体の中全部……フリッツ君のえっちな味で染め上げて♥)

「う……うん、大丈夫っ! お母さんやお父さんたちこそ……体に、んんんっ♥ 気を付けて……じゃあっ! あっ♥」

 巻貝での通話を終えた瞬間、フリッツは我慢できずに絶頂に達し、マノンの喉奥に直接精子を放ってしまった。

 ゴポッ、ゴポッ! ボコッ、ボコッ! ビュルルッ!

「――――――――――――――――っ!!」

 ドロッとした特濃の子種汁が、胃袋に一気に流し込まれる。
 凄まじい臭いと絡みつく粘度に呼吸が止まる。
 おそらく、普通の女性がこれをやられたら「精液で窒息死」という最低最悪の死を迎えるだろうが、繊細な見た目とは裏腹に非常に頑強なマーメイドの身体は、ひどく乱暴な愛の形を何とか受け止めた。

(きたああぁぁぁっ♥ せーし、たくさんたくさん♥ お腹の中あつい♥ 喉にも甘いのがたくさん♥)

 しかし、まだフェラチオに慣れていない体は快楽漬けで力を失い、屹立がするりと口から抜けて、まだ出し切っていなかった精液がタッパタッパとマノンの顔や胸に掛った。

「はひゅっ♥ けほっ、けほけほっ!」
「うわっ!? マノンお姉さん大丈夫!?」
「うふふ……フリッツ君もマノンも、よく頑張ったわね♥ えらいえらい♥」

 二人とえっちなことをしながら、親に外泊の連絡をするという、かなり勇気の要ることを成し遂げたフリッツを、セシリアが豊かな胸でぎゅっと抱きしめ、右手で優しく頭を撫でてあげた。

「んぢゅっ♥ ちゅるるるるっ♥ んっ、こくんっ♥」

 マノンはマノンで、あれだけ大量の精液を飲んで、鼻からも垂らしているというのに、鈴口から尿道に残っている子種をストローのように吸い上げていた。
 吸い上げられるゾクゾクした快感と、喉を鳴らして美味しそうに飲むマノンの痴態に、フリッツの屹立は休む間もなく次弾装填をし始めた。

「フリッツ君……私たちと一晩を共にしてくれる決心はついたみたいね。嬉しいわ……ちゅっ♥ 今日は夜になるまで……ううん、夜が明けるまで、気持ちよくてエッチなこと、たくさんしようね♥」
「う、うん…………♥」

 フリッツにとって、生まれて初めての両親不在の外泊。
 しかも相手は、出会ってまだ数時間しか経っていない、二人の大人のお姉さん…………
 不安と罪悪感がどんどん湧いてくるが、両親にはもう外泊してくると言ってしまったし、母親も心配してくれたが、ゆっくりしていらっしゃいと応援もしてくれた。

 ここまで来たからには、もう戻ることなんてできない。
 フリッツは不安を和らげるために、彼の方からセシリアにキスをねだり、セシリアも喜んでこれに応えた。
20/05/17 11:55更新 / ヘルミナ
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■作者メッセージ
〜返信コーナー〜

sika様

>誤字報告
>刊行してくる → 観光してくる
>彼は何か出版してるのかと笑ってシモタ

誤字報告感謝ですっ!
「刊行」してきなさいなんて言われたら、フリッツ君も困っちゃう。
え? 本作ってこないとだめなの? みたいな?


>水で潤った街なのにフリッツ君がカサカサになっていく…

逆に考えるんだ! 水で潤った街だから、何度水分を出してもすぐに補給できると考えるんだ!

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